JPH049772Y2 - - Google Patents

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JPH049772Y2
JPH049772Y2 JP8861085U JP8861085U JPH049772Y2 JP H049772 Y2 JPH049772 Y2 JP H049772Y2 JP 8861085 U JP8861085 U JP 8861085U JP 8861085 U JP8861085 U JP 8861085U JP H049772 Y2 JPH049772 Y2 JP H049772Y2
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waterproof sheet
panel
sheet
sealant
waterproof
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、組立式建物におけるユニツト・タ
イプの屋根材に関するものである。
従来の技術 従来、例えば一般家屋として利用される組立式
建物において、軽量鉄骨等よりなる骨組の頂部に
取り付けられるユニツト・タイプの屋根材は、例
えば第10図に示すように、軽量コンクリート板
等よりなる粗面パネル22と、これの表面に被せ
られる防水シート23と、防水シート23付きパ
ネル22を固定する枠24とによつて構成され、
防水シート23がパネル22の上面のみに被せら
れて接着材層25を介して接合されていた。そし
て第11図に示すように、相互に隣り合う屋根材
21,21の側縁部に防水シート23と同素材よ
りなる帯状の連結シート片26が渡され、防水シ
ート23の側縁部23aと連結シート26とが接
着材層27を介して接合されていた。しかしなが
ら、これでは例えば地震等により建物20が震動
して、相互に隣り合う屋根材21,21に渡し止
められている連結シート片26の左右両側に上下
方向の張力がかかると、これに接合されている防
水シート23の側縁部23aに剥離応力が作用し
た。パネル22の表面は粗面であるので、これに
よつて防水シート23の側縁部23aがパネル2
2より剥れていまい、このような状態で風が吹く
と、防水シート23が下からの風にあおられて、
屋根全体にわたつていわゆる波打ち現象を生じ、
従つて外観上非常に見苦しいばかりか、防水作用
が劣化するという問題があつた。また従来、第1
2図に示すように、相互に隣り合う屋根材21,
21同志の間の間隙に紐状発泡体等よりなるバツ
クアツプ材28を充填し、これの上にシール剤2
9を充填して間隙を密閉した場合、シール剤29
を屋根剤21,21同志の間隙の内部に充填した
だけでは、シール剤29と防水シート29との接
触面積が非常に少なくなり、密閉性が不十分とな
るので、シール剤29を間隙の内部だけでなく、
防水シート23の上面まで盛り上げて塗布する必
要があつた。しかしながら、これではシール剤2
9の使用量が多くなつてコスト高となるばかでな
く、防水施工後において屋根材21の側縁部上端
のコーナー部Pよりシール材29に亀裂が生じ易
く、従つて耐久性が非常に悪いという問題があつ
た。
考案の目的 この考案の目的は、上記の問題を解決し、例え
ば地震等により建物が震動しても、防水シートが
パネルより剥れ難く、従つて外観がきれいである
とともに、すぐれた防水作用を長期間有効に維持
することができ、またシール剤の使用量が少なく
てすむため材料費が安くつき、しかもシール剤の
亀裂による劣化を生じるおそれが非常に少なく、
耐久性にすぐれた防水施工を行ない得る屋根材を
提供しようとするにある。
考案の構成 この考案は、上記の目的を達成するために、軽
量コンクリート板等よりなる粗面パネルと、これ
の表面に被せられる防水シートと、防水シート付
きパネルを固定する枠とよりなる屋根材におい
て、防水シートがパネルの上面と周側面とに被せ
られ、この防水シートがパネルの少なくとも周側
面に接合されている屋根材を要旨としている。
実施例 つぎに、この考案の実施例を図面に基づいて説
明する。
この考案の第1実施例を示す第1図と第2図に
おいて、この考案による屋根材1は、軽量コンク
リート板等よりなる5枚の粗面パネル2と、これ
らの表面に被せられた防水シート3と、防水シー
ト3付きパネル2を固定する溝形鋼製の方形枠4
とよりなり、防水シート3が5枚のパネル2全体
の上面2aと外周縁の周側面2bとに被せられて
これらの上面2aと周側面2bとに接着剤層5を
介して接合されているものである。各パネル2
は、これの四隅がボルト13およびナツト14に
より枠4に固定されている。なお、第3図に示す
ように、防水シート3の周側面部3bがパネル2
全体の周側面2bに接着剤層5を介して接合さ
れ、防水シート3の残りの上面部3aは接合され
ていない場合もある。
上記粗面パネル2としては、ALC板、PC板等
の軽量コンクリート板の他に、フレキシブルボー
ド、ガラス繊維入り石膏板、石綿スレート板等を
使用する。
防水シート3としては、軟質ポリ塩化ビニル、
ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性合成
樹脂製シート、あるいは非加流ゴム系シート、ゴ
