JPS5850143Y2 - 圧縮機用ピストンリング - Google Patents

圧縮機用ピストンリング

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Publication number
JPS5850143Y2
JPS5850143Y2 JP1980076391U JP7639180U JPS5850143Y2 JP S5850143 Y2 JPS5850143 Y2 JP S5850143Y2 JP 1980076391 U JP1980076391 U JP 1980076391U JP 7639180 U JP7639180 U JP 7639180U JP S5850143 Y2 JPS5850143 Y2 JP S5850143Y2
Authority
JP
Japan
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piston ring
piston
gap
compressor
ring
Prior art date
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Expired
Application number
JP1980076391U
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English (en)
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JPS57160U (ja
Inventor
晴男 高橋
Original Assignee
サンデン株式会社
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Publication date
Application filed by サンデン株式会社 filed Critical サンデン株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はピストンリング、特に四7ツ化エチレン樹脂よ
り成るピストンリングを圧縮機に用いた場合の改良に関
するものである。
一般に四フッ化エチレン樹脂より成るピストンリングを
冷媒圧縮機等に使用する場合、樹脂リング特有の性質と
して、鋳鉄リングに比して10倍以上の線膨張係数を有
するとともに、使用時間の経過によって変化量が増大す
る冷媒に対する膨潤特性及び内部応力による円周方向の
寸法変化等により、ピストンリングの合い口すき筐が減
少することとなっていた。
ここで、ピストンリングを介して、ピストンとシリンダ
ー内壁の間隙より漏れるブローバイガスに含普れている
潤滑油によってクランク室内各部の潤滑を行なわしめる
構造の圧縮機にあっては、ピストンリングの合い口すき
まを上記した変化量を見込んだ寸法に設定しなければ、
ある運転時間経過後には、合い口すきまが零という状態
となり、ブローバイガス量が微少となるため、ブローバ
イガスに含1れる潤滑油の流入経路が断れることとなり
、圧縮機内の残油量が減少し、各部の潤滑機能の低下を
ひき起こすとともに、冷却回路中へ潤滑油が流出する量
が増大するという欠陥を有していた。
このため上記のような現象を防ぐため、合い口すき筐の
減少分を見込んで合い口すきま寸法を設定すると、膨潤
及び内部応力による合い口すきま減少が平衡状態まで達
する間は、合い口すきま寸法の吠きくなっているため、
ブローバイガス量が増大し、圧縮機の体積効率の低下、
即ち冷凍能力の低下を引き起こす欠陥を有するものであ
った。
本考案は、上記のような欠陥を除去するため、ピストン
リングの合い口部を構成する端部の隅部に切り欠き部を
設けることにより、合い口すきまが零となった場合にあ
っても、ブローバイガスの通路を与え、潤滑油の循環を
断つことなく、体積効率を向上させることを目的とする
ものである。
以下、本考案を実施例を示す図面を参照して説明する。
1はシリンダー2内を往復摺動するピストンで、外周上
にはリング溝3を設けている。
4は該リング溝3内に挿入されるピストンリングで、四
フッ化エチレン樹脂より形成されている。
ここで該ピストンリング4は、合い口部5が設けられ適
切なすきま寸法が与えられているとともに、少なくとも
一方の端部の隅部には切り欠き部6が設けられ、ピスト
ン1のリング溝3にはルーズな状態で挿入されている。
ここで圧縮機が駆動し、ピストン1がシリンダー2内を
往復動して、流体の吸排動作を行なうと、第2図に示す
如く、高圧流体がリング溝3内に流入し、ルーズな状態
で挿入されているピストンリング4をリング溝3側面及
びシリンダー2の内壁面に押し付ける作用を行なうため
、ピストンリング4とシリンダ−2内壁面間のシールが
行なわれることとなる。
また、圧縮機の駆動により、シリンダー2内の温度が上
昇すると、ピストンリング4は膨張するため、合い口す
き筐は減少しほぼ零に等しい状態となる。
このため、駆動初期には合い口すき間を介して低圧側ク
ランク室内へ流入していたブローバイガスは、駆動時間
が経過するとともに減少し、合い口すき昔が零となると
ピストンリング4とシリンダ−2内壁間及びピストンリ
ング4とリング溝3間より漏れる微少なガス量となる。
しかし、ピストンリング40合い口すき筐が零となった
場合にあっても合い口部5の端部偏部に切り欠き部6を
設けているため、第3図及び第4図に示す如くリング溝
3ど低圧側クランク室を連通ずる通路が形成され、シリ
ンダー2内に吸入された流体中に含有されている潤滑油
はこの切り欠き部6を介して低圧側クランク室に流入し
、各部を潤滑することとなる。
以上のように本考案は四フッ化エチレン樹脂より成るピ
ストンリングの合い口部を構成する端部の少なくとも一
方の端部偏部に切り欠き部を設けているのでピストンリ
ングの合い口すきlが零となっても、シリンダー内に流
入した流体中に含有されている潤滑油の帰環回路が構成
され、クランク室内の残油量は適正に保持することがで
きるとともに潤滑油の圧縮機外への流出も低減すること
ができるものである。
lた、当初の合い口すきまの寸法を小さく設定すること
が可能となるので、圧縮機の体積効率を向上させること
ができるものである。
なお第5図に示す如“く切り欠き部を、端部の両隅部に
設ければ、ピストンリングの挿入作業時に該ピストンリ
ングの挿入方向を考慮する必要が無くなるため、作業性
が向上するとともに、挿入方向の誤りによる機能の停止
等を防ぐことが可能となる。
さらに実施例では、合い口形状を美形形状のもので説明
したが第6図に示す如く、いかなる合い口形状のもので
も実施することに可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示すピストンリングを装着し
たピストンを示す説明図、第2図はピストンリングのシ
ール作用を示す説明図、第3図は駆動中のピストンリン
グを示す説明図、第4図は第3図のA−A’線断面図、
第5図は本考案の別の実施例を示すピストンリングの合
い口部拡大図、第6図は合い口形状の異なるピストンリ
ングに切り欠き部を形成するための説明図である。 1・・・・・・ピストン、2・・・・・・シリンダー
4・・・・・・ピストンリング、5・・・・・・合い口
部、6・・・・・・切り欠き部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ピストンの外周上に設けられたリング溝内に間隙を有し
    て配置され、該溝内に流入する高圧流体によってシリン
    ダー内壁面に押圧されるとともに周上の1部を切断して
    合い口部を設けている四フッ化エチレン樹脂等の樹脂よ
    り成るピストンリングにおいて、該合い口部を構成する
    よう互いに対向している端部の少なくとも一方の端部の
    隅部に切り欠き部を設けたことを特徴とする圧縮機用ピ
    ストンリング。
JP1980076391U 1980-06-02 1980-06-02 圧縮機用ピストンリング Expired JPS5850143Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1980076391U JPS5850143Y2 (ja) 1980-06-02 1980-06-02 圧縮機用ピストンリング

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JP1980076391U JPS5850143Y2 (ja) 1980-06-02 1980-06-02 圧縮機用ピストンリング

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Publication Number Publication Date
JPS57160U JPS57160U (ja) 1982-01-05
JPS5850143Y2 true JPS5850143Y2 (ja) 1983-11-15

Family

ID=29439024

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1980076391U Expired JPS5850143Y2 (ja) 1980-06-02 1980-06-02 圧縮機用ピストンリング

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