JPH0478667A - 車輌の後輪操舵装置 - Google Patents

車輌の後輪操舵装置

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JPH0478667A
JPH0478667A JP17777690A JP17777690A JPH0478667A JP H0478667 A JPH0478667 A JP H0478667A JP 17777690 A JP17777690 A JP 17777690A JP 17777690 A JP17777690 A JP 17777690A JP H0478667 A JPH0478667 A JP H0478667A
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JP
Japan
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vehicle
vehicle speed
rear wheel
wheel steering
steering angle
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Pending
Application number
JP17777690A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiko Fushimi
伏見 武彦
Mizuho Sugiyama
杉山 瑞穂
Yuji Yokoya
横矢 雄二
Takeshi Goto
武志 後藤
Hiroaki Tanaka
宏明 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は操舵時の車輌の運動性能を自在に制御できるよ
うにした車輌の後輪操舵装置に関するものである。
(従来の技術) 後輪操舵装置を備えた車輌においては、前輪と共に後輪
の操舵が行われる。前輪の操舵角に応じて後輪の操舵角
を適当に制御することにより、車輌が旋回している間の
操縮安定性を飛躍的に向上することができる。
以下、第8図を参照して従来装置について簡単に説明す
る。
前輪FL、FRの操舵角を決定するための操舵角センサ
1はステアリングホイール20回転角を検出する。また
、車速センサ3は車輌の走行速度を検出する。さらにス
トロークセンサ4は後輪の向きを検出する。
電子制御装置5は操舵角センサ1と車速センサ3から入
力された情報に基づいて操舵目標角を演算する。電子制
御装置5は、ストロークセンサ4の出力を監視して、後
輪RL、RRの向きが電子制御装置5が演算した操舵目
標角と等しくなるように、後輪駆動装置6を駆動する。
このような従来装置は、例えば、特開昭6215172
号公報に提案されている。
(発明が解決しようとした課題) しかしながら、このような従来装置においては、車速セ
ンサに何らかの異常が発生した場合、後輪操舵目標角が
幾分不正確になる場合がある。
後輪の操舵が幾分不正確になっても、後輪の操舵目標角
が小さければ、車輌の運動特性はほとんど変化しない。
しかしながら、後輪の操舵目標角が大きいと、車輌の運
動特性の変化が大きくなる問題点がある。
本発明はこのような問題点を解消するためになされたも
ので、車速センサの異常時において車輌の運動特性の変
化を小さくすることを技術的課題とした。
〔発明の構成〕 (課題を解決するための手段) 前述した技術的課題を達成するために講した技術的手段
は、車輌の速度を検出する複数の車速センサと、前輪の
操舵角を検出するための操舵角センサと、該操舵角セン
サが検出した操舵角に応じて適当な後輪操舵角を演算す
る電子制御装置と、該電子制御装置の演算結果に基づい
て、後輪の操舵角を変更する駆動手段と、前記複数の車
速センサにより検出された速度の差が設定速度以上の間
、前記駆動手段の動作範囲を微小範囲内に制限する制限
手段とを設けたことである。
(作用) 前述した技術的手段によれば、車速センサの一方または
両方が異常な状態において、駆動手段の動作範囲が微小
範囲内に制限される。この結果、万が一車速センサが故
障しても、後輪はほぼ直進位置に保持されることになる
従って、前述した技術的手段によれば、車速センサの異
常時における車輌の運動特性の変化が小さくなり、所期
の技術的課題が達成される。
