JP2833656B2 - 排気ガス浄化装置 - Google Patents

排気ガス浄化装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、一般に自動車の排気ガスの浄化手段として
排気管の途中に介装される、排気ガス浄化用触媒を担持
させるための金属製ハニカムコア体を金属製ケーシング
内に固着した構造の排気ガス浄化装置に関する。
更に詳しくは、本発明はこの種の排気ガス浄化装置を
自動車の排気管などに接続固着するときの欠点、即ち不
可避的な溶接時の高温による排気ガス浄化装置の熱的劣
化を解消するに適した構造の排気ガス浄化装置に関する
ものである。
(従来の技術) 従来、この種の排気ガス浄化装置は、一般に耐熱性の
薄肉鋼板からの平板状帯材と前記薄肉鋼板を波形成形し
た波板状帯材とを、相互に当接部を有するように重積
し、これを一括渦巻状に巻回積層するか、あるいは階層
状に重積して製作した軸方向に排気ガス通路のための多
数の網目状通気孔路を有する金属製のハニカム状積層体
(以下、ハニカムコア体という。)と、前記ハニカムコ
ア体を填装し固着するための両端が開口した筒状の金属
製ケーシングから構成されている。
そして、前記ハニカムコア体と金属製ケーシングと
は、排気ガス自体の高温度及び排気ガスと浄化用触媒と
の発熱反応などによる熱膨張や熱的応力に耐えるよう
に、また自動車走行時の振動などに耐え得るように固着
される。なお、ハニカムコア体を構成する平板状帯材と
波板状帯材の当接部は種々の方法により固着されること
はいうまでもないことである。
前記したハニカムコア体と金属製ケーシングとの固着
方法としては、ろう接合によるもの、プレスばめにより
ハニカムコア体を圧着保持するもの、金属製ケーシング
の両端部を縮径しハニカムコア体を縮径部間でかかえこ
み保持するもの、固定具(ストッパー)によりハニカム
コア体を保持するものなど各種の方法が提案されてい
る。これらの固着方法において、ろう接合以外の方法
は、ハニカムコア体と金属製ケーシング間の密着性が問
題であり、振動による高価な排気ガス浄化用触媒(Pt,P
d,Phなど)の担持層からの剥離,騒音,摩損などが激し
いという欠点を有する。そして、ろう接合は簡便でもあ
ることからハニカムコア体と金属製ケーシングの固着法
として繋んに使用されている。
以上のようにしてハニカムコア体と金属製ケーシング
がろう接合されたあと、この種の排気ガス浄化装置は自
動車の排気管等へ固着されるが、このときは簡便で経済
的で、かつ効率的な固着方法である溶接手段が採用され
る。
従来、前記ハニカムコア体と金属製ケーシングのろう
接合、そして排気ガス浄化装置の排気管等への溶接は第
8図〜第11図に示される態様で行なわれている。
第8図は、従来のハニカムコア体を金属ケーシング内
に圧入填装し、かつ両者の当接面をろう接合した構造の
排気ガス浄化装置の断面図を示す。第8図で留意しなけ
ればならない点は、従来の排気ガス浄化装置(A′)
は、ハニカムコア体(1′)の全長と金属製ケーシング
(2′)の全長がほぼ同じ長さのもので構成され、かつ
ハニカムコア体(1′)のと金属製ケーシング(2′)
はその両端部において前者の外周面と後者の内周面が直
接にろう接合されているという点である。
なお、第8図において、ろう接合部はハニカムコア体
(1′)の外周面と金属ケーシング(2′)の内周面の
当接面の全域に及ぶが、これは一部であっても構わない
ものである。当業界において、該ろう接合のためのろう
材として、排気ガスと排気ガス浄化用触媒との発熱反応
の温度雰囲気(通常は700〜800℃であるが、炭化水素の
多い排気ガス処理は1000℃前後に及ぶ場合がある)を考
慮して高温ろう材が使用される。この種の高温ろう材と
しては、ニッケルをベースとしたものがよく知られてい
る。
そして、前記した従来の排気ガス浄化装置(A′)
は、第9図〜第11図の態様で排気管に溶接固着されてい
る。
第9図は、金属ケーシングと外径寸法が同じ排気管に
直接、排気ガス浄化装置(A′)が溶接される態様を示
す。なお溶接法としてはTig溶接(Tungsten inert ga
