JP2875183B2 - ターレット式自動切替巻取機における糸条切替方法 - Google Patents

ターレット式自動切替巻取機における糸条切替方法

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JP2875183B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はターレットに2組のボビ
ンホルダ−を配し、一方のボビンホルダーに挿着された
ボビンに糸条を巻き上げ、巻量が所定量に達すると、2
組のボビンホルダーをターレットさせ、他方のボビンホ
ルダーに挿着した空ボビンへと糸条を順次切り替えるよ
うにしたターレット式自動切替巻取機の糸条切替方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、合成繊維の高速巻取化にともな
い、省エネルギー・省資源の観点から2本のボビンホル
ダーに装着されたボビン上に交互に自動的に糸条を切り
替えて、巻取を中断することなく連続的に巻取作業を行
うための、所謂“ターレット式自動切替巻取機”が提案
され、実用化されている。
【0003】また、一般に、巻取中の糸条パッケージの
外周面にコンタクトローラ(「タッチローラ」とも称す
る)を接触回転させ、該コンタクトローラの回転数によ
って巻取速度を常に検出しながら、糸条パッケージを挿
着するボビンホルダーの回転を、予め設定された巻取速
度に維持するようにフィードバック制御するスピンドル
ドライブ方式の自動巻取機も広く使用されている。
【0004】このようなスピンドルドライブ方式による
ターレット式自動切替巻取機を使用して、糸条の張力が
小さい中デニールあるいは細デニールの糸条を巻き取る
場合は、糸条の張力が大きい太デニールの場合と比較し
て、糸条の切り替えが難しい。このため、糸条の切り替
えを安定かつ確実に行わせる方法が要求される。この問
題は、主として糸条を切り替えるときに、巻取張力が瞬
間的に急激に低下することに起因している。このため、
糸条の切り替えを行う前に、低下する巻取張力を予め糸
条断糸が生じない程度に高く設定すること(即ち、巻取
速度を上昇させること)で、低下する張力を補償するこ
とが行われている(特開昭61−229778号公報、
特開平5−15530号公報、特開平5−15531号
公報等)。
【0005】確かに、この方法によれば、糸条の切り替
え時点で、巻取中の糸条パッケージの巻取速度を増速す
ることで、その巻取張力を高いレベルに設定できる。し
かも、糸条をその上に切り替えて巻こうとする空ボビン
の周速度も、予め助走増速しておくことができるため、
糸条の切り替え時に発生する巻取張力の低下を補償する
ことができ、結果的に、糸条の切り替え成功率は上昇す
る。
【0006】しかしながら、該方法は、糸条の切り替え
成功率を高めることにだけ配慮が払われており、切り替
え完了後の巻き始めにおいて、巻取張力が高いが故に生
じるボビンの最内層糸条の品質に関しては、何等の配慮
も払われていなかった。すなわち、従来の方法によれ
ば、糸条の切り替えが完了後も、徐々に巻取速度を定常
巻取速度に迄減速するため、糸条トラバースが開始され
ているにも拘わらず、巻取速度は、定常速度より大きい
速度で巻かれている状態が存在することになる。
【0007】ところで、糸条の巻取張力を高めること
は、結果として巻取中の糸条を僅かに延伸させることと
なり、これが原因となって、糸条パッケージの最内層部
分(巻き始めに、ボビン上に形成された糸条)の品質悪
化(細デニール化、染着斑等)を惹起する。
【0008】この糸条パッケージへの巻き始めに生じる
最内層糸条の品質悪化を解決するための試みとして、特
開平5−105331号公報には、以下に述べるような
方法が提案されている。
【0009】即ち、糸条の切り替えが完了して、新たに
巻取が開始された定常巻取速度以上に増速されたボビン
の巻取速度を糸条トラバースが開始される迄の短時間の
