JPH05105608A - 殺虫組成物 - Google Patents

殺虫組成物

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JPH05105608A
JPH05105608A JP3266044A JP26604491A JPH05105608A JP H05105608 A JPH05105608 A JP H05105608A JP 3266044 A JP3266044 A JP 3266044A JP 26604491 A JP26604491 A JP 26604491A JP H05105608 A JPH05105608 A JP H05105608A
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光康 牧田
Yasuo Abe
八洲男 安部
Kazunobu Dohara
一伸 堂原
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Abstract

(57)【要約】 【構成】a)2,4−ジオキソ−1−(2−プロピニ
ル)イミダゾリジン−3−イルメチル クリサンテマー
ト 0.001 〜5重量%、b)一種以上の、炭素数16〜
19のモノカルボン酸エステルおよび/または炭素数1
6〜19のジカルボン酸エステル 0.005 〜60重量%、
c)ケロセン 5〜80重量% およびd)ジメチルエーテ
ルまたはジメチルエーテルと液化石油ガスとの混合物か
らなる噴射剤20〜80重量%を含有することを特徴とする
殺虫性エアゾール組成物 【効果】本発明の殺虫性エアゾール組成物は、2,4−
ジオキソ−1−(2−プロピニル)イミダゾリジン−3
−イルメチル クリサンテマートの殺虫効力を増強した
ものであり、各種害虫の防除に有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は殺虫性エアゾール組成物
に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】式、
【化1】 で示される2,4−ジオキソ−1−(2−プロピニル)
イミダゾリジン−3−イルメチル クリサンテマート
(以下、化合物Aと記す。)は、特公昭60−9715
号公報に記載の化合物であり、殺虫剤の有効成分として
使用できることは知られているが、その殺虫効力におい
て必ずしも充分であるとは言えないと考えられていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、化合物A
の殺虫力増強と製剤形態の改良とに関して鋭意検討した
結果、化合物Aに、炭素数16〜19のモノカルボン酸
エステルおよび/または炭素数16〜19のジカルボン
酸エステルを重量比が3:1〜1:100 になるように添
加することにより、殺虫効力が増強されることを見出し
た。そしてさらに、ケロセンおよびジメチルエーテル、
必要によりさらに液化石油ガスを加えることにより、化
合物Aの殺虫効力が非常に増強されたエアゾール組成物
が得られることを見出し本発明を完成した。即ち、本発
明は、a)化合物A0.001 〜5重量%、b)一種以上
の、炭素数16〜19のモノカルボン酸エステルおよび
/または炭素数16〜19のジカルボン酸エステル 0.
005 〜60重量%、c)ケロセン 5〜80重量% および
d)ジメチルエーテルまたはジメチルエーテルと液化石
油ガスとの混合物からなる噴射剤 20〜80重量%を含有
することを特徴とする殺虫性エアゾール組成物(以下、
本発明組成物と記す。)を提供するものである。
【0004】化合物Aには各種の光学異性体や幾何異性
体が存在するが、本発明ではそれらのうちの殺虫活性を
有する任意の異性体およびその混合物が使用できる。化
合物Aの本発明組成物中の含量は、0.001 〜5重量%、
好ましくは0.05〜2重量%である。本発明組成物中に用
いられる炭素数16〜19のモノまたはジカルボン酸エ
ステルとしては、例えばフタル酸ジブチル、パルミチン
酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン
酸ヘキシル等が挙げられる。これらは、一種単独でまた
は二種以上を混合して用いることもでき、本発明組成物
