JP3002804B2

JP3002804B2 - Ａｃアダプタの電源プラグ装置

Info

Publication number: JP3002804B2
Application number: JP6037770A
Authority: JP
Inventors: 博文堀内
Original assignee: Nagano Japan Radio Co Ltd
Current assignee: Nagano Japan Radio Co Ltd
Priority date: 1994-02-10
Filing date: 1994-02-10
Publication date: 2000-01-24
Anticipated expiration: 2015-01-24
Also published as: JPH07226262A

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は格納式に構成するＡＣア
ダプタの電源プラグ装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、商用交流電源を直流に変換するＡ
Ｃアダプタは知られている。この種のＡＣアダプタに
は、通常、電源コンセントに差し込む電源プラグ部を一
体的に備えているが、電源プラグ部の電源プラグピンは
ＡＣアダプタのハウジングから外部に突出し、保管性、
携帯性及び安全性等が損なわれることから、電源プラグ
部をハウジングの内部に格納できるようにしたＡＣアダ
プタも知られている（特開平５−１４４５０２号公報等
参照）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、電源プラグ
部をハウジングの内部に格納する方式としては、回転式
とスライド式が知られており、いずれの方式も絶縁性等
の電気的性能及び操作性等の機械的性能を損なうことな
く、安全性及び信頼性等の要求基準を満足させる必要が
ある。

【０００４】従来の電源プラグ部は一対の電源プラグピ
ンを有するいわゆる二ピン式を採用していたため、その
構造が簡易であり、電気的性能及び機械的性能、さらに
は、安全性及び信頼性等は、比較的容易に確保すること
ができた。しかし、電源プラグ部にアースピンを加えた
いわゆる三ピン式を採用する場合には、ピン数が増え、
構造が複雑化かつ大型化するばかりでなく、電源プラグ
ピンとは異なる性質のアースピンを含むことから、電気
的性能及び機械的性能、さらには安全性及び信頼性等を
満足させるための新たな課題を生じ、各種性能を容易に
確保できない問題があった。

【０００５】本発明はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したものであり、三ピン式を採用した場合で
も、電気的性能及び機械的性能、さらには、安全性及び
信頼性等の各種性能を容易に確保できるＡＣアダプタの
電源プラグ装置の提供を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、一対の電源プ
ラグピン３、４と絶縁材Ｒを一体成形し、かつＡＣアダ
プタＭのハウジングＭｈに内蔵した電源プラグ部２を、
ハウジングＭｈの外部に配した操作ノブ部５のスライド
操作により、使用位置Ｐｕ又は格納位置Ｐｈに移動可能
に構成してなるＡＣアダプタの電源プラグ装置１におい
て、特に、電源プラグピン３、４に対する直角方向両側
に位置する絶縁材Ｒの一方側に支持アーム部６を一体成
形し、この支持アーム部６の先端におけるピン支持部６
ｓにアースピン７を一体に設けるとともに、絶縁材Ｒの
他方側に操作ノブ部５を一体成形し、さらに、アースピ
ン７を含む電源プラグ部２を、ハウジングＭｈの内部に
取付可能に構成したガイドボックス１０に収容してなる
ことを特徴とする。

【０００７】この場合、操作ノブ部５はハウジングＭｈ
の外面Ｍｆに設けた凹部Ｍｓに収容し、かつ一部をハウ
ジングＭｈの外面Ｍｆから０．４ｍｍ〜１．２ｍｍ突出
させるとともに、電源プラグ部２に一端を連続形成する
ことにより弾性変位可能に設け、かつ使用位置Ｐｕと格
納位置Ｐｈに対応するハウジングＭｈ側のストッパ部Ｍ
ｘ…、Ｍｙ…に対して係止可能な被ストッパ部８…を設
ける。また、電源プラグ部２には変位した操作ノブ部５
を規制する位置規制部９を設ける。

【０００８】一方、ガイドボックス１０には内部空間を
仕切ることにより、電源プラグ部２を収容する第一空間
部１３とアースピン７を収容する第二空間部１４を形成
するとともに、支持アーム部６が通るスリット１５を有
する仕切壁部１２を設ける。そして、仕切壁部１２には
電源プラグピン３、４にそれぞれ接触する接触ブラシ部
１６ｂ、１７ｂを有する一対の接続導体プレート１６、
１７を、固定用凹部１８…及び固定用凸部１９…により
取付ける。

