JP3033523U - 絵柄付薄型芳香剤及びその包装体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 嵩張らないように芳香剤本体を薄型にして、
また、芳香剤の表面に汚れを付にくくすると共に、多彩
な絵柄と組合せて、多種多様な芳香剤の香と絵を楽しむ
ことが出来る。 【構成】 絵柄付薄型芳香剤Ａは、液体状の香料を染込
ませた四角形の薄い平板状の発香体１の両面に、絵柄が
印刷された印刷物２を接着させてなる基体３を透明の袋
４に入れて、中を真空状態にして密封したものである。
包装体Ｂは、四角形の袋状で入口部分の内側面に粘着層
８を有しており、中に絵柄付薄型芳香剤を入れて中を真
空状態にして、入口部分の粘着層８で密閉する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、衣類や鞄並びにタンス等の独特の臭気を抑制し、さらに各個人の好 みの香を付ける芳香剤に係るものであり、詳しくは絵柄付薄型芳香剤及びその包 装体に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の芳香剤としては、図１３に示す、略直方体状の固形の香料イを 綿ロで包み、さらに布地ハで覆ってなる芳香剤や、図１４に示す、粉末状の香料 を透明の袋で包んだものニを、巾着ホで覆い口を紐ヘでくくってなる芳香剤など が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたもののうち前者においては、略直方体状の固形の香料イを 綿ロで包み、さらに布地ハで覆ってなる仕様のため、タンスの中及び鞄の中へ入 れて置いても芳香剤自体に厚みがあるのでその分嵩張り、また、芳香剤を覆う布 地ハは汚れが付着しやすく、その上、外観的にも布地ハは外装として刺繍を施す 程度のため、限られた範囲の絵柄しか表現出来ないという問題点を有していた。

【０００４】 また、後者においても、粉末状の香料を透明の袋で包んだものニを、巾着ホで 覆い口をひもでくくってなる仕様のため、タンスの中及び鞄の中へ入れて置いて も芳香剤自体に厚みがあるのでその分嵩張り、また芳香剤を覆う巾着ホは汚れが 付着しやすく、その上、外観的にも巾着ホは外装として刺繍を施すか、装飾品を 付ける程度に限定されるという問題点を有していた。

【０００５】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、嵩張らないように芳香剤本体を薄型にして、また、 芳香剤の表面に汚れを付きにくくすると共に、芳香剤本体に多彩な絵柄と組合せ て外観的にも優れた多種多様な、絵柄付薄型芳香剤及びその包装体を提供しよう とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における絵柄付薄型芳香剤は、吸水性のあ る四角形の薄い平板状であるものに、液体状の香料を染込ませてある程度まで乾 燥させてなる発香体の両面に、同じ大きさ、同じ形状で絵柄が印刷された印刷物 を接着させてなる基体を透明の袋に入れて、中を真空状態にして該基体の四辺に 添って密封してなるものである。

【０００７】 また、吸水性のある四角形の薄い平板状であるものに、絵柄を印刷して、さら に液体状の香料を染込ませて、ある程度まで乾燥させてなる基体を透明の袋に入 れて、中を真空状態にして該基体の四辺に添って密封してなる仕様でもよい。

【０００８】 また、吸水性のある四角形の薄い平板状であるものに、液体状の香料を染込ま せてある程度まで乾燥させてなる発香体を透明の袋に入れて、中を真空状態にし て四辺に添って密封した密封発香体の両面に、同じ大きさ、同じ形状で絵柄が印 刷された印刷物を接着させてなる基体を透明の袋に入れて、中を真空状態にして 該基体の四辺に添って密封してなる仕様でもよい。

【０００９】 そして、上記の絵柄付薄型芳香剤の包装体は、四角形の袋状であって、対面す る内側面の入口部分に粘着層を形成しており、その中に絵柄付薄型芳香剤を入れ て、中を真空状態にして対面する内側面の入口部分の粘着層同士を接着させて、 密閉してなるものである。

【００１０】 また、密閉した包装体を破って絵柄付薄型芳香剤を取り出し易くするために、 対面する内側面の入口部分に形成されている粘着層の一部に、切れ目を設けても よい。