s)やMig溶接(Metal inert gas)が用いられ、通常金
属製ケーシングとして耐熱性のステンレス鋼が使用され
ているため溶接部は1500℃以上の高温に加熱される。
第10図は、排気管の端部にフランジ部が設けられ、該
フランジ部にラップ代を有して排気ガス浄化装置
(A′)が溶接されている場合、また第11図は排気管の
端部にフランジ部のほかに拡径したコーン部が設けられ
ている場合の排気ガス浄化装置(A′)の溶接方法を示
す。
(発明が解決しようとする問題点) 第8図〜第11図で示した従来の排気ガス浄化装置
(A′)の排気管などへの溶接固着においては、第8図
に示されるようにハニカムコア体(1′)の端面と金属
製ケーシング(2′)の端部は両者がほぼ同長であるた
め面一となっており、かつハニカムコア体の外周面と金
属製ケーシングの内周面とが直接に当接固着されている
ため、溶接時の極めて高い熱が金属製ケーシングを介し
て直接にハニカムコア体側に伝播してしまう。
このような溶接時の高温度の熱がハニカムコア体側に
ストレートに伝播してくると、ハニカムコア体を構成す
る平板状帯材及び/又は波板状帯材への熱的悪影響(熱
劣化)、ろう材の帯材への拡散による悪影響、担持され
ている排気ガス浄化用触媒の劣化や金属成分の帯材への
拡散による悪影響、帯材の熱的変形及びそれに基づく高
価な触媒層の剥離,離脱など種々の悪影響をもたらす。
本発明は、排気ガス浄化装置を自動車の排気管などに
介装固着するに際して、固着手段として簡便かつ安価な
溶接法を採用したとき、溶接時の極めて高い熱の伝播に
よる前記した種々の悪影響を排除することができる構造
の排気ガス浄化装置を提供しようとするものである。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本発明を概説すれば、本発明は、薄肉金属板製の平板
状帯材と波板状帯材とを相互に当接するように積層して
製作した軸方向に多数の網目状通気孔路を有する排気ガ
ス浄化用触媒を担持させるためのハニカムコア体を、両
端が開口した金属製ケーシング内に収納固着してなる排
気ガス浄化装置であって、排気管の途中に装着されると
ともに前記金属製ケーシングを介して排気管に溶接固着
される排気ガス浄化装置において、 (i).前記金属製ケーシングが、その内部に収納固着
された前記ハニカムコア体の両端面から略15mmを超えな
い大きさの幅を有するもので構成され、 (ii).前記金属製ケーシングが、両端部とその近傍部
位に大径部を有し、その内部に収納されたハニカムコア
体の両端部とその近傍部位の外周面との間に空隙部を有
するもので構成され、 (iii).前記金属製ケーシングが、前記両端部とその
近傍部位の大径部を除く部位に小径部を有し、その内部
に収納かつ固着されたハニカムコア体を有するもので構
成され、更に、 (iv).前記ハニカムコア体が、少なくとも両端部とそ
の近傍部位のハニカムコア体を構成する平板状帯材と波
板状帯材との当接部がろう接合されて構成されたもので
ある、 ことを特徴とする排気ガス浄化装置に関するものであ
る。
以下、本発明の構成を図面に基づいて詳しく説明する
が、本発明は図示のものに限定されない。
本発明において、金属製ハニカムコア体は、第3図〜
第4図に示されるようなものであり、通常の方法により
製作される。
即ち、ハニカムコア体(1)は、第3図に示されるよ
うに、耐熱性の薄肉鋼板からなる厚さ0.03〜0.1mm程度
の平板状帯材(11)と、該平板状帯材(11)を後述する
特殊な波形をもつように波形加工した波板状帯材(12)
を相互に当接部を有するように重積し、次いで両者を一
括渦巻状に、かつ好ましくは最外周面が平板状帯材(1
1)となるように巻回積層することにより製作される。
なお、最外周面を波板状帯材(12)としてもよいことは
いうまでもないことである。この巻回積層により、排気
ガスの通路となる多数の網目状通気孔路(13)は自動的
に形成される。また、ハニカムコア体(1)は、第4図
に示されるように、平板状帯材(11)と後述する特殊な
波形をもつように波形加工した波板状帯材(12)を相互
に当接するように重積し、これを階層状に積層成形して
