JPH048243A - 釣り竿 - Google Patents

釣り竿

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Publication number
JPH048243A
JPH048243A JP10846290A JP10846290A JPH048243A JP H048243 A JPH048243 A JP H048243A JP 10846290 A JP10846290 A JP 10846290A JP 10846290 A JP10846290 A JP 10846290A JP H048243 A JPH048243 A JP H048243A
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JP
Japan
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fibers
fiber
prepreg
layer
reinforced
Prior art date
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Pending
Application number
JP10846290A
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English (en)
Inventor
Makoto Takezawa
誠 竹澤
Kanji Miyao
巻治 宮尾
Hiroshi Inoue
寛 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Tonen Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 の( 本発明は、複数の炭素繊維強化樹脂層からなる釣り竿に
関するものであり、特に、炭素繊維強化樹脂層の間に及
び/又は最外層に、強化繊維とは異なる異種繊維がクロ
ス(織物)の状態にて織り込まれて構成されるハイブリ
ッドプリプレグ層を設けたことを特徴とする釣り竿に関
するものである。
従UlE術 近年、釣り竿として、軽量で且つ機械的強度が高く、且
つ振動減衰特性が良好であるという理由から炭素繊維強
化複合樹脂にて作製されたものが多く利用されており、
良好な成果を収めている。
斯る従来の釣り竿は、複数層の炭素繊維強化複合樹脂層
から構成されるが、第3図に図示されるように、所定の
形状寸法に裁断した炭素繊維強化プリプレグlotを所
定枚数だけマンドレル100に巻き付け、硬化すること
によって形成される。このとき、一般に、釣り竿には曲
げ作用が働くために、炭素繊維強化プリプレグとしては
、第3図に図示されるように、炭素繊維が釣り竿の軸線
に対して平行(θ=0°)に配列された一方向ブリブレ
グ101(ストレート層101’)が使用されるが、漬
れに対する強度を向上するために、第4図(イ)、(ロ
)及び第5図に図示されるように、炭素繊維クロスを強
化繊維としたクロスプリプレグ102a(クロス層10
2a’)、或は炭素繊維が釣り竿の軸線に対して90”
方向に配列された90°プリプレグ102b (90″
′層102b’)が更に使用されることがある。
この場合に、基本的には、第5図に図示されるように、
釣り竿の内側層に一方向ブリブレグ101 (ストレー
ト層101°)が使用されることが多い。
しかしながら、更に、折損防止、振動減衰特性の向上を
図るために、引張強度、圧縮強度及び弾性率、更には、
粘り、耐衝撃性などのような機械的特性の向上が望まれ
ており、又、使用時の感触の点で、更には、成形加工性
及び美感上の点から一層の改良が望まれている。
本発明者らは、多くの研究実験を行った結果、複数の炭
素繊維強化樹脂層からなる釣り竿において、炭素繊維強
化樹脂層の間に、9或は最外層として、更には、炭素繊
維強化樹脂層の間及び最外層として、第14図に図示す
るような構成とされるハイブリッド層を設けることを、
つまり、繊維径が5〜30μmとされる強化繊維2の中
に、繊維径が50〜500μmとされる異種繊維6を前
記強化繊維2と同一方向に所定の間隔にて配列したハイ
ブリッドプリプレグ4にて形成されたハイブリッドプリ
プレグ層を設けることにより、上記諸要望を満足し得る
釣り竿を提供し得ることを見$した。
又、このようなハイブリッドプリプレグ4は、繊維径が
5〜30LLmとされる強化繊維2を使用した2枚の一
