JPH0510454Y2 - - Google Patents
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- JPH0510454Y2 JPH0510454Y2 JP1985056430U JP5643085U JPH0510454Y2 JP H0510454 Y2 JPH0510454 Y2 JP H0510454Y2 JP 1985056430 U JP1985056430 U JP 1985056430U JP 5643085 U JP5643085 U JP 5643085U JP H0510454 Y2 JPH0510454 Y2 JP H0510454Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- horizontal
- capacitor
- flyback transformer
- circuit
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 claims description 49
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 14
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 10
- 238000009499 grossing Methods 0.000 description 3
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000000087 stabilizing effect Effects 0.000 description 1
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- Details Of Television Scanning (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[考案の技術分野]
本考案はテレビジヨン受像機の受像管のアノー
ドにおける高電圧のビーム電源の変化にかかわら
ず、画面の水平方向の大きさ即ち水平画面サイズ
を一定にして安定化するための水平出力回路に関
する。
ドにおける高電圧のビーム電源の変化にかかわら
ず、画面の水平方向の大きさ即ち水平画面サイズ
を一定にして安定化するための水平出力回路に関
する。
[考案の技術的背景]
従来、テレビジヨン受像機の受像管における水
平画面サイズHは次式で表わされることが知られ
ている。
平画面サイズHは次式で表わされることが知られ
ている。
H=K1i1/√Eh …(1)
上式でK1は比例係数であり、i1は水平偏向コ
イルに流れる水平偏向電流であり、Ehは受像管
のアノードに印加されるフライバツクトランスの
2次コイルから導出される高電圧である。ここ
で、水平偏向電流i1と水平出力回路のフライバツ
クトランスの1次コイルに印加される電圧EBと
は、次式で示されるように正比例する。
イルに流れる水平偏向電流であり、Ehは受像管
のアノードに印加されるフライバツクトランスの
2次コイルから導出される高電圧である。ここ
で、水平偏向電流i1と水平出力回路のフライバツ
クトランスの1次コイルに印加される電圧EBと
は、次式で示されるように正比例する。
i1=K2・EB …(2)
ここで、K2は比例係数である。(1)式と(2)式よ
り次式が成立する。
り次式が成立する。
H=KEB/√Eh …(3)
ここで、Kは比例係数であり、K=K1・K2で
ある。
ある。
ところで、テレビジヨン受像機における水平出
力回路に含まれるフライバツクトランスから受像
管に大きなビーム電流が流れたときには、出力電
圧Ehが低下する特性を有する。
力回路に含まれるフライバツクトランスから受像
管に大きなビーム電流が流れたときには、出力電
圧Ehが低下する特性を有する。
この結果、フライバツクトランスに与えられる
電圧EBが一定に保持されている場合には、ビー
ム電流の大きい明るい画面になると、フライバツ
クトランスの出力電圧Ehが下がり、これによつ
て水平画面サイズが大きくなる。また、ビーム電
流の小さい暗い画面になると、フライバツクトラ