中の含量は、0.05〜〜60重量%、好ましくは 0.1〜40重
量%である。本発明組成物中に用いられるケロセンは、
殺虫エアゾールの溶媒として通常用いられる任意のもの
が使用でき、例えばネオチオゾール(中央化成株式会社
製ケロセン)等のn−パラフィン系のもの、アイソパー
G、アイソパーH、アイソパーM(エクソン化学株式会
社製ケロセン)、IP−2028(出光石油化学株式会
社製ケロセン)等のイソパラフィン系のものまたはそれ
らの混合物が使用できる。本発明組成物中のケロセンの
含量は、5〜80重量%、好ましくは30〜70重量%であ
る。本発明組成物中に用いられる噴射剤は、ジメチルエ
ーテルまたはジメチルエーテルと液化石油ガスとの混合
物であり、ジメチルエーテルと液化石油ガスとの混合比
は重量比で 100:0〜40:60の範囲内が好ましい。本発
明組成物中の噴射剤の含量は、20〜80重量%、好ましく
は30〜70重量%である。
【0005】本発明組成物には、さらに他の殺虫活性成
分、共力剤、香料、殺菌剤等を配合することもできる。
他の殺虫活性成分としては、例えば (RS)−3−アリル−2−メチル−4−オキソシクロ
ペント−2−エニル(1RS)−シス、トランス−クリ
サンテマート〔アレスリン〕 3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル
(1RS)−シス、トランス−クリサンテマート〔テト
ラメスリン〕 (S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニ
ル)シクロペント−2−エニル (1R)−シス、トラ
ンス−クリサンテマート〔プラレスリン〕 3−フェノキシベンジル (1RS)−シス、トランス
−クリサンテマート〔フェノスリン〕 5−ベンジル−3−フリルメチル (1RS)−シス、
トランス−クリサンテマート〔レスメスリン〕 (RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1
R)−シス、トランス−クリサンテマート〔シフェノス
リン〕 3−フェノキシベンジル (1RS)−シス、トランス
−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチル
シクロプロパンカルボキシラート〔ペルメトリン〕 (RS)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1
RS)−シス、トランス−3−(2,2−ジクロロビニ
ル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラー
ト〔シペルメトリン〕 (S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1
R)−シス−3−(2,2−ジブロモビニル)−2,2
−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート〔デルタメ
スリン〕 (RS)−α−シアノ−4−フルオロ−3−フェノキシ
ベンジル (1RS)−シス、トランス−3−(2,2
−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパン
カルボキシラート〔シフルスリン〕 5−(2−プロピニル)フルフリル (1RS)−シ
ス、トランス−クリサンテマート〔フラメスリン〕 2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル
3−フェノキシベンジルエーテル〔エトフェンプロク
ス〕 2,3,5,6−テトラフロオロベンジル (1R)−
トランス−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメ
チルシクロプロパンカルボキシラート〔ベンフルスリ
ン〕
【0006】2,2−ジクロロビニル ジメチル フォ
スフェート〔ジクロロボス〕 O,O−ジメチル O−(3−メチル−4−ニトロフェ
ニル) フォスフォロチオエート〔フェニトロチオン〕 2−(1−メチルエトキシ)フェニル N−メチルカー
バメート〔プロポキサー〕 4−フェノキシフェニル (RS)−2−(2−ピリジ
ルオキシ)プロピルエーテル〔ピリプロキシフェン〕 イソプロピル (2E,4E)−11−メトキシ−3,
