JPH0499005A - 磁歪膜 - Google Patents
磁歪膜Info
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- JPH0499005A JPH0499005A JP16962890A JP16962890A JPH0499005A JP H0499005 A JPH0499005 A JP H0499005A JP 16962890 A JP16962890 A JP 16962890A JP 16962890 A JP16962890 A JP 16962890A JP H0499005 A JPH0499005 A JP H0499005A
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Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Thin Magnetic Films (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、磁歪の逆効果を利用した非障触形の歪み検出
器あるいはトルクセンサや高出力音波振動子その他の磁
歪装置に用いられる磁歪膜に関する。
器あるいはトルクセンサや高出力音波振動子その他の磁
歪装置に用いられる磁歪膜に関する。
[従来の技術]
磁歪膜を用いた機器の磁歪膜としては、■磁気変化に対
する変位量を大きくし、特性を向上させるために飽和磁
歪定数(λS)が大きい。
する変位量を大きくし、特性を向上させるために飽和磁
歪定数(λS)が大きい。
■小形化のために動作磁界が小さい。
ことが要求される。
このため、従来種々の磁性材料が用いられているが、飽
和磁歪定数の絶対値がtoo×10””を超える磁性材
としては、たとえば、 Tb5Feのような希土類元素
を含む金属間化合物、あるいはCo F e toh酸
化物しか見当たらなかった。
和磁歪定数の絶対値がtoo×10””を超える磁性材
としては、たとえば、 Tb5Feのような希土類元素
を含む金属間化合物、あるいはCo F e toh酸
化物しか見当たらなかった。
また、磁性膜を用いた機器の例として、磁歪式トルクセ
ンサの構成例を第4図に示しており、図においてlは回
転軸、2・3は回転軸lの周囲に固着した磁歪膜で、短
冊状の素片を適宜の角度で並べて設け、対称的に傾斜さ
せである。4・5は各磁歪膜の外側に設けた検出コイル
である。
ンサの構成例を第4図に示しており、図においてlは回
転軸、2・3は回転軸lの周囲に固着した磁歪膜で、短
冊状の素片を適宜の角度で並べて設け、対称的に傾斜さ
せである。4・5は各磁歪膜の外側に設けた検出コイル
である。
回転軸lにトルクTが加わると、傾斜させて固着した磁
歪膜2・3の長軸方向を主軸とする主応力が発生し、ト
ルクの方向により一方の磁歪膜2に圧縮応力が作用し、
他方の磁歪膜3に引っ張り応力が生じる。このたぬ、磁
歪定数が0でないそれぞれの磁歪膜の磁気的特性が変化
し、検出コイル4・5の一方はインダクタンスが減少し
、他方は増大して、トルクの大きさに応じた出力が得ら
れる。
歪膜2・3の長軸方向を主軸とする主応力が発生し、ト
ルクの方向により一方の磁歪膜2に圧縮応力が作用し、
他方の磁歪膜3に引っ張り応力が生じる。このたぬ、磁
歪定数が0でないそれぞれの磁歪膜の磁気的特性が変化
し、検出コイル4・5の一方はインダクタンスが減少し
、他方は増大して、トルクの大きさに応じた出力が得ら
れる。
このような歪み検出器などの磁歪膜としては、高出力を
得るため、一般に非晶質合金、パーマロイ(Fe−Ni
合金)、Fe−5i合金などの磁性体が用いられている
が、薄い磁性体を回転軸に接着剤で貼着すると、温度上
昇やトルクにより接着がゆるんだり、接着剤の剛性が小
さいためトルクの伝達が不正確になるなどの欠点があり
、このため、磁性合金をスパッタ、蒸着、イオンプレー
ティングなどの方法で固着させる方法が採用されている
。(特開昭60−42628号公報)また、トルクセン
サにおいて高透磁率膜を得るため、Al−Fe合金を温
度200℃に加熱した状慈でスパッタリングを行い、あ
るいは、Ni −Pe合金を温度250℃でスパッタリ
ングを行って、数μmからIOμm程度に厚くした磁歪
