JPH10155097A - ダイナミックフォーカス回路 - Google Patents

ダイナミックフォーカス回路

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JPH10155097A
JPH10155097A JP8327957A JP32795796A JPH10155097A JP H10155097 A JPH10155097 A JP H10155097A JP 8327957 A JP8327957 A JP 8327957A JP 32795796 A JP32795796 A JP 32795796A JP H10155097 A JPH10155097 A JP H10155097A
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Japan
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circuit
voltage
pulse
horizontal
capacitor
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JP8327957A
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Shigeru Kashiwagi
茂 柏木
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平偏向周波数や水平振幅の設定が多種に渡
るような場合でも、常に最適なダイナミックフォーカス
波形を得ることができるダイナミックフォーカス回路を
提供する。 【解決手段】 水平帰線パルスVpをインダクタンス8
とコンデンサ13,14の並列回路との直列回路に加え
ことによって、コンデンサ13,14上にパラボラ波電
圧Vpb1 を発生させ、これを受像管のフォーカス電極f
に加える。コンデンサ14を電子スイッチ15によって
水平走査期間の大略中央部でオン、その他の部分でオフ
に切り替える。コンデンサ14のオン期間を水平偏向周
波数や水平振幅によって可変する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、受像管を使用する
ディスプレイ機器において、水平偏向周波数や水平振幅
の設定が多種に渡るような場合、フォーカス電極に加え
る電圧波形を、常に最適に近い形に保つことができるよ
うにしたダイナミックフォーカス回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来のダイナミックフォーカス
回路の一例を示す回路図である。この図10において、
水平出力回路1は図示していない前段からの励振パルス
Vdによって出力パルスVhを発生すると共に、水平偏
向コイル2に水平偏向電流Iyを流す。出力パルスVh
はフライバックトランス3の1次巻線3aに加えられ、
その2次巻線3bには昇圧された高圧パルスVhvが得ら
れる。この高圧パルスVhvは整流ダイオード4で整流さ
れて直流高圧HVとなり、図示していない受像管の陽極
aに印加される。
【0003】また、抵抗5,7及びポテンショメータ6
は、高圧HVを分圧してフォーカス電圧Efを発生させ
る分圧回路を形成している。そして、ここで得られたフ
ォーカス電圧Efは図示していない受像管のフォーカス
電極fに印加される。もし簡易型の機器であって、フォ
ーカス電圧Efが単純な直流電圧でよい場合は、以下に
述べる図番8以降の構成は必要としない。以下の説明
は、フォーカス電極fに加えるフォーカス電圧を、画面
の中央部に比べて左右端部でより高くするようにし、画
面全面に渡って均一なフォーカスが得られるように改良
したものの一例である。
【0004】即ち、ここでは、フライバックトランス3
に新たに3次巻線3cを設け、ここに生じた水平帰線パ
ルスVpをインダクタンス8と積分コンデンサ9との直
列回路に加える。すると、この直列回路にはのこぎり波
電流が流れ、その結果、コンデンサ9の両端にはパラボ
ラ波電圧Vpbが発生する。このパラボラ波電圧Vpbは直
流阻止コンデンサ10を通してフォーカス電圧Efに重
畳され、フォーカス電極fに加えられる。
【0005】もし、この機器の取り扱い水平偏向周波数
が単一である場合は、積分コンデンサは9のみで構わな
い。しかし、複数の水平偏向周波数に対応しようとする
と、積分コンデンサの値が固定であると、パラボラ波電
圧Vpbの電圧振幅が大きく変わってしまう。即ち、水平
偏向周波数が高くなるとパラボラ波電圧Vpbの振幅が小
さくなり、一定振幅のパラボラ波変調を要求するフォー