間に、定常巻取速度へ可及的速やかに減速復帰させよう
とするものである。
【0010】しかしながら、先に述べた特開平5−15
530号公報、及び特開平5−15531号公報にも
載されている、巻取中の糸条パッケージの外周面に圧接
されて駆動されるコンタクトローラ(特開平5−155
30号公報、及び特開平5−15531号公報では、
「タッチローラ」と称されている)による制御方法で
、糸条の切り替え期間中において、フィードバック制
御に伴う過渡特性(ハンチング)を示す。このため、糸
条の切り替えが完了して、新たに巻取が開始された定常
巻取速度以上に増速されたボビンの巻取速度を糸条トラ
バースが開始される迄の短時間の間に、定常巻取速度へ
可及的速やかに減速復帰させようとしても、フィードバ
ック制御に伴う過渡特性(ハンチング)のため、巻取速
度を定常巻取速度へ可及的速やかに減速復帰させること
ができなくなる。したがって、どうしても良好な品質を
保証できる糸条の巻取張力よりも高い巻取張力で巻かれ
た最内層糸条が糸条パッケージに存在する結果を惹起し
ていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、このよ
うな問題について鋭意検討を重ねた結果、糸条の切り替
え時の成功率を良好に維持するために、糸条の切り替え
時の巻取張力を適正な範囲に維持しながら、しかも、糸
条の最内層部分の品質に影響を及ぼすことなく常に確実
かつ安定して、自動的に糸条を切り替えることができ
る、スピンドルドライブ方式のターレット式自動切替巻
取機における糸条の切り替え方法を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】ここに、本発明によれ
ば、ターレツトにそれぞれボビンを装着する2組のボビ
ンホルダ−を配し、一方のボビン上に所定の巻量の糸条
パツケージが形成されると、該ターレットを回動させ
て、他方の新たに巻き取りを開始するボビンに自動的に
巻取糸条の切替えを行うと共に、巻取中の糸条パッケー
ジの巻取速度を検出するコンタクトローラによって検出
された巻取速度信号により巻取中のボビンホルダーをフ
ィードバック制御しながら、該巻取中のボビンホルダー
の巻取速度を定常巻取速度から予め設定された巻取速度
にまで増速して糸条の切替を行うターレット式自動巻取
機の糸条切替方法において、 巻取中の糸条パッケージを
挿着したボビンホルダーへの、前記のコンタクトローラ
からの巻取速度信号によるフィードバック制御を一旦停
止し、その後、新たに糸条のトラバースが開始されたボ
ビンに対して、前記のコンタクトローラからの巻取速度
信号による、巻取中の糸条パッケージを挿着したボビン
ホルダーへの巻取速度のフィードバック制御を再開する
ことを特徴とするターレット式自動巻取機の糸条切替方
法が提供される。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて具体的に説明
する。図1は本発明のスピンドルドライブ方式によるタ
ーレット式自動切替巻取機を例示した概略説明図であ
る。
【0014】図1において、(1)はターレットであっ
て、該ターレット(1)は、ターレットテーブル(1
a)、該ターレットテーブル(1a)の中央位置に固設
された回転軸(1b)、及び、これらの部材を回動駆動
する駆動モータ(1c)より構成されている。なお、該
駆動モータ(1c)は、巻取機フレーム(図示せず)に
固設され、また、回転軸(1b)も、巻取機フレーム
(図示せず)に回転自在に軸支されている。
【0015】前記のターレットテーブル(1a)には、
ボビン(3)及び(3′)をそれぞれ挿着するボビンホ
ルダー(2)及び(2′)が回転自在に軸支され、該ボ
ビンホルダー(2)及び(2′)は、それぞれ駆動電動
機(4)及び(4′)により駆動されるようになってい
る。
【0016】また、該図1において、符号(5)及び
(5′)は、インバータと呼ばれる周波数可変電源であ