【００１１】

【作用】

絵柄付薄型芳香剤は、その包装体に真空状態で密閉されることにより、香の効 力を保持する。

【００１２】 そして、密閉している包装体が、切れ目より破られて、中から絵柄付薄型芳香 剤を取り出した時に、香を発散する。

【００１３】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 図１〜図３において、絵柄付薄型芳香剤は、吸水性のある厚紙か、布地を用い て、四角形に形成し、液体状の香料を染込ませてある程度まで乾燥させてなる発 香体１の両面に、同じ大きさ、同じ形状で絵柄が印刷された印刷物２を接着させ てなる基体３をビニール樹脂のような透明の袋４に入れて、中を真空状態にして 該基体３の四辺に添って密封して形成されている。尚、絵柄を印刷した印刷物２ は、紙を用いて絵柄を印刷する。

【００１４】 図４〜図６において、絵柄付薄型芳香剤は、吸水性のある厚紙か、布地を用い て、四角形に形成し、絵柄を印刷して、その後、液体状の香料を染込ませてある 程度まで乾燥させてなる基体５をビニール樹脂のような透明の袋４に入れて、中 を真空状態にして該基体５の四辺に添って密封して形成されている。

【００１５】 図６〜図９において、絵柄付薄型芳香剤は、吸水性のある厚紙か、布地を用い て、四角形に形成し、液体状の香料を染込ませてある程度まで乾燥させてなる発 香体１を、ビニール樹脂のような透明の袋４に入れて、中を真空状態にして四辺 に添って密封した密封発香体６の両面に、同じ大きさ、同じ形状で絵柄が印刷さ れた印刷物２を接着させてなる基体７をビニール樹脂のような透明の袋４に入れ て、中を真空状態にして該基体７の四辺に添って密封して形成されている。尚、 絵柄を印刷した印刷物２は、紙を用いて絵柄を印刷する。

【００１６】 図１０〜図１２において、絵柄付薄型芳香剤の包装体は、アルミニウム箔を用 いて、四角形の袋状に形成し、対面する内側面の入口部分に粘着層８を形成して おり、その中に前記絵柄付薄型芳香剤を入れて、中を真空状態にして対面する内 側面の入口部分の粘着層８同士を接着させて、密閉する。尚、粘着層８に切れ目 ９を形成してもよく、また切れ目９を形成することにより、包装体が切れ目９か ら容易に破れて、中で密閉された絵柄付薄型芳香剤を取り出し易くする。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１８】 請求項１の絵柄付薄型芳香剤においては、吸水性のある四角形の薄い平板状で あるものに、液体状の香料を染込ませてある程度まで乾燥させてなる発香体の両 面に、絵柄が印刷された印刷物を接着させて、透明の袋に入れて、中を真空状態 にして密封しているので、汚れが付着しにくく、また、印刷する絵柄と染込ませ る香料の組合せにより多品種の芳香剤の製造が出来る。また、形状も薄型なので タンスや鞄の中はもちろん、衣服のポケットや財布の中等どこにでも入れておく ことが出来て、しかも嵩張らない。

【００１９】 請求項２の絵柄付薄型芳香剤においては、吸水性のある四角形の薄い平板状で あるものに、絵柄を印刷して、さらに液体状の香料を染込ませて、ある程度まで 乾燥させたものを透明の袋に入れて、中を真空状態にして密封しているので、汚 れが付着しにくく、また、印刷する絵柄と染込ませる香料の組合せにより多品種 の芳香剤の製造が出来る。また、形状が薄型なのでタンスや鞄の中はもちろん、 衣服のポケットや財布の中等どこにでも入れておくことが出来て、しかも嵩張ら ない。

【００２０】 請求項３の絵柄付薄型芳香剤においては、吸水性のある四角形の薄い平板状で あるものに、液体状の香料を染込ませてある程度まで乾燥させてなる発香体を透 明の袋に入れて、中を真空状態にして密封した密封発香体の両面に、絵柄が印刷 された印刷物を接着させて、透明の袋に入れて、中を真空状態にして密封してい るので、汚れが付着しにくく、また、印刷する絵柄と染込ませる香料の組合せに より多品種の芳香剤の製造が出来る。また、形状が薄型なのでタンスや鞄の中は もちろん、衣服のポケットや財布の中等どこにでも入れておくことが出来て、し かも嵩張らない。

