JPH048419Y2 - - Google Patents
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- JPH048419Y2 JPH048419Y2 JP1983085103U JP8510383U JPH048419Y2 JP H048419 Y2 JPH048419 Y2 JP H048419Y2 JP 1983085103 U JP1983085103 U JP 1983085103U JP 8510383 U JP8510383 U JP 8510383U JP H048419 Y2 JPH048419 Y2 JP H048419Y2
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Landscapes
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
- Coating Apparatus (AREA)
Description
産業上の利用分野
本考案は電子写真感光体の塗布装置、更に詳し
く言えば円筒形状体表面へ均一な一定厚の光導電
層、更に必要により絶縁層を形成する装置に関す
るものである。 従来技術 従来、円筒形状体に塗布材を被覆する方法とし
ては、スプレー法、浸漬法及び円筒の外側へリン
グ状液体容器を設け円筒又は液体容器のどちらか
を移動させ塗布する垂直型塗布法が知られてい
る。スプレー法は量産性に優れているが、1回当
りの塗布量が少ないこと、又表面平滑性が劣ると
いう欠点がある。 浸漬法は手軽な方法であるが、タレにより上部
と下部で膜厚に差が生ずること、又2層以上の塗
布を行う場合に各層の塗布を同一溶剤系で行うと
下層がおかされるという欠点がある。1μ〜数十
μの広い範囲の膜厚が要求され又その均一性も保
証しなければならない電子写真感光体の塗布膜形
成には上記2つの方法は適用し難い。 垂直型塗布方式は上の2つの方式に比較し、塗
膜の表面平滑性に優れ、塗液との接触時間が短い
為、同一溶剤系での多層コーテイングが可能であ
るという利点がある しかし、液体容器と円筒形状体が接触している
為、移動時に液体容器部材によつて円筒を傷つけ
たり、液体容器部材が円筒に付着する事によつ
て、塗膜に欠陥が生じるという問題がある。 又円筒に接触する液体容器の部分には、上記問
題を考慮して、一般に柔軟性のある材料からなる
パツキンが使用されるが、移動時に円筒との接触
によつてパツキンが振動し、粘性のある塗液を使
用する場合には気泡を巻き込みやすいという問題
点がある。 考案の目的 本考案は上記の問題点を改良し、表面平滑性が
良好で、かつ傷や気泡のない被膜を作成すること
のできる高粘度用の垂直型塗布装置を提供する事
を目的とする。 考案の構成 まず従来の垂直型塗布機について、その操作手
順の一例を第1図及び第2図を参照して説明す
る。 円筒形状体3を垂直に保持し、上部にリング状
液体容器1をはめ液体容器をクランプ等で支持台
2へ固定する。 この液体容器は第2図に断面図を示したように
上部テフロンリング5、下部金属リング7及び円
筒より少し小さな内径をもつたリング状パツキン
6から成つており、上からテフロンリング、パツ
キン、金属リングの順に重ね、下からボルトで締
め付けてある。 次に液体容器1へ塗布液Lを注ぎ込み円筒を下
から上へ一定速度で上昇させることにより、円筒
形状体表面へ一定厚の被膜を付与することが出来
る。 本考案の装置は第3図にその断面図を示したよ
うに、円筒形状体の外側へ前記円筒形状体の長さ
よりも短いリング状液体容器を設け、円筒形状体
又はリング状液体容器のいずれかを移動させるこ
とにより円筒形状体の外側へ塗液を付与する垂直
型塗布装置において、前記液体容器の内径を円筒
形状体の外径より大きくして隙間を設け、前記隙
間は前記リング状液体容器に必要量の塗液を保持
させた際に塗液のタレを生じない間隔に設定して
なり、前記液体容器と前記円筒形状体とを無接触
状態に保持しつつ前記塗液を前記円筒形状体の外
側へ塗布すべく構成したことを特徴とする液体容
器と円筒容器を無接触状態で塗液を塗布するよう
にしたものである。 第3図に従つて本考案を更に詳しく説明する。
本考案の塗布装置は第2図に示す従来の装置と異
なり、円筒形状体と液体容器との間に間隙bを有
し、このため円筒形状体は無接触で液体容器中を
移動する。 本考案の塗布装置においては、液体容器は円筒
形状体に対し、間隙を保つて配置され、かつ必要
量の塗液を保持できる機能を有するものであれば
よい。ただし、間隙からの液のタレを防止する
