JPH0491099A - ヒトα↓1―アンチキモトリプシンの精製法 - Google Patents

ヒトα↓1―アンチキモトリプシンの精製法

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JPH0491099A
JPH0491099A JP20394890A JP20394890A JPH0491099A JP H0491099 A JPH0491099 A JP H0491099A JP 20394890 A JP20394890 A JP 20394890A JP 20394890 A JP20394890 A JP 20394890A JP H0491099 A JPH0491099 A JP H0491099A
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antichymotrypsin
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Yoshitaka Iba
善孝 伊庭
Kunitsugu Inoue
國世 井上
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ヒトα、−アンチキモトリブンンに特異的に
結合するモノクローナル抗体を利用した試料中のヒトα
1−アンチキモトリプシンの精製法に関するものである
。さらに詳しくは、ヒトα1−アンチキモトリプシンで
免疫された噴孔動物の牌細胞と骨髄腫細胞との細胞融合
によって得られたハイブリドーマの産生ずるヒトα1−
アンチキモトリプシンに対するモノクローナル抗体、お
よび該モノクローナル抗体を利用した試料中のヒトα、
−アンチキモトリブンンの精製法に関する。
(従来の技術) ヒトα1−アンチキモトリプシンは1978年にその性
状が明らかになった糖タンパク質である(bioche
mistry 17巻26号5651−5656頁)。
詳しくはアミノ酸408残基からなり、約26%の糖を
含む分子量的68,000の糖タンパク質であり、その
主な生体内作用は、肥満細胞のキマーゼや好中球のカテ
ブシンGなどのキモトリプシン様プロテアーゼの阻害で
ある。ヒトα、−アンチキモトリプシンはα1−アンチ
トリプシンと同様にアキュート・フェイズ・プロティン
であることも知られており、肺や腎での感染防止とプロ
テアーゼ・プロテアーゼインヒビターの平衡化に関与し
ていると考えられている(蛋白質・核酸・酵素第34巻
 8号 949−962頁 1989年)。生体内での
主な産生臓器は肝臓で、健常人の血清中濃度は300〜
600μg / m 1に達する。
最近ではその臨床的な知見も幾つか得られており、特に
骨癌、肉腫、カポシ肉腫、癌腫、悪性メラノーマのマー
カーとなることが報告されている(Pathol Re
s Pract 1.82巻 33B−343頁 19
87年、Am J Surg Pathol 11巻1
3t−139頁1987年)。
その他では、炎症反応、クローン病、潰瘍性大腸炎、脳
傷害においてもヒトα1−アンチキモトリプシンの血清
中濃度の増加が観察されている。このように近年ヒトα
、−アンチキモトリプシンは臨床的なマーカーとして注
目されているが、その作用や機能はいまだ明らかではな
い。さらにアルツハイマー病患者の血清中及び髄液中で
ヒトα1−アンチキモトリプシンが増加していることも
報告され、その成因、病体との関連についても注目され
ている(Cell  52巻487−501頁 198
8年、生化学第61巻 第 5号 385頁 1989
年、日経メディカル1990年 3月10日号 66−
74頁)。
ヒトα1−アンチキモトリプシンの精製法としては、従
来からイオン交換クロマトグラフィー疎水クロマトグラ
フィー、ゲル濾過法などによるものがある。
(発明が解決しようとする課8) 上述の精製法のいずれの方法においても繁雑な操作を必
要とするため、本発明は、より簡便な方法で純度良くヒ
トa1−アンチキモトリプシンを精製できる方法を提供
することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、上述の精製法の問題点を解決するため、
ヒトα1−アンチキモトリプシンに特異的に結合するモ
ノクローナル抗体を用いたヒトαよ−アンチキモトリプ
