JPH0498742A - 防眩性ブラウン管 - Google Patents

防眩性ブラウン管

Info

Publication number
JPH0498742A
JPH0498742A JP21172190A JP21172190A JPH0498742A JP H0498742 A JPH0498742 A JP H0498742A JP 21172190 A JP21172190 A JP 21172190A JP 21172190 A JP21172190 A JP 21172190A JP H0498742 A JPH0498742 A JP H0498742A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glare
ray tube
film
cathode
proof
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21172190A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromitsu Kawamura
河村 啓▲みつ▼
Katsumi Obara
小原 克美
Takao Kawamura
河村 孝男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP21172190A priority Critical patent/JPH0498742A/ja
Publication of JPH0498742A publication Critical patent/JPH0498742A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は防眩性ブラウン管に係り、特に、優れた防眩特
性を有し、しかも、十分満足な帯電防止性能を有する防
眩性ブラウン管に関する。
[従来の技術] ブラウン管はフェースプレート表面が光沢状態となって
おり、そのままの状態では外来光を反射しやすく、フェ
ースプレート面に表示される画像が読み取り難いという
問題かある。
この問題を解決する手段についてはこれまで各種の方法
が提案されているが、本発明者等は、先に、エチルシリ
ケートのアルコール溶液に粒径10〜500nmの範囲
の81帆、AI、O,、MgF2、B、03、ZrO,
、Tie、などの微粒子を0.1〜5.0重量%の範囲
で添加し、さらに分散剤、乾燥調節剤、加水分解触媒(
水あるいは酸)、その他の溶剤を適宜添加してなる混合
液をフェースプレート面にスプレー塗布して防眩膜を形
成する方法を提案した。(特願平1214876号)。
また、近年、防爆形陰極線管の普及に伴い、テレビジョ
ン受像機またはデイスプレィ装置の前面ガラスが不要と
なり、陰極線管の前面部分が直接外部に露出するように
なったため、人が直接陰極線管の前面部分(フェースプ
レート)に触れる場合が生じ、電源スィッチの点滅の際
などに静電誘導によりフェースプレート表面に帯電した
高電圧の静電気によって、人が大きな衝撃を受ける恐れ
があった。さらにまた、フェースプレートが静電気によ
って大気中の塵埃を吸着し、これらが堆積してフェース
プレート面が汚れ、画像を見難くするという問題も生じ
ていた。
このような静電誘導によって生ずる帯電を防止する方法
についても上記防眩膜形成の前にフェースプレート表面
に予め導電性被膜を設けておく方法を提案した。
[発明が解決しようとする課題] 近年、表示装置の画像を高精細化する方向への移行が進
んでおり、高精細度テレビジョン(F(DTV)などの
開発が進められている状況にあって、解像度の高いブラ
ウン管の要求が強まってきている。
このような背景から、反射防止性能、すなわち防眩性能
、に優れ、かつ、解像度、強度、膜品質にも優れ、さら
に帯電防止性能をも有するブラウン管を開発する努力が
なされているわけであるが、従来技術の場合、防眩効果
、膜強度的には優れているが、膜が外観上白く見えるこ
と、拡散反射が強く画像がややぼけて解像度的に難点が
あることなどの問題点かあった。また、防眩性能ととも
に帯電防止性能をも有するものでも、帯電防止性能的に
は優れているが、上記と同様の理由で、膜の白化を起し
やすいことおよび解像度が低下しやすいという問題があ
った。
本発明の目的は、上記従来技術の有していた課題を解決
して、優れた防眩性能を有し、しかも、十分満足な帯電
防止性能を有する防眩性ブラウン管を堤供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明者等は、まず、上記
