JPH049445A - 成形性に優れたAl―Mg系合金及び製造方法 - Google Patents

成形性に優れたAl―Mg系合金及び製造方法

Info

Publication number
JPH049445A
JPH049445A JP11097190A JP11097190A JPH049445A JP H049445 A JPH049445 A JP H049445A JP 11097190 A JP11097190 A JP 11097190A JP 11097190 A JP11097190 A JP 11097190A JP H049445 A JPH049445 A JP H049445A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
subjected
annealing
specified
compactibility
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11097190A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiko Eto
武比古 江藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP11097190A priority Critical patent/JPH049445A/ja
Publication of JPH049445A publication Critical patent/JPH049445A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は成形加工用のAl−Mg系合金及びその製造方
法に係り、より詳しくは、特に成形加工性の一つの指針
となる高い伸びの得られる成形性に優れたA犯−Mg系
合金及びその製造方法に関する。
(従来の技術及び解決しようとする課題)一般に展伸加
工用Al−Mg系合金として知られている5182合金
(A Q −4,5Mg−0,35M n )は、伸び
が軟質材で26〜28%であるが、自動車外板等の高成
形性を要求される部材には。
より高い伸びの得られる材料の開発が要求されていた。
そのため、本発明者等は、5182合金の伸びを向上す
る方法を開発し、先に特公昭59−39500号を提案
した。しかし、その方法では、分散粒子MnAD、のサ
イズが1000−5000人(体積分率1.0〜1.5
%)と大きく、この分散粒子の回りの応力集中により伸
びは28〜31%止まりであった。
近年、軽量化への要求がますます強くなり、より複雑な
成形加工部材用としては、伸びがおおよそ35%以上(
少なくとも33%以上)の材料の開発への要望が強くな
ってきており、上記方法では充分対応できないのが現状
である。
本発明は、上記要請に応えるべくなされたもので、特に
高い伸びの得られる成形性に優れたAl−Mg系合金材
を提供し、またか\る材料を工業的に容易に製造できる
方法を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 前記課題を解決するため、本発明者等は、Mg量の影響
、組織制御、工業的製造方法等の観点より鋭意研究を行
ったところ、合金組成の適正化と製造条件の最適化によ
り、成形性に優れたAl−Mg系合金材料を開発し、こ
こに本発明をなしたものである。
すなわち、本発明は、Mg:4〜6wt%を含有し、大
きさ200〜500人のZr系金属間化合物が分散粒子
として体積分率で0.5〜2.0%含まれていることを
特徴とする成形性に優れたAl−Mg系合金を要旨とす
るものである。
また、その製造方法は、Mg:4〜6wt%及びZr:
0.05〜0.20wt%を含有するAl−Mg系合金
につき、400〜550℃の温度で均質化熱処理を施し
、熱間圧延と冷間圧延を行った後、軟質化焼鈍を施し、
次いで30%以上の冷間加工を行った後、450〜55
0℃の温度で高温短時間の焼鈍を施し、その後80〜1
000℃/mj、nの平均冷却速度で100℃以下まで
冷却することを特徴とするものである。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
(作用) まず、本発明における化学成分の限定理由について説明
する。なお、成分含有量は重量%である。
Mg: 本発明が対象とするアルミニウム合金はMgを4〜6%
含有するAl2−Mg系合金であり、その材料の強度は
主としてMg原子の固溶体強化機構によってもたらされ
、含有量に比例して高い強度が得られる。
しかし、Mg量が4%未満では材料の十分な強度(少な
くとも耐力11 kgf/am”程度)が得られず、ま
た6%を超えると、高い伸びは得られるものの。
熱間加工時に加工割れが発生し易く、製造が難しい。ま
た、Mg量が高くなると応力腐食割れの発生を招き易い