方向繊維強化ブリブレグによって、該強化繊維と同一方
向に所定の間隔にて配列された繊維径が50〜500μ
mとされる異種繊維6を挟持し、一体とすることによっ
て製造され、特に、ドラムワインダを使用して効率よく
製造し得るものである。
が ′しよ と る このようなハイブリッドプリプレグは比較的簡単に製造
し得て、機械的強度の向上及び感触の改善を達成し得る
が、場合によっては、製造過程において、或は製造後斯
かるハイブリッドプリプレグをマンドレルなどに巻き付
けて所定形状に賦形する過程において、強化繊維と同一
方向に所定の間隔にて配列された異種繊維6がその配列
方向において乱れることが経験される。異種繊維の配列
の乱れは、美感上好ましくないのみならず、物性的にも
バラつきの原因となり製品の品質上からも好ましいもの
ではない。
このような繊維の乱れをなくするには、製造過程におけ
る異種繊維の、或は、製造後のハイブリッドプリプレグ
の、極めて慎重な取扱いが要求され、ハンドリング性(
作業性)の点で問題がある。
従って、本発明の目的は、引張強度、圧縮強度及び弾性
率、更には、粘り、耐衝撃特性などのような機械的特性
の向上を図り、折損防止及び振動減衰特性の増大を可能
とし、又、使用時の感触の点で、更には、成形加工性点
からも改良された釣り竿を提供することである。
更に、本発明の他の目的は、繊維径の小さな強化繊維と
、繊維径の大きな異種繊維とを使用したハイブリッドプ
リプレグ層において、異種繊維の配列に乱れがな(、機
械的強度などの物性の安定化を図ることができ、ハンド
リング性に優れており、しかも美感の点からも好ましい
釣り竿を提供することである。
・ を 2するための 上言己目的は本発明に係る釣り竿にて達成される。要約
すれば本発明は、複数の炭素繊維強化樹脂層からなる釣
り竿において、繊維径が5〜30μmとされる強化繊維
の中に、繊維径が50〜500μmとされる1種又は複
数種の異種繊維を前記強化繊維と同一方向に所定の間隔
にて織り込んで有しているクロスを配設したハイブリッ
ドプリプレグ層を、前記炭素繊維強化樹脂層の間に及び
/又は最外層に設けたことを特徴とする釣り竿である。
更に説明すると、本発明に係る釣り竿は、第1図及び第
3図に図示されるように、好ましくは、炭素繊維が釣り
竿の軸線に対して平行(θ=0°)に配列された一方向
ブリブレグ101と、炭素繊維クロスを強化繊維とした
クロスプリプレグ102a或は炭素繊維が釣り竿の軸線
に対して90°方向に配列されたプリプレグ102bと
、両プリプレグ101と102との間に配設されたハイ
ブリッドプリプレグ1とがマンドレルに巻き付けられ、
次いで、硬化することによって製造される。
つまり、本発明によると、ストレート層101“、ハイ
ブリッドプリプレグ層l°、及びクロス層或は90°層
102′を備えた釣り竿が形成される。又、ハイブリッ
ドプリプレグ層1゛は、第2図に図示されるように、最
外層に設けることもでき、又、図示してはいないが、ス
トレート層101° と、クロス層或は90°層102
°との間及び最外層に設けることもてきる。
第1図及び第2図では、ストレート層101゜が内層と
されているが、ストレート層101’を外層とすること
も可能である。又、ストレート層101°、及びクロス
層或は90a層102°は1層である必要はな(、必要
に応じて複数層とすることも可能であり、又、場合によ
っては、複数のストレート層101゛のみから構成する
ことも可能である。
ストレート層101° 及びクロス層或は90”層10
2’は、通常の一方向炭素繊維強化ブリブレグ101、
又は、クロス或は90°炭素繊維強化プリプレグ102
を使用して形成することができる。
つまり、炭素繊維強化プリプレグ101゜102は、強
化繊維としては炭素繊維(黒鉛繊維をも含む)を使用し
、マトリクス樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレート
樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性マトリクス樹脂が
使用可能である。又、更に、硬化温度が50〜200℃
となるように硬化剤その他の付与剤、例えば可撓性付与
剤などが適当に添加される。
次に、本発明の特徴とするハイブリッドプリプレグ層1
°について更に詳しく説明する。
第6図に、本発明に係るハイブリッドプリプレグ層1“
を形成するために使用されるハイブリッドプリプレグ1
の一実施例が示される。