って、駆動電動機(4)及び(4′)にそれぞれ対応し
て専用に設けられている。このため、周波数電源(5)
と(5′)とによって、駆動電動機(4)と(4′)と
は、それぞれ独立してその回転数が制御される。
【0017】ただし、糸条の切り替え時において、該駆
動電動機(4)及び(4′)は、ターレットテーブル
(1a)の回転軸(1b)を中心軸として回動するた
め、電源を供給する接点もこれと共に回動する。この事
態に対応できるように、駆動電動機(4)と(4′)と
へ周波数電源(5)と(5′)を断続せずに連続的に供
給できるように、前記の回転軸(1b)の端部にスリッ
プリング(6)及び(6′)を設けてある。これによ
り、スリップリング(6)及び(6′)を介して、電源
(5)及び(5′)から駆動信号(電源周波数)を各々
駆動電動機(4)及び(4′)に断絶させずに連続的に
供給している。
【0018】次に、符号(7)は、自由回転するコンタ
クトローラを表しており、該コンタクトローラ(7)
は、ボビンホルダー(2)に挿着されたボビン(3)上
に形成された糸条パッケージ(P)に圧接されて、摩擦
駆動される。この摩擦駆動により、該コンタクトローラ
(7)が従動回転するため、この回転数を電磁ピックア
ップ(8)を介して検出することにより、糸条パッケー
ジ(P)の巻取速度(糸条パッケージの外傷面の表面速
度)を検出することができる。また、該コンタクトロー
ラ(7)は、糸条パッケージ(P)に圧接させられてい
るために、糸条パッケージ(P)に適当な接圧を与え
て、その巻姿を良好にするといった役割も果たしてい
る。
【0019】なお、該コンタクトローラ(7)は、巻取
時のトラバースモ−ションを付与するトラバース機構
(図示せず)などとともに昇降装置(図示せず)に取り
付けられ、該昇降装置に回動自在に支承されているた
め、パッケージ(P)の巻き太りとともに、設定された
接圧で該パッケージ(P)と接触したまま該昇降装置と
共に上昇するような構造となっている。
【0020】更に、該コンタクトローラ(7)の軸端に
は、回転検出用に歯車(7a)が設けられている。そし
て、該歯車(7a)に対峙して巻取機のフレーム(図示
せず)に電磁ピックアップ(8)が設けられている。こ
のような構成を採ることによって、歯車(7a)が回転
すると、該歯車(7a)の山部(歯が存在する部分)と
谷部(歯が存在しない部分)とが電磁ピックアップ
(8)のセンサー部に交互に近接るため、この近接回数
を電磁的に検出し、検出した電磁信号のパルス数をカウ
ントすることによって、歯車(4a)の回転速度を検出
することができる。このようにして、コンタクトローラ
(7)の回転速度(即ち、コンタクトローラ(7)のス
リップ分を無視すれば、パッケージ(P)の巻取速度で
もある)は、電磁ピックアップ(8)によって検出する
ことができるのである。そして、該電磁ピックアップ
(8)を介して検出されたパッケージ(P)の巻取速度
信号は、電気パルスとして、巻取速度制御装置(9)に
フィードバックされる。そして、該巻取速度信号に従っ
て、巻取速度制御装置(9)は、パッケージ(P)の巻
取速度が予め設定された値(予め決められたのパターン
の場合もある)になるように、電源(5)の駆動信号を
制御する。
【0021】また、待機中のボビンホルダー(2′)を
駆動するための駆動電動機(4′)にも、ボビンホルダ
ー(2)の場合と実質的に同一の電源(5′)と巻取速
度制御装置(9′)とが設けられている。そして、該ボ
ビンホルダー(2′)の軸端には、コンタクトローラ
(7)の場合と同様に、回転数検出用歯車(4′a)が
設けられている。このため、ボビンホルダー(2)ある
いは(2′)の何れかが待機位置へ回動されてくると、
巻取機フレーム(図示せず)に固設された電磁ピックア
ップ(8′)は、そのそれぞれの軸端に設けられた歯車
(4a)あるいは(4′a)に対峙し、それぞれのボビ
ンホルダー(2)あるいは(2′)の回転速度を検出で
きるようになっている。
