JP2529279Y2 - 圧延機 - Google Patents

圧延機

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JP2529279Y2
JP2529279Y2 JP40722590U JP40722590U JP2529279Y2 JP 2529279 Y2 JP2529279 Y2 JP 2529279Y2 JP 40722590 U JP40722590 U JP 40722590U JP 40722590 U JP40722590 U JP 40722590U JP 2529279 Y2 JP2529279 Y2 JP 2529279Y2
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勝秀 木村
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は鉄鋼業や非鉄の分野にお
いて用いられ,鋼板等の板材をロールの間に通して塑性
変形を行うことにより所望の板厚にするための圧延機に
係り,特に形状修正およびクラウン修正手段を設けた圧
延機に関する。
【0002】
【従来技術の説明】従来の2段式圧延機を図9〜図11
に示す。この種の圧延機は一対のワークロール1,2
が,ほぼ等しい胴長に形成されて全長にわたって転接さ
れ,各ロール1,2の両ネック部を軸受5,6にて支持
するとともに,これらをハウジング9に装着して構成さ
れている。また,ハウジング9には圧下シリンダ10が
取付けられ,縦列配置された軸受5,6間を圧下するこ
とによって圧下力をワークロール1,2間に与えるよう
にしている。
【0003】このような圧延機のワークロール1,2間
に被圧延材11を通過させて所望の板厚のストリップ材
を得るのであるが,被圧延材11の通過に伴ってワーク
ロール1,2の中央部が拡開され,両端軸受5,6側よ
り被圧延材11の通過中心側が外側に膨らんでしまうい
わゆるロールベンディングが生じる。このため,図12
に示すように,被圧延材11の端部厚さhと中央部厚さ
Hの間に差(H−h)が生じており,圧延後のストリッ
プ材の断面形状は両側縁にいわゆる耳伸びが発生した太
鼓状断面となってしまう。
【0004】図13に従来の圧延機を用いて被圧延材1
1を圧延した場合のテスト結果を示す。クラウン形状の
上下ワークロール1,2のロール径を700mm,圧下
シリンダ10の圧延力Fを600トンとした場合のワー
クロール1,2のプロフィールは,凸形状を有したたわ
みを呈しており,このため被圧延材11の中央部の厚み
は厚くなり,端部では薄くなるといった,いわゆる耳波
状のストリップ材が圧延されることになる。
【0005】従来より,こうしたストリップ材が耳波形
状になることを防止しつつ,かつ,ストリップ材の上下
面が平坦な圧延がなされるように各種の提案がなされて
いる。そのいくつかの例を略述すると次のとおりであ
る。
【0006】その一つは,上下ワークロール1,2にあ
らかじめクラウンを付けておく方法である。すなわち,
上下ワークロール1,2のたわみをあらかじめ計算し,
このたわみを補正することができるように,上下ワーク
ロール1,2の中央部を太くし,中高のクラウン形状
(上下ワークロール1,2の径の中央部が大きく,両端
で小さくなる)を有した1対の上下ワークロール1,2
の両端をロールネック軸受5,6で回転自在に軸承され
ており,ロールバレルと呼ぶロール中央の胴部の間隙に
一定厚みの被圧延材11を通して圧延され,所望する板
厚のストリップ材にされる。
【0007】この圧延時には,ハウジング9に内設され
た圧下シリンダ10に,図示しない圧油供給装置から圧
油が導入されると,図12に示すように下部ワークロー
ル2両端部のロールネック軸受6を上方に押圧する圧延
力F(これは上下ワークロール1,2間に挿入された被
圧延材11を圧延しようとする力となる)と,ワークロ
ール1,2間に挿入される被圧延材11の圧延時の反力
Rによって,圧延後のストリップ材の形状は,端部厚さ
hと中央部厚さHとの間に厚みに差(H−h)が生じて
おり,被圧延材11の送り方向と直交する方向に切断し
た横断面図では,ストリップ材の上下の形状が平坦でな
くなる。
【0008】また,次の方法として,上下ロールネック
軸受5,6にベンディングシリンダに係合したロールベ
ンディングロッドを取付けたロールベンディング法と呼
ばれている方法がある。この方法は,主として4重圧延
機に適用され,外力により強制的にワークロールを曲げ
てロールクラウンを変える方法である。この方法には,
ワークロールベンディング法とバックアップロールベン
ディング法とがある。
