JPH05112413A - 芳香族ジテルライド誘導体を有効成分として含有する殺虫、殺ダニ剤 - Google Patents

芳香族ジテルライド誘導体を有効成分として含有する殺虫、殺ダニ剤

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JPH05112413A
JPH05112413A JP3270848A JP27084891A JPH05112413A JP H05112413 A JPH05112413 A JP H05112413A JP 3270848 A JP3270848 A JP 3270848A JP 27084891 A JP27084891 A JP 27084891A JP H05112413 A JPH05112413 A JP H05112413A
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insecticidal
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JP3270848A
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Hitomi Suzuki
仁美 鈴木
Hiroshi Kishida
博 岸田
Hiroki Tomioka
広樹 富岡
Hiroko Yamazaki
裕子 山崎
Kimitoshi Umeda
公利 梅田
Shigeru Saito
茂 斉藤
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式(1)の芳香族ジテルライド誘導体を
有効成分として含有する殺虫、殺ダニ剤。 【効果】 半翅目害虫、鱗翅目害虫、双翅目害虫、鞘翅
目害虫、網翅目害虫、総翅目害虫、直翅目害虫、膜翅目
害虫、隠翅目害虫、シラミ目害虫、等翅目害虫、ハダニ
類等に対し、高い殺虫、殺ダニ活性を有する。 〔Rは独立して水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン原子
で置換されていてもよいアルキル基、ハロゲン原子で置
換されていてもよいアルコキシ基、ハロゲン原子で置換
されていてもよいアルキルチオ基または隣接する2個の
Rが両末端で結合することにより飽和もしくは不飽和の
5〜6員環を形成することができる基(該置換基は隣接
しない1〜2個の酸素原子もしくは隣接していてもよい
1〜2個の硫黄原子を含んでもよくかつハロゲン原子も
しくはメチル基で置換されていてもよい。)を表し、m
は1〜5の整数を表す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は芳香族ジテルライド誘導
体を有効成分として含有する殺虫、殺ダニ剤に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで芳香族ジテルライド誘導体は、
合成反応における有用な中間体として用いられ、たとえ
ば、J.Organometal Chem.,38,97(1972) 、Research (Lo
ndon),,177(1951)等に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これまで種々の殺虫、
殺ダニ剤が害虫防除のために使用されているが、それら
の多くは、抵抗性問題を有しており、新規な構造を有す
る殺虫、殺ダニ剤が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の状
況に鑑み、これまでの殺虫、殺ダニ剤とは異なり、全く
新しい構造を有した殺虫、殺ダニ活性を有する化合物を
見出すべく鋭意検討を重ねた結果、芳香族ジテルライド
誘導体が、高い殺虫、殺ダニ活性を有することを見出
し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、芳香族ジ
テルライド誘導体を有効成分として含有する殺虫、殺ダ
ニ剤を提供するものである。ここで、有効成分として含
有される芳香族ジテルライド誘導体とは、2個の直結す
るテルル原子の各々に芳香環が結合する化合物群を意味
し、たとえば、一般式 化2
【0005】
【化2】 〔式中、Rは独立して水素原子、ハロゲン原子、ハロゲ
ン原子で置換されてもよいアルキル基、ハロゲン原子で
置換されてもよいアルコキシ基、ハロゲン原子で置換さ
れてもよいアルキルチオ基または隣接する2個のRが両
末端で結合することにより飽和もしくは不飽和の5〜6
員環を形成することができる基(ただし、該置換基は隣
接しないように1〜2個の酸素原子もしくは隣接しても
よい1〜2個の硫黄原子を含んでもよくかつハロゲン原
子もしくはメチル基で置換されてもよい。)を表し、m
は1〜5の整数を表す。〕で示される芳香族ジテルライ
ド誘導体をあげることができる。
【0006】本発明の有効成分として用いられる芳香族
ジテルライド誘導体の大部分は公知化合物であり、公知
の方法、たとえば、Chem.Ber.,76,115(1943)、Researc