シンの精製法を見出たした。
即ち本発明は、ヒトα1−アンチキモトリプシンに特異
的に結合するモノクローナル抗体を不溶性担体と結合し
た免疫吸着剤に、ヒトσ、−アンチキモトリプシンを含
む試料溶液を接触させ、ヒトα1−アンチキモトリプシ
ンを該吸着剤に特異的に結合させた後、溶出させること
を特徴とするヒトαカーアンチキモトリプシンの精製法
である。
ヒトαカーアンチキモトリプシンに特異的に結合するモ
ノクローナル抗体を産生ずるハイブリドーマは、それ自
体公知である方法 (G、K  hler&c、Milstein。
Nature’、256,495.(1975))に準
じて製造することができ、例えば次の如くして製造する
ことができる。すなわち、 ■抗原としてヒトαカーアンチキモトリプシンを用いて
免疫した動物から抗体産生細胞を調製し、■これとは別
に骨髄腫細胞を調製し、 ■これらの細胞を融合させ、 ■得られた融合細胞のうちハイブリドーマのみを選択的
に増殖させ、 ■得られたハイブリドーマからヒトαカーアンチキモト
リプシンに対する抗体を産生ずるハイブリドーマを検索
し、 ■ヒトα1−アンチキモトリプシンに対する抗体を産生
ずるハイブリドーマをクローニングすることにより得ら
れる。
得られた抗ヒトa1−アンチキモトリブンン・モノクロ
ーナル抗体産生ハイブリドーマから、抗ヒトα1−アン
チキモトリプシン・モノクローナル抗体を得るには例え
ば次の如くすればよい。すなわち、抗ヒトα、−アンチ
キモトリプシン・モノクローナル抗体産生ハイブリドー
マを適当な培地中で培養し、その培養上清を採取するこ
とにより、抗ヒトα、−アンチキモトリプシン・モノク
ローナル抗体を得ることができる。また、細胞融合の際
に用いた骨髄肝細胞の由来動物と同種の動物にブリスタ
ン(2,6,10,14−テトラメチルペンタデカン)
などの鉱物油を腹腔内に投与した後、抗ヒトα、−アン
チキモトリプシン・モノクローナル抗体産生ハイブリド
ーマを接種して腹腔内でハイブリドーマを増殖させ、目
的とするモノクローナル抗体を含有する腹水を作らせ、
腹水を採取することによっても目的とするモノクロ−ナ
ル抗体を得ることができる。モノクローナル抗体を分離
精製する方法としては、イオン交換クロマトグラフィー
、疎水クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグ
ラフィーなどによる方法がある。
抗ヒトα、−アンチキモトリプシン・モノクローナル抗
体を免疫吸着剤として利用することによってヒトαイー
アンチキモトリプシンを精製するには例えば次の如くす
ればよい。
すなわち、該モノクローナル抗体をアガロースゲル、デ
キストランゲル、ポリビニルゲル等の不溶性担体に結合
させ、該モノクローナル抗体結合担体を免疫吸着剤とし
て用いることにより実施される。
不溶性担体とモノクローナル抗体との結合は、ブロムシ
アン法やエポキシ、アミノ、カルボキシルあるいはホル
ミル基等を介して結合させる方法により行うことができ
る。
このようにして得た免疫吸着剤に、例えば、適当な緩衝
液などを用いて、好ましくはp++6.5〜8.5にし
て、ヒトα1−アンチキモトリプシンを吸着させればよ
い。そして、非吸着性物質などの不純物を除去した後、
好ましくは、pH2,5〜4.5にして、目的とするヒ
トα1−アンチキモトリプシンを溶出すれば良い。この
ときpHを低くしすぎると、モノクローナル抗体に悪影
響を及ぼし、ヒトα1−アンチキモトリプシンの吸着量
が低下してしまうため、上記のようなp)I範囲が好ま
しい。
吸着・溶出時の温度については、ヒトa1−アンチキモ
トリプシンは温度にあまり敏感ではないため、特に限定
されることはなく、通常行われている免疫吸着剤への吸
着・溶出と同様に行えばよい。
免疫吸着剤と試料の接触方法としては、カラムクロマト
グラフィー法や、バッチ法を行うことができる。
(発明の効果) 本発明によれば、従来法より簡便な操作により高純度に
ヒトα1アンチキモトリプンンを精製することが可能で
ある。
特に本発明では、モノクローナル抗体を用いているため
、ポリクローナル抗体を用いるよりも、より緩和な条件
で目的とするヒトα1−アンチキモトリプシンを溶出で
き、抗体の吸着量を低下させることなく、免疫吸着剤を
再利用することができる。
