JPH0510447A - ピストンリング装置 - Google Patents

ピストンリング装置

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Publication number
JPH0510447A
JPH0510447A JP19275991A JP19275991A JPH0510447A JP H0510447 A JPH0510447 A JP H0510447A JP 19275991 A JP19275991 A JP 19275991A JP 19275991 A JP19275991 A JP 19275991A JP H0510447 A JPH0510447 A JP H0510447A
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JP
Japan
Prior art keywords
piston ring
ring
piston
thin plate
thermoplastic resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP19275991A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichiro Kasahara
笠原浩一郎
Yoshiaki Wada
和田良昭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Riken Corp
Original Assignee
Riken Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Riken Corp filed Critical Riken Corp
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Publication of JPH0510447A publication Critical patent/JPH0510447A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ピストンリングの摺動特性を維持すると共
に、ピストンリングの圧縮室側と反対側の側面の段付変
形を防止する。 【構成】 ピストンリング31を耐熱熱可塑性樹脂リン
グ32と、その円周上適数個所でリングを横断して挿入
される熱硬化性樹脂薄板33とにより構成し、この薄板
により距てられた熱可塑性樹脂部どうしを同一材質の樹
脂で連結して一体のリングとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ピストンリング装置に
関するもので、より詳しくは、ピストンの外周面に刻設
されたリング溝内に装着され、ピストン外周面とシリン
ダー内壁面との間のピストンクリアランス部の気密を保
持するためのピストンリング装置に関するものである。
本発明の装置は、内燃機関、圧縮機、液体圧シリンダ
ー、或いはスターリングエンジンや冷凍機等の所謂往復
動機械、更に油圧用回転軸シールリング等に適用され
る。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に利用されている往復動機器
の一例として、図4に示される往復動圧縮機がよく知ら
れている。この往復動圧縮機10に於いては、モーター
等の動力源の回転軸に固定されたクランク11にベアリ
ング12を介してコンロッド13の下端部が装着され、
コンロッド13の上端部はピストンピン14を介してピ
ストン15に回動自在に装着される。ピストン15の外
周面にはリング溝16、17が刻設され、該リング溝1
6にはピストン15とシリンダー18との間の金属接触
を防止するためにライダーリング19が装着される。一
方、リング溝内17には、ピストン15の往復運動に伴
い、ピストン15の外周面とシリンダー18の内壁面と
の間の所謂ピストンクリアランス部の気密を保持するた
めに、ピストンリング20が装着される。
【0003】該ピストンリング20は、図5に示される
様に、断面略矩形状を成し、シリンダー18の内壁面と
摺動する外周面と反対の内周面側より鋼製のエキスパン
ダリング21により、ピストンリング20がシリンダー
18の内壁面に押圧される簡単な構造のものが一般的に
採用されている。
【0004】ピストン15の吸入行程のときには、即ち
ピストン15の下降時には、圧縮室22内に生じる負圧
力により、吸入弁23が開き吸入管24より大気が吸い
込まれる。
【0005】そしてピストン15の圧縮行程のときに
は、即ちピストン15の上昇時には、圧縮室22内で圧
縮された空気圧により、排気弁25が開き排気管26を
通って空気圧が通常タンク(図示せず)に貯蔵される。
【0006】しかしながら、上述構造の従来の圧縮機、
特に潤滑油を使用しない圧縮機に於いては、ピストンリ
ング20は、自己潤滑性に優れた四フッ化エチレン樹脂
をベースに、強度および耐摩耗性の向上を目的としてカ
ーボンやガラス繊維等の充填材を混合した所謂樹脂リン
グが一般に採用されている。この様な無潤滑圧縮機を長
時間運転すると、ピストンリング20は、シリンダー1
8の内壁面との摺動発熱や圧縮熱等により、その材料強
度が著しく低下する。
【0007】その為、ピストンリング20は、圧縮室2
2内の圧力等の作用でピストンクリアランス部27(図
5参照)へはみ出し変形し、ピストンリング20のクラ
ンクケース側への倒れ変形等が発生する。その結果、図
5に示す破線の形状の様に、ピストンリング溝17との
シール面に段付変形28が発生し、結果的にはピストン
リング20の倒れ現象に伴い、ピストンリング20の圧
縮室22側の外周面角部の摩耗が多くなり、同じく図5
に破線29で示す様に略テーパー状に摩耗が発生する。
従って、圧縮室22内の圧縮空気が、テーパー状に摩耗
したピストンリング20の外周面とシリンダー18の内
壁面との間で形成される楔状部分30へ侵入しやすくな
る。その為、ピストンリング20の気密性が低下し、圧
縮室22内の圧縮空気の漏れ量が増大し、容積効率が低
下するという問題点を有していた。
【0008】また、図4に示される従来型の無潤滑圧縮
機の気密性を保持するために、ピストンリング20の低
圧側(クランクケース側)の側面の段付変形を防止する
ことを目的に、ピストンリング20を熱硬化性樹脂で製
作しピストンリング溝17に組付ける方法が考えられ
る。しかし、この方法で圧縮機を運転すると、ピストン
リング20は、やや材料の柔軟性に欠けるために、気密
性能が悪化し、圧縮空気の漏れ量が増大し、結果として
容積効率が低下するという同様の問題を招くことになっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、上
記した従来技術の有する問題点を解決するために、ピス
トンリングの摺動特性を維持し気密性能を確保すると共
に、ピストンリングの圧縮室側とは反対側の側面である