【0009】また,圧延ロール内に油室を設け,これに
作用する油圧を調節してワークロールのクラウンを変え
るVCロール法や,ワークロールを部分的に加熱膨張さ
せてクラウンを変えるヒートクラウン法,あるいはロー
ルクーラントを掛ける量を部分的に調節して膨張量を調
節して行う方法等が知られている。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら,前記ロ
ールベンディング法によれば,即応性および柔軟性に富
んではいるものの,ワークロールがバックアップロール
の全面に拘束されているために,ワークロールに充分な
撓みを与えることが困難であり,絶対能力に欠けるばか
りか,被圧延材の板幅,強度,形状等によりバックアッ
プロールを組替えてそのクラウン形状を変更する必要が
ある等の欠点がある。
【0011】また,VCロール法ではワークロール構造
の複雑化によって高価となり,保守も面倒となってしま
う。更に,ヒートクラウン法やロールクーラント法で
は,柔軟性があるものの応答性が極めて悪いという問題
がある。
【0012】本考案の目的は,上記従来の問題点に着目
し,特に高速圧延で刻々変化する条件に対応できる即応
性を有し,広範囲にわたるワークロールのクラウン制御
機能をもたせることができるとともに,特にワークロー
ルの撓み制御量を大幅に増大することができるようにし
た圧延機を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本考案に係る圧延機は,圧延材を圧下する一対のワ
ークロールと,上部ワークロールに転接する上部バック
アップロールとを備え,各ロールの両端軸受をハウジン
グに取付けるとともに,前記一対のワークロール間の軸
受間隔を調整しクラウン制御をなす加圧手段を前記ハウ
ジングに組込んでなる圧延機において,前記バックアッ
プロールと転接する一方のワークロールを他方のワーク
ロールより小径となし,前記バックアップロールをロー
ル軸方向に分離した短尺胴長の一対のサポートロールに
より形成しつつこの分離サポートロールを回転可能に支
持しかつ軸方向摺動可能に支持するバックアップシャフ
トに取付けて構成し,前記バックアップシャフトと平行
に配設されたガイドシャフトに位置移動可能に装着され
前記分離ロール本体に係合するガイド部材を取付けると
ともに,同軸配置された一対のガイド部材相互間をその
摺動方向に沿って伸縮するロッドを有する流体圧駆動手
段により連結し,当該流体圧駆動手段により同軸配置さ
れた分離ロール間隔を調整可能としたものである。
【0014】
【作用】上記構成によれば,バックアップロールと転接
する一方のワークロールを他方のワークロールより小径
となし,被圧延材を直接圧下する上部ワークロールの撓
みを抑制するバックアップロールは,ロール軸方向に分
離された一対のサポートロールにより構成され,ワーク
ロールと各々部分的に転接して圧下力をサポートする。
バックアップロールにおいては,分離サポートロールは
軸方向に移動可能とされ,その位置移動を行わせること
により曲げモーメント支点が変化し,ワークロールネッ
クの加圧手段によるロールベンディング量を加減調整す
ることができる。このような分離ロールの位置移動は,
同軸配置の一対分離サポートロールの各々に係合された
ガイド部材を相互に連結している流体圧駆動手段のロッ
ド伸縮動作により行われる。すなわち,流体圧駆動手段
のロッドを伸縮させることにより直接的に一対のガイド
部材の間隔を変化させ,もってガイド部材に係合された
一対の分離ロールの間隔が調整される。したがって,流
体圧駆動手段による伸縮動作にて一対の分離サポートロ
ールによって設定されるロールベンディング支点が変化
され,ワークロールの軸受間に介在される加圧手段によ
る加圧力と独立または協働してロールベンディング量を
迅速に調整でき,上部ワークロールは下部ワークロール
に押付けられて強制的に補正される。こうして高速圧延
でのクラウン制御を的確に行わせることができる。特に
分離ロールの位置移動を流体圧駆動手段により直接的に
行わせるので,即応性が高く適正な位置制御が可能とな
るとともに,液圧手段はガイド部材の摺動方向に沿って
伸縮されるように配設されるため,サポートロール移動
装置の組付けが狭小でも設置が可能であって,スペース
の有効活用ができる。
【0015】
【実施例】以下に,本考案に係る圧延機の具体的実施例
を2段式圧延機に適用した例に付き図面を参照して詳細
に説明する。
【0016】図1〜図2は実施例に係る2段式圧延機の
全体構成を示している。図示のように,門型のハウジン
グ20に対して平行な一対の上下ワークロール22,2
