JPH05103994A - 排気ガス浄化触媒用メタル担体の製造方法 - Google Patents

排気ガス浄化触媒用メタル担体の製造方法

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JPH05103994A
JPH05103994A JP3272865A JP27286591A JPH05103994A JP H05103994 A JPH05103994 A JP H05103994A JP 3272865 A JP3272865 A JP 3272865A JP 27286591 A JP27286591 A JP 27286591A JP H05103994 A JPH05103994 A JP H05103994A
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JP
Japan
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honeycomb body
metal carrier
diffusion
flat plate
copper
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Application number
JP3272865A
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English (en)
Inventor
Masatsune Kondo
正恒 近藤
Kozo Kaji
剛三 梶
Kazuaki Nishino
和彰 西野
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Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】平板と波板の拡散接合を低温で短時間で行い得
るようにする。 【構成】平板10と波板11とを重ねてロール状に巻回
してハニカム体1を形成し、ハニカム体1を真空中で高
温保持して平板10と波板11を拡散接合するメタル担
体の製造方法において、平板10と波板11の接触部位
に銅系金属12を介在させて拡散接合することを特徴と
する。銅は拡散係数が大きく母材中に速やかに拡散する
ので、1050℃の低温で約5分保持するだけで強固に
接合できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排気ガス浄
化触媒に用いられるメタル担体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】排気ガス浄化触媒用メタル担体として、
例えば特開昭56−4373号公報などにみられるよう
に、平板と波板とを重ねてロール状に巻回してハニカム
体を形成し、そのハニカム体を金属製外筒内に収納した
ものが知られている。このメタル担体では、ハニカム体
のハニカム通路表面にアルミナなどからなる触媒担持層
が形成され、その触媒担持層に貴金属触媒が担持されて
排気ガス浄化触媒となる。そして内燃機関の排気通路に
配置され、排気ガス中のHC、CO、NOxを浄化す
る。
【0003】なお、限られた体積中にできるだけ多くの
ハニカム通路の面積を確保するのが望ましいことから、
波板及び平板の厚さは強度を維持できる範囲でできるだ
け薄くされている。そして波板と平板及び外筒とハニカ
ム体とは、通常ロウ付けによって一体的に接合されてい
るが、工数が多大で生産性が悪く、かつロウ付け部分が
腐食し易いという不具合がある。そこで特開昭63−2
99875号公報や特開平1−266978号公報に
は、拡散接合により平板と波板の接触部を接合する方法
が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ハニカム体
は高温耐酸化性に優れていることが望ましいため、平板
及び波板は、Fe−20Cr−5Al−REM(Y,L
a等)などの耐熱鋼から形成されている。このような耐
熱鋼を拡散接合する場合には、例えば真空中1300℃
で60分という高温で長時間の加熱条件が必要となり、
生産性及び熱エネルギー面で不具合がある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、平板と波板の拡散接合を低温で短時間で行
い得るようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のメタル担体の製造方法は、平板と波板とを重ねてロ
ール状に巻回してハニカム体を形成し、ハニカム体を真
空中で高温保持して平板と波板を拡散接合するメタル担
体の製造方法において、平板と波板の接触部位に銅系金
属を介在させて拡散接合することを特徴とする。
【0007】本発明の製造方法では、先ず平板と波板と
が重ねられた状態でロール状に巻回されてハニカム体が
形成される。波板は、通常平板と同材質で同一板厚を有