白化の原因について実験的に検討した結果、第3図(フ
ェースプレート表面防眩膜の部分拡大模式断面図)に示
すように、フェースプレート2の表面に塗布された防眩
膜1において、添加微粒子の凝集による微細凹凸a (
0,5〜1−)が膜の表面に形成され、この凹凸による
拡散反射によって白く見えることがわかった。また、解
像度を低下させる原因については、吹付塗布によって形
成されるクレータ3の周辺盛り上がり部すの高さが高く
(1〜5岬)、光の正透過率を低下させて、表示画像を
歪ませることに起因するものであることがわかった。
上記の結果に基づき、本発明者等は、微粒子の凝集を抑
制し、クレータ周辺の盛り上がりを低くして滑らかな表
面にする方法について検討し、従来技術のように水を加
水分解触媒としてのみ添加するのではなく、水を大量に
添加することが有効であることを見出した。すなわち、
水を重量で25〜50%の範囲で添加することが微粒子
の凝集防止とクレータ周辺盛り上がりの低下に有効であ
ることを実験的に見出した。
第2図はこのようにして得られた第1図に示す本発明防
眩性ブラウン管の一実施例のフェースプレート表面防眩
膜の状態を示す部分拡大模式断面図で、微粒子の凝集も
なく、クレータ周辺の盛り上がり高さも低く、微粒子4
が表面に整然と配置されていて、上記目的が十分達成さ
れていることがわかる。
[作用] 水の25〜50重量%添加による上記効果の物理的機構
はまた十分に解明しておらず、推定の範囲を出ないが、
凡そ次のようなものと考えられる。
(イ)混合液中の添加微粒子の表面状態か変化して凝集
が少なくなること、 (ロ)水添加量が多いことによって混合液吹付塗布後の
膜の乾燥が遅くなり、平準化効果が生じてクレータ周辺
部の盛り上がりが低くなること、 (ハ)水による加水分解をさらに促進する効果が加わり
、塗布膜の粘稠性が増大し、膜厚の平均化が行われるこ
と。すなわち、塗布膜に流動性がある場合には、乾燥時
に、表面張力によって液が周辺部に引かれて周辺高さが
大きくなるが、液の粘稠性が大となることによって周辺
部に引かれない状態で乾燥が行われること。
上記のことから、微粒子の凝集が起らないために白化を
呈することがなく、また、表面の凹凸の程度が小さいか
あるいは平坦であるために表示画像を歪めることがなく
、解像度が向上する。
なお、水の添加量が25重量%未満の場合には微粒子の
凝集を抑制する効果およびクレータ周辺の盛り上がりを
抑制する効果がなく、また、添加量が50重量%を越え
る場合には塗布膜の乾燥速度が遅くなるため製造上の各
種問題が生じて実用性に乏しく、また、膜強度が小さく
なること、反射率が上昇することなどの問題がある。
また、上記のスプレー液組成において、微粒子の粒径が
10nmよりも小さい場合およびその添加量が0.1重
量%よりも小さい場合には、上記の膜構成による反射防
止特性は得られない。また、微粒子粒径が500nmよ
りも大きい場合およびその添加量が5重量%よりも多い
場合には拡散反射効果が支配的となるため解像度が低下
する。
また、帯電防止性能を付与するために設ける導電性膜は
、導電性金属酸化物を含むエチルシリケートのアルコー
ル溶液をスピンコーティングすることによって形成して
も良く、スプレーコーティングすることによって形成し
ても良い。
なお、防眩膜を単独で適用する場合にも、あるいは防眩
膜と導電性膜とを組合せて適用する場合にも、防眩膜の
形成は、得られる膜の均一性および欠点の発生が少ない
という点で、スプレーコーティングによる方が優れてい
ることが既に実験的に確認されている。
[実施例コ 以下、本発明の陰極線管の構成について実施例によって
具体的に説明する。
実施例 1 第1図は本発明防眩性ブラウン管の一実施例を示す一部
切欠正面図で、第2図および第3図と同一のものには同
じ符号を付しである。第1図において、5はファンネル
、6はネック、7は封緘部で、フェースプレート2とフ
ァンネル5とは気密固着しである。また、8は蛍光面、
9はシャドウマスクで、該シャドウマスク9は蛍光面8
から所定寸法層して配置しである。IOは電子銃、11
は防眩膜で、この防眩膜11を次のような工程で形成し
た。
まず、エチルシリケート(Si(QC,H,)、)をエ
タノールに溶解し、これに分散剤、乾燥調節剤、加水分
解触媒および水を添加し、さらに粒径5o〜120nm
に整粒したS 10 s微粒子を3重量%添加して混合
液を調製した。なお、この場合、水の添加量は45重量