4が互いに転接可能に横架され,これらの間に被圧延材
26を通板可能にしている。上部ワークロール22の径
は下部ワークロール24より小径となし,上下ワークロ
ール22,24の系は軸心方向に不変である。
【0017】このような上部ワークロール22の各背面
側には上部バックアップロールユニツト28がやはり平
行に横架されている。
【0018】上バックアップロールユニット28はワー
クロール22と平行に配置されるバックアップシャフト
32を有し,これにはロール軸方向の左右に分離され,
胴長が短く形成された一対のサポートロール34R,3
4Lが回転かつ軸方向に摺動移動できるように取付けら
れている。この一対のサポートロール34R,34Lは
前記上部ワークロール22に転接され,圧延時に上部ワ
ークロール22のバックアップサポートをなすものであ
る。
【0019】また,前記サポートロール34R,34L
は,図3,図4に上部ユニット28について示したよう
に,回転ベアリング40を介してバックアップシャフト
32に装着され,また両端面にスラストベアリング4
2,44を配設して装着されている。
【0020】上記した上下ワークロール22,24のネ
ック部分と,バックアップロールユニッ卜28のバック
アップシャフト32のネック部分には,図2に示すよう
に,軸受46,48,50が取付けられ,これらをハウ
ジング20に縦列配置して取付けている。そして,ハウ
ジング20の下部位置には圧下シリンダ54が装備され
ており,これを駆動することにより所定の圧延圧力をワ
ークロール22,24間に発生させるようにしている。
【0021】このような構成において,上述したバック
アップロールユニット28の分離サポートロール34
R,34Lはロール軸方向に移動することにより位置調
整ができるようになっている。この位置調整のために,
上部ユニット28におけるサポートロール34R,34
Lにはガイド部材としてのロールガイド56R,56L
が係合されている。図3,図4は下部バックアップロー
ルユニット28への装着例を示している。
【0022】図示のように,バックアップシャフト32
の両端軸受50間に渡し掛けられる2本のガイドシャフ
ト58がバックアップシャフト32と平行に取付けられ
ている。共通の軸受50に対してバックアップシャフト
32とガイドシャフト58を取付けることにより,両シ
ャフト32,58の平行度を保持されている。このガイ
ドシャフト58に対し前記ロールガイド56R,56L
が取付けられており,これはガイドシャフト58を貫通
させ,サポートロール34R,34Lと干渉しないよう
に形成されたスライドケーシング60R,60Lを備え
ている。
【0023】そして,スライドケーシング60R,60
Lにはサポートロール34R,34Lの両端面に向けて
延長され,ロール34R,34Lの両端面に取付けられ
ているスラストベアリング42,44を挟持するスラス
トベアリングサポート62,64が取付けられている。
スラストベアリングサポー卜62,64は図4に示した
ように,直接スラストベアリング42,44に当接され
るドーナツ盤状の押えプレート66と,これを外面から
補強支持するブラケット68によつて形成されている。
押えプレート66はバックアップシャフト32を干渉し
ないように貫通させている。
【0024】したがって,各サポートロール34R,3
4Lは各々ロールガイド56R,56Lをガイドシャフ
ト58に沿って軸方向に移動させることに伴って,サポ
ートロール34R,34Lをバックアップシャフト32
の軸方向に摺動移動させることができる。
【0025】ここで,上部サポートロール34R,34
Lの位置移動を適正に行わせる駆動手段がバックアップ
ロールユニット28に設けられている。これは被圧延材
26の幅寸法ならびに板形状に応じて一対の分離サポー
トロール34R,34Lの位置を,相互に上部ワークロ
ール22の外周面に沿って軸方向に接近させたり離反さ
せるもので,流体圧駆動手段としての油圧シリンダ装置
80を一対の分離サポートロール34R,34Lとの間
に介在して両者を互いに速結した構成とされている。
【0026】図3は油圧シリンダ装置80を装備したバ
ックアップロールユニット28の断面図を示している。
図に示したように,油圧シリンダ装置80はシリンダ8
2の内部に一対のピストン84R,84Lを組込み,左
右の液圧室86R,86Lとピストン84R,84L間
に区画されたセンタ液圧室86Cとが形成されている。
各ピストン84R,84Lには同一軸芯とされたロッド
88R,88Lが取付けられ,これらは各々シリンダ8
2の反対端面から突出されている。これを駆動するため
に図示しない圧油供給装置から圧油が供給されるが,セ
