JPH0488701A - 有極型誘電体フィルタ - Google Patents

有極型誘電体フィルタ

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JPH0488701A
JPH0488701A JP20448890A JP20448890A JPH0488701A JP H0488701 A JPH0488701 A JP H0488701A JP 20448890 A JP20448890 A JP 20448890A JP 20448890 A JP20448890 A JP 20448890A JP H0488701 A JPH0488701 A JP H0488701A
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JP
Japan
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electrode pattern
capacitance
substrate
polarized
resonator
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JP20448890A
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Yoshifumi Yamagata
佳史 山形
Masanori Takahashi
正則 高橋
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は誘電体フィルタに関するものであり、送信受信
の信頼性を高めた有極型誘電体フィルタに関するもので
ある。
〔従来技術〕
従来、マイクロ波を利用したパーソナル無線機や自動車
電話機などの携帯用電話機には、小型で高い選択性をも
つなどの理由で誘電体フィルタが多用されている。とく
に携帯用電話機は、例えば送信用中心周波数は911.
5MHz、帯域が27.0MHz、受信用中心周波数は
856.5MHz、帯域が27.0MHzである。こら
れの送信用周波数と受信用周波数との設定によるクロス
トークを防止し信頼性の高い選択性を達成するために、
通過帯域の中で所定周波数で減衰させる有極型誘電体フ
ィルタが知られている。
第9図は従来の典型的な有極型誘電体フィルタの断面図
である。
この有極型誘電体フィルタはフィルタ部30と有極化の
ための副伝送路基板37とから構成されている。
フィルタ部30は単一の誘電体ブロック31に形成され
た5つの共振器31a〜31eによって構成されている
。即ち4つの共振器31a〜31eは貫通穴32a〜3
2eが形成されている。この貫通穴32a〜32eの内
壁面には導体膜が形成され、共振器31a〜31eの内
導体33a〜33eと成っている。また、誘電体ブロッ
ク31の貫通穴32a〜32eの一方の開口が露畠した
端面(開放端面)を除く誘電体ブロック31の外周面に
は導体膜が形成され、共振器31a〜31eの外導体3
5と成っている。
各共振器31a〜31eの結合は、貫通穴32a〜32
eと平行に、且つ貫通穴32a〜32e間に形成された
スリット36a、36b、36c、36dによって達成
されている。
有極化のための副伝送路基板37は、フィルタ部30の
開放端面側に配置され、その基板37の一方主面又は両
主面に容量成分が生じるような電極パターンが形成され
ている。尚、該電極パターンによって2番目の共振器3
1bと4番目の共振器31dとが接続されている。
第10図(a)、(b)は副伝送路基板37の一生面側
平面図及び他主面側平面図である。
副伝送路基板37の一方主面37aには、互いに対向す
る2つの電極パターン38a、38bが形成されている
。この電極パターン38a、38bの噛合する対向部分
の線間容量による有極化の容量を介して2つの共振器、
例えば2番目の共振器31bと4番目の共振器31dと
が接続されている。尚、副伝送路基板37の他主面側に
は電極パターンは形成されていない。
また、第11図(a)、(b)は他の副伝送路基板37
の一生面側平面図及び他主面側平面図である。
基板37の一生面側基板37aには電極パターン38c
が形成され、他主面側基板37bには電極パターン38
dが形成されている。そして基板37の厚み方向で互い
の電極パターン38c、38dが対向しあい、この基板
37の厚み方向による容量によって2つの共振器、例え
ば2番目の共振器31bと4番目の共振器31dとが接
続されている。