(実施例) 以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい一実施例
装置について説明する。
第1図は本実施例装置のシステム構成を描いたブロック
図である。前輪操舵機構80はステアリングホイール8
1に接続されている。ステアリングホイール81が回さ
れると、右前輪FRと左前輪FLの向きが変化する。ス
テアリングホイール81の回転角度は、前輪側操舵角セ
ンサSTIによって検出され、電子制御装置ECUに入
力される。
油圧制御ユニット10はパワーシリンダ20を制御して
右後輪RLおよび左後輪RRの向きを変化させる。パワ
ーシリンダ2Gは±4度の動作範囲内において左後輪R
Lおよび右後輪RRの向きを調節し得る。また、パワー
シリンダ20は油圧ロック機構40を内蔵している。油
圧ロック機構40が動作すると、パワーシリンダ20は
±1度の動作範囲内においてのみ左後輪RLおよび右後
輪RRの向きを調節し得るようになる。左後輪RLおよ
び右後輪RRO向きは後輪側操舵角センサST2によっ
て検出され、電子制御装置ECUに人力される。
右後輪RRの近傍には車速センサSPlが配設されてい
る。車速センサSPlは右後輪RRから車速を検出する
。車速センサSPIによって検出された車速は電子制御
装置ECUに入力される。
また、エンジン91に接続された変速機92には、車速
センサSP2が配設されている。車速センサSP2は変
速機92の出力軸93から車速を検出する。車速センサ
SP2によって検出された車速は電子制御装置ECUに
入力される。
電子制御装置ECUは油圧制御ユニツ)10を制御し、
左後輪RLおよび右後輪RRの向きを調節する。
以下、第2図を参照して、油圧制御ユニットlOおよび
パワーシリンダ20について詳細に説明する。
オイルポンプ11はドレン18から作動油を吸入し、後
輪の向きを変えるために必要な作動油を電磁切換弁12
に供給する。オイルポンプ11は車輌ツエンジン91に
より駆動される。オイルポンプ11が発生した油圧は電
磁切換弁12のコモンボート13に送られる。
電磁切換弁12はソレノイドSQL 1と5QL2、お
よびスプール弁5PILを備えている。電子制御装置E
CUがソレノイドSQL 1に通電すると、スプール弁
5PILがソレノイドSQL 1に向かって吸引され、
図示左方へ移動する。また、電子制御装置ECUがソレ
ノイド5QL2に通電すると、ソレノイド5QL2に向
かってスプール弁5PILが吸引され、図示右方へ移動
する。さらに電子制御装置ECUがソレノイドSQL 
1にも5QL2にも通電しない時には、スプール弁5P
ILがスプリング19a、19bの力によって、両ソレ
ノイド5OLI、5QL2のほぼ中間の位置、即ち、中
立位置に保持される。
電磁切換弁12にはパワーシリンダ2oが接続されてい
る。パワーシリンダ20は、略円筒状のボディ21と、
ボディ21の両端を密閉する密閉部材22.23と、密
閉部材22.23に対して摺動自在に支持された操舵ロ
ッド24を備える。
また、密閉部材22と23の間には隔壁25が強固に固
定されている。隔壁25はボディ21に形成された段付
部21aとオーリング29の間に挟持されている。また
、操舵ロッド24には摺動ピストン26が強固に固定さ
れている。
操舵ロッド24には一対のリテーナ31.32が挿入さ
れている。リテーナ31.32の間にはリターンスプリ
ング33が配設されている。
リテーナ31と摺動ピストン26の間には、スリーブ3
4が挿入されている。スリーブ34は操舵ロッド24の
外周に摺動自在に挿入されている。
従って、摺動ピストン26が密閉部材23に向がって移
動する時には、スリーブ34およびリテーナ31が摺動
ピストン26と一体になって摺動する。この時、リテー
ナ32は密閉部材23に当接しており移動不可能なので
、リターンスプリング33が圧縮される。
リテーナ32は操舵ロッド24に固定されたオーリング
35に当接している。従って、摺動ピストン26が密閉
部材22に向かって移動する時には、スリーブ32が摺
動ピストン26と一体になって摺動する。この時リテー
ナ31はボディ21に形成された段付部21bに当接し
ており移動不可能なので、リターンスプリング33が圧
縮される。
なお、段付部21bの位置は、リテーナ31と段付部2
1bが当接した位置において後輪が直進位置になるよう
に定める。また、オーリング35の位置はリテーナ32
と密閉部材23が当接した位置において後輪が直進位置
になるように定める。