ムアスフアルト系シート等を使用するが、とくに
接着性の点で軟質ポリ塩化ビニル製シートを使用
するのが望ましい。防水シートの厚みは、通常約
1.0〜2.0mmである。
パネル2と防水シート3とを接合する接着剤と
してはニトリルゴムまたはクロロプレンゴムを主
成分とするゴム系接着剤が一般的に用いられる。
上記屋根材1は、第4図に示すように、柱11
と梁12とよりなる建物10の骨組の頂部にボル
ト13およびナツト14により固定される。そし
て相互に隣り合う屋根材1,1の側縁部同志の間
には防水シート3と同素材よりなる帯状の連結シ
ート片6が渡されて、これの両側縁部が防水シー
ト3,3の上面部3a,3aの側縁に接着剤層7
を介して接合される。
また、第5図に示すように、建物10の屋根の
勾配を変える場合にも、相互に隣り合う屋根材
1,1のうちの一方の屋根材1の枠4と梁12と
の間にスペーサ15が介在させられて、隣り合う
屋根材1,1の上面の高さが相互に異なるものと
されており、これらの屋根材1,1の側縁部同志
の間に連結シート片6が渡されて接着剤層7を介
して接合されている。
ここで、防水シート3と連結シート片6とを接
合する接着剤としては、溶剤型接着剤、エポキシ
系、ウレタン系およびゴム系接着剤等を使用し得
る。とくに防水シート3と連結シート片6が共に
塩化ビニル樹脂からなる場合にはテトラヒドロフ
ラン単独、あるいはテトラヒドロフランに少量の
塩化ビニル樹脂を溶解した溶剤型接着剤を使用す
れば、耐久性にすぐれた接着効果を生じるので、
好ましい。
上記第4図と第5図において、例えば地震等に
よつて建物10が震動して相互に隣り合う屋根材
1,1に渡し止められている連結シート片6の左
右両側縁部に上下方向の張力がかかつた場合、防
水シート3の周側面部3bはパネル2の周側面2
bに接合されているため、防水シート3の周側面
部3bには上方への引張り応力が作用する。しか
しこれは前述した従来例におけるような防水シー
ト3の剥離応力よりもはるかに大きいものである
ため、防水シート3とパネル2との接合強度が充
分に大きく、従つて防水シート3は非常に剥れ難
いものである。
第6図と第7図は、上記第1実施例の屋根材1
を建物10の梁12に取り付ける場合の変形例を
示すものである。ここで、上記第1実施例の場合
(第4図と第5図)と異なる点は、相互に隣り合
う屋根材1,1同志の間隙の下部に紐状発泡体よ
りなるバツクアツプ材8が詰め込まれ、これの上
にシール剤9が充填されて間隙が密封されている
点にある。ここで、シール剤9としては、ウレタ
ン系またはシリコン系等の通常のシール剤、ある
いはまた防水シート3と同素材の物質を溶剤に溶
かしてつくられた特殊なシール剤を使用する。後
者のシート剤は塗布作業に適するように通常約
2500〜3500cpsの粘度を有している。防水シート
3と同素材の物質とは、主成分とする樹脂または
ゴムが同じだけでなく、充填剤、可塑剤等の配合
も同じものであり、従つてシール剤は、防水シー
ト3の切断片を溶剤に溶かしてつくるのが望まし
い。
上記において、屋根材1のパネル2の上面2a
と周側面2bとに防水シート3が被せられて接合
されているから、隣り合う屋根材1,1同志の間
隙内に充填されたシール剤9は防水シート3の周
側面部3bに接合し、従つて接合面積が充分に大
きいものとなる。このためシール剤9は間隙の内
部に充填するだけで充分なシール作用を果し、従
来のように防水シート3の上面部3aにまでシー
ル剤9を盛り上がるように余分に塗布する必要が
ない。またこのようにシール剤9は間隙内に充填
されているから、防水施工後においてシール剤9
に亀裂を生じるおそれが少なくなる。
この変形例のその他の点は、上記第1実施例の
場合と同様であるので、図面において同一のもの
には同一の符号を付した。
第8図と第9図は、この考案の第2実施例を示
すものである。ここで、上記第1実施例の場合と
異なる点は、屋根材1の5つの粗面パネル2のそ
れぞれのパネル2の上面2aと周側面2bとに防
水シート3が被せられ、隣接パネル2,2の側縁
部同志の間に防水シート3と同素材よりなる帯状
の密閉用シート片16が渡され、これらのシート
片16が防水シート3,3の上面部3a,3aに
接着剤層17を介して接合されている点にある。
この実施例においては、パネル2の周側面2bに
防水シート3の周側面部3bがゴム系の接着剤層
5を介して接合されているが、防水シート3はパ
ネル2の上面2aと周側面2bに全面的に接合さ
れていても勿論よい。また防水シート3と帯状の
密閉シート片16とを接合する接着剤としては、
上記連結シート片6を防水シート3に接合するも
のと同様に溶剤型接着剤、エポキシ系、ウレタン
系およびゴム系接着剤等を使用する。
この第2実施例のその他の点は、上記第1実施
例の場合と同様であるので、図面において同一の
ものには同一の符号を付した。
なお、上記各実施例においては、1つの屋根材
1に軽量コンクリート板よりなる5枚の粗面パネ
ル2が用いられているが、このようなパネル2は
1つの屋根材1に対して少なくとも1枚用いられ
ておればよい。
考案の効果 この考案は、上述のように、軽量コンクリート
板等よりなる粗面パネル2と、これの表面に被せ
られる防水シート3と、防水シート3付きパネル