h.,,177(1951)等に記載された方法、また一部の新規
な芳香族ジテルライド誘導体も、これらの公知の方法に
準じて合成することができる。もちろん、一般式 化2
で示される芳香族ジテルライド誘導体も上記の方法で合
成できることは言うまでもない。
【0007】一般式 化2で示される芳香族ジテルライ
ド誘導体においてRで表されるハロゲン原子とは、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子であり、
ハロゲンで置換されてよいアルキル基とは、たとえば、
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基、イソブチル基、 sec−ブチル基、te
rt−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、 neo
−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、トリ
フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、2−フルオロ
エチル基、 2,2,2−トリフルオロエチル基、パーフルオ
ロエチル基、パーフルオロプロピル基等であり、ハロゲ
ン原子で置換されてよいアルコキシ基とは、たとえば、
メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロ
ポキシ基、n−ブトキシ基、 sec−ブトキシ基、イソブ
トキシ基、n−ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ
基、n−ヘキシルオキシ基、n−オクチルオキシ基、ジ
フルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、ブロモ
ジフルオロメトキシ基、2−フルオロエトキシ基、 2,
2,2−トリフルオロエトキシ基、3−フルオロプロポキ
シ基、 1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基、 1,1,2,
3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ基、 2,2−ジクロロ
−1,1 −ジフルオロエトキシ基、2−クロロ−1,1,2 −
トリフルオロエトキシ基等であり、ハロゲン原子で置換
されてよいアルキルチオ基とは、たとえば、メチルチオ
基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、イソプロピル
チオ基、n−ブチルチオ基、 sec−ブチルチオ基、イソ
ブチルチオ基、n−ペンチルチオ基、n−ヘキシルチオ
基、n−オクチルチオ基、ジフルオロメチルチオ基、ト
リフルオロメチルチオ基、クロロジフルオロメチルチオ
基、ジクロロフルオロメチルチオ基、ブロモジフルオロ
メチルチオ基、 2,2,2−トリフルオロエチルチオ基、
1,1,2,2−テトラフルオロエチルチオ基、パーフルオロ
エチルチオ基、パーフルオロプロピルチオ基等であり、
隣接する2個のRが両末端で結合することにより飽和も
しくは不飽和の5〜6員環を形成することができる基
(ただし、該置換基は隣接しないように1〜2個の酸素
原子もしくは隣接してもよい1〜2個の硫黄原子を含ん
でもよくかつハロゲン原子もしくはメチル基で置換され
てもよい。)とは、たとえば、メチレンジオキシ基、メ
チルメチレンジオキシ基、ジメチルメチレンジオキシ
基、ジフルオロメチレンジオキシ基、エチレンジオキシ
基、テトラフルオロエチレンジオキシ基、 2,3−ジヒド
ロフラニル基、 1,1−ジメチル−2,3 −ジヒドロフラニ
ル基、テトラフルオロ−2,3 −ジヒドロフラニル基、ト
リメチレン基、テトラメチレン基または式 化3
【0008】
【化3】
【0009】ナフタレン環、キノリン環、インダン環、
ベンゾフラン環、ベンゾチオフェン環等を形成する基を
あげることができる。
【0010】Rのベンゼン環上の置換位置はどの位置で
も構わないが、たとえば、4位を好ましいものとしてあ
げることができる。本発明の殺虫、殺ダニ剤が効果を発
揮する害虫類としては、たとえば下記のものがあげられ
る。
【0011】半翅目害虫 ヒメトビウンカ、トビイロウンカ、セジロウンカ等のウ
ンカ類、ツマグロヨコバイ、タイワンツマグロヨコバイ
等のヨコバイ類、アブラムシ類、カメムシ類、コナジラ
ミ類、カイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類等
【0012】鱗翅目害虫 ニカメイガ(ニカメイチョウ)、コブノメイカ、ノシメ
コクガ等のメイガ類、ハスモンヨトウ、アワヨトウ、ヨ
トウガ等のヨトウ類、モンシロチョウ等のシロチョウ
類、コカクモンハマキ等のハマキガ類、シンクイガ類、
ハモグリガ類、ドクガ類、ウワバ類、カブラヤガ、タマ
ナヤガ等のアグロティス属害虫(Agrothisspp.)、ヘリ
オティス属害虫(Heliothisspp.) 、コナガ、イガ、コ
イガ等