スプール弁5PILがソレノイドSQL l側に移動す
ると、出力ポート14にドレンボート15が接続され、
出力ポート16にコモンボート13が接続される。この
時、オイルポンプ11から供給された作動油がチャンバ
ー27に供給され、しかもチャンバー28内の作動油が
ドレン18に排出されるので、摺動ピストン26が密閉
部材22へ向かって移動する。
逆にスプール弁5PILがソレノイドSQL 2側に移
動すると、出力ポート14にコモンボート13が接続さ
れ、出力ポート16にドレンボート17が接続される。
この時、オイルポンプ11から供給された作動油がチャ
ンバー28に供給され、しかもチャンバー27内の作動
油がドレン18に排出されるので、摺動ピストン26が
密閉部材23へ向かって移動する。
スプール弁5PILが中立位置にある時、出力ポート1
4と16にコモンボート13が接続される。この時、オ
イルポンプ11から供給された作動油がチャンバー27
と28に等しく供給されるので、摺動ピストン26はリ
ターンスプリング33の力によって直進位置へ向かって
移動する。
このように、電子制御装置EcUはソレノイド5OLI
、5OL2に通電すことにより後輪の向きを変化させる
ことができる。
オイルポンプllから供給された作動油は電磁弁49に
も供給される。電磁弁49はパワーシリンダ20に内蔵
された油圧ロック機構40を動作させる。油圧ロック機
構40は隔壁25と密閉部材22の間に配設されている
油圧ロック機構40は一対の摺動ピストン4142と、
摺動ピストン41.42によって区切られた三つのチャ
ンバー43.44.45を備える。
摺動ピストン41.42は操舵ロツF21の外周に摺動
自在に挿入されている。摺動ピストン41は、密閉部材
22とオーリング46の間を摺動し得る。また、摺動ピ
ストン42は、隔壁25とオーリング47の間を摺動し
得る。さらに、摺動ピストン41.42は摺動ピストン
26よりも大きな段面積を有している。
電磁弁49はチャンバー43.44に接続されており、
チャンバー43.44内の作動油を吸排する。電磁弁4
9がチャンバー43.44に作動油を供給すると、チャ
ンバー43.44が拡大する。この結果、摺動ピストン
41はオーリング46に当接する位置まで移動し、摺動
ピストン42はオーリング46に当接する位置まで移動
する。
操舵ロッド24には、オーリング48が嵌合されている
。オーリング48は摺動ピストン4142の間に固定さ
れている。操舵ロッド24が密閉部材22に向かって移
動すると、オーリング48が摺動ピストン41に当接す
る。摺動ピストン41は摺動ピストン26よりも段面積
が大きいので、オーリング48が摺動ピストン41に当
接すると操舵ロット24は停止する。逆に操舵ロッド2
4が密閉部材23に向かって移動すると、オーリング4
8が摺動ピストン42に当接する。摺動ピストン42は
摺動ピストン26よりも段面積が大きいので、オーリン
グ48が摺動ピストン42に当接すると操舵ロッド24
は停止する。この結果、操舵ロッド24の摺動範囲は摺
動ピストン41と42の間に限定される。
従って、チャンバー43.44に作動油が供給され、摺
動ピストン41.42がオーリング4647に当接する
位置に移動すると、操舵ロッド24の摺動範囲が狭くな
る。本実施例装置では、チャンバー43.44に作動油
を供給することによって両後輪RL、RRの動作範囲を
±1度以内に制限し得る。
電磁弁49がチャンバー43.44をt’レン18に接
続すると、操舵ロッド24の移動に伴って摺動ピストン
41または42が移動するようになり、操舵ロッド24
の摺動範囲が広くなる。この時、チャンバー43.44
内の作動油は、摺動ピストン41または42が移動する
ことによりドレン18に排出される。本実施例装置では
、チャンバー43.44をドレン18に接続することに
よって両後輪RL、RRの動作範囲を±4度以内に広げ
得る。
なお、チャンバー45は常時ドレン18に接続されてお
り、摺動ピストン41.42とボディ21の間の隙間お
よび摺動ピストン41.42と操舵ロッド24の間の隙
間から漏れ出した作動油を回収する。
オイルポンプ11から供給された作動油は電磁弁50に
も供給される。電磁弁50は通常開じており、電子制御
装置ECUによって何らかの異常が検出された場合にの
み開く。電磁弁50が開くと、電磁切換弁12.電磁弁
49がドレン18に接続される。従って、摺動ピストン