【０００９】また、ガイドボックス１０にはスリット１
５の上方に位置するとともに、電源プラグ部２に挿通し
て当該電源プラグ部２をスライド自在に支持し、かつ覆
いを兼ねるガイドレール部２０を設ける。さらにまた、
ガイドボックス１０には電源プラグ部２の左右両側をガ
イドする一対のガイドリブ部２１、２１を設けるととも
に、仕切壁部１２を直角に支持する補強リブ部２２、２
２を設ける。

【００１０】

【作用】本発明に係る電源プラグ装置１によれば、一対
の電源プラグピン３、４を有する電源プラグ部２は、絶
縁材Ｒにより一体成形される。さらに、絶縁材Ｒにはそ
の一部を延設した支持アーム部６が設けられるととも
に、その先端におけるピン支持部６ｓにはアースピン７
が一体に設けられる。また、絶縁材Ｒの他の位置には操
作ノブ部５が一体成形される。

【００１１】よって、操作ノブ部５をスライド操作し、
当該操作ノブ部５を使用位置Ｐｕに移動させれば、電源
プラグ部２及びアースピン７も共に移動し、電源プラグ
ピン３、４及びアースピン７はハウジングＭｈから外部
に突出する。一方、操作ノブ部５を反対方向にスライド
操作し、当該操作ノブ部５を格納位置Ｐｈに移動させれ
ば、電源プラグピン３、４及びアースピン７はハウジン
グＭｈの内部に格納される。

【００１２】この際、操作ノブ部５はハウジングＭｈの
外面Ｍｆに設けた凹部Ｍｓに収容され、かつ一部がハウ
ジングＭｈの外面Ｍｆから０．４ｍｍ〜１．２ｍｍ突出
するため、ハウジングＭｈからの操作ノブ部５の無用な
突出が解消されるとともに、良好な操作性が確保され
る。また、ハウジングＭｈ側には使用位置Ｐｕと格納位
置Ｐｈに対応したストッパ部Ｍｘ…、Ｍｙ…が設けられ
るとともに、操作ノブ部５は弾性変位可能となるよう
に、電源プラグ部２に対して一端のみが連続形成され、
かつハウジングＭｈ側のストッパ部Ｍｘ…、Ｍｙ…に対
して係止可能な被ストッパ部８が設けられるため、操作
ノブ部５を使用位置Ｐｕ又は格納位置Ｐｈに移動させれ
ば、被ストッパ部８はストッパ部Ｍｘ…又はＭｙ…にそ
れぞれ係止する。なお、操作ノブ部５を押せば、被スト
ッパ部８も変位し、ストッパ部Ｍｘ…又はＭｙ…に対す
る係止が解除される。また、変位した操作ノブ部５は位
置規制部９により規制されるため、操作ノブ部５の無用
な変位が阻止される。

【００１３】他方、ガイドボックス１０を用いたため、
その内部に収容される電源プラグ部２及びアースピン７
は、ハウジングＭｈの内部空間から絶縁（隔離）され
る。また、ガイドボックス１０の内部空間は、仕切壁部
１２によって、第一空間部１３と第二空間部１４に仕切
られ、第一空間部１３には電源プラグ部２が収容される
とともに、第二空間部１４にはアースピン７が収容され
るため、電源プラグ部２とアースピン７は仕切壁部１２
により、絶縁（隔離）される。なお、この際、電源プラ
グ部２とアースピン７間に設けた支持アーム部６は、仕
切壁部１２の中央に有するスリット１５内に位置する。

【００１４】また、仕切壁部１２には固定用凹部１８…
及び固定用凸部１９…により接続導体プレート１６、１
７が取付けられる。接続導体プレート１６、１７は接触
ブラシ部１６ｂ、１７ｂを備え、この接触ブラシ部１６
ｂ、１７ｂは電源プラグピン３、４にそれぞれ接触す
る。よって、ハウジングＭｈに内蔵した電気回路の電源
入力コードを、接続導体プレート１６、１７にそれぞれ
接続すれば、電源入力コードは接続導体プレート１６、
１７を介して各電源プラグピン３、４に電気的に接続さ
れる。なお、アースコードはアースピン７に直接接続で
きる。

