JP2001196879A - イコライザ - Google Patents

イコライザ

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JP2001196879A
JP2001196879A JP2000010014A JP2000010014A JP2001196879A JP 2001196879 A JP2001196879 A JP 2001196879A JP 2000010014 A JP2000010014 A JP 2000010014A JP 2000010014 A JP2000010014 A JP 2000010014A JP 2001196879 A JP2001196879 A JP 2001196879A
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Naoshi Miyoshi
直志 三好
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Roland Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、各周波数帯域毎のゲインを調整し
ておき、入力音の各周波数帯成分を、調整された各周波
数帯域毎のゲインで調整して出力音を生成するイコライ
ザに関し、操作性のよいイコライザを提供することを目
的とする。 【解決手段】 通常モードにおいては、帯域選択操作子
110の操作により選択された周波数帯域のゲインを、
該周波数帯域が選択された時点における該周波数帯域の
ゲインを初期値としてゲイン調整操作子120の操作量
を該初期値からの増減分に反映させることにより調整
し、スイープモードにおいては、帯域選択操作子110
の操作により選択された周波数帯域のゲインを、該スイ
ープモードに入った時点からのゲイン調整操作子120
の操作量の積算値を反映させたゲインに調整するゲイン
調整制御部4aとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各周波数帯域毎の
ゲインを調整しておき、入力音の各周波数帯成分を、調
整された各周波数帯域毎のゲインで調整して出力音を生
成するイコライザに関する。
【0002】
【従来の技術】CD(Compact Disc)やM
D(Mini Disc)といった記録媒体に記録され
ている音楽の音質をユーザの好みによって調整し、所望
の再生音場特性を作り出す機器としてイコライザが広く
使用されている。
【0003】このイコライザは、入力された楽音信号の
周波数特性を調整するための調整器であって、予め設定
された数個から数十個の周波数帯域の中から、ゲイン調
整を行いたい周波数帯域を選択する帯域選択操作子と、
その帯域選択操作子により選択された周波数帯域のゲイ
ンを操作に応じて調整するゲイン調整操作子とを有する
機器である。
【0004】この従来のイコライザにおけるゲイン調整
では、帯域選択操作子の操作により選択された周波数帯
域のゲインを、周波数帯域が選択された時点における周
波数帯域のゲインを初期値としてゲイン調整操作子の操
作量を初期値からの増減分に反映させるゲイン調整が行
われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、隣合う周波数
帯域のゲインを少しずつ増減させて、なだらかなイコラ
イジングカーブ特性を有する出力音を得たい場合があ
る。
【0006】しかしながらこの場合、従来のイコライザ
によるゲイン調整では、選択した各周波数帯域ごとに、
各周波数帯域が選択された時点における周波数帯域のゲ
インの値を増減させるゲイン調整を行わなければならな
いため、ゲイン調整操作子の操作量が多くなり、この結
果、ゲイン調整に時間を要し、操作性が悪いという問題
がある。
【0007】また、特定の周波数帯域を探し出してゲイ
ン調整を行いたい場合がある。例えば、入力された楽音
信号がハウリング現象を起こしている場合には、ハウリ
ング現象が生じている周波数帯域のゲインを減少させれ
ばハウリング現象を解消できるため、ハウリング現象が
生じている周波数帯域を探し出してゲイン調整を行うこ
とが望まれる。また、聴覚で感じた特定の音のゲイン調
整を行いたい場合にも、その特定の音が属する周波数帯
域を探し出してゲインを調整を行うことが望まれる。
【0008】しかしながら、従来のイコライザによるゲ
イン調整では、ハウリング現象が生じている周波数帯域
や、聴覚で感じた特定の音が属する周波数帯域等、特定
の周波数帯域を探し出すのに、予めその特定の周波数帯