ンスの出力電圧Ehが上昇し、水平画面サイズが
小さくなる。したがつて、画面の明るさが大きく
変化する画像を表示する場合には、水平画面サイ
ズの変動が大きくなり、見にくい画面となる。
電圧EBが一定に保持されている場合には、ビー
ム電流の大きい明るい画面になると、フライバツ
クトランスの出力電圧Ehが下がり、これによつ
て水平画面サイズが大きくなる。また、ビーム電
流の小さい暗い画面になると、フライバツクトラ
ンスの出力電圧Ehが上昇し、水平画面サイズが
小さくなる。したがつて、画面の明るさが大きく
変化する画像を表示する場合には、水平画面サイ
ズの変動が大きくなり、見にくい画面となる。
例えば、テレビジヨン受像機が水平、垂直方向
共に一定時間幅の矩形波の白信号(ハイライト信
号)を受像すると第5図に示すように高圧変動に
より水平画面振幅が変り画面上では方形にならず
台形に歪む。この現象は一般に白ピーク歪みと呼
ばれている。
共に一定時間幅の矩形波の白信号(ハイライト信
号)を受像すると第5図に示すように高圧変動に
より水平画面振幅が変り画面上では方形にならず
台形に歪む。この現象は一般に白ピーク歪みと呼
ばれている。
第6図は上記問題を解消するための従来の水平
出力回路の回路図を示している。水平出力回路に
は、電源28から水平画面補正用抵抗29を介し
て電力が供給される。水平出力回路に含まれるフ
ライバツクトランスT2次コイル26からの高電
圧は、整流ダイオード27を介してテレビジヨン
受像管のアノードに印加される。水平出力トラン
ジスタ21が遮断すると、共振コンデンサ22は
水平偏向コイル23からの電流によつて充電され
てゆく。この共振コンデンサ22がピークまで充
電された後には、その放電電流i0は2つのループ
を経て流れる。即ち、共振コンデンサ22の放電
電流i0の一部の電流i1は水平偏向コイル23及び
S字補正コンデンサ24を経て流れ、他の一部の
電流i2はフライバツクトランスTの1次コイル2
5を経て接続点30からリツプル平滑用のデカツ
プリングコンデンサ31を通して流れる。水平出
力トランジスタ21が導通しているときには、電
源28から接続点30に向けて直流電流iDCが流
れる。
出力回路の回路図を示している。水平出力回路に
は、電源28から水平画面補正用抵抗29を介し
て電力が供給される。水平出力回路に含まれるフ
ライバツクトランスT2次コイル26からの高電
圧は、整流ダイオード27を介してテレビジヨン
受像管のアノードに印加される。水平出力トラン
ジスタ21が遮断すると、共振コンデンサ22は
水平偏向コイル23からの電流によつて充電され
てゆく。この共振コンデンサ22がピークまで充
電された後には、その放電電流i0は2つのループ
を経て流れる。即ち、共振コンデンサ22の放電
電流i0の一部の電流i1は水平偏向コイル23及び
S字補正コンデンサ24を経て流れ、他の一部の
電流i2はフライバツクトランスTの1次コイル2
5を経て接続点30からリツプル平滑用のデカツ
プリングコンデンサ31を通して流れる。水平出
力トランジスタ21が導通しているときには、電
源28から接続点30に向けて直流電流iDCが流
れる。
上記従来の回路では、テレビジヨン受像管のビ
ーム電流が増加すると、水平画面補正用抵抗29
に流れる電流iDCが増加する。そのため抵抗29
による電圧降下が大きくなり、接続点30におけ
る電圧EBが低下する。フライバツクトランスT
は、前述のようにビーム電流が増加することによ
つてその2次コイル26から導出される電圧Eh
が下がる傾向を有するので、フライバツクトラン
スTの出力電圧Ehの低下時に、抵抗29によつ
てフライバツクトランスTに与えられる電圧EB
が低下されることになり、(3)式より明らかなよう
に水平画面サイズHを一定に保つことが可能にな
る。また、ビーム電流が減少した場合にも水平画
面サイズHが一定に安定化される。
ーム電流が増加すると、水平画面補正用抵抗29
に流れる電流iDCが増加する。そのため抵抗29
による電圧降下が大きくなり、接続点30におけ
る電圧EBが低下する。フライバツクトランスT
は、前述のようにビーム電流が増加することによ
つてその2次コイル26から導出される電圧Eh
が下がる傾向を有するので、フライバツクトラン
スTの出力電圧Ehの低下時に、抵抗29によつ