カス特性には合わなくなってしまう。
【0006】そこで従来は、このように多種の水平偏向
周波数に対応する場合は、図10に示すように、積分コ
ンデンサとして固定の9の他に、9a,9b,9c…の
補助積分コンデンサを設け、これらをスイッチ11a,
11b,11c…によって対象となる水平偏向周波数に
合わせてオンオフするようにする。即ち、使用周波数範
囲で最も高い水平偏向周波数を扱うときに、積分コンデ
ンサ9のみで適正なパラボラ波電圧Vpbの値が得られる
ようにし、スイッチ11a,11b,11c…は全てオ
フにしておく。そして、水平偏向周波数が低くなるに従
って、これらのスイッチ11a,11b,11c…を順
次オンに切り換えて積分コンデンサとしての並列総合容
量値を増すようにし、パラボラ波電圧Vpbを常に一定に
保つようにする。
【0007】また、これらのスイッチ11a,11b,
11c…の切換の制御は、手動で行ってもよいが、通常
はスイッチ11a,11b,11c…を電気的に外部か
ら制御できる電子スイッチとし、機器の取り扱い信号に
応じて最適設定となるようオンオフすればよい。図10
における12はその電子スイッチ(スイッチ11a,1
1b,11c…)を制御するための制御回路である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この図10に示す従来
例では、総合の積分コンデンサの容量値は段階的にしか
変わらず、丁度適合する水平偏向周波数は電子スイッチ
の数で限られてしまう。従って、その他の水平偏向周波
数の信号に対しては、ダイナミックフォーカスのための
パラボラ波電圧Vpbの電圧値は最適値よりずれてしま
い、フォーカス品位が低下してしまうのは避けられな
い。これを解決するには、電子スイッチと補助積分コン
デンサの数を増やせばよいが、当然その分、回路規模は
複雑化しコストも上昇してしまう。そこで、このダイナ
ミックフォーカスのためのパラボラ波電圧Vpbの電圧値
を連続的に変化させることができ、しかも、その変化が
自動的に水平偏向周波数に対応して最適値になるような
技術が実現できれば性能改善の上で、また回路規模の簡
略化の点でその利点は大きい。
【0009】また、これまでは、水平偏向周波数の変化
に対する、ダイナミックフォーカス状態の最適化につい
て説明した。しかし、ディスプレイモニタや、最近のワ
イド受像管使用のテレビジョン受像機等で、アンダース
キャンやオーバースキャン等、画像の水平振幅を大幅に
変える場合がある。このときも水平振幅に応じてパラボ
ラ波電圧Vpbの電圧値を変えないと最適なフォーカスは
得られない。例えば、大幅にアンダースキャンを行った
場合は、通常スキャンに比べてパラボラ量を減らさない
と、ラスタ左右端でフォーカス電圧が上がり過ぎとな
り、均一なフォーカス状態にはならない。そこで、画像
振幅に応じても、ダイナミックフォーカスのためのパラ
ボラ波電圧Vpbの電圧値を変える必要がある。
【0010】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、水平偏向周波数や水平振幅の設定が多種に
渡るような場合でも、常に最適なダイナミックフォーカ
ス波形を得ることができ、これによって常に均一なフォ
ーカスを得ることができるダイナミックフォーカス回路
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、水平帰線パルスをインダ
クタンスとコンデンサの直列回路に加えることによっ
て、前記コンデンサ上にパラボラ波電圧を発生させるパ
ラボラ波電圧発生回路と、前記パラボラ波電圧を受像管
のフォーカス電極に加える結合回路とを備えたダイナミ
ックフォーカス回路において、前記コンデンサを複数個
のコンデンサで構成すると共に、この複数個のコンデン
サの内の一部を、水平走査期間の大略中央部でオン、そ
の他の部分でオフに切り替える電子スイッチと、前記電
子スイッチがオンとなる期間を可変する可変手段とを設
けて構成したことを特徴とするダイナミックフォーカス
回路を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のダイナミックフォ
ーカス回路について、添付図面を参照して説明する。図
1は本発明のダイナミックフォーカスの第1実施例を示
す回路図、図2〜図4は図1に示す本発明のダイナミッ
クフォーカスの動作を説明するための波形図、図5は図
1及び図8中の中点信号回路18の具体的構成の一例を
示す回路図、図6及び図7は図5に示す回路の動作を説
明するための波形図、図8は本発明のダイナミックフォ
ーカスの第2実施例を示す回路図、図9は本発明のダイ
