JPS6029894Y2

JPS6029894Y2 - 豆腐製造に於ける水切装置

Info

Publication number: JPS6029894Y2
Application number: JP1981093280U
Authority: JP
Inventors: 良夫栗原
Original assignee: 栗原鉄工株式会社
Priority date: 1981-06-23
Filing date: 1981-06-23
Publication date: 1985-09-09
Also published as: JPS57203792U

Description

【考案の詳細な説明】（考案の対象、産業上の利用分野）本考案は、豆腐製造の分夜に使用される。

本考案は、豆腐を製造する際の水切装置間するものであ
る。

（従来技術とその問題点）豆腐の水切装置に関しては、数種類の水切装置が特公昭
４５−４０２５６号公報、実開昭４９−７７２９夢公報
、実開昭５２−１５５９夢公報、特開昭５０−４６８７
７号公報に提案されている。

即ち、特公昭４５−４０２５６号公報には、′型箱をコ
ンベアチェーンにのせ、上方の勾配付きのガイドレール
との間で蓋板を徐々に型箱内に押圧する構造の加圧脱水
装置ヨが記載されていが、この構造の加圧脱水装置では
、蓋板には斜め方向から押圧力がかかるため豆腐は斜め
に押されて片しぼりの状態となり、豆腐の厚みが不均一
になるばかりか豆腐にひび割れを生じる。

また、実開昭４９−７７２９涛公報、実開昭５２−１５
５９夢公報には１それぞれ空気圧シリンダによって蓋を
押圧することによって脱水する装置ヨが記載されている
が、いずれも空気圧を低圧と高圧の２段に切換えること
によって脱水するように仕組まれている。

しかし実開昭４９−７７２９涛公報に係る明細書第１Ｏ
ページに記載されているように脱水時に低圧から高圧に
切換わる圧力は、３〜７倍も変化するため豆腐にひび割
れを起こしたり形崩れを生起する欠点がある。

更に、特開昭５０−４６８７７号公報には１無端チエー
ンに平板を掛渡したキャタピラを上下に配置し、上部の
キャタピラは前後の２機框に支持されており、前方の機
種で低圧脱水を、後方の機種で高圧脱水を行なう水切装
置ヨが記載されている。

しかし、この水切装置は上記したように圧力の急激な変
化によって豆腐にひび割れを起こしたり形崩れを生起す
るばかりか、チェーンの伸びによって上のキャタピラと
下のキャタピラとの動きが同調しなくなり、豆腐に斜め
方向の押圧力がかかり豆腐にひび割れを生じさせる欠点
がある。

即ちいずれの装置も豆腐の形崩れやひび割れを起す欠点
を有している。

（本考案の目的）本考案の目的は、（イ）豆腐の水切の際に、豆腐に加える荷重を徐々に無
段階的に加えることによって豆腐にひび割れを起さない
ようにすること、（ロ）豆腐に垂直に荷重を掛けることによって片しぼり
の状態となるのを防止すると共に豆腐の厚みが不均一に
なるのを防止すること、（ハ）豆腐の水切を連続して行なうことができる様にす
ること、等ができろ水切装置を提供することにある。

（目的を遠戚するための手段とその作用）上記目的を遠
戚するために講じた本考案の技術的手段は次のとおりで
ある。

（イ）機枠体１に載置台２を形成すること、（ロ）載置
台２上に所要数の台車５１を無端状に連結したコンベア
５を載置すること、（ハ）台車５１にはそれぞれ押圧シリンダ８を垂設する
と共に押圧シリンダ８と連通せる圧力調整装置１０を具
備すること、に）機枠体１の一部に圧力調整ガイド１４を傾斜を設け
て形成すること、（ホ）台車５１の移動に伴なって押圧シリンダ８内の圧
力をを徐々に上げるように圧力調整ガイド１４と圧力調
整装置１０とを関わり合せること、である。

そうして台車５１に水切カゴを載置し、台車５１が圧力
調整ガイド１４の設置箇所に来たとき台車５１に設けた
圧力調整装置１０と圧力調整ガイド１４が関わり合って
押圧シリンダ８内の圧力を徐々に上げ、水切カゴ内の豆
腐に加える荷重を徐々に無段階的に加えることによって
豆腐にひび割れを起さないで豆腐の水を切るものである
。