てフライバツクトランスTに与えられる電圧EB
が低下されることになり、(3)式より明らかなよう
に水平画面サイズHを一定に保つことが可能にな
る。また、ビーム電流が減少した場合にも水平画
面サイズHが一定に安定化される。
[背景技術の問題点]
ところで、上記従来の水平出力回路において
は、定常時に水平画面補正用抵抗29に流れる電
流iDCによつて大きな熱損失を生じ充分な補正を
行うことができず、又補正用抵抗29に生じる電
圧降下によつてフライバツクトランス1次コイル
25への入力電圧が下がりトランス2次側より高
い出力電圧を得ることが困難になるという問題が
あつた。
は、定常時に水平画面補正用抵抗29に流れる電
流iDCによつて大きな熱損失を生じ充分な補正を
行うことができず、又補正用抵抗29に生じる電
圧降下によつてフライバツクトランス1次コイル
25への入力電圧が下がりトランス2次側より高
い出力電圧を得ることが困難になるという問題が
あつた。
[考案の目的]
本考案の目的は、テレビジヨン受像管のビーム
電流の変化即ちフライバツクトランスの出力電圧
の変化にかかわらず水平画面サイズを低損失で効
率よく安定化し得る水平出力回路を提供すること
にある。
電流の変化即ちフライバツクトランスの出力電圧
の変化にかかわらず水平画面サイズを低損失で効
率よく安定化し得る水平出力回路を提供すること
にある。
[考案の概要]
本考案は、水平偏向コイルにフライバツクトラ
ンスの1次コイルを介して電圧源から電力を供給
するようにした水平出力回路であつて、電圧源と
フライバツクトランスの1次コイルとの間に電圧
源より順方向となるようにダイオードを挿入しか
つこのダイオードに積分用コンデンサを並列接続
した回路を含み、フライバツクトランスの1次コ
イルに供給される電圧を1次コイルに流れる直流
電流の変化に応じて可変させる電圧可変回路を設
けた構成とするものである。
ンスの1次コイルを介して電圧源から電力を供給
するようにした水平出力回路であつて、電圧源と
フライバツクトランスの1次コイルとの間に電圧
源より順方向となるようにダイオードを挿入しか
つこのダイオードに積分用コンデンサを並列接続
した回路を含み、フライバツクトランスの1次コ
イルに供給される電圧を1次コイルに流れる直流
電流の変化に応じて可変させる電圧可変回路を設
けた構成とするものである。
[考案の実施例]
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明す
る。
る。
第1図は本考案に係る水平出力回路の一実施例
を示す回路図である。
を示す回路図である。
この図において、水平出力回路は、水平出力ト
ランジスタ1のコレクタ・エミツタ間に対してダ
ンパダイオードD、共振コンデンサ2を夫々並列
に接続し、更に並列に水平偏向コイル3とS字補
正コンデンサ4の直列回路を接続しており、水平
出力トランジスタ1のエミツタはアース点に接続
している。そして、水平出力トランジスタ1のコ
レクタはフライバツクトランスTの1次コイル5
の一端に接続しており、フライバツクトランスT
の2次コイル6の一端より整流ダイオード7を介
して高電圧Ehを取り出しテレビジヨン受像管の
アノードに供給するようにしている。2次コイル
6の他端はアース点に接続している。又、水平偏
向コイル3に電力を供給する電源8はリツプル平
滑用のデカツプリングコンデンサ9を介してアー
ス点に接続する一方電源8と上記フライバツクト
ランスTの1次コイル5の他方の一端との間に電
源8より順方向となるようにダイオード10を接
続し、更にダイオード10と並列にコンデンサ1
1を接続している。
ランジスタ1のコレクタ・エミツタ間に対してダ
ンパダイオードD、共振コンデンサ2を夫々並列
に接続し、更に並列に水平偏向コイル3とS字補
正コンデンサ4の直列回路を接続しており、水平
出力トランジスタ1のエミツタはアース点に接続
している。そして、水平出力トランジスタ1のコ
レクタはフライバツクトランスTの1次コイル5
の一端に接続しており、フライバツクトランスT
の2次コイル6の一端より整流ダイオード7を介
して高電圧Ehを取り出しテレビジヨン受像管の
アノードに供給するようにしている。2次コイル
6の他端はアース点に接続している。又、水平偏
向コイル3に電力を供給する電源8はリツプル平
