JPH049702Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ベース上から立設したコラムに昇降
手段を介在して水平状態で昇降動作可能に支持さ
れたガイドプレートに、モーターにて回転される
丸鋸を備えた刃物部が前後移動及び縦軸、横軸を
支点して夫々回動可能に支持されてなるラジア
ル・アーム・ソーのスイツチケースに関する。

〔従来の技術〕

一般に上記ラジアル・アーム・ソーでは、安全
性の上からスイツチ取付部を二重に絶縁する為、
その配線部を絶縁材で覆う必要がある。

従来、上記スイツチ取付部は、スイツチケース
を別部材からなるスイツチカバーで覆い、配線は
コード押え等でスイツチケースに取付けた構成で
ある。

しかし、上記構成ではスイツチケースと、スイ
ツチカバーと、コード押えの少なくとも三部材が
不可欠であり、かつそれ等を夫々取付ける為に、
夫々に固定手段を設ける必要がある為、製作及び
組立てに手間がかゝりコストアツプする問題点が
ある。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案は上記問題点を解消しようとしたもの
で、ケース本体に、スイツチ収納凹部と、その後
部に電源コードの挿入用Ｕ溝を設けると共に、ス
イツチカバー部を折曲可能に薄肉のヒンジを介し
て一体に形成し、該スイツチカバー部を折曲し、
上記ケース本体上に重積状態としてケース本体を
ガイドプレートに嵌合固定する如く構成すること
によつて、ケース本体の取付けと同時にスイツチ
カバー部を所定部位に保持し得てスイツチ、コー
ドを覆つた状態に保持できて、ガイドプレートへ
の組付けを簡単、かつ容易にできるようにすると
共に、一部材に一体成形できることにより、生産
性の向上とコストダウンを図り得るようにしたの
が、その目的である。

〔問題点を解決する為の手段〕

即ち本考案は、ベース４２に立設されたコラム
４３に昇降可能に設けられ、かつ、刃物部４４を
前後移動可能に支承しうるように、横断面下向き
のコ字形状に形成されたガイドプレート２の前端
に嵌合固定可能に形成したラジアル・アーム・ソ
ーのスイツチ本体１において、内部にスイツチ９
を収納保持可能な収納凹部７とした筐体状のケー
ス本体１の前壁３に前記スイツチのON・OFFス
イツチ釦５，６を操作するためのスイツチ釦取付
孔５，６を、又、後壁７ｄに前記スイツチ９に接
続する電源コード３８，３９を挿入するためのＵ
溝１５，１６を夫々設けると共に、前記ケース本
体１の上端開口部７ａを閉鎖して、前記スイツチ
と電源コード接続部とを覆うスイツチカバー部２
０を前記ケース本体上へ折曲可能な薄肉のヒンジ
部１９，１９を介して一体に延設した構成にし
て、上記問題点を解決したのである。

〔実施例〕

以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳述す
れば、スイツチケースＡは第１図ないし第６図に
示したように構成されている。同図において、ケ
ース本体１は、コ形チヤンネル部材等で横断面略
下向きコ字形状に形成されているガイドプレート
２の前端部に嵌合可能に正面略横長矩形状に形成
されていて、前面が凹部４に形成されている前壁
３の中央部左右両側にスイツチ釦取付孔５，６が
夫々開設されていて、その前壁３の背後に、当該
前壁３との間に適当な空所８を介在させて、上部
を開口部７ａとした有底状のスイツチ収納凹部７
が、底壁７ｂと、前部の画壁７ｃと、後壁７ｄ
と、左右の側壁７ｅ，７ｆとで平面略矩形状に形
成されている。