7,11−トリメチル−2,4−ドデカジエノエート
〔メソプレン〕 エチル (2E,4E)−3,7,11−トリメチル−
2,4−ドデカジエノエート〔ヒドロプレン〕 1−(4−クロロフェニル)−3−(2,6−ジフルオ
ロベンゾイル)尿素〔ジフルベンズロン〕 N−シクロプロピル−1,3,5−トリアジン−2,
4,6−トリアミン〔シロマジン〕 等が挙げられ、これらは通常本発明組成物中に0〜3重
量%、好ましくは0〜2重量%含まれる。
【0007】共力剤としては、例えば α−〔2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ〕−4,
5−メチレンジオキシ−2−プロピルトルエン〔ピペロ
ニルブトキシド〕 N−(2−エチルヘキシル)−ビシクロ〔2.2.1〕
ヘプタ−5−エン−2,3−ジカルボキシイミド〔MG
K−264〕 オクタクロロジプロピルエーテル〔S−421〕 等が挙げられ、これらは通常本発明組成物中に0〜4重
量%、好ましくは0〜2重量%含まれる。
【0008】本発明組成物は、例えば所定量の化合物
A、前記のカルボン酸エステル、さらに必要により他の
殺虫活性成分、共力剤、香料、殺菌剤等をケロセンに室
温下または加温下に混合または溶解し、これをエアゾー
ル容器に入れ、該容器にバルブ部分を取付け、該バルブ
部分を通じて噴射剤を加圧充填することにより得ること
ができる。
【0009】本発明組成物が有効な害虫類としては、例
えば次のようなものが挙げられる。 鱗翅目害虫 イガ、コイガ等 双翅目害虫 アカイエカ、コガタアカイエカなどのイエカ類、ネッタ
イシマカ、ヒトスジシマカなどのヤブカ類、シナハマダ
ラカなどのハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ、オオ
イエバエなどのイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、
ヒメイエバエ、タネバエ、タマネギバエなどのハナバエ
類、ミバエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、ア
ブ類、ブユ類、サシバエ類等 網翅目害虫 チャバネゴキブリ、クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、ト
ビイロゴキブリ、コバネゴキブリ、ハイイロゴキブリ、
イエゴキブリ、ヤマトゴキブリ、コワモンゴキブリ等 膜翅目害虫 アリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、カブラハバチ
などのハバチ類等 等翅目害虫 ヤマトシロアリ、イエシロアリ等 マダニ類 オウシマダニ等 室内塵性ダニ類 コナダニ類、チリダニ類、ツメダニ類、イエダニ類等
【0010】本発明組成物は、特に網翅目害虫であるゴ
キブリの防除に極めて有効である。即ち、ゴキブリ防除
用のエアゾールは現在数多く市販されているものの、ゴ
キブリはエアゾール噴霧後すばやく物陰に隠れてしまう
ため、使用者は実際にエアゾールの効力がよくわからず
にいるのが現状であるが、本発明組成物はその速効的な
ノックダウン効果によりゴキブリに逃亡する暇を与えず
ノックダウンさせ得るもので、画期的なゴキブリ防除剤
として使用し得るものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明を製造例および試験例を挙げて
さらに詳細に説明する。尚、以下の製造例において、部
は重量部を表す。 製造例1 化合物A 0.5部、ミリスチン酸イソプロピル 0.
5部、ネオチオゾール45部およびアイソパーG 14
部をエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付け該バ
ルブ部分を通じて噴射剤(ジメチルエーテルと液化石油
ガスとの重量比90:10混合物)40部を充填して本発明
組成物(1)を得た。 製造例2 化合物A 0.5部、ミリスチン酸イソプロピル 0.
5部およびネオチオゾール 59部をエアゾール缶に入
れ、缶にバルブ部分を取付け該バルブ部分を通じて噴射
剤(ジメチルエーテルと液化石油ガスとの重量比75:25
混合物)40部を充填して本発明組成物(2)を得た。 製造例3 化合物A 0.5部、ミリスチン酸イソプロピル 0.