【0013】双翅目害虫 アカイエカ、コガタアカイエカ等のイエカ類、ネッタイ
シマカ、ヒトスジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラカ
等のハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ、オオイエバ
エ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエ
バエ、タネバエ、タマネギバエ等のハナバエ類、ミバエ
類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、アブ類、ブユ
類、サシバエ類等
【0014】鞘翅目害虫 ウェスタンコーンルートワーム、サザンコーンルートワ
ーム等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ、ヒ
メコガネ等のコガネムシ類、コクゾウムシ、イネミゾウ
ムシ、アズキゾウムシ等のゾウムシ類、チャイロコメノ
ゴミムシダマシ、コクヌストモドキ等のゴミムシダマシ
類、キスジノミハムシ、ウリハムシ等のハムシ類、シバ
ンムシ類、ニジュウヤホシテントウ等のエピラクナ属
Epilach-na spp.)、ヒラタキイムシ類、ナガシンクイ
ムシ類、カミキリムシ類、アオバアリガタハネカクシ等
【0015】網翅目害虫 チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、ト
ビイロゴキブリ、コバネゴキブリ等
【0016】総翅目害虫 ミナミキイロアザミウマ、ハナアザミウマ等
【0017】膜翅目害虫 アリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、カブラハバチ
等のハバチ類等
【0018】直翅目害虫 ケラ、バッタ等
【0019】隠翅目害虫 ヒトノミ等
【0020】シラミ目害虫 ヒトジラミ、ケジラミ等
【0021】等翅目害虫 ヤマトシロアリ、イエシロアリ等
【0022】ハダニ類 ニセナミハダニ、ナミハダニ、カンザワハダニ、ミカン
ハダニ、リンゴハダニ等
【0023】マダニ類 オウシマダニ類
【0024】室内塵性ダニ類 コナダニ類、チリダニ類、ツメダニ類、イエダニ類等 さらに既存の殺虫、殺ダニ剤に対し、抵抗性の発達した
害虫にも有効である。
【0025】前記の芳香族ジテルライド誘導体を殺虫ま
たは殺ダニ剤の有効成分として用いる場合は、他の何ら
の成分も加えず、そのまま使用してもよいが、通常、固
体担体、液体担体、ガス状担体、餌等と混合し、必要あ
れば界面活性剤、その他の製剤用補助剤を添加して、油
剤、乳剤、水和剤、フロアブル剤、粒剤、粉剤、エアゾ
ール、煙霧剤(フォッギング等)、毒餌等に製剤して使
用する。
【0026】これらの製剤には、有効成分として前記の
芳香族ジテルライド誘導体を、通常、重量比で0.01%〜
95%含有する。
【0027】製剤化の際に用いられる固体担体として
は、たとえば粘土類(カオリンクレー、珪藻土、合成含
水酸化珪素、ベントナイト、フバサミクレー、酸性白土
等)、タルク類、セラミック、その他の無機鉱物(セリ
サイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シ
リカ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、塩安
等)等の微粉末あるいは粒状物等があげられ、液体担体
としては、たとえば水、アルコール類(メタノール、エ
タノール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケト
ン等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシ
レン、エチルベンゼン、メチルナフタレン等)、脂肪族
炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油
等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニト
リル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、エ
ーテル類(ジイソプロピルエーテル、ジオキサン等)、
酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジ
クロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)、ジ
メチルスルホキシド、大豆油、綿実油等の植物油等があ
げられ、ガス状担体、すなわち噴射剤としては、たとえ
ばフロンガス、ブタンガス、LPG(液化石油ガス)、
ジメチルエーテル、炭酸ガス等があげられる。
【0028】界面活性剤としては、たとえばアルキル硫
酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリー
ルスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類およびそ
のポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエ
ーテル類、多価アルコールエステル類、糖アルコール誘
導体等があげられる。
【0029】固着剤や分散剤等の製剤用補助剤として
は、たとえばカゼイン、ゼラチン、多糖類(でんぷん
粉、アラビアガム、セルロース誘導体、アルギン酸
等)、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶
性高分子(ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリル酸類等)等があげられ、安定剤として
は、たとえばPAP(酸性リン酸イソプロピル)、BH
T(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノー
ル)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノ
ールと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの
混合物)、植物油、鉱物油、界面活性剤、脂肪酸または
そのエステル等があげられる。
【0030】毒餌の基材としては、たとえば穀物粉、植
物精油、糖、結晶セルロース等の餌成分、ジブチルヒド
ロキシトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸等の酸
化防止材、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ末等の
誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ香料等の誘引性香料
等があげられる。
【0031】このようにして得られる製剤は、そのまま
であるいは水等で希釈して用いる。また、他の殺虫剤ま
たは殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、除草剤、植物生長調
節剤、共力剤、肥料、土壌改良剤、動物用飼料等と混合
して、または混合せずに同時に用いることもできる。
【0032】前記の芳香族ジテルライド誘導体を農業用
殺虫剤または殺ダニ剤として用いる場合、その施用量は
通常10アールあたり 0.1g〜100gであり、乳剤、
水和剤、フロアブル剤等を水で希釈して用いる場合は、
その施用濃度は通常、0.1ppm〜500ppm であり、粒
剤、粉剤等は何ら希釈することなく製剤のままで施用す
る。また、防疫用殺虫剤または殺ダニ剤として用いる場
合には、乳剤、水和剤、フロアブル剤等は、通常、水で
0.1ppm〜500ppm に希釈して施用し、油剤、エアゾー
ル、煙霧剤、毒餌等についてはそのまま施用する。
【0033】これらの施用量、施用濃度は、いずれも製
剤の種類、施用時期、施用場所、施用方法、害虫の種
類、被害程度等の状況によって異なり、上記の範囲にか
かわることなく増加させたり、減少させたりすることが
できる。
【0034】
【実施例】以下に、本発明を製剤例および試験例によ
り、さらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。まず、本発明の有効成分と
して用いられる芳香族ジテルライド誘導体を表1に示
す。なお、表1に記載の化合物は一般式 化2で示され
る芳香族ジテルライド誘導体である。
【0035】
【表1】 次に製剤例を示す。なお、部は重量部を表し、本発明の
有効成分として用いられる芳香族ジテルライド誘導体
は、表1に記載の化合物番号で表す。
【0036】製剤例1 乳剤 化合物 (1)〜(5) の各々10部を、キシレン35部およ
びジメチルホルムアミド35部に溶解し、これにポリオ
キシエチレンスチリルフェニルエーテル14部およびド
デシルベンゼンスルホン酸カルシウム6部を加え、よく
攪拌混合して各々の10%乳剤を得る。
【0037】製剤例2 水和剤 化合物 (1)〜(5) 20部を、ラウリル硫酸ナトリウム4
部、リグニンスルホン酸カルシウム2部、合成含水酸化
珪素微粉末20部および珪素土54部を混合した中に加
え、ジュースミキサーで攪拌混合して20%水和剤を得
る。
【0038】製剤例3 粒剤 化合物 (1)〜(5) 5部に、合成含水酸化珪素微粉末5
部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5部、ベン
トナイト30部およびクレー55部を加え充分攪拌混合
する。ついで、これらの混合物に適当量の水を加え、さ
らに攪拌し、造粒機で製粒し、通風乾燥して5%粒剤を
得る。
【0039】製剤例4 粉剤 化合物 (1)〜(5) 1部を適当量のアセトンに溶解し、こ
れに合成含水酸化珪素微粉末5部、PAP 0.3部および
クレー93.7部を加え、ジュースミキサーで攪拌混合し、
アセトンを蒸発除去して1%粉剤を得る。
【0040】製剤例5 フロアブル剤 化合物 (1)〜(5) 20部とソルビタントリオレエート
1.5部とを、ポリビニルアルコール2部を含む水溶液28.
