JPH05105331A - ターレツト式自動巻取機の糸条切替方法 - Google Patents
ターレツト式自動巻取機の糸条切替方法Info
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- JPH05105331A JPH05105331A JP3297689A JP29768991A JPH05105331A JP H05105331 A JPH05105331 A JP H05105331A JP 3297689 A JP3297689 A JP 3297689A JP 29768991 A JP29768991 A JP 29768991A JP H05105331 A JPH05105331 A JP H05105331A
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- Japan
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- yarn
- bobbin
- speed
- winding
- bobbin holder
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 糸条切替時の切替性成功率を維持するために
生じる糸条張力が糸条の最内層部分の品質に影響を及ぼ
すことなく常に確実かつ安定して、糸条の自動切替が行
えることを目的とする。 【構成】 巻取制御装置11を介して、回転数制御装置
9′の作動によりインバータ5′を通して電動機4′を
駆動し、糸切替前に空ボビン側のボビンホルダー3′の
速度を巻取側のボビンホルダー3の速度よりも大きくす
ると共に、回転数制御装置9によりボビンホルダー3の
速度を巻量に応じて設定された速度に加速して糸条を空
ボビン側に切換え、この後ボビンホルダー3′の速度を
ターレツト1の回動完了時点で糸条速度となるように漸
減させる。
生じる糸条張力が糸条の最内層部分の品質に影響を及ぼ
すことなく常に確実かつ安定して、糸条の自動切替が行
えることを目的とする。 【構成】 巻取制御装置11を介して、回転数制御装置
9′の作動によりインバータ5′を通して電動機4′を
駆動し、糸切替前に空ボビン側のボビンホルダー3′の
速度を巻取側のボビンホルダー3の速度よりも大きくす
ると共に、回転数制御装置9によりボビンホルダー3の
速度を巻量に応じて設定された速度に加速して糸条を空
ボビン側に切換え、この後ボビンホルダー3′の速度を
ターレツト1の回動完了時点で糸条速度となるように漸
減させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はターレツトに2組のボビ
ンホルダーを配し、一方のボビンホルダーのボビンに所
定の巻量のパツケージが形成されると他方のボビンホル
ダーの空ボビンに自動的に巻取糸条の切替えを行う際
に、空ボビンおよび巻取ボビンを装着したボビンホルダ
ーの助走とターレツトの回動を行うようにしたターレツ
ト式自動巻取機の糸条切替方法に関するものであり、特
に糸条の切替に際して空ボビンのボビンホルダーを助走
する助走方法に関するものである。
ンホルダーを配し、一方のボビンホルダーのボビンに所
定の巻量のパツケージが形成されると他方のボビンホル
ダーの空ボビンに自動的に巻取糸条の切替えを行う際
に、空ボビンおよび巻取ボビンを装着したボビンホルダ
ーの助走とターレツトの回動を行うようにしたターレツ
ト式自動巻取機の糸条切替方法に関するものであり、特
に糸条の切替に際して空ボビンのボビンホルダーを助走
する助走方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成繊維の高速巻取化にともない、省エ
ネルギー・省資源の観点から2本のボビンホルダーに交
互に自動的に糸条を切替えていく、いわゆるターレツト
式自動巻取機が提案され実用化されつつある。
ネルギー・省資源の観点から2本のボビンホルダーに交
互に自動的に糸条を切替えていく、いわゆるターレツト
式自動巻取機が提案され実用化されつつある。
【0003】このようなターレツト式自動巻取機を使用
して中デニールあるいは細デニールの糸条を巻き取る場
合、糸条切替を安定かつ確実に行わせるために、特に糸
条切替時のパツケージ巻径(巻量)が変わるとその成功
率が著しく悪くなるという問題があつた。
して中デニールあるいは細デニールの糸条を巻き取る場
合、糸条切替を安定かつ確実に行わせるために、特に糸
条切替時のパツケージ巻径(巻量)が変わるとその成功
率が著しく悪くなるという問題があつた。