5部およびネオチオゾール 59部をエアゾール缶に入
れ、缶にバルブ部分を取付け該バルブ部分を通じて噴射
剤(ジメチルエーテルと液化石油ガスとの重量比50:50
混合物)40部を充填して本発明組成物(3)を得た。 製造例4 化合物A 0.5部とミリスチン酸イソプロピル 3
0.5部とをネオチオゾール 29部に溶解してエアゾ
ール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付け該バルブ部分を
通じて噴射剤(ジメチルエーテルと液化石油ガスとの重
量比50:50混合物)40部を充填して本発明組成物
(4)を得た。 製造例5 化合物A 2.0部とミリスチン酸イソプロピル 32
部とをネオチオゾール26部に溶解してエアゾール缶に
入れ、缶にバルブ部分を取付け該バルブ部分を通じて噴
射剤(ジメチルエーテルと液化石油ガスとの重量比50:
50混合物)40部を充填して本発明組成物(5)を得
た。 製造例6 化合物A 0.1部、テトラメスリン 2.0部および
ミリスチン酸イソプロピル 30.1部をアイソパーM
27.8部に溶解してエアゾール缶に入れ、缶にバル
ブ部分を取付け該バルブ部分を通じて噴射剤(ジメチル
エーテルと液化石油ガスとの重量比50:50混合物)40
部を充填して本発明組成物(6)を得た。
【0012】製造例7 化合物A 0.1部、(RS)−3−アリル−2−メチ
ル−4−オキソシクロペント−2−エニル (1RS)
−シス、トランス(c:t=20:80)−クリサンテマー
ト 1.0部、ミリスチン酸イソプロピル 0.1部お
よびアイソパーH 58.8部をエアゾール缶に入れ、
缶にバルブ部分を取付け該バルブ部分を通じて噴射剤
(ジメチルエーテルと液化石油ガスとの重量比50:50混
合物)40部を充填して本発明組成物(7)を得た。 製造例8 化合物A 0.1部、プラレスリン 0.1部、ミリス
チン酸イソプロピル0.1部およびアイソパーM 5
9.7部をエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付
け該バルブ部分を通じて噴射剤(ジメチルエーテルと液
化石油ガスとの重量比50:50混合物)40部を充填して
本発明組成物(8)を得た。 製造例9 化合物A 0.1部、d−フェノスリン 0.1部、ミ
リスチン酸イソプロピル0.1部およびIP−2028
59.7部をエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を
取付け該バルブ部分を通じて噴射剤(ジメチルエーテル
と液化石油ガスとの重量比50:50混合物)40部を充填
して本発明組成物(9)を得た。 製造例10 化合物A 0.1部、シフェノスリン 0.3部、ミリ
スチン酸イソプロピル0.1部およびアイソパーM 5
9.5部をエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付
け該バルブ部分を通じて噴射剤(ジメチルエーテルと液
化石油ガスとの重量比50:50混合物)40部を充填して
本発明組成物(10)を得た。 製造例11 化合物A 0.1部、シペルメトリン 0.3部、ミリ
スチン酸イソプロピル0.1部およびフタル酸ジブチル
40部をアイソパーM 19.5部に溶解してエアゾ
ール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付け該バルブ部分を
通じて噴射剤(ジメチルエーテルと液化石油ガスとの重
量比50:50混合物)40部を充填して本発明組成物(1
1)を得た。 製造例12 化合物A 0.1部、シフルスリン 0.025部、ミ
リスチン酸イソプロピル0.1部およびラウリン酸ヘキ
シル 40部をアイソパーM 19.775部に溶解し
てエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付け該バル
ブ部分を通じて噴射剤(ジメチルエーテルと液化石油ガ
スとの重量比50:50混合物)40部を充填して本発明組
成物(12)を得た。
【0013】製造例13 化合物A 0.1部、エトフェンプロクス 0.3部、
ミリスチン酸イソプロピル 0.1部およびパルミチン
酸イソプロピル 40部をアイソパーM 19.5部に
溶解してエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付け
該バルブ部分を通じて噴射剤(ジメチルエーテルと液化
石油ガスとの重量比50:50混合物)40部を充填して本
発明組成物(13)を得た。 製造例14 化合物A 0.1部、ジクロロボス 0.5部およびミ