製作してもよい。
前記平板状帯材(11)として、例えばクロム鋼(クロ
ム13〜25%)、Fe−Cr 20%−Al 5%などの耐熱性のス
テンレス鋼、あるいはこれに耐酸化性を改善するために
希土類を加えた耐熱性のステンレス鋼などの厚さ0.04mm
〜0.1mmのものが、そして波板状帯材(12)として前記
平板状帯材(11)をフォーミングギアの間を通過させる
などして後述する特殊な波形をもつように波形加工した
ものが使用される。各帯材にAlを含有したステンレス鋼
を用いると、熱処理により帯材表面にウィスカー状のAl
2O3が析出し、これが排気ガス浄化用触媒を担持するた
めのウォッシュコートを強固に固着するので好ましいも
のである。
次に、本発明において、前記ハニカムコア体(1)を
内部に填装し、ろう接固着するための金属製ケーシング
(2)について説明する。
金属製ケーシング(2)の端部は、第9図〜第11図で
示したように排気管等に高温下でTigまたはMig溶接され
る。本発明においては、特に溶接時の熱によるハニカム
コア体(1)側への悪影響を排除するために、金属製ケ
ーシング(2)を、その両端部近傍を大径部となし、そ
れ以外の部位を小径部となすという技術的構成を採用す
る。そして大径部においては填装されたハニカムコア体
(1)の両端部近傍の外周面との間に空隙部を形成さ
せ、小径部においてはハニカムコア体(1)の外周面と
当接させ、かつ固着するようにする。このようにすると
空隙部により溶接時の熱伝播を効果的に緩和させること
ができる。
なお、金属製ケーシング(2)の全長をハニカムコア
体(1)の全長よりも長くし、金属製ケーシング(2)
の両端部からハニカムコア体(1)の両端面に至る間を
溶接時の熱伝播を緩和させるゾーン(以下、スリーブ部
という。)としてもよい。この場合、スリーブ部を設け
ないものよりも溶接時の熱伝播を更に緩和させることが
できる。本発明において、前記した金属製ケーシング
(2)の両端部を大径部となして空隙部を形成するもの
であるが、空隙部の大きさ(金属製ケーシングの内周面
とハニカムコア体の外周面との間隔,ハニカムコア体の
端部からの深さ)はハニカムコア体の大きさ(外径)な
どに考慮して適宜に決めればよい。また、前記したスリ
ーブ部の幅も適宜に決めればよい。例えばハニカムコア
体の外径が100mm程度の場合、空隙部の大きさ、即ち金
属ケーシングの内周面とハニカムコア体の外周面との間
隔は2〜5mm程度、ハニカムコア体の端部からの深さは
5〜20mm程度とすればよい。またスリーブ部を設ける場
合、スリーブ部の幅(ハニカムコア体の端面から突出す
る部分の幅)の大きさは略15mm程度、好ましくは5〜10
mmに設定すればよい。
本発明の排気ガス浄化装置(A)は、第1図〜第2図
に示される形状の金属製ケーシング(2)内にハニカム
コア体(1)を填装固着して製作される。
第1図は金属製ケーシング(2)としてスリーブ部
(6)を有するように、金属製ケーシング(2)の全長
をハニカムコア体(1)の全長よりも長いものを使用し
ている。第1図において、金属製ケーシング(2)の両
端部は大径部(21)、それ以外の部位は小径部(22)と
され、これにより内部に填装固着されたハニカムコア体
(1)の両端部近傍の外周面に空隙部(3)が形成され
る。
第1図に示されるように、金属製ケーシング(2)の
小径部(22)において、内部に填装されたハニカムコア
体(1)の外周面と小径部(22)の内周面とは固着部
(4)において強固に強着される。固着部(4)におけ
る両者の固着は通常の方法に従えばよくろう接合,溶
接,ピン止め,カシメ,プレスばめなどにより行えばよ
い。なお両者の固着にあたり、金属製ケーシング(2)
の小径部(22)の全域にわたり固着してもよいし、中央
部分など一部の領域で固着してもよいことはいうまでも
ないことである。
なお、本発明において、前記金属製ケーシング(2)
として両端が開口し、かつ両端部近傍に前記した大径部
(21)を有していれば、その形状に何らの制限を受ける
ものではない。第3図〜第4図には、断面円形状のもの
と、断面レーストラック状(長円形状)のものが示され
