JPH05111710A - 調質圧延機のロールキス方法 - Google Patents
調質圧延機のロールキス方法Info
- Publication number
- JPH05111710A JPH05111710A JP3120372A JP12037291A JPH05111710A JP H05111710 A JPH05111710 A JP H05111710A JP 3120372 A JP3120372 A JP 3120372A JP 12037291 A JP12037291 A JP 12037291A JP H05111710 A JPH05111710 A JP H05111710A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel strip
- roll
- lower work
- rolls
- work rolls
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Metal Rolling (AREA)
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、調質圧延機のワークロールを鋼帯
に接触させる際に、鋼帯にかたあたりしないよう接触さ
せるためのロールキス方法に関する。 【構成】 連続する鋼帯を圧延する、上下ワークロー
ル、バックアップロール及び上下ワークロールのベンデ
ィング機構を備えた調質圧延機であって、該調質圧延機
の上下ワークロールをベンディング機構で凸状にして、
ロールキスさせることにより鋼帯のエッジを圧下するこ
と無くほぼ中央から圧下できる。 【効果】 ロールキス時に鋼帯のエッジにかたあたりし
ないので鋼帯の板切れを防止しすることができるため調
質圧延機の稼働率を大幅に向上することができる。
に接触させる際に、鋼帯にかたあたりしないよう接触さ
せるためのロールキス方法に関する。 【構成】 連続する鋼帯を圧延する、上下ワークロー
ル、バックアップロール及び上下ワークロールのベンデ
ィング機構を備えた調質圧延機であって、該調質圧延機
の上下ワークロールをベンディング機構で凸状にして、
ロールキスさせることにより鋼帯のエッジを圧下するこ
と無くほぼ中央から圧下できる。 【効果】 ロールキス時に鋼帯のエッジにかたあたりし
ないので鋼帯の板切れを防止しすることができるため調
質圧延機の稼働率を大幅に向上することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、連続する鋼帯を圧延す
る調質圧延機の上下ワークロールを、鋼帯に接触させる
際に、かたあたりしないよう鋼帯に接触させるためのロ
ールキス方法に関する。
る調質圧延機の上下ワークロールを、鋼帯に接触させる
際に、かたあたりしないよう鋼帯に接触させるためのロ
ールキス方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、上下ワークロールを各々バックア
ップロールに軽く押しつけ、ワークロールをバックアッ
プロールのロール面に合わせて上下ワークロールが平行
になるようにし、上ワークロールを固定し、下ワークロ
ールを上昇させて鋼帯に接触させていた。その場合、下
ワークロールを傾斜させず水平になるよう、下ワークロ
ールの両端に昇降位置検出器を設け、その位置を等しく
する制御を行っていた。そして、水平状態を精度良く保
つため、下ワークロール及び下バックアップロールを昇
降させるシリンダに油圧サーボ弁を使用していた。
ップロールに軽く押しつけ、ワークロールをバックアッ
プロールのロール面に合わせて上下ワークロールが平行
になるようにし、上ワークロールを固定し、下ワークロ
ールを上昇させて鋼帯に接触させていた。その場合、下
ワークロールを傾斜させず水平になるよう、下ワークロ
ールの両端に昇降位置検出器を設け、その位置を等しく
する制御を行っていた。そして、水平状態を精度良く保
つため、下ワークロール及び下バックアップロールを昇
降させるシリンダに油圧サーボ弁を使用していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、固定し
た上ワークロールが必ずしも下ワークロールと平行にな
らない。その理由は、上ワークロールを支持するバック
アップロール軸受の高さや、上バックアップロールを支
持するハウジング上面の高さにばらつきがあるためであ
る。そして、その軸受高さのばらつきは、バックアップ
ロールの交換をするたびに変化し、必ずしも上ワークロ
ールが水平とならず傾斜する場合が殆どである。両者の
傾斜のばらつきがかなりあり、いくら下ワークロールの
水平度を精度よく保っても、上下ワークロール間の平行
度が保たれなかった。
た上ワークロールが必ずしも下ワークロールと平行にな
らない。その理由は、上ワークロールを支持するバック
アップロール軸受の高さや、上バックアップロールを支
持するハウジング上面の高さにばらつきがあるためであ
る。そして、その軸受高さのばらつきは、バックアップ
ロールの交換をするたびに変化し、必ずしも上ワークロ
ールが水平とならず傾斜する場合が殆どである。両者の
傾斜のばらつきがかなりあり、いくら下ワークロールの