(実施例) 以下実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、
本発明は以下の実施例になんら限定されるものではない
[実施例1] 抗ヒトa1−アンチキモトリブンン・モノクローナル抗
体産生ハイブリドーマの製造 モノクローナル抗体産生ハイブリドーマの製造は、前記
したようにG、K  hlerとC,Milstein
らの方法(Nature256.495.  (197
5))に従った。
(A)ヒトα1−アンチキモトリプシン感作動物細胞の
調製 B a l b / C7ウス(♀)をヒトa1−アン
チキモトリプシンで免疫した。免疫は、マウスの腹腔に
フロイントの完全アジュバントとヒトα1アンチキモト
リプシンとを乳化させた試料(0,7回g・α、−アン
チキモトリプシン/ml)を100μm/匹ずつ投与し
た。それから−ケガ後に追加免疫としてヒトαイーアン
チキモトリプシンをフロイントの不完全アジュバントと
乳化させた試料(0,7mg・α、−アンチキモトリプ
シン/ml)を100μm/匹ずつマウス腹腔に投与し
た。二週間後に最終免疫としてヒトαイーアンチキモト
リプシンをリン酸緩衝化生理食塩水(0,85%NaC
1を含む0.01%リン酸緩衝液(pH7,2) 、以
下PBSと省略する)に溶解したもの(0,7mgα、
−アンチキモトリプシン/m1)を100μm/匹ずつ
腹腔内に投与し、3日後この処置マウスの肺臓を無菌的
に取出した。あらかしめカルチャーデイツシュにナイロ
ンメツシュとE−RDF培地を入れてナイロンメツシュ
をE−RDF培地中に浸しておき、このナイロンメツシ
ュの上に取出した肺臓をゆっくりと置き、*mtを挟む
ようにナイロンメツシュを半分に折り、肺臓をピンセッ
トで押しつぶしてはぐし膵臓細胞を培地中に懸濁させた
。細胞懸濁液を遠心管に入れ、11000rpで10分
間遠心した後上澄を捨て、さらに細胞ベレットをE−R
DF培地で2回同様に遠心洗浄して膵臓細胞とした。
(B)骨髄腫細胞の調製 骨髄腫細胞としてはBa1b/cマウス由来の8−アザ
グアニン耐性株であるSP210−Ag14 (ATC
CCRL1580、以下5P210と省略する)を使用
した。細胞融合を行う1週間前まで20μg/mlの8
−アザグアニン、15%子牛脂児血清(以下15%FC
3と省略する)を含むE−RDF培地で培養し、その後
細胞融合日まで15%FC5を含むE−RDF培地を使
用した。細胞融合直前に、S P 210は無菌的にE
−RDF培地で11000rpで10分間遠心洗浄を2
回繰り返し調製した。
(C)細胞融合 実施例1の(A)項で調製した膵臓細胞と実施例1の(
B)項で調製した骨髄腫細胞を5=1の割合で混合遠心
(1000rpm、10分)し細胞ペレットを集めた。
遠心チューブを軽くたたいて細胞ベレットを壁面に薄く
広げ、その中に37℃に加温しておいた50%PEG 
(MERK社製ポリエチレングリコール4000)を含
むE−RDF培地培地1奢l1分間に1mlの割合で遠
心チューブを回しながら少しずつ滴下した。その後、3
7℃に加温しておいたE−RDF培地10m1を30秒
に1mlの割合で遠心チューブを回転しながら加えた。
つぎにFC32mlをゆっくりと入れ、11000rp
で10分間遠心した。細胞ペレットを15%FCSとI
 X 10−’Mヒポキサンチン、4X10’−’Mア
ミノプテリン、1.6×10−5Mチミジンを含むE−
RDF培地(以下HAT培地と省略する)で2回遠心洗
/?+(1000rpm、10分間)し、この培養液を
96well  plate(Falcon#3042
)1: I X 105細胞個/ウェルになるように2
00μlずつ分注した。5日目ごとにHAT培地をコ0
0μm/ウェル交換した。2週間後からは、15%FC
5とI X 10−’Mヒポキサンチン、1.6X10
−5Mチミジンを含むE−RDF培地(以下HT培地と
省略する)を培地交換に用いた。
(D)ハイブリドーマの選択 96well  plateに細胞コロニーが認められ
る100日目後からELISAを行い、培養上清に抗ヒ
トα、−アンチキモトリブンン抗体が存在するかどうか
調べた。96wellimmunoplate平底(イ
ンターメッド社製)に、ヒトα1−アンチキモトリプシ
ン2μg/mlを50μm/ウェル分注し、4℃で一夜
静置した。その後、ウェルの溶液を除去しウェルを0.