【0022】なお、図1の実施例においては、待機位置
にボビンホルダー(2′)、そして巻取位置にボビンホ
ルダー(2)が位置しており、ターレットテーブル(1
a)の回動によって、該ボビンホルダー(2′)とボビ
ンホルダー(2)とは、交互に待機位置と巻取位置を入
れ替えることができる。また、念のために述べると、図
1では、電磁ピックアップ(8′)と回転数検出用歯車
(4a′)が対峙して位置している状態を図示してある
が、この状態からターレットテーブル(1a)を回動さ
せることにより、回動してきた回転数検出用歯車(4
a)が回転数検出用歯車(4a′)と入れ替わり、回転
数検出用歯車(4a)と電磁ピックアップ(8′)と
が、新たに対峙した状態となる。このようにして、回動
によって新たに待機位置に移動したボビンホルダー
(2)の回転速度信号は、電磁ピックアップ(8′)に
よって検出されて、巻取速度制御装置(9′)へフィー
ドバックされる。
【0023】ここで、切替スイッチ(10)及び(1
0′)は、回動によってボビンホルダー(2′)の駆動
電動機(4′)とボビンホルダー(2)の駆動電動機
(4)とがその位置を入れ替える際に、その駆動電源
(5)及び(5′)も自動的に入れ替わってしまうのを
避けるために、駆動電動機(4′)と(4)とへ供給す
る専用電源(5′)と(5)とを、互いに切り替えるこ
とを目的として設けられている。
【0024】最後に、(11)は糸条切替制御装置であ
り、この糸条切替制御装置(11)から糸条の切り替え
指令信号が発信されて、これにより前述の切り替えスイ
ッチ(10)及び(10′)が反転させられる。
【0025】以上でターレット式自動切替巻取機の装置
構成とその動作説明を終わり、以下に本願発明の糸条の
切り替え方法を図2(本発明の方法)と図3(従来の方
法)とを参照しながら、詳細に説明する。
【0026】これらの図2及び図3において、Aは巻取
中の糸条パッケージ(P)の巻取速度、Bは待機中の空
ボビン(3′)の巻取速度、Cはコンタクトローラ
(7)の回転周速度、そして、Dはそのときの糸条の巻
取張力を、それぞれ示し、横軸には時間(タイミング)
をとっている(それぞれ、実線で示した)。また、図3
において、待機中のボビン(3′)の巻取速度を示した
タイムチャートにおいて、実線で示したタイムチャート
が従来のフィードバック制御によって生じたものであっ
て、これに対して破線(B′)で示したタイムチヤート
が、制御しようとする目標をそれぞれ示したものであ
る。
【0027】これらの図2及び図3において、(a)点
は空ボビン(3′)の増速始点、(b)点は空ボビン
(3′)の増速完了点、(c)点は巻取中の糸条パッケ
ージの増速開始点、(d)はターレットの開始点、
(e)点は巻取中の糸条パッケージの増速完了点、
(f)点は糸条トラバースの停止点、そして、(g)点
はコンタクトローラ(7)と空ボビン(3′)との接触
点をそれぞれ表す。
【0028】また、(h)点は糸条の切り替え点(糸条
の巻取張力の最大低下点)、(i)点は空ボビン
(3′)への糸条の受け渡し完了点、(j)点は糸条ト
ラバースの再開点、(k)点は新たに巻取を開始したボ
ビンの定常巻取速度への復帰点、(l)点は巻取完了後
の糸条パッケージ(P)の減速開始点、(m)点はフィ
ードバック制御の開始点、そして、(n)点は巻取が完
了した糸条パッケージ(P)の回転停止点をそれぞれ表
している。
【0029】更に、Vは糸条パッケージを定常状態で巻
取中の定常巻取速度、V1は巻取中の糸条パッケージ
(P)の糸条切り替え時における増速後の増速巻取速
度、V2は空ボビン(3′)の増速後の予備巻取速度を
それぞれ表す。また、 1 2 、及び 3 は、糸条切り
替えの前後を特徴づける代表的な糸条の巻取張力をそれ
ぞれ示している。
【0030】以上で符号の説明を完了し、以下に巻取中
の糸条パッケージの巻取速度(A)と待機中の空ボビン
の巻取速度(B)の速度変化に関して、時系列的に詳細
な説明を行う。
