JPH0498286A

JPH0498286A - 感熱記録媒体及びその製造方法

Info

Publication number: JPH0498286A
Application number: JP2216486A
Authority: JP
Inventors: Noriyuki Ito; 則之伊藤; Suguru Hayakawa; 早川　英; Akihiko Kobayashi; 昭彦小林
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1990-08-17
Filing date: 1990-08-17
Publication date: 1992-03-30

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は感熱記録媒体に係り、サーマルヘツド、熱印字
板、レーザービーム等の加熱記録手段を用いて加熱記録
することによって、その下層に存するホログラム画像が
現出し、目視可能な画像または記録を施すことができる
感熱記録媒体及びその製造方法に関するものである。

〈従来の技術〉近年、カード所持者の便宜に供するために、目視可能な
情報（以下、可視情報とする）をカード表面に記録する
ことが行なわれるようになってきている。特に磁気記録
層を有するプリペイドカードに関しては、読み取り機に
かけることなく、磁気記録と同じ価値情報を目視により
知ることが可能となった。

この種の記録媒体として、従来、感熱発色作用を利用し
た感熱記録層を設けるものが有るが、感熱発色作用を利
用した感熱記録層を磁気記録層を有する磁気記録媒体中
に設ける方法としては、磁気記録層と反対の基体上に設
けるが、或は磁気記録層に重ならない部分に設ける方法
がとられていた。そのため、磁気記録層面が大面積を占
める場合は可視情報としての文字、絵柄等のプレ印刷を
施し、さらに後から可視情報をサーマルヘッド等で記録
する時に、記録スペースに制約を生じる欠点があった。

そこで、この様な問題点を解決する目的で特開昭５２−
１１４３３３号、特開昭５９−１９．９２８５号等に記
載されているように磁気記録層上に直接に感熱記録層を
形成した感熱磁気記録媒体が提案されている。

〈発明が解決しようとする課題〉しかしながら、上記記録媒体で取り扱える情報はほとん
どが黒色、茶褐色等の単一色の文字情報であって、変化
に乏しく、多色かつ立体的な画像情報を提供することは
不可能に近い。また、その構成は、磁気記録層或いは着
色層上に金属系薄膜層を形成した単純なものである為、
容易に製造でき、セキュリティ性があまり高くなかった
。“本発明は上述のような問題を解決すべくなされたも
ので、基体上にホログラム形成樹脂層を設け、その上に
樹脂層をはさんだ形で２層の金属系薄膜層を設けること
によって、或いは基体上にホログラム形成樹脂層をはさ
んだ形で２層の金属系薄膜層を設けることによって、サ
ーマルヘッド等の加熱によってホログラム画像の立体的
なイメージ情報が現出する感熱記録媒体及びその製造方
法を提供することを目的とする。

〈課題を解決するだめの手段〉上記の目的を達成すべくなされた本発明は、１）　少な
くとも基体上に第１の金属系薄膜層、ホログラム形成樹
脂層、第２の金属系薄膜層を順次積層してなる感熱記録
媒体であり、２）　少なくとも基体上にホログラム形成樹脂層、第１
の金属系薄膜層、樹脂層、第２の金属系薄膜層を順次積
層してなることを特徴とする感熱記録媒体であり、更に
は、３）　支持体上に少なくとも離型層、第２の金属系薄膜
層、ホログラム形成樹脂層、第１の金属系薄膜層、接着
層を順次積層してなるホログラム転写シートを、その接
着層を介して重ね合わせた後、前記ホログラム転写シー
ト側から加熱加圧することにより、前記基体上に接着層
を介して少なくとも第１の金属系薄膜層、ホログラム形
成樹脂層、第２の金属系薄膜層、離型層を順次積層する
ことを特徴とする感熱記録媒体の製造方法である。

〈作用〉本発明によればサーマルヘッド、熱印字板、レザービー
ム等の加熱記録手段による加熱記録によってホログラム
画像の立体的なイメージ情報が出現する感熱記録媒体及
びその製造方法を提供することが可能である。