ナミックフォーカスの第3実施例を示す回路図である。
なお、図1,図5,図8,図9において、図10と同一
部分には同一符号が付してある。
【0013】図1においては、図10と同様に、フライ
バックトランスの3次巻線より得られた負パルスである
水平帰線パルスVpをインダクタンス8を通して積分コ
ンデンサに加える。これによって、パラボラ波電圧(こ
こではVpb1 とする)を得て、この電圧波形を結合回路
である直流阻止コンデンサ11を介してフォーカス電圧
Efに重畳し、これを受像管のフォーカス電極fに加え
る点は同じである。
【0014】この図1で特徴的な点は、積分コンデンサ
が主積分コンデンサ13と、補助積分コンデンサ14と
の2つで構成され、補助積分コンデンサ14には電子ス
イッチ15とダイオード16の並列回路がが直列に挿入
されていることである。そして、この電子スイッチ15
は、前段の単安定マルチバイブレータ(以下、MMと略
記する)17からの方形波パルスVswに従って、一水平
周期内でオンオフを繰り返すものとする。また、中点信
号回路18には基準パルスVsが入力され、水平走査周
期のほぼ中央もしくは若干前の時点でレベルが切り替わ
る中点信号Vctを出力する。MM17はこの中点信号回
路18より出力される中点信号Vctによってトリガされ
る。さらにこのMM17は、パルス幅制御回路19の出
力電圧Epwによって、その出力パルス幅tmmを制御され
る。
【0015】この図1に示すダイナミックフォーカス回
路の基本的な動作を図2を用いて説明する。まず、図2
(A)は水平偏向周期tsに同期した基準パルスVsで
あって、具体的には水平同期信号パルス等を使用するこ
とができる。次に、図2(B)は中点信号回路18より
出力される中点信号Vctであって、水平走査周期tsの
ほぼ中央であるT1の時点でレベルが変化する。この時
点T1でMM17がトリガされ、図2(C)に示すよう
なパルス幅tmmの方形波パルスVswを発生する。この方
形波パルスVswが電子スイッチ15の制御端子gに入力
されると、これがハイレベルからローレベルに切り替わ
るパルス後縁時点T2において、電子スイッチ15の端
子d,s間がオン状態からオフ状態へと切り替わる。
【0016】この電子スイッチ15がオフすると、その
端子dには、図2(D)に示すような、パラボラ波電圧
の一部である電圧Vdrが現れ、一旦同期信号付近でピー
クになった後、再び下降する。しかし、この電圧値がゼ
ロを割り込もうとする時点T3において、自動的にダイ
オード16がオン状態になり、電圧値がゼロになる。そ
して、この電圧ゼロの状態は次の時点T2になるまで続
き、その次の時点T2から再び電圧Vdrが発生する。
【0017】この電子スイッチ15の端子d、あるい
は、ダイオード16のカソード端子の電圧がゼロという
ことは、電子スイッチ15の端子d,s間がオン状態に
なっていることと等価である。この電子スイッチ15が
オンとなる期間は、水平走査期間の大略中央部である図
2中に示す期間tonであり、この期間tonにおいては、
積分コンデンサとしては13と14とが並列になった形
になり、総合容量値が増す。そして、この間、時点T
3,T2間のパラボラ波電圧Vpb1 の振幅は小さくな
る。その結果、電子スイッチ15の端子dに発生するパ
ラボラ波電圧Vpb1 の波形は、図2(E)に示すよう
に、水平走査周期tsの始点と終点付近、即ち、画面の
左右端部付近では変化が急峻であって、画面の大略中間
部では変化が緩やかな複合パラボラ波となる。以下、パ
ラボラ波電圧Vpb1 を複合パラボラ波電圧Vpb1 と称す
ることとする。
【0018】この本発明の図1で得られる複合パラボラ
波電圧Vpb1 は、先の図10で説明したパラボラ波電圧
Vpbの単純なパラボラ波とは異なっている。実際の受像
管の理想フォーカス電圧波形は、この画面(水平走査期
間)の中央部における変化が緩やかな複合パラボラ波電
圧Vpb1 に近い。よって、本発明では、より均一性に優
れたフォーカス品位を得ることができる。なお、図1に
おける電子スイッチ15としては、具体的にはn型FE
Tが使用できる。即ち、n型FETのゲート電極を電子
スイッチ15の端子g、ドレイン電極を電子スイッチ1
5の端子d、ソース電極を電子スイッチ15の端子sの
位置に接続すれば目的の動作を得ることができる。する
とこの場合は、ダイオード16はFETの内蔵ダイオー
ド接合で代用できることが多く、省略することも可能で
ある。
【0019】次に、図3を用いて水平偏向周期tsが変
わった場合における図1の回路の動作を説明する。ここ
では、水平偏向周期tsが(A),(B),(C)の順