滑用のデカツプリングコンデンサ9を介してアー
ス点に接続する一方電源8と上記フライバツクト
ランスTの1次コイル5の他方の一端との間に電
源8より順方向となるようにダイオード10を接
続し、更にダイオード10と並列にコンデンサ1
1を接続している。
前記電源8と前記デツカツプリングコンデンサ
9はリツプルを除去した電圧を出力する電圧源を
構成しており、また前記ダイオード10と前記コ
ンデンサ11から成る並列回路は、フライバツク
トランスTの1次コイル5に供給される電圧を1
次コイル5に流れる直流電流の変化に応じて可変
させる電圧可変回路を構成している。
9はリツプルを除去した電圧を出力する電圧源を
構成しており、また前記ダイオード10と前記コ
ンデンサ11から成る並列回路は、フライバツク
トランスTの1次コイル5に供給される電圧を1
次コイル5に流れる直流電流の変化に応じて可変
させる電圧可変回路を構成している。
上記回路において、水平出力トランジスタ1が
導通すると、水平偏向コイル3には時間とともに
増加する直流電流iDCがダイオード10及び1次
コイル5を介して電源8より流れる。水平出力ト
ランジスタ1が遮断すると、水平偏向コイル3の
インダクタンスの慣性の働きによつて共振コンデ
ンサ2が充電され、そのピーク値に達した後、放
電する。この放電時には、共振コンデンサ2から
の放電電流i0の一部i1は水平偏向コイル3及びS
字補正コンデンサ4の直列回路に流れ、残余の電
流i2はフライバツクトランスTの1次コイル5か
ら接続点12を経て、コンデンサ11及びデカツ
プリングコンデンサ9を通して流れる。従つて、
コンデンサ11には水平周期の帰線期間の後半及
び走査期間の前半に1次コイル5に流れる電流i2
を積分した電圧が図示の極性(接続点12側がプ
ラスで接続点13側がマイナス)に生じている。
ここで、テレビジヨン受像機が白信号(ハイライ
ト信号)を受像するとフライバツクトランスTの
2次側より出力される高電圧Ehが低下し水平画
面振幅は広がろうとするが、1次コイル5に流入
する直流電流iDCが増加するために接続点12に
流入する電流(i2−iDC)は減少し接続点12の電
圧即ち1次コイル5に供給される電圧EBは減少
する。この結果、水平偏向コイル3に流れる偏向
電流及びS字補正コンデンサ4の電圧も減少し、
画面上での白ピーク歪みを抑えることができる。
又、電力的な損失もダイオード10の整流損失の
みであり、第4図の従来回路における抵抗29に
よる損失に比べて極めて小さく水平画面補正量に
ついてもコンデンサ11を選択することにより自
由に選定可能である。又、ダイオード10とコン
デサ11の並列回路は昇圧回路として働き、コン
デンサ11に生じる直流電圧分だけフライバツク
トランスTの入力電圧EBを上げることができ電
源8の供給電圧が低い場合でもフライバツクトラ
ンスTの2次側より高い出力電圧Ehを得ること
ができる。
導通すると、水平偏向コイル3には時間とともに
増加する直流電流iDCがダイオード10及び1次
コイル5を介して電源8より流れる。水平出力ト
ランジスタ1が遮断すると、水平偏向コイル3の
インダクタンスの慣性の働きによつて共振コンデ
ンサ2が充電され、そのピーク値に達した後、放
電する。この放電時には、共振コンデンサ2から
の放電電流i0の一部i1は水平偏向コイル3及びS
字補正コンデンサ4の直列回路に流れ、残余の電
流i2はフライバツクトランスTの1次コイル5か
ら接続点12を経て、コンデンサ11及びデカツ
プリングコンデンサ9を通して流れる。従つて、
コンデンサ11には水平周期の帰線期間の後半及
び走査期間の前半に1次コイル5に流れる電流i2
を積分した電圧が図示の極性(接続点12側がプ
ラスで接続点13側がマイナス)に生じている。
ここで、テレビジヨン受像機が白信号(ハイライ
ト信号)を受像するとフライバツクトランスTの
2次側より出力される高電圧Ehが低下し水平画
面振幅は広がろうとするが、1次コイル5に流入
する直流電流iDCが増加するために接続点12に
流入する電流(i2−iDC)は減少し接続点12の電
圧即ち1次コイル5に供給される電圧EBは減少
する。この結果、水平偏向コイル3に流れる偏向
電流及びS字補正コンデンサ4の電圧も減少し、
画面上での白ピーク歪みを抑えることができる。
