JPH049776Y2 - - Google Patents

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JPH049776Y2
JPH049776Y2 JP14178686U JP14178686U JPH049776Y2 JP H049776 Y2 JPH049776 Y2 JP H049776Y2 JP 14178686 U JP14178686 U JP 14178686U JP 14178686 U JP14178686 U JP 14178686U JP H049776 Y2 JPH049776 Y2 JP H049776Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、嵌合外囲体の結合箇所を強固に施工
することができ、熱伸縮に良好に対応できる可動
吊子に関する。
〔従来の技術及びその問題点〕
従来より、適宜摺動可動な舌片を有した可動吊
子が、長尺な建築用板よりなる外囲体の施工に使
用され、これら建築用板の熱伸縮に対応できるも
のとして取り付けられていた。しかしながら何れ
の可動吊子も、舌片以外で建築用板を支持する箇
所がなく、別に受金具を必要としたり、さらに可
動吊子の舌片以外の箇所に建築用板を支持する箇
所を設けることで建築用板の結合箇所を強固なも
のとしていたが、何れにしても、可動吊子の構造
が複雑なものとなり、高価なものとなる等の問題
点があつた。さらに、従来の可動吊子の舌片と吊
子本体との係止箇所には応力が集中し、破損し易
い問題点もあつた。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで考案者は、前記問題点等を解決すべく鋭
意、研究を重ねた結果、本考案を、立上り状部の
下端に取付部を形成し、立上り状部の上端には互
いに外方を向く上面部を夫々形成し、その立上り
状部の中間箇所に横長孔を設け、この横長孔の上
側に略沿うように突出片を設けて吊子本体を形成
し、舌片主板の上端より互いに外方に折曲可能な
舌片を形成し、舌片主板の下端より、幅方向に適
宜の間隔をおいて脚状片を形成した、可能舌片の
脚状片を、吊子本体の横長孔に遊挿し、且つその
突出片に摺動可能に係止した可動吊子としたこと
により、別の受金具等を用いることなく、嵌合外
囲体の結合箇所を強固にできるし、また、吊子本
体と舌片の係止箇所にも応力が集中することを防
止でき、前記の問題点等を解決したものである。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図乃至第6図に基
づいて説明する。
本考案の可動吊子は、吊子本体Aと可動舌片B
より構成されている。その吊子本体Aは、金属製
の比較的厚い板材よりなり、立上り状部1の上端
に取付部2が形成され、立上り状部1の上端に互
いに外方を向くように、上面部3,3が夫々屈曲
形成されている。立上り状部1は略垂直状をな
し、この高さの中間箇所で、その幅方向(第3図
の手前側から奥側に向かう方向)両側に2つの横
長孔1a,1aが略水平状に設けられている。
この横長孔1a,1aを成形するには、まず、
立上り状部1の中間の適宜の箇所が、上辺のみを
残して略U字状に切り込まれ、このU字状片が上
方に起こされて突出片1b,1bとして形成さ
れ、この突出片1b,1bの成形したときの当該
孔部が横長孔1a,1aとして形成されている
(第3図参照)。また、その突出片1bは、吊子本
体Aとは別材よりなり、L形状に形成されて横長
孔1aの上側に沿つて固着されることもある(第
5図参照)。さらに、横長孔1aは、立上り状部
1の幅方向に、横に長く一つのみが設けられるこ
ともある(第6図参照)。
また、突出片1bが、立上り状部1の何れの側
面に設けられるかは、可動舌片Bを吊子本体Aに
取り付けるときの状態によつて異なる。
取付部2は略方形状をなし、その略中央には取
付孔2aが穿設されている。また、その取付部2
において、立上り状部1が形成されている側と対
向する側の両隅角部が下方に屈曲されて、略三角
形状の爪状片2b,2bが形成されることもある
(第3図等参照)。
立上り状部1の上端には、略水平状の上面部
3,3が形成されている。この上面部3,3は略
方形状をなし、立上り状部1の略中央で互いに反
対側の外方を向くように夫々屈曲形成されている
(第4図参照)。その立上り状部1の幅方向両側の
外周縁が折返されて立上り折返し縁1cが夫々形
成され、取付部2の外周縁には立上り縁2cが屈
曲形成されており、これらは吊子本体Aの補強の
役割をなす。
可動舌片Bは、金属製薄材によつて形成され、
舌片主板4の上端より舌片5,5が形成されてい
