JPH048983Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は室内雰囲気の除湿器に関し、より詳し
くは吸湿剤を収容し室内雰囲気の除湿に使用する
使い捨てできる組立式簡易除湿容器に関する。

〔従来の技術および問題点〕

従来噴霧水を用いて粒化した塩化カルシウムを
充填したプラスチツク成形品除湿器が室内雰囲気
の除湿に使用されてきた。しかしこの除湿器は吸
湿剤を詰替え使用するので使用管理が面倒であ
り、またプラスチツク成形品のためコストが比較
的高く、また製造が複雑、面倒であり、販売上占
有空間が大きいなどの問題がある。

〔問題を解決するための手段〕

本考案は簡便かつ低廉な使い捨て可能な組立式
簡易除湿容器の提供を目的とする。

本考案の除湿容器は、上面部に通孔を透設した
組み立ておよび折り畳み可能な外箱内に、防湿、
防水性で上面部に通孔を設けた軟質製内装袋を内
装し、外箱の組み立ておよび折り畳みに伴い立体
化および扁平化できるように、内装袋の立面部を
外箱の立面部内に貼着内装すると共に、前記内装
袋の上面の通孔上に吸湿剤を載置してなる組立式
簡易除湿容器である。

本考案の除湿容器は紙および軟質包材で構成さ
れ、製造が簡単で折り畳んで販売し組み立てが容
易で低廉で使い捨てが可能になり、通気通水性の
不織布袋に収納した吸湿剤が使用される。

〔実施例〕

以下実施例について本考案の除湿容器を説明す
る。

第１図は本考案の除湿容器の１例の斜視図、第
２図は第１図の−断面図、第３図は外箱の展
開図、第４図は外箱内面上に折り畳み内装袋を配
置した展開図、第５図は組立前の折り畳み状態図
である。

紙製外箱１は上面部２、両側に側面部４を連接
する背面部３、底面部５、前面部６が折線を介し
て順次連接し、上面部２には挿込又は貼着フラツ
プ７が、また前面部６には側面部４への貼着フラ
ツプ８が連接されて形成される。底面部５は折線
９並びに折線９を横断して刻設された切込み１０
および挿通孔１１からなる係止部を有する。両側
面部４にはフラツプ１２および前記底面部の係止
部に挿通係止する係止フラツプ１３が連接され、
フラツプ１２および係止フラツプ１３に共通する
折線１４が設けられる。外箱の上部、すなわち、
上面部２並びに側面部４、背面部３、前面部６の
上方部並びにそれらに対応するフラツプには、通
孔１５が適宜透設される。（図例では前面部６に
は通孔１５は設けられていない）。また前面部６
に透視窓１６を設けることができる。なお、紙製
外箱１は紙のみならず、他の材料との複合材とす
ることもよい。

防湿、防水性の軟質製の、背シール２０、底部
シール２１を有する、あるいは角底ヒダ付など
の、かつ上部もまたシール２２した適宜扁平状態
に折り畳んだ内装袋１７（図示ではガゼツト折平
袋）が外箱の前面部６および背面部３の接着剤１
８により貼着される。内装袋１７は通常透明材料
で形成される。内装袋と外箱との接着位置は、外
箱を組み立てたときに内装袋の立面部が外箱の立
面部、すなわち前面部６、背面部３、側面部４に
隣接し立体容器として保持されるように、外箱立
面部の適宜の位置であることができる。内装袋は
前記立体容器として保持されたときに上面部を構
成する部位に適宜通孔１９が透設される。また外
箱を組み立てたとき、それに伴い内装袋が扁平な
状態から立体形状に変形すると、内装袋１７の上
面部上、外箱内に吸湿剤Ｈを収容する空間が形成
される（第１図参照）。

本考案の除湿容器は、外箱の背面部３内面上に
内装袋１７を配置し（第４図）、前記内装袋１７
と外箱との接着および貼着フラツプ８と側面部４
との貼着を行なつた扁平状態（第５図）で販売さ
れる。使用者は底面部５の折線９を伸ばして係止
フラツプ１３を係合部１０，１１に挿通係止する
だけで外箱が組み立てられ、それと共に、立体状
になつた内装袋１７の上面部上に吸湿剤Ｈを載置
し外側上面部２をフラツプ１２上に覆蓋しフラツ
プ７で挿込又は貼着固定することができる。通
気、通水性不織布に収納された吸湿剤、例えば塩
化カルシウムＨは不透過性外装に入れて添付され
ているからこれからとり出して使用され、吸湿剤
を載置した内装袋１７の上面部は吸湿剤の重みに
より撓み、通孔１９は立体状内装袋上面部周囲よ
り下位になる。

このように組み立てられた除湿容器は湿気を嫌
う室内、例えば押入れ、下駄箱、洋服ダンスなど
に適宜の位置に配置することができ、雰囲気中の
湿分は外箱の通孔を通して吸湿剤に吸収され、生
じた溶液Ｓは内装袋の上面部の通孔１９から内装
袋内に流入し貯留される。内装袋内の貯留水位は
外箱の透視窓１６を通して外側から監視できるの
で、所定水位になつたときにこの容器を廃棄し、
新しい除湿容器を配備することができる。

〔効果〕

本考案の除湿容器は外箱の組み立ておよび折り
畳みに伴い立体化および扁平化できるように、内
装袋の立面部を外箱の立面部内に貼着内装したた
め、折り畳んだ状態で販売でき、販売時および在
庫時の占有空間を低減でき、使用者においては簡
単に組み立てられる。また、そのまま使い捨てが
可能となり、使用が簡便にして低廉な除湿容器で
ある。

さらに内装袋の上面部に設けた通孔上に吸湿剤
を載置しているので、除湿容器を使用中に転倒さ
せたとしても、内装袋内に貯留されている溶液が
漏出することもなく、機能的にも優れた除湿容器
である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の除湿容器の１例を示し、第１図
は斜視図、第２図は第１図の−断面図、第３
図は外箱の展開図、第４図は外箱内面上に折り畳
み内装袋を配置した展開図、第５図は組立前の折
り畳み状態図である。 １……外箱、１５，１５′……通孔、１６……
透視窓、１７……内装袋、１９……通孔、Ｈ……
吸湿剤。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 上面部２に通孔１５，１５′を透設した組み
   立ておよび折り畳み可能な外箱１内に、防湿、
   防水性で上面部に通孔１９を設けた軟質製内装
   袋１７を内装し、外箱１の組み立ておよび折り
   畳みに伴い立体化および扁平化できるように、
   内装袋１７の立面部を外箱の立面部内に貼着内
   装すると共に、前記内装袋１７の上面の通孔１
   ９上に吸湿剤Ｈを載置してなる組立式簡易除湿
   容器。 (2) 前記内装袋１７が透明材料製で、外箱１の立
   面部に透視窓１６を設け、貯留水位を外側から
   監視可能な実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の組立式簡易除湿容器。