為、円筒形状体と液体容器との間隙b及び間隙の
長さaを適当な値に設定する必要がある。 本考案者は、数多くの実験を行なつた結果、間
隙b及び間隙の長さaを選択する事によつて、タ
レを生じる事なく、液体容器による傷及び気泡の
発生を防止出来る事を見出した。 一例として、ポリカーボネート樹脂溶液を用い
た場合について間隙からの液のタレについてのテ
ストした。 すなわち、塗布液としてポリカーボネート(帝
人Panlite L)の塩化メチレン溶液を用い、間隙
長さa及び間隙bの設定値を変えたときの液粘度
とタレの有無の関係を表1に示す。
く言えば円筒形状体表面へ均一な一定厚の光導電
層、更に必要により絶縁層を形成する装置に関す
るものである。 従来技術 従来、円筒形状体に塗布材を被覆する方法とし
ては、スプレー法、浸漬法及び円筒の外側へリン
グ状液体容器を設け円筒又は液体容器のどちらか
を移動させ塗布する垂直型塗布法が知られてい
る。スプレー法は量産性に優れているが、1回当
りの塗布量が少ないこと、又表面平滑性が劣ると
いう欠点がある。 浸漬法は手軽な方法であるが、タレにより上部
と下部で膜厚に差が生ずること、又2層以上の塗
布を行う場合に各層の塗布を同一溶剤系で行うと
下層がおかされるという欠点がある。1μ〜数十
μの広い範囲の膜厚が要求され又その均一性も保
証しなければならない電子写真感光体の塗布膜形
成には上記2つの方法は適用し難い。 垂直型塗布方式は上の2つの方式に比較し、塗
膜の表面平滑性に優れ、塗液との接触時間が短い
為、同一溶剤系での多層コーテイングが可能であ
るという利点がある しかし、液体容器と円筒形状体が接触している
為、移動時に液体容器部材によつて円筒を傷つけ
たり、液体容器部材が円筒に付着する事によつ
て、塗膜に欠陥が生じるという問題がある。 又円筒に接触する液体容器の部分には、上記問
題を考慮して、一般に柔軟性のある材料からなる
パツキンが使用されるが、移動時に円筒との接触
によつてパツキンが振動し、粘性のある塗液を使
用する場合には気泡を巻き込みやすいという問題
点がある。 考案の目的 本考案は上記の問題点を改良し、表面平滑性が
良好で、かつ傷や気泡のない被膜を作成すること
のできる高粘度用の垂直型塗布装置を提供する事
を目的とする。 考案の構成 まず従来の垂直型塗布機について、その操作手
順の一例を第1図及び第2図を参照して説明す
る。 円筒形状体3を垂直に保持し、上部にリング状
液体容器1をはめ液体容器をクランプ等で支持台
2へ固定する。 この液体容器は第2図に断面図を示したように
上部テフロンリング5、下部金属リング7及び円
筒より少し小さな内径をもつたリング状パツキン
6から成つており、上からテフロンリング、パツ
キン、金属リングの順に重ね、下からボルトで締
め付けてある。 次に液体容器1へ塗布液Lを注ぎ込み円筒を下
から上へ一定速度で上昇させることにより、円筒
形状体表面へ一定厚の被膜を付与することが出来
る。 本考案の装置は第3図にその断面図を示したよ
うに、円筒形状体の外側へ前記円筒形状体の長さ
よりも短いリング状液体容器を設け、円筒形状体
又はリング状液体容器のいずれかを移動させるこ
とにより円筒形状体の外側へ塗液を付与する垂直
型塗布装置において、前記液体容器の内径を円筒
形状体の外径より大きくして隙間を設け、前記隙
間は前記リング状液体容器に必要量の塗液を保持
させた際に塗液のタレを生じない間隔に設定して
なり、前記液体容器と前記円筒形状体とを無接触
状態に保持しつつ前記塗液を前記円筒形状体の外
側へ塗布すべく構成したことを特徴とする液体容
器と円筒容器を無接触状態で塗液を塗布するよう
にしたものである。 第3図に従つて本考案を更に詳しく説明する。
本考案の塗布装置は第2図に示す従来の装置と異
なり、円筒形状体と液体容器との間に間隙bを有
し、このため円筒形状体は無接触で液体容器中を
移動する。 本考案の塗布装置においては、液体容器は円筒
形状体に対し、間隙を保つて配置され、かつ必要
量の塗液を保持できる機能を有するものであれば
よい。ただし、間隙からの液のタレを防止する
為、円筒形状体と液体容器との間隙b及び間隙の
長さaを適当な値に設定する必要がある。 本考案者は、数多くの実験を行なつた結果、間
隙b及び間隙の長さaを選択する事によつて、タ
レを生じる事なく、液体容器による傷及び気泡の
発生を防止出来る事を見出した。 一例として、ポリカーボネート樹脂溶液を用い
た場合について間隙からの液のタレについてのテ
ストした。 すなわち、塗布液としてポリカーボネート(帝