リスチン酸イソプロピル30.1部をアイソパーM 2
9.3部に溶解してエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部
分を取付け該バルブ部分を通じて噴射剤(ジメチルエー
テルと液化石油ガスとの重量比50:50混合物)40部を
充填して本発明組成物(14)を得た。 製造例15 化合物A 0.1部、フェニトロチオン 0.5部およ
びミリスチン酸イソプロピル 30.1部をアイソパー
M 29.3部に溶解してエアゾール缶に入れ、缶にバ
ルブ部分を取付け該バルブ部分を通じて噴射剤(ジメチ
ルエーテルと液化石油ガスとの重量比50:50混合物)4
0部を充填して本発明組成物(15)を得た。 製造例16 化合物A 0.1部、プロポキサー 0.5部およびミ
リスチン酸イソプロピル30.1部をアイソパーM 2
9.3部に溶解してエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部
分を取付け該バルブ部分を通じて噴射剤(ジメチルエー
テルと液化石油ガスとの重量比50:50混合物)40部を
充填して本発明組成物(16)を得た。 製造例17 化合物A 0.1部、ピリプロキシフェン 0.1部お
よびミリスチン酸イソプロピル 30.1部をアイソパ
ーM 29.7部に溶解してエアゾール缶に入れ、缶に
バルブ部分を取付け該バルブ部分を通じて噴射剤(ジメ
チルエーテルと液化石油ガスとの重量比50:50混合物)
40部を充填して本発明組成物(17)を得た。 製造例18 化合物A 0.1部、メソプレン 0.1部およびミリ
スチン酸イソプロピル30.1部をアイソパーM 3
9.7部に溶解してエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部
分を取付け該バルブ部分を通じて噴射剤(ジメチルエー
テルと液化石油ガスとの重量比50:50混合物)30部を
充填して本発明組成物(18)を得た。
【0014】製造例19 化合物A 0.1部、ジフルベンズロン 0.1部およ
びミリスチン酸イソプロピル 30.1部をアイソパー
H 39.7部に溶解してエアゾール缶に入れ、缶にバ
ルブ部分を取付け該バルブ部分を通じて噴射剤(ジメチ
ルエーテル)30部を充填して本発明組成物(19)を得
た。 製造例20 化合物A 0.1部、シロマジン 0.1部およびミリ
スチン酸イソプロピル30.1部をアイソパーH 3
9.7部に溶解してエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部
分を取付け該バルブ部分を通じて噴射剤(ジメチルエー
テル)30部を充填して本発明組成物(20)を得た。 製造例21 化合物A 0.1部、ピペロニルブトキシド 0.5
部、ミリスチン酸イソプロピル 0.1部およびネオチ
オゾール 29.3部をエアゾール缶に入れ、缶にバル
ブ部分を取付け該バルブ部分を通じて噴射剤(ジメチル
エーテルと液化石油ガスとの重量比75:25混合物)70
部を充填して本発明組成物(21)を得た。 製造例22 化合物A 0.1部、S−421 0.5部、ミリスチ
ン酸イソプロピル 0.1部およびネオチオゾール 2
9.3部をエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付
け該バルブ部分を通じて噴射剤(ジメチルエーテルと液
化石油ガスとの重量比75:25混合物)70部を充填して
本発明組成物(22)を得た。 製造例23 化合物A 0.1部、MGK−264 2部、ミリスチ
ン酸イソプロピル 0.1部およびネオチオゾール 2
7.8部をエアゾール缶に入れ、缶にバルブ部分を取付
け該バルブ部分を通じて噴射剤(ジメチルエーテルと液
化石油ガスとの重量比75:25混合物)70部を充填して
本発明組成物(23)を得た。 製造例24 化合物A 0.1部、ベンフルスリン 0.1部および
ミリスチン酸イソプロピル 30.1部をアイソパーM
29.7部に溶解してエアゾール缶に入れ、缶にバル
ブ部分を取付け該バルブ部分を通じて噴射剤(ジメチル
エーテルと液化石油ガスとの重量比50:50混合物)40
部を充填して本発明組成物(17)を得た。
【0015】次に、本発明組成物の殺虫効力を試験例に
て示す。 試験例1 直径13cm、高さ10cmの円筒型の試験容器(底面は4
0メッシュの金網であり、床より約1cm浮かせてある)
の中にチャバネゴキブリ10頭(雄雌各5頭)を放っ
た。次いで、該試験容器を直径20cm、高さ60cmのガ