即ち、従来の有極型誘電体フィルタの有極化のための容
量が単一の構成(パターン間の線間容量、もしくは、基
板の厚み方向による対向容量)で得ていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、電極パターン38a〜38dは一般に厚膜手法
により形成されるため、電極パターン38a〜38dを
形成するペースト状態、膜厚、スクリーンの位置ズレ、
焼成条件などによって完成した電極パターン38a〜3
8dはロット毎に若干異なり、これに伴い有極化のため
の容量が変化してしまう。
このため、実用的には誘電体フィルタと接続する際には
細かな有極化周波数の周波数調整を行わなくてはならな
い。
この点において上述の従来の有極型誘電体フィルタにお
いては、有極化のための容量が、一対の電極パターン3
8aと38b1及び38cと38dというように単一な
容量で構成されているので、例えば電極パターン38a
〜38dの一部を削除して、所期の周波数に調整しても
、削除量によってその容量が比例的に変化して、その変
化量も大きいものであり、有極化周波数の細かな制御か
困難であった。
本発明は上述の問題点に鑑みて案出されたものであり、
その目的は副伝送路基板に形成された有極化のための容
量のばらつきが小さく、周波数の調整が容易で、且つ安
定した周波数の調整が可能な有極型誘電体フィルタを提
供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上述の本発明の目的を達成するために、誘電体ブロック
の貫通穴内面に内導体を設け、該貫通穴が形成された開
放面を除く誘電体ブロックの外面に外導体を設けた誘電
体共振器を3つ以上結合するとともに、前記開放面側に
、任意の2つ以上の共振器を接続する電極パターンが形
成された基板を配置した有極型誘電体フィルタにおいて
、前記基板の一方主面側に電極パターン間の第一1の容
量を得るための第1の電極パターン及び第2の電極パタ
ーンを形成し、前記基板の他方主面側に、一方主面側の
第1の電極パターン及び第2の電極パターンと基板厚み
方向で第2及び第3の容量を得るための第3の電極パタ
ーンを形成し、前記第1乃至第3の容量の合成容量を介
して前記2つ以上の共振器を接続したことを特徴とする
有極型誘電体フィルタである。
また、前記第1の電極パターン及び第2の電極パターン
と基板厚み方向で前記第2及び第3の容量を得るための
第3の電極パターンが他の導電層と分離して形成されて
いることを特徴とする有極型誘電体フィルタである。
さらに、前記第1の電極パターン及び第2の電極パター
ンと基板厚み方向で前記第2及び第3の容量を得るため
の第3の電極パターンをトリミングすることにより、有
極化の周波数を調整ようにしたことを特徴とする有極型
誘電体フィルタである。
〔作用〕
上述の構造により、有極化のための容量が第1の電極パ
ターン、第2電極パターン及び第3の電極パターンによ
って形成され、フィルタを構成する所望の共振器間に接
続される。
ここで、基板には第1の電極パターンと第2電極パター
ンとの線間で生じるパターン間の容量と、第1の電極パ
ターンと第3の電極パターンとの基板厚み方向で生じる
容量と、第2の電極パターンと第3の電極パターンとの
基板厚み方向で生じる容量とが存在し、これらの容量が
合成されて有極化の容量となる。即ち、第1の電極パタ
ーンと第3の電極パターンとの基板厚み方向で生じる容
量と第2の電極パターンと第3の電極パターンとの基板
厚み方向で生じる容量とが直列的に合成され、さらにこ
の直列的に合成された容量と第1の電極パターンと第2
電極パターンとの線間で生じるパターン間の容量とが並
列的に合成され、有極化の容量となる。
このように、合成された有極化容量Cては、従来の単一
の構成で形成された有極化容量に比較して、直列に合成
された容量が互いのバラツキを補うようになっている。
また、第3の電極パターンをトリミングし、所定周波数
に調整する際においても、その容量変化量も少なく、有
極化の周波数調整が容易となる。
このときにも、直列に合成される容量の一方を調整する
ことになるので、その変化率を緩やかにでき、有極化の
周波数調整が正確になる。
〔実施例〕
以下、本発明の育種型誘電体フィルタを図面に基づいて
詳説する。
第1図は、本発明の有極型誘電体フィルタの分解斜視図
である。尚、実施例では最も基本的な3素子の誘電体共
振器を接合した誘電体フィルタを用い、左から1番目の
共振器を入力用共振器、左から3番目の共振器を出力用