人Panlite L)の塩化メチレン溶液を用い、間隙
長さa及び間隙bの設定値を変えたときの液粘度
とタレの有無の関係を表1に示す。
【表】
表1に示すように、適当なa,bの値を設定す
る事によりタレを防止出来る事が明らかである。
ここで使用される液体容器の材質は、塗布液によ
り腐食されないものであればよく、例えばテフロ
ン系材料の他、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリフツ化ビニルデン等一般に使用されている板
状プラスチツク、またAl、ステンレス等の金属、
ゴム系材料等が使用できる。なお、円筒形状体に
塗布される塗膜の厚さは、前記bの値および塗布
液の粘度ならびに塗布速度によつて決定すること
ができる。 以下に本考案の塗布装置を用いた実施例及び比
較例を示す。 実施例1及び比較例1 第3図に示す液体容器(a=5mm、b=0.5mm)
を用いて、下記の塗布液により、アルミニウムの
パイプ(外径120mm)上へ塗布を行なつた。 塗布液:ポリカーボネート樹脂10g、塩化メチ
レン150g、1,1,2−トリクロル
エタン5g 上記処方のものを、マグネチツクスターラーで
120分攪拌させ、粘度90C.Pの樹脂塗布溶液を調
製した。塗布速度を600mm/minとして塗布した後
80℃で30分間乾燥し被膜を作成した。 比較例として第2図に示す液体容器(パツキ
ン:0.3mm厚テフロン製、内径118mm)を用い、実
施例1と同一の塗布液及び塗布条件にて被膜を作
成した。 被膜の表面を観察した結果、従来の液体容器を
用いたものは、パイプ1本当り30〜40個の気泡の
発生が見られたが、本考案の液体容器を用いたも
のでは気泡の発生は見られなかつた。 実施例2及び比較例2 実施例1と同じ液体容器(a=5mm、b=0.5
mm)を用い、下記A及びBの2種類の液を使用し
てアルミニウムパイプ(外径120mm)上への積層
塗布を行なつた。 A液:β型フタロシアニン10g、硬化型アルキツ
ド樹脂40g、イソシアネート化合物10g、
トルエン50g、塩化メチレン50g。 上記処方のものをボールミルで2時間分散し、
A液とした。 B液:ポリビニルカルバゾール20g、2,4,7
−トリニトロフルオレノン20g、テトラヒ
ドロフラン100g、ポリカーボネート20g。 上記処方のものをマグネチツクスターラーで30
分攪拌しB液とした。 まずA液を用い600mm/minで塗布し、80℃で
120分間乾燥させ、平均膜厚2μの平滑な被膜を作
成した。つぎにB液を用い、前記被膜上へ塗布速
度1200mm/minで塗布し、80℃で60分間乾燥させ、
15μの被膜を得た。 比較例として第2図に示す液体容器(パツキ
ン:0.3mm厚のテフロン製、内径118mm)を用い実
施例2と同一の塗布液及び塗布条件で被膜を作成
した。 被膜を観察した結果、従来の液体容器を用いた
ものは上層の塗布時にパツキンとの接触により、
下層に傷が発生したが、本考案の液体容器を用い
たものでは傷の発生は見られなかつた。 本考案の装置に用いる塗布材料は、実施例に記
載されたものに限定されることなく、公知の光導
電材料、絶縁材料、導電材料が塗布可能であり、
例えば光導電材料としては、フタロシアニン、
ZnO,CdS,TiO2,PVK,TNF、アゾ顔料等の
公知の有機及び無機の材料があげられる。又それ
らと組み合せるか、又は単独で用いられる絶縁性
材料としてはポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リ酢酸ビニル、ポリカーボネート等、熱可塑性樹
脂、ポリウレタン、エポキシ、フエノール等の熱
硬化性樹脂があげられる。 考案の効果 本考案の塗布装置は、以上説明したようにリン
グ状液体容器と円筒形状体のいずれかを移動させ
ることによつて液体容器中の塗布液を円筒形状体
に塗布する装置において、液体容器の内径を円筒
形状体の外径より大きくして隙間を設け、前記隙
間は前記リング状液体容器に必要量の塗液を保持
させた際に塗液のタレを生じない間隔に設定して
なり、前記液体容器と前記円筒形状体とを無接触
状態に保持しつつ前記塗液を前記円筒形状体の外
側へ塗布すべく構成したものであり、塗膜に傷や
気泡が入らないという特長を有する。
る事によりタレを防止出来る事が明らかである。
ここで使用される液体容器の材質は、塗布液によ
り腐食されないものであればよく、例えばテフロ
ン系材料の他、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリフツ化ビニルデン等一般に使用されている板