膜を形成するもの(特開昭63−26541号公輸)や
、本出願人が先に提案しているように、回転軸の温度を
280〜500℃に保持した状頼で、軸心に対して30
〜60’の方向に磁界を印加し、Niを35〜65重量
%含んだNi−Fe合金をスパッタ法あるいはイオンプ
レーティング法により磁歪膜を形成させるもの(特開平
−123487号公報)がある。
得るため、一般に非晶質合金、パーマロイ(Fe−Ni
合金)、Fe−5i合金などの磁性体が用いられている
が、薄い磁性体を回転軸に接着剤で貼着すると、温度上
昇やトルクにより接着がゆるんだり、接着剤の剛性が小
さいためトルクの伝達が不正確になるなどの欠点があり
、このため、磁性合金をスパッタ、蒸着、イオンプレー
ティングなどの方法で固着させる方法が採用されている
。(特開昭60−42628号公報)また、トルクセン
サにおいて高透磁率膜を得るため、Al−Fe合金を温
度200℃に加熱した状慈でスパッタリングを行い、あ
るいは、Ni −Pe合金を温度250℃でスパッタリ
ングを行って、数μmからIOμm程度に厚くした磁歪
膜を形成するもの(特開昭63−26541号公輸)や
、本出願人が先に提案しているように、回転軸の温度を
280〜500℃に保持した状頼で、軸心に対して30
〜60’の方向に磁界を印加し、Niを35〜65重量
%含んだNi−Fe合金をスパッタ法あるいはイオンプ
レーティング法により磁歪膜を形成させるもの(特開平
−123487号公報)がある。
しかし、これらは高透磁率膜の特性のばらつきをなくし
、固着を安定に保持させ、あるいは異方性を向上させる
ことに注目したものであり、温度の選定と膜厚をさらに
薄くすることによって磁歪膜の飽和磁歪定数の絶対値を
大きくすることについては全く考慮されていなかった。
、固着を安定に保持させ、あるいは異方性を向上させる
ことに注目したものであり、温度の選定と膜厚をさらに
薄くすることによって磁歪膜の飽和磁歪定数の絶対値を
大きくすることについては全く考慮されていなかった。
[発明が解決しようとする課題]
上述のように飽和磁歪定数が大きい磁歪膜として希土類
元素を含んだ金属間化合物は、単結晶らしくは一方向凝
固法で製造されないと、所望の特性が得られず、歩留ま
りが悪いとともにコスト的にも高価であり、衝撃に弱い
ため、利用分野が制限される欠点がある。
元素を含んだ金属間化合物は、単結晶らしくは一方向凝
固法で製造されないと、所望の特性が得られず、歩留ま
りが悪いとともにコスト的にも高価であり、衝撃に弱い
ため、利用分野が制限される欠点がある。
さらに、前述の特開昭63−26541号にも記載され
ているように、磁歪膜の膜厚が厚い場合は下地との密着
性が悪く、剥離し易いなどの欠点があり、あまり薄い場
合は下地の表面粗さの影響を受けて膜厚が一定せず、十
分な磁束が通せないため感度が鈍く、磁界を強くしても
出力が改善されなかった。
ているように、磁歪膜の膜厚が厚い場合は下地との密着
性が悪く、剥離し易いなどの欠点があり、あまり薄い場
合は下地の表面粗さの影響を受けて膜厚が一定せず、十
分な磁束が通せないため感度が鈍く、磁界を強くしても
出力が改善されなかった。
また、現状の磁歪材料合金として知られているRFe5
(Rは希土類元素)の磁界に対する飽和磁歪定数は
、第5図の磁界−磁歪定数特性曲線に示すように大きな
値を得ることができるが、磁界の強さとして数10にθ
、を要し、低磁界で動作するDyFe3でも、230X
10−@の飽和磁歪定数を得るにはIKθ、の磁界が必
要であり、このように大きな磁界を与えるようにすれば
、機器の小形化は到底望めない。
(Rは希土類元素)の磁界に対する飽和磁歪定数は
、第5図の磁界−磁歪定数特性曲線に示すように大きな
値を得ることができるが、磁界の強さとして数10にθ
、を要し、低磁界で動作するDyFe3でも、230X
10−@の飽和磁歪定数を得るにはIKθ、の磁界が必
要であり、このように大きな磁界を与えるようにすれば
、機器の小形化は到底望めない。
このため、前述の要件を満たし、製造が容易で衝撃に強
い磁歪材料が望まれている。
い磁歪材料が望まれている。
[課題を解決するための手段]
本発明者は、上記の課題に対して研究を重ね、延性を有
する磁歪合金を真空技術を用いて2.5μm程度以下に
