JPH049185B2 - - Google Patents

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JPH049185B2
JPH049185B2 JP15164183A JP15164183A JPH049185B2 JP H049185 B2 JPH049185 B2 JP H049185B2 JP 15164183 A JP15164183 A JP 15164183A JP 15164183 A JP15164183 A JP 15164183A JP H049185 B2 JPH049185 B2 JP H049185B2
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JP
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resin
powder
oxide
present
basic
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JP15164183A
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は電気電子機器を構成する筺体および電
気電子部品等(以下電気電子機器とする)に使用
する樹脂組成物に関する。 電気電子機器は近年、機器の小型化及び軽量化
が進んでおり、これに従つて熱伝導性、電磁波し
やへい及び/又は透磁性、耐熱性、易加工性等の
諸性能を同時に満足する材料が求められている。
すなわち、機器の小型化により局部発熱が大とな
り、回路素子の損傷が多くなつてくるので、これ
を防ぐために放熱性の良い、つまり熱伝導性の高
い材料が求められている。又、小型化のために一
つの材料に熱伝導性の他に電磁波しゃへい性、透
磁性をを併せもつことが求められている。さら
に、耐熱性という点については単に使用時、加工
時にかかる熱に対して耐えるばかりでなく、温度
変化に対して寸法が安定していること、つまり線
膨張係数が高温においても低い値であることが、
材料特性として求められている。 以上の諸性能を満足した上でさらに複雑な形状
の部品を生産性良く製造するために射出成形など
が可能な易加工性も求められている。 本発明の目的は、特定の樹脂と特定の充てん材
とを組み合わせることにより、前述の熱伝導性、
電磁波しやへい及び/又は透磁性、耐熱性、易加
工性の所要求を同時に満たす電気電子機器用の樹
脂組成物を提供することにある。 従来、樹脂に熱伝導性等の性能を与えるために
は、それぞれの目的にあつた充てん材を含有させ
ることが行なわれている。本発明の目的のように
2種以上の性能を付与し、かつ、良好な加工性を
達成するにはそれぞれの目的にあつた充てん材の
量を少なくする必要があり、十分な性能が得にく
かつた。また、熱伝導性に関しては比較的少ない
充てん量で大なる効果を示すものとして塩基性酸
化物が知られているが、塩基性酸化物は、一般的
に成形加工時の高温下では樹脂を容易に分解さ
せ、そのため射出成形のような高温の加工を前提
にすると塩基性酸化物を充てんし得る樹脂は極め
て少ないという問題がある。 本発明者らは以外にもきわめて特定された樹脂
が塩基性酸化物に対しても安定であり、かつこの
樹脂に塩基性酸化物粉末と磁性体粉末を組み合せ
た充てん材を充てんすることにより、熱伝導性と
電磁波しやへい及び/又は透磁性を同時に満足
し、かつ耐熱性と易加工性も満足し得るものが得
られることを見い出して本発明を完成した。 本発明の電気電子機器用耐熱性熱可塑性樹脂組
成物は、ポリエーテルサルフオン樹脂、ポリサル
フオン樹脂、ポリエーテルケトン樹脂又はポリエ
ーテルイミド樹脂から選ばれた1種又は2種以上
の樹脂混合物に塩基性酸化物粉末および磁性体粉
末を充てんしてなるものである。 本発明に用いる樹脂はポリエーテルサルフオン
樹脂(以下PESと略す)、ポリサルフオン樹脂
(以下PSFと略す)、ポリエーテルエーテルケトン
樹脂(以下PEESと略す)及びポリエーテルイミ
ド樹脂(以下PEIと略す)に限られる。これらの
構造、ガラス転移温度、融点を表−Iに示す。
【表】 これら以外の樹脂では耐熱性、易加工性又は本
発明で用いる充てん材に対する安定性等のいずれ
かの点で劣り本発明に使用できない。たとえば、
ポリフエニレンサルフアイド樹脂は熱寸法安定性
が劣り、又、ポリカーボネート樹脂は加工時に分
解する。なお他の樹脂を上記の4種の樹脂に混合
することは差しつかえない。 本発明に用いる塩基性酸化物とは、金属の酸化
物であり、酸化マグネシウム、酸化アルミニウ
ム、酸化ベリリウム等がその代表的なものであ
る。中でも酸化マグネシウムが好ましい。その粒
径は、熱伝導性と成形性のバランス上、平均5〜
15μであることが望ましい。 本発明で用いられる磁性体粉末はフエライト粉