又、電力的な損失もダイオード10の整流損失の
みであり、第4図の従来回路における抵抗29に
よる損失に比べて極めて小さく水平画面補正量に
ついてもコンデンサ11を選択することにより自
由に選定可能である。又、ダイオード10とコン
デサ11の並列回路は昇圧回路として働き、コン
デンサ11に生じる直流電圧分だけフライバツク
トランスTの入力電圧EBを上げることができ電
源8の供給電圧が低い場合でもフライバツクトラ
ンスTの2次側より高い出力電圧Ehを得ること
ができる。
第2図及び第3図は第1図の回路の動作を説明
するための図で、第2図は回路各部の電流及び電
圧の動作波形図である。第2図において、aは水
平偏向コイル3の電流i1及び1次コイル5の電流
i2を、bは1次コイル5の直流電流iDCを、cはダ
イオード10の順方向電流を、dは1次コイル5
に供給される入力電圧EBをそれぞれ示している。
また、第3図はテレビジヨン受像管のアノード電
流IHの変化に対するフライバツクトランスTの
1次側入力電圧EB及び2次側出力電圧Ehの関係
を示すグラフである。第3図において、aは受像
管アノード電流IHの変化に対する1次コイル5
への入力電圧EBの変化に示し、bは受像管アノ
ード電流IHの変化に対する2次側整流電圧Ehの
変化を示している。
するための図で、第2図は回路各部の電流及び電
圧の動作波形図である。第2図において、aは水
平偏向コイル3の電流i1及び1次コイル5の電流
i2を、bは1次コイル5の直流電流iDCを、cはダ
イオード10の順方向電流を、dは1次コイル5
に供給される入力電圧EBをそれぞれ示している。
また、第3図はテレビジヨン受像管のアノード電
流IHの変化に対するフライバツクトランスTの
1次側入力電圧EB及び2次側出力電圧Ehの関係
を示すグラフである。第3図において、aは受像
管アノード電流IHの変化に対する1次コイル5
への入力電圧EBの変化に示し、bは受像管アノ
ード電流IHの変化に対する2次側整流電圧Ehの
変化を示している。
フライバツクトランスTの負荷である高圧電流
IHが増加すると、フライバツクトランス1次コ
イル5に流入する直流分iDCが第2図bに示す点
線のように増加する。このためダイオード10が
オフしている時間が、第2図cに示すように
ToffからToff′と短くなりコンデンサ11に発生
する電圧(i2又はi1+i2の鋸歯状波電流を積分し
て得られたパラボラ電圧)が小さくなる。したが
つて、第3図aに示すようにフライバツクトラン
スTの入力電圧EBも小さくなり、ハイライト信
号受像時(即ちIHmax時)に起きた水平振幅の
増加を少なくする方向に働く。
IHが増加すると、フライバツクトランス1次コ
イル5に流入する直流分iDCが第2図bに示す点
線のように増加する。このためダイオード10が
オフしている時間が、第2図cに示すように
ToffからToff′と短くなりコンデンサ11に発生
する電圧(i2又はi1+i2の鋸歯状波電流を積分し
て得られたパラボラ電圧)が小さくなる。したが
つて、第3図aに示すようにフライバツクトラン
スTの入力電圧EBも小さくなり、ハイライト信
号受像時(即ちIHmax時)に起きた水平振幅の
増加を少なくする方向に働く。
第2図は本考案の他の実施例を示す回路図であ
る。
る。
この図において、水平出力回路は、水平出力ト
ランジスタ1のコレクタ・エミツタ間に対してダ
ンパダイオードD、共振コンデンサ2を夫々並列
に接続し、エミツタはアース点に接続している。
水平出力トランジスタ1のコレクタは水平偏向コ
イル3とS字補正コンデンサ4の直列回路に接続
し、更にこの直列回路に並列にフライバツクトラ
ンスTの1次コイル5を接続している。そして、
フライバツクトランスTの2次コイル6の一端よ
り整流ダイオード7を介して高電圧Ehを取り出
しテレビジヨン受像管のアノードに供給するよう
にしている。2次コイル6の他端はアース点に接
続している。又、水平偏向コイル3に電力を供給
する電源8はリツプル平滑用デカツプリングコン
デンサ9を介してアース点に接続する一方、電源
8と上記フライバツクトランスTの1次コイル5
の他方の一端(即ちS字補正コンデンサ4と1次
コイル5の接続点14)との間に電源8より順方
向となるようにダイオード10を接続し、更にダ
イオード10と並列にコンデンサ11を接続して