ているが、これに限定されない。例えば、車体下部のス
ペースに適合させるために、断面略三角形状の金属ケー
スを用いて排気ガス浄化装置を構成してもよい。金属ケ
ースの素材として、前記ハニカムコア体と同種の耐熱鋼
を用いてもよいし、耐熱耐食性に富むものを用いてもよ
い。また、外側部分の金属材料を内側部分より耐熱耐食
性に富むものとした二重構造のもの、具体的には内側部
分にフェライト系ステンレス鋼を、外側部分にオーステ
ナイト系ステンレス鋼を用いたクラッド鋼などを用いて
も良い。
次に、第1図にも示されるように、ハニカムコア体
(1)の平板状帯材(11)と波板状帯材(12)の当接部
は、ろう接部(5)においてろう接合される。第1図に
おいてはハニカムコア体(1)の両端部の近傍部位にろ
う接部(5,5)が設けられている。特に本発明において
はこの形式でハニカムコア体(1)がろう接合されたも
のの欠点、即ち、前記したように、排気ガス浄化装置
(A)を排気管にTigやMigによる溶接手段により接続固
着するときの、極めて高い熱のハニカムコア体側への伝
播により悪影響を排除しようとするものである。
この種排気ガス浄化装置(A)は、通常、次のように
製造される。まずハニカムコア体(1)の外周面にろう
材箔を巻回したろう材スラリーを塗布し、これを金属製
ケーシング(2)内に填装し、次いでハニカムコア体
(1)を構成する平板状帯材(11)を波板状帯材(12)
の当接部を固着するためにろう材のスラリー槽に浸漬
し、当接部にろう材を塗布し、加熱処理する。これによ
り、ハニカムコア体(1)と金属製ケーシング(2)の
当接部、及び帯材同士の当接部は一括ろう接合される。
ろう材としては、慣用のものが使用され、例えば前記し
たようにニッケルをベースとした高温ろう材が使用され
る。このようにしてハニカムコア体(1)の外周面が金
属製ケーシング(2)の内周面とろう接合され、かつハ
ニカムコア体(1)の両端部近傍部位の平板状帯材(1
1)と波板状帯材(12)の当接部がろう接合された排気
ガス浄化装置(A)が容易に製作される。しかしながら
容易に排気ガス浄化装置(A)を製作することができる
ものの、二律背反的に排気ガス浄化装置(A)を排気管
などに溶接固着するとき、これらろう接合部位において
前記した溶接熱による悪影響を大きくうけることにな
る。本発明はこれとの関連で前記した金属製ケーシング
(2)を採用するものである。
また、本発明においては前記したように金属製ケーシ
ング(2)にスリーブ部(6)を形成してもよいが、こ
の場合、従来の製造法を採用すると該スリーブ部(6)
にろう材が塗布されてしまう。スリーブ部(6)にろう
材の塗布層が形成される場合、特にろう材としてNi系の
ものが多用されていることからニッケルなどのろう材金
属成分が、溶接固着時の高い熱により金属製ケーシング
(2)のスリーブ部(6)内に拡散し、金属素地を脆弱
化させる。これは、この種の排気ガス浄化装置が特に自
動車という振動の強いものに使用されることからして避
けなければならない。
このためには、本発明の排気ガス浄化装置(A)にお
いて、スリーブ(6)にろう材の残渣を残さないように
ハニカムコア体(1)の構成部材である平板状帯材と波
板状帯材の当接部をろう接合することが大切である。
スリーブ部(6)にろう材残渣を残さないようにする
ためには、前記製造工程において、ろう材スラリーへの
浸漬処理時に、スリーブ部をマスキング処理したり、ろ
う材スラリーへの浸漬処理後にクリーニング処理などを
実施すればよい。
第2図には、前記第1図と比較してスリーブ部(6)
を設けていない点が相違するだけであり、あとの技術的
構成が同じである排気ガス浄化装置(A)が示されてい
る。
〔実施例〕
(実施例1) Fe−Cr 20%−Al 5%−Ce 0.02%系耐熱鋼の厚さ0.05
mm,幅100mmの薄肉鋼帯からなる平板状帯材と、前記平板
状帯材をフォーミングギアの間を通過させて調整した波
板状帯材を相互に当接するように重積し、これを一括渦
巻状に巻回して軸方向に多数の網目状通気孔路を有する
外径120mmのハニカムコア体(平方インチ当りのセル密
度,400)を製作した。