【００１５】さらにまた、電源プラグ部２はガイドボッ
クス１０に設けたガイドレール部２０によってスライド
自在に支持されるため、電源プラグ部２はこのガイドレ
ール部２０に沿って使用位置Ｐｕ又は格納位置Ｐｈに移
動する。この際、電源プラグ部２の左右両側はガイドボ
ックス１０に設けた一対のガイドリブ部２１、２１によ
りガイドされるため、電源プラグ部２はガタ付くことな
く、ガイドレール部２０に沿って円滑に移動する。な
お、スリット１５の開口は覆い機能を有するガイドレー
ル部２０により覆われる。また、仕切壁部１２は補強リ
ブ部２２、２２により直角に支持されるため、仕切壁部
１２は機械的に補強される。

【００１６】よって、電源プラグピン３、４及びアース
ピン７を含む三ピン式を採用した場合でも、電気的性能
及び機械的性能、さらには、安全性及び信頼性等の各種
性能が容易に確保される。

【００１７】

【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。

【００１８】まず、本実施例に係る電源プラグ装置１を
備えるＡＣアダプタＭの外観構成について、図９及び図
１０を参照して説明する。

【００１９】ＡＣアダプタＭは電源回路を内蔵する左右
一対のハウジング半体を組合わせた偏平なハウジングＭ
ｈを備え、その狭幅の側面一側には開口部Ｍｏを設け
る。そして、ハウジングＭｈの内部には、電源プラグ装
置１を収容したガイドボックス１０を取付け、このガイ
ドボックス１０の前面部は開口部Ｍｏに臨ませる。ま
た、ハウジングＭｈの他の側面部から直流出力コードＭ
ｃを導出する。

【００２０】次に、本実施例に係る電源プラグ装置１の
構成について、図１〜図８を参照して説明する。

【００２１】図１中、１０は前記ガイドボックスであ
り、上面部及び後面部が開口した内部中空の直方体状に
形成する。ガイドボックス１０はハウジングＭｈの内面
に設けた複数の規制突起部Ｍｐ…により、当該ハウジン
グＭｈの内部に取付けられるとともに、ガイドボックス
１０の前面部は前述したように、ハウジングＭｈの開口
部Ｍｏを閉塞する。

【００２２】一方、ガイドボックス１０の内部には一体
成形した仕切壁部１２を設ける。仕切壁部１２は図３に
示すように、ガイドボックス１０の内部空間を上下に二
分し、これにより、電源プラグ部２を収容するための第
一空間部１３とアースピン７を収容するための第二空間
部１４を形成する。また、仕切壁部１２の中央には後述
する支持アーム部６が通るスリット１５を設ける。な
お、スリット１５を形成する仕切壁部１２の内縁部には
直角に立上げた立上部１２ｓ、１２ｓを一体形成する。

【００２３】さらに、ガイドボックス１０の内部におけ
る仕切壁部１２とガイドボックス１０の底面部間には左
右一対の離間した補強リブ部２２、２２を設ける。これ
により、仕切壁部１２は補強リブ部２２、２２により直
角に支持され、仕切壁部１２は機械的に補強される。

【００２４】また、ガイドボックス１０の前面部内面に
は後述する電源プラグ部２の左右両側をガイドする離間
した一対のガイドリブ部２１、２１を設ける。さらにま
た、ガイドボックス１０の前面部内面にはスリット１５
の上方に位置するとともに、電源プラグ部２に挿通して
当該電源プラグ部２をスライド自在に支持し、かつ覆い
を兼ねる断面Ｔ形のガイドレール部２０を設ける。この
ガイドレール部２０の覆い機能によりスリット１５の開
口が覆われる。なお、３０はガイドボックス１０の底面
部に設けたガイド条であり、このガイド条３０にはピン
支持部６ｓの下端に設けた係合凹部３１が係合する。