薄膜化することにより、飽和磁歪定数が異常に大きくな
ることを見い出し、バルク材での飽和磁歪定数の絶対値
がl0×10−6以上の合金を温度350℃以上で真空
薄膜形成法によって厚さ2.5μm程度以下に形成し、
あるいは350℃未満で厚さ2.5μm程度以下に薄膜
形成して350℃以上でアニールすることにより、飽和
磁歪定数の絶対値がl00xlo−”を超える磁歪膜を
形成させることができた。
する磁歪合金を真空技術を用いて2.5μm程度以下に
薄膜化することにより、飽和磁歪定数が異常に大きくな
ることを見い出し、バルク材での飽和磁歪定数の絶対値
がl0×10−6以上の合金を温度350℃以上で真空
薄膜形成法によって厚さ2.5μm程度以下に形成し、
あるいは350℃未満で厚さ2.5μm程度以下に薄膜
形成して350℃以上でアニールすることにより、飽和
磁歪定数の絶対値がl00xlo−”を超える磁歪膜を
形成させることができた。
なお、温度は下地の熔融温度や薄膜の拡散を生じない程
度にする必要があり、実用的には600〜650℃程度
までが適当であると思われる。
度にする必要があり、実用的には600〜650℃程度
までが適当であると思われる。
また、薄膜材料としては、金属間化合物を除くNi、G
oおよびNi−Co、Ni−Fe、Fe−Al、Go−
Feやアモルファスを含む合金が用いられる。
oおよびNi−Co、Ni−Fe、Fe−Al、Go−
Feやアモルファスを含む合金が用いられる。
トルクセンサとして用いるときのように、透磁率を大き
くする必要がある場合は、バルク材の状態における飽和
磁歪定数が20×10−6以上の合金を温度350〜5
50℃で2.5μm程度以下に真空薄膜形成するか、3
50℃未満で薄膜形成したのち、350〜550℃でア
ニールするのがよい。
くする必要がある場合は、バルク材の状態における飽和
磁歪定数が20×10−6以上の合金を温度350〜5
50℃で2.5μm程度以下に真空薄膜形成するか、3
50℃未満で薄膜形成したのち、350〜550℃でア
ニールするのがよい。
[作用コ
磁歪材料を薄膜化することにより、飽和磁歪定数の絶対
値をバルク材の場合に比して著しく増大させることがで
きる理由は明らかでないが、磁歪は磁性材料に磁界を加
えると材料の寸法が変化する現象であり、磁化をになっ
ているFe、Ni。
値をバルク材の場合に比して著しく増大させることがで
きる理由は明らかでないが、磁歪は磁性材料に磁界を加
えると材料の寸法が変化する現象であり、磁化をになっ
ているFe、Ni。
Coなどの原子の配置いわゆる結晶構造が関係している
が、バルク材と薄膜では結晶構造が同じであっても、薄
膜になると圧倒的に欠陥の量が多くなり、その結果、平
均的原子間隔が異なり、このようなミクロ的な構造の相
違により磁歪の増大を生じるものではないかと考えられ
る。
が、バルク材と薄膜では結晶構造が同じであっても、薄
膜になると圧倒的に欠陥の量が多くなり、その結果、平
均的原子間隔が異なり、このようなミクロ的な構造の相
違により磁歪の増大を生じるものではないかと考えられ
る。
また、真空技術による薄膜の形成で膜の保磁力を小さく
できるため、低磁界で磁歪定数が大きくなる。
できるため、低磁界で磁歪定数が大きくなる。
なお、膜作製時の温度が低いと膜の結晶化が不十分で透
磁率が小さく、逆に温度が高すぎると薄膜が拡散したり
、下地の材質によって熔融するおそれがあるだけでなく
、結晶粒が粗大化して透磁率の低下を生じる。
磁率が小さく、逆に温度が高すぎると薄膜が拡散したり
、下地の材質によって熔融するおそれがあるだけでなく
、結晶粒が粗大化して透磁率の低下を生じる。
[実施例]
以下、本発明を実施例について詳述する。
N1−Co系、Ni−Fe系、Fe−Al系およびGo
−Fe系合金を用い、スパッタ法、真空蒸着法、イオン
プレーティング法によって下地となる石英基板(0,0
1XI OX20mm) 上に厚さを変えて種々の磁
歪膜を形成させた。
−Fe系合金を用い、スパッタ法、真空蒸着法、イオン
プレーティング法によって下地となる石英基板(0,0
1XI OX20mm) 上に厚さを変えて種々の磁
歪膜を形成させた。
スパッタ法により5ONi−Fe合金で磁歪膜を作製し
た場合の例について説明すると、石英基板をトリクレン