。よって、Mg量は4〜6%の範囲とする。
zr: Zrは球状の金属間化合物ZrAl3を形成し、変形中
に転位に切断されない状態(すなわち、直径20OA以
上)で存在すると、すべりの集中を妨げ、他のすベリ面
でのすべりを誘発し、結果として材料全体に均一微細な
すベリを生じさせ、高い変形能を材料に付与することが
できる。しかし。
直径が500人を超えると、分散粒子の回りで応力集中
状態が発生し、伸びの低下を招く。このようなZrAl
、の最適分散状態は、直径が200〜500A、体積分
率が0.5〜2.0%で実現することができ、そのため
には、Zr量は0.05〜0゜20%が必要である。
その他の元素: 本発明はAl11−Mg系合金に関するものであるが、
従来より強度向上元素として知られているCu、Zn等
の元素については1強度上昇に伴う伸びの低下や耐食性
を損なわない範囲として0.5%程度を上限として含ん
でも良い。
なお、不純物は本発明の効果を損なわない限度で許容さ
れるが、例えば、Al地金中に含まれるSl、Fe等の
不純物が多くなると成形性を劣化させるので、Siは0
.15%以下、Feは0.20%以下に規制するのが望
ましい。
次に本発明の製造方法について説明する。
上記の如く成分調整したAl−Mg系合金を通常はDC
鋳造法で造塊し、均質化熱処理を施した後、熱間圧延を
行う。均質化熱処理温度は400℃以上でないと、■材
料中のMg原子のミクロ偏析の均一化、■ZrAl、の
形成(Zrの拡散)、■鋳造中に晶出した不純物元素を
核とする金属間化合物(晶出物)の部分固溶、等が十分
にできない。
また、550℃以上ではバーニングが発生し易い。
したがって、均質化熱処理温度は400〜550℃の範
囲とする必要がある。なお、上記■の目的のために、1
段目:400℃(ZrAl3.の微細析出)→2段目:
500℃(ZrAl3のサイズの制御)の如く2段階で
実施しても良い。また、熱間圧延は300〜500℃の
温度で行うのが望ましい。
熱間圧延後、中間圧延、場合によっては焼鈍との組み合
わせで所定の板厚とし、軟質化焼鈍(通常は350〜4
50”C)を施し、焼鈍材とする。
次いで、焼鈍材に対して30%以上の冷間圧延を実施す
る。この場合、加工率が30%未満では最終焼鈍(後述
)時に結晶粒が粗大化し、成形加工時に肌荒れ(オレン
ジピールの出現)を招き、表面品質を損ねるので好まし
くない。
次に高温短時間焼鈍を450〜550℃で行う。
450℃未満ではMg原子が十分固溶されず、伸びの低
下やストレッチャー・ストレインの発生を招き、また5
50℃を超える温度ではバーニングや結晶粒の粗大化の
点から好ましくない。したがって、加熱温度は450〜
550℃の範囲とする。
なお、処理時間は特に制限されないが、高温(500℃
以上)では数秒〜60秒で十分であるが、低温ではより
長時間が必要である。
高温短時間焼鈍後、80〜b 平均冷却速度で100℃以下まで冷却する。80℃/f
f1in未満の冷却速度ではMg原子の固溶状態を十分
に凍結できず、ストレッチャー・ストレインの発生や伸
びの低下を招き、また、1000℃/winを超える冷
却速度(例えば、水冷等の数1000℃/+in)は焼
入れ状態となり、Mgの拡散・析出により応力腐食割れ
等の原因となるので避けるべきである。
このようにして得られるAl−Mg系合金材料は、成形
性に優れ、特に高い伸びを有するので、成形加工時にか
なり複雑な加工が可能であり、しかも成形時にストレッ
チャー・ストレインマークの発生もなく、良好な表面品
質を得ることができる。
以下に本発明の実施例を示す。
(実施例) 第1表に示す化学成分を有するAl合金鎚塊(厚さ50
+am)を固剤し、均質化熱処理を施した後、300〜
500℃の温度で熱間圧延を行い、厚さ61111の熱
延板とした。その後、400℃X2hrの中間焼鈍を実
施し、厚さ約1.3〜2111gの板に冷間圧延し1次
いで400℃X2hrの中間焼鈍(軟質化焼鈍)を施し
、軟質材とした。更に、第2表に示す条件で仕上冷延を
行い、最終板厚1.0mmの板材とし、高温短時間の加
熱処理を施し、供試材とした。
供試材の機械的性質、ストレッチャー・ストレインマー
ク評価、肌荒れ状況を調べた結果を第2表に併記する。
なお、機械的性質は、J I 85号試験片を作製し、
測定を行った。
第2表より明らかなように、本発明例は、いずれも高い
伸びを有すると共に所要の強度が確保でき、しかもスト
レッチャー・ストレインマークが発生せず、肌荒れ発生
も認められず、高表面品質である。
一方、比較例は、いずれも高い伸びが得られていない。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、成形加工性の重
要な1つの指標となる高b)伸びを有する高成形性のA
、Q−Mg系合金材料が得られ、しかもその工業的製造
が容易である。
特許出願人  株式会社神戸製鋼所 代理人弁理士 中  村   尚