にts1,ts2,ts3と短くなっている。このように水平
偏向周期tsが短くなると、もし積分コンデンサの値が
固定であった場合、得られる複合パラボラ波電圧Vpb1
の振幅Eppは小さくなってしまい、正しいフォーカス状
態から外れてしまう。
【0020】そこで、本発明の図1では、先に説明した
電子スイッチ15のオン期間を、図3に示すように、水
平偏向周期tsが短くなるにつれて順次ton1 ,ton2
,ton3 と変化させ、各水平走査周期に対するオン期
間の比率を小さくするようにしている。すると、2つの
積分コンデンサ13と14とが並列になって、複合パラ
ボラ波電圧Vpb1 の振幅Eppが小さくなっている状態の
時間割合が減少するので、その分、複合パラボラ波電圧
Vpb1 の振幅Eppを増すことができ、結果として水平偏
向周期tsにかかわらず振幅Eppを一定に保つことが可
能になる。この場合、破線で示す複合パラボラ波電圧V
pb1 の平均レベルから水平走査中央のピーク値までの電
圧値Emnは一定となる。なお、この図3(A)〜(C)
の各波形の右側に示すデータは、複合パラボラ波電圧V
pb1 の振幅Eppを水平偏向周期ts(ts1,ts2,ts
3)の変化に対して一定に保った場合のオン期間ton
(ton1 ,ton2 ,ton3 )と、電子スイッチ15の励
振パルスである方形波パルスVswのパルス幅tmm(tmm
1 ,tmm2 ,tmm3 )の実際例を掲げたものである。
【0021】さらに、図4を用いて、画像の水平振幅に
合わせて最適なダイナミックフォーカス状態を得るため
に、複合パラボラ波電圧Vpb1 の振幅を変化させる場合
について説明する。ここで、図4(A)は標準水平振幅
時のダイナミックフォーカス波形を示し、先に説明した
電子スイッチ15のオン期間はton-fで、その電圧波高
値Vpp-fは丁度フルスキャン画像に適合しているものと
する。これにアンダースキャンを施して水平振幅を大幅
に縮小した場合、縮小画面の全域で最適フォーカスを得
るためには、複合パラボラ波電圧Vpb1 の電圧波高値
(振幅)を小さくしなければならない。そこで、このよ
うなとき、本発明においては、MM17が出力する方形
波パルスVswのパルス幅tmmを長くすることにより、電
子スイッチ15のオン期間をton-uのように長くする。
すると、先に説明した通り、水平走査期間tsに対する
パラボラ振幅の小さいton期間の割合が増え、電圧波高
値は図4(B)に示すようにVpp-uと小さくなり、全体
のパラボラ波の振幅を小さくすることができる。
【0022】また、本発明の図1の場合、多種の水平偏
向周期に対応するためには、水平偏向周期tsが変わっ
ても常にほぼ水平偏向周期中央の位置が検出できる中点
信号回路18が必要である。この具体的な回路の一例を
図5に示す。図5において、20はベース抵抗21を介
して基準パルスVsがそのベースに加わるスイッチトラ
ンジスタ、22は充放電コンデンサ、23はその放電抵
抗、24は充電抵抗である。これらを図示のように構成
すると、コンデンサ22の両端にはのこぎり波電圧Vst
が生じる。25はこののこぎり波電圧Vstの直流成分を
カットして次のコンパレータ26に加える結合コンデン
サであり、27〜30はその直流バイアス抵抗、31は
その負荷抵抗である。
【0023】この図5に示す回路の動作を図6を用いて
説明する。まず、図6(A)は水平偏向周期tsを持つ
入力の基準パルスVsである。この基準パルスVsのパ
ルス期間tpの間、スイッチトランジスタ20のエミッ
タ・コレクタ間が導通する。するとこの間、コンデンサ
22のチャージが抵抗23とトランジスタ20を通して
放電する。また、パルス期間tp以外の期間では、トラ
ンジスタ20はオフになるので、コンデンサ22は直流
電源Eから抵抗24を通して供給される電流によって充
電される。その結果、コンデンサ22の両端には、図6
(B)に示すようなのこぎり波電圧Vstが発生する。
【0024】こののこぎり波電圧Vstは結合コンデンサ
25で直流成分をカットされた上、抵抗27,28で新
たな直流電位が定められて図6(C)に示すようなのこ
ぎり波電圧Vstc とされ、コンパレータ26の反転端子
に加えられる。一方、このコンパレータ26の非反転端
子には抵抗29,30によって直流電位Ectが与えられ
ている。この抵抗27,28と抵抗29,30による分
圧比をほぼ同じくすると、図6(C)に示すようにのこ
ぎり波電圧Vstc と直流電位Ectとの交点は、ほぼ水平
偏向周期tsの中央に位置するようになる。従って、コ
ンパレータ26の出力パルスである中点信号Vctは、図
6(D)に示すように、水平偏向周期tsのほぼ中央で