および純水中で順次に超音波洗浄を行い、スパッタ装置
内にセットし、真空槽内を5×10−@Torrに排気
したのちアルゴンガスを3X10−”Torr導入し、
石英基板の加熱温度を200〜600℃の範囲内でそれ
ぞれ異なる温度に調整し、ターゲット電圧−400V、
電流0.9Aの条件下でスパッタリングを行い、石英基
板上にスパッタ時間を制御して厚さが異なる磁歪膜を形
成させた。なお、膜の形成時に磁界を加えないものと、
lOθ、の磁界を加えたものとを作った。
た場合の例について説明すると、石英基板をトリクレン
および純水中で順次に超音波洗浄を行い、スパッタ装置
内にセットし、真空槽内を5×10−@Torrに排気
したのちアルゴンガスを3X10−”Torr導入し、
石英基板の加熱温度を200〜600℃の範囲内でそれ
ぞれ異なる温度に調整し、ターゲット電圧−400V、
電流0.9Aの条件下でスパッタリングを行い、石英基
板上にスパッタ時間を制御して厚さが異なる磁歪膜を形
成させた。なお、膜の形成時に磁界を加えないものと、
lOθ、の磁界を加えたものとを作った。
このように作製した磁歪膜の飽和磁歪定数を測定した結
果、350℃以上で作製した膜については、第1図の特
性曲線aに示すように膜厚が3μmから薄くなるにした
がって飽和磁歪定数の絶対値が急激に増大し、2.5μ
m以下では100×10−”を超え、とくに膜形成時に
磁界を印加した場合は、特性曲線すで示すように、さら
に大きな値が得られた。
果、350℃以上で作製した膜については、第1図の特
性曲線aに示すように膜厚が3μmから薄くなるにした
がって飽和磁歪定数の絶対値が急激に増大し、2.5μ
m以下では100×10−”を超え、とくに膜形成時に
磁界を印加した場合は、特性曲線すで示すように、さら
に大きな値が得られた。
なお、温度が350℃未満で薄膜形成したものを、35
0℃以上でアニールした結果、350℃以上で薄膜形成
したものと同様の特性を得ることができた。
0℃以上でアニールした結果、350℃以上で薄膜形成
したものと同様の特性を得ることができた。
他の材料や膜形成法によって作製した磁歪膜の飽和磁歪
定数を測定した結果を、バルク値と比較して付表に示し
ており、いずれの材料でも同様に2〜2.5μm以下で
飽和磁歪定数が増大する傾向が見られる。
定数を測定した結果を、バルク値と比較して付表に示し
ており、いずれの材料でも同様に2〜2.5μm以下で
飽和磁歪定数が増大する傾向が見られる。
この結果、磁歪膜の膜作製法によらず、バルク材での飽
和磁歪定数の絶対値がtox+o−’以上の合金を、温
度350℃以上で膜厚を2.5μm程度以下に形成すれ
ば、100×10−6以上の大きな磁歪が得られること
が明らかになった。
和磁歪定数の絶対値がtox+o−’以上の合金を、温
度350℃以上で膜厚を2.5μm程度以下に形成すれ
ば、100×10−6以上の大きな磁歪が得られること
が明らかになった。
また、真空蒸着法により8ONi−Co合金を用いた例
について説明する。
について説明する。
真空槽内を7×10−’Torrに排気し、8ONi−
Co合金膜を100 0.磁界中で石英基板にそれぞれ
所定温度で膜厚を変えて蒸着した。この磁歪膜の膜厚に
対する飽和磁歪定数を測定した結果を第1図の特性曲線
Cに示している。
Co合金膜を100 0.磁界中で石英基板にそれぞれ
所定温度で膜厚を変えて蒸着した。この磁歪膜の膜厚に
対する飽和磁歪定数を測定した結果を第1図の特性曲線
Cに示している。
一方、蒸着時の基板温度による透磁率の変化を調べた結
果は、第2図に示すように300℃を超えると急激に増
大し、550℃を超えると急激に低下しており、この傾
向は総ての材料および他の方法によって作製した膜に共
通していた。
果は、第2図に示すように300℃を超えると急激に増
大し、550℃を超えると急激に低下しており、この傾
向は総ての材料および他の方法によって作製した膜に共
通していた。
また、350℃未満で作成した膜を350〜550℃で
アニールしても同じ傾向が得られた。
アニールしても同じ傾向が得られた。
上記の真空蒸着によって作製した5μm以下の磁歪膜を
使って従来と同様のトルクセンサを試作し、出力の大き
さを測定した。その結果、第3図に示すように蒸着温度