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Mg:4〜6wt%を含有し、大きさ200〜5
    00ÅのZr系金属間化合物が分散粒子として体積分率
    で0.5〜2.0%含まれていることを特徴とする成形
    性に優れたAl−Mg系合金。
  2. (2)Mg:4〜6wt%及びZr:0.05〜0.2
    0wt%を含有するAl−Mg系合金につき、400〜
    550℃の温度で均質化熱処理を施し、熱間圧延と冷間
    圧延を行った後、軟質化焼鈍を施し、次いで30%以上
    の冷間加工を行った後、450〜550℃の温度で高温
    短時間の焼鈍を施し、その後80〜1000℃/min
    の平均冷却速度で100℃以下まで冷却することを特徴
    とする成形性に優れたAl−Mg系合金の製造方法。
JP11097190A 1990-04-26 1990-04-26 成形性に優れたAl―Mg系合金及び製造方法 Pending JPH049445A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11097190A JPH049445A (ja) 1990-04-26 1990-04-26 成形性に優れたAl―Mg系合金及び製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11097190A JPH049445A (ja) 1990-04-26 1990-04-26 成形性に優れたAl―Mg系合金及び製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH049445A true JPH049445A (ja) 1992-01-14

Family

ID=14549143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11097190A Pending JPH049445A (ja) 1990-04-26 1990-04-26 成形性に優れたAl―Mg系合金及び製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH049445A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1143650A (ja) * 1997-07-28 1999-02-16 Nitto Denko Corp 粘着テープ
JP2014196530A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 株式会社Uacj 磁気ディスク基板用アルミニウム合金板及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1143650A (ja) * 1997-07-28 1999-02-16 Nitto Denko Corp 粘着テープ
JP2014196530A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 株式会社Uacj 磁気ディスク基板用アルミニウム合金板及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070217943A1 (en) Al-Mg Alloy Sheet with Excellent Formability at High Temperatures and High Speeds and Method of Production of Same
WO1995022634A1 (fr) Procede de production d'une plaque d'alliage d'aluminium destinee au moulage
WO2013073575A1 (ja) ボルト用アルミニウム合金線及びボルト並びにそれらの製造方法
EP0480402B1 (en) Process for manufacturing aluminium alloy material with excellent formability, shape fixability and bake hardenability
JP2004522585A (ja) 高強度アルミニウム合金箔の製造方法
JPH1030147A (ja) Al−Zn−Mg系合金押出材とその製造方法
JPH06340940A (ja) プレス成形性、焼付硬化性に優れたアルミニウム合金板及びその製造方法
JPH04341546A (ja) 高強度アルミニウム合金押出形材の製造方法
JPS6050864B2 (ja) 曲げ加工性に優れた成形加工用アルミニウム合金材料およびその製造法
JPH049445A (ja) 成形性に優れたAl―Mg系合金及び製造方法
JP3278119B2 (ja) 成形性及び焼付硬化性に優れたAl−Mg−Si系合金板の製造方法
JP2000160272A (ja) プレス成形性に優れたAl合金板
JPH10259464A (ja) 成形加工用アルミニウム合金板の製造方法
WO1988003575A1 (en) Aluminum-lithium alloys and process therefor
JPH05132745A (ja) 成形性に優れたアルミニウム合金の製造方法
JPH0480979B2 (ja)
JPS63125645A (ja) 微細結晶粒を有するアルミニウム合金材料の製造方法
JPH0718389A (ja) 成形用Al−Mg系合金板の製造方法
JPH09176805A (ja) アルミニウムフィン材の製造方法
JP3543362B2 (ja) 成形性および焼き付け硬化性に優れたアルミニウム合金板の製造方法
JP2003328095A (ja) 成形加工用アルミニウム合金板の製造方法
JP3359428B2 (ja) 成形加工用アルミニウム合金板の製造方法
JPH0428837A (ja) 高冷却能を有する高強度Cu合金製連続鋳造鋳型材およびその製造法
KR960007633B1 (ko) 고성형성 고강도 알루미늄-마그네슘계 합금 및 그 제조방법
JP3983454B2 (ja) 高強度高成形性アルミニウム合金板の製造方法および該製造方法により得られるアルミニウム合金板