ンタ液圧室86Cへの圧油供給により前記ロッド88
R,88Lを突出させ,左右の液圧室86R,86Lへ
の同時供給により収縮される。このとき,ロッド88
R,88Lの伸縮量が共通になるように左右液圧室86
R,86Lには共通の配管を介して給排を行わせるよう
にしている。
【0027】このように構成された油圧シリンダ装置8
0はロッド88R,88Lの伸縮方向が前記ガイドシャ
フト58およびバックアップシャフト32の軸方向と平
行になるように取付けられている。すなわち,両シャフ
ト58,32の間に位置し,一対のロールガイド56
R,56Lの中間位置になるように配置しており,両端
面から突出するロッド88R,88Lの先端を各々ロー
ルガイド56R,56Lの側壁面に連結することによつ
て据付けられている。これにより油圧シリンダ装置80
に液圧を供給することにより両端ロッド88R,88L
を同一量だけ伸縮させることにより,ロールガイド56
R,56L,ひいては一対のサポートロール34R,3
4Lを相互に離反させたり,あるいは接近させることが
できる。
【0028】また,ハウジング20にはロールベンディ
ング装置100が組込まれており,図5に示すように,
ロールベンディング用ロッド102,ロールベンディン
グ用シリンダ106,およびピストン108から構成さ
れている。
【0029】ロールベンディング用ロッド102の下端
部はピストン108に固着され,上端部が上部ワークロ
ール軸受46と接離自在に配設されている。シリンダ1
06の中央部には,導入孔110が設けられ,ここに図
示しない圧油供給装置から圧油を導入すると,ロールベ
ンディング用ロッド102は上部ワークロール22の各
軸受46をバックアップロールユニット28の軸受50
側に押圧するように作用する。
【0030】また,ロールベンディング用シリンダ10
6と上下ワークロール軸受46との摺動面には,各々ラ
イナ112,114を貼着し,シリンダ106への圧油
供給時にこの摺動面にて滑動し,ワークロール軸受46
を押上げ,前記サポートロール34とワークロール22
との当接箇所を支点として曲げモーメントが作用しやす
いようにしている。これにより,ワークロール22,2
4による圧延時におけるワークロール圧延面プロフィー
ルが矯正されて平坦面となるように調整される。
【0031】なお,圧下シリンダ54は,図6に示した
ように,ヘッド116を内蔵し,圧延時には図示しない
圧油供給装置から圧下シリンタ54内に圧油を導入する
ことにより,ヘッド116を上昇させるようにしてい
る。ヘッド116の動作は下部ワークロール24の軸受
48を押上げ,この圧下力は下部ワークロール24,軸
受48,ロールベンディング装置100,軸受46,上
部ワークロール22,上部サポートロール34R,34
L,上部バックアップシャフト軸受50,ハウジング2
0に伝達されて,所望の圧延力を発生させるのである。
【0032】このように構成された圧延機の動作は次の
ようになる。
【0033】圧延前に被圧延材26の幅に合わせてサポ
ートロール34R,34Lの位置を予め決定しておく。
この場合,サポートロール34のワークロール22への
転接位置は被圧延材26に重合しない位置に設定する
が,この初期設定は最初圧下シリンダ54を駆動して下
部ワークロール24を上昇させ,上部ワークロール22
およびサポートロール34を軽く接触させておく。そし
て,その後にサポートロール34の位置調整用油圧シリ
ンダ80を駆動し,予め設定されている位置に移動させ
る。これにより一対のサポートロール34R,34Lの
間隔が所望の間隔に設定される。この状態で各サポート
ロール34の接触位置が被圧延材26の圧延領域から外
れるようにするのである。
【0034】この初期設定が終了した後,ワークロール
22,24間に被圧延材26を通板する。これにより被
圧延材26は所望の板厚に圧延されてストリップ材とし
て出るが,この形状判定を目視あるいはセンサロールに
よる接触方式,光や磁気を利用した非接触方式によって
行う。この判定により耳伸びや中伸びが発生した場合に
は,ハウジング20に取付けた油圧シリンダ80への圧
油給排を行い,その両端面から突出されたロッド88
R,88Lを伸縮作動させて,対となっているサポート
ロール34R,34Lを相互に近接するようにあるいは
離反するように位置移動させることにより上部ワークロ
ール22に作用する曲げモーメント量を調整し,形状異
常の発生を抑制し,矩形のストリップ材を得ることがで
きる。
【0035】図7〜図8に上部ワークロール22のプロ
フィールがサポートロール34の位置調節によるベンデ
ィング力の大きさによってどのように推移するかの実験
結果を示す。図7はロール径600mm,圧延力600