共振器として、さらに1番目の共振器と3番目の共振器
を有極化のために副伝送路で接続した例を用いて説明す
る。
この有極型誘電体フィルタは、フィルタ部10と有極化
のための副伝送路が形成された基板20とから構成され
ている。
フィルタ部10は、3つの誘電体共振器1a〜1cが外
側面で接続して構成されている。3つの誘電体共振器1
a〜1cは、Bad−TiO2系、2rOx−SnO□
−TxOz系、BaO−3m20s−Ti02系、Ba
O−Nd20s−Ti02系またはCab−Ti12−
3if2系の所定誘電率のセラミックの誘電体ブロック
からなり、共振周波数に応じて所定高さに設定されてい
る。尚、図では特に2番目の共振器1bの高さが長くな
っている。
また、共振器1a〜ICには貫通穴2a〜2cが形成さ
れている。この貫通穴2a〜2Cの内壁面には導体膜が
形成され、共振器1a〜ICの内導体3a〜3cと成っ
ている。また、各共振器la〜ICの貫通穴2a〜2c
の一方の開口が露出した端面(開放端面)を除く共振器
1a〜ICの外周面には導体膜が形成され、共振器1a
〜ICの外導体5a〜5cと成っている。内導体3a〜
3c、外導体5a〜5cは、銀□や銅などを印刷・焼成
することによって形成されている。単一の共振器、例え
ば共振器1aのみに着目すると、内導体3aと外導体5
aとで挟まれた誘電体部分の容量成分と、内導体3aと
外導体5aとの長さによって決定されるインダクタンス
成分とによって、1つのL−C共振回路が構成されるこ
とになる。
尚、他の共振器1b、トcについても同様である。
フィルタ10を構成するための各共振器1a〜1cの結
合は、貫通穴2a〜2Cと直交し、且つ隣接する共振器
1a〜Icの当接部4a、4bに形成した結合穴6a〜
6bによって達成されている。即ち、隣接しあう共振器
1aとlb、Ibとlcが電界的、磁界的に結合される
結合穴6aは、共振器1a、lbの誘電体セラミックの
ブロック体に外導体5aを形成した後、当接部4aの外
導体5a、5b及びブロック体の一部を機械加工により
削除して形成され、2つの共振器1a、lbを接続させ
たときに初めて形成される。尚、上述の当接部4a、4
bには導電性接着剤や半田などによって接合されている
副伝送路が形成される基板20は、所定誘電率のセラミ
ック基板からなり、基板20には所定の共振器1a、1
bの貫通穴2a、2bに対応するスルーホール21a、
21c、が形成されている。
また、基板20の一方の主面、例えば外部側に現れる主
面20aには第2図(a)のように入出力の電極パター
ン22a、22b及びこれら電極パターン22a、22
bと分離した第3の電極パターン22cが形成されてい
る。尚、電極パターン22a、22bはスルーホール2
1a、21cの周囲が所定間隔をおいて基板表面が露出
している露出部分24a、24bが形成されている。ま
た、電極パターン22a、22bは外部回路基板(図示
せず)と接続される入力端子及び出力端子となる。
また、基板20の他方の主面、例えばフィルタ部10側
となる主面20bには第2図(b)のように第1の電極
パターン23a及び第2の電極パターン23bが形成さ
れている。この第1及び第2の電極パターン23a、2
3bは互いに噛合しあう対向部分が形成されている。
これにより、第2図(C)の等価回路で示されるように
第1及び第2の電極パターン23a、23bの電極パタ
ーン間に所定容量C6が発生する。
また、電極パターン23a、23bと基板の一方主面2
0aに形成された第3の電極パターン22Cとの基板2
0の厚み方向に所定容量C!、Cコが発生する。したが
って、有極化の合成容量CI4は容量C2、C,の直列
合成容量に、容量C1が並列合成されたものとなる。
上述の基板20は、導電性のフランジビン7a、7cに
よって、フィルタ部10の開放端面側に所定間隔をおい
て配置される。即ち、フランジピン7a、7Cの一方端
が共振器1aの貫通穴2a〜2cに挿入され、他方端が
基板20のスルーホール21a、21cに挿入される。
これにより、共振器1aの内導体3aが基板20の電極
パターン23aに接続し、また、共振器1cの内導体3
Cが基板20の電極パターン23bに接続する。
尚、共振器1aの入力用容量は他方主面20bの電極パ
ターン23aと一方主面20aの電極パターン22aと
の基板間の容ic、で構成され、共振器1cの出力用容
量は他方主面の電極パターン23bと一方主面の電極パ
ターン22bとの基板間の容量C4で構成されることに
なる。
第3図は上述の構成を有極型誘電体フィルタの等価回路