【００２５】他方、仕切壁部１２には左右に離間した一
対の接続導体プレート１６、１７を取付ける。一方の接
続導体プレート１６には図５及び図６に示すように、一
端を残してコの字形に打抜き、かつ斜めに折上げた接触
ブラシ部１６ｂを設けるとともに、その後方には、一端
を残してコの字形に打抜き、かつ斜めに折下げた係止片
部１６ｓを設ける。また、後端には直角に折曲形成した
接続部１６ｃを設ける。一方、仕切壁部１２には係止片
部１６ｓが挿入して係止する固定用凹部１８を設けると
ともに、ガイドボックス１０の側面部内面には接続導体
プレート１６の上方への変位を規制する固定用凸部１９
を設ける。これにより、接続導体プレート１６を仕切壁
部１２の面に沿って差し込めば、接続導体プレート１６
を仕切壁部１２上に取付けることができる。この際、接
続導体プレート１６の前後方向はガイドボックス１０の
前面部と係止片部１６ｓが係止する固定用凹部１８によ
り規制されるとともに、接続導体プレート１６の上下方
向は仕切壁部１２と固定用凸部１９により規制され、さ
らに、接続導体プレート１６の左右方向は仕切壁部１２
の立上部１２ｓとガイドボックス１０の側面部により規
制される。なお、他方の接続導体プレート１７も接続導
体プレート１６側と同様に取付けることができ、１７ｂ
は接続導体プレート１７の接触ブラシ部を示す。

【００２６】また、ガイドボックス１０にはアースピン
７を含む電源プラグ部２を収容する。電源プラグ部２は
図７及び図８に示すように、一対の電源プラグピン３、
４を合成樹脂等の絶縁材Ｒにより一体成形（モールド）
する。他方、電源プラグ部２の下面からは絶縁材Ｒの一
部を下方に延設して支持アーム部６を一体成形するとと
もに、この支持アーム部６の下端に設けたピン支持部６
ｓにはアースピン７をインサート成形等により一体に設
ける。

【００２７】さらに、電源プラグ部２の上面には絶縁材
Ｒを延設した操作ノブ部５を一体成形する。この際、操
作ノブ部５はハウジングＭｈの外面Ｍｆに設けた凹部Ｍ
ｓに収容し、かつ一部をハウジングＭｈの外面Ｍｆから
０．４ｍｍ〜１．２ｍｍ突出させる。なお、操作ノブ部
５は、図４及び図８に示すように、凹部Ｍｓに収容する
偏平なノブ本体部５ｍと、ノブ本体部５ｍの下面から下
方に延出し、凹部Ｍｓに設けたスリット部Ｍｅを通って
ハウジングＭｈの内部に至る接続導体プレート部５ｃ
と、この接続導体プレート部５ｃの下端に設けたノブ基
部５ｂからなる。そして、ノブ基部５ｂの一端は電源プ
ラグ部２の絶縁材Ｒに対して連続形成する。これによ
り、操作ノブ部５は電源プラグ部２に対して片持式に支
持され、弾性変位可能となる。また、ノブ基部５ｂには
被ストッパ部８…を一体形成する。この場合、ハウジン
グＭｈ側における上面部内面には図７及び図８に示すよ
うに、使用位置Ｐｕと格納位置Ｐｈに対応してストッパ
部Ｍｘ…とＭｙ…を一体成形するため、被ストッパ部８
…はストッパ部Ｍｘ…又はＭｙ…に対して選択的に係止
可能となる。なお、操作ノブ部５を押すことにより被ス
トッパ部８…が下方へ変位するため、被ストッパ部８…
とストッパ部Ｍｘ…又はＭｙ…の係止が解除される。ま
た、電源プラグ部２には変位した操作ノブ部５を規制す
る位置規制部９を一体に設ける。

【００２８】さらにまた、電源プラグ部２の中間部には
前記ガイドレール部２０が挿通する挿通孔３２を設け
る。この場合、正面から見た挿通孔３２の形状は、ガイ
ドレール部２０の断面形状とほぼ同じＴ形に形成する。
これにより、電源プラグ部２の挿通孔３２にガイドレー
ル部２０を挿通させた状態で、電源プラグ部２をガイド
ボックス１０内に収容することができ、電源プラグ部２
はガイドレール部２０に沿ってスライド移動可能とな
る。また、接触ブラシ部１６ｂ、１７ｂは電源プラグピ
ン３、４の下端にそれぞれ接触する。なお、ガイドボッ
クス１０の前面部には電源プラグピン３、４及びアース
ピン７の挿通する挿通孔を有する。

【００２９】そして、ハウジングＭｈに内蔵した電気回
路の電源入力コード３３、３４を接続導体プレート１
６、１７の接続部１６ｃ、１７ｃに半田付け等により接
続すれば、電源入力コード３３、３４は各電源プラグピ
ン３、４に電気的に接続される。また、アースコード３
５はアースピン７に直接半田付け等により接続する。

