JPH0483741A - 耐熱絶縁シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、ガラスシートからなる耐熱絶縁シートの改良
に関し、くわしくは耐熱性および絶縁特性を大幅に向上
させた耐熱絶縁シートに関する。

（従来の技術） 従来より、コイル芯等に巻回して使用する電気絶縁用ガ
ラスシート（あるいはガラステープ）は、無アルカリガ
ラスのガラスヤーンを平織りあるいは綾織り等に割織し
て厚さ０，０５〜０．３腫程度にしたものが一般に使用
されている。このようなカラスシートは、けばだちを防
いでコイル芯に巻き付ける際の作業性を良くし、また絶
縁特性を向上させるという目的のために耐熱性の塗料を
含浸後加熱乾燥または焼成して使用することか行われて
いる。このような含浸用の耐熱性塗料としては、ガラス
シート自体の優れた耐熱性をなるべく損なわないように
、シリコーン系塗料やポリボロシロキサン系塗料が使用
されている。

しかしながら、シリコーン系塗料の耐熱性は使用温度で
３００℃程度が眼界であり、４００℃の温度で使用する
と塗膜部分にピンホールが多数発生してしまい、その高
温絶縁特性、特に絶縁破壊電圧は含浸処理しないものと
同等にまで低下してしまうという問題があった。また、
４００℃の温度にさらされると塗膜部分の機械的強度も
著しく低下して脆くなるという欠点もあった。

また、ポリボロシロキサン系塗料で含浸する場合には、
焼成温度を約４００℃という高温にする必要があって作
業効率が悪く、また、４００℃の温度で連続使用すると
ピンホールか多少発生して絶縁破壊電圧が低下する傾向
にあるという問題があった。

（発明が解決しようとする課題） 以上の点に鑑みて、本発明は４００℃の温度で連続使用
可能な耐熱性を有し、しかも比較的処理作業の簡単な耐
熱絶縁シートと提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明は即ち、複数本のガラス繊維からなりかさ密度が
１．００〜１．２０ｇ／■３であるガラスシートに、４
００℃の温度で２４時間加熱後の重量減量が１０重量％
以下のオルガノポリシロキサン組成物を含浸し焼成して
なることを特徴とする耐熱絶縁シートに関する。

本発明において使用するガラスシートは、ガラスを熔解
して採糸したガラスストランドを撚合わせてなるガラス
ヤーンを、平織りまたは綾織りに製織した通常のガラス
シートのうち、かさ密度が１−００〜１　、２０　ｇ　
／　ｃｘｎ　３の範囲にあるものである。本発明におい
ては、このような高密度のカラスシートに後述する含浸
用塗料を併用することによって、高温における絶縁特性
を向上させることかできる。このようながさ密度のガラ
スシートとしては、例えは厚さ０．１０ｍ５、カラスヤ
ーン縦６０本、・２５悶×横５８本７／２５朧、のＷＥ
１１６Ｅ（日東紡社製　商品名）等がある。かさ密度か
１．００ｇ／ａｎ３よりも小さいと高温における絶縁特
性か低下し、また１、２０ｇ／（至）３よりも大きいと
可撓性か悪くなり、コイル芯等への巻き付は作業性か悪
くなる。