【0031】先ず、前述の(a)点において、糸条パッ
ケージ(P)の巻量が所定の量に達すると、糸条切替制
御装置(11)から糸条の切替信号を発生させ、待機中
のボビンホルダー(2′)の起動をこの時点で行う。こ
のため、ボビンホルダー(2′)に挿着された空ボビン
(3′)は、ボビンホルダー(2′)と共に助走増速を
開始する。
【0032】そして、約60秒後の(b)点において、
ボビンホルダー(2′)に挿着された空ボビン(3′)
は、予め設定された所定の巻取速度、即ち、予備巻取速
度(V2)にまで昇速されている。そして、この(b)
点より、前述の電磁ピックアップ(8′)からフィード
バックされた信号と比較されながら、ボビンホルダー
(2′)の巻取速度は、巻取速度制御装置(9′)によ
って一定の予備巻取速度(V2)に維持される。
【0033】一方、巻取中の糸条パッケージ(P)を装
着したボビンホルダー(2)は、この時点においては、
歯車(7a)の回転数を検出する電磁ピックアップ
(8)から出たフィードバック信号によって、予め設定
された定常巻取速度(V)となるように、巻取速度制御
装置(9)からの指令に従って制御された駆動電動機
(4)により駆動されている。
【0034】そして、(b)点から一定時間(約5秒)
経過後の(c)点において、ボビンホルダー(2)に挿
着された糸条パッケージ(P)の巻取速度を加速し始め
る。この時、糸条パッケージ(P)の巻取速度は、糸条
切替制御装置(11)からの制御信号によって、糸条パ
ッケージ(P)の巻量に応じて設定される増速率に従っ
て加速され、巻取速度が所定速度(V1)に達した
(e)点で、この加速を完了する。
【0035】そして、巻取速度がV1に到達した(e)
点において、糸条パッケージ(P)を挿着したボビンホ
ルダー(2)を駆動する駆動電動機(4)へのフィード
バック制御を一旦停止し、駆動電源(5)から出力され
る周波数を一定値に保持することで、糸条パッケージ
(P)の巻取速度を実質的に一定速度(V1)に維持す
る。なお、この間、厳密に言えば、糸条パッケージ
(P)は、巻き太り続けるために、その巻取速度は若干
上昇するが、一定速度(V1)に維持している時間が短
いために、実質的に巻取速度は、V1に維持されてい
る、とみなすことができる。
【0036】このようにして、糸条パッケージ(P)の
巻取速度が実質的にV1に維持された状態で糸条の切り
替えが行われる。そして、糸条の切り替えが完了した
後、(l)点で減速され始め、最終的に(n)点におい
て、ボビンホルダー(2)は、完全に回転を停止する。
ボビンホルダー(2)の回転が停止すると、巻取が完了
した糸条パッケージ(P)は、人手あるいはオートドッ
ファにより空ボビンと交換される。そして、他方のボビ
ンホルダー(2′)上に新たに満巻きの糸条パッケージ
が形成されて、再び糸条の切り替えが行われるまでの
間、そのまま待機する。
【0037】他方で、糸条が切り替えられて新たに巻取
を開始する空ボビン(3′)への糸条の切替が行われる
(g)点から空ボビン(3′)の巻取速度は、強制的に
急激に減速される。なお、この減速は、図2の実施例に
おいては、2段階で行われている。即ち、第一段階は、
(g)点から(i)点までの減速期間であり、第二段階
は、(i)点から(k)点迄の減速期間である。このよ
うに2段階で減速するのは、第一段階のみで急激に減速
すると、ボビンホルダーの回転慣性力により、制御がう
まく行かずボビンホルダーの回転を正確にコントロール
できないためである。このため、第一段階で急激に減速
し、ある程度制御速度に近づいた(i)点の第二段階で
減速速度を緩慢にすることにより、巻取速度に円滑に近
付けることができるのである。
【0038】以上で糸条パッケージ(P)が巻取を完了
までの速度変化の説明を完了し、以下に、コンタクトロ
ーラ(7)の回転周速度に着目して、その速度変化を時
系列的に説明する。
【0039】コンタクトローラ(7)は、当初、巻取中