本実施例によると、繊維径が5〜30μmとされる強化
繊維2として例えば炭素繊維を有したプリプレグ4の中
に、繊維径が50〜500μmとされる異種繊維6を前
記炭素繊維と同一方向に所定の間隔にて配列して構成さ
れる。このとき、本発明に従えば、異種繊維6は、クロ
スに織り込んだ状態にて配設される。
つまり、本発明によれば、第7図に図示されるように、
異種繊維6は、異種繊維を縦糸とし、横糸8として他の
繊維、或は同じ繊維を使用して製織され、クロス(織物
)5として一方向炭素繊維ブリブレグ4の大略中央部に
位置される。
なお、クロス5の織物組織、織物密度などは必要に応じ
て適宜選択されるが、横糸8は、縦糸6とされる異種繊
維の配列を固定する程度に織り込まれていれば良い。
このような構成のハイブリッドプリプレグ1は、種々の
方法にて製造し得るが、特に、強化繊維として炭素繊維
を使用した2枚の一方向炭素繊維強化ブリブレグの間に
、異種繊維6が炭素繊維と同一方向に所定の間隔にて配
列するようにクロス5を配置し、押圧及び/又は加熱す
ることにより一体とすることによって極めて好適に製造
される。
更に説明すると、第8図に図示するように、離型紙10
に保持された、強化繊維2として繊維径が5〜30μm
とされる炭素繊維を有した第1の炭素繊維強化プリプレ
グ4Aの上に、前記クロス5を配置し、このとき、クロ
ス5は、クロス5内に織り込まれた繊維径が炭素繊維に
比較して大きい50〜500μmの繊維径を有した異種
繊維6が、該第1の炭素繊維強化プリプレグ4Aの炭素
繊維2の配列方向と同方向に配列されるように配置し、
更に、該クロス5を挟持する態様で、第1の炭素繊維強
化プリプレグ4Aと同様の離型紙10に保持された第2
の炭素繊維強化プリプレグ4Bを重ね合せ、前記両次素
繊維強化プリプレグ4A、4Bを互の方へと押圧及び/
又は加熱することにより第1炭素繊維強化プリプレグ4
A、クロス5及び第2炭素繊維強化プリプレグ4Bは一
体に接合されて、第6図に図示するような本発明に従っ
たハイブリッドプリプレグlが形成される。
第1及び第2炭素繊維強化プリプレグ4A、4Bの強化
繊維2としての炭素繊維は同じ炭素繊維であっても良く
、又、強度の異なる炭素繊維とすることもできる。
更には、プリプレグ4Aとプリプレグ4Bの強化繊維と
しては互いに種類の異なるものを用いてもよい。
強化繊維2は、炭素繊維に限定されるものではな(、他
に、繊維径の小さなボロン繊維、ガラス繊維、アルミナ
繊維、炭化珪素繊維、窒化珪素繊維などの無機繊維:ア
ラミド繊維、ボリアリレート繊維、ポリエチレン繊維な
どの有機繊維;或は、繊維径の小さなチタン繊維、アモ
ルファス繊維、ステンレススチール繊維などの金属繊維
などを任意に使用することができる。強化繊維2は繊維
径が5〜30μmとされ、好ましくば6〜12μmとさ
れる。
異種繊維6としては、強化繊維2に比較して繊維径が大
きいボロン繊維などの無機繊維、及びチタン繊維、アモ
ルファス繊維、ステンレススチール繊維などの金属繊維
が好適に使用され、通常期る繊維の径は50〜150L
Lmとされ、好ましくは70〜120μmとされる。
更に、本発明に従えば、異種繊維6としてガラス繊維、
アルミナ繊維、炭化珪素繊維、窒化珪素繊維などの無機
繊維;アラミド繊維、ボリアリレート繊維、ポリエチレ
ン繊維などの有機繊維をも使用することができる。ただ
、一般にこれら繊維は、繊維径、即ち、モノフィラメン
トの径(d)は5〜50μmと小さいため、このように
繊維径の小さな繊維を異種繊維6として使用する場合に
は、第9図に図示するように繊維6aを多数本束ねたス
トランド(繊維束)6の形態にて使用される。
従って、金属繊維でも繊維径の小さいものをストランド
の形態として使用することも可能である。
このようなストランドの形態とされる場合の異種繊維6
の繊維径としては、本明細書では、次式で示される換算
径D0を意味するものとする。
0021丁・d n:収束本数 d:繊維径 又、斯るストランドを異種繊維6として使用した場合に
は、撚りの有無に拘らず、第10図に図示されるように
、ハイブリッドプリプレグlの中において換算径D0を
有した円形断面の形態で存在することはなく、通常、偏
平に変形された状態とされる。従って、上述したように
異種繊維6として繊維径の大きいなボロン繊維、チタン
繊維、アモルファス繊維、ステンレススチール繊維など
を使用した場合と同様の厚さ(T)を有したハイブリッ
ドプリプレグ1を製造するには、ストランドを異種繊維
6として使用した場合の繊維径、即ち、換算径り。は、