域に目安をつけ、目安をつけた周波数帯域のゲインを、
ハウリング現象を解消させる場合には、ハウリング現象
が解消されるまで、また聴覚で感じた特定の音のゲイン
調整を行う場合には、聴覚で感じた特定の音のゲイン調
整が行えるまで、周波数帯域を変更してゲイン調整する
必要があり、この操作にも時間を要し、操作性が悪いと
いう問題がある。
【0009】本発明は、上記事情に鑑み、操作性のよい
イコライザを提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1のイコライザは、各周波数帯域毎のゲインを調
整しておき、入力音の各周波数帯成分を、調整された各
周波数帯域ごとのゲインで調整して出力音を生成するイ
コライザにおいて、ゲインが調整される周波数帯域を選
択する帯域選択操作子と、上記帯域選択操作子により選
択された周波数帯域のゲインを操作に応じて調整するゲ
イン調整操作子と、所定の通常モードと所定のスイープ
モードとのうち所望のモードを選択するモード選択操作
子と、通常モードにおいては、帯域選択操作子の操作に
より選択された周波数帯域のゲインを、該周波数帯域が
選択された時点における該周波数帯域のゲインを初期値
として上記ゲイン調整操作子の操作量を該初期値からの
増減分に反映させることにより調整し、スイープモード
においては、上記帯域選択操作子の操作により選択され
た周波数帯域のゲインを、該スイープモードに入った時
点からの上記ゲイン調整操作子の操作量の積算値を反映
させたゲインに調整するゲイン調整制御部とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0011】この第1のイコライザは、スイープモード
という、ゲイン調整操作子の操作量の積算値を反映させ
た操作モードを選択できるため、隣合う周波数帯域のゲ
インを少しずつ増減させて、なだらかなイコライジング
カーブ特性を有する出力音を、容易に得ることができ、
操作性がよい。
【0012】また、本発明の第2のイコライザは、各周
波数帯域毎のゲインを調整しておき、入力音の各周波数
帯域成分を、調整された各周波数帯域ごとのゲインで調
整して出力音を生成するイコライザにおいて、ゲインが
調整される周波数帯域を選択する帯域選択操作子と、上
記帯域選択操作子により選択された周波数帯域のゲイン
を操作に応じて調整するゲイン調整操作子と、所定の通
常モードと所定のスキャンモードとのうち所望のモード
を選択するモード選択操作子と、通常モードにおいて
は、帯域選択操作子の操作により選択された周波数帯域
のゲインを、該周波数帯域が選択された時点における該
周波数帯域のゲインを初期値として上記ゲイン調整操作
子の操作量を該初期値からの増減分に反映させることに
より調整し、スキャンモードにおいては、上記ゲイン調
整操作子の操作によりゲインの増減分を定義し、上記帯
域選択操作子の操作により選択された周波数帯域のゲイ
ンを、該周波数帯域が選択された時点における該周波数
帯域のゲインから上記ゲイン調整操作子の操作により定
義された増減分だけ変更したゲインに調整するととも
に、該周波数帯域が選択された時点における、該周波数
帯域が選択される直前に選択されていた、該周波数帯域
に隣接する周波数帯域のゲインを、上記増減分だけ元に
戻したゲインに調整するゲイン調整制御部とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0013】この第2のイコライザは、スキャンモード
という、帯域選択操作子によって選択された各周波数帯
域のゲインを、予め定義したゲインの増減分だけ、一律
に変更するとともに、直前に選択されていた周波数帯域
のゲインを、その変更した増減分だけ元に戻したゲイン
に調整する操作モードを選択することができるため、特
定の周波数帯域を探し出して、ゲイン調整を容易に行う
ことができ、操作性がよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0015】図1は、本発明の実施形態のイコライザの
概略的な電気的構成を示す図である。
【0016】図1に示されたイコライザ10の電気的構
成は、外部からのデジタルデータである楽音信号が供給
される入力端子1と、所望の音質に補正された楽音信号
が出力される出力端子2とを有する。その入力端子1と
出力端子2との間には、操作子手段3と、制御手段4と
が設けられている。さらに、本実施形態のイコライザ1
0は、フィルタ係数を変更することで周波数特性を変化
させるものであって、予め所望の周波数特性を満足する
フィルタ係数の組を係数テーブルに記憶させておいた
