JPH05102769A - グラフイツクイコライザー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 音響装置のグラフィックイコライザーの周波
数特性の操作方法を簡素化する。 【構成】 周波数特性のレベル可変キーで、それぞれア
ップ用、ダウン用のキー２，３を備えていて、周波数特
性の入力の際にまず、周波数スキャンキー７を押すこと
によって、表示器１の各周波数に対応する表示部１ａ〜
１ｋが順次１ａよりスキャンされていき、スキャン中の
周波数の入力状態はその表示部の点滅状態によって示
し、各周波数のスキャン中にレベルアップキー２あるい
は、レベルダウンキー３を押すことによってそれぞれの
周波数バンドの操作を可能とする。 【効果】 各周波数バンドの入力の状態を自動的にスキ
ャンによって移動するため、各周波数バンドを手動で選
ぶ必要がなく操作法が簡素化できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、音響用グラフィックイ
コライザーの制御手法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、グラフィックイコライザーは半導
体技術の進歩により電子化されてきている。

【０００３】以下図面を参照しながら、上述した従来の
グラフィックイコライザーの一例について説明する。図
４は従来のグラフィックイコライザーの操作部を示すも
のである。図４において、１はＦＬ表示管でグラフィッ
クイコライザーの動作状態を表示するものである。２、
３、４、６は、従来のグラフィックイコライザーを制御
するための操作キーであり、それぞれ、操作キー２、３
は周波数特性の振幅の上、下の制御を行うレベルアップ
キー、レベルダウンキー、また、操作キー４、６はレベ
ル調整する周波数の設定のために周波数の上、下の制御
を行う周波数ダウンキー、周波数アップキーである。
又、５はグラフィックイコライザーのその他の機能を制
御するためのものである。

【０００４】以上のような従来のグラフィックイコライ
ザーの構成を図５に示す。図５において、３１は図４の
ＦＬ表示管１および表示駆動回路を含む表示部で、３２
は図４に示す各操作キーを備えたキー入力部、３４はキ
ー入力部３２のキー操作による信号を受けてプログラム
にしたがって処理するマイクロコンピュータ（ＭＰ
Ｕ）、３３はマイクロコンピュータ３４の出力により実
際の再生信号の周波数特性を制御するための制御手段で
ある。

【０００５】以上のように構成されたグラフィックイコ
ライザーの動作について以下に説明する。たとえば、
今、ＦＬ表示管１の周波数１ｃ（図４）のところの周波
数特性を＋２ｄＢだけ上げようとすると、周波数ダウン
キー４または周波数アップキー６を押して１ｃの周波数
位置に点滅のカーソルを移動させ、その後、レベルアッ
プキー２の操作によって周波数特性を＋２ｄＢとする。
実際には、上記一連の操作によって図５のマイクロコン
ピュータ３４がキー受付処理及び表示、制御を必要に応
じて行うことで全体の制御を行っている。

【０００６】まず、前記したように周波数ダウンキー４
または周波数アップキー６が押されると図５のマイクロ
コンピュータ３４がキー入力部３２のキー操作を検出
し、表示部３１に対応する周波数の表示素子を点滅さ
せ、さらに、レベルアップキー２あるいはレベルダウン
キー３が押されると制御手段２３を制御して点滅してい
る周波数のレベルを入力に応じて制御すると共にレベル
の変動を表示部３１で表示し、キー入力がなくなった時
点でさきに表示している点滅部を解除する。このような
一連の操作の繰り返しを各周波数毎に行うことによっ
て、すべての周波数特性の可変が可能となっている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来のグラフィックイコライザーは、周波数特性の
入力に際して、各周波数帯に対してその都度周波数選択
キーを押した後、周波数特性レベルを再入力するなどの
複雑な操作を必要とするという問題点を有していた。

【０００８】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、本来
の目的の周波数特性の可変のみの操作によって周波数特
性が制御可能なグラフィックイコライザーを提供するこ
とを目的としてなされたものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のグラフィックイコライザーは、周波数特性を
表示する表示装置と、前記周波数特性を制御する手段を
備えていて、各周波数に対応するカーソルを自動的に順
次スキャンしながら周波数特性を入力することを特徴と
するものである。

【００１０】

【作用】本発明は上記した構成によって、周波数特性の
レベル可変のみの簡単な操作によって周波数特性が入力
可能なグラフィックイコライザーを提供するものであ
る。

【００１１】

【実施例】以下、本発明のグラフィックイコライザーの
一実施例について、図１〜図３を参照しながら詳細に説
明する。

【００１２】図１は本発明の実施例におけるグラフィッ
クイコライザーの操作及び表示部を示すものである。図
１において、１は表示部、２、３はそれぞれ周波数特性
のレベルアップキー、レベルダウンキーである。５はグ
ラフィックイコライザーのその他の機能を司るためのキ
ーである。又、７は本発明の構成のキーで、表示部１の
周波数軸上のカーソルの自動スキャンを開始するための
周波数スキャンキーである。