し、平板を波形状に曲折して形成されている。この波板
及び平板は、従来と同様に例えばAl−Cr−Fe合
金、ステンレス鋼などから形成される。そして前記した
ように限られた体積中にできるだけ多くのハニカム通路
の面積を確保することが好ましいことから、板厚は50
μmなど強度を維持できる範囲で極力薄くするのが好ま
しい。
【0008】本発明の特徴は、平板と波板とを銅系金属
を介在させた状態で拡散接合するところにある。銅系金
属とは銅または銅合金を意味し、以後銅を用いた場合を
例にして説明する。銅を平板と波板の接触部位に介在さ
せるには、波板の波の頂部を予め銅メッキする方法、波
板の波の頂部と平板との間に銅箔を挟む方法、あるいは
銅粉を含むスラリーやペーストを塗布する方法などの方
法で介在させることができる。このように銅を介在させ
て拡散処理を行うと、銅が速やかに母材中に拡散するた
め、例えば真空中1050℃で5分以上の加熱保持によ
り強固に拡散接合することができる。
【0009】介在させる銅の量が多く母材中への拡散量
が多くなると、母材の高温耐酸化性が著しく劣化するこ
とがわかっている。また銅が少ないと充分な接合強度が
得られない。したがって介在させる銅の量は重要であ
り、平板及び波板の厚さが50μmの場合には0.1〜
2μmの厚さの範囲の量とすることが望ましい。本発明
の製造方法によれば、上記したように母材どうしの拡散
接合温度より低温で接合することができる。したがって
銅をハニカム体の部分的に介在させて低温で拡散接合す
れば、銅が介在する部分のみを局部的に接合することが
できるので、接合が必要な部位のみを選択的に接合する
ことができる。これにより熱応力の緩和が必要な部位で
は平板と波板の接合を回避することができ、ハニカム体
の熱応力による破断を防止することができる。
【0010】メタル担体では、ハニカム体は一般に外筒
内に保持された状態で排気系に装着される。ここでハニ
カム体と外筒とは、従来ロウ付けや拡散接合で一体的に
接合されているが、本発明ではNiロウによりロウ付け
接合するのが便利である。Niロウ付け時の温度は本発
明の拡散接合温度に近接しているので、銅を介在させた
ハニカム体を外筒内に配置し、例えば真空中1050〜
1200℃で10分以上加熱することにより、平板と波
板の拡散接合及びハニカム体と外筒のロウ付けを同時に
行うことができる。
【0011】
【作用】Fe中におけるFeの拡散係数は0.4cm2
/secであるのに対し、Fe中におけるCuの拡散係
数は9.8cm2 /secと極めて高い。したがってC
uの耐熱鋼中への拡散は、Cuのない母材どうしの拡散
よりも速やかに進行する。
【0012】本発明の製造方法では、耐熱鋼からなる平
板と波板の接触部位に銅系金属が介在した状態で拡散接
合されるため、上記理由により母材どうしの拡散接合条
件に比べて低温度、短時間で強固に接合される。
【0013】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。 (試験例)Fe−20Cr−5Al鋼から形成された厚
さ50μmの平板を用意し、この平板どうしを銅箔を介
在させた状態で拡散接合を行った。銅箔の厚さは0μm
から3.0μmの間で5水準選び、拡散接合条件は真空
中1000℃、1050℃および1100℃でそれぞれ
5分加熱する3水準を選んだ。そして得られた接合板の
接合強度を引張試験で判定し、母材破断を○、接合界面
境破断を×として表1に示す。また1050℃で5分加
熱されて接合された各接合板を1100℃で長時間保持
し、平板の異常酸化発生時間を比較して高温耐酸化性を
調べた。その結果600時間以上を○それ以下を×とし
て表1に示す。
【0014】
【表1】 表1より、銅箔の厚さと接合温度により接合強度が大き
く影響されることがわかる。また銅箔の厚さが3.0μ
mを超えると、高温耐酸化性が大きく低下する。そして
銅箔が存在しない母材どうしの場合には、1100℃で
5分間の加熱だけでは拡散接合が困難なこともわかる。 (実施例1)図2に本実施例で得られたメタル担体の概
略断面図を示す。先ず、厚さ50μmのFe−20Cr
−5Al鋼から形成された平板10及び波板11を用意
し、図1に示すように重ねてロール状に巻回してハニカ
ム体1を形成する。このときハニカム体1の両端からそ
れぞれ30mmの範囲で、波板11の波の頂部に厚さ
1.0μmの銅箔12を介在させ、平板10との間で挟
みながら巻回する。得られたハニカム体1は、直径80
mm、高さ115mmの円柱形状である。
【0015】次に厚さ1mmのステンレス鋼から、内径
80mm、高さ115mmの円筒状に形成された外筒2
を用意し、ハニカム体1を挿入する。。このときハニカ
ム体1と外筒2の間には、両端面から5mmの範囲を残
してNiロウ材3が介在されている。そして真空中11
00℃で10分間加熱して、平板10と波板11をハニ
カム体1の両端部から30mmの範囲で、銅箔12を介