が300℃以下および575℃以上で作製したものでは
、出力が膜厚に比例していたが、350〜550℃で作
製した磁歪膜を使った場合は、膜厚が2.5μm以下で
出力が大きくなる傾向があることが分かった。
使って従来と同様のトルクセンサを試作し、出力の大き
さを測定した。その結果、第3図に示すように蒸着温度
が300℃以下および575℃以上で作製したものでは
、出力が膜厚に比例していたが、350〜550℃で作
製した磁歪膜を使った場合は、膜厚が2.5μm以下で
出力が大きくなる傾向があることが分かった。
しかし、バルク材における飽和磁歪定数カ月7×10−
”である7ONi−Coについて同様の実験を行った結
果は、膜厚が薄くなっても出力の向上が認められなかっ
た。膜厚を0.5μmに薄くすると飽和磁歪定数が50
0xlO−が得られるが、材質による膜厚低下に伴う出
力の減少の方が大きいためと思われる。
”である7ONi−Coについて同様の実験を行った結
果は、膜厚が薄くなっても出力の向上が認められなかっ
た。膜厚を0.5μmに薄くすると飽和磁歪定数が50
0xlO−が得られるが、材質による膜厚低下に伴う出
力の減少の方が大きいためと思われる。
なお、バルク材の状態で飽和磁歪定数が20xlO−6
以上である5ONi−Fe、5ONi −Fe−5Mo
、65Ni−Fe、7ONi−C。
以上である5ONi−Fe、5ONi −Fe−5Mo
、65Ni−Fe、7ONi−C。
Ni、Co、87Fe−AI、60Co−Fe。
50Co−Fe−2Vの薄膜により同様のトルクセンサ
を試作して出力を調べた結果は、いずれも2.5μm以
下で出力の向上が得られた。
を試作して出力を調べた結果は、いずれも2.5μm以
下で出力の向上が得られた。
[発明の効果コ
本発明は上述のように、バルク材の状態で飽和磁歪定数
の絶対値が10xlO−6以上の合金を、温度350℃
以上で真空薄膜形成によって2.5μm程度以下の厚さ
に形成し、あるいは350℃以下で形成して350℃以
上でアニールすることにより、飽和磁歪定数の絶対値を
大きくし、顕著な磁歪効果が得られ、希土類元素を含ま
ないでスパッタ法、真空蒸着法、イオンプレーティング
法などによって作製でき、安価で延性に富み、衝撃に対
する脆さがない磁歪膜を提供でき、利用範囲を拡大させ
ることができる。
の絶対値が10xlO−6以上の合金を、温度350℃
以上で真空薄膜形成によって2.5μm程度以下の厚さ
に形成し、あるいは350℃以下で形成して350℃以
上でアニールすることにより、飽和磁歪定数の絶対値を
大きくし、顕著な磁歪効果が得られ、希土類元素を含ま
ないでスパッタ法、真空蒸着法、イオンプレーティング
法などによって作製でき、安価で延性に富み、衝撃に対
する脆さがない磁歪膜を提供でき、利用範囲を拡大させ
ることができる。
また、バルク材の状態での飽和磁歪定数が20×10−
6以上の合金を温度350〜550℃で真空薄膜形成し
、あるいは350℃以下で形成して350〜550℃で
アニールすれば、透磁率が高くトルクセンサとして有効
なWfi膜が得られる効果がある。
6以上の合金を温度350〜550℃で真空薄膜形成し
、あるいは350℃以下で形成して350〜550℃で
アニールすれば、透磁率が高くトルクセンサとして有効
なWfi膜が得られる効果がある。
第1図は本発明による実施例磁歪膜の膜厚と飽和磁歪定
数との関係を示す特性曲線図、第2図は磁歪膜作製時の
温度による透磁率の関係を示す特性曲線図、第3図は蒸
着温度を異にする磁歪膜の膜厚と出力比の関係を示す特
性曲線図、第4図は磁歪式トルクセンサの例を示す概略
構成図、第5図は従来の磁歪材料の磁界に対する磁歪定
数の関係を示す特性曲線図である。 ■は回転軸、2・3は磁歪膜、4・5は検出コイルであ
る。 特許出願人 株式会社 安用電機製作所第3 図 第4 圏 膜厚(μm) 基板温J!(’C) 磁界H(K□e)
数との関係を示す特性曲線図、第2図は磁歪膜作製時の
温度による透磁率の関係を示す特性曲線図、第3図は蒸
着温度を異にする磁歪膜の膜厚と出力比の関係を示す特
性曲線図、第4図は磁歪式トルクセンサの例を示す概略
構成図、第5図は従来の磁歪材料の磁界に対する磁歪定
数の関係を示す特性曲線図である。 ■は回転軸、2・3は磁歪膜、4・5は検出コイルであ