【００１３】図２は、本発明のグラフィックイコライザ
ーの構成を示すブロック図であり、２１は図１のＦＬ表
示管１および表示駆動回路を含む表示部で、２２は図１
に示す各操作キーを備えたキー入力部、２４はキー入力
部３２のキー操作による信号を受けてプログラムにした
がって処理するマイクロコンピュータ（ＭＰＵ）であ
り、すくなくとも周波数スキャンキー７の操作に応じて
タイマー機能によってカウントされた一定時間毎にレベ
ル調整可能な周波数ポイントを低い周波数から高い周波
数に順次スキャンさせる周波数スキャン機能、その順次
スキャンされるレベル調整可能な周波数ポイントを表示
部２１に出力しＦＬ表示管１の対応する周波数軸上のカ
ーソルを点滅表示する機能、レベルアップキー２、レベ
ルダウンキー３の操作に応じてレベル調整可能な周波数
のレベルを可変する出力を出す機能、および可変された
レベルをＦＬ表示管１に表示する機能等を備えている。
２３はマイクロコンピュータ２４の出力により実際の再
生信号の周波数特性の各レベルを制御するための制御手
段である。図３は、図２のブロック図に示すマイクロコ
ンピュータ２４の動作の基本的な部分のフローチャート
を示す。

【００１４】以上のように構成されたグラフィックイコ
ライザーについて、以下その動作について説明する。
今、従来例と比較するために周波数１ｃのところを＋２
ｄＢあげる時を考える。操作としては、まず図１の周波
数スキャンキー７を押すことで開始される。その操作に
よって図３に示すフローチャートのステップ１の最初の
判断で、スキャンキー７の操作が行われたと判断してス
テップ２に処理が移る（もし、スキャンキー入力がなけ
れば、処理のフローはステップ１１へ移り、元のメイン
ルーチンに戻る）。そして、ステップ２ではスキャンカ
ウンターに初期値をいれた後に再度スキャンカウンター
をインクリメントする。次に、ステップ３に進みタイマ
ーカウンターを初期化した後、ステップ４に進み周波数
の一番低いところ（ここでは１ａ）から表示を点滅状態
にする。次に、ステップ５に進み周波数特性レベルのキ
ー入力の待ち状態にして次のキー入力があるまで待つ。
ここで、図１のレベルアップキー２あるいはレベルダウ
ンキー３が押されると、それぞれに対応したステップ
５、６、７、８の処理を図３のフローチャートによって
行うが、実際には図２の表示部１及び制御手段３に対し
てマイクロコンピュータが必要な制御を行うこととな
る。さて、今の例では周波数特性の可変を１ｃのところ
で考えているので、スキャンの最初の１ａ及び、１ｂに
ついては周波数特性レベルのキー入力はないので図３に
おいてフローはそのままステップ９に進み、タイマーカ
ウンターが一定値になったときそのスキャンカウンター
での表示の点滅を終了してステップ１０に進み、スキャ
ンカウンターの値を判断し、スキャンが終了していなけ
れば再度スキャン開始のためスキャンカウンターのイン
クリメントのステップ２のフロー部へ戻る。ここで、も
しスキャンカウンターの値が１１（本実施例によれば周
波数１ｋ）であれば元のメインルーチンに戻る。このよ
うにしてスキャンカウンターの値が３の時、周波数１ｃ
がレベル調整可能な周波数になっているのでレベルアッ
プキー２を操作すればこの例で考えている動作が可能と
なる。

【００１５】以上のように本実施例によれば、スキャン
キーを押した後は自動的に周波数特性の低いところから
順にカーソルを点滅状態でスキャンすることでグラフィ
ックイコライザーの周波数特性の入力方法がレベルのア
ップダウン操作だけですみ簡素化でき、さらに、キース
イッチをも削減でき、コストダウン可能となる。

【００１６】

【発明の効果】以上のように本発明は、周波数スキャン
機能をそなえることにより周波数特性のレベル可変のみ
の簡単な操作で周波数特性が入力可能なグラフィックイ
コライザーを実現することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例におけるグラフィックイコラ
イザーの操作部を示す正面図

【図２】本発明の一実施例におけるグラフィックイコラ
イザーの構成を示すブロック図

【図３】本発明の一実施例のマイクロコンピュータのフ
ローチャートの主要部の図

【図４】従来のグラフィックイコライザーの操作部を示
す正面図

【図５】従来のグラフィックイコライザーの構成を示す
ブロック図

【符号の説明】

１ ＦＬ表示管 ２ レベルアップキー ３ レベルダウンキー ７ 周波数スキャンキー ２１ 表示部 ２２ キー入力部 ２３ 信号制御手段 ２４ マイクロコンピュータ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 周波数特性を表示する表示装置と、前記
   周波数特性を制御する手段を備えていて、各周波数に対
   応するカーソルを自動的に順次スキャンしながら周波数
   特性を入力することを特徴とするグラフィックイコライ
   ザー。