いる。
ランジスタ1のコレクタ・エミツタ間に対してダ
ンパダイオードD、共振コンデンサ2を夫々並列
に接続し、エミツタはアース点に接続している。
水平出力トランジスタ1のコレクタは水平偏向コ
イル3とS字補正コンデンサ4の直列回路に接続
し、更にこの直列回路に並列にフライバツクトラ
ンスTの1次コイル5を接続している。そして、
フライバツクトランスTの2次コイル6の一端よ
り整流ダイオード7を介して高電圧Ehを取り出
しテレビジヨン受像管のアノードに供給するよう
にしている。2次コイル6の他端はアース点に接
続している。又、水平偏向コイル3に電力を供給
する電源8はリツプル平滑用デカツプリングコン
デンサ9を介してアース点に接続する一方、電源
8と上記フライバツクトランスTの1次コイル5
の他方の一端(即ちS字補正コンデンサ4と1次
コイル5の接続点14)との間に電源8より順方
向となるようにダイオード10を接続し、更にダ
イオード10と並列にコンデンサ11を接続して
いる。
前記電源8と前記デツカツプリングコンデンサ
9はリツプルを除去した電圧を出力する電圧源を
構成しており、また前記ダイオード10と前記コ
ンデンサ11から成る並列回路は、フライバツク
トランスTの1次コイル5に供給される電圧を1
次コイル5に流れる直流電流の変化に応じて可変
させる電圧可変回路を構成している。
9はリツプルを除去した電圧を出力する電圧源を
構成しており、また前記ダイオード10と前記コ
ンデンサ11から成る並列回路は、フライバツク
トランスTの1次コイル5に供給される電圧を1
次コイル5に流れる直流電流の変化に応じて可変
させる電圧可変回路を構成している。
上記回路において、水平出力トランジスタ1が
導通すると、水平偏向コイル3には時間とともに
増加する直流電流iDCがダイオード10及び1次
コイル5を介して電源8より流れる。水平出力ト
ランジスタ1が遮断すると、水平偏向コイル3か
らの電流によつて共振コンデンサ2を充電してゆ
き、共振コンデンサ2がピークまで充電された後
には、その放電電流i0の一部i1は水平偏向コイル
3及びS字補正コンデンサ4の直列回路に流れ、
残余の電流i2はフライバツクトランスTの1次コ
イル5に流れる。これらの電流i1,i2は接続点1
4を経て、コンデンサ11及びデカツプリングコ
ンデンサ9を通して流れる。従つて、コンデンサ
11には水平周期の帰線期間の後半及び走査期間
の前半に1次コイル5に流れる電流i2と水平偏向
コイル3及びS字補正コンデンサ4に流れる電流
i1を積分した電圧が図示の極性(接続点14がプ
ラスで接続点13側がマイナス)に生じている。
ここで、テレビジヨン受像器が白信号(ハイライ
ト信号)を受像すると、フライバツクトランス2
次側の出力電圧Ehが低下し水平画面振幅は広が
ろうとするが、1次コイル5に流入する直流電流
iDCが増加するために接続点に流入する電流(i1+
i2−iDC)は減少し接続点14の電圧即ち1次コイ
ル5に供給される電圧EBは減少する。その結果、
水平偏向コイル3に流れる偏向電流も減少し、画
面上での白ピーク歪みを抑えることができる。
又、電力的な損失も従来回路(第6図)の抵抗2
9によるものに比べて小さくでき、水平画面補正
量についてもコンデンサ11を選択することによ
り自由に選定できる。又、ダイオード10とコン
デンサ11の並列回路は昇圧回路としても働き、
コンデンサ11に生じる直流電圧分だけフライバ
ツクトランスTの入力電圧EBを上げることがで
き電源8の供給電圧が低い場合でもフライバツク
トランスTの2次側より高い出力電圧Ehを得る
ことができる。
導通すると、水平偏向コイル3には時間とともに
増加する直流電流iDCがダイオード10及び1次
コイル5を介して電源8より流れる。水平出力ト
ランジスタ1が遮断すると、水平偏向コイル3か
らの電流によつて共振コンデンサ2を充電してゆ
き、共振コンデンサ2がピークまで充電された後
には、その放電電流i0の一部i1は水平偏向コイル
3及びS字補正コンデンサ4の直列回路に流れ、
残余の電流i2はフライバツクトランスTの1次コ
イル5に流れる。これらの電流i1,i2は接続点1
4を経て、コンデンサ11及びデカツプリングコ
ンデンサ9を通して流れる。従つて、コンデンサ
11には水平周期の帰線期間の後半及び走査期間