状プラスチツク、またAl、ステンレス等の金属、
ゴム系材料等が使用できる。なお、円筒形状体に
塗布される塗膜の厚さは、前記bの値および塗布
液の粘度ならびに塗布速度によつて決定すること
ができる。 以下に本考案の塗布装置を用いた実施例及び比
較例を示す。 実施例1及び比較例1 第3図に示す液体容器(a=5mm、b=0.5mm)
を用いて、下記の塗布液により、アルミニウムの
パイプ(外径120mm)上へ塗布を行なつた。 塗布液:ポリカーボネート樹脂10g、塩化メチ
レン150g、1,1,2−トリクロル
エタン5g 上記処方のものを、マグネチツクスターラーで
120分攪拌させ、粘度90C.Pの樹脂塗布溶液を調
製した。塗布速度を600mm/minとして塗布した後
80℃で30分間乾燥し被膜を作成した。 比較例として第2図に示す液体容器(パツキ
ン:0.3mm厚テフロン製、内径118mm)を用い、実
施例1と同一の塗布液及び塗布条件にて被膜を作
成した。 被膜の表面を観察した結果、従来の液体容器を
用いたものは、パイプ1本当り30〜40個の気泡の
発生が見られたが、本考案の液体容器を用いたも
のでは気泡の発生は見られなかつた。 実施例2及び比較例2 実施例1と同じ液体容器(a=5mm、b=0.5
mm)を用い、下記A及びBの2種類の液を使用し
てアルミニウムパイプ(外径120mm)上への積層
塗布を行なつた。 A液:β型フタロシアニン10g、硬化型アルキツ
ド樹脂40g、イソシアネート化合物10g、
トルエン50g、塩化メチレン50g。 上記処方のものをボールミルで2時間分散し、
A液とした。 B液:ポリビニルカルバゾール20g、2,4,7
−トリニトロフルオレノン20g、テトラヒ
ドロフラン100g、ポリカーボネート20g。 上記処方のものをマグネチツクスターラーで30
分攪拌しB液とした。 まずA液を用い600mm/minで塗布し、80℃で
120分間乾燥させ、平均膜厚2μの平滑な被膜を作
成した。つぎにB液を用い、前記被膜上へ塗布速
度1200mm/minで塗布し、80℃で60分間乾燥させ、
15μの被膜を得た。 比較例として第2図に示す液体容器(パツキ
ン:0.3mm厚のテフロン製、内径118mm)を用い実
施例2と同一の塗布液及び塗布条件で被膜を作成
した。 被膜を観察した結果、従来の液体容器を用いた
ものは上層の塗布時にパツキンとの接触により、
下層に傷が発生したが、本考案の液体容器を用い
たものでは傷の発生は見られなかつた。 本考案の装置に用いる塗布材料は、実施例に記
載されたものに限定されることなく、公知の光導
電材料、絶縁材料、導電材料が塗布可能であり、
例えば光導電材料としては、フタロシアニン、
ZnO,CdS,TiO2,PVK,TNF、アゾ顔料等の
公知の有機及び無機の材料があげられる。又それ
らと組み合せるか、又は単独で用いられる絶縁性
材料としてはポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リ酢酸ビニル、ポリカーボネート等、熱可塑性樹
脂、ポリウレタン、エポキシ、フエノール等の熱
硬化性樹脂があげられる。 考案の効果 本考案の塗布装置は、以上説明したようにリン
グ状液体容器と円筒形状体のいずれかを移動させ
ることによつて液体容器中の塗布液を円筒形状体
に塗布する装置において、液体容器の内径を円筒
形状体の外径より大きくして隙間を設け、前記隙
間は前記リング状液体容器に必要量の塗液を保持
させた際に塗液のタレを生じない間隔に設定して
なり、前記液体容器と前記円筒形状体とを無接触
状態に保持しつつ前記塗液を前記円筒形状体の外
側へ塗布すべく構成したものであり、塗膜に傷や
気泡が入らないという特長を有する。
第1図は垂直型塗布装置の全体図、第2図は従
来の垂直型塗布装置の液体容器の拡大断面図、第
3図は本発明の液体容器の拡大断面図である。 図中符号、1……液体容器、2……支持台、3
……円筒形状体、4……駆動用シヤフト、5……
テフロンリング、6……パツキン、7……金属リ
ング、8……リング状液体容器、a……間隙長
さ、b……間隙、L……塗布液。
来の垂直型塗布装置の液体容器の拡大断面図、第
3図は本発明の液体容器の拡大断面図である。 図中符号、1……液体容器、2……支持台、3
……円筒形状体、4……駆動用シヤフト、5……
テフロンリング、6……パツキン、7……金属リ
ング、8……リング状液体容器、a……間隙長
さ、b……間隙、L……塗布液。
Claims (1)
- 円筒形状体の外側へ前記円筒形状体の長さより
も短いリング状液体容器を設け、円筒形状体又は
リング状液体容器のいずれかを移動させることに