図である。尚、図において、共振器1a〜10部分を概
略的に示し、また、結合穴6a、6bによる結合を[J
で示した。
外部回路から入力端子INに入力された電磁波は入力容
量C8を介して共振器1aに到達する。
この到達した電磁波の周波数が共振器1aを共振させる
回前の周波数である時、共振器1b、lcを通過し、さ
らに出力容量C4を介して外部回路に導出される。また
、上述の電磁波の他に共振器1aから副伝送路である有
極化の合成容量CI4を介して共振器1cに通過する電
磁波が存在する。
共振器1 a、1b、I Cを通過した電磁波の位相と
、有極化の合成容量CI4を通過した電磁波の位相がち
ょうど逆位相となる周波数において、減衰極が生じるこ
とになる。この減衰極の周波数は有極化の合成容量CI
4、即ち容量Cz、Cs、C3の容量を調整することに
より、また共振器1a、lb、lcの共振周波数を制御
することにより、減衰極の周波数を所期周波数に設定で
きる。
上述の構造において、有極化の合成容量CI4が容量C
2と03との直列容量に、容量C5が並列的に合成され
ている。ここで、容量C1は電極パターン23a、23
bとのパターン間容量であり、電極パターン23a、2
3bとを同一マスクによって形成するため、パターンず
れによる容量変化は生じない。
また、容量C,、C,は電極パターン23a、23bに
跨がるように基板20の反対面に電極パターン22cが
形成されている。このため、電極パターン22cのパタ
ーンずれが生じても、電極パターン23a、23bとの
対向総面積は変化しない。即ち、電極パターン23aと
の対向面積が減少して容量C7が減少しても、逆に電極
パターン23bとの対向面積が増加して容量C3が増加
する。そして、容量C3と容量C5とか直列的に合成さ
れるので、容量C2、C,の変化による直列的合成容量
の変化率は実質的にはなく、有極化の合成容量C14の
パターンずれによる容量変化は極めて小さいものとなる
もし、パターンずれによる容量の変化が発生したとして
も、有極化の合成容量CI4か容量C2、C2の直列容
量に、容量C5が並列的に接続されてなるので、合成し
た有極化容量CI4に及はす度合いは極めて小さいもの
となる。
また、本発明において、減衰極の周波数を制御する有極
化容量を所期の容量値に容易且つ確実に調整が可能とな
る。即ち、有極化のための容量C2、Cs 、Csの容
量を調整することにより、減衰極の周波数を調整できる
。具体的には基板2゜の一方主面20aの独立した電極
パターン22cの一部をレーザーなどでトリミングする
ことによって調整することができる。
この調整を容易にするため、電極パターン22Cが形成
されている基板2oの一方主面を前極型誘電体フィルタ
部10の外面側、即ち、開放端面と対向する反対側の面
になるように配置することが重要である。これにより、
フィルタ部1oに基板20を接続した後、実際のフィル
タ全体の有極化周波数を測定しながら、容易になからト
リミング調整かできる。
このように電極パターン22cの一部を除去することに
より、基板20の他方面に形成した電極パターン23a
と23bとのパターン間容量C2、C3を調整すること
ができる。
例えば、第2図(a)において電極パターン22cを図
面の上方の辺又は左側の辺に近い側を除去することによ
り、電極パターン22cと電極パターン23aとの対向
面積が減少して、容量c2が低下する。しかし、合成さ
れた有極化の容量C4は、容量C2とC3の直列合成容
量に容量Csを並列的に合成したものであるため、容量
C1を減少させても、第4図のように緩やかな容量調整
が可能となる。
即ち、 容量C2が0の時、容量C2と03の直列合成容量は0
となる。即ち、容量C14= Caとなる。
一方、容量C6が■の時、容量c2とC2の直列合成容
量はC2となる。即ち、容量C+ −= Cs+ C2
となる。従って、容量C2が0から■にまで変化する間
に、合成容量CI4はC6がらCs+C2までに変化す
る。
第4図をみてわかるように、曲線の傾きはC3=■に近
づくにつれゆるやかとなり、Ct=oのとき傾きが1と
なり、最も急となる。
したがって、基板20に形成した電極パターン22a、
22b、22c、23a、23bの位置ずれや基板の誘
電率の違いによって生じる有極化容量CI4のばらつき
を、緩やかな調整により、簡単且つ確実に所期の有極化
容量CI4に追い込めることになる。
尚、第4図中、点線りは基板2oに単一の容量しか存在
していない場合の容量調整の変化を示したものである。
上述の例は、容量C2の減少についてであるが、電極パ