して拡散接合するとともに、外筒2とハニカム体1をロ
ウ付けして一体的に接合されたメタル担体を形成した。
【0016】得られたメタル担体の平板10と波板11
の接合強度を抜き試験で測定したところ、破断は母材破
断であった。このメタル担体は、軸方向中央部では平板
10と波板11は接合されていないので、触媒として使
用時の熱応力が緩和され耐久性に優れている。 (実施例2)図3に第2の実施例で得られたメタル担体
を示す。本実施例では、実施例1に加えてさらにハニカ
ム体1の外周表面から厚さ3mmの範囲にも銅箔を配置
したこと以外は実施例1と同様である。本実施例で得ら
れたメタル担体も実施例1と同様の接合強度を示した。
また実施例1と同様に耐久性に優れている。 (実施例3)図4に第3の実施例で得られたメタル担体
を示す。本実施例では、銅箔をハニカム体1の全周で外
表面から厚さ3mmの範囲及び一端面から軸方向に20
mmの範囲に設けたこと、Niロウ材3をハニカム体1
の他端面から軸方向に40mmの範囲に設けたこと以外
は実施例1と同様である。本実施例で得られたメタル担
体も実施例1と同様の接合強度を示した。
【0017】またハニカム体1は他端部でのみ外筒2と
ロウ付け接合され、一端は自由端となっている。したが
って一端部は熱による膨張・収縮が自由となり、一層熱
応力が緩和される。 (実施例4)図5に第4の実施例で得られたメタル担体
を示す。本実施例では、ハニカム体1の両端の拡散接合
深さを15mmとし、中間筒4と他端部側で端面から4
0mmの範囲でロウ付け接合されているとともに、中間
筒4は一端部側で外筒2とロウ付け接合されていること
以外は実施例2と同様である。本実施例で得られたメタ
ル担体も実施例1と同様の接合強度を示した。
【0018】また実施例3と同様にハニカム体1の一端
部は自由端となるとともに、中間筒4の他端部も自由端
となっているため、実施例3に比べてさらに熱応力を緩
和することができる。 (比較例)実施例1と同様の平板と波板から、銅箔を用
いることなくハニカム体を形成した。そして実施例1と
同様にNiロウ材を介して外筒内に装着し、真空中11
00℃に加熱して1.5時間保持し、平板と波板を母材
どうしで拡散接合するとともに、ハニカム体と外筒とを
ロウ付け接合した。
【0019】得られたメタル担体の平板と波板の接合強
度を抜き試験で測定したところ、破断は母材破断であっ
た。 (評価)比較例では拡散接合に1100℃で1.5時間
と長時間及び高温の加熱を必要としているが、実施例で
は1050℃で5分の加熱で十分な接合強度が得られて
いる。この差は銅箔を介在させたことによるものであ
り、本発明の効果が明らかである。
【0020】
【発明の効果】すなわち本発明のメタル担体の製造方法
によれば、従来の拡散接合による製造方法に比べて低温
度で短時間に接合でき、生産性が向上するとともに熱エ
ネルギーを節約することができる。また局部的な拡散接
合が可能となったため、必要な部位のみを接合すること
ができ、ハニカム体に作用する熱応力を緩和し、使用時
の耐久性を向上させることができる。
【0021】さらにハニカム体の接合にNiロウを用い
ないので、製造コストが低減するとともに、Niロウに
起因する高温耐酸化性の劣化、高温での延性低下などを
回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における接合前のハニカム体
の要部断面図である。
【図2】本発明の一実施例で得られたメタル担体の概略
断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例で得られたメタル担体の
概略断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例で得られたメタル担体の
概略断面図である。
【図5】本発明の第4の実施例で得られたメタル担体の
概略断面図である。
【符号の説明】
1:ハニカム体 2:外筒 3:Niロウ材
4:中間筒 10:平板 11:波板 12:銅箔
フロントページの続き (72)発明者 梶 剛三 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 西野 和彰 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板と波板とを重ねてロール状に巻回し
    てハニカム体を形成し、該ハニカム体を真空中で高温保
    持して該平板と該波板を拡散接合するメタル担体の製造
    方法において、 該平板と該波板の接触部位に銅系金属を介在させて拡散
    接合することを特徴とする排気ガス浄化触媒用メタル担
    体の製造方法。
JP3272865A 1991-10-21 1991-10-21 排気ガス浄化触媒用メタル担体の製造方法 Pending JPH05103994A (ja)

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