最大500μmとされるのが好適である。
例えば、繊維径dが23μmとされるボリアリレート繊
維のような有*Sa維は、300本収束することにより
換算径D0は398μmとされ、又、繊維径dが13μ
mとされるガラス繊維は、800本収束することにより
換算径り。は368μmとされ、これら両ストランドも
又、異種繊維6として好適に使用し、第10図に図示さ
れるようなハイブリッドプリプレグlを製造することが
できる。
クロス5を構成する横糸8としては、異種繊維6と同じ
とすることもでき又、強化繊維2と同じとすることもで
き、更には、他の種々の繊維を用いることもできるが、
通常、ガラス繊維、アルミナ繊維などの無機繊維、ポリ
エチレン繊維、ポリエステル繊維などの有機繊維などを
使用するのが好適である。横糸としては、細い繊維又は
細い繊維束のもの、透明なものがより好ましい。この点
から、特にガラス繊維、ポリエチレン繊維、アルミナ繊
維などが好ましい。
マトリクス樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレート樹
脂、フェノール樹脂などの熱硬化性マトリクス樹脂が使
用可能である。又、更に、硬化温度が50〜200℃と
なるように硬化剤その他の付与剤、例えば可撓性付与剤
などが適当に添加される。
好ましい一例を挙げれば、マトリクス樹脂としてはエポ
キシ樹脂が好ましく、使用可能のエポキシ樹脂としては
、例えば、(1)グリシジルエーテル系エポキシ樹脂(
ビスフェノールA、F、S系エポキシ樹脂、ノボラック
系エポキシ樹脂、臭素化ビスフェノールA系エポキシ樹
脂);(2)環式脂肪族エポキシ樹脂; (3)グリシ
ジルエステル系エポキシ樹脂; (4)グリシジルアミ
ン系エポキシ樹脂(テトラグリシジルジアミノジフェニ
ルメタン、トリグリシジル−p−アミノフェノールなど
);  (5)複素環式エポキシ樹脂その他種々のエポ
キシ樹脂から選択される1種又は複数種が使用され、特
に、ビスフェノールA、F、Sグリシジルアミン系エポ
キシ樹脂が好適に使用される。又、硬化剤としてはアミ
ン系硬化剤、例えばジシアンジアミド(DICY)、ジ
アミノフェニルスルフォン(DDS)、ジアミノジフェ
ニルメタン(DDM);酸無水物系、例えばヘキサヒド
ロ無水フタル酸(HHPA) 、メチルへキサヒドロ無
水フタル酸(MHHPA)などが使用されるが、特にア
ミン系硬化剤が好適に使用される。
又、本発明のハイブリッドにおける強化繊維、異種繊維
、マトリクス樹脂の配合割合は任意に調整し得るが、一
般に、重量%で、強化繊維:異種繊維:マトリクス樹脂
=(40〜80):  (2〜20):  (20〜6
0)とされるであろう。又、本発明に従えば、プリプレ
グの厚さ(T)は、使用される異種繊維の繊維径程度の
ものを作製し得るが、通常80〜200μm程度とされ
るであろう。
上記実施例では、異種繊維6は1種類であるとして説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、2種
以上の異種繊維を含むことができる。例えば、第11図
及び第12図には、クロス5に異種繊維として2種の繊
維6a、6bが織り込まれた態様を示す。この実施例で
は2種の繊維6a、6bは交互に織り込まれているが、
これに限定されるものではなく、任意の配列が可能であ
る。
上記実施例の製造方法を更に具体的に数値を挙げてその
一実施例を説明すると次の通りである。
強化繊維として炭素繊維を使用した第1及び第2炭素繊
維強化プリプレグ4A、4Bは同じ構成のものとされ、
厚さ120μmの離型紙10の上に厚み65μmにて形
成されたものであった。強化繊維2としての炭素繊維は
、繊維径が6.5μmとされるPAN系の炭素繊維(東
し株式会社製:商品名rM40J)を使用し、マトリク
ス樹脂はエポキシ樹脂を使用した。又、該プリプレグに
おけるマトリクス樹脂の含有量は35重量%であった。
異種繊維6としては、ボロン繊維及びチタン繊維を使用
し、横糸8としては繊度xOg/1000mとされるガ
ラス繊維を使用した。
ボロン繊維は、繊維径100μmとされるものを1mm
の間隔に配置して使用し、横糸8を0゜5mm間隔にて
織り込んでクロス5を作製した。
又、チタン繊維は、繊維径1100LLとされるものを
2mmの間隔に配置して使用し、横糸8を0.5mm間
隔にて織り込んでクロス5を作製した。
100℃に加熱されたプレスロール(図示せず)にて第
1及び第2炭素繊維強化プリプレグ4A、4Bを互の方