ターン22cを図面の上方の辺を更に除去したり、下方
の辺、右側の辺に近い側を除去し、容量C3を減少させ
ることができる。
上述の実施例は、3つの共振器が接合されてなる有極型
誘電体フィルタで説明したが、3つに限らず、第5図に
示すように5つの共振器を接合した有極型誘電体フィル
タでも使用可能である。また、第6図(a)(b)は副
伝送路が形成された基板20の一主面側の平面図、及び
他主面側の平面図である。さらに第7図は等価回路図で
ある。
尚、第1図と同一部分は同一符号を付す。
本実施例の有極型誘電体フィルタは、第7図の等価回路
から明らかなように、左から1番目の共振器1aと左か
ら4番目の共振器1dとが、副伝送路基板20のに形成
された有極化の合成容量C16を介して接続され、左か
ら2番目の共振器1bと左から5番目の共振器1eとが
、有極化の合成容量C+sを介して接続されている。
副伝送路を形成する基板20には、左から1番目の共振
器1a、2番目の共振器1b、4番目の共振器1d及び
5番目の共振器1eの貫通穴2a、2b、2d及び2e
に対応するスルーホール21a、 2 l b、 21
 d、 21 eが形成されている。
また、基板20の一方主面20aには第6図(a)のよ
うに入出力の電極パターン22a、22b及び独立した
2つの第3の電極パターン22C122dが形成されて
いる。尚、電極パターン22a、22cは、スルーホー
ル21a、21eの周囲が所定間隔の基板表面露出部分
をおいて形成されている。
また、基板20の他方主面20bには第6図(b)のよ
うに2つの第1の電極パターン23a123b及び2つ
第2の電極パターン23c、23dが形成されている。
この第1の電極パターン23bと第2の電極パターン2
3cの対向部分によって容量C11が生じる。
また、第1の電極パターン23aと第2の電極パターン
23dの対向部分によって容量CI3が生じる。尚、第
1の電極パターン23aは第2の電極パターン23dと
同時にもうひとつの第2の電極パターン23cと対向し
ている。しかし、第1の電極パターン23aと第2の電
極パターン23dとの対向距離は、第2の電極パターン
23(lとの対向距離に比較して充分に広いので、この
間で有極化特性に影響を与える容量が発生しないように
設計されている。また、第1の電極パターン23bと第
2の電極パターン23dに関しても同様である。
上述の基板20の構成により、電極パターン22aと電
極パターン23aとの基板2oの厚み方向に入力用容量
C1が発生し、電極パターン22Cと電極パターン23
bとの基板2oの厚み方向に出力用容量CI+が発生す
る。
また、電極パターン22cと電極パターン23Cとの基
板20の厚み方向に容!07が発生し、電極パターン2
2cと電極パターン23bとの基板20の厚み方向に容
ILC,が発生し、さらに電極パターン23bと電極パ
ターン23cとの対向部分に容量C11’が発生する。
この容、it C7と容量C1とが直列的に合成し、さ
らに容4I C+ 2が並列的に合成して有極化の合成
容ic、、が形成される。
この合成容量cogを介して、共振器1bと共振器1e
とが接続されることになる。
また、電極パターン22dと電極パターン23aとの基
板20の厚み方向に容量C1が発生し、電極パターン2
2dと電極パターン23dとの基板20の厚み方向に容
量C7゜が発生し、さらに電極パターン23aと電極パ
ターン23dとの対向部分に容量C1*が発生する。こ
の容量C,と容量C3゜とが直列的に合成し、さらに容
量C1が並列的に合成して有極化の合成容量Cpsが形
成される。
この合成容量C1,を介して、共振器1aと共振器1d
とが接続されることになる。
以上のように本実施例では、基板20上に複数の有極化
のための合成容量Cps、C+aが形成される。また、
容量値の調整のために基板20の一生面側20aに独立
的に形成された電極パターン22c、22dをトリミン
グすることにより、簡単且つ確実に合成容量CIs、C
4を調整することができる。
第6図(b)で示されるように、2つの電極パターン2
3b123c及び2つの電極パターン23a、23dは
互いに噛み合う必要はなく、互いの電極パターンの対向
距離を所定値になるように設定すればよい。
第8図(a)〜第8図(d)は、第1図(b)の基板2
0の一生面側20aに独立して形成される第3の電極パ
ターン22cに相当する電極パターンの他の実施例を示
す基板の一生面側の平面図である。
基板20の一生面側20aに形成する独立した電極パタ
ーン22e〜22hは、矩形状の電極パターンに限るこ