2を固定する枠4とよりなる屋根材1において、
防水シート3がパネル2の上面2aと周側面2b
とに被せられ、この防水シート3がパネル2の少
なくとも周側面2bに接合されているものである
から、例えば地震等によつて建物10が震動し
て、相互に隣り合う屋根材1,1に渡し止められ
ている連結シート片6の左右両側縁部に上下方向
の張力がかかつた場合、防水シート3の周側面部
3bには上方への引張り応力が作用し、これは冒
頭記載の従来例におけるような防水シート3の剥
離応力よりもはるかに大きいものであるため、防
水シート3とパネル2との接合強度が充分に大き
く、防水シート3は非常に剥れ難い。従つて屋根
材1は外観が非常にきれいであるとともに、すぐ
れた防水作用を長期間有効に維持することができ
る。また上記のように屋根材1のパネル2の上面
2aと周側面2bとに防水シート3が被せられて
接合されているから、隣り合う屋根材1,1同志
の間隙内に充填されたシール剤9は防水シート3
の周側面部3bに接合し、従つて接合面積が充分
に大きいものとなる。このためシール剤9は間隙
の内部に充填するだけで充分なシール作用を果
し、従来のように防水シート3の上面部3aにま
でシール剤9を盛り上がるように余分に塗布する
必要がない。従つて、シール剤9の使用量が非常
に少なくてすみ、材料費が安くつく。しかもシー
ル剤9の亀裂による劣化を生じるおそれが非常に
少なく、耐久性にすぐれた防水施工を行ない得る
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は、この考案の第1実施例を示
すもので、第1図は本考案品の一部切欠き斜視
図、第2図は第1図−線に沿う拡大断面図、
第3図はパネルと防水シートの接合状態が異なる
同拡大断面図、第4図は本考案品の使用状態を示
す建物の屋根の部分断面図、第5図は勾配の異な
る屋根の部分断面図、第6図は本考案品の使用状
態の変形例を示す部分断面図、第7図は勾配の異
なる屋根の部分断面図である。第8図と第9図は
この考案の第2実施例を示すもので、第8図は本
考案品の一部切欠き斜視図、第9図は第8図IX
−IX線に沿う拡大断面図である。第10図〜第
12図は従来例を示すもので、第10図は一部切
欠き斜視図、第11図は使用状態を示す建物の屋
根の部分断面図、第12図は使用状態の変形例を
示す部分断面図である。 1……屋根材、2……粗面パネル、2a……上
面、2b……周側面、3……防水シート、3a…
…上面部、3b……周側面部、4……枠、5,
7,17……接着剤層、6……連結シート片、9
……シール剤、10……建物、12……梁、16
……密閉用シート片。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軽量コンクリート板等よりなる粗面パネル2
    と、これの表面に被せられる防水シート3と、防
    水シート3付きパネル2を固定する枠4とよりな
    る屋根材1において、防水シート3がパネル2の
    上面2aと周側面2bとに被せられ、この防水シ
    ート3がパネル2の少なくとも周側面2bに接合
    されている屋根材。
JP8861085U 1985-06-11 1985-06-11 Expired JPH049772Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8861085U JPH049772Y2 (ja) 1985-06-11 1985-06-11

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8861085U JPH049772Y2 (ja) 1985-06-11 1985-06-11

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JPS61203921U JPS61203921U (ja) 1986-12-22
JPH049772Y2 true JPH049772Y2 (ja) 1992-03-11

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ID=30641911

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2871740B2 (ja) * 1989-08-28 1999-03-17 ミサワホーム株式会社 工業化住宅における屋根の施工方法
JP2553212Y2 (ja) * 1990-08-22 1997-11-05 ミサワホーム株式会社 工業化住宅の屋根防水構造
US10017025B2 (en) 2016-03-18 2018-07-10 BeijingWest Industries Co., Inc. Vehicle suspension control system with high flow exhaust mechanization

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JPS61203921U (ja) 1986-12-22

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