JPH0510439U - コークス炉々蓋掃除装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本案はコークス炉の炉蓋１３の左右両側面１
３’、１３’に炉蓋１３に芯狂いや横幅の変化があって
も安全容易に左右１対のスクレーパ６、６を上記両側面
１３’、１３’の外側に配置させて、該両側面１３’、
１３’に押付け、押付力を調整することができ、かつ非
常時に際し上記スクレーパ６、６を容易に退避させるこ
とのできる炉蓋掃除装置を得ることを目的とする。 【構成】 案内柱２に支持された昇降機枠３に左右１対
の開閉自在腕４、４を枢支５し、該腕４、４の対応位置
に炉蓋側面スクレーパ６、６を設け、該両腕４、４の強
制開閉装置７及びスクレーパ６、６の炉蓋側面押付力調
整装置８を設けてなるものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案はコークス炉における炉蓋掃除装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

コークス押出機やコークガイド車などのコークス炉作業機械に案内柱を立設し 、該案内柱に支持されて昇降する機枠に左右の開閉自在腕が枢支され、該腕の対 応位置に炉蓋側面スクレーパを前方に突設し、左右の上記腕を対向方向に牽引す る発条を設け、発条の力で左右の上記スクレーパを炉蓋の両側面に押付ける装置 が開発された（実公平３−７３７８号）。

【０００３】 しかし、左右の上記腕は発条で対向方向に牽引されるのみであるから、炉蓋側 面を挟持させる際、左右の上記スクレーパ間の内幅を炉蓋の外幅以上に開くこと が困難であるから、炉蓋をスクレーパ間に挟持し難く、特に炉蓋に芯狂いがある 場合には挟持することが困難である。又挟持後における非常時に際し急速開放に よる退避を行い難く、かつ掃除力即ちスクレーパの押付力の調整ができないため 芯狂いや炉蓋の横幅の変化に押付力を適応させ難いという問題があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本案は炉蓋に芯狂いがあってもその両側面に左右のスクレーパを配置し易く、 非常時に急速に該スクレーパを開放して退避することが可能で、しかも炉蓋の芯 狂いが横幅の変化があってもスクレーパの押付力をこれに対応させる炉蓋掃除装 置を得ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため本案は 案内柱に昇降機枠を支持し、該機枠に左右１対の開閉自在腕の上端部を枢支し 、該腕の対応位置にそれぞれ炉蓋側面スクレーパを設けてなり、かつ該腕の強制 開閉装置及び上記スクレーパの炉蓋側面押付力調整装置を設けてなるコークス炉 々蓋掃除装置 強制開閉装置が左右１対の上記腕を接続するシリンダーとその回路に設けた正 逆切換弁とよりなり、かつ上記押付力調整装置が上記回路に設けた圧力調整弁に よって形成された上記考案記載のコークス炉々蓋掃除装置 によって構成される。

【０００６】

【作用】

本案ではシリンダー９を動作して左右１対の開閉自在腕４、４を枢支部５を中 心として図２実線位置から仮想線位置に左右に開き、左右１対の炉蓋側面スクレ ーパ６、６を炉蓋１３の左右両側面１３’、１３’の外側に配置し、その位置で 正逆切換弁１１を切換えると上記シリンダー９は反対に動作して上記腕４、４を 対向方向に収縮させ図３に示すように上記スクレーパ６、６を上記両側面１３’ 、１３’に圧接させ、その状態で上記機枠３を下降させて該スクレーパ６、６に より上記両側面１３’、１３’を清掃することができる。

【０００７】 上記両側面１３’、１３’に対する上記スクレーパ６、６の押付力は圧力調整 弁１２を調整することによって適切な押付力が得られるし、炉蓋１３の芯狂い、 固化タール附着などによる横幅の変化には上記両腕４、４の枢支部５を中心とす る揺動及びシリンダー９のクッションによって対応することができる。