【0004】この問題を解決するため特開昭59−22
7663号公報や特開昭61−229778号公報に示
すように、パツケージ巻径に対して巻取側のボビンホル
ダーの助走力を予め段階的ものくは連続的に大きくなる
ように設定し、糸条切替時のパツケージ巻量に対応して
巻取側ボビンホルダーの助走力を自動的に変更し、ター
レツト完了後糸条の巻取速度に減速する方法がとられて
いた。
7663号公報や特開昭61−229778号公報に示
すように、パツケージ巻径に対して巻取側のボビンホル
ダーの助走力を予め段階的ものくは連続的に大きくなる
ように設定し、糸条切替時のパツケージ巻量に対応して
巻取側ボビンホルダーの助走力を自動的に変更し、ター
レツト完了後糸条の巻取速度に減速する方法がとられて
いた。
【0005】しかしながら、巻取側ボビンホルダーの助
走力を大きくすることは糸条の巻取張力を高める結果と
なり、糸条の最内層部分の品質(デニール)を維持する
ために助走力の上限をあまり大きくとることが出来ず、
結果として糸条切替時の成功率を十分に高めることが困
難であつた。
走力を大きくすることは糸条の巻取張力を高める結果と
なり、糸条の最内層部分の品質(デニール)を維持する
ために助走力の上限をあまり大きくとることが出来ず、
結果として糸条切替時の成功率を十分に高めることが困
難であつた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題に
ついて鋭意検討を重ねた結果、糸条切替時の切替性成功
率を維持するために生じる糸条張力が糸条の最内層部分
の品質に影響を及ぼすことなく常に確実かつ安定して、
糸条の自動切替が行えることを目的としてなされたもの
である。
ついて鋭意検討を重ねた結果、糸条切替時の切替性成功
率を維持するために生じる糸条張力が糸条の最内層部分
の品質に影響を及ぼすことなく常に確実かつ安定して、
糸条の自動切替が行えることを目的としてなされたもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はター
レツトに2組のボビンホルダーを配し、一方のボビンホ
ルダーのボビンに所定の巻量のパツケージが形成される
と他方のボビンホルダーの空ボビンに自動的に巻取糸条
の切替えを行う際に、空ボビンおよび巻取ボビンを挿着
したボビンホルダーの助走とターレツトの回動を行うよ
うにしたターレツト式自動巻取機の糸条切替方法におい
て、切替前に空ボビンの助走側の速度を巻取ボビンの速
度よりも大きくなるように設定し、切替完了までの間助
走側の速度を段階的もしくは連続的に巻取速度に変更す
ることを特徴するターレツト式自動巻取機の糸条切替方
法である。
レツトに2組のボビンホルダーを配し、一方のボビンホ
ルダーのボビンに所定の巻量のパツケージが形成される
と他方のボビンホルダーの空ボビンに自動的に巻取糸条
の切替えを行う際に、空ボビンおよび巻取ボビンを挿着
したボビンホルダーの助走とターレツトの回動を行うよ
うにしたターレツト式自動巻取機の糸条切替方法におい
て、切替前に空ボビンの助走側の速度を巻取ボビンの速
度よりも大きくなるように設定し、切替完了までの間助
走側の速度を段階的もしくは連続的に巻取速度に変更す
ることを特徴するターレツト式自動巻取機の糸条切替方
法である。
【0008】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて具体的に説明
する。図1は本発明を実施する装置の概略説明図であ
る。
する。図1は本発明を実施する装置の概略説明図であ
る。
【0009】図1において、1は電動機2により回転駆
動するようになしたターレツトテ−ブルであり、中央に
固定された回転軸1aは巻取機フレーム(図示せず)に
回転自在に支承されている。ターレツトテーブル1の一
方側には駆動電動機(実施例は誘導電動機)4,4′が
固定されており、ボビンホルダー3,3′はそれぞれ駆
動電動機4,4′により駆動されるようになつている。
動するようになしたターレツトテ−ブルであり、中央に
固定された回転軸1aは巻取機フレーム(図示せず)に
回転自在に支承されている。ターレツトテーブル1の一
方側には駆動電動機(実施例は誘導電動機)4,4′が
固定されており、ボビンホルダー3,3′はそれぞれ駆
動電動機4,4′により駆動されるようになつている。
【0010】5,5′が駆動電動機4,4′の電源(実
施例ではインバータと呼ばれる周波数可変電源)であ
り、駆動電動機4,4′はターレツトテーブル1の回転
軸1aの回りに切替時に回動するが、回動時にも電源が
供給できるように回転軸1aの端部にスリツプリング