末、鉄粉等であつて、これらは電磁波しやへい
性、透磁性を与える目的で添加される。例えば電
磁波しやへい性を与えるためには通常のハードフ
エライト類粉末が知られており、いずれも使用で
きる。しゃへい効果と組成物の加工性から、その
粒径が1〜5μのものが好ましい。また透磁性を
与える充てん材としてはソフトフエライト粉ある
いは鉄粉等が知られており、これらはいずれでも
使用できる。鉄粉を使用する場合は、その粒径は
加工性等から15μ以下が望ましい。 本発明で用いられる上記の充てん材、すなわち
塩基性酸化物粉未と磁生体粉末の充てん量は樹脂
と塩基性酸化物及び磁生体の含有量に対し性能と
加工性のバランス上、その合計量が30〜90重量%
であり、かつそれら両者の比が0.1〜10程度が望
ましい。 更に、他の充てん材、例えばガラス繊維、カー
ボン繊維等の繊維類、タルク、炭酸カルシウム等
の無機充てん材等を物性をそこなわない範囲で併
用することができる。 本発明の電気電子用熱可塑性樹脂組成物は放熱
性、電磁波しやへい性及び/又は透磁性、寸法安
定性、生産性を同時に満たしており、これを用い
れば電気電子機器の大幅な小型化、軽量化が可能
となる。以下実施例により、本発明を説明する。 実施例 1 PES40重量%と平均直径2μのバリウムフエラ
イト粉末30重量%と平均直径10μのMg0粉末30重
量%とを押出機で330〜340℃のシリンダー温度で
混練しペレツト化した。このペレツトを用いシリ
ンダ温度390℃、射出圧力1200Kg/cm2の条件で射
出成形することにより10cm角、厚さ2.5mmのプレ
ートを得た。 このプレートの電磁波しやへい性、熱伝導率、
線膨張率を測定した。結果を表−に示した。 実施例 2〜5 樹脂及び充てん材を表−に示すように変えて
実施例1と同様にペレツト化し、次いで射出成形
してプレートを得た。各性能の測定結果、成形性
を表−に示した。 比較例 1 実施例1においてPESに代えてポリフエニレン
サルフアイド樹脂(PPSと略す)を用い実施例1
と同様にペレツト化し射出成形してプレートを得
た。 各性能測定結果および成形性を表−に示し
た。 この組成物は高温(180℃)での線膨張率が13
×10-5/℃と大きく耐熱性の点で問題がある。 比較例 2 実施例1においてPESに代えてポリカーボネー
ト樹脂(PCと略す)を用い実施例1と同様にペ
レツト化し、シリンダー温度300℃にて射出成形
した。しかし成形中に樹脂が分解し、正常なプレ
ートが得られなかつた。 比較例 3 実施例1において、充てん剤としてフエライト
だけを用い、Mg0を充てんしない組成物につい
て、実施例1と同様に実験を行なつた(フエライ
ト75重量%)。得られたプレートの熱伝導率は
7Kcal/m・Hr・℃と低く、放熱性が劣つてい
る。
【表】 * 成形不能のため測定しなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリエーテルサルフオン樹脂、ポリサルフオ
    ン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂又は、
    ポリエーテルイミド樹脂から選ばれた1種又は2
    種以上の樹脂混合物に塩基性酸化物粉末および磁
    性体粉末を充てんしてなることを特徴とする電気
    電子機器用耐熱性熱可塑性樹脂組成物。 2 上記塩基性酸化物が酸化マグネシウム、酸化
    アルミニウム及び/又は酸化ベリリウムである特
    許請求の範囲第1項に記載の樹脂組成物。 3 上記磁性体粉末が鉄粉及び/又はフエライト
    粉である特許請求の範囲第1項に記載の樹脂組成
    物。
JP15164183A 1983-08-22 1983-08-22 樹脂組成物 Granted JPS6044551A (ja)

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JPS6044551A JPS6044551A (ja) 1985-03-09
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JPH0797524B2 (ja) * 1985-10-08 1995-10-18 電気化学工業株式会社 磁性体樹脂組成物
EP1229259A1 (en) * 1999-11-12 2002-08-07 Daikin Industries, Ltd. Cylindrical article and method for manufacturing the same
JP4959378B2 (ja) * 2007-02-28 2012-06-20 三菱重工業株式会社 植物苗の短期育成用具および育成方法、定植用植物苗セット、並びに植苗方法

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