ラス円筒の中に置き、上方よりチャバネゴキブリに向け
て所定量( 0.4g)のエアゾールを噴霧し、直ちにガラ
ス円筒に蓋をした。30秒後に試験容器を取り出し、噴
霧後1分、2分、3分、5分、7分、10分、15分お
よび20分にノックダウン虫数を各々数え、ブリースの
プロビット法によりKT50値(50%のチャバネゴキブ
リがノックダウンするのに要した時間)を求めた。この
ようにして求められたKT50値を下記の表1に示す。
【表1】
【0016】また、噴霧20分後、全チャバネゴキブリ
を別の容器に移し、3日後に致死率を求めたところ、製
造例1〜5および製造例10〜16で得られた組成物は
全て100%の致死率を示した。尚、上記の試験例1に
おいて、化合物Aとしては酸側がd−シス、トランス体
(シス、トランス比は約20:80)である異性体を用い
た。
【0017】試験例2 化合物A〔酸側がd−シス、トランス体(シス、トラン
ス比は約20:80)〕 0.5重量部、ミリスチン酸イソプロピル 30.5重
量部、ネオチオゾール29重量部、ジメチルエーテル
20重量部および液化石油ガス20重量部を用い、製造
例4と同様にしてエアゾールを得た。半径0.1mから
1.4mのいくつかの同心円の描かれたシート中心部
に、内壁をバター塗布したプラスチックリングを設置
し、この中にチャバネゴキブリ10頭またはワモンゴキ
ブリ6頭を放した。上記のエアゾールを、チャバネゴキ
ブリに対しては1秒間、ワモンゴキブリに対しては3秒
間直撃噴霧を行った。噴霧直後にプラスチックリングを
除去し、噴霧地点よりゴキブリがノックダウンした地点
までの距離を各々計測した。尚、1.4m以上移動した
ゴキブリは速やかに回収した。試験は5回行い、その平
均値(メジアン)よりゴキブリがノックダウンするまで
の移動距離を求めた。結果を表2に示す。また、市販の
ゴキブリ防除用エアゾール(プロポキサー/ジクロロボ
スを有効成分とするものおよびd−フタルスリン/パー
メスリンを有効成分とするもの)を用いて同様の試験を
行った結果を比較のため表2中に示す。
【0018】
【表2】
【0019】次に、化合物Aに、炭素数16〜19のモ
ノカルボン酸エステルおよび/または炭素数16〜19
のジカルボン酸エステルを添加することにより、殺虫効
力が増強されることに関して、参考例を挙げて示す。 参考製造例 化合物A〔酸側がd−シス、トランス体(シス、トラン
ス比は約20:80)〕50部とミリスチン酸イソプロピル
50部とを加温下に混合溶解して参考組成物3を得
た。同様にして得られた参考組成物を表3に示す。
【0020】
【表3】
【0021】参考試験例1 表2の各組成物のアセトン希釈液 0.3mlを、直径 8.5cm
のガラスシャーレに化合物Aが10mg/m2 になるよう
に塗布し、風乾後チャバネゴキブリ10頭を放虫し、K
50値(50%の虫をノックダウンするのに要する時
間)を調べた。結果を表4に示す。
【表4】
【0022】
【発明の効果】本発明の殺虫性エアゾール組成物は、
2,4−ジオキソ−1−(2−プロピニル)イミダゾリ
ジン−3−イルメチル クリサンテマートの殺虫効力を
増強したものであり、各種害虫の防除に有効である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 27:00 31:14)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)2,4−ジオキソ−1−(2−プロピ
    ニル)イミダゾリジン−3−イルメチル クリサンテマ
    ート 0.001 〜5重量%、b)一種以上の、炭素数16
    〜19のモノカルボン酸エステルおよび/または炭素数
    16〜19のジカルボン酸エステル 0.005 〜60重量
    %、c)ケロセン 5〜80重量% およびd)ジメチルエ
    ーテルまたはジメチルエーテルと液化石油ガスとの混合
    物からなる噴射剤 20〜80重量%を含有することを特徴
    とする殺虫性エアゾール組成物
  2. 【請求項2】カルボン酸エステルのうち少なくとも一種
    がフタル酸ジブチル、パルミチン酸イソプロピル、ミリ
    スチン酸イソプロピルまたはラウリン酸ヘキシルである
    請求項1記載の殺虫性エアゾール組成物
  3. 【請求項3】噴射剤の、ジメチルエーテルと液化石油ガ
    スとの重量比が 100:0〜40:60である請求項1または
    請求項2記載の殺虫性エアゾール組成物
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