5部と混合し、サンドグラインダーで微粉砕(粒径3μ
以下)した後、この中に、キサンタンガム0.05部および
アルミニウムマグネシウムシリケート 0.1部を含む水溶
液40部を加え、さらにプロピレングリコール10部を
加えて攪拌混合して20%水中懸濁剤を得る。
【0041】製剤例6 油剤 化合物 (1)〜(5) 0.1部をキシレン5部およびトリクロ
ロエタン5部に溶解し、これを脱臭灯油89.9部に混合し
て 0.1%油剤を得る。
【0042】製剤例7 油性エアゾール 化合物 (1)〜(5) 0.1部、テトラメスリン 0.2部、d−
フェノスリン 0.1部、トリクロロエタン10部および脱
臭灯油59.6部を混合溶解し、エアゾール容器に充填し、
バルブ部分を取り付けた後、該バルブ部分を通じて噴射
剤(液化石油ガス)30部を加圧充填して油性エアゾー
ルを得る。
【0043】製剤例8 水性エアゾール 化合物 (1)〜(5) 0.2部、d−アレスリン 0.2部、d−
フェノスリン 0.2部、キシレン5部、脱臭灯油 3.4部お
よび乳化剤{アトモス300(アトラスケミカル社登録
商標名)}1部を混合溶解したものと、純水50部とを
エアゾール容器に充填し、バルブ部分を取り付け、該バ
ルブ部分を通じて噴射剤(液化石油ガス)40部を加圧
充填して水性エアゾールを得る。
【0044】製剤例9 蚊取線香 化合物 (1)〜(5) 0.3gにd−アレスリン 0.3gを加
え、アセトン20mlに溶解し、蚊取線香用担体(タブ
粉:粕粉:木粉を4:3:3の割合で混合)99.4gと均
一に攪拌混合した後、水120mlを加え、充分練り合わ
せたものを成型乾燥して蚊取線香を得る。
【0045】製剤例10 電気蚊取マット 化合物 (1)〜(5) 0.4g、d−アレスリン 0.4gおよび
ピペニルブトキサイド0.4gにアセトンを加えて溶解
し、トータルで10mlとする。この溶液 0.5mlを、 2.5
cm× 1.5cm、厚さ 0.3cmの電気マット用基剤(コットン
リンターとパルプとの混合物のフィブリルを板状に固め
たもの)に均一に含浸させて、電気蚊取マットを得る。
【0046】製剤例11 加熱燻煙剤 化合物 (1)〜(5) 100mgを適量のアセトンに溶解し、
4.0cm× 4.0cm、厚さ1.2cmの多孔セラミック板に含浸
させて加熱燻煙剤を得る。
【0047】製剤例12 毒餌 化合物 (1)〜(5) 10mgをアセトン 0.5mlに溶解し、こ
の溶液を、動物用固型飼料粉末(飼育繁殖用固型飼料粉
末CE−2、日本クレア株式会社商品名)5gに処理
し、均一に混合する。ついでアセトンを風乾し、 0.2%
毒餌を得る。次に前記の芳香族ジテルライド誘導体が殺
虫、殺ダニ剤の有効成分として有用であることを試験例
により示す。なお、供試化合物は表1に記載の化合物番
号で示す。 試験例1 ハスモンヨトウ幼虫に対する殺虫試験 製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤の、水によ
る希釈液(500ppmまたは250ppm)2mlを直径11c
mのポリエチレンカップ内に調製した13gのハスモン
ヨトウ用人工飼料にしみ込ませた。その中にハスモンヨ
トウ4令幼虫、10頭を放ち、6日後にその生死を調査
し、死虫率を求めた。その結果を表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】試験例2 トビイロウンカ幼虫に対する殺
虫試験 製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤の、水によ
る希釈液(250ppmまたは50ppm)に、イネ茎(長さ
約12cm)を1分間浸漬した。風乾後、試験管にイネ茎
を入れ、その中に、トビイロウンカ幼虫を約30頭放
ち、6日後にその生死を調査した。その判定基準は a:生存虫が認められない。 b:生存虫が5頭以下認められる。 c: 〃 6頭以上認められる。 その結果を表3に示す。
【0050】
【表3】
【0051】試験例3 サザンコーンルートワームに対
する殺虫試験 直径 5.5cmのポリエチレンカップの底に同大の濾紙を敷
き、製材例1に準じて得られた供試化合物の乳剤の、水
による希釈液(25ppm)1mlを濾紙上に滴下し、餌とし
てコーンの芽出しを1個入れた。その中に、サザンコー
ンルートワームの卵を約30個入れ、蓋をして8日後に
ふ化した幼虫の生死を調査した。効果判定基準は a:生存虫が認められない。 b:生存虫が5頭以下認められる。 c:生存虫が6頭以上認められる。 その結果、供試化合物(1)は効果判定aを示した。な
お、無処理は効果判定cであった。
【0052】試験例4 アカイエカに対する殺虫試験 製剤例1に準じて供試化合物を乳剤にし、それを水で希
釈し、その液 0.7mlを100mlのイオン交換水に加えた