の前半に1次コイル5に流れる電流i2と水平偏向
コイル3及びS字補正コンデンサ4に流れる電流
i1を積分した電圧が図示の極性(接続点14がプ
ラスで接続点13側がマイナス)に生じている。
ここで、テレビジヨン受像器が白信号(ハイライ
ト信号)を受像すると、フライバツクトランス2
次側の出力電圧Ehが低下し水平画面振幅は広が
ろうとするが、1次コイル5に流入する直流電流
iDCが増加するために接続点に流入する電流(i1+
i2−iDC)は減少し接続点14の電圧即ち1次コイ
ル5に供給される電圧EBは減少する。その結果、
水平偏向コイル3に流れる偏向電流も減少し、画
面上での白ピーク歪みを抑えることができる。
又、電力的な損失も従来回路(第6図)の抵抗2
9によるものに比べて小さくでき、水平画面補正
量についてもコンデンサ11を選択することによ
り自由に選定できる。又、ダイオード10とコン
デンサ11の並列回路は昇圧回路としても働き、
コンデンサ11に生じる直流電圧分だけフライバ
ツクトランスTの入力電圧EBを上げることがで
き電源8の供給電圧が低い場合でもフライバツク
トランスTの2次側より高い出力電圧Ehを得る
ことができる。
[考案の効果]
以上述べたように本考案によれば、フライバツ
クトランスに高圧変動が生じた場合例えば白信号
の受像時に受像管に大きなビーム電流が流れるこ
とによりフライバツクトランスの出力電圧が低下
したような場合でも低損失に水平画面サイズを補
正し安定化することが可能となる。しかも、簡単
な構成で実現できると共に、補正量も自由に選択
可能である。又、電源電圧よりもフライバツクト
ランスの入力電圧がコンデンサに生じる直流電圧
分上昇するので、電源電圧が低い場合でも高い出
力電圧を得ることができる。
クトランスに高圧変動が生じた場合例えば白信号
の受像時に受像管に大きなビーム電流が流れるこ
とによりフライバツクトランスの出力電圧が低下
したような場合でも低損失に水平画面サイズを補
正し安定化することが可能となる。しかも、簡単
な構成で実現できると共に、補正量も自由に選択
可能である。又、電源電圧よりもフライバツクト
ランスの入力電圧がコンデンサに生じる直流電圧
分上昇するので、電源電圧が低い場合でも高い出
力電圧を得ることができる。
第1図は本考案に係る水平出力回路の一実施例
を示す回路図、第2図は第1図の回路各部の電流
及び電圧の動作波形図、第3図はテレビジヨン受
像管のアノード電流IHの変化に対するフライバ
ツクトランスTの1次側入力電圧EB及び2次側
出力電圧Ehの関係を示すグラフ、第4図は本考
案の他の実施例を示す回路図、第5図は白ピーク
歪みの一例を示す説明図、第6図は従来の水平出
力回路を示す回路図である。 1……水平出力トランジスタ、2……共振コン
デンサ、3……水平偏向コイル、4……S時補正
コンデンサ、T……フライバツクトランス、5…
…1次コイル、8……電源、9……デカツプリン
グコンデンサ、10……ダイオード、11……コ
ンデンサ。
を示す回路図、第2図は第1図の回路各部の電流
及び電圧の動作波形図、第3図はテレビジヨン受
像管のアノード電流IHの変化に対するフライバ
ツクトランスTの1次側入力電圧EB及び2次側
出力電圧Ehの関係を示すグラフ、第4図は本考
案の他の実施例を示す回路図、第5図は白ピーク
歪みの一例を示す説明図、第6図は従来の水平出
力回路を示す回路図である。 1……水平出力トランジスタ、2……共振コン
デンサ、3……水平偏向コイル、4……S時補正
コンデンサ、T……フライバツクトランス、5…
…1次コイル、8……電源、9……デカツプリン
グコンデンサ、10……ダイオード、11……コ
ンデンサ。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 水平出力トランジスタに対して共振コンデン
サ、ダンパダイオードが夫々並列接続されてい
て、水平出力トランジスタのスイツチング動作
によつて水平偏向コイルとS字補正コンデンサ
の直列回路に水平偏向電流を供給するための回
路と、 前記直列回路に対してフライバツクトランス
の1次コイルを介して電力を供給するための電
圧源と、 この電圧源と前記フライバツクトランスの1
次コイル間に、電圧源より順方向となるように
挿入したダイオード及びこのダイオードに並列