04%ツイーン(tween)−20を含むPBS (
以下PBS−T)で3回洗浄した後、0.5%ウシ血清
アルブミン(以下0.5%BS八と省略する)を含むP
BS280μlを各ウェルに加えて4℃で一夜静置して
BSAで各ウェルをブロッキングしそのまま冷蔵保存し
た。次に、ウェルの溶液を除去しウェルをPBS−Tで
3回洗浄した後、各ウェルに上記培養上清を50μmず
つ分注し37℃で1.5時間静置した。その後、ウェル
の溶液を除去しウェルをPBS−Tで3回洗浄した後、
ペルオキシダーゼ標識ラビット抗マウスIgG抗体(ジ
ャクソン社製)を5 o o o 倍に希釈した溶液を
50μm/ウェルずっ分注し、37℃で1.5時間静置
した。その後、ウェルの溶液を除去しPBS−Tで3回
洗浄したのち、基質溶液(1,2% 2,2−アジノジ
−(3−エチルベンズチアゾリン硫酸)−ジアンモニウ
ム塩(以下ABTSと省略する)及び0.01%過酸化
水素(H2o2)を含む0.1Mクエン酸緩衝液、(p
H4,0))を各ウェルに]008mずっ添加した。3
0分間室温で放置した後、0. 5Mシュウ酸溶液を1
00μl加えて酵素反応を停止させ、415nmでの吸
光度を測定し、酵素活性が認められたウェルに抗ヒトα
、−アンチキモトリブンン抗体を産生ずるハイブリドー
マが存在することから、そのウェルのハイブリドーマを
スヶ−ルアツブし増殖させた。以上のようにして、抗体
価の強い抗体産生ハイブリドーマを取得した。
(E)コンデショニジグメディウムの調製冷蔵しておい
た0、34Mサッカロース溶液を26ゲージの注射針を
つけた注射器に10m1吸い取り、を椎脱臼死させてお
いたB a l b / cマウス(♂)の腹腔内に無
菌的に上記溶液を注入した。注入後5分以内に、氷冷し
ておいた18ゲージの注射針をつけた注射器で左側腹部
から腹腔内溶液を回収した。氷冷しておいた遠心チュー
ブに上記回収液を流し込み、11000rpで10分間
遠心分離した。遠心後上清を廃棄し、細胞ベレットに1
5%FC3を含むE−RDF培地を加え攪拌しプッシュ
に入れた。37℃、5%炭酸ガス濃度、95%湿度で一
晩培養し、培養上清を集め、0.22μmのメンブレン
フィルターで濾過し、これをコンデショニジグメディウ
ムとした。
(F)クローニング 抗体産生を認めるハイブリドーマについて限界希釈法を
用いて単一クローンにした。実施例1の(E)項で作製
したコンデショニジグメディウムを1ml含むHAT培
地20m1を用意し、クロニジグしたいハイブリドーマ
細胞約80個を上記培養液中に懸濁し、200μl/ウ
エルずつ96well  plate(Falcon#
3042)に分注した。培養10日目前後から細胞コロ
ニーが認められるウェルについて、実施例1の(D)項
に記載したのと同様にして抗ヒトα1アンチキモトリプ
シン抗体産生ハイブリドーマを選択し、さらに再度クロ
ーニングを繰り返し単一ハイブリドーマを樹立した。最
終的に14クローンのハイブリドーマを確立した。
[実施例2コ 抗ヒトα1−アンチキモトリプシン・モノクローナル抗
体の製造 Ba1b/cマウス(♂)6〜10週令の腹腔にブリス
タン(2,6,10,14−テトラメチルペンタデカン
)を0.5ml/匹投与し、2週間後実施例1の(E)
項で得られた抗ヒトα。
アンチキモトリプシン・モノクローナル抗体産生ハイブ
リドーマ株をマウス腹腔内に各クローンについて2×1
06細胞個/匹移植した。マウス腹腔内に腹水が溜まる
10日目前後に、18ゲージの注射針を腹部に差し込み
、腹腔内に溜まった腹水を]/20量の0.2M−ED
TAをいれた遠心チューブに滴下させた後、遠心チュー
ブを3500rpmで10分間遠心し上清を集めた。
採取した上清を50%硫酸アンモニウム沈殿分画法にし
たがって粗精製し、PBS溶液に透析後、TSK−ゲル