る。この舌片5,5は、舌片主板4の上端に、初
めは垂直状に形成され、略中央に切り込みが設け
られて、互いに舌片主板4の外方に適宜折曲可能
に構成されている(第3図、第4図参照)。舌片
主板4の下端には、幅方向両側には、帯状の脚状
片6,6が下方に形成されている。
その可動舌片Bが、吊子本体Aに摺動可能に取
り付けられており、その実施例は種々存在する。
まず、可動舌片Bの夫々の脚状片6,6が、吊子
本体Aの立上り状部1の上面部3,3の折曲され
ていない側面に配設され、その脚状片6,6の下
端が、横長孔1a,1aに挿入され、さらに突出
片1bに巻着係止されている(第4図参照)。こ
のときの突出片1bは、立上り状部1の脚状片6
が配設される側と反対の側面に設けられている。
また、上面部3,3の立上り状部1付近、又は
上面部3,3と立上り状部1との角部箇所に長孔
7,7が穿設されて、これら長孔7,7に可動舌
片Bの脚状片6,6が挿入され、さらに横長孔1
a,1aに挿入され、脚状片6,6の下端が適宜
折り返されて突出片1b,1bに係止されている
(第5図参照)。
次に、第6図に示すように、吊子本体Aの何れ
か一つの上面部3のみに長孔7が穿設され、可動
舌片Bの脚状片6,6の一方が長孔7に挿入され
て、両脚状片6,6が横長孔1aに挿入され、脚
状片6,6の下端が突出片1bに係止されてい
る。この場合、両脚状片6,6は吊子本体Aの立
上り状部1の同一面側に配置されることになる。
図中8は、母屋、胴縁等の構造材であり、構造
物の上部箇所に載置固着されている。9は木毛
板、発泡合成樹脂等の断熱材である。
Cは金属製の長尺な建築用板であつて、底部主
板10の幅方向両側より外方上向きの傾斜部1
1,11が形成され、この両傾斜部11,11の
上端より外側に水平状部12,12が形成され、
この両外端より垂直状部13,13が形成され、
この両上端より内方に頂部14,14が屈曲形成
され、この両頂部14,14の内側端より内方下
向きの傾斜縁15,15が屈曲形成されている。
16は金属板製の長尺なキヤツプ材であつて、
台形山形状の冠状部16aの両下端に嵌合部16
b,16bが形成されたものである(第1図、第
2図参照)。
〔作用〕
構造物の屋根又は壁部箇所の母屋、胴縁等の構
造材8上に必要に応じて断熱材9を載置し、本考
案の可動吊子を適宜の間隔をおいて載置固着す
る。そして、建築用板C,C,……を夫々隣接す
る可動吊子間に配置し、夫々の建築用板Cの水平
状部12を、可動吊子の上面部3上に載置する。
このとき、可動吊子の舌片主板4は、隣接する建
築用板C,Cの垂直状部13,13に挾持された
状態となつている(第2図参照)。
次に、可動舌片Bの舌片5,5を、夫々隣接す
る建築用板C,Cの頂部14,14上に折り曲
げ、さらに傾斜縁15,15に巻着する。次に、
その隣接する建築用板C,Cの結合箇所にキヤツ
プ材16を被嵌し、嵌合部16b,16bを隣接
する建築用板C,Cの傾斜縁15,15の先端に
嵌合固着し、これらを順次繰り返して嵌合用外囲
体を施工する。また、このような施工順序は適宜
入れ替えることもあり、この施工順序には限定さ
れない。
〔考案の効果〕
本考案においては、立上り状部1の下端に取付
部2を形成し、立上り状部1の上端には互いに外
方を向く上面部3,3を夫々形成し、その立上り
状部1の中間箇所に横長孔1aを設け、この横長
孔1aの上側に略沿うように突出片1bを設けて
吊子本体Aを形成し、舌片主板4の上端より互い
に外方に折曲可能な舌片5,5を夫々形成し、舌
片主板4の下端より、幅方向に適宜の間隔をおい
て脚状片6,6を形成した、可動舌片Bの脚状片
6,6を、吊子本体Aの横長孔1aに遊挿し、且
つその突出片1bに摺動可能に係止した可動吊子
としたことにより、嵌合外囲体の施工に使用する
ことで、まず第1に支持具等を使用せずに嵌合外
囲体の結合箇所を強固にできるし、第2に本考案
の可動吊子が強度的に勝れ、耐久性のあるものに
できるし、第3に嵌合外囲体の熱伸縮に良好に対
応できるし、第4に構造が簡単で、極めて低価格
にて提供できる等の種々の効果を奏する。
これらの効果について詳述すると、本考案の可
動吊子を第1図に示す、嵌合外囲体の結合箇所に
使用することにより、吊子本体Aに形成した上面
部3,3にて隣接する建築用板C,Cの水平状部
12,12を支持でき、さらに,舌片5,5にて
同建築用板C,Cの傾斜縁15,15を巻着する
ことができ、舌片5及び上面部3の2ケ所にて建
築用板Cの結合箇所を支持固着できるので、これ
ら建築用板C,Cの結合箇所を極めて強固に構成
でき、ひいては強固な嵌合外囲体を施工すること
ができる。
即ち、従来の吊子では、舌片以外では建築用板
を支持する箇所がなく、しかも舌片は帯状の板片