低圧側の段付変形を防止することをその技術的課題とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、本発明に於いて講じた技術的手段は、ピスト
ンリングを自己潤滑性を有する耐熱熱可塑性樹脂リング
の円周上適数個所にリングを横断して熱硬化性樹脂薄板
を挿入して構成し、上記熱硬化性樹脂薄板の両側の熱可
塑性樹脂部どうしを同一材質の樹脂で連結する連結手段
を設けて構成したことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明のピストンリング装置に使用されるピス
トンリングは上記の如く構成されている。リングの主要
部を構成する熱可塑性樹脂リングは熱硬化性樹脂薄板を
数個所に介在させて、連結手段により結合され、熱硬化
性樹脂薄板と一体にピストンリングを構成する。ピスト
ンリングの大部分を構成する熱可塑性樹脂リングは所要
の柔軟性と摺動特性を有し、シール性能及び低摩擦損
失、低摩耗量を維持することができる。一方、熱硬化性
樹脂薄板はピストンリングの数個所に設けられているだ
けであるが、熱硬化性樹脂薄板の剛性でピストンリング
のピストンクリアランス部へのはみ出しを充分抑制する
ことができ、その結果、ピストンリング溝側面とのシー
ル面の段付変形及びシリンダ面に当接する面のテーパ状
摩耗の発生を防止することができる。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面に基づいて
詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明に基くピストンリングの構
成の一実施例を示す図である。このピストンリング31
は、4ふつ化エチレン製のリング32の円周方向数個所
に、図2に示すような適数個の貫通孔34を穿設した熱
硬化性樹脂薄板33をリングを横断する方向に挿入して
構成されている。その成型に当っては、ピストンリング
成型金型内の所定の位置にあらかじめ成型され図2に示
す如く穿孔された熱硬化性樹脂薄板33を設置し、4ふ
つ化エチレン樹脂粉末に強度及び耐摩耗性向上の目的で
カーボンやガラス繊維等の充填材を混合した材料を充填
し、上、下のパンチで加圧成型し、その後焼成工程を経
て、機械加工を実施し、図1に示すピストンリング31
を製作する。
【0014】このピストンリング31を、図4により説
明した無潤滑圧縮機10のピストン15のリング溝17
に、鋼製のエキスパンダリング21を装着した後装着
し、ピストン15をシリンダ18に嵌合させて運転した
ところ、気密性は良好で、ピストンリング31の側面の
段付変形も外周面のテーパ状摩耗も発生せず、容積効率
は長期間安定し、いわゆる長寿命の無潤滑ピストンリン
グを得ることができた。
【0015】上記の実施例では、熱硬化性樹脂薄板33
を挟む両側の熱可塑性樹脂部の連結は、薄板33に穿設
した貫通孔34に熱可塑性樹脂部32と同じ材質の樹脂
をピストンリング成型時同時に充填することによって達
成し、一体的なピストンリングを形成するようにした
が、図3に示す如く、ピストンリング31の円周方向の
適数個所に軸方向の幅の中間迄一方の側面から熱硬化性
樹脂薄板33の無孔のものを挿入するようにしてもよ
い。この構成によっても、ピストンリング31のピスト
ンクリアランス部へのはみ出し変形は確実に防止できる
ことが確認された。
【0016】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明による複合タ
イプの樹脂ピストンリングを使用することにより、4ふ
つ化エチレン等の熱可塑性樹脂リングの柔軟性と摺動特
性によりシール性能及び低摩擦損失、耐摩耗性の向上を
達成することができる一方、熱硬化性樹脂薄板の剛性に
よりピストンリングのピストンクリアランス部へのはみ
出し変形を抑止することができ段付変形、楔状摩耗の発
生が防止され、高い容積効率を長期間に亘って保持する
ことができ、ピストンリングの寿命の向上、経済性の向
上に効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるピストンリングの一実施例の構成
を示す斜視図である。
【図2】そのピストンリングの熱硬化性樹脂簿板の1枚
を示す斜視図である。
【図3】本発明によるピストンリングの他の実施例の構
成を示す斜視図である。
【図4】従来の無潤滑圧縮機の一例の構成を示す断面図
である。
【図5】そのピストンリング装置を示す部分断面図であ
る。
【符号の説明】
15 ピストン 17 ピストンリング溝 18 シリンダ 31 本発明のピストンリング 32 熱可塑性樹脂リング 33 熱硬化性樹脂薄板 34 貫通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピストンの外周面に刻設されたピストン
    リング溝内に内側にエキスパンダリング、外側に樹脂製
    ピストンリングが装着されるピストンリング装置におい
    て、 上記の樹脂製ピストンリングは自己潤滑性を有する耐熱
    熱可塑性樹脂リングの円周上適数個所にリングを横断し
    て、熱硬化性樹脂薄板を挿入し、該熱硬化性樹脂薄板の
    両側の熱可塑性樹脂部どうしを同一材質の樹脂で連結す
    る連結手段を設けて構成したことを特徴とするピストン
    リング装置。
  2. 【請求項2】 上記の連結手段が上記熱硬化性樹脂薄板
    に設けられた貫通孔とその内部にピストンリング成型と
    同時に充填された熱可塑性樹脂であることを特徴とする
    請求項1に記載のピストンリング装置。
  3. 【請求項3】 上記の連結手段が上記熱硬化性樹脂の薄
    板のピストン軸方向幅寸法をピストンリングの同方向の
    幅寸法の約1/2としたものであることを特徴とする請
    求項1に記載のピストンリング装置。
JP19275991A 1991-07-08 1991-07-08 ピストンリング装置 Pending JPH0510447A (ja)

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JP (1) JPH0510447A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH079966A (ja) * 1993-06-11 1995-01-13 Westinghouse Air Brake Co 応荷重制御弁装置
JP2009121337A (ja) * 2007-11-14 2009-06-04 Toyota Motor Corp ピストン機関及びスターリングエンジン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH079966A (ja) * 1993-06-11 1995-01-13 Westinghouse Air Brake Co 応荷重制御弁装置
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