%とじた。
次に、陰極線管フェースプレート2の表面を清浄化した
後、約40〜60℃に予熱した状態で上記混合液のスプ
レーコーティングを行い、次いで、空気中150〜18
0℃の温度で30分間の焼成を行って防眩膜11を形成
した。この場合、スプレーコーティングは、形成された
膜表面のJISZ8741によるグロス値が60%とな
るようにスプレー条件を選定して行った。
以上のようにして得られた防眩膜11の正反射率は約0
.5%で、防眩性に優れていることが確認された。また
、拡散反射の強さを示す全反射率は約1.5%であり後
述する比較例の値3.0%と比較して十分に低い値であ
ること、また、パーチャート法により解像度を測定した
結果、85本/cm以上であり、高画質を得るために十
分な解像度を有していることがわかった。
また、膜を設けていない同一形状のパネルガラスを基準
として膜のみの透過率を測定した結果98%という値が
得られ、また、膜の白化もなくすっきりした面が得られ
た。
実施例2 フェースプレート表面に予めSnO,とsb、o、とを
含むエチルシリケートのエタノール溶液をスピンコーテ
ィングして透明導電膜を形成し、その上に実施例1の場
合と同様にして防眩膜を形成した。
このようにして得られた膜は、反射特性、強度ともに実
施例1の場合と同様の特性を示した。なお、帯電防止性
能は、29形のブラウン管に実装した場合、帯電量は0
.2kV以下であり、静電気も2秒以下で消失してOk
Vとなった。
実施例 3 導電膜をスプレーコーティングによって形成した以外実
施例2と全く同様にして膜の形成を行った。得られた膜
は光学特性的に実施例1と全く同様の特性を有し、製造
歩留は約2%向上した。
なお、上記実施例1.2.3においては、何れも、防眩
膜形成用コーテイング液添加微粒子としてSin、を用
いた場合について説明したが、Sin、の代りにAI、
O,、MgF2、B、03、ZrO,、TiO7を用い
た場合にも全く同様の結果が得られた。
比較例 1 コーテイング液への水添加量を8重量%とじた以外実施
例1と全く同様にして防眩膜を形成した。
この試料の正反射率は0.5%、グロス値は60%、全
反射率は3.0%、透過率は92%で、拡散反射が強く
、外観上白化が目立ち、また、解像度は82本/cmと
低い値であった。
比較例 2 コーテイング液への水添加量を8重量%とじ、かつ、微
粒子を含まないコーテイング液を用いた以外実施例1と
全く同様にして防眩膜を形成した。
この試料の正反射率は1.5%、グロス値は60%、全
反射率は3.6%、透過率が88%で、拡散反射がさら
に強く、また、解像度は75本/camとさらに低い値
であった。
なお、第4図は各コーテイング液組成についてグロス値
と解像度との関係を示した図で、■は実施例Iの組成の
場合、■は比較例1の組成の場合、■は比較例2の組成
の場合を示したものである。
同図でc、 d、 eはそれぞれ■、■、正について同
一グロス値60%の点の解像度を示したものであり、c
、 d、 eの比較から同一グロス値においてIか高い
解像度を与えることがわかる。
また、c、 d、 eの各試料について膜の顕微鏡観察
を行った結果、Cは膜の凹凸が少なく、微粒子の凝集も
なく、比較的平坦であるのに対して、d、eは膜の凹凸
が多いこと、特にeは膜のクレータ周辺部の高さが高く
かつ太く、また重なりあっていて凹凸が激しいこと、ま
た、dは微粒子の凝集が見られることなどが知られた。
[発明の効果] 以上述べてきたように、防眩性ブラウン管を本発明構成
のブラウン管とすることによって、従来技術の有してい
た課題を解決して、特に優れた防眩性能を有し、しかも
、十分満足な帯電防止性能を有する防眩性ブラウン管を
提供することかできた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明防眩性ブラウン管の一実施例の構成を示
す一部切欠正面図、第2図は第1図のフェースプレート
表面防眩膜の状態を示す部分拡大模式断面図で、(b)
は(a)の丸印部分をさらに拡大した図、第3図は従来
技術の防眩性ブラウン管の防眩膜の状態を示す部分拡大
模式断面図で、(b)は(a)の丸印部分をさらに拡大
した図、第4図は各コーテイング液組成について、得ら
れた膜のグロス値と解像度との関係を示した図である。 1.11・・・防眩膜、   2・・・フェースプレー
ト、3・・・クレータ、    4・・・微粒子。 第1図 第 図 (b) ン 第3 図 (α) (b) 第4 図 グロスイ直(幻