の糸条パッケージ(P)に圧接して摩擦駆動されている
ため、糸条パッケージ(P)の巻取速度が上昇を開始す
る時点(c)迄は、定常巻取速度(V)を維持する。そ
して、(c)点より糸条パッケージ(P)の巻取速度が
上昇するに伴って、糸条パッケージ(P)と圧接して連
れ回りを行うコンタクトローラ(7)は、増速を開始す
る。
【0040】しかしながら、(d)点において、糸条パ
ッケージ(P)を挿着したボビンホルダー(2)と空ボ
ビン(3′)を挿着したボビンホルダー(2′)とが互
いにターレットを開始するため、コンタクトローラ
(7)と糸条パッケージ(P)との接触が解除される。
このため、摩擦駆動されていたコンタクトローラ(7)
は、駆動源を失い減速を始める。このコンタクトローラ
(7)の減速は、糸条の切り替えを行うためにターレッ
トが開始され、空ボビン(3′)とコンタクトローラ
(7)とが、圧接されて再び摩擦駆動される(g)点ま
で続く。
【0041】そして、(g)点から回転する空ボビン
(3′)に摩擦駆動されることによって、再び増速を開
始したコンタクトローラ(7)は、急激に増速を開始す
るが、新たにその上に巻取が開始された空ボビン
(3′)は、減速されるため、増速の速度は徐々に緩慢
になって、巻取速度に漸近する。このように緩慢に巻取
速度に漸近したコンタクトローラ(7)は、既に実質的
に(j)点近傍で最内層糸条の品質に悪影響を及ぼさな
い定常巻取速度に近い速度に達している。このため、
(k)点と(m)点との間において、フィードバック制
御を開始しても、フィードバック制御に伴う過渡特性
(ハンチング)が殆どなく円滑にフィードバック制御す
ることができる。
【0042】これに対して、図3に示した従来の方法で
は、糸条の切り替え点(g)からコンタクトローラ
(7)によるフィードバック制御が、新たに巻取を開始
した空ボビン(3′)に対して行われる。しかしなが
ら、新たに巻取を開始した空ボビン(3′)の速度が
(g)点において減速が開始されても、コンタクトロー
ラ(7)の回転速度は、未だ増速を開始した低速度の状
態にある。このため、巻取速度制御装置(9′)は、コ
ンタクトローラ(7)からのフィードバック信号に基づ
いて、空ボビン(3′)の回転速度が定常巻取速度
(V)よりも低速状態にあるものとして、減速する必要
があるのに、逆に、空ボビン(3′)を増速する役割を
演じる。このため、図3の(g)点〜(m)点に示した
ようなフィードバック制御に伴う過渡特性が顕著にな
り、最内層糸条の品質を保証すべき(j)点〜(l)点
の間で、巻取速度を品質が保証できる定常巻取速度に近
付けることが不可能となるのである。
【0043】最後に、巻取糸条の品質を左右する糸条の
巻取張力を時系列的に追跡することによって、糸条パッ
ケージ(P)の最内層糸条の品質と糸条の切り替え成功
率の向上とが、どのようにして両立させて保証されるの
かを、以下に述べる。
【0044】なお、図2及び図3において、糸条の巻取
張力(D)は、糸条トラバース(綾振り)が行われてい
る時に、糸条の綾振り支点ガイド(図示せず)の上流側
で公知の測定器によって測定したものであることを付言
しておく。このため、満巻きボビン(3)から空ボビン
(3′)に糸条が切り替わっても、これらの操作に関係
なく上流側から下流側に連続的に走行してくる糸条の巻
取張力を常にオンラインで測定できる。
【0045】図2において、糸条の巻取張力は、巻取中
の糸条パッケージ(P)が定常巻取速度(V)にある間
は、張力( 0 )である。なお、張力が小刻みな振動波
形を有するのは、巻取中の糸条がトラバースされながら
巻き取られているためである。巻取中の糸条パッケージ
の巻取速度(A曲線)が(d)点で、上昇し始めると、
これに伴って巻取張力も上昇する。そして、増速が完了
した(e)点において、巻取張力の上昇も完了する。
【0046】次いで、(f)点において、これまでトラ
バースされていた糸条が、糸外し装置(図示せず)の作
動によって、トラバースガイドから外され、糸条のトラ