水平度を精度よく保っても、上下ワークロール間の平行
度が保たれなかった。
【０００４】そのため、上下ワークロールを鋼帯に接触
させる場合に、鋼帯のどちらかのエッヂにロールがかた
あたりし、鋼帯が局部的に強く圧下され、鋼帯の板切れ
を発生させていた。
させる場合に、鋼帯のどちらかのエッヂにロールがかた
あたりし、鋼帯が局部的に強く圧下され、鋼帯の板切れ
を発生させていた。
【０００５】この板切れが発生すると、板接合に要する
時間は多大なもので、調質圧延機の稼働率を大幅に低下
させる問題があった。さらに、水平度を精度よく保つた
め、下ワークロール及び下バックアップロールを昇降さ
せるシリンダに油圧サーボ弁を使用すると、その油圧装
置が高価なものとなっていた。
時間は多大なもので、調質圧延機の稼働率を大幅に低下
させる問題があった。さらに、水平度を精度よく保つた
め、下ワークロール及び下バックアップロールを昇降さ
せるシリンダに油圧サーボ弁を使用すると、その油圧装
置が高価なものとなっていた。
【０００６】本発明は、上記問題点を解決するものであ
って、鋼帯の板切れ等を発生させない調質圧延機のロー
ルキス方法を提供することを目的とする。
って、鋼帯の板切れ等を発生させない調質圧延機のロー
ルキス方法を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、連続する鋼帯を圧延する、上下ワークロー
ル、バックアップロール及び上下ワークロールのベンデ
ィング機構を備えた調質圧延機であって、該調質圧延機
のワークロールを鋼帯に接触させる際に、あらかじめ、
前記上下ワークロールをベンディング機構で凸状にした
後、鋼帯に接触させることを特徴とする調質圧延機のロ
ールキス方法を要旨とする。
に本発明は、連続する鋼帯を圧延する、上下ワークロー
ル、バックアップロール及び上下ワークロールのベンデ
ィング機構を備えた調質圧延機であって、該調質圧延機
のワークロールを鋼帯に接触させる際に、あらかじめ、
前記上下ワークロールをベンディング機構で凸状にした
後、鋼帯に接触させることを特徴とする調質圧延機のロ
ールキス方法を要旨とする。
【０００８】
【作用】前記上下ワークロールをベンディング機構で凸
状にした後、鋼帯に接触させるようにしたので、鋼帯の
エッヂを圧下することなく、鋼帯のほぼ中央から圧下で
きる。
状にした後、鋼帯に接触させるようにしたので、鋼帯の
エッヂを圧下することなく、鋼帯のほぼ中央から圧下で
きる。
【０００９】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。先ず、図１，図２において、１は鋼帯、４，５は鋼
帯を圧下する上下ワークロール、２，３はその上下ワー
クロールの上下バックアップロールである。１５，１６
は上下バックアップロール用軸受、７はその上バックア
ップロールを圧延機ハウジング８に固定するためのバラ
ンスシリンダ、９は下バックアップロールを昇降し、鋼
帯を圧下するための圧上シリンダ（昇降シリンダ）であ
る。１０はその圧上シリンダの油圧切換弁で、高圧調整
弁１１の圧力と、低圧調整弁１２の圧力を切り換えるも
のである。ロールキスさせるときは低圧調整弁の圧力を
使用し、ソフトタッチさせる。通常の圧延の時は高圧調
整弁の圧力を使用し鋼板を圧下する。
る。先ず、図１，図２において、１は鋼帯、４，５は鋼
帯を圧下する上下ワークロール、２，３はその上下ワー
クロールの上下バックアップロールである。１５，１６
は上下バックアップロール用軸受、７はその上バックア
ップロールを圧延機ハウジング８に固定するためのバラ
ンスシリンダ、９は下バックアップロールを昇降し、鋼
帯を圧下するための圧上シリンダ（昇降シリンダ）であ
る。１０はその圧上シリンダの油圧切換弁で、高圧調整
弁１１の圧力と、低圧調整弁１２の圧力を切り換えるも
のである。ロールキスさせるときは低圧調整弁の圧力を
使用し、ソフトタッチさせる。通常の圧延の時は高圧調
整弁の圧力を使用し鋼板を圧下する。
【００１０】６は上下ワークロールのベンディング機構
で、矢印の方向に押し拡げることにより上下ワークロー
ルを凸状に変化させる。１３はそのベンディング機構の
油圧シリンダ用の圧力調整弁である。図３に示すように
ベンディング機構６で上下ワークロール４，５を鋼板１
に向って凸状になるような状態に曲げる。これはバック
アップロールの両端を支点にしてベンディング機構を矢
印の方向に押し拡げることにより曲げられる。通板して
いる鋼帯に下ワークロールを凸状にしながら上昇させ、
鋼帯に下ワークロールを接触させる。接触させる時は、
鋼帯のソフトタッチできるように図１の低圧調整弁１２
の圧力により行う。その圧力は下バックアップロール及
び下ワークロールの自重にぎりぎり打ち勝つ程度の弱い
圧力で設定している。
で、矢印の方向に押し拡げることにより上下ワークロー
ルを凸状に変化させる。１３はそのベンディング機構の
油圧シリンダ用の圧力調整弁である。図３に示すように
ベンディング機構６で上下ワークロール４，５を鋼板１
に向って凸状になるような状態に曲げる。これはバック
アップロールの両端を支点にしてベンディング機構を矢
印の方向に押し拡げることにより曲げられる。通板して
いる鋼帯に下ワークロールを凸状にしながら上昇させ、
鋼帯に下ワークロールを接触させる。接触させる時は、