より円筒形状体の外側へ塗液を付与する垂直型塗
布装置において、前記液体容器の内径を円筒形状
体の外径より大きくして隙間を設け、前記隙間は
前記リング状液体容器に必要量の塗液を保持させ
た際に塗液のタレを生じない間隔に設定してな
り、前記液体容器と前記円筒形状体とを無接触状
態に保持しつつ前記塗液を前記円筒形状体の外側
へ塗布すべく構成したことを特徴とする塗布装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8510383U JPS59192152U (ja) | 1983-06-06 | 1983-06-06 | 塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8510383U JPS59192152U (ja) | 1983-06-06 | 1983-06-06 | 塗布装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59192152U JPS59192152U (ja) | 1984-12-20 |
JPH048419Y2 true JPH048419Y2 (ja) | 1992-03-03 |
Family
ID=30215068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8510383U Granted JPS59192152U (ja) | 1983-06-06 | 1983-06-06 | 塗布装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59192152U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4510432B2 (ja) * | 2003-11-27 | 2010-07-21 | キヤノン株式会社 | リング状塗布装置及びリング状塗布装置による塗布方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4925015A (ja) * | 1972-06-23 | 1974-03-06 | ||
JPS5373238A (en) * | 1977-11-24 | 1978-06-29 | Canon Inc | Coating equipment |
JPS5720618A (en) * | 1980-07-14 | 1982-02-03 | Tokyo Electric Co Ltd | Checker for display circuit of electronic type fare balance |
JPS58127932A (ja) * | 1982-01-26 | 1983-07-30 | Canon Inc | 光導電層の製造方法 |
JPS59174843A (ja) * | 1983-03-25 | 1984-10-03 | Canon Inc | 電子写真感光体の製造装置 |
-
1983
- 1983-06-06 JP JP8510383U patent/JPS59192152U/ja active Granted
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4925015A (ja) * | 1972-06-23 | 1974-03-06 | ||
JPS5373238A (en) * | 1977-11-24 | 1978-06-29 | Canon Inc | Coating equipment |
JPS5720618A (en) * | 1980-07-14 | 1982-02-03 | Tokyo Electric Co Ltd | Checker for display circuit of electronic type fare balance |
JPS58127932A (ja) * | 1982-01-26 | 1983-07-30 | Canon Inc | 光導電層の製造方法 |
JPS59174843A (ja) * | 1983-03-25 | 1984-10-03 | Canon Inc | 電子写真感光体の製造装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59192152U (ja) | 1984-12-20 |
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