り、演算により求めて、そのフィルタ係数の組を用いる
ものであるため、フィルタ手段5が設けられている。ま
た、設定状況を画像で表示する表示手段6も設けられて
いる。
【0017】制御手段4は、例えばCPUやメモリなど
で構成され、ゲイン調整制御部4aを有している。
【0018】次に、操作子手段3について、図2を参照
して説明する。
【0019】図2は、本発明の実施形態であるイコライ
ザの操作パネルを示す図である。
【0020】操作パネル100は、操作子手段3に相当
する帯域選択操作子110、ゲイン調整操作子120、
およびモード選択操作子130とを備えている。
【0021】帯域選択操作子110は、ユーザがゲイン
調整を望む周波数帯域を選択する操作子である。具体的
には、帯域選択操作子110は、選択される全域の周波
数帯域が低域から高域にかけて順次水平方向にプロット
された目盛111と、基準線113が記された水平方向
にスライド自在の操作つまみ112とを有する。この帯
域選択操作子110には、可変抵抗が組み込まれた不図
示の可変抵抗回路が設けられ、選択された周波数帯域に
応じた抵抗値が設定信号となり、制御手段4に供給され
る。
【0022】ゲイン調整操作子120は、帯域選択操作
子110によって選択された周波数帯域のゲインを操作
に応じて調整する操作子である。具体的には、回転操作
に応じたパルス信号を発生する回転操作子であって、こ
れを左右に回転させることにより、その回転角度に比例
した数のパルスを設定信号として発生させるものであ
る。本実施形態のゲイン調整操作子120は、右に回せ
ばゲインを増幅させ、左に回せばゲインを減衰させる設
定信号を発するものである。設定信号であるパルスは制
御手段4によってその数がカウントされる。
【0023】ここで、本実施形態のイコライザ10は、
通常モードと、スイープモードと、スキャンモードとの
3つのモードを有するものであるため、まず、その3つ
のモードそれぞれについて説明する。
【0024】通常モードとは、帯域選択操作子110の
操作により選択された周波数帯域のゲインを、周波数帯
域が選択された時点における周波数帯域のゲインを初期
値としてゲイン調整操作子120の操作量を初期値から
の増減分に反映させることによりゲイン調整を行う操作
モードである。通常モードは、ゲイン調整を行う周波数
帯域が離散している場合や、隣り合った周波数帯域のゲ
インを大きく異ならせるときに便利なモードである。
【0025】また、スイープモードとは、帯域選択操作
子110の操作により選択された周波数帯域のゲイン
を、この操作モードに入った時点からのゲイン調整操作
子120の操作量の積算値を反映させたゲインに調整す
る操作モードである。スイープモードは、隣合う周波数
帯域のゲインを少しずつ増減させて、なだらかなイコラ
イジングカーブ特性を有する出力音を得たい場合に便利
なモードである。
【0026】スキャンモードとは、ゲイン調整操作子1
20の操作によりゲインの増減分を定義し、上記帯域選
択操作子110の操作により選択された周波数帯域のゲ
インを、周波数帯域が選択された時点における周波数帯
域のゲインからゲイン調整操作子120の操作により定
義された増減分だけ変更したゲインに調整するととも
に、周波数帯域が選択された時点における、周波数帯域
が選択される直前に選択されていた、周波数帯域に隣接
する周波数帯域のゲインを、増減分だけ元に戻したゲイ
ンに調整する操作モードである。スキャンモードは、特
定の周波数帯域、例えば、ハウリング現象が生じている
周波数帯域や、聴覚で感じた特定の音が属する周波数帯
域を探し出して、ゲイン調整するのに便利なモードであ
る。
【0027】モード選択操作子130は、上述した各操
作モードを選択する操作子であって、1回押すごとに操
作モードが切り替わる機構である。 なお、本実施形態
のイコライザ10では、表示手段6として、液晶パネル
からなる表示部140を有している。表示部140は、
帯域選択操作子110により選択される全域の周波数帯
域が低域から高域にかけて順次プロットされた横軸と、
ゲインの値がプロットされた縦軸とからなるグラフに、
各周波数帯域に対応したゲインの値をそれぞれ棒グラフ
として表示するものである。なお、帯域選択操作子11
0の操作方向は、この横軸の延在方向、すなわち、周波
数に応じて順次並べられて表示された各ゲインの値の並
びの方向と同一な方向である。
【0028】次に、上述したイコライザ10における各
操作モードでのゲイン調整を以下に説明する。
【0029】まず通常モードにおけるゲイン調整を図3
から図5を用いて説明する。