26はリターンスプリング33の力によって直進位置へ
向かって移動し、油圧ロック機構40は解除される。
以下、第3図を参照して、電子制御装置ECUについて
説明する。
後輪側操舵角センサST2から出力された電気信号は、
A/D変換回路62によってデジタル信号に変換された
後、マイクロコンピュータ61に入力される。車速セン
サSP2から出力された電気信号は、波形成形回路71
を通してマイクロコンピュータ61に入力される。車速
センサSPIから出力された電気信号は、波形成形回路
63を通してマイクロコンピュータ61に入力される。
前輪側操舵角センサSTIから出力された電気信号は、
波形成形回路64を通してマイクロコンピュータ61に
入力される。
マイクロコンピュータ61はPWM回路65およびドラ
イバ67を通してソレノイドSQL 1を駆動し、PW
M回路66およびドライハロ8を通してソレノイド5Q
L2を駆動する。マイクロコンピュータ61はPWM回
路65.66を制御することにより、ソレノイドSQL
 1および5QL2に供給される電流を連続的に調節で
きる。
マイクロコンピュータ61は、ゲート回路73およびド
ライバ回路69を通して電磁弁49を駆動する。また、
マイクロコンピュータ61は、ドライバ回路70を通し
て電磁弁50を駆動する。
ゲート回路73は車速判別回路72によって制御される
。車速判別回路72は波形成形回路63に接続されてお
り、車輌が高速で走行している間、ゲート回路73を閉
じる。ゲート回路73が閉しると、油圧ロック機構40
が動作し、後輪操舵角が±1度の範囲内に制限される。
ゲート回路73には所定の第一速度TIと所定の第二速
度T2が予め設定されており、車速センサSPIが検出
した車速か所定の第一速度71以上になるとゲート73
を開き、車速センサSP1が検出した車速か所定の第二
速度T2以下になるとゲート73を閉じる。本実施例装
置では、第一速度TIは401an/hに、所定の第二
速度T2は301an/hに設定されている。
以下、第4図を参照して、マイクロコンピュータ61で
実行されるプログラムについて説明する。
ステップStでは、装置を初期化する処理が実行される
。即ち、マイクロコンピュータ61はメモリクリア、割
り込み設定、タイマ設定等を行い、さらにメモリ上の各
種レジスタやフラグに初期値をストアする。
ステップS2では、二つの車速センサ5PISP2から
出力された電気信号に基づいて、その時の車速Vl、V
2を演算する。実際には、所定時間毎に発生するタイマ
割り込み処理(図示せず)において、車速センサSPI
、SP2が発生したパルスの数を計数しているので、そ
のパルス数を車速Vl、V2に換算する処理を行う。
ステップS3では、システム異常が発生しているか否か
が判定される。システム異常は、例えば、前輪操舵角セ
ンサーSTIや後輪操舵センサーST2が正常時には出
力され得ない信号を送ってきた場合やオイルポンプ11
の吐出圧が低い場合等に発生する。システム異常が発生
していないものと判断された場合(No)には、ステッ
プS4が実行され電磁弁50が閉じられる。逆に、シス
テム異常が発生しているものと判断された場合(YES
)には、ステップS5が実行され、電磁弁50が開かれ
る。電磁弁50が開かれた時、両後輪RL、RRが直進
位置へ復帰する。
ステ・ンプS6では、車速Vlと車速v2の差が設定値
以上か否かが判断される。なお、本実施例装置では、車
速Vlと車速v2の差が車速Vlの±30%よりも大き
く (または小さく)なった場合に設定値以上になった
ものと判断される。車速Vl、V2の差が設定値以上の
場合には(YES)、ステップS7が実行され、オイル
ポンプ11から電磁弁49を通して油圧ロック機構40
に作動油が供給される。この結果、油圧ロック機構40
が動作し、両後輪RL、RRの操舵角が±1度以内(即
ち、油圧ロック機構40によって制限された動作範囲)
に限定される。逆に、車速Vl。
v2の差が設定値未満の場合には(No)、ステップS
8が実行され、油圧ロック機構40から電磁弁49を通
してドレンI8に作動油が排出される。この結果、油圧
ロック機構40が解除され、両後輪RL、RRの操舵角
が±4度の動作範囲内(即ち、パワーシリンダ20の能
力によって定まる動作範囲)に限定される。
ステップS9では、前輪側操舵角センサSTIがらの信
号に基づいて左右前輪FL、FRの操舵角が検出される
ステップ510では、予め定められた計算式に基づいて