（実施例）本考案を、図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明
する。

符号１は水切装置の機枠体で、機枠体１には鉄板やステ
ンレス板で長円形の戴置台２を形成する。

この載置台２には無端鎖３に台車５１を連続的に取りつ
けたコンベア５が載置され、無端鎖３は機枠体１の両端
に設けた鎖歯車６，６ａに張設する。

台車５１の下部にはキャスター７が取り付けられ上部に
はシリンダ８が台車５１に立設した枠体９を介して垂設
されている。

更には枠体９には圧力調整装置１０を取り付け、シリン
ダ８と圧力調整装置１０はホース２０で連通されており
、圧力調整装置１０は機枠体１のほぼ中央に設けられた
スイベルジヨイント等の回動管継手１１とホース１２で
連通している。

なお、ホース１２はホースリール１３に巻かれており、
ホース１２は必要に応じて繰り出されるがホースリール
１３はバネ（図示省略）を内蔵しており、このバネによ
ってホースリールは逆転しホース１２を巻き取るように
している。

また、機枠体１の片側には、所要の下向きの傾斜でもっ
て圧力調整ガイド１４が取着され、圧力調整装置１０に
回動自在に形成さている圧力調整レバー１５の先端に軸
支したローラ１６が圧力調整ガイド１４の設置箇所に来
たとき圧力調整ガイド１４と接触し、転がりながら圧力
調整レバー１５を押し下げるようにしている。

なお、本実施例では空気圧を利用しているが、水圧、油
圧を利用しても実施可能である。

この実施例は、つぎのように作用する。

令弟１図においてＡ地点で豆腐を入れた水切カゴ（図示
省略）を台車５１に載置し、バンドバルブ１７を操作し
てピストン１８の下端に取り付けられている押圧板１９
を下降して豆腐に約２に９／己の圧力をかけ第１段階の
水切りを行なう。

台車５１は図示を省略した原動機によって連続的にある
いは間欠的に移動されており、台車５１が転換地点であ
るＢ地点に来ると、Ｂ地点からＣ地点までは、所要の下
向きの傾斜角をもって取着されている圧力調整ガイド１
４とローラ１６とが接触してローラ１６は圧力調整ガイ
ド１４を転動しながら圧力調整レバー１５は徐々に押し
下げられ、それに伴ない圧力調整装置１０に内蔵してい
いる弁（図示省略）を徐々に開放状態にしてシリンダ８
内の圧力を無段階的に増加して豆腐の水切りを行なうも
のである。

Ｃ地点を通過した台車５１はバンドルバルブ１７にて圧
力を開放され、水切カゴは水分を含んだ豆腐を入れたも
のと交換°され上記操作が繰り返えされる。

（考案の効果）このように本考案は、機枠体１に載置台２を形成すること、載置台２上に所要数の台車５１を無端状に連結したコン
ベア５を載置すること、台車５１にはそれぞれ押圧シリンダ８を垂設すると共に
押圧シリンダ８と連通せる圧力調整装置１０を具備する
こと、機枠体１の一部に圧力調整ガイド１４を傾斜を設けて形
成すること、台車５１の移動に伴なって押圧シリンダ８内の圧力を徐
々に上げるように圧力調整ガイド１４と圧力調整装置１
０とを関わり合せること、以上の構成要件を具備するの
で次の効果を生じる。

（イ）豆腐の水切の際に、豆腐に加える荷重を徐々に無
段階的に加えることによって豆腐にひび割れを起さない
ようにすることができる。

（ロ）豆腐に垂直に荷重を掛けることによって片しぼり
の状態となるのを防止すると共に豆腐の厚みが不均一に
なるのを防止できる。

（ハ）豆腐の水切を連続して行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は平面図、第２図
は正面図、第３図は圧力調整ガイドと圧力調整装置との
関係を示す図、第４図は圧力調整装置とシリンダとの連
通状態を示す図、第５図は空気の流れを示すフローシー
トである。１：機枠体、５：コンベア、５１：台車、８ニジリンダ
、１０：圧力調整装置、１４：圧力調整ガイド。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】豆腐製造の水切装置に於て、（イ）機枠体１に載置台２を形成すること、（ロ）載置
台２上に、所要数の台車５１を無端状に連結したコンベ
ア５を載置すること、（ハ）台車５１にはそれぞれ押圧シリンダ８を垂設する
と共に押圧シリンダ８と連通せる圧力調整装置１０を具
備すること、に）機枠体１の一部に圧力調整ガイド１４を傾斜を設け
て形成すること、（ホ）台車５１の移動に伴なって押圧シリンダ８内の圧
力を徐々に上げるように圧力調整ガイド１４と圧力調整
装置１０とを関わり合せること、以上の構成要件を具備
する豆腐製造に於ろ水切装置。