【0030】図3は、モード選択操作子によって通常モ
ードが選択された場合のイコライザの処理を示すフロー
チャート、図4は、帯域選択操作子によって周波数帯域
が選択された場合のイコライザの処理を示すフローチャ
ート、図5は、ゲイン調整操作子によってゲイン調整が
された場合のイコライザの処理を示すフローチャートで
ある。
【0031】図3に示すごとく、モード選択操作子13
0によって通常モードが選択されると(ステップS3
1)、モード選択操作子130から制御手段4へ、通常
モードの操作モードデータが送信される(ステップS3
2)。この送信されてきた操作モードデータを受けて、
ゲイン調整制御部4aは通常モードに設定される(ステ
ップS33)。通常モードに設定されたゲイン調整制御
部4aは、帯域選択操作子110の操作により選択され
た周波数帯域のゲインを、周波数帯域が選択された時点
における周波数帯域のゲインを初期値としてゲイン調整
操作子120の操作量を初期値からの増減分に反映させ
ることによりゲインを調整する制御を行う。
【0032】通常モードでは、帯域選択操作子110の
操作によって1つずつ選択された周波数帯域のゲインご
とに、ゲイン調整が行われるため、イコライザ内での周
波数帯域の選択処理とゲイン調整処理とは交互に行われ
る。
【0033】まず図4を用いて、帯域選択操作子110
の操作によって周波数帯域が選択された場合のイコライ
ザの処理を説明する。帯域選択操作子110が水平方向
に操作され、操作つまみ112に記された基準線113
が目盛111に合わされることによって(図2参照)、
ゲイン調整を行いたい周波数帯域が選択される(ステッ
プS41)。すると帯域選択操作子110から抵抗値な
る設定信号が周波数帯域データとして制御手段4に送信
される(ステップS42)。制御手段4は、送信されて
きた周波数帯域データをパラメータに変換し、フィルタ
手段5にその変換したパラメータを供給する(ステップ
S43)。また、制御手段4は、送信されてきた周波数
帯域データに基づいて、選択された周波数帯域を表示部
140に表示させる表示命令を表示部140へ送信する
(ステップS44)。表示部140には、この表示命令
を受けて、選択された周波数帯域が表示される(ステッ
プS45)。本実施形態では、周波数帯域が選択された
時点における周波数帯域のゲイン(以下、初期値と称す
る)がカーソル141(図2参照)で覆われて反転点滅
され、他の周波数帯域の表示態様とは異なる表示態様で
表示されるとともに、表示部140の左上には、現在選
択されている周波数帯域の値がデジタル表示される(図
2参照)。
【0034】続いて図5を用いて、ゲイン調整が行われ
る場合のイコライザの処理を説明する。ゲイン調整操作
子120が左右に回転されることによって、所望のゲイ
ンに調整される(ステップS51)。するとゲイン調整
操作子120から設定信号なるゲインデータが制御手段
へ送信される(ステップS52)。本実施形態では、ゲ
インデータはパルス信号である。ゲイン調整制御部4a
は、送信されてきたゲインデータであるパルス信号のパ
ルス数をカウントすることによって、初期値からの増減
分を得て、この増減分に基づくパラメータをフィルタ手
段5に供給する(ステップS53)。フィルタ手段5
は、予め保持しているか、演算により求めるフィルタ係
数の組を、制御手段4から供給されたゲインに関するパ
ラメータに応じて用意し、入力端子から入力されてきた
楽音信号のうちの、上述した周波数帯域に関するパラメ
ータに基づいて選択された周波数帯域についてゲイン調
整を行う。また、制御手段4は、送信されてきたゲイン
データに基づいて、調整されたゲインを表示部140に
表示させる表示命令を表示部140へ送信する(ステッ
プS54)。表示部140には、この表示命令を受けて
調整されたゲインが表示される(ステップS55)。本
実施形態では、調整されたゲインの値は、棒グラフとし
て表示されるとともに、表示部140の左上には、調整
されたゲインの値がデジタル表示される(図2参照)。
【0035】これら周波数帯域の選択処理とゲイン調整
の処理とを繰り返すことによって、入力された楽音信号
をユーザの好みの音質へと調整することができる。通常
モードでは、ゲイン調整を行う周波数帯域が離散してい
る場合や、隣り合った周波数帯域のゲインを大きく異な
らせるときに便利なモードである。
【0036】次に、スイープモードにおけるゲイン調整
を図6を用いて説明し、必要に応じて図4および図5も
参照する。
【0037】図6は、モード選択操作子によってスイー
プモードが選択された場合のイコライザの処理を示すフ