6,6′を設け、該スリツプリング6,6′を介して電
源5,5′の駆動信号(電源周波数)を各々駆動電動機
4,4′に接続している。
施例ではインバータと呼ばれる周波数可変電源)であ
り、駆動電動機4,4′はターレツトテーブル1の回転
軸1aの回りに切替時に回動するが、回動時にも電源が
供給できるように回転軸1aの端部にスリツプリング
6,6′を設け、該スリツプリング6,6′を介して電
源5,5′の駆動信号(電源周波数)を各々駆動電動機
4,4′に接続している。
【0011】7はコンタクトローラと呼ばれ、ボビンホ
ルダー3に着脱自在に装着されたボビン(図示せず)に
巻き取られた糸条パツケ−ジ3aの表面速度を検出する
と共に、糸条パツケージ3aに適当な接圧を与えて糸条
パツケージ3aの巻姿を良好にするためのもので、図示
していない巻取時のトラバースモ−シヨンを付与するト
ラバース機構などとともに昇降装置に取り付けられ、該
昇降装置に回動自在に支承され糸条パツケージ3aの巻
き太りとともに接触したまま上昇するようになつてい
る。
ルダー3に着脱自在に装着されたボビン(図示せず)に
巻き取られた糸条パツケ−ジ3aの表面速度を検出する
と共に、糸条パツケージ3aに適当な接圧を与えて糸条
パツケージ3aの巻姿を良好にするためのもので、図示
していない巻取時のトラバースモ−シヨンを付与するト
ラバース機構などとともに昇降装置に取り付けられ、該
昇降装置に回動自在に支承され糸条パツケージ3aの巻
き太りとともに接触したまま上昇するようになつてい
る。
【0012】コンタクトローラ7の軸端には回転検出用
に歯車7aが設けられており、対峙して巻取フレーム
(図示せず)に設けた回転速度検出器としての電磁ピツ
クアツプ8を介して、糸条パツケ−ジ3aの表面速度は
電気パルスに変換され切替スイツチ10を経由して回転
数制御装置9にフイードバツクされ、回転数制御装置9
はパツケージ3aの表面速度が一定(特定のパターンの
こともある)になるように電源5の駆動信号を制御す
る。
に歯車7aが設けられており、対峙して巻取フレーム
(図示せず)に設けた回転速度検出器としての電磁ピツ
クアツプ8を介して、糸条パツケ−ジ3aの表面速度は
電気パルスに変換され切替スイツチ10を経由して回転
数制御装置9にフイードバツクされ、回転数制御装置9
はパツケージ3aの表面速度が一定(特定のパターンの
こともある)になるように電源5の駆動信号を制御す
る。
【0013】ここで、待機中のボビンホルダー3′の駆
動電動機4′にもボビンホルダー3の場合と実質的に同
一の電源5′、回転数制御装置9′を設けるとともに、
ボビンホルダー駆動電動機4,4′の軸端に回転数検出
用歯車4a,4′aを設け待機位置でボビンホルダー
3′(3)の回転数を検出すべく回転数検出器(電磁ピ
ツクアツプ)12を歯車4′a(4a)に対峙させて巻
取機フレーム(図示せず)に設け、回転数検出器12の
出力信号を切替スイツチ10′を介して回転数制御装置
9′へフイードバツクしている。
動電動機4′にもボビンホルダー3の場合と実質的に同
一の電源5′、回転数制御装置9′を設けるとともに、
ボビンホルダー駆動電動機4,4′の軸端に回転数検出
用歯車4a,4′aを設け待機位置でボビンホルダー
3′(3)の回転数を検出すべく回転数検出器(電磁ピ
ツクアツプ)12を歯車4′a(4a)に対峙させて巻
取機フレーム(図示せず)に設け、回転数検出器12の
出力信号を切替スイツチ10′を介して回転数制御装置
9′へフイードバツクしている。
【0014】また、切替スイツチ10は常時、待機側に
あるボビンホルダー3′(3)の回転数制御装置9′
(または9)へ回転数検出器12の出力が接続されるよ
うに巻取制御装置11により切替えられる。
あるボビンホルダー3′(3)の回転数制御装置9′
(または9)へ回転数検出器12の出力が接続されるよ
うに巻取制御装置11により切替えられる。
【0015】11は巻取制御装置であり、この巻取制御
装置11からの切替信号は切替スイツチ10′を反転さ
せて巻取中のボビンホルダー3の駆動電動機4とほぼ同
一の回転数になるように、歯車4′aの回転数を回転数
検出器(電磁ピツクアツプ)12を介して検出し、その
出力信号を回転数制御装置9′に取り込み、電源5′に
より待機中のボビンホルダー3′の駆動電動機4′を駆
動して一定速度に昇速させたり、ターレツトテーブル1
を回動して待機中のボビンホルダー3′を巻取中のボビ
ンホルダー3の位置に移動させ、更には後述の如くボビ
ンホルダー3,3′の速度を一定速度から所定速度に増
速あるいは減速したりするようにされている。