へと押圧して加熱加圧し、第1炭素繊維強化プリプレグ
4A、クロス5及び第2炭素繊維強化プリプレグ4Bを
一体に接合した。これによって、第6図に図示するよう
な本発明に従ったハイブリッドプリプレグlが形成され
た。
このようにして製造されたハイブリッドプリプレグの機
械的強度などを測定したが、本発明にて使用されるハイ
ブリッドプリプレグは、厚みが薄いにも拘らず圧縮強度
及び弾性率共に、第13図に示すハイブリッドプリプレ
グと同等の物性を示した。
更に又、本発明に使用されるハイブリッドプリプレグは
、製造過程においても、異種繊維6を強化繊維2と平行
に整列することが容易に達成され、又、このようにして
製造したプリプレグ1をマンドレルに巻き付け、釣り竿
を成形するに際しても異種繊維6の配列が繊維の長さ方
向に乱れることはなく、作業性が容易であり、美感的に
も好ましいものであった。
上記実施例では、第1及び第2繊維強化プリプレグ4A
、4Bは両方とも強化繊維として炭素繊維を使用した炭
素繊維強化プリプレグとされたが、第1繊維強化プリプ
レグ4Aは強化繊維として炭素繊維を使用した炭素繊維
強化プリプレグを使用し、第2繊維強化プリプレグ4B
としては、強化繊維としてガラス繊維を使用したガラス
繊維強化プリプレグを使用し、上述と同様にしてハイブ
リッドプリプレグを作製した。
この実施例にて、第1炭素繊維強化プリプレグ4Aは、
上記実施例と同様に、厚さ120μmの離型紙10の上
に厚み65μmにて形成されたものであり、強化繊維2
としての炭素繊維は、繊維径が6.5μmとされるPA
N系の炭素繊維(東し株式会社製:商品名rM40J)
を使用した。
又、第2ガラス繊維強化プリプレグ4Bは、繊維径13
μmのガラス繊維を使用し、マトリクス樹脂はエポキシ
樹脂を使用した。又、該プリプレグにおけるマトリクス
樹脂の含有量は35重量%であった。
異種繊維6としては、ボロン繊維及びチタン繊維を使用
し、横糸8としては繊度10 g/1000mとされる
ガラス繊維を使用した。
ボロン繊維は、繊維径100μmとされるものを1mm
の間隔に配置して使用し、横糸8を0゜5mm間隔にて
織り込んでクロス5を作製した。
又、チタン繊維は、繊維径100μmとされるものを2
mmの間隔に配置して使用し、横糸8を0.5mm間隔
にて織り込んでクロス5を作製した。
この実施例によるハイブリッドプリプレグは、先の実施
例と同様の上記作用効果を奏し得ると共に、更に、第2
繊維強化プリプレグがガラス繊維強化プリプレグとされ
、更に又、クロスの横糸8としてガラス繊維が使用され
たために、第2繊維強化プリプレグ側は透明となり、そ
のためにハイブリッド内部に乱れなく整列された異種繊
維を外部より観察することが可能となり、美感的にも優
れていた。
更に、上記ハイブリッドプリプレグ1を使用して、第1
図及び第2図に図示される釣り竿を製造した。該釣り竿
の機械的特性などを測定したが、本発明に係る釣り竿は
軽量であるにも拘らす引張強度、圧縮強度及び弾性率共
に、耐衝撃性の点でも、第13図に示す従来の釣り竿よ
り優れており、使用時の感触も良好であり、振動減衰特
性も向上した。
又、本発明に従った第2の実施例に示すようなハイブリ
ッドプリプレグを、つまり、第2繊維強化プリプレグが
ガラス繊維強化プリプレグとされ、更に又、クロスの横
糸8としてガラス繊維が使用されたハイブリッドプリプ
レグを、最外層に設けた場合には、異種繊維が繊維の長
さ方向に乱れなく配列されており、美感的にも好ましい
ものであった。
上記各実施例の説明にて、ハイブリッドプリプレグ4中
に配設されるクロス5は、縦糸としては異種繊維6が使
用される構成とされたが、本発明に使用されるクロス5
はこのような織物構成に限定されるものではなく、例え
ば第13図に図示するように、縦糸として更に固定用繊
維9を異種繊維6の間に配置し織り込むことができる。
斯る目的で使用される固定用縦糸9としては、横糸8と
同じものを使用することができ、上述したように、ハイ
ブリッドプリプレグ4中の強化繊維2と同じとすること
もでき、更には、他の種々の繊維を用いることもできる
が、通常、ガラス繊維、アルミナ繊維などの無機繊維、
ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維などの有機繊維な
どを使用するのが好適である。固定用縦糸9としても、
細い繊維又は細い繊維束のもの、透明なものがより好ま
しい。この点から、横糸8と同様に、特にガラス繊維、