後輪操舵率が計算される。後輪操舵率は以下の式に基づ
いて計算される。
b−H−C,−Cr  +a−M−C,−V2上式にお
いて、k・・・後輪操舵率、 H・・・車輌のホイールベース、 M・・・車輌の質量、 ■・・・車輌の速度(車速)、 C2・・・前輪コーナリングパワー Cr・・・後輪コーナリングパワー a・・・前輪重心間距離、 b・・・後輪重心間距離、 である。
第5図はある実験車輌の特性に基づいて定められた後輪
操舵率のグラフである。車輌が高速で走行している状態
においては後輪操舵率が同相側に設定され、車輌が低速
で走行している状態においては後輪操舵率が逆相側に設
定される。
なお、後輪操舵率の求め方は既に車輌技術等の文献に紹
介されており、公知なので詳細な説明は省略する。
ステップSllでは、予め定められた計算式に基づいて
後輪操舵目標角の演算が行われる。後輪操舵目標角の演
算は以下の数式に基づいて計算される。
θ=k・ (S/N) 上式において、k・・・後輪操舵率、 θ・・・後輪操舵目標角、 S・・・前輪操舵角、 N・・・オーバーオール操舵比、 である。
第6図はるる実験車輌の特性に基づいて定められた後輪
操舵目標角のグラフである。後輪操舵目標角は、車輌が
高速で走行している状態においては同相側に設定され、
車輌が低速で走行しており、しかも左右前輪FL、FR
の操舵角の絶対値が大きい状態においては後輪操舵率が
逆相側に設定される。
なお、後輪操舵目標角の求め方は既に車輌技術等の文献
に紹介されており、公知なので詳細な説明は省略する。
ステップ512では、ステップS9で演算された前輪操
舵角の絶対値が120度以上であり、かつ車速か20k
m/h以下であるか否かが判断される。前輪操舵角の絶
対値が120度以上であり、かつ車速か20km/h以
下である時(YES)には、ステップS13が実行され
、電磁弁49を通して油圧ロック機構4Gからドレン1
8に作動油が排出される。この結果、油圧ロック機構4
0が解除され、両後輪RL、RRの操舵角が±4度の動
作範囲内(即ち、パワーシリンダ2Gの能力によって定
まる動作範囲内)で制御される。
逆に、前輪操舵角の絶対値が120度未満であるか、ま
たは車速か20km/hを越える時(N。
)には、ステップS14が実行され、電磁弁49を通し
てオイルポンプ11から油圧ロック機構40に作動油が
供給される。この結果、油圧ロック機構40が動作し、
両後輪RL、RRの操舵角が±1度以内(即ち、油圧ロ
ック機構40によって制限された動作範囲)に限定され
る。
ステップ812〜S14の処理の結果、両後輪RL、R
RO向きは、第7図に示すように制御される。
ステップ513では、後輪側操舵角センサST2からの
信号に基づいて左右後輪RL、RRの操舵角が検出され
る。
ステップS15では、ステップS8で演算された後輪操
舵目標角に基づいて、電磁切換弁12のソレノイド5O
LI、5OIIに電力が供給される。
ステップSITでは、ステップS9で演算された後輪操
舵角がステップ311で演算された後輪操舵目標角と比
較される。後輪操舵目標角と後輪操舵角に差がある時(
NO)には、ステップS15、S16の処理が繰り返し
実行され、後輪操舵角が後輪操舵目標角と等しくなるよ
うにソレノイド5QL1または5QL2に通電し続ける
。後輪操舵角が後輪操舵目標角と等しくなった後は(Y
ES) 、再びステップS2に戻って処理を繰り返す。
本実施例装置によれば、ステップ812〜S14の処理
により、車輌が低速で走行しており、しかも左右後輪F
L、FRの操舵角が大きい間のみ電磁弁49が通電され
、油圧ロック機構40が解除される。それゆえに、車輌
が低速で走行している間に限って、車輌の最小旋回半径
を小さくできる。逆に、車輌が高速で走行しており、左
右後輪RL、RRの操舵角の向きを大きく変化させる必
要がない時には、後輪RL、RRの向きが不必要に大き
く変化しないように油圧ロック機構40が動作する。そ
れゆえムこ、車輌が高速で走行している場合や、車輌が
大きな旋回半径で旋回している場合には、不必要に後輪
RL、RRの向きが変化しないようにすることができる
。従って、後輪操舵が不要な領域において車輌の旋回性
能を安定にすることができる。
また、本実施例装置によれば、ステップ86〜S8の処
理により車輌が低速で走行しており、車速センサSPI
、SP2により検出された車速の差が設定速度未満の間
のみ電磁弁49が通電され、油圧ロック機構40が解除