装置11からの切替信号は切替スイツチ10′を反転さ
せて巻取中のボビンホルダー3の駆動電動機4とほぼ同
一の回転数になるように、歯車4′aの回転数を回転数
検出器(電磁ピツクアツプ)12を介して検出し、その
出力信号を回転数制御装置9′に取り込み、電源5′に
より待機中のボビンホルダー3′の駆動電動機4′を駆
動して一定速度に昇速させたり、ターレツトテーブル1
を回動して待機中のボビンホルダー3′を巻取中のボビ
ンホルダー3の位置に移動させ、更には後述の如くボビ
ンホルダー3,3′の速度を一定速度から所定速度に増
速あるいは減速したりするようにされている。
【0016】このような構成からなる装置の糸条の切替
を図2により説明すると、Aは巻取中の糸条パツケージ
の表面速度、Bは待機中のボビンの表面速度、Cはその
ときの糸条の張力をを示し、横軸には時間(タイミン
グ)をとつている。
を図2により説明すると、Aは巻取中の糸条パツケージ
の表面速度、Bは待機中のボビンの表面速度、Cはその
ときの糸条の張力をを示し、横軸には時間(タイミン
グ)をとつている。
【0017】ここで、(a)点は巻取制御装置11より
出された糸切替信号の発生時点であり、待機中のボビン
ホルダー3′の起動が開始される。
出された糸切替信号の発生時点であり、待機中のボビン
ホルダー3′の起動が開始される。
【0018】約60秒後の(b)点でボビンホルダー
3′は所定の回転速度(糸条速度5000m/分よりも
約0.7%高めにボビンホルダー3上のパツケージ3a
の表面速度が相当する回転速度)に昇速される。この
(b)点より前述の回転速度検出器12からの信号によ
りフイードバツクされ、回転数制御装置9′により所定
速度に保持される。
3′は所定の回転速度(糸条速度5000m/分よりも
約0.7%高めにボビンホルダー3上のパツケージ3a
の表面速度が相当する回転速度)に昇速される。この
(b)点より前述の回転速度検出器12からの信号によ
りフイードバツクされ、回転数制御装置9′により所定
速度に保持される。
【0019】一方、ボビンホルダー3は歯車7aの回転
数を電磁ピツクアツプ8からの信号がフイードバツクさ
れて、回転数制御装置9からの指令で駆動電源5により
駆動されている。
数を電磁ピツクアツプ8からの信号がフイードバツクさ
れて、回転数制御装置9からの指令で駆動電源5により
駆動されている。
【0020】(b)点から一定時間(約5秒)後に巻取
制御装置11より信号が出て、巻取中のボビンホルダー
3は巻量に応じて設定される増速率に従って加速され
(c点)、(d)点において昇速が完了する。この増速
により糸条張力は(c)点から(d)点の間上昇してい
く。
制御装置11より信号が出て、巻取中のボビンホルダー
3は巻量に応じて設定される増速率に従って加速され
(c点)、(d)点において昇速が完了する。この増速
により糸条張力は(c)点から(d)点の間上昇してい
く。
【0021】回転数制御装置9′は(c点)でフイード
バツク制御を中止し駆動電源5′より出力されている周
波数に保持される。
バツク制御を中止し駆動電源5′より出力されている周
波数に保持される。
【0022】次いで(e)点でこれまでトラバースされ
ていた糸条が図示しない糸外し装置の作動によりトラバ
ースガイドより外され、トラバース動作がなくなる。こ
の後、(f)点においてターレツトテーブル1を電動機
2により回動させて待機中のボビンホルダー3′を巻取
位置に入れ替えるが、このターレツト動作が開始し回動
途中で糸条は待機中のボビンホルダー3′のボビンに
(g)点あるいはその直前において巻き取られ、このと
き糸条張力は最小となる。
ていた糸条が図示しない糸外し装置の作動によりトラバ
ースガイドより外され、トラバース動作がなくなる。こ
の後、(f)点においてターレツトテーブル1を電動機
2により回動させて待機中のボビンホルダー3′を巻取
位置に入れ替えるが、このターレツト動作が開始し回動
途中で糸条は待機中のボビンホルダー3′のボビンに
(g)点あるいはその直前において巻き取られ、このと
き糸条張力は最小となる。
【0023】糸条が巻取られ始めたボビンホルダー3′
の速度を駆動電源5′より出力されて保持されていた周
波数をターレツト完了時点点で糸条速度の周波数になる
ように駆動電源5′の周波数を漸減させる。漸減途中の
(h)点ではボビンホルダー3′は設定回転数まで到達
していないので張力のピ−クをむかえる。
の速度を駆動電源5′より出力されて保持されていた周
波数をターレツト完了時点点で糸条速度の周波数になる
ように駆動電源5′の周波数を漸減させる。漸減途中の
(h)点ではボビンホルダー3′は設定回転数まで到達