バースを停止する。このため、(f)点以降は、糸条ト
ラバースに起因する小刻みな振動波形が無くなる。この
時の糸条の張力が 1 である。
【0047】また、(d)点から電動機(1c)によ
り、ターレットテーブル(1a)を回動させて、待機中
のボビンホルダー(2′)を巻取位置へと入れ替える。
しかし、このターレットの回動途中で糸条は、(g)点
あるいはその直前において、待機中のボビンホルダー
(2′)に挿着された空ボビンの捕捉溝に捕捉され、糸
の切り替えが行われる。このとき、糸条の巻取張力は、
(h)点において、瞬間的に低下して最小( 2 )とな
る。なお、この糸条の切り替えによって、糸条は空ボビ
ン(3′)上に新たに巻取が開始されるため、糸条の巻
取張力は、新たに巻取が開始された空ボビン(3′)の
巻取速度(B曲線)に左右されることとなり、巻取が完
了した糸条パッケージ(P)の巻取速度(A曲線)とは
関係が無くなる。
【0048】ここで、(g)点から(k)点迄の間、糸
条の巻取が切り替えられて、新たに巻取られ始め空ボビ
ン(3′)の速度を漸減させるために、駆動電源
(5′)より出力されて保持されていた周波数を強制的
に予め設定された一定のパターンで漸減させる。そし
て、ターレット完了時点で定常巻取速度(V)の周波数
に合致するように、駆動電源(5′)の周波数を制御す
る。この周波数の漸減途中の(h)点では、ボビンホル
ダー(2′)は、設定回転数まで到達していないので、
糸条の巻取張力は、(i)点でピ−クをむかえる。な
お、(i)点は、(g)点から通常一定時間(約3秒)
後となるように設定されている。
【0049】しかしながら、この時のピーク張力は、新
たに糸条の巻き取りが開始されたボビン(3′)の巻取
速度が既に漸減されているため、低く抑えることができ
るのが、本発明の大きな特徴である。これに対して、従
来の方法は、前述のように、フィードバック制御に伴う
過渡特性のため、この時の巻取張力を低く抑えられない
ことは言うまでもない。
【0050】このようにして、糸条切り替えが完了した
一定時間後(約5秒)の(j)点において、糸条のトラ
バースを復帰させるために糸外し装置が作動させ、これ
により、再度糸条トラバースを開始させる。この時の糸
条の巻取張力( 3 )は、既に巻取速度が定常巻取速度
(V)に達しているため、定常巻取張力( 0 )と殆ど
等しくなる。このようにして、糸条トラバースによっ
て、糸条パッケージの最内層に形成された糸条は、定常
巻取張力( 0 )とほぼ等しい巻取張力で巻き取られる
ため、最内層糸条の品質が保証されるのである。
【0051】次に、糸条の巻取張力の挙動と糸条切り替
え成功率との関係について、更に詳しく説明する。
【0052】即ち、(f)点で、トラバースガイドから
外された巻取中の糸条は、(g)点で空ボビンに設けら
れた糸条の捕捉溝に係合して捕捉され、これによって糸
条の切替が行われる。この糸条の切り替え時において、
一瞬、糸条の巻取張力は大きく低下することは、前述の
通りである。
【0053】ここで、(g)点直前の張力( 1 )が適
当な範囲内に設定されていないと、自動切り替え成功率
が低下するので、糸条の切り替え成功率を上げるために
は、巻取中の糸条パッケージ(P)の巻取速度に関して
は、この(g)点直前の張力( 1 )の管理が重要であ
る。また、空ボビン(3′)への糸条の受け渡し時にお
ける(h)点での巻取張力の低下を最小限に抑えるため
には、空ボビン(3′)の予備巻取速度を上げて、
(h)点において低下する張力( 2 )を補償する必要
がある。このようにして、巻取張力( 1 )を適当な範
囲に補償管理しながら、しかも、(h)点での巻取張力
の低下を最小限に抑えることができ、空ボビン(3′)
の捕捉溝に、糸条を一旦捕捉してしまえば、新たに巻取
を開始した空ボビン(3′)の巻取速度を高く維持する
必要性は、全く無く、むしろ有害となる。
【0054】このために、空ボビン(3′)の糸条捕捉