〈発明の詳述〉以下、本発明について図面に基づき詳細に説明する。

まず、第１の発明に係る感熱記録媒体について説明する
。

第１図は本願の第１の発明である感熱記録媒体（１）の
断面図であり、基体（２）上に少なくとも第１の金属系
薄膜層（３）、ホログラム形成樹脂ＪＩＥｉ（４）、第
２の金属系薄膜層（５）が形成されている。また、必要
によって、磁気記録層を基体（２）上の一部あるいは全
面に設けることができる。

基体（２）はポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカー
ボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン等の
プラスチック類、紙、合成紙などを単独でまたは複合体
として用いることができる。

基体（２）はカード、シート状の如く記録媒体の用途に
応じて要求される物性、例えば強度、剛性゛、隠蔽性、
光不透過性等を考慮し、上記材料より選択することが可
能である。磁気記録層はこの基体（２）上に例えばＴ−
Ｆｅ２０８、ＣＯ被着ＴＦｅ　２０３　、　　　Ｆｅ、
、　　０４　　、　Ｃｒｏ□　、　Ｆｅ、　　Ｆｅ　　
−Ｃｒ、　　Ｆｅ−Ｃｏ　　、　Ｃｏ　　−Ｃｒ、　　
Ｃｏ−Ｎｉ。

ＭｎＡｌ、Ｂａフェライト、Ｓｒフェライト等の磁性微
粒分散液からなる磁性塗料を使用し、塗工法により設け
ればよい。−船釣にプリペイドカード等の磁気記録媒体
に用いる磁気記録層の保磁力は、３００〜３０００　（
Ｏｅ）、残留磁束は、ｌ。

０〜２．０　（Ｍａｘ１１ｅｌｌ／ｃｍ）である。

第１の金属系薄膜層（３）は、例えば非磁性金属の蒸着
層であり、この種の金属としては、アルミニウム、スズ
等がある。この層は真空蒸着法、スパッタリング法、イ
オンブレーティング法、メツキ法等により形成され、そ
の厚みは０．０３０．１μｍ程度とする。

ホログラム形成樹脂層（４）は、例えばアクリル系樹脂
、ウレタン系樹脂、セルロースアセテート系樹脂、ニト
ロセルロース系樹脂等をインキ化し、その厚さを０．５
−２μｍ程度とし、ホログラムが表面の凹凸によりホロ
グラムの情報を記録するレリーフホログラムである場合
は、干渉縞が凹凸の形で記録されたホログラム原版をプ
レス型として、前述した樹脂に対して加熱押圧により形
成する。ホログラムとしては、フラウンホーファーホロ
グラム、レインボーホログラム、ホログラフィックステ
レオグラム等がある。

第２の金属系薄膜層（５）を形成する金属は、第１の金
属系薄膜層（３）と同じ、あるいはそれよりも低い融点
を持つ金属が好ましく、一般に低融点金属等を考慮して
使用するのが適当である。

具体的には、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンブ
レーティング法、メンキ法等により形成され、その厚み
は０．０３−０．１μｍ程度とする。

次に本願の第３の発明である感熱記録媒体の製造方法に
ついて第２図、第３図を用いて説明する。

この発明に於いては、基体（２）上に、必要に応じて磁
気記録層を設けた後に、別に用意したホログラム転写シ
ート（１０）から転写する方法をとる。基体（２）上に
はふたつの金属系薄膜層とホログラム形成樹脂層が一体
的に転写により形成される。以下、詳細に説明する。

第２図はホログラム転写シート（１０）の構成例を示す
断面図であり、支持体である支持体フィルム（１Ｎ）上
に、離型層（１２）、第２の金属系薄膜層（５）、ホロ
グラム形成樹脂層（４）、第１の金属系薄膜層（３）及
び接着層（１３）を順次積層してなるものである。