で形成されていることが多いため、舌片だけの固
着では強度的に不充分であり、このため吊子に山
形状等の支持具を新たに設け、その支持具にて建
築用板の一部を支持していたが、本考案では、吊
子本体Aに上面部3,3を形成したことにより、
本考案の可動吊子のみでも、舌片5及び上面部3
の2ケ所にて建築用板Cを支持固着することがで
き、従つて、支持具等を不要にでき、従来の嵌合
外囲体の施工に比べて部品数を少なくでき、施工
を簡易かつ迅速にできる利点もある。
次に、本考案の可動吊子の吊子本体Aの横長孔
1aの上側に突出片1bを設け、可動舌片Bの脚
状片6を横長孔1aに遊挿し、且つその突出片1
bに係止したことにより、嵌合外囲体に風等によ
る負圧が生じ、上方に外力が生じた場合に、可動
舌片Bにも、上方に荷重が加わつても、この可動
舌片Bと吊子本体Aとの係止箇所に生ずる応力は
小さくでき、一箇所に応力が集中することなく可
動舌片Bの破損を防止することができる。即ち、
従来では、可動舌片と吊子本体との取付は、吊子
本体に長孔が穿設されているだけのことが多く、
可動舌片の下方(本考案の可動吊子の脚状片6に
相当)が、横長孔の上部端に、直接、折り返され
て係止されており、その可動舌片と吊子本体との
係止箇所は横長孔の上部端縁と線接触状態とな
り、その可動舌片の折返し箇所に応力が集中し、
早期に破損し易かつたが、本考案においては、横
長孔1aの上側に設けた突出片1bの存在にて、
可動舌片Bと吊子本体Aとの係止は面接触とな
り、荷重を突出片1b全面にて受けるため、その
荷重を分散でき、応力を小さくして可動舌片Bの
耐久性を向上させたものである。さらに、本考案
の可動吊子は、その舌片5が舌片主板4より形成
されており、舌片主板4は、比較的面積を広くで
き、可動舌片B全体の強度を勝れたものにできる
利点もある。
次に、本考案における可動吊子の可動舌片B
は、幅方向に適宜の間隔をおいて形成した脚状片
6,6を、吊子本体Aの横長孔1aに遊挿し、且
つ摺動可能に突出片1b,1bに係止したことに
より、この突出片1b,1bがガイドの役割をな
し、この突出片1b,1bに係止した脚状片6,
6が摺動することによつて、可動舌片Bを吊子本
体Aに対して、常に水平を保ちつつ滑らかに摺動
できるものであり、嵌合外囲体の熱伸縮に対して
極めて良好にでき、嵌合外囲体の構成部材なる建
築用板C等に熱応力をまつたく生じさせず、この
熱応力等による変形歪や破損の発生を防止でき
る。
即ち、従来の可動吊子では、構造的には、可動
舌片が吊子本体に対して摺動可能となつていて
も、可動舌片が帯状に細いものであると、この可
動舌片が摺動を始める直前に、可動舌片が吊子本
体に対して傾斜しやすく、一旦傾斜すると、摺動
が滑らかに行われない欠点があつたが、本考案で
は、可動舌片Bの適宜の間隔をおいて形成した脚
状片6,6によつて、可動舌片Bが吊子本体Aに
対して水平状態を保ちながら摺動でき、従来の問
題点を解決したものである。
以上のように本考案は、嵌合外囲体の結合箇所
を強固にでき、熱伸縮にも良好に対応できる効果
を有しながらも、その構造は極めて簡単であり、
殆どプレス加工によつて製造でき、大量生産に好
適で、低価格にて提供できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すものであつて、そ
の第1図は嵌合外囲体の施工に本考案を用いた斜
視図、第2図は第1図の要部縦断正面図、第3図
は本考案の可動吊子の一部切除した斜視図、第4
図は第3図の−矢視断面図、第5図、第6図
は第3図とは別の実施例の斜視図である。 A……吊子本体、1……立上り状部、1a……
横長孔、1b……突出片、2……取付部、3……
上面部、B……可動舌片、4……舌片主板、5…
…舌片、6……脚状部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 立上り状部の下端に取付部を形成し、立上り状
    部の上端には互いに外方を向く上面部を夫々形成
    し、その立上り状部の中間箇所に横長孔を設け、
    この横長孔の上側に略沿うように突出片を設けて
    吊子本体を形成し、舌片主板の上端より互いに外
    方に折曲可能な舌片を夫々形成し、舌片主板の下
    端より、幅方向に適宜の間隔をおいて脚状片を形
    成した、可動舌片の脚状片を、吊子本体の横長孔
    に遊挿し、且つその突出片に摺動可能に係止した
    ことを特徴とした可動吊子。
JP14178686U 1986-09-18 1986-09-18 Expired JPH049776Y2 (ja)

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