ton,サポートロール間距離を1400mmに設定
し,ロールベンディング力を0〜125tonまで調整
した場合の上部ワークロール22のプロフィールの変化
を示す。図8はロール径600mm,圧延力600to
n,サポートロール間距離を1600mmに設定し,ロ
ールベンディング力を0〜125tonまで調整した場
合の上部ワークロール22のプロフィールの変化を示し
たものである。
【0036】この結果から理解できるように,ロールベ
ンディング力およびサポートロールの位置によりワーク
ロールの撓み量を任意に変更することができ,もってス
トリップ材の断面調整が可能であることが判明する。し
たがって,広範囲に形状制御ができるクラウン制御能力
を持たせることができる。
【0037】
【考案の効果】以上説明したように,本考案によれば,
ワークロールのバックアップサポート部位を任意に変更
することによって迅速かつ広範囲にわたってクラウン制
御を行わせることができ,製品形状の修正が極めて容易
に実現することができる。特に,本考案では圧延時のバ
ックアップをなす分離サポートロールの位置移動を,こ
れらのサポートロールに係合されている一対のガイド部
材相互に連結された流体圧駆動手段によって行うように
したので,的確に位置移動を行わせ,移動速度も速くす
ることができるので,形状修正機能を迅速に行わせ,か
つ精密な位置制御によるクラウン制御を行わせることが
できる。しかも,流休圧駆動手段はガイド部材に直結さ
れているので,狭いスペースに組込むことができ,圧延
機の狭小なスペースの有効利用を図りつつ,高いクラウ
ン制御が可能となる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す圧延機の正面図である。
【図2】本考案の実施例を示す圧延機の側面図である。
【図3】本考案の実施例を示す上部サポートロール部の
要部拡大断面図である。
【図4】図3の側面断面図である。
【図5】本考案の実施例を示すロールベンディング装置
の断面図である。
【図6】本考案の実施例を示す圧延機の軸受が装着され
たハウジングの断面図である。
【図7】本考案の実施例を示すサポートロールの位置移
動に伴うロール撓み量の特性図である。
【図8】本考案の実施例を示すサポートロールの位置移
動に伴うロール撓み量の特性図である。
【図9】従来の実施例を示す圧延機の正面図である。
【図10】従来の実施例を示す圧延機の側面図である。
【図11】従来の実施例を示す圧延機の軸受が装着され
たハウジングの要部断面図である。
【図12】従来の実施例を示すロール撓みを示す模式図
である。
【図13】従来の実施例を示すロールの撓み量の特性図
である。
【符号の説明】
20 ハウジング 22,24 ワークロール 26 被圧延材 28 バックアップロールユニット 32 バックアップシャフト 34R,34L サポートロール 40 回転ベアリング 42,44 スラストベアリング 46,48,50 軸受 54 圧下シリンダ 56R,56L ロールガイド 58 ガイドシャフト 60 スライドケーシング 80 油圧シリンダ装置 82 シリンダ 84R,84L ピストン 88R,88L ロッド 100 ロールベンディング装置

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求頂1】 圧延材を圧下する一対のワークロール
    と,上部ワークロールに転接する上部バックアップロー
    ルとを備え,各ロールの両端軸受をハウジングに取付け
    るとともに,前記一対のワークロール間の軸受間隔を調
    整しクラウン制御をなす加圧手段を前記ハウジングに組
    込んでなる圧延機において,前記バックアップロールと
    転接する一方のワークロールを他方のワークロールより
    小径となし,前記バックアップロールをロール軸方向に
    分離した短尺胴長の一対のサポートロールにより形成し
    つつこの分離サポートロールを回転可能に支持しかつ軸
    方向摺動可能に支持するバックアップシャフトに取付け
    て構成し,前記バックアップシャフトと平行に配設され
    たガイドシャフトに位置移動可能に装着され前記分離ロ
    ール本体に係合するガイド部材を取付けるとともに,同
    軸配置された一対のガイド部材相互間をその摺動方向に
    沿って伸縮するロッドを有する流体圧駆動手段により連
    結し,当該流体圧駆動手段により同軸配置された分離ロ
    ール間隔を調整可能としたことを特徴とする圧延機。
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