【０００８】

【実施例】

コークス押出機やコークガイド車などのコークス炉作業機械１の車台１４上又 はコークス炉のプラットホーム周辺に両面に案内溝２’、２’を備えた案内柱２ を立設する。この案内柱２にはコ字形の昇降機枠３を昇降摺動自在に嵌合し、該 機枠３の内部に軸支した案内輪３’、３’を上記案内溝２’、２’内に係合し、 案内柱２に沿って張設した無端ローラチエン１５’に該機枠３を支持し、該チエ ンの駆動ホイール１５を正逆回動させることによって該機枠３を案内柱２に沿っ て昇降させることができる。

【０００９】 上記機枠３には左右１対の開閉自在の屈曲腕４、４の上端部を前後方向軸５’ によって揺動自在に枢支５し、両腕４、４の対応位置にそれぞれ炉蓋側面スクレ ーパ６、６を前方に突出させて設けるものであって上記両腕４、４は下方に垂下 される。

【００１０】 上記両腕４、４の中程はエヤシリンダー９によって接続し、該シリンダー９の 圧気回路１０には正逆切換弁１１を設け、該弁１１の切換えにより上記シリンダ ー９を伸縮し、それによって上記両腕４、４の強制開閉装置７が形成される。そ して該両腕４、４が左右対称に開閉されるよう該シリンダー９の左右の重量を均 衡させ、又は均衡用重錘を何れかの腕４に付設する。

【００１１】 又上記圧気回路１０には減圧弁による圧力調整弁１２が設けられ、それによっ て左右１対の上記スクレーパ６、６の炉蓋側面押付力調整装置８を形成すること ができる。エヤシリンダー９に代え油圧シリンダー及び油圧回路によることが可 能である。

【００１２】 尚図中１６で示すものは上記無端ローラチエン１５’の駆動原動機、１７は駆 動チエン、１８は可撓圧気管、１９、１９’は両腕４、４に設けたエヤシリンダ ー支持金具、２０、２０’は支持ピン、２１は圧気回路１０の圧力源、２２は無 端ローラチエン１５’の遊動ホイール、２３はスクレーパ６の軸受、２４は該ス クレーパ６の駆動原動機である。

【００１３】

【考案の効果】

本案は上述のように構成したので左右１対の炉蓋側面スクレーパ６、６を強制 的に開くことによって炉蓋１３に芯狂いや拡幅があっても該炉蓋１３の両側面１ ３’、１３’の外側に安全容易に配置させ、これを対向方向に閉じることによっ て容易に炉蓋１３の両側面１３’、１３’に押付け得るばかりでなく、非常時に 際して上記両腕４、４を開くことによってスクレーパ６、６を退避することがで きる。そして芯狂いの炉蓋１３や横幅の変化に該スクレーパ６、６の押付力を対 応させ得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案のコークス炉々蓋掃除装置を示す側面図で
ある。

【図２】図１Ａ−Ａ線による背面図である。

【図３】図１の平面図である。

【図４】全体図である。

【符号の説明】

２ 案内柱 ３ 昇降機枠 ４ 開閉自在腕 ５ 枢支部 ６ 炉蓋側面スクレーパ ７ 強制開閉装置 ８ 炉蓋側面押付力調整装置 ９ シリンダー １０ 圧気回路 １１ 正逆切換弁 １２ 圧力調整弁

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 案内柱に昇降機枠を支持し、該機枠に左
   右１対の開閉自在腕の上端部を枢支し、該腕の対応位置
   にそれぞれ炉蓋側面スクレーパを設けてなり、かつ該腕
   の強制開閉装置及び上記スクレーパの炉蓋側面押付力調
   整装置を設けてなるコークス炉々蓋掃除装置。
2. 【請求項２】 強制開閉装置が左右１対の上記腕を接続
   するシリンダーとその回路に設けた正逆切換弁とよりな
   り、かつ上記押付力調整装置が上記回路に設けた圧力調
   整弁によって形成された請求項(1) 記載のコークス炉々
   蓋掃除装置。