支持体フィルム（１１）としては、例えばポリエステル
、ポリカーボネート等を用いる。

離型層（１２）としては、例えばアクリル樹脂、アクリ
ル・ビニール系樹脂等をインキ化し、コーティング法に
て形成すれば良い。

第２の金属系薄膜層（５）を形成する金属は、第１の金
属系Ｖｉ！膜層（３）と同じ、あるいはそれよりも低い
融点を持つ金属が好ましく、一般に低融点合金と呼ばれ
るＳｎ、Ｂｉ、Ｉｎ、Ｃｄ、Ｐｂのような金属あるいは
これらの合金のうち毒性等を考慮して使用するのが適当
である。そしてこの層は真空蒸着法、スパッタリング法
、イオンブレーティング法、メツキ法等により形成され
、その厚みは０．０３−０．１ａｍ程度とする。

ホログラム形成樹脂層（４）は、例えばアクリル系樹脂
、ウレタン系樹脂、セルロースアセテト系樹脂、ニトロ
セルロース系樹脂等をインキ化し、その厚さを０．５−
２μｍ程度にし、バーコード、ブレードコート、エアナ
イフコート、グラビアコート、ロールコート等のソルベ
ントコート法、或はスクリーン印刷法などの既知の塗布
方法による塗布、乾燥により形成する。ホログラムは表
面の凹凸によりホログラムの情報を記録するレリーフホ
ログラムである場合は、干渉縞が凹凸の形で記録された
ホログラム原版をプレス型として、前述した樹脂に対し
て加熱押圧により形成する。

ホログラムとしては、フラウンホーファーホログラム、
レインボーホログラム、ホログラフィックステレオグラ
ム等がある。

第１の金属系薄膜層（３）は、例えば非磁性金属の蒸着
層であり、この種の金属としては、アルミニウム、スズ
等がある。この層は、真空蒸着法、スパッタリング法、
イオンブレーティング法、メ１　〇　− ツキ方法等により形成され、その厚みは０．０３−０．
１μｍ程度とする。

接着層（１３）は、アクリル系樹脂、ビニール系樹脂等
を主成分とし、その厚さを０．５〜２μｍ程度とする。

第３図は第２図に示したホログラム転写用シー）（１０
）を用いて製造された本発明の感熱記録媒体（１）であ
る。この記録媒体は、被転写体である基体（２）に接着
層（１３）を介してこのホログラム転写シート（１０）
を重ね、加熱加圧により転写し、しかる後、支持体フィ
ルム（１１）を剥離することにより得られる。

次に本願の第２の発明に係る感熱記録媒体について説明
する。

第４図は本願の第２の発明である感熱記録媒体（２１）
の断面図であり、基体（２）上に少なくともホログラム
形成樹脂層（４）、第１の金属系薄膜層（３）、樹脂層
（６）、第２の金属系Ｗｌ膜層（５）が形成されている
。この記録媒体に於いて、第２の金属系薄膜層（５）を
保護するための保護層（７）を必要に応じて設けても構
わない。

また、必要によっては、磁気記録層を基体（２）の上の
一部或いは前面に設けてもよい。また、必要に応じて、
接着剤やアンカー剤を介して各層を形成することも可能
である。

図面からも理解出来る様に、第２の発明に係る感熱記録
媒体（２１）は第１の発明に係る感熱記録媒体（１）と
略同様の構成になっているが、樹脂層が一層加わってい
ること並びに積層の順序が異なっていることで若干界な
っている。従って、第４図の各層に相当する層には第１
図の該当する層と同じ参照符号を付し、以下に於いてそ
れらの説明は省略しである。

感熱記録媒体（２１）に於ける樹脂層（６）は、例えば
アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、セルロスアセテート
系樹脂ニトロセルロース系樹脂等をインキ化し塗工して
得られるもので、その厚さは０．０３−０．　１ａｍ程
度である。