していないので張力のピ−クをむかえる。
【0024】そして(h)点付近でコンタクトローラ7
はボビンホルダー3′上の新しいボビンに接触し、一定
時間(約3秒)後の(i)点にはボビン(実際には少し
糸条が巻かれている)の周速と一致するので、(i)点
より回転数検出器8の信号によりフイードバツクをかけ
ながら回転数制御装置9′は正常巻取速度に制御する。
この(h)点から(i)点までの糸条の張力は周速の漸
減に従って減少する。
はボビンホルダー3′上の新しいボビンに接触し、一定
時間(約3秒)後の(i)点にはボビン(実際には少し
糸条が巻かれている)の周速と一致するので、(i)点
より回転数検出器8の信号によりフイードバツクをかけ
ながら回転数制御装置9′は正常巻取速度に制御する。
この(h)点から(i)点までの糸条の張力は周速の漸
減に従って減少する。
【0025】このようにして糸条切換えが完了した一定
時間後(約5秒)のj点において、糸外し装置が作動し
て復帰し、再びトラバースが開始される。
時間後(約5秒)のj点において、糸外し装置が作動し
て復帰し、再びトラバースが開始される。
【0026】巻取られた糸条パツケ−ジ3a側のボビン
ホルダー3は図示していない待機位置で機械的ブレーキ
をかれられ、(k)点で停止するので停止後、空のボビ
ンと人手あるいはオートドツフアにより交換され待機す
る。
ホルダー3は図示していない待機位置で機械的ブレーキ
をかれられ、(k)点で停止するので停止後、空のボビ
ンと人手あるいはオートドツフアにより交換され待機す
る。
【0027】ここで、糸条張力の挙動について更に詳し
く説明すると、巻取側のボビンホルダー3は(c)点か
ら所定の回転速度に昇速されるため、糸条張力は上昇す
る。次に(e)点でトラバースガイドから外され、
(g)点で空ボビンの捕捉溝に係合して捕捉されて糸条
の切替が行われ、一瞬大きく低下する。
く説明すると、巻取側のボビンホルダー3は(c)点か
ら所定の回転速度に昇速されるため、糸条張力は上昇す
る。次に(e)点でトラバースガイドから外され、
(g)点で空ボビンの捕捉溝に係合して捕捉されて糸条
の切替が行われ、一瞬大きく低下する。
【0028】(g)点直前の張力F1 は、適当な範囲内
にないと自動切替は成功しないので糸条切替性はこの張
力F1 が重要である。(g)点直後、張力は急上昇する
が、(g)点から新たに巻取を開始したボビンホルダー
3′を糸条速度まで漸減させるために(h)点の最大張
力F2 を低く押さえることができ、(j)点からトラバ
−スが開始されるまでの所定の巻取張力を越える期間を
極力短縮することで、糸品質を保証しなければならない
(h)点以降の糸条張力を巻取張力に極力近づけること
が可能になる。
にないと自動切替は成功しないので糸条切替性はこの張
力F1 が重要である。(g)点直後、張力は急上昇する
が、(g)点から新たに巻取を開始したボビンホルダー
3′を糸条速度まで漸減させるために(h)点の最大張
力F2 を低く押さえることができ、(j)点からトラバ
−スが開始されるまでの所定の巻取張力を越える期間を
極力短縮することで、糸品質を保証しなければならない
(h)点以降の糸条張力を巻取張力に極力近づけること
が可能になる。
【0029】その結果、糸条のデニールやパツケージの
巻量などにより糸条切替の成功率を改善しようとしても
品質面で難しかった、(e)点の張力Fを自由に取るこ
とができ、糸条の切替性を大幅に改善することが可能に
なる。
巻量などにより糸条切替の成功率を改善しようとしても
品質面で難しかった、(e)点の張力Fを自由に取るこ
とができ、糸条の切替性を大幅に改善することが可能に
なる。
【0030】
【発明の効果】以上に説明の如く、本発明によれば糸条
の品質およびその切替性を大きく改善することができ、
連続的な糸条の巻取を安定かつ確実で効率的に行うこと
が可能になるという顕著な効果を奏する。
の品質およびその切替性を大きく改善することができ、
連続的な糸条の巻取を安定かつ確実で効率的に行うこと
が可能になるという顕著な効果を奏する。
【図1】本発明を実施する装置の概略斜視図である。
【図2】本発明を説明するための糸条パツケージの表面
速度Aと待機中のボビンの表面速度B、およびこのとき
の糸条張力Cのタイムチヤートである。
速度Aと待機中のボビンの表面速度B、およびこのとき
の糸条張力Cのタイムチヤートである。
1 タ−レツトテーブル 3 ボビンホルダー 3′ ボビンホルダー 4 電動機 4′ 電動機 5 駆動電源 5′ 駆動電源 7 コンタクトローラ 8 回転数検出器 9 回転数制御装置 9′ 回転数制御装置 11 巻取制御装置 12 回転数制御器