ローチャートである。
【0038】図6に示すごとく、モード選択操作子13
0によってスイープモードが選択されると(ステップS
61)、モード選択操作子130から制御手段4へ、ス
イープモードの操作モードデータが送信される(ステッ
プS62)。この送信されてきた操作モードデータを受
けて、制御手段のゲイン調整制御部4aはスイープモー
ドに設定される(ステップS63)。スイープモードに
設定されたゲイン調整制御部4aは、帯域選択操作子1
10の操作により選択された周波数帯域のゲインを、こ
の操作モードに入った時点からのゲイン調整操作子12
0の操作量の積算値を反映させたゲインに調整する制御
を行う。なお、本実施形態では、スイープモードが選択
された場合には、制御手段4によって、スイープモード
が選択されていることを表示部140に表示させる。
【0039】スイープモードでは、帯域選択操作子11
0を連続的に水平方向に操作するとともに、その周波数
帯域の連続的な選択に合わせて、各周波数帯域のゲイン
を調整する。したがって、通常モードと同様な操作およ
び処理によって、周波数帯域が選択処理される(図4参
照)が、帯域選択操作子110による選択順は、隣接す
る周波数帯域を1方向に向かって順次、手動で選択して
いくものである。
【0040】続いて、ゲイン調整制御部4aの処理を除
いて、通常モードと同様な操作および処理によって、選
択された周波数帯域のゲインが調整される(図5参
照)。通常モードと異なるスイープモードにおけるゲイ
ン調整制御部4aの処理は、送信されてきたゲインデー
タであるパルス信号のパルス数をカウントするにあたっ
て、スイープモードに入った時点からのゲイン調整操作
子120の操作の積算値を反映させたパラメータをフィ
ルタ手段5に供給する処理である。たとえば、隣接する
第1、第2の周波数帯域のうち、スイープモードに入っ
た時点で第1の周波数帯域が選択され、その第1の周波
数帯域のゲインの初期値が−6dBであった場合、ゲイ
ン調整操作子120の操作によって、その第1の周波数
帯域のゲインを−4dBに調整し、次に、第2の周波数
帯域が選択され、その第2の周波数帯域のゲインの初期
値が−6dBであった場合でも、第2の周波数帯域のゲ
インを、調整された第1の周波数帯域のゲインである−
4dBとして、この−4dBをゲイン調整操作子120
の操作によって増減させる。
【0041】スイープモードでは、これら周波数帯域の
選択処理とゲイン調整の処理が交互に連続的に行われ、
隣合う周波数帯域のゲインを少しずつ増減させて、なだ
らかなイコライジングカーブ特性を有する出力音を得る
ことができる。
【0042】最後に、スキャンモードにおけるゲイン調
整法を図7を用いて説明し、必要に応じて図4および図
5も参照する。
【0043】図7は、モード選択操作子によってスキャ
ンモードが選択された場合のイコライザの処理を示すフ
ローチャートである。
【0044】図7に示すごとく、モード選択操作子13
0によってスキャンモードが選択されると(ステップS
71)、モード選択操作子130から制御手段4へ、ス
キャンモードの操作モードデータが送信される(ステッ
プS72)。この送信されてきた操作モードデータを受
けて、ゲイン調整制御部4aはスキャンモードに設定さ
れる(ステップS73)。スキャンモードに設定された
ゲイン調整制御部4aは、ゲイン調整操作子120の操
作によりゲインの増減分を定義し、帯域選択操作子11
0の操作により選択された周波数帯域のゲインを、周波
数帯域が選択された時点における周波数帯域のゲインか
らゲイン調整操作子120の操作により定義された増減
分だけ変更したゲインに調整するとともに、周波数帯域
が選択された時点における、周波数帯域が選択される直
前に選択されていた、周波数帯域に隣接する周波数帯域
のゲインを、増減分だけ元に戻したゲインに調整する制
御を行う。なお、本実施形態では、スキャンモードが選
択された場合には、制御手段4によって、スキャンモー
ドが選択されていることを表示部140に表示させる。
【0045】まず、ゲイン調整操作子120によるゲイ
ンの増減分の定義は、通常モードにおけるゲイン調整と
同様な操作および処理によって行われる(図5参照)。
ただし、フィルタ手段5によって、定義されたゲインの
増減分に基づくパラメータに応じて用意されたフィルタ
係数の組は、再度、このゲインの増減分を定義する操作
および処理をするまでは、フィルタ手段5にメモリさ
れ、各周波数帯域のゲイン調整に使われる。
【0046】続いて、通常モードと同様な操作および処
理によって、周波数帯域が選択処理される(図4参