次に、前記ハニカムコア体の外周面の金属製ケーシン
グの小径部と当接する部位にろう箔を巻回し、SUS 430
(熱耐鋼)の肉厚1.5mm,小径部の外径123mm,大径部の外
径133mmのケーシング内にスリーブ幅5mmとなるように填
装した(第1図参照)。なお、大径部の幅は金属製ケー
シングの端部から20mmとした。スリーブ部及び空隙部を
マスクしてニッケル系ろう材のスラリー中にハニカムコ
ア体の両端部及びその近傍部位(端部より10mmの領域)
を浸漬し、ろう材を塗布した。次いで、乾燥後、真空加
熱炉により熱処理してハニカムコア体と金属製ケーシン
グをろう付により固着した。このようにして製作した排
気ガス浄化装置を従来の第9図の態様により排気管にTi
g溶接した。ハニカムコア体の最外層を構成する平板状
帯材の溶接後の硬度分布を第5図に示す。なお、第5図
において、溶接前の硬度(HMV,50g)は200〜220であっ
た。
また、150〜750℃間の50サイクルの急熱急冷試験(バ
ーナースポーリング試験)を行なった。このときのハニ
カムコア体端部の状況を第6図に示す。
(比較例1)(比較例2) スリーブ部及び空隙部を設けない以外は実施例1と同
様にして排気ガス浄化装置を製作し、これを第9図の態
様によりTig溶接した(比較例1)。
また、スリーブ部及び空隙部を設けない以外は実施例
1と同様にして排気ガス浄化装置を製作し、これを第10
図の態様でラップ代2mmのフランジにTig溶接した(比較
例2)。
比較例1及び比較例2の溶接後の平板状帯材の硬度分
布を第5図に示す。また、比較例2のバーナースポーリ
ング試験後のハニカムコア体端部の状況を第7図に示
す。
第5図及び第6図〜第7図より、本発明の排気ガス浄
化装置は、溶接時の極めて高い熱の伝播に基づく悪影響
を効果的に排除していることがわかる。
〔発明の効果〕
本発明の金属製ハニカムコア体を金属製ケーシング内
に填装固着してなる排気ガス浄化装置は、 ・前記ハニカムコア体が、ハニカムコア体を構成する平
板状帯材と波板状帯材の当接部のうち、少なくとも両端
部の近傍部位の当接部がろう接合されたもので構成さ
れ、 ・前記金属製ケーシングが、その両端部の近傍部位に大
径部を、その他の部位に小径部を有する形状に構成され
たもの である点に特徴を有する。そして、前記した金属製ケー
シングの構成から、その両端部の近傍部位においては内
部に収納固着されたハニカムコア体の両端の近傍部位の
外周面との間に空隙部が形成される。
本発明においては、特定のろう接合構造を有するハニ
カムコア体との関連で金属製ケーシングの形状を前記し
たように構成するものであり、これによりこの種の排気
ガス浄化装置を自動車等の排気管に溶接固着するときの
熱的悪影響を効果的に排除することができる。即ち、排
除ガス浄化装置を排気管等へ組立てるに際して、簡便、
安価かつ効率的な固着手段であるTigやMigなどの高温の
溶接法を採用しても、溶接時の極めて高い熱のハニカム
コア体側への伝播を効果的に阻止することができる。
これにより、排気ガス浄化装置を構成する各構成部
材、特にハニカムコア体の構成部材である平板と波板状
帯材の熱変形,熱劣化,熱的ダメージが回避される。ま
た、ハニカムコア体と金属製ケーシングとの固着及びハ
ニカムコア体を構成する平板状帯材と波板状帯材との当
接部の固着に使用したろう材の金属成分の各構成部材へ
の拡散が阻止される。即ち、ろう材の金属成分の拡散に
よる各構成部材の脆弱化が阻止され、特にハニカムコア
体を構成する平板状帯材及び/又は波板状帯材の破損,
亀裂が防止される。これは、担持された高価な排気ガス
浄化用触媒層の剥離,離脱を防止することに通じる。同
様に排気ガス浄化用触媒の金属成分の拡散も阻止され
る。
また本発明において、金属製ケーシングにスリーブ部
が形成される場合、スリーブ部をろう材の残渣が残らな
いよう構成しているため、この部位におけるろう材残渣
の拡散が防止され、耐振性を向上させることができる。
以上のように、本発明により、排気ガス浄化装置は排
気管等に安価に組立てることができ、かつ長期に亘り安