レベルの変化する方形波となる。
【0025】この中点信号Vctが水平走査周期tsのほ
ぼ中央でレベル変化、言い換えれば、中点信号Vctのパ
ルス幅が常にほぼts/2になることは、水平偏向周期
tsの如何にかかわらず成り立つ。即ち、中点信号Vct
の水平走査周期tsが、図7(A)の水平偏向周期ts4
から図7(B)の水平偏向周期ts5のように変わって
も、のこぎり波電圧Vstc の平均レベルと直流電位Ect
とは常に一致するから、その交点の時間位置は水平走査
周期tsの半分となる。ただ、図7(B)のように、水
平偏向周期tsがts5と長くなった場合は、のこぎり波
電圧Vstc の直線性が悪くなり、交点位置は若干水平走
査の中央より前にずれる。しかし、図1の中点信号回路
18として図5に示す回路を使用する場合には、原理上
ほとんど問題は起こらない。
【0026】なお、本発明の図1において、パルス幅制
御回路19は、基準パルスVsによる周波数電圧変換器
(F−V変換器)をMM17に加える構成にしてもよい
し、あるいは、マイコン等で構成して、入力信号の種別
に応じて適切な電圧Epwを出力するようにしてもよい。
【0027】本発明では、いかなる水平偏向周波数の信
号に対しても自動的に複合パラボラ波電圧Vpb1 の振幅
を一定に保つようにすることもできる。図8は水平偏向
周期tsの変化に対し、出力の複合パラボラ波電圧Vpb
1 の値を一定に保つ回路の一例を示したものである。こ
こでは、図1の回路に対して図番32以降の回路要素が
付加されている。即ち、ここで、32は複合パラボラ波
電圧Vpb1 の電圧値を検出するための整流回路、33は
演算増幅器、34は回路安定化用負帰還抵抗、35は帯
域制限用コンデンサ、36はパルス幅制御回路である。
【0028】この図8において、整流回路32は複合パ
ラボラ波電圧Vpb1 の電圧値に比例した直流電圧Epbを
出力する。この電圧Epbは演算増幅器33の反転端子に
入力され、非反転端子に入力された直流基準電圧Esと
比較される。すると、その出力端子には比較結果である
直流電圧Eoが現れ、これがパルス幅制御回路36に作
用してMM17より出力される方形波パルスVswのパル
ス幅tmmを動かす。この図8の場合は、もし複合パラボ
ラ波電圧Vpb1 の電圧値が基準より大きくなったとする
と、電圧Epbが基準電圧Esを超え、演算増幅器33の
出力電圧Eoを急減させるので、この動きがMM17か
らの方形波パルスVswのパルス幅tmmを長くするように
作用させるように、パルス幅制御回路36とMM17の
構成を定める。すると、先に詳述した原理により、2つ
の積分コンデンサ13と14とが並列になっている期間
が長くなるので、複合パラボラ波電圧Vpb1 の振幅が小
さくなる。従って、電圧Epbは必ず基準電圧Esに一致
する形で安定化する。
【0029】このとき、整流回路32の形式は両波整流
でも半波整流でもよく、動作はそれぞれの特徴を持つ。
両波整流の場合は複合パラボラ波電圧Vpb1 のp−p値
が常に一定になるように動作する。従って、両波整流と
した整流回路32は、画面周辺部のフォーカスを重視す
るキャラクタディスプレイ機器等に適する。
【0030】一方、半波整流の場合は、特に、複合パラ
ボラ波電圧Vpb1 の平均レベルから水平走査中央のピー
ク値までの値を整流して電圧Epbを作るようにすると、
画面中央のフォーカス状態が優先して安定化される。即
ち、先の図3で説明したように、電圧値Emnが一定にな
るので、複合パラボラ波電圧Vpb1 を直流阻止コンデン
サ10を通してフォーカス電圧Efに重畳した場合、図
3に破線で示した複合パラボラ波電圧Vpb1 の平均レベ
ルは、複合パラボラ波電圧Vpb1 を加えないときの本来
の直流電圧Efとなる。この本来の直流電圧Efは勿論
一定である。従って、電圧値Emnが一定であるなら、水
平走査中央部のフォーカス電圧Efの値は複合パラボラ
波電圧Vpb1 の波形形状の如何にかかわらず一定であ
る。よって、画面中央部分のフォーカスが保証されるの
で、半波整流とした整流回路32は、テレビジョン画像
の表示に好適である。
【0031】また、これまで図1,図5,図8において
は、複合パラボラ波電圧Vpb1 を生成するための入力パ
ルスとして、負極性の水平帰線パルスVpを用いた例に
ついて説明した。しかし、機器内部では正極性の水平帰
線パルスの方が得やすい場合が多いので、正極性の水平
帰線パルスを用いてもよい。図9は正極性パルスVppを
使用したときの回路構成の一例である。
【0032】この場合、積分コンデンサ13に発生する
電圧波形は、図9中に複合パラボラ波電圧Vpb2 として
示しているように、水平走査周期両端で電圧値が下がる
