JPH0511098Y2 - - Google Patents

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JPH0511098Y2
JPH0511098Y2 JP1988066637U JP6663788U JPH0511098Y2 JP H0511098 Y2 JPH0511098 Y2 JP H0511098Y2 JP 1988066637 U JP1988066637 U JP 1988066637U JP 6663788 U JP6663788 U JP 6663788U JP H0511098 Y2 JPH0511098 Y2 JP H0511098Y2
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bearing
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車等の制動装置に用いられるマ
スタシリンダの改良に関する。
(従来の技術) 先ず、第7図を用いて、マスタシリンダの概要
を説明する。
図においてマスタシリンダの右側には図示省略
のブースタが連結され、プライマリピストン18
のロツド部1には、ブースタの出力軸が接続され
ている。
自動車の運転者が、ブレーキペタルを踏むとこ
の踏力はブースタにて倍力され、マスタシリンダ
16のロツド部1に伝えられる。そしてポート1
5からシリンダ内に流入しているブレーキオイル
が、プライマリ及びセカンダリピストン17,1
8にて昇圧される。この昇圧されたブレーキオイ
ルがセカンダリピストン17側ではアウトレツト
ポート14を通過して矢印イのようにブレーキオ
イルが流出し、プライマリピストン18側では図
示しないアウトレツトポートを介して流出し、ブ
レーキシリンダにその油圧が伝達されて制御がな
される。
運転者がブレーキペタルから足を離すと、リタ
ーンスプリング19によつてピストン17,18
が後退する。
このように往復動するプライマリピストン18
のロツド部1は、軸受2によつて軸支されてい
る。
そしてこの軸支部には、ブレーキオイルの漏洩
を防止するためにスペーサを挟んで2個の環状の
内周側シール部材4,5が設けられると共に軸受
2の外周にはOリング7,8が設けられている。
なお、6は止め輪、9はピストン18の抜け止
め部材、10はブースタとの間のシール部材、1
1はシリンダ、13はリザーバタンクである。2
0は、ブレーキオイルの外部への流出孔である。
このようなマスタシリンダにおいて、従来のプ
ライマリピストン18のシール部は、第5図及び
第6図に示すように構成されていた。
まず、第5図に示すマスタシリンダのシール部
において、シール部材4,5に挟まれているスペ
ーサ3は、ピストンのロツド部の軸方向に自由に
移動できるようになつていた。
又、第6図に示すマスタシリンダのシール部に
おいて、スペーサ3′は、軸受2に一体成形され
ていて、シール部材4,5は、軸受2に形成され
た凹溝内に嵌め込まれている。
なお、第5図及び第6図において20は油道で
ある。その他の部分については、第7図と同一部
分は同一符号をもつて示したので、その説明は省
略する。
また、従来のマスタシリンダの他の例として実
開昭56−122664号公報に示されるように、スペー
サに相当する摺動案内部材を軸受に相当する環状
部材に不動状態に係合させる(同公報第3図)よ
うにしたマスタシリンダがある。
(考案が解決しようとする課題) 上記従来のマスタシリンダのシール部におい
て、第5図に示したものは、ピストン18の往復
動に伴つてスペーサ3もシール部材4,5といつ
しよに移動し、ブレーキオイルがブースタの真空
室側に漏洩しやすいという問題がある。
スペーサ3が移動すると、ブースタの真空室の
真空引きによつてブレーキオイルの漏洩が助長さ
れ、ブレーキオイルの減少による制動装置への影
響、及びブースタの真空室で気化したブレーキオ
イルによる各種トラブルの誘発といつた不具合が
ある。
又、第6図に示したマスタシリンダのシール部
にあつては、スペーサが動かないので、ブレーキ
オイルの漏洩は防止されたが、シール部材4,5
を軸受2の凹溝に嵌め込む作業が極めて困難であ
り、組立て性が悪いという問題があつた。
又、実開昭56−122664号公報に示すマスタシリ
ンダでは摺動案内部材26′を不動状態にさせる
ために環状部材21′の内周側に段差部を形成さ
せたものになつており、(同公報第3図)、環状部