【００３０】次に、本実施例に係る電源プラグ装置１の
使用方法及び各部の機能について、図１〜図８を参照し
て説明する。

【００３１】まず、使用時には、操作ノブ部５をスライ
ド操作し、当該操作ノブ部５を図１に示す使用位置Ｐｕ
に移動させれば、電源プラグ部２及びアースピン７も共
に移動し、電源プラグピン３、４及びアースピン７はハ
ウジングＭｈから外部に突出する。この際、被ストッパ
部８…及びストッパ部Ｍｘ…の形状により、被ストッパ
部８…とストッパ部Ｍｘ…はクリック式に係止し、かつ
係止した後は相対移動が規制される。これにより、電源
プラグピン３、４及びアースピン７を不図示の電源コン
セントに差し込んで使用できる。

【００３２】一方、格納時には、操作ノブ部５を押しつ
つ反対方向にスライド操作すれば、被ストッパ部８…と
ストッパ部Ｍｘ…の係止が解除されるため、操作ノブ部
５を格納位置Ｐｈに移動させることができる。これによ
り、電源プラグピン３、４及びアースピン７は図２に示
すように、ハウジングＭｈの内部に格納される。この
際、被ストッパ部８…及びストッパ部Ｍｘ…の形状によ
り、被ストッパ部８…とストッパ部Ｍｘ…はクリック式
に係止又は係止解除される。

【００３３】また、いずれの操作時にも、操作ノブ部５
はハウジングＭｈの外面Ｍｆに設けた凹部Ｍｓに収容さ
れ、かつ一部がハウジングＭｈの外面Ｍｆから０．４ｍ
ｍ〜１．２ｍｍ突出するため、ハウジングＭｈからの操
作ノブ部５の無用な突出が解消され、かつ良好な操作性
が確保される。そして、操作ノブ部５の押操作時には、
変位した操作ノブ部５が位置規制部９により規制される
ため、操作ノブ部５の無用な変位は阻止される。さら
に、ガイドボックス１０に設けたガイドレール部２０に
より、電源プラグ部２がスライド自在に支持され、電源
プラグ部２はこのガイドレール部２０に沿って移動す
る。この際、ガイドボックス１０に設けた一対のガイド
リブ部２１、２１により、電源プラグ部２の左右両側が
ガイドされるとともに、ピン支持部６ｓの下端に設けた
係合凹部３１がガイド条３０にガイドされるため、電源
プラグ部２はガタ付くことなく、ガイドレール部２０に
沿って移動する。

【００３４】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではない。
例えば、電源プラグピンと電源入力コードは接続導体プ
レートを介して接続した例を示したが、アースピン側と
同じように接続導体プレートを介することなく直接接続
してもよい。また、アースピンとアースコードは電源プ
ラグピン側と同じように接続導体プレートを介して接続
してもよい。その他、細部の構成、形状、数量、素材等
において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に変更
できる。

【００３５】

【発明の効果】このように、本発明は一対の電源プラグ
ピンと絶縁材を一体成形し、かつＡＣアダプタのハウジ
ングに内蔵した電源プラグ部を、ハウジングの外部に配
した操作ノブ部のスライド操作により、使用位置又は格
納位置に移動可能に構成してなる電源プラグ装置におい
て、電源プラグピンに対する直角方向両側に位置する絶
縁材の一方側に支持アーム部を一体成形し、この支持ア
ーム部の先端におけるピン支持部にアースピンを一体に
設けるとともに、絶縁材の他方側に操作ノブ部を一体成
形し、さらに、アースピンを含む電源プラグ部を、ハウ
ジングの内部に取付可能に構成したガイドボックスに収
容してなるため、三ピン式を採用した場合でも、電気的
性能及び機械的性能、さらには、安全性及び信頼性等の
各種性能を容易に確保できるとともに、アースピンを含
む電源プラグ部は、ガイドボックスによりハウジングの
内部空間から絶縁（隔離）され、かつガイドされるとい
う顕著な効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る電源プラグ装置の使用時における
一部縦断側面図、