【００２１】 請求項４の絵柄付薄型芳香剤の包装体においては、四角形の袋状であって、対 面する内側面の入口部分に粘着層を形成しており、その中に絵柄付薄型芳香剤を 入れて、中を真空状態にして対面する内側面の入口部分の粘着層同士を接着させ て密閉するので、絵柄付薄型芳香剤の香の外部への発散を遮断すると共に、香の 効力の保持もすることが出来る。

【００２２】 請求項５の絵柄付薄型芳香剤の包装体においては、対面する内側面の入口部分 に、切れ目を形成しているので、簡単に包装体を破いて絵柄付薄型芳香剤を取り 出すことが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】絵柄付薄型芳香剤の断面図である。

【図２】絵柄付薄型芳香剤の斜視図である。

【図３】絵柄付薄型芳香剤の分解斜視図である。

【図４】絵柄付薄型芳香剤の断面図である。

【図５】絵柄付薄型芳香剤の斜視図である。

【図６】絵柄付薄型芳香剤の分解斜視図である。

【図７】絵柄付薄型芳香剤の断面図である。

【図８】絵柄付薄型芳香剤の斜視図である。

【図９】絵柄付薄型芳香剤の分解斜視図である。

【図１０】包装体で絵柄付薄型芳香剤を密閉してなる状
態を示す断面図である。

【図１１】包装体で絵柄付薄型芳香剤を密閉してなる状
態を示す斜視図である。

【図１２】包装体に絵柄付薄型芳香剤を入れ密閉しよう
とする状態を示す斜視図である。

【図１３】従来の芳香剤に係る断面図である。

【図１４】従来の芳香剤に係る断面図である。

【符号の説明】

１ 発香体 ２ 印刷物 ３、５、７ 基体 ４ 透明の袋 ６ 密封発香体 ８ 粘着層 ９ 切れ目 Ａ 絵柄付薄型芳香剤 Ｂ 包装体

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸水性のある四角形の薄い平板状であ
   るものに、液体状の香料を染込ませてある程度まで乾燥
   させてなる発香体（１）の両面に、同じ大きさ、同じ形
   状で絵柄が印刷された印刷物（２）を接着させてなる基
   体（３）を透明の袋（４）に入れて、中を真空状態にし
   て該基体（３）の四辺に添って密封してなる絵柄付薄型
   芳香剤。
2. 【請求項２】 吸水性のある四角形の薄い平板状であ
   るものに、絵柄を印刷して、さらに液体状の香料を染込
   ませて、ある程度まで乾燥させてなる基体（５）を透明
   の袋（４）に入れて、中を真空状態にして該基体（５）
   の四辺に添って密封してなる絵柄付薄型芳香剤。
3. 【請求項３】 吸水性のある四角形の薄い平板状であ
   るものに、液体状の香料を染込ませてある程度まで乾燥
   させてなる発香体（１）を透明の袋（４）に入れて、中
   を真空状態にして四辺に添って密封した密封発香体
   （６）の両面に、同じ大きさ、同じ形状で絵柄が印刷さ
   れた印刷物（２）を接着させてなる基体（７）を透明の
   袋（４）に入れて、中を真空状態にして該基体（７）の
   四辺に添って密封してなる絵柄付薄型芳香剤。
4. 【請求項４】 四角形の袋状であって、対面する内側
   面の入口部分に粘着層（８）を形成しており、その中に
   請求項１、２又は３記載の絵柄付薄型芳香剤を入れて、
   中を真空状態にして対面する内側面の入口部分の粘着層
   （８）同士を接着させて、密閉する絵柄付薄型芳香剤
   （Ａ）の包装体。
5. 【請求項５】 請求項４記載の絵柄付薄型芳香剤の包
   装体（Ｂ）の対面する内側面の入口部分に形成している
   粘着層（８）の一部に、切れ目（９）を設けてなる絵柄
   付薄型芳香剤の包装体。