材21′を得るための生産処理が容易なものでな
く、かつ摺動案内部材26′を組み付ける場合、
摺動案内部材26′を弾性変形させて実施しなけ
ればならずその分組立性が劣つたものになつてお
り、更に摺動案内部材26′に弾性変形可能な材
料を用いなければならず材料が限定されるという
制約があつた。
(課題を解決するための手段) 本考案は、良好な組立性及びブレーキオイルの
漏洩防止を、軸受の生産性を良好に維持し、かつ
スペーサの材料選択幅を広くして達成することを
目的としてなされたもので、その手段は、マスタ
シリンダのピストン軸受部において、シリンダ本
体とピストンとの間に介装されて該ピストンを軸
支する軸受の内周側に、内径寸法がピストン軸支
部の内径寸法より長い一定寸法の環状の凹所を軸
方向に開口させて形成し、該凹所に前記ピストン
に摺接する2個の環状シール部材を外周部に環状
溝を形成した環状のスペーサを間に介在させて設
け、前記シリンダ本体と前記軸受との間に設けた
一対のシールリング、前記シリンダ本体及び前記
軸受との間に形成されかつシリンダ本体に設けた
シリンダ本体側連通孔を介して外部と連通する軸
受外周空間と前記2個の環状シール部材間に形成
される軸受内周側空間とを連通させる軸受側連通
孔を、前記スペーサの環状溝に対応させて前記軸
受に設け、該軸受側連通孔と前記スペーサの環状
溝に挿入されて軸受とスペーサとを位置決めする
ピン状の係止部材を設けたことを特徴とする。
(作用) このように構成することにより、2個のシール
部材とスペーサを軸受における内径寸法が一定寸
法である凹所に順次押し込むことによりこれらは
スムーズに同凹所に嵌込まれ、さらに係止部材が
軸受側連通孔及びスペーサの環状溝に挿入されて
スペーサがこの係止部材によつて固定される。そ
して、2個のシール部材とスペーサとを組み込ん
だ軸受をピストンロツドに挿入することにより組
み立てられる。
又、スペーサは、係止部材にて軸受に固定され
て動かないから、ブレーキオイルのブースタ側へ
の漏洩が防止される。
(実施例) 以下本考案の一実施例について詳細に説明す
る。
第1図において、1はマスタシリンダのプライ
マリピストンのロツド部であり、このロツド部1
に摺接するようにスペーサ3を介して2個の環状
のシール部材4,5が設けられている。12はス
ペーサ3を軸受2に固定するためのリング材であ
る。
即ち、リング材12は、第2図に示すように、
端部12aを折り曲げたC形に形成されていて、
この折り曲げられた端部12aを軸受2に明けた
挿通孔2bに差し込む。そして差し込まれた端部
12aの先端を、前記挿通孔2bに連通しかつシ
リンダ11に形成した流出孔(第7図に示す流出
孔20)に臨ませてスペーサ3の外周に設けた凹
溝3a内に突出させることにより、スペーサ3は
軸受2に固定される。又、リング材12は、軸受
2の外周に設けられた凹溝2a内に収納されて、
軸受2の外周に突出しない。これにより、軸受2
は、シリンダ11内に挿入可能となる。
7及び8は、軸受2の外周に設けられたシール
リングである。
6は、軸受2をシリンダ11内に固定するため
の止め輪、9は、ピストン18の抜け止め部材で
シール部材4の収容空間の一部を形成している。
10はシール部材である。
第3図に示す実施例は、第1図のリング部材1
2に代つて、ピン13を使用して、スペーサ3を
軸受2に固定したものである。
即ち、第4図に示すように、軸受2に明けられ
た挿通孔2bに、ピン13を差し込み、ピン13
の先端を、スペーサ3の凹溝3a内に突出させ
る。これにより、スペーサ3は、軸受2に固定さ
れる。又、軸受2をシリンダ11内に装着したと
きは、ピン13の頭がシリンダ11の内壁11a
に当つて、ピン13は抜けることはない。
その他の部分については、第1図と同一部分は
同一符号をもつて示したので、その説明は省略す
る。
以上のように構成した本実施例の作用について
次に説明する。
第1図において、マスタシリンダのシール部の
組立ては、先ず、軸受2にシール部材5、スペー
サ3及びシール部材4を順次嵌め込み、リング部
材12にてシール部材3を軸受2に固定する。こ
の組立てに際して、シール部材4,5は、無理に
変形させて押し込むようなことはなく、容易に軸
受2内に挿入される。又、リング部材12を挿通
孔2bに差し込むだけの簡単な作業により、スペ
ーサ3が固定される。
このようにスペーサ3が軸受2に固定される
と、ピストンが往復動してもスペーサ3は動か
ず、シール部材4,5は、所定の形状をを保つて