本発明における、４００℃の温度で２４時間加熱後の重
量減量か１０重量％以下のオルガノポリシロキサン組成
物は、４００℃の温度と保持しながら２４時間加熱して
も分解や揮発分か少ないものであり、シリコーンワニス
（塗料）の場合は溶剤３除いた塗料同化分がこのような
加熱重量減量を有しているものであれば使用できるので
あって、シリコーンワニスか溶剤型であるか無溶剤型で
あるかを問わない。具体的には、オルガノポリシロキサ
ンの側鎖か１００％メチル基のシリコーンワニス（東芝
シリコーン社製　商品名ＴＳＲ１２７Ｂ、４００℃×２
４時間加熱後の重量減ｘ９，８重量％）や、常温液状の
アルケニル基含有オルガノポリシロキサンとオルガノハ
イトロジエンポリシロキサン（重量比的１００：５＞と
！！機質充填剤（例えばシリカ、タルク、金属水和物等
）とを混合してなるシリコーンワニス（東し　タウコー
ニング・シリコーン社製　商品名ＡＹ４９−２０８．４
００℃×２４時間加熱後の重量減量８．４重量％）、あ
るいはこのＡＹ４９−２０８にさらにマイカを５０〜１
００重量％添加した商品名５Ｗ−２０８＜昭和電線電纜
株式会社製、４００℃×２４時間加熱後の重量減量３．
０重量％）等がある。この商品名ＡＹ４９−２０８のも
のは、２００℃以下の温度で加熱すると、まずアルケニ
ル基含有オルガノポリシロキサンとオルガノハイドロジ
エンポリシロキサンとが反応して架橋が進行しゴム状の
硬化物となり、さらに続けて３５０℃以上の温度で加熱
することにより、架橋したシリコーンポリマーの熱分解
反応、熱分解生成物と無機質充填剤との結合反応か進行
し最終的には固いセラミック状の硬化体が得られるもの
であり、耐熱性などが特に良好である。本発明の含浸用
塗料は、このような１寺定のオルガノポリシロキサン組
成物に必要ならば溶剤を添加して、含浸処理に適する濃
度に調整する。またマイカ等の絶縁性無機質充填剤を、
含浸処理に適する濃度範囲において適宜添加することも
できる。

本発明の耐熱絶縁シートは、上述のオルガノポリシロキ
サン組成物を前記ガラスシートに充分含浸させ、その後
１５０℃程度の温度で焼成することにより得られる。

（作用） 本発明の耐熱絶縁シートは、高いかさ密度を持つ前記ガ
ラスシートに、４００℃の温度て２４時間加熱後の重量
減量か１０重量％以下のオルガノポリシロキサン組成物
を併用するので、ガラスシート自体のもつ高い耐熱性と
絶縁性を損なうこと無く、さらにこれらの緒特性を向上
させるとともに、４００℃の温度で連続使用してもその
絶縁破壊電圧の低下を大幅に防止することかできる。ま
た、ガラスシートのかさ密度を１，００〜１，２ｏ　、
　ノ′ω３にしているので、可撓性と絶縁特性の両方に
優れ、ひた上記オルカッポリシロキサン組成物を用いる
ので、含浸後の焼成温度も従来のポリホロシロキサン系
塗料等に比へて低い温度で可能となる。

（実施例） 本発明の実施例について説明する。

実施例１〜３ 表に示すようにがさ密度１．０５ｇ／ｃｍ３のガラスシ
ート（１００ｍ＋Ｘ　１００ｍＸ　Ｏ、１０ｍ）に前述
の５Ｗ−２０８塗料を含浸し、１５０℃×１０分間乾燥
して、厚さ０．１５ｍの耐熱絶縁シートを得た。なお、
塗料含浸割合（％）は、乾燥後における（塗料付着重量
／シート重量）×１００から算出した。

得られたシートを用いて絶縁抵抗（（Ω）５００■・１
分値）と絶縁破壊電圧（（ｋＶ）２５腸φ５００ｇ電極
）を、初期および４００℃Ｘ２４時間加熱後のそれぞれ
について測定しな。結果を表に示す。

比較例１〜２ 比較として、塗料を４００℃×２４時間加熱後の重量減
量４５重量％であるポリボロシロキサン樹脂系塗料に変
え、含浸後に４００℃，Ｘ３分加熱乾燥した場合（比較
例１）、ガラスシートをかさ密度０．９２ｇ／ｃｍ５に
変えその他は実施例１と同様にした場合（比較例２）に
ついてシートを作成し、実方色Ｐｉｇｌと同様に試験し
た。結果を表に示す。

（以下余白） （発明の効果） 以上、本発明の耐熱絶縁シートは、高温で使用しても塗
膜の劣化が無く、従って高温における絶縁特性を大幅に
向上させることができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数本のガラス繊維からなり、かさ密度が１．０
   ０〜１．２０ｇ／ｃｍ＾３であるガラスシートに、４０
   ０℃の温度で２４時間加熱後の重量減量が１０重量％以
   下のオルガノポリシロキサン組成物を含浸し焼成してな
   ることを特徴とする耐熱絶縁シート。