JPH0476193A - 土質の改良を行うためのシールド掘進機、およびそれを用いた土砂改良方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明はシールド掘進機が掘削した土砂に土質改良剤
などの薬液を注入して土質の改良を行う際の薬液注入方
法に関し、特に土質を急速に改良する栄、速改良運転時
の薬液注入方法に関する。

（従来の技術） 従来土圧系シールド掘進機により１．０　ｋｇ　／ＣＪ
前後の地下水圧が作用する切羽を掘削する場合。

掘削した土砂に土質改良剤な添加して土砂の止水性を高
め、かつこの土砂をスクリュウコンベヤにより排土する
際、スクリュウコンベヤのケーシング内に土砂によるプ
ラグを形成して、このプラグによりチャンバ内に地下水
圧に対抗する土圧を保持することにより、地下水の噴発
や。

必要以上に土砂がチャンバ内へ取込まれるのを防止して
いる。

また従来ではスクリュウコンベヤによりチャンバ内より
土砂を搬出する際、土砂中に土質改良剤を注入して連続
的に土質の改良を図っているが、土質改良方法液の不足
から改良不足が発生した場合、薬液の注入量を増加させ
て急速改良運転を行っている。

従来の急速改良運転では土砂中に薬液が速やかに混合さ
れるように、スクリュウコンベヤの排土口側のゲートを
閉鎖してスクリュウを正逆回転させている。

（発明が解決しようとする課題） しかしこの方法では、スクリュウを正逆回転する毎にケ
ーシング内の土砂が前後へ移動するため、チャンバ内の
土庄が変動して切羽とのバランスが不安定になると共に
、ケーシング内に形成されていたプラグが破壊されてチ
ャンバ内の土圧が保持できなくなるなどの不具合があっ
た。

また薬液を１個所より注入しているため、ケーシング内
の場所によって薬液添加量が不均一となり、改良後に一
時改良不良となった土砂が排出されるなどの不具合もあ
った。

この発明は上記不具合を改善する目的でなされたもので
、スクリュウコンベヤのスクリュウを正逆回転させずに
土質の急速改良を可能にした急速改良運転時の薬液注入
方法を提供しようとするものである。

（課題を解決するための手段及び作用）この発明は上記
目的を達成するために、シールド本体の前部に設けられ
たカッタヘッドが掘削してチャンバ内に取込まれた土砂
をスクリュウコンベヤによりチャンバ内より搬出する際
。

土砂内に薬液を注入して土質の改良を行うシールド掘進
機の土質改良方法において、土砂へ注入する薬液の不足
から改良不良が発生した場合。

スクリュウコンベヤの排土口に設けたゲートを閉鎖して
急速改良運転に入ると共に、上記スクリュウコンベヤの
ケーシングに接続された複数の注入管に設けられた注入
弁を順番に開閉して。

ケーシング内に滞留してスクリュウにより回転されてい
る土砂中に薬液を注入するようにしたものである。

これによってケーシング内の土砂中に均一に薬液が注入
できると共に、スクリュウを正逆回転させる必要がない
ため、チャンバ内の土庄が不安定となったり、ケーシン
グ内に形成されたプラグが破壊されることもなく急速な
土質の改良が可能になる。

（実施例） この発明の一実施例を第１図ないし第３図を参照して詳
述する。

第１図は土圧系シールド掘進機を示すもので。

シールド本体ｌ内にこれを地中へ推進させるシールドジ
ヤツキ２を有しており、シールド本体１の前部にはカッ
タへラドモータ３により回転されるカッタヘッド４が設
けられている。力・ンタヘッド４の前面には多数のカッ
タ４ａが突設されていて、これらカッタ４ａにより掘削
された土砂は図示しない土砂取込み口よりチャンバ１ａ
内へ取込まれた後スクリュウコンベヤ５によりチャンバ
１ａ内より搬出され、さらに図示しない排土装置により
後方へ搬出される。

上記スクリュウコンベヤ５は前端がチャンバ１ａ内へ突
出するケーシング５ａと、二〇ケーシング５ａ内に回転
自在に収容されたスクリュウ５ｂよりなり、スクリュウ
５ｂはケーシング５ａの後端側に設置されたモータ６に
より駆動されるようになっている。