シール機能が保持され、ブレーキオイルのブース
タ内への漏洩が防止される。
又、第3図に示す実施例の場合も、ピン13を
挿通孔2bに差し込むだけの簡単な作業により、
スペーサ3は軸受2に固定される。従つて、組立
性及びシール性に対する作用は、第1図に示した
実施例と変るところはない。
なお、以上の実施例では、リング部材12、ピ
ン13でスペーサ3の軸方向への移動を防止した
が、スペーサ3の回転をも規制するように係合さ
せてもよい。
(考案の効果) 以上詳述した通り本考案によれば、軸受におけ
る凹所を内径寸法を一定にして形成したことによ
り、スペーサを変形させることなく2個の環状シ
ール部材及びスペーサをスムーズに挿入でき組立
性が良好なものになる。また、実開昭56−122664
号公報に示すマスタシリンダで組立時に必要とさ
れるスペーサの弾性変形が不要となつてその分更
に組立性が良好になる上に、スペーサに弾性変形
可能な材料のみならず他の材料を用いることがで
きスペーサの材料選択幅が広くなる。
さらに、スペーサを係止部材によつて軸受に固
定するようにしたので、シール性が良好なものに
なり、かつ係止部材を軸受側連通孔及びスペーサ
の環状溝に挿入してスペーサを固定し、2個の環
状シール部材及びスペーサを収納する凹所の内径
寸法を一定としてスペーサの固定を達成するの
で、この凹所を有する軸受の生産加工を容易に行
なえて軸受、ひいては装置全体の生産性が良好な
ものとなる。
また、従来存在する軸受側連通孔を係止部材に
よるスペーサ固定のために兼用できるので、この
分だけ加工処理を省略して生産性を向上できるこ
とになる。
さらに、スペーサの固定を、ピン状の係止部材
を所定箇所に挿入するだけの簡単な作業により達
成できるので、その分生産性が良好なものにな
る。
また、上述したようにシール性を良好にしたこ
とによりブレーキオイルの減少による制動装置へ
の影響及びブースタへの影響がなくなつて製品価
値が大幅に向上すると共に、組み立て容易性によ
り生産性が向上するなど、優れた効果を奏するこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例の要部を示す縦断
面図、第2図は、第1図のA−A線における縦断
面図、第3図は、他の一実施例の要部を示す縦断
面図、第4図は、第3図のB−B線における縦断
面図である。第5図及び第6図は、従来例であ
り、第5図はスペーサを固定していないマスタシ
リンダのシール部の要部縦断面図、第6図は、ス
ペーサを軸受に一体形成したマスタシリンダのシ
ール部の要部縦断面図である。第7図は、説明用
図であり、マスタシリンダの全体を一部縦断面し
て示した側面図である。 2……軸受、3……スペーサ、4,5……シー
ル部材、12……リング部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. マスタシリンダのピストン軸受部において、シ
    リンダ本体とピストンとの間に介装されて該ピス
    トンを軸支する軸受の内周側に、内径寸法がピス
    トン軸支部の内径寸法より長い一定寸法の環状の
    凹所を軸方向に開口させて形成し、該凹所に前記
    ピストンに摺接する2個の環状シール部材を外周
    部に環状溝を形成した環状のスペーサを間に介在
    させて設け、前記シリンダ本体と前記軸受との間
    に設けた一対のシールリング、前記シリンダ本体
    及び前記軸受との間に形成されかつシリンダ本体
    に設けたシリンダ本体側連通孔を介して外部と連
    通する軸受外周側空間と前記2個の環状シール部
    材間に形成される軸受内周側空間とを連通させる
    軸受側連通孔と、前記スペーサの環状溝に対応さ
    せて前記軸受に設け、該軸受側連通孔と前記スペ
    ーサの環状溝に挿入されて軸受とスペーサとを位
    置決めするピン状の係止部材を設けたことを特徴
    とするマスタシリンダ。
JP1988066637U 1988-05-20 1988-05-20 Expired - Lifetime JPH0511098Y2 (ja)

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JPH01169474U JPH01169474U (ja) 1989-11-29
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