(有効成分濃度 3.5ppm または1.73ppm)。その中にアカ
イエカ終令幼虫20頭を放ち、1日後の死虫率を調査し
た。その後餌を与え無処理区がすべて羽化するまで約8
日間飼育し、羽化阻害率を調べた。効果判定基準は (死虫率) (羽化阻害率) A:90%以上 A:90%以上 B:10%以上90%未満 B:80%以上90%未満 C:10%未満 C:80%未満 とした。その結果を表4に示す。
【0053】
【表4】
【0054】試験例5 チャバネゴキブリに対する殺虫
試験 直径 5.5cmのポリエチレンカップの底に同大の濾紙を敷
き、製材例1に準じて得られた供試化合物の乳剤の、水
による希釈液(500ppm または250ppm) 0.7mlを濾
紙上に滴下し、餌としてショ糖30mgを均一に入れた。
その中に、チャバネゴキブリ雄成虫10頭を放ち、蓋を
して6日後にその生死を調査し、死虫率を求めた。その
結果を表5に示す。
【0055】
【表5】
【0056】試験例6 イエバエに対する殺虫試験 直径 5.5cmのポリエチレンカップの底に同大の濾紙を敷
き、製剤例1に準じて得られた供試化合物の乳剤の、水
による希釈液(500ppm または250ppm) 0.7mlを濾
紙上に滴下し、餌としてショ糖30mgを均一に入れた。
その中に、イエバエ雌成虫10頭を放ち、蓋をして48
時間後にその生死を調査し、死虫率を求めた(2反
復)。その結果を表6に示す。
【0057】
【表6】
【0058】試験例7 ニセナミハダニに対する試験 播種7日後の鉢植ツルナシインゲン(初生葉期)に、一
葉当り10頭のニセナミハダニの雌成虫を寄生させ、2
5℃の恒温室に置いた。6日後、製剤例1に準じて供試
化合物を乳剤にし、それを水で有効成分500ppm また
は250ppm に希釈した薬液をターンテーブル上で1鉢
当り15ml散布し、同時に同液2mlを土壌灌注した。8
日後にそれぞれの植物のハダニによる被害程度を調査し
た。効果判定基準は −:ほとんど被害が認められない。 +:少し被害が認められる。 ++:無処理区と同様の被害が認められる。 とした。その結果を表7に示す。
【0059】
【表7】
【0060】試験例8 チャバネゴキブリに対する食毒
試験 製剤例12によって得られた 0.2%wt毒餌および無処理の
餌を用いて以下の試験を行なった。ポリエチレンカップ
(直径12cm、高さ7cm)の中に、チャバネゴキブリ成
虫20頭(雄雌各10頭)を放飼し、上記の毒餌または
無処理餌1gをプラスチック製キャップ(直径3cm、高
さ2cm)に入れて与え、濾紙製シェルター(3cm×7c
m)および給水源を置き、25℃で保持した。放飼14
日後に供試虫の生死を調査し、死虫率を求めた(2反
復)。結果を表8に示す。
【0061】
【表8】
【0062】
【発明の効果】本発明の殺虫、殺ダニ剤は、半翅目害
虫、鱗翅目害虫、双翅目害虫、鞘翅目害虫、網翅目害
虫、総翅目害虫、直翅目害虫、膜翅目害虫、隠翅目害
虫、シラミ目害虫、等翅目害虫、ハダニ類等に対し、高
い殺虫、殺ダニ活性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 裕子 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 梅田 公利 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内 (72)発明者 斉藤 茂 兵庫県宝塚市高司4丁目2番1号 住友化 学工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芳香族ジテルライド誘導体を有効成分とし
    て含有する殺虫、殺ダニ剤。
  2. 【請求項2】一般式 化1 【化1】 〔式中、Rは独立して水素原子、ハロゲン原子、ハロゲ
    ン原子で置換されてもよいアルキル基、ハロゲン原子で
    置換されてもよいアルコキシ基、ハロゲン原子で置換さ
    れてもよいアルキルチオ基または隣接する2個のRが両
    末端で結合することにより飽和もしくは不飽和の5〜6
    員環を形成することができる基(ただし、該置換基は隣
    接しないように1〜2個の酸素原子もしくは隣接しても
    よい1〜2個の硫黄原子を含んでもよくかつハロゲン原
    子もしくはメチル基で置換されてもよい。)を表し、m
    は1〜5の整数を表す。〕で示される芳香族ジテルライ
    ド誘導体を有効成分として含有する殺虫、殺ダニ剤。
JP3270848A 1991-10-18 1991-10-18 芳香族ジテルライド誘導体を有効成分として含有する殺虫、殺ダニ剤 Pending JPH05112413A (ja)

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