定した排気ガスの浄化能力を発現させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第一の態様で形成した金属製ケーシン
グを有する排気ガス浄化装置の一部を省略した断面図で
ある。 第2図は第二の態様で形成した金属製ケーシングを有す
る排気ガス浄化装置の一部を省略した断面図である。 第3図は本発明の巻回タイプの排気ガス浄化装置の斜視
図、第4図は本発明の階層タイプの排気ガス浄化装置の
斜視図である。 第5図は実施例及び比較例の溶接後のハニカムコア体最
外層の平板状帯材の硬度分布を示すグラフである。第6
図はバーナースポーリング試験後の実施例のハニカムコ
ア体端部の要部概略図、第7図は比較例のものの第6図
相当図である。 第8図は従来の排気ガス浄化装置の断面図、 第9図は第8図の排気ガス浄化装置を排気管に溶接した
ものの断面図である。 第10図は従来の排気ガス浄化装置をフランジ部を有する
排気管に溶接したものの断面図、 第11図は従来の排気ガス浄化装置をフランジ部及びコー
ン部を有する排気管に溶接したものの断面図である。 A……本発明の排気ガス浄化装置 A′……従来の排気ガス浄化装置 1,1′……ハニカムコア体 11……平板状帯材 12……波板状帯材 13……網目状通気孔路 2,2′……金属製ケーシング 21……大径部 22……小径部 3……空隙部 4……固着部 5……ろう接部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄肉金属板製の平板状帯材と波板状帯材と
    を相互に当接するように積層して製作した軸方向に多数
    の網目状通気孔路を有する排気ガス浄化用触媒を担持さ
    せるためのハニカムコア体を、両端が開口した金属製ケ
    ーシング内に収納固着してなる排気ガス浄化装置であっ
    て、排気管の途中に装着されるとともに前記金属製ケー
    シングを介して排気管に溶接固着される排気ガス浄化装
    置において、 (i).前記金属製ケーシングが、その内部に収納固着
    された前記ハニカムコア体の両端面から略15mmを超えな
    い大きさの幅を有するもので構成され、 (ii).前記金属製ケーシングが、両端部とその近傍部
    位に大径部を有し、その内部に収納されたハニカムコア
    体の両端部とその近傍部位の外周面との間に空隙部を有
    するもので構成され、 (iii).前記金属製ケーシングが、前記両端部とその
    近傍部位の大径部を除く部位に小径部を有し、その内部
    に収納かつ固着されたハニカムコア体を有するもので構
    成され、更に、 (iv).前記ハニカムコア体が、少なくとも両端部とそ
    の近傍部位のハニカムコア体を構成する平板状帯材と波
    板状帯材との当接部がろう接合されて構成されたもので
    ある、 ことを特徴とする排気ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】金属製ケーシングの全長が、ハニカムコア
    体の両端面から略15mmを超えない範囲でメタルハニカム
    体の全長より長く、かつ金属製ケーシングの両端部から
    ハニカムコア体の両端面に至る間にスリーブ部を有する
    もので構成されたものである請求項第1項に記載の排気
    ガス浄化装置。
  3. 【請求項3】金属製ケーシングの全長が、ハニカムコア
    体の全長と同長、あるいはそれよりも短いもので構成さ
    れたものである請求項第1項に記載の排気ガス浄化装
    置。
  4. 【請求項4】金属製ケーシングとハニカムコア体の当接
    面における固着が、ろう接合、溶接、ピン止め、カシ
    メ、プレスばめから選ばれた固着手段により固着された
    ものである請求項第1項に記載の排気ガス浄化装置。
  5. 【請求項5】金属製ケーシングとハニカムコア体の当接
    面における固着が、当接面の少なくとも一部の領域で固
    着されたものである請求項第1項に記載の排気ガス浄化
    装置。
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