JPH0479610B2 - - Google Patents

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JPH0479610B2
JPH0479610B2 JP61081208A JP8120886A JPH0479610B2 JP H0479610 B2 JPH0479610 B2 JP H0479610B2 JP 61081208 A JP61081208 A JP 61081208A JP 8120886 A JP8120886 A JP 8120886A JP H0479610 B2 JPH0479610 B2 JP H0479610B2
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JP
Japan
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beds
waste
bed
reusing
mushroom cultivation
Prior art date
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JP61081208A
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English (en)
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JPS62253319A (ja
Inventor
Osamu Tominaga
Ryunosuke Taira
Sukezo Hara
Takeshi Furukawa
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NANEI TOGYO KK
Original Assignee
NANEI TOGYO KK
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  • Mushroom Cultivation (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明はきのこ栽培廃床の再利用法に関する。 (従来の技術) 従来きのこ栽培廃床は、菌糸の繁殖、子実体の
発生発育などによつて、きのこの生育に必要な成
分が殆んど消費しつくされているという問題があ
り、 更にまた、一旦、きのこ菌が繁殖した床には種
菌が活着しにくいという問題がある。 例えば、自然界できのこなどが自生している榾
木を輪切りしてみると、きのこ菌の他に種々の木
材腐朽菌が繁殖し、各々のコロニイを形成し、自
分達の領域を主張しあつて生活している。その領
域は拮抗線によつて分けられている。 このように微生物はコロニイを形成し、そのコ
ロニイ内には他の菌を寄せつけない性質がある。 きのこを純粋培養した場合も上記とまつたく同
様であつて、一旦純粋培養し、その菌を蔓延させ
た床には、なかなか他の微生物を寄せつけない性
質がある。殺菌など処理してもなかなか種菌が活
着しにくいなどの考え方から再利用が全く行われ
ていなかつた。 これに対して、本発明はきのこ栽培廃床を再度
きのこ培地の一部として再使用し菌糸の伸長を促
進させ、子実体を高収率で得んとするものであ
る。 (問題点を解決するための手段) 本発明に係るきのこ栽培廃床の再利用法につき
詳述する。 本発明者等はきのこ栽培が終つた廃床をきのこ
培地として再利用すべく種々検討を行つた結果意
外と増収剤的効果があることが判つた。 即ち、廃床をC/N比が約20以下迄醗酵処理し
て改質し、この改質をした廃床を従来の鋸屑と米
糠培地又はバガスに米糠等を配合した主たる培養
基材に約20%(重量比)配合すると菌糸の伸長速
度が促進され、又子実体が著るしく増収する。 更にまた廃床を醗酵処理する場合醗酵を促進さ
せるために、米糠、堆肥、コーンスターチ、コー
ンミール、〓、澱粉粕その他の加工粕などの炭素
源、尿素、アンモニウム塩類、硝酸塩類、有機無
機の窒素化合物等、通常醗酵促進材として使用さ
れるものを配合して廃床をC/N比20以下に改質
した場合も同様に菌糸の伸長速度が促進されまた
子実体が著るしく増収される。 (実施例) 具体例をもつて説明すると、鋸屑:米糠(7:
3)配合のキクラゲ栽培廃床をヤードに野積し、
2週間に一度切り返しを行うとC/N比が次の様
に低下する。
【表】 上記C/N比の異なる処理廃床を先に述べた従
来の培地などに配合し、きのこ菌を接種培養する
とC/N比が約20以下の改質廃床を配合した場合
が菌糸伸長が促進され、培養日数が約1.2〜1.3倍
短縮され、また子実体の収量に於ても1.4倍前後
増収されることが判つた。 かくして本発明者等はきのこ栽培が終了した廃
床をC/N比が約20以下まで醗酵処理を行いこれ
を主たる培養基材に対し約20%(重量比)配合す
ることにより、きのこ菌糸の伸長及び子実体の収
率が著るしく増進される新事実を見出した。 すなわち本発明はきのこ栽培が終了した廃床を
C/N比が約20以下まで醗酵処理したものを、主
たる培養基材に対し約20%(重量比)配合するこ
とを特徴とする担子菌の培地として再利用するき
のこ栽培廃床の再利用法である。 本発明の効果は手近な廃床を利用することから
原料の節減がはかれる。また菌糸の伸長が著るし
く促進されることから培養期間の短縮、それにと
もなう培養室の縮小、熱量の節約、培養容器など
材料の節減、そして当然のことながら子実体の収
率向上から経済的効果も大となる。 実施例 1 広葉樹鋸屑に米糠を無水固形物配合比(以下す
べて同じ)で7:3に配合し、これにキクラゲ菌
を接種培養し培養床重量に対して生キクラゲを
1.5%前後収獲した後の廃床について醗酵処理を
行いC/N比の異なつた廃床をバガス7:米糠3
に配合した培養基に20%配合して培養床をつくり
菌糸の伸長及び子実体の収量試験を行つた。 試験用の床はPH6.5、水分70%に調整し、これ
を2Kgとり縦18cm横18cm高さ10cmに圧縮成形し、
ポリプロピレン袋に入れ、モルトプレン栓をほど