る。 特許出願人 株式会社 安用電機製作所第3 図 第4 圏 膜厚(μm) 基板温J!(’C) 磁界H(K□e)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 バルク材の状態で飽和磁歪定数の絶対値が10×1
0^−^6以上の合金を、温度350℃以上で、2.5
μm程度以下の厚さに真空薄膜形成したことを特徴とす
る磁歪膜。 2 バルク材の状態で飽和磁歪定数の絶対値が10×1
0^−^6以上の合金を、温度350℃未満で、2.5
μm程度以下の厚さに真空薄膜形成したのち、350℃
以上でアニールすることを特徴とする磁歪膜。 3 バルク材の状態で飽和磁歪定数の絶対値が20×1
0^−^6以上の合金を、温度350〜550℃で、2
.5μm程度以下の厚さに真空薄膜形成し、トルクセン
サに用いることを特徴とする磁歪膜。 4 バルク材の状態で飽和磁歪定数の絶対値が20×1
0^−^6以上の合金を、温度350℃未満で、2.5
μm程度以下の厚さに真空薄膜形成したのち、350〜
550℃でアニールし、トルクセンサに用いることを特
徴とする磁歪膜。 5 前記合金が、Ni,Co,Ni−Co系,Ni−F
e系,Fe−Al系,Co−Fe系のいずれかの合金で
ある請求項1、2、3または4記載の磁歪膜。 6 前記真空薄膜が、スパッタ法、真空蒸着法、イオン
プレーティング法のいずれかで形成される請求項1、2
、3または4記載の磁歪膜。 7 前記真空薄膜形成が、磁界を印加した状態で形成さ
れる請求項1、2、3または4記載の磁歪膜。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16962890A JPH0499005A (ja) | 1990-06-26 | 1990-06-26 | 磁歪膜 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16962890A JPH0499005A (ja) | 1990-06-26 | 1990-06-26 | 磁歪膜 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0499005A true JPH0499005A (ja) | 1992-03-31 |
Family
ID=15890027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16962890A Pending JPH0499005A (ja) | 1990-06-26 | 1990-06-26 | 磁歪膜 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0499005A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5502381A (en) * | 1993-03-31 | 1996-03-26 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Stress sensor using magnetostriction thin film |
KR20040021213A (ko) * | 2002-09-03 | 2004-03-10 | 한국과학기술연구원 | 천이금속계 자기변형 복합체 제조방법 |
-
1990
- 1990-06-26 JP JP16962890A patent/JPH0499005A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5502381A (en) * | 1993-03-31 | 1996-03-26 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Stress sensor using magnetostriction thin film |
KR20040021213A (ko) * | 2002-09-03 | 2004-03-10 | 한국과학기술연구원 | 천이금속계 자기변형 복합체 제조방법 |
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