溝に糸条が捕捉されてしまうと、糸条パッケージの最内
層糸条の品質を保証するために、新たに巻取が開始され
たボビンの予備巻取速度(V2)を定常巻取速度(V)
にまで速やかに漸減させることによって、(h)点の最
大張力( 3 )を低く押さえてやればよい。このために
は、本発明の方法が極めて顕著な効果を奏することは、
繰り返し述べたとおりである。
【0055】
【発明の効果】以上に説明の如く、本発明によれば、従
来法においては、糸条のデニールやパッケージの巻量の
変化などにより、低下した糸条の切り替え成功率を改善
しようとしても、糸条パッケージの最内層糸条の糸質低
下が起こって、品質面で難しかった巻取張力( 1
を、従来法と同様に高く維持したままで、糸条の切り替
えをすることができるようになった。このため、本発明
の方法によれば、糸条の切り替え成功率を大幅に改善す
ることが可能となり、しかも、糸条パッケージの最内層
糸条の糸質低下を最小に抑制することが可能となるとい
う極めて大きな効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する装置の概略斜視図である。
【図2】本発明を説明するための糸条パッケージの巻取
速度(A)と待機中のボビンの巻取速度(B)、コンタ
クトローラの回転周速度(C)、及び、このときの糸条
の巻取張力(D)のタイムチヤートである。
【図3】従来の方法を説明するための糸条パッケージの
巻取速度(A)と待機中のボビンの巻取速度(B)、コ
ンタクトローラの回転周速度(C)、及び、このときの
糸条の巻取張力(D)のタイムチヤートである。
【符号の説明】
1a タ−レットテーブル 2 ボビンホルダー 2′ ボビンホルダー 3 ボビン 3′ ボビン 4 電動機 4′ 電動機 5 駆動電源 5′ 駆動電源 7 コンタクトローラ 8 回転数検出器 9 巻取速度制御装置 9′ 巻取速度制御装置 11 糸条切替制御装置 V 定常巻取速度 V1 増速後の糸条パッケージの巻取速度 V2 予備巻取速度(空ボビン)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 誠児 愛媛県松山市北吉田町77番地 帝人製機 株式会社 松山工場内 (72)発明者 政岡 勇一 愛媛県松山市北吉田町77番地 帝人製機 株式会社 松山工場内 (56)参考文献 特開 平5−105331(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 67/00 - 67/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターレツトにそれぞれボビンを装着する
    2組のボビンホルダ−を配し、一方のボビン上に所定の
    巻量の糸条パツケージが形成されると、該ターレットを
    回動させて、他方の新たに巻き取りを開始するボビンに
    自動的に巻取糸条の切替えを行うと共に、巻取中の糸条
    パッケージの巻取速度を検出するコンタクトローラによ
    って検出された巻取速度信号により巻取中のボビンホル
    ダーをフィードバック制御しながら、該巻取中のボビン
    ホルダーの巻取速度を定常巻取速度から予め設定された
    巻取速度にまで増速して糸条の切替を行うターレット式
    自動巻取機の糸条切替方法において、 巻取中の糸条パッケージを挿着したボビンホルダーへ
    の、前記のコンタクトローラからの巻取速度信号による
    フィードバック制御を一旦停止し、その後、新たに糸条
    のトラバースが開始されたボビンに対して、前記のコン
    タクトローラからの巻取速度信号による、巻取中の糸条
    パッケージを挿着したボビンホルダーへの巻取速度のフ
    ィードバック制御を再開することを特徴とするターレッ
    ト式自動巻取機の糸条切替方法。
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