極性になる。これはダイナミックフォーカス波形として
は逆極性なので、ここでは新たにフォーカストランス3
7を設けて極性を反転し、複合パラボラ波電圧Vpb3と
してから直流阻止コンデンサ10を介してフォーカス電
極fに加える。この際、補助積分コンデンサ14に直列
に挿入される電子スイッチとしては、先の図1とは異な
り、p型FET42が必要になる。また、MM17の出
力端子には負パルスの方形波パルスVswn が得られるよ
うにする。
【0033】このようにフォーカストランス37を使用
した場合は、ここで極性反転できるばかりでなく、昇圧
もできるので、複合パラボラ波電圧Vpb2 、あるいは、
入力された水平帰線パルスVppの振幅が小さくて済み、
回路の設計が容易である。また、前述の整流回路32で
複合パラボラ波電圧Vpb2 (Vpb3 )の平均レベルから
水平走査中央のピークまでの値を検出するための半波整
流回路を構成するのも容易である。
【0034】図9には、整流回路32の具体的構成例も
示している。ここで、38は整流ダイオード、39は平
滑コンデンサ、40,41は分圧抵抗である。これらを
図示のように構成すると、ダイナミックフォーカス波形
である複合パラボラ波電圧Vpb3 の平均レベルから水平
走査中央のピーク値までの電圧値に比例して、ほぼ基準
電圧Esに近い値を持った正の直流電圧Epbが整流回路
32の出力に得られる。これによって、前述のように、
複合パラボラ波電圧Vpb3 の振幅を一定に保つよう動作
する。
【0035】なお、本実施例では、パラボラ波電圧発生
回路を構成する積分コンデンサを、並列接続された2つ
の積分コンデンサ16,17としたが、3つ以上の積分
コンデンサとしたり、あるいは、複数の積分コンデンサ
を直列接続してもよい。本発明は本実施例に限定される
ことはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々変更可能である。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のダ
イナミックフォーカス回路は、水平帰線パルスをインダ
クタンスとコンデンサの直列回路に加えることによっ
て、コンデンサ上にパラボラ波電圧を発生させるパラボ
ラ波電圧発生回路と、パラボラ波電圧を受像管のフォー
カス電極に加える結合回路とを備えたダイナミックフォ
ーカス回路において、コンデンサを複数個のコンデンサ
で構成すると共に、この複数個のコンデンサの内の一部
を、水平走査期間の大略中央部でオン、その他の部分で
オフに切り替える電子スイッチと、この電子スイッチが
オンとなる期間を可変する可変手段とを設けて構成した
ので、水平偏向周波数や水平振幅に応じて電子スイッチ
がオンとなる期間を可変することにより、常に最適なダ
イナミックフォーカス波形を得ることができ、これによ
って常に均一なフォーカスを得ることができる。
【0037】さらに、本発明によるダイナミックフォー
カス波形は、従来の単純なパラボラ波電圧とは異なり、
画面(水平走査期間)の左右端部では電圧の変化は急峻
であるが、中央部の大部分は緩やかに変化する複合パラ
ボラ波電圧となるので、より画像全体に渡って均一なフ
ォーカスを得ることができる。また、可変手段を、電子
スイッチを励振する励振パルスを発生する、パルス幅変
調手段を有する方形波発生器とすることにより、予め信
号に種類に応じたプリセットを行うことなく、信号の水
平偏向周波数や水平振幅に応じて自動的に最適なダイナ
ミックフォーカス波形を得ることができるという特長を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す回路図である。
【図2】図1の動作を説明するための波形図である。
【図3】図1の動作を説明するための波形図である。
【図4】図1の動作を説明するための波形図である。
【図5】図1及び図8中の中点信号回路18の具体的構
成の一例を示す回路図である。
【図6】図5の動作を説明するための波形図である。
【図7】図5の動作を説明するための波形図である。
【図8】本発明の第2実施例を示す回路図である。
【図9】本発明の第3実施例を示す回路図である。
【図10】従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
8 インダクタンス 10 直流阻止コンデンサ(結合回路) 13 主積分コンデンサ 14 補助積分コンデンサ 15 電子スイッチ 17 単安定マルチバイブレータ(方形波発生器) 18 中点信号回路 19,36 パルス幅制御回路 32 整流回路(電圧検知回路) 33 演算増幅器 37 フォーカストランス 42 p型FET Ef フォーカス電圧 f フォーカス電極 Vpb1 ,Vpb2 ,Vpb3 複合パラボラ波電圧