照)。ただし、スキャンモードでは、周波数帯域が選択
されると、自動的にゲインが調整される。また、選択し
ていた周波数帯域とは異なる周波数帯域が選択された場
合には、ゲイン調整制御部4aは、直前に選択されてい
た周波数帯域のゲインを初期値に戻す。たとえば、隣接
する第1、第2の周波数帯域のうち、スキャンモードに
入った時点でゲイン調整操作子120の操作によってゲ
インの増減分を−6dBに定義された場合において、帯
域選択操作子110によって第1の周波数帯域が選択さ
れ、その第1の周波数帯域のゲインの初期値が−3dB
であった場合、第1の周波数帯域のゲインはゲイン調整
操作子120の操作を必要とせずに−9dBになる。ま
た次に選択された第2の周波数帯域のゲインの初期値が
+4dBであった場合、第2の周波数帯域のゲインは、
自動的に−2dBになるとともに、第1の周波数帯域の
ゲインは、初期値の−3dBに戻る。この例でいえば、
スキャンモードを選択したことによって、各周波数帯域
のゲインが、一律に−6dBに変更されるため、目的と
する特定の周波数帯域が選択された場合には、その周波
数帯域の入力音がほぼ半減され、聴覚をもって目的とす
る特定の周波数帯域を探し出すことができる。目的とす
る特定の周波数帯域が探し出せた場合には、モード選択
操作子130によって、通常モードを選択し、その探し
出した周波数帯域を帯域選択操作子110で選択して、
ゲイン調整操作子120によって、自由にゲイン調整を
行うことができる。
【0047】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。
【0048】第2の実施形態のイコライザは、上述した
第1の実施形態のイコライザ10に、ワイドモードとい
う操作モードをさらに設定し、処理するイコライザであ
って、他の構成は第1の実施形態のイコライザ10と同
じである。
【0049】ワイドモードとは、複数の周波数帯域を一
括してゲイン調整するモードである。すなわち、イコラ
イザの初期設定の段階に、予め複数の周波数帯域を指定
しておき、ワイドモードに操作モードを設定して、ゲイ
ン調整操作子を操作すると、その予め指定した複数の周
波数帯域のゲインが一括して同じ値のゲインに調整され
るモードである。
【0050】第2の実施形態のイコライザのモード選択
操作子は、このワイドモードも選択できる機構になって
いる。
【0051】以上、本発明の実施形態のイコライザを説
明したが、これらに限らず、以下のような態様にしても
よい。
【0052】第1の実施形態も、第2の実施形態も、帯
域選択操作子やゲイン調整操作子とは別個にモード選択
操作子を一つ設けたが、本発明は、これに限らず例え
ば、ゲイン調整操作子に通常の回転操作の他に押し回し
による回転操作を設けて、2通りのゲイン調整ができる
操作子とし、通常モードの場合には通常の回転操作、ス
イープモードの場合には、押し回しによる回転操作とし
て、通常モードと、スイープモーモードとを区別するよ
うにしてもよい。この場合は、ゲイン調整操作子が通常
モードとスイープモードとのうちの所望のモードを選択
するモード選択操作子も兼ねる態様になる。また、帯域
選択操作子を、所定の時間内に次の操作が行われないな
いと通常モードになり、所定の時間内に次の操作が行わ
れている間は、スイープモードになる操作子としてもよ
い。この場合は、帯域選択操作子が、通常モードとスイ
ープモードとのうちの所望のモードを選択するモード選
択操作子も兼ねる態様になる。一方、各モードに対応す
るモード選択操作子をそれぞれ設けてもよい。
【0053】また、第1の実施形態も第2の実施形態も
共に、スイープモードの場合、帯域選択操作子を手動で
操作することによって周波数帯域を選択する態様である
が、スイープモードが選択された時点で、制御手段が自
動的に帯域選択操作子を操作することによって、各周波
数帯域を選択する態様にしてもよい。
【0054】さらに、帯域選択操作子およびゲイン調整
操作子を、1回押されるごとに予め設定された値ずつ増
減するプッシュ式のデジタル式にしてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、操作性のよいイコライザを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のイコライザの概略的な電気
的構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態であるイコライザの操作パネ
ルを示す図である。
【図3】モード選択操作子によって通常モードが選択さ