 DEAE−5PWイオン交換クロマトグラフイーをお
こない精製した。精製したモノクローナル抗体は、ゲル
濾過および、β−メルカプトエタノール還元下および非
還元下での12%5DS−ポリアクリルアミドゲル電気
泳動で見た限りでは単一標品となっていた。また、EL
ISA法により、精製したモノクローナル抗体が抗体価
を有することを確認した。
[実施例3] アフィニティーカラムクロマトグラフィーによるヒトα
、−アンチキモトリプシンの精製(A)抗体カラムの製
造 プロムンアン活性化セファロース4B(ファルマシア・
ファイン・ケミカルズ、社製)の乾燥ゲル3gを1mM
−HCI中で15分間膨潤させた後、G3グラスフィル
ター上で400m1の1mM・HCIを数回に分けて加
え、その度に洗浄液を吸引除去することによりゲルの洗
浄を行った。次に、同様にしてカップリングバッファー
(0,5M・NaC1を含む0.1M−NaHCOi 
 (pH8,3))でゲルを洗浄した。ゲルからカップ
リングバッファーを吸引除去した後、直ちにあらかじめ
カップリングバッファーに対して4℃で一夜透析してお
いた抗ヒトα1−アンチキモトリプシン・モノクローナ
ル抗体ACTI  (抗体量)の溶液20m1(抗体量
50mg)をゲルに加えて懸濁させ、ゲル懸濁液を4℃
で一夜緩やかに振とうした。その後、G3グラスフィル
ターでゲルから溶液を吸引除去した後、ゲルに1Mエタ
ノールアミン−HCl  (pH8,0)20m lを
加えて懸濁させ、ゲル懸濁液を室温で2時間緩やかに振
とうした。次に、G3グラスフィルター上でゲルを0.
5MNaC1を含む0゜1M酢酸緩衝液(pH4,0)
とカップリングバッファーを交互に用いて数回洗浄した
後PBSで十分洗浄した。
その後、ゲルをPBS中に懸濁させカラムに充填して抗
体カラムACTrセファロース4Bを得た。
(B)抗体カラムによるヒトα1−アンチキモトリプシ
ンの精製 PBSで平衡化した抗体カラムACTIセファロース4
Bにヒト血清5mlをアプライしPBSでカラムを十分
洗った後、カラムに流す溶液を0.1Mグリシン−HC
l緩衝液(pH3,0)に変えてカラムに吸着したタン
パクを溶出した。
溶出液は1mlずつ試験管に分画し、各フラクションの
280nmの吸光度を測定した。各フラクションの溶液
が中性になるようにするため試験管にはあらかじめ3M
−Tris溶液6μlを分注しておいた。O,1Mグリ
シン−HCl緩衝液(pH3,0)で溶出したタンパク
画分を集め、集めたタンパク画分についてゲル濾過およ
び、β−メルカプトエタノール還元下および非還元下の
12%5DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行っ
たところ、これらの方法で見た限りではタンパク画分は
ヒトα1−アンチキモトリプシンの単一標品となってい
た。ヒト血清5mlから精製されたα、−アンチキモト
リプシンは453μgであった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒトα_1−アンチキモトリプシンに特異的に結
    合するモノクローナル抗体を不溶性担体と結合した免疫
    吸着剤に、ヒトα_1−アンチキモトリプシンを含む試
    料溶液を接触させ、ヒトα_1−アンチキモトリプシン
    を該吸着剤に特異的に結合させた後、溶出させることを
    特徴とするヒトα_1−アンチキモトリプシンの精製法
JP20394890A 1990-08-02 1990-08-02 ヒトα↓1―アンチキモトリプシンの精製法 Pending JPH0491099A (ja)

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