される。逆に、車速センサSPI、SP2の一方または
両方が異常で、車速センサSPI、SP2により検出さ
れた車速の差が設定速度以上の時には、後輪RL、RR
の向きが不必要に大きく変化しないように油圧ロック機
構40が動作する。それゆえに、車速センサSP1.S
P2の一方または両方が異常な状態乙こおいて車輌の運
動性能の悪化が防止できる。
さらに、本実施例装置によれば、車輌が所定の第−速度
下1以上で走行しており、左右後輪RLRRの操舵角の
向きを大きく変化させる必要がない時には、重連判別回
路72とゲート回路73が油圧ロック機構40を動作さ
せる。重連判別回路72がマイクロコンピュータ61と
は別体に設けられているので、万が一マイクロコンピュ
ータ61が暴走しても、車輌の運動性能が極端に悪化す
ることはない。
(発明の効果] 請求項(1)記載の発明によれば、車速センサの異常時
において、駆動手段の動作範囲が微小範囲内に制限され
る。この結果、万が一車速センサが故障しても、後輪は
ほぼ直進位置に保持されることになる。従って、車速セ
ンサの異常時における車輌の運動特性の変化が小さくで
きる。
また、請求項(2)の発明によれば、車速センサの一方
が所定の速度以上で走行している状態において、駆動手
段の動作が微小範囲内に制■される。
このため、車輌が高速で走行している状況において後輪
の向きが大きく変化することが防止される。
この結果、車輌が高速で走行している状況において万が
一後輪操舵装置が故障しても車輌の運動特性の変化が小
さくできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のシステム構成を描いたブロック図であ
る。 第2図は油圧制御ユニットおよびパワーシリンダの構造
を描いた断面回である。 第3図は電子制御装置の構成を描いたブロック図である
。 第4図は電子制御装置で実行されるプログラムを描いた
フローチャートである。 第5図は車速と後輪操舵率の関係を描いたグラフである
。 第6図は車速2前輪操舵角の絶対値および後輪操舵目標
角の関係を描いたグラフである。 第7図は車速、前輪操舵角の絶対値および実際に調整さ
れる後輪の操舵角度の関係を描いたグラ10・・・油圧
制御ユニット(駆動手段)、11・・・オイルポンプ、 12・・・電磁切換弁、 13・・・コモンポート、 14.16・・・出力ポート、 15.17・・・ドレンボート、 18・・・ドレン、19a、19b・・・スプリング、
20・・・パワーシリンダ(駆動手段)、21・・・ボ
ディ、22.23・・・密閉部材、24・・・操舵ロッ
ド、25・・・隔壁、26・・・摺動ピストン、 27.28・・・チャンバー 29・・・オーリング、31.32・・・リテーナ、3
3・・・リターンスプリング、 34・・・スリーブ、35・・・オーリング、40・・
・油圧ロック機構(制限手段)、41.42・・・摺動
ピストン、 43 44 45・・・チャンバー 46.47.48・・・オーリング、 49・・・電磁弁、50・・・電磁弁、ECU・・・電
子制御装置、 STI・・・前輪側操舵角センサ、 ST2・・・後輪側操舵角センサ、 SPI・・・車速センサ、80・・・前輪操舵機構、8
1・・・ステアリングホイール、 91・・・エンジン、92・・・変速機、93・・・出
力軸。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車輌の速度を検出する複数の車速センサと、前輪
    の操舵角を検出するための操舵角センサと、該操舵角セ
    ンサが検出した操舵角に応じて適当な後輪操舵角を演算
    する電子制御装置と、 該電子制御装置の演算結果に基づいて、後輪の操舵角を
    変更する駆動手段と、 前記複数の車速センサにより検出された速度の差が設定
    速度以上の間、前記駆動手段の動作範囲を微小範囲内に
    制限する制限手段と、 を備える車輌の後輪操舵装置。
  2. (2)前記制限手段は、前記複数の車速センサの一方が
    所定の速度以上を検出している間、前記駆動手段の動作
    範囲を微小範囲内に制限することを特徴とした請求項(
    1)記載の車輌の後輪操舵装置。
JP17777690A 1990-07-05 1990-07-05 車輌の後輪操舵装置 Pending JPH0478667A (ja)

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