とがな(、任意の形状(電極パターン22e、22f)
、さらに一つの電極パターンを細分化(電極パターン2
2g、22h)しても構わない。何れにしても基板20
の他主面側20bに形成した電極パターン(第2図(a
)に対応する23a、23b)との対向状態、トリミン
グの方向、トリミングによる容量変化状態を考慮して適
宜決定される。
尚、上述の実施例では、誘電体フィルタが複数の誘電体
共振器を複数接続して構成されているが、その誘電体共
振器の接続構造は適宜変更しても構わない。また、単一
の誘電体ブロックに複数の貫通穴を形成して誘電体共振
器を形成した誘電体フィルタであっても構わない。
〔発明の効果〕
以上、本発明によれば、基板に形成された有極化のため
の容量が、複数の容量を合成して形成されているため、
所期の容量値からのばらつきが小さくなる。
また、外部側に現れる基板の主面に、電極パターンが他
の導電層と分離して形成され、さらにその電極パターン
の一部が除去されので、簡単に有極化周波数を調整する
ことができる。
さらに、有極化のための合成容量の調整における変化率
か緩やかなため、正確に且つ安定した周波数の調整が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の有極壓誘電体フィルタの分解斜視図で
ある。第2図(a)及び第2図(b)は本発明の有極型
誘電体フィルタに用いる基板の一生面側平面図及び他主
面側平面図であり、第2図(C)は基板部分の容量の等
価回路図である。第3図は第1図に示した有極型誘電体
フィルタの等価回路図である。 第4図は基板の一主面に形成した独立した第3の電極パ
ターンのトリミングによる有極化の容量の変化状態を示
す特性図である。 第5図は本発明の他の実施例の有極型誘電体フィルタの
分解斜視図である。第6図(a)及び第6図(b)は第
5図に示した有極型誘電体フィルタに使用される副伝送
路基板の一生面側の平面図及び他主面側の平面図である
。第7図はその等価回路図である。 第8図(a)〜第8図(d)は基板の一生面側に独立し
て形成した第3の電極パターンの他の実施例を示す基板
の一生面側の平面図である。 第9図は、従来の典型的な有極型誘電体フィルタの断面
図である。第10図(a)及び第10図(b)は典型的
な有極型誘電体フィルタ使用される基板の一生面側の平
面図及び他主面側の平面図である。第11図(a)及び
第11図(b)は典型的な有極型誘電体フィルタ使用さ
れる基板の一生面側の平面図及び他主面側の平面図であ
る。 la 〜le 31a 〜31d   −20,37・
 ・ ・ ・ ・ ・ ・22a 〜22h、 23a
 〜23dC+ A+C++  ・ 一番 −畠 CI4〜C,,−@  −−崇− 誘電体共振器 副伝送路基板 電極パターン 容量 有極化の合成容量

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)誘電体ブロックの貫通穴内面に内導体を設け、該
    貫通穴が形成された開放面を除く誘電体ブロックの外面
    に外導体を設けた誘電体共振器を3つ以上結合するとと
    もに、前記開放面側に、任意の2つ以上の共振器を接続
    する電極パターンが形成された基板を配置した有極型誘
    電体フィルタにおいて、 前記基板の一方主面側に電極パターン間の第1の容量を
    得るための第1の電極パターン及び第2の電極パターン
    を形成し、前記基板の他方主面側に、一方主面側の第1
    の電極パターン及び第2の電極パターンと基板厚み方向
    で第2及び第3の容量を得るための第3の電極パターン
    を形成し、前記第1乃至第3の容量の合成容量を介して
    前記2つ以上の共振器を接続したことを特徴とする有極
    型誘電体フィルタ。
  2. (2)前記第1の電極パターン及び第2の電極パターン
    と基板厚み方向で前記第2及び第3の容量を得るための
    第3の電極パターンが他の導電層と分離して形成されて
    いることを特徴とする請求項第1項記載の有極型誘電体
    フィルタ。
  3. (3)前記第1の電極パターン及び第2の電極パターン
    と基板厚み方向で前記第2及び第3の容量を得るための
    第3の電極パターンをトリミングすることにより、有極
    化の周波数を調整ようにしたことを特徴とする請求項第
    1、2項記載の有極型誘電体フィルタ。
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