ポリエチレン繊維、アルミナ繊維などが好ましい。
更に具体的に言えば、上記各実施例において、横糸8及
び固定用縦糸9として繊度10g/1000mとされる
ガラス繊維を使用し、ボロン繊維及びチタン繊維などの
異種繊維6を2mm間隔にて配置し、固定用縦糸9を各
異種繊維60間に0.5mm間隔で3本配置し、又、横
糸8を0.5mm間隔で配置し、第13図に図示するよ
うに織り込んでクロス5を作製した。
このように固定用縦糸9を用いて作製したクロス5を使
用して釣り竿を製造したが、異種繊維6を所定ピッチに
て固定することができ、異種繊維6の繊維方向の配列乱
れを大略完全になくすことができた。
1旦Jと如月 以上説明したように構成される本発明に係る釣り竿は、
引張強度、圧縮強度及び弾性率、更には粘り、耐衝撃性
などのような機械的特性の向上を図ることができ、折損
防止及び振動減衰特性の増大を可能とし、又、使用時の
感触の点で、更には、成形加工性の点からも優れている
。更に、本発明の釣り竿は、繊維径の小さな強化繊維と
、繊維径の大きな異種繊維とを使用したハイブリッドプ
リプレグ層において、異種繊維の配列に乱れがなく、機
械的強度などの物性の安定化を図ることができ、ハンド
リング性に優れており、しかも美感の点からも好ましい
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明に係る釣り竿の横断面図で
ある。 第3図は、釣り竿の製造方法を説明する図である。 第4図(イ)、(ロ)は、釣り竿を製造するためのプリ
プレグを示す平面図である。 第5図は、従来の釣り竿の横断面図である。 第6図は、本発明に係る釣り竿を製造するためのハイブ
リッドプリプレグの実施例の断面図である。 第7図は、本発明にて使用される異種繊維を織り込んだ
クロスの一例を示す斜視図である。 第8図は、ハイブリッドプリプレグの製造方法の一実施
例を説明するするための図である。 第9図は、繊維径が小さい場合の換算径を説明するため
の図である。 第1O図は、繊維径が小さい繊維を使用した場合のハイ
ブリッドプリプレグの断面図である。 第11図は、本発明に係る釣り竿を製造するためのハイ
ブリッドプリプレグの他の実施例の断面図である。 第12図は、第11図のハイブリッドプリプレグにて使
用される異種繊維を織り込んだクロスの一例を示す斜視
図である。 第13図は、本発明に従ったハイブリッドプリプレグに
て使用される異種繊維を織り込んだクロスの他の例を示
す斜視図である。 第14図は、従来のハイブリッドプリプレグの一例を説
明するするため断面図である。 1゛ :ハイブリッドプリプレグ層 101’  :アングル層 102″ ・ストレート層 1:ハイブリッドプリプレグ 2:強化繊維 5:クロス 6:異種繊維(縦糸) 9:固定用縦糸 8、横糸 第 図 第2図 第3図 第6図 第8図 第4図 第16図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)複数の炭素繊維強化樹脂層からなる釣り竿において
    、繊維径が5〜30μmとされる強化繊維の中に、繊維
    径が50〜500μmとされる1種又は複数種の異種繊
    維を前記強化繊維と同一方向に所定の間隔にて織り込ん
    で有しているクロスを配設したハイブリッドプリプレグ
    層を、前記炭素繊維強化樹脂層の間に及び/又は最外層
    に設けたことを特徴とする釣り竿。
JP10846290A 1990-04-24 1990-04-24 釣り竿 Pending JPH048243A (ja)

Priority Applications (1)

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JP10846290A JPH048243A (ja) 1990-04-24 1990-04-24 釣り竿

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105248389A (zh) * 2015-11-16 2016-01-20 梁俊 一种碳纤维鱼竿制作方法

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CN105248389A (zh) * 2015-11-16 2016-01-20 梁俊 一种碳纤维鱼竿制作方法

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