又、上記スイツチ収納凹部７の底壁７ｂ後部に
は、前方の画壁７ｃとの間にスイツチ９を、前
後、左右方向へ夫々移動することなく嵌合保持す
る為のリブ１０が立設されていると共に、該スイ
ツチ収納凹部７における画壁７ｃにあつて、その
中央部左右両側には、スイツチ９の前面から夫々
突設されているスイツチ釦取付筒１１，１２を係
嵌可能なＵ溝１３，１４が、上記スイツチ釦取付
孔５，６と同軸上へ対設されており、又後壁７ｄ
の中央部左右両側には電源コード挿入用のＵ溝１
５，１６が設けられている。

又、上記スイツチ収納凹部７の後部には、正面
略〓形状にリード線カバー１７の嵌合用溝１８が
設けられていると共に、上記スイツチ収納凹部７
の後部にあつて、左右両側上部から薄肉に形成さ
れるヒンジ部１９，１９を介して平板状のスイツ
チカバー部２０が連設され、上記スイツチカバー
部２０が上記スイツチ収納凹部７の開口部７ａと
上記空所８の開口部８ａを閉鎖するのに十分な
縦、横寸法を有して、かつ、ケース本体１上に重
積状態に折曲可能なるよう後方へ延出してケース
本体１と一体成形によつて形成されている。

又、上記ケース本体１の前部上面には、上記ス
イツチカバー部２０を係嵌可能な係合部２１が設
けてある。

又、図示例は、上記ケース本体１には、その前
壁３と適当な間隔を有して、その背後に一体に成
形された背壁２２，２２と、上記前壁３と、左右
の側壁２３，２４と、上記スイツチ収納凹部７に
おける左右の側壁７ｅ，７ｆとにより、上記空所
８の左右両側部に有底状の凹部２５，２６が夫々
形成させてあり、その一方の凹部、図示例では凹
部２５にスイツチロツク板２７が左右方向へ摺動
可能に、かつ、側壁２３との間に圧縮バネ２８を
介在して上記空所８側へ付勢させて内装されてい
る。

又、上記スイツチ９にはOFFスイツチ釦２９
と、ONスイツチ釦３０を有し、上記取付孔５，
６に夫々摺動可能に嵌合させてあるから、上記ス
イツチロツク板２７は第５図に明示した如く、
ONスイツチ釦３０側の上記凹部２５に内装させ
てあり、その先端から延出した薄肉のロツク片２
７ａを、上記空所８と凹部２５を連通して設けた
溝部３１に挿入することにより上記圧縮バネ２８
のバネ力にて上記空所８へ突出付勢され、その先
端部がONスイツチ釦３０のスイツチ杆３０ａに
当接して、ONスイツチ釦３０と、その取付筒１
２間に挟入介在されていることによりONスイツ
チ釦３０がON作動できない状態にロツク保持さ
れるよう設けてある。

又、上記ロツク板２７には、テーパー孔３１が
前後方向へ貫通させてあり、一方、上記ケース本
体１における前壁３と背壁２２にはピン挿入孔３
２，３３が上記テーパー孔３１と対応して設けて
あり、第５図のONスイツチ釦ロツク状態で上記
ピン挿入孔３２からロツク解除用ピン３４を押し
込むことにより、該ピン３４の先端がテーパー孔
３１のテーパー面３１ａに突き当り、その押込み
力によりロツク板２７はバネ力に抗して後退し、
上記ONスイツチ釦３０のロツクを解除可能に形
成されている。

又、上記ケース本体１、スイツチ収納凹部７、
スイツチカバー部２０はプラスチツク、硬質ゴム
等の絶縁材で一体に成形されている。

又、上記リード線カバー１７は、コ形チヤンネ
ル部材等で横断面略上向きコ字形状に形成されて
いて、その前端を第５図、第６図に示した如く上
記溝１８に嵌着し、一方、その後端は、第７図に
示す昇降手段３５のガイドホルダー３６等に溝
（図示せず）を設けて、これに嵌着する等してそ
の上部開口部をガイドプレート２の頂壁２ａで閉
鎖し、これにより上記頂壁２ａとの間にコード等
の収納部３７が前後方向に長く形成され、該収納
部３７に、一端を上記スイツチ９に夫々接続した
電源コード３８，３９を収納させてある。