また上記ケーシング５ａの後端部に開口された排土口５
Ｃには開閉自在なゲート５ｄが設けられている。

一方図中７は土質改良剤などの薬液が収容された薬液タ
ンクで、この薬液タンク７内の薬液は薬液ポンプ８によ
り薬液供給管９を介して上記スクリュウコンベヤ５のケ
ーシング５ａ内に注入されるようになっている。

上記薬液供給管９の先端側は複数の注入管９１＋９２．
９３・・・に分岐されていて、それぞれの注入管９＝　
、９２．９３・・・に注入弁１０１　、１０□。

１０３・・・が設けられていると共に、各注入管９１゜
９□　　９３・・・の先端はケーシング５ａの先端側よ
りほぼ等間隔でケーシング５ａに接続されている。

次に上記構成されたシールド掘進機における薬液の注入
方法について説明すると、シールド本体１の推進に伴い
カッタヘッド４で掘削された土砂は、チャンバ１ａ内へ
取込まれた後スクリュウコンベヤ５によりチャンバ１ａ
内より搬出されるが１通常運転時にはケーシング５ａに
接続された注入管９１　、９ｇ・・・のうちもっとも前
側に位置する注入管９Ｉの注入弁１０１のみを第２図に
示すように開放する。

これによって薬液ポンプ８より送られてきた薬液は注入
管９１よりケーシング５ａ内に注入されて、スクリュウ
５ａにより搬送中の土砂に混合され、土質の改良が行わ
れる。一方上記方法により土質の改良を行っても充分な
土質の改良ができない場合は、急速改良運転に入る。

急速改良運転は、排土口５Ｃのゲー）５ｄを閉鎖して、
この状態でもっとも前側に設けられた注入管９．の注入
弁１０１を開閉し２次に第３図に示すように順次後方の
注入弁１０ｇ　、　１０ｓ・・・を順番に開閉する。

これによって薬液ポンプ８より送られてきた薬液は、ま
ず注入管９１よりケーシング５ａ内へ注入され、その後
注入管！Ｌ、９．・・・より順番にケーシング５ａ内へ
注入されて土砂に混合され、土質の急速改良が行われる
ようになる。

（発明の効果） この発明は以上詳述したように、スクリュウコンベヤ内
へ薬液を注入する薬液供給管の先端側を複数の注入管に
分岐して、それぞれの注入管に注入弁を設けると共に、
各注入管の先端をケーシングの前端側より間隔を置いて
ケーシングへ接続し、急速改良運転時には、排土口のゲ
ートを閉鎖してケーシング内に改良すべき土砂を滞留さ
せた状態で、各注入管より順番に土砂中へ薬液を注入す
るようにしたことから、ケーシング内の土砂に均一に薬
液が添加できるようになる。

これによって薬液の不足から一部の土砂が改良されずに
排出されるなどの不具合を解消することができると共に
、ケーシング内のスクリュウを正逆回転させる必要がな
いため、チャンバ内の土圧が変動したり、ケーシング内
に形成されていたプラグが破壊されてチャンバ内の土圧
が不安定になるなどの不具合も改善することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明方法に使用するシールド掘進機の一実
施例を示す断面図、第２図は通常運転時の薬液注入方法
を示す説明図、第３図は急速改良運転時の薬液注入方法
を示す説明図である。 １・・・シールド本体　　　１ａ・・・チャンバ４・・
・カッタヘッド ５・・・スクリュウコンベヤ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. シールド本体１の前部に設けられたカッタヘッド４が掘
   削してチャンバ１ａ内に取込まれた土砂をスクリュウコ
   ンベヤ５によりチャンバ１ａ内より搬出する際、土砂内
   に薬液を注入して土質の改良を行うシールド掘進機の土
   質改良方法において、土砂へ注入する薬液の不足から改
   良不良が発生した場合、スクリュウコンベヤ５の排土口
   ５ｃに設けたゲート５ｄを閉鎖して急速改良運転に入る
   と共に、上記スクリュウコンベヤ５のケーシング５ａに
   接続された複数の注入管９＿１、９＿２・・・に設けら
   れた注入弁１０＿１、１０＿２・・・を順番に開閉して
   、ケーシング５ａ内に滞留してスクリュウ５ｂにより回
   転されている土砂中に薬液を注入することを特徴とする
   急速改良運転時の薬液注入方法。