第２の発明においては、第１の発明と同様に第２の金属
系薄膜層（５）を保護する目的で保護層（７）を設けて
も構わない。この場合、保護層（７）は、上記の各樹脂
のうち適当なものを選んでインキ化し、コーティングし
て形成すればよい。

更に感熱記録手段としてサーマルヘッドを使用する場合
は、ヘッドとの適性を改善する目的で滑剤を添加するこ
とも可能である。

次に具体的な構成について以下の例について説明する。

なお、実施例中の１部］は「重量部」を示す。

実施例１厚さ２５μｍのポリエステルフィルム上に、アクリル系
樹脂層をグラビアコート法にて塗布し０゜７〜１ｔ！ｍ
の膜厚に設けて離型層とし、次に、スズを真空蒸着法に
より蒸着し、０．０４μｍ厚に設けた。次に、この金属
系薄膜層上にウレタン系樹脂をグラビアコート法にて０
．７〜１μｍの膜厚に塗布し、ホログラム形成樹脂層と
し、これを乾燥硬化させた後、１５０°Ｃにてホログラ
ムスタンバ−によるエンボス処理によりホログラム画像
を形成した。さらに、真空蒸着法によりアルミニウムを
０．０５μｍ厚に設けた。この上に、アクリル樹脂を０
．７〜１μｍの膜厚に設けて接着層として、ホログラム
転写シートを形成した。

このホログラム転写シートを上記基体の磁気記録層上に
接着層を介して、加熱加圧により転写し、ポリエステル
フィルムを剥離し、感熱記録媒体を得た。

〈発明の効果〉以上説明したように、本発明による感熱記録媒体は、金
属系薄膜層を利用して感熱による記録が可能であり、加
熱することによって、下層に隠蔽されているホログラム
の立体的な画像情報を出現させることができる。さらに
、装飾性の向上とともに偽造の防止効果の一層の向上が
可能であり、記録媒体の識別が極めて容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本願の第１の発明に係る感熱記録媒体の構成を
示す断面図であり、第２図はホログラム転写シートの構
成を示す断面図であり、第３図は第２図のホログラム転
写シートにより形成した本発明による感熱記録媒体の構
成を示す断面図であり、第４図は本願の第２の発明に係
る感熱記録媒体の断面図である。（１）・・・感熱記録媒体（２）・・・基体（３）・・・第１の金属系薄膜層（４）・・・ホログラム形成樹脂層（５）・・・第２の金属系薄膜層（１０）・・・ホログラム転写シート（１１）・・・支持体フィルム（１２）・・・離型層（１３）・・・接着層特凸許版代表者印出刷鈴株木願式％式％）ｒ−一一ノーーーさ、

Claims

【特許請求の範囲】１）少なくとも基体上に第１の金属系薄膜層、ホログラ
ム形成樹脂層、第２の金属系薄膜層を順次積層してなる
ことを特徴とする感熱記録媒体。２）第２の金属系薄膜層の融点は第１の金属系薄膜層の
融点と同一もしくはそれよりも低いことを特徴とする請
求項１に記載の感熱記録媒体。３）少なくとも基体上にホログラム形成層、第１の金属
系薄膜層、樹脂層、第２の金属系薄膜層を順次積層して
なることを特徴とする感熱記録媒体。４）第２の金属系薄膜層融点は第１の金属系薄膜層の融
点と同一もしくはそれよりも低いことを特徴とする請求
項３に記載の感熱記録媒体。５）支持体上に少なくとも離型層、第２の金属系薄膜層
、ホログラム形成樹脂層、第１の金属系薄膜層、接着層
を順次積層してなるホログラム転写シートを、その接着
層を介して基体上に重ね合わせた後、前記ホログラム転
写シート側から加熱加圧せしめることにより、前記基体
上に接着層を介して第１の金属系薄膜層、ホログラム形
成樹脂層、第２の金属系薄膜層、離型層を転写せしめる
ことを特徴とする感熱記録媒体の製造方法。