鋼帯のソフトタッチできるように図１の低圧調整弁１２
の圧力により行う。その圧力は下バックアップロール及
び下ワークロールの自重にぎりぎり打ち勝つ程度の弱い
圧力で設定している。
【００１１】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、下記の顕著な効果を奏する。 上下ワークロールを鋼帯に接触させる時、鋼帯のエッ
ジにかたあたりしないので、鋼帯の板切れがなくなる。 この板切れの板接合が必要なくなるので、調質圧延機
の稼働率を大幅に向上できる。 下ワークロールの水平度の精度を向上するための油圧
サーボ弁等の高価な装置が不要となり、装置が安価なも
のでよい。
に、下記の顕著な効果を奏する。 上下ワークロールを鋼帯に接触させる時、鋼帯のエッ
ジにかたあたりしないので、鋼帯の板切れがなくなる。 この板切れの板接合が必要なくなるので、調質圧延機
の稼働率を大幅に向上できる。 下ワークロールの水平度の精度を向上するための油圧
サーボ弁等の高価な装置が不要となり、装置が安価なも
のでよい。
【図１】本発明の実施例を示す調質圧延機の側面図であ
る。
る。
【図２】図１の正面図である。
【図３】図２において上下ワークロールを凸状にした場
合の正面図である。
合の正面図である。
【図４】上下ワークロールが凸状で、上ロールが傾きの
ある場合の模式図である。
ある場合の模式図である。
１ 鋼帯 ２ 上バックアップロール ３ 下バックアップロール ４ 上ワークロール ５ 下ワークロール ６ ベンディング機構 ７ ロールバランスシリンダ ８ 圧延機のハウジング ９ 圧上シリンダ（昇降シリンダ） １０ 圧力切換弁 １１ 高圧調整弁 １２ 低圧調整弁 １３ ベンディング機構用圧力調整弁 １５ 上バックアップロール軸受 １６ 下バックアップロール軸受
Claims (1)
- 【請求項１】 連続する鋼帯を圧延する、上下ワークロ
ール、バックアップロール及び上下ワークロールのベン
ディング機構を備えた調質圧延機であって、該調質圧延
機のワークロールを鋼帯に接触させる際に、あらかじ
め、前記上下ワークロールをベンディング機構で凸状に
した後、鋼帯に接触させることを特徴とする調質圧延機
のロールキス方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3120372A JPH05111710A (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | 調質圧延機のロールキス方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3120372A JPH05111710A (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | 調質圧延機のロールキス方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05111710A true JPH05111710A (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=14784575
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3120372A Pending JPH05111710A (ja) | 1991-05-24 | 1991-05-24 | 調質圧延機のロールキス方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05111710A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113510150A (zh) * | 2021-05-26 | 2021-10-19 | 杭州奥星实业有限公司 | 一种板带控制系统及其控制方法 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61182816A (ja) * | 1985-02-07 | 1986-08-15 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 上下非対称圧延機のロ−ル平行度制御方法及びその装置 |
-
1991
- 1991-05-24 JP JP3120372A patent/JPH05111710A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61182816A (ja) * | 1985-02-07 | 1986-08-15 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 上下非対称圧延機のロ−ル平行度制御方法及びその装置 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113510150A (zh) * | 2021-05-26 | 2021-10-19 | 杭州奥星实业有限公司 | 一种板带控制系统及其控制方法 |
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