れた場合のイコライザの処理を示すフローチャートであ
る。
【図4】帯域選択操作子によって周波数帯域が選択され
た場合のイコライザの処理を示すフローチャートであ
る。
【図5】ゲイン調整操作子によるゲイン調整がされた場
合のイコライザの処理を示すフローチャートである。
【図6】モード選択操作子によってスイープモードが選
択された場合のイコライザの処理を示すフローチャート
である。
【図7】モード選択操作子によってスキャンモードが選
択された場合のイコライザの処理を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 入力端子 2 出力端子 3 操作子手段 4 制御手段 4a ゲイン調整制御部 5 フィルタ手段 6 表示手段 10 イコライザ 100 操作パネル 110 帯域選択操作子 111 目盛 112 操作つまみ 113 基準線 120 ゲイン調整操作子 130 モード選択操作子 140 表示部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各周波数帯域毎のゲインを調整してお
    き、入力音の各周波数帯成分を、調整された各周波数帯
    域ごとのゲインで調整して出力音を生成するイコライザ
    において、 ゲインが調整される周波数帯域を選択する帯域選択操作
    子と、 前記帯域選択操作子により選択された周波数帯域のゲイ
    ンを操作に応じて調整するゲイン調整操作子と、 所定の通常モードと所定のスイープモードとのうち所望
    のモードを選択するモード選択操作子と、 通常モードにおいては、帯域選択操作子の操作により選
    択された周波数帯域のゲインを、該周波数帯域が選択さ
    れた時点における該周波数帯域のゲインを初期値として
    前記ゲイン調整操作子の操作量を該初期値からの増減分
    に反映させることにより調整し、スイープモードにおい
    ては、前記帯域選択操作子の操作により選択された周波
    数帯域のゲインを、該スイープモードに入った時点から
    の前記ゲイン調整操作子の操作量の積算値を反映させた
    ゲインに調整するゲイン調整制御部とを備えたことを特
    徴とするイコライザ。
  2. 【請求項2】 各周波数帯域毎のゲインを調整してお
    き、入力音の各周波数帯域成分を、調整された各周波数
    帯域ごとのゲインで調整して出力音を生成するイコライ
    ザにおいて、 ゲインが調整される周波数帯域を選択する帯域選択操作
    子と、 前記帯域選択操作子により選択された周波数帯域のゲイ
    ンを操作に応じて調整するゲイン調整操作子と、 所定の通常モードと所定のスキャンモードとのうち所望
    のモードを選択するモード選択操作子と、 通常モードにおいては、帯域選択操作子の操作により選
    択された周波数帯域のゲインを、該周波数帯域が選択さ
    れた時点における該周波数帯域のゲインを初期値として
    前記ゲイン調整操作子の操作量を該初期値からの増減分
    に反映させることにより調整し、スキャンモードにおい
    ては、前記ゲイン調整操作子の操作によりゲインの増減
    分を定義し、前記帯域選択操作子の操作により選択され
    た周波数帯域のゲインを、該周波数帯域が選択された時
    点における該周波数帯域のゲインから前記ゲイン調整操
    作子の操作により定義された増減分だけ変更したゲイン
    に調整するとともに、該周波数帯域が選択された時点に
    おける、該周波数帯域が選択される直前に選択されてい
    た、該周波数帯域に隣接する周波数帯域のゲインを、前
    記増減分だけ元に戻したゲインに調整するゲイン調整制
    御部とを備えたことを特徴とするイコライザ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008227608A (ja) * 2007-03-08 2008-09-25 Pioneer Electronic Corp イコライザのバンド数変換装置及び変換方法
JP2008227606A (ja) * 2007-03-08 2008-09-25 Pioneer Electronic Corp イコライザのバンド数変換装置及び変換方法
JP2015177392A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 ヤマハ株式会社 信号処理装置およびイコライザモジュール

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