こした接種口を取り付け、125℃、1.5時間殺菌を
行い、室温まで放冷し、常法によつてキクラゲ、
ヒラタケ、マンネンタケの種菌を接種した。 培養(菌糸の伸長)条件は、キクラゲ、ヒラタ
ケ、マンネンタケともに同一条件で行つた。温度
は25℃前後、湿度は50〜65%、照度は50ルツクス
以下、換気は炭酸ガス濃度で1.800ppm以下とし
た。 栽培(子実体の発生)は床全体に菌糸が蔓延し
た段階で栽培ハウスに出し、床の一部を外気に晒
すようにして子実体を発生させた。 栽培温度はキクラゲ、マンネンタケは25〜30℃
で、ヒラタケは13〜18℃で行つた。 湿度はマンネンタケ、ヒラタケ80〜90%で、キ
クラゲは80〜100%で行つた。照度は50〜2000ル
ツクス、換気は炭酸ガス濃度で600ppm以下とし
た。 本試験の測定は各々につき上記床20点行いその
平均値をとつた。
【表】 表−1中Aは18×18×10cmの培養床に菌糸が蔓
延した日数を示し、Bは菌糸が蔓延した床を外気
に開放して60日間栽培しての子実体の床1ケ当り
の平均収量を示す。表−1に示す通りC/N比が
約20以下となると菌糸の伸長が顕著に早くなりま
た子実体の収率も約1.4倍と著るしく増収される
ことが判る。 実施例 2 実施例1では鋸屑に米糠を配合した培地にキク
ラゲを栽培し、C/N比の異なる廃床をバガスと
米糠の培地に配合した各種のきのこ培養を行つた
が、本実施例ではまつたく逆で、バガス7:米糠
3を配合した培地にヒラタケ菌を接種培養し約25
%のヒラタケを収穫した後のC/N比の異なる廃
床を使用した。 培養と栽培条件は実施例1と殆んど同一条件で
行つた。試験は各培養床につき20点づつ行い測定
はその平均値をとつた。
【表】 表−2よりC/N比が約20以下に於て著しく菌
糸の伸長及び収率についても優れた効果があるこ
とが判る。 実施例 3 バガス7と米糠3を配合した培地にヒラタケ菌
を接種培養し、ヒラタケを約23%収穫した後の廃
床に米糠10%、腐熟した堆肥を2〜3%、これに
極く少量の尿素を配合して醗酵を促進させこれら
のC/N比の異なつた廃床を鋸屑7と米糠3の割
合に配合した培養基に20%配合し、菌糸の伸長及
び子実体の収量について試験を行つた。 菌糸の伸長及び栽培条件は前記実施例1と殆ん
ど同一条件で行つた。 試験は各培養床につき20点づつ行い測定はその
平均値をとつた。
【表】
【表】 表−3よりC/N比が20以下に於て著るしく菌
糸が伸長し、収率についても優れた効果があるこ
とが判る。 実施例 4 バガス7量に対して米糠を3量配合した培地に
ヒラタケまたはキクラゲ菌を接種培養し、含水床
重量に対して生のヒラタケを約25%、キクラゲを
15%収獲した後の廃床をヤードに野積みして、醗
酵処理を行い、C/N比の異なる醗酵処理廃床を
PH7.4〜7.5、水分75%に調整し、縦33cm×横48cm
×高さ30cmのカゴに重量で10Kg高さ20cmになるよ
うに詰め込み、表面を平らになした後床温度が60
℃前後になるように48時間加温し、その後これを
室温まで放冷した後ブラウン種のマシユルーム菌
を常法によつて接種培養を行つた。 培養に於ける温度は23〜25℃、湿度は80〜90
%、照度は50ルツクス以下、換気は炭酸ガス濃度
で1800ppm以下とした。 上記条件下で床全体に菌糸が蔓延したら直ちに
ピートモスを20%配合した土(PH7.5)を培地の
表面に3〜4cm高さになるように覆土し、更らに
上記条件で培養を行つた。 その後覆土に菌糸が蔓延した後温度を15℃前後
に下げ菌床に散水などを行い子実体を発生させ
た。この場合湿度は80〜90%、換気は炭酸ガス濃
度で1500ppm、照度を50ルツクス以下とした。 試験はC/N比の異なる培地につき10カゴづつ
行いその平均値をとつた。
【表】 表−4の床重量に体する子実体の収量(g)は
子実体が発生後40日間各々栽培し、その間にとれ
た子実体の収量を示したものであるが、C/N比
20以下に於て、収量が著るしく異なる事が判る。
また床に菌糸が蔓延した日数もあきらかにC/N
比20以下が早くなる事が判る。 (発明の効果) 以上述べてきたように、本発明は、従来無価値
のものとして捨て去られていた廃床を利用してき
のこ生産量の増大をなし得る優れたきのこ培養床
を経済的に得たと云う大きな効果を齎したのであ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 きのこ栽培が終了した廃床を醗酵処理して坦
    子菌の培地に再利用するに於て、前記醗酵処理を
    前記培地のC/N比がつ約20以下に迄になるよう
    に醗酵処理をしたものを、主たる培養基材に対し
    約20%(重量比)配合して再利用することを特徴
    とするきのこ栽培廃床の再利用法。 2 特許請求の範囲第1項に記載のきのこ栽培廃
    床の再利用法に於て、該廃床に該発床の醗酵を促
    進させる醗酵促進材を加えることを特徴とするき
    のこ栽培廃床の再利用法 3 特許請求の範囲第2項に記載のきのこ栽培廃
    床の再利用法に於て、前記醗酵促進材が米糠、堆
    肥、コーンスターチ、コーンミール、〓、澱粉
    粕、加工粕などの炭素酸源尿素、アンモニウム塩
    類、硝酸塩類、有機無機の窒素化合物から成る群
    の中の少くとも一種以上を選んだものであること
    を特徴とするきのこ栽培廃床の再利用法。
JP61081208A 1986-04-10 1986-04-10 きのこ栽培廃床の再利用法 Granted JPS62253319A (ja)

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JPS62253319A JPS62253319A (ja) 1987-11-05
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JPS60224420A (ja) * 1984-04-20 1985-11-08 若林 正男 茸の栽培方法

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