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、フェースプレート表面に、アルコールを主溶媒とす
    るエチルシリケート溶液にSiO_2、Al_2O_3
    、MgF_2、B_2O_3、ZrO_2およびTiO
    _2の中から選ばれる少なくとも一種以上の微粒子を添
    加した混合液をスプレーコーティングすることによって
    形成した防眩膜を有する防眩性ブラウン管において、上
    記混合液が重量で25〜50%の水を含む混合液である
    ことを特徴とする防眩性ブラウン管。
JP21172190A 1990-08-13 1990-08-13 防眩性ブラウン管 Pending JPH0498742A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21172190A JPH0498742A (ja) 1990-08-13 1990-08-13 防眩性ブラウン管

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21172190A JPH0498742A (ja) 1990-08-13 1990-08-13 防眩性ブラウン管

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0498742A true JPH0498742A (ja) 1992-03-31

Family

ID=16610504

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21172190A Pending JPH0498742A (ja) 1990-08-13 1990-08-13 防眩性ブラウン管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0498742A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100373833B1 (ko) * 1995-07-28 2003-08-21 삼성에스디아이 주식회사 저빈사코팅액및그제조방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100373833B1 (ko) * 1995-07-28 2003-08-21 삼성에스디아이 주식회사 저빈사코팅액및그제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5122709A (en) Antistatic cathode ray tube with lobe like projections and high gloss and hardness
JPH05299034A (ja) 陰極線管及びその表示面用塗布液
JPH07134955A (ja) 表示装置およびその反射率調整方法
JPH0498742A (ja) 防眩性ブラウン管
JPH11250834A (ja) カラー陰極線管
EP0972297B1 (en) Method of manufacturing a coating on a display window and a display device comprising a display window provided with a coating
JPH0378946A (ja) 防眩性ブラウン管
JP2847003B2 (ja) 機能性フィルム付陰極線管
JPH0588001A (ja) 陰極線管のフエース部外表面の反射防止膜形成方法
US7132169B2 (en) Composition for forming coating layer and flat monitor panel for display device having coating layer prepared from the same
TW516065B (en) Coating method providing anti-static, anti-reflection and adjustable transmittance for video display
TW522422B (en) Method for forming spraying layer on information display with electromagnetic shielding, anti-reflection and adjustable transmittance
JPH03238740A (ja) 表示装置の反射防止膜
JPH02247957A (ja) 陰極線管
JPH05190091A (ja) 導電膜及び低反射導電膜及びその製造方法
KR20000009404A (ko) 건조성 및 투명성이 향상된 전도성 유기고분자 대전방지막이 형성된 화상표시면판 및 그 제조방법과 그 도포용액
CN1287411C (zh) 具有提高对比度的外部涂层的crt及制造该crt的方法
KR940008766B1 (ko) 음극선관 및 그 제조방법
JP2851068B2 (ja) 帯電防止膜及び陰極線管
JP2002071906A (ja) 導電性反射防止膜およびそれが被覆形成された陰極線管用ガラスパネル
JPH08250044A (ja) 画像表示装置
JPH0346737A (ja) 反射帯電防止型陰極線管およびその製造方法
JPH08279341A (ja) 帯電防止低反射型陰極線管およびその製造方法
JPH03179649A (ja) 反射防止型陰極線管およびその製造方法
JPH09120785A (ja) 低抵抗膜形成用塗布液、低抵抗膜、多層低抵抗膜及びガラス物品