Claims (1)
- 【請求項1】 ターレツトに2組のボビンホルダ−を配
し、一方のボビンホルダーのボビンに所定の巻量のパツ
ケージが形成されると他方のボビンホルダーの空ボビン
に自動的に巻取糸条の切替えを行う際に、空ボビンおよ
び巻取ボビンを挿着したボビンホルダーの助走とターレ
ツトの回動を行うようにしたターレツト式自動巻取機の
糸条切替方法において、切替前に空ボビンの助走側の速
度を巻取ボビンの速度よりも大きくなるように設定し、
切替完了までの間助走側の速度を段階的もしくは連続的
に巻取速度に変更することを特徴するターレツト式自動
巻取機の糸条切替方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3297689A JP2807109B2 (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | ターレツト式自動巻取機の糸条切替方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3297689A JP2807109B2 (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | ターレツト式自動巻取機の糸条切替方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05105331A true JPH05105331A (ja) | 1993-04-27 |
JP2807109B2 JP2807109B2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=17849883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3297689A Expired - Fee Related JP2807109B2 (ja) | 1991-10-18 | 1991-10-18 | ターレツト式自動巻取機の糸条切替方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2807109B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1043258A2 (de) * | 1999-04-03 | 2000-10-11 | Maschinenfabrik Rieter Ag | Aufwindevorrichtung für Endlosfäden |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6123088A (ja) * | 1984-07-10 | 1986-01-31 | Toray Ind Inc | 自動糸切替巻取機における巻取方法 |
JPS6216991A (ja) * | 1985-07-16 | 1987-01-26 | Teijin Ltd | スピンドルドライブ式巻取機の糸条切替方法 |
-
1991
- 1991-10-18 JP JP3297689A patent/JP2807109B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6123088A (ja) * | 1984-07-10 | 1986-01-31 | Toray Ind Inc | 自動糸切替巻取機における巻取方法 |
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Cited By (2)
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EP1043258A2 (de) * | 1999-04-03 | 2000-10-11 | Maschinenfabrik Rieter Ag | Aufwindevorrichtung für Endlosfäden |
EP1043258B1 (de) * | 1999-04-03 | 2003-11-12 | Maschinenfabrik Rieter Ag | Aufwindevorrichtung für Endlosfäden |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2807109B2 (ja) | 1998-10-08 |
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