【図２】同電源プラグ装置の格納時における一部縦断側
面図、

【図３】同電源プラグ装置の一部縦断背面図、

【図４】同電源プラグ装置を備えるＡＣアダプタの平面
図、

【図５】同電源プラグ装置における接続導体プレートの
側面図、

【図６】同電源プラグ装置におけるガイドボックスの平
面図、

【図７】同電源プラグ装置におけるアースピン及び電源
プラグ部の一部縦断側面図、

【図８】同電源プラグ装置におけるアースピン及び電源
プラグ部の背面図、

【図９】同電源プラグ装置を備えるＡＣアダプタの側面
図、

【図１０】同電源プラグ装置を備えるＡＣアダプタの正
面図、

【符号の説明】

１電源プラグ装置２電源プラグ部３電源プラグピン４電源プラグピン５操作ノブ部６支持アーム部６ｓピン支持部７アースピン８被ストッパ部９位置規制部１０ガイドボックス１２仕切壁部１３第一空間部１４第二空間部１５スリット１６接続導体プレート１６ｂ接触ブラシ部１７接続導体プレート１７ｂ接触ブラシ部１８固定用凹部１９固定用凸部２０ガイドレール部２１ガイドリブ部２２補強リブ部Ｒ絶縁材ＭＡＣアダプタＭｈハウジングＭｆ外面Ｍｓ凹部Ｍｘストッパ部Ｍｙストッパ部Ｐｕ使用位置Ｐｈ格納位置

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】一対の電源プラグピンと絶縁材を一体成
形し、かつＡＣアダプタのハウジングに内蔵した電源プ
ラグ部を、ハウジングの外部に配した操作ノブ部のスラ
イド操作により、使用位置又は格納位置に移動可能に構
成してなるＡＣアダプタの電源プラグ装置において、前
記電源プラグピンに対する直角方向両側に位置する前記
絶縁材の一方側に支持アーム部を一体成形し、この支持
アーム部の先端におけるピン支持部にアースピンを一体
に設けるとともに、前記絶縁材の他方側に操作ノブ部を
一体成形し、さらに、アースピンを含む電源プラグ部
を、ハウジングの内部に取付可能に構成したガイドボッ
クスに収容してなることを特徴とするＡＣアダプタの電
源プラグ装置。
【請求項２】操作ノブ部はハウジングの外面に設けた
凹部に収容し、かつ一部をハウジングの外面から０．４
ｍｍ〜１．２ｍｍ突出させることを特徴とする請求項１
記載のＡＣアダプタの電源プラグ装置。
【請求項３】操作ノブ部は電源プラグ部に一端を連続
形成することにより弾性変位可能に設け、かつ使用位置
と格納位置に対応するハウジング側のストッパ部に対し
て係止可能な被ストッパ部を有することを特徴とする請
求項１又は２記載のＡＣアダプタの電源プラグ装置。
【請求項４】電源プラグ部には変位した操作ノブ部の
位置を規制する位置規制部を有することを特徴とする請
求項１、２又は３記載のＡＣアダプタの電源プラグ装
置。
【請求項５】ガイドボックスには内部空間を仕切るこ
とにより、電源プラグ部を収容する第一空間部とアース
ピンを収容する第二空間部を形成するとともに、支持ア
ーム部が通るスリットを有する仕切壁部を設けることを
特徴とする請求項１記載のＡＣアダプタの電源プラグ装
置。
【請求項６】仕切壁部には電源プラグピンに接触する
接触ブラシ部を有する一対の接続導体プレートを、固定
用凹部及び固定用凸部により取付けてなることを特徴と
する請求項１又は５記載のＡＣアダプタの電源プラグ装
置。
【請求項７】ガイドボックスにはスリットの上方に位
置するとともに、電源プラグ部に挿通して当該電源プラ
グ部をスライド自在に支持し、かつ覆いを兼ねるガイド
レール部を設けることを特徴とする請求項１、５又は６
記載のＡＣアダプタの電源プラグ装置。
【請求項８】ガイドボックスには電源プラグ部の左右
両側をガイドする一対のガイドリブ部を設けることを特
徴とする請求項１、５、６又は７記載のＡＣアダプタの
電源プラグ装置。
【請求項９】ガイドボックスには仕切壁部を直角に支
持する補強リブ部を設けることを特徴とする請求項１、
５、６、７又は８記載のＡＣアダプタの電源プラグ装
置。