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平帰線パルスをインダクタンスとコンデ
    ンサの直列回路に加えることによって、前記コンデンサ
    上にパラボラ波電圧を発生させるパラボラ波電圧発生回
    路と、前記パラボラ波電圧を受像管のフォーカス電極に
    加える結合回路とを備えたダイナミックフォーカス回路
    において、 前記コンデンサを複数個のコンデンサで構成すると共
    に、この複数個のコンデンサの内の一部を、水平走査期
    間の大略中央部でオン、その他の部分でオフに切り替え
    る電子スイッチと、 前記電子スイッチがオンとなる期間を可変する可変手段
    とを設けて構成したことを特徴とするダイナミックフォ
    ーカス回路。
  2. 【請求項2】前記可変手段は、前記電子スイッチを励振
    する励振パルスを発生する、パルス幅変調手段を有する
    方形波発生器を備えて構成されることを特徴とする請求
    項1記載のダイナミックフォーカス回路。
  3. 【請求項3】前記パルス幅変調手段は、水平偏向周波数
    もしくは水平振幅に応じて前記励振パルスのパルス幅を
    制御することを特徴とする請求項2記載のダイナミック
    フォーカス回路。
  4. 【請求項4】前記コンデンサに発生する電圧を検知する
    電圧検知回路をさらに備え、前記パルス幅変調手段は、
    前記電圧検知回路の出力に応じて前記励振パルスのパル
    ス幅を制御することを特徴とする請求項2記載のダイナ
    ミックフォーカス回路。
  5. 【請求項5】前記水平帰線パルスは正極性のパルスであ
    り、前記コンデンサ上に発生したパラボラ波電圧を反転
    して前記結合回路に供給するトランスを備えたことを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のダイナミ
    ックフォーカス回路。
JP8327957A 1996-11-21 1996-11-22 ダイナミックフォーカス回路 Pending JPH10155097A (ja)

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EP97402794A EP0844787B1 (en) 1996-11-21 1997-11-20 Dynamic focusing apparatus for cathode-ray tube display device
US08/975,333 US5981952A (en) 1996-11-21 1997-11-20 Dynamic focusing apparatus for cathode-ray tube device
DE69711720T DE69711720T2 (de) 1996-11-21 1997-11-20 Dynamisches Fokussierungsgerät für Kathodenstrahlröhren-Darstellungsvorrichtung
TW086117388A TW364257B (en) 1996-11-21 1997-11-20 Dynamic focusing apparatus for cathode-ray tube display device
CNB971072701A CN1134973C (zh) 1996-11-21 1997-11-21 用于阴极射线管显示装置的动态聚焦装置
KR1019970063134A KR100270948B1 (ko) 1996-11-21 1997-11-21 음극선관 디스플레이 장치의 다이내믹 포커싱 장치

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100608522B1 (ko) * 1998-08-07 2006-08-09 톰슨 콘슈머 일렉트로닉스, 인코포레이티드 멀티모드 동적 빔 랜딩 교정 회로
KR100619095B1 (ko) * 1998-08-07 2006-09-01 톰슨 콘슈머 일렉트로닉스, 인코포레이티드 다이나믹 포커스 디스에이블 회로용 제어 신호 발생기
KR100752991B1 (ko) * 1998-11-19 2007-08-30 톰슨 콘슈머 일렉트로닉스, 인코포레이티드 영상 표시 장치

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