又、上記ケース本体１は、上記ガイドプレート
２の先端部に嵌合した後、ネジ４０，４０止めに
て固定される。

第７図はラジアル・アーム・ソーを示すもの
で、上面にテーブル４１を取付けたベース４２の
一端上部からコラム４３が立設され、該コラム４
３に昇降手段３５を介在して上記ガイドプレート
２は水平状態で昇降動作可能に支持されており、
該ガイドプレート２に刃物部４４が前後移動及び
図示しない縦軸、横軸を支点として回動可能に支
持されている。又、上記刃物部４４はモーターケ
ース４５に内装された図示しないモーターと、該
モーターにより回転される丸鋸４６と、安全カバ
ー４７と、操作ハンドル４８等で形成されてい
る。

尚、上記スイツチ９に夫々一端を接続したコー
ド３８，３９は上記収納部３７を通して、その一
方３８はガイドプレート２の適所から外側へ延出
し、上記刃物部４４のモーターに接続され、他方
３９は昇降手段３５側から外側へ延出して、その
延出端に図示しないプラグが接続される。

〔考案の効果〕

以上説明したように本考案に係るラジアル・ア
ーム・ソーのスイツチケースは構成されたもので
あるから、ケース本体１と一体にスイツチカバー
部２０が連設されているので、ケース本体１のス
イツチ収納凹部７に、予め電源コード３８，３９
の一端を接続してあるスイツチを収納後、ヒンジ
部１９，１９から折曲してスイツチカバー部２０
をケース本体１上に重積状態としてケース本体１
をガイドプレート２に嵌合して組み付けると同時
に上記スイツチカバー部２０がガイドプレート頂
壁２ａで保持されて、スイツチ９、コード３８，
３９を覆つた状態に保持することができるので、
上記ガイドプレート２に対するスイツチケースの
組み付けを容易な操作によつて簡単、かつ素早く
行なうことができると共に、スイツチカバー部２
０はケース本体１と一体に形成され、かつ、コー
ド押え等も必要としないから、構造的に簡単で、
しかも金型成形手段等によつて一体成形できて生
産性に優れるをもつてコストダウンできる等の実
用的効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るラジアル・アーム・ソー
のスイツチケースの一実施例を示す平面図、第２
図は同実施例の側面図、第３図は同実施例の正面
図、第４図は同実施例の背面図、第５図、第６図
は同実施例の使用状態を夫々示す横断平面図と、
縦断側面図、第７図はラジアル・アーム・ソーの
一例を示す側面図である。 １……ケース本体、２……ガイドプレート、３
……前壁、５，６……スイツチ釦取付孔、７……
スイツチ収納凹部、７ｄ……後壁、１５，１６…
…Ｕ溝、１９，１９……ヒンジ部、２０……スイ
ツチカバー部、３５……昇降手段、３８，３９…
…電源コード、４３……コラム、４４……刃物
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ベース４２に立設されたコラム４３に昇降可能
   に設けられ、かつ、刃物部４４を前後移動可能に
   支承しうるように、横断面下向きのコ字形状に形
   成されたガイドプレート２の前端に嵌合固定可能
   に形成したラジアル・アーム・ソーのスイツチ本
   体１において、内部にスイツチ９を収納保持可能
   な収納凹部７とした筐体状のケース本体１の前壁
   ３に前記スイツチのON・OFFスイツチ釦５，６
   を操作するためのスイツチ釦取付孔５，６を、
   又、後壁７ｄに前記スイツチ９に接続する電源コ
   ード３８，３９を挿入するためのＵ溝１５，１６
   を夫々設けると共に、前記ケース本体１の上端開
   口部７ａを閉鎖して、前記スイツチと電源コード
   接続部とを覆うスイツチカバー部２０を前記ケー
   ス本体上へ折曲可能な薄肉のヒンジ部１９，１９
   を介して一体に延設したことを特徴とするラジア
   ル・アーム・ソーのスイツチケース。