接続した積分用コンデンサとを含み、前記フラ
イバツクトランスの1次コイルに供給される電
圧を1次コイルに流れる直流電流の変化に応じ
て可変させるための電圧可変回路とを具備した
ことを特徴とする水平出力回路。 (2) 前記の水平偏向コイルとS字補正コンデンサ
の直列回路は前記水平出力トランジスタと並列
接続した構成とすることを特徴とする実用新案
登録請求の範囲第1項記載の水平出力回路。 (3) 前記の水平偏向コイルとS字補正コンデンサ
の直列回路は前記フライバツクトランスの1次
コイルと並列接続した構成とすることを特徴と
する実用新案登録請求の範囲第1項記載の水平
出力回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985056430U JPH0510454Y2 (ja) | 1985-04-15 | 1985-04-15 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985056430U JPH0510454Y2 (ja) | 1985-04-15 | 1985-04-15 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61174260U JPS61174260U (ja) | 1986-10-30 |
JPH0510454Y2 true JPH0510454Y2 (ja) | 1993-03-15 |
Family
ID=30580015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985056430U Expired - Lifetime JPH0510454Y2 (ja) | 1985-04-15 | 1985-04-15 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0510454Y2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5011125A (ja) * | 1973-05-28 | 1975-02-05 | ||
JPS5342517B2 (ja) * | 1973-11-09 | 1978-11-11 | ||
JPS57194676A (en) * | 1981-05-26 | 1982-11-30 | Sharp Corp | Control circuit for horizontal output circuit |
JPS58173979A (ja) * | 1982-04-06 | 1983-10-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 水平偏向回路 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6022695Y2 (ja) * | 1976-09-16 | 1985-07-05 | ソニー株式会社 | テレビジヨン受像機 |
-
1985
- 1985-04-15 JP JP1985056430U patent/JPH0510454Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5011125A (ja) * | 1973-05-28 | 1975-02-05 | ||
JPS5342517B2 (ja) * | 1973-11-09 | 1978-11-11 | ||
JPS57194676A (en) * | 1981-05-26 | 1982-11-30 | Sharp Corp | Control circuit for horizontal output circuit |
JPS58173979A (ja) * | 1982-04-06 | 1983-10-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 水平偏向回路 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61174260U (ja) | 1986-10-30 |
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