JP3098208B2 - シールド掘進機の同時裏込注入装置 - Google Patents

シールド掘進機の同時裏込注入装置

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JP3098208B2 JP09240807A JP24080797A JP3098208B2 JP 3098208 B2 JP3098208 B2 JP 3098208B2 JP 09240807 A JP09240807 A JP 09240807A JP 24080797 A JP24080797 A JP 24080797A JP 3098208 B2 JP3098208 B2 JP 3098208B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願に係る発明は、シー
ルド掘進機における同時裏込注入装置に関し、詳しくは
裏込材の注入とともに、裏込材供給孔の洗浄が容易にで
きる同時裏込注入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、シールド掘進機によって地山
を掘削してトンネルを形成する場合、セグメント構築後
のセグメント外面と地山との間の空間(以下「テールボ
イド部」という)に裏込材を注入することにより、この
テールボイド部を埋めてセグメント周囲の止水や安定化
を図っている。
【0003】この裏込材は、シールド掘進機本体の一部
であるテールプレートの外面に設けられた同時裏込注入
装置によって注入されている。この同時裏込注入装置の
従来技術として、例えば特公平4−55115号公報記
載の発明があり、この発明では、図5の同時裏込注入装
置を示す平面視の断面図と図6の同装置の配置を示すシ
ールド掘進機のテールプレート断面図のように、並設し
た第1の注入管51と第2の注入管52とからセメント
ミルクと凝固促進剤とを同時裏込注入装置後端の混合ノ
ズル孔53へ供給することにより、この混合ノズル孔5
3で凝固速度の速い裏込材にしてテールボイド部Bへ注
入し、この混合ノズル孔53内の裏込材は下流端まで移
動するプラグピストン54を移動させることによってテ
ールボイド部Bへ排出している。このような同時裏込注
入装置mは、テールプレートtの外面に設けられている
(従来例1)。
【0004】また、他の従来技術として特公平5−17
355号公報記載の発明があり、この発明では、裏込材
注入用配管の中空部から凝固剤を含む裏込材をテールボ
イド部へ注入し、注入後はこの裏込材注入用配管中空部
内の裏込材を、先端にシール体を固着した可撓性部材を
前進させることによってテールボイド部へ排出している
(従来例2)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、同時裏込注
入装置mをテールプレートtの外面に設けた場合、発進
・到達立抗位置においてこの大きく突出する同時裏込注
入装置m部分の余掘方法や止水方法が難しくなる、とい
う課題がある。特に、近年、従来から行われている地盤
改良や人力での土留壁取り壊し作業等を要することなく
シールド掘進機の発進・到達が可能となるように、シー
ルド掘進機の発進・到達位置をカッタービットで掘削可
能な新素材コンクリートによって形成した立抗を設ける
工事が増えており、例えば、ノムスト工法 [NOMST
工法 (Novel Material Shield-cuttable Tunnel-wall S
ystem )]では、カッタービットで切削可能な硬質壁のノ
ムスト部材を掘削しながら通過開口を形成することとな
るため、より同時裏込注入装置m部分の余掘方法や止水
方法が難しくなる、という課題を生じる。
【0006】一方、この同時裏込注入装置で注入する裏
込材は、テールボイド部で早期に固化させる必要性から
凝固剤を混入させているため、この裏込材が注入管内に
詰まるとその清掃作業に多くの時間と労力を要する、と
いう課題があり、この課題を解決する手段として、この
種、粘性を有するような流体を供給する管内を迅速、且
つ確実に清掃するピグ(独立発泡のウレタン樹脂材等か
らなるボール)を管内に挿入して内壁を確実に清掃する
手段が有望視されている。
【0007】しかしながら、このような課題に対し、上
記従来例1では、同時裏込注入装置mがテールプレート
tの外面から大きく突出しているので、その同時裏込注
入装置mと立抗との間のシールを行うのが困難になる。
また、セメントミルクや凝固促進剤を供給する注入管5
1,52内をピグによって清掃するとしても、注入管5
1,52先端部でピグが通過できないためピグによる清
掃ができない。
【0008】また、上記従来例2では、同時裏込注入装
置のシールド本体からの突出量を低減させることはでき
るが、注入用配管内にピグを挿入して清掃したとして
も、清掃後の注入用配管内を水洗するための構成がこの
注入用配管内を進退する可撓性部材に設けられているた
め、内部構造が複雑になって確実な作動を維持するため
のメンテナンスに時間と労力を要する。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために、この出願に係る発明は、裏込材注入口に連
通させた裏込材供給孔の開口を、この裏込材注入口に開
口させた洗浄水供給孔の開口よりも裏込材注入口側に設
け、この裏込材注入口に設けたピストンロッドを、裏込
材注入口と裏込材供給孔の開口とを連通させる開放位置
にして裏込材をテールボイド部へ注入し、裏込材注入口
を閉鎖して裏込材供給孔の開口と洗浄水供給孔の開口と
を連通させる閉鎖位置にして洗浄水で裏込材供給孔を水
洗するようにし、この裏込材供給孔の裏込材注入口と連
通する開口までをほぼ同一内径で形成することにより、
ピグを裏込材供給孔に挿入して裏込材注入口へ排出させ
ることにより内壁を清掃して、裏込材の詰まりを効果的
に除去する。
【0010】
【発明の実施の形態】この出願に係る発明は、注入装置
本体をテールプレートの周方向に一体的に設けて半径方
向突出量を低減し、裏込材注入口に、裏込材を供給する
裏込材供給孔と、この裏込材供給孔に洗浄水を供給する
洗浄水供給孔とを連通させ、裏込材供給孔の開口をこの
洗浄水供給孔の開口よりも裏込材注入口側に設けるとと
もに、この裏込材注入口に、裏込材注入口と裏込材供給
孔の開口とを連通させる開放位置と、裏込材注入口を閉
鎖して裏込材供給孔の開口と洗浄水供給孔の開口とを連
通させる閉鎖位置とにスライド可能なピストンロッドを
設け、前記裏込材供給孔の裏込材注入口と連通する開口
までをほぼ同一内径で形成し、該裏込材供給孔内へ所定
間隔でピグを挿入するピグ供給機を設けている。
【0011】これにより、半径方向突出量を低減させて
発進・到達立抗位置における同時裏込注入装置部分の余
堀や止水方法を容易にするとともに、ピストンロッドを
開放位置にスライドさせて裏込材注入口と裏込材供給孔
の開口とを連通させた状態で裏込材供給孔から裏込材を
供給すれば、裏込材注入口からテールボイド部へ裏込材
を供給することができ、ピストンロッドを閉鎖位置にス
ライドさせて裏込材供給孔の開口と洗浄水供給孔の開口
とを連通させた状態で洗浄水供給孔から洗浄水を供給す
れば、裏込材供給孔内を水洗することができる。また、
この裏込材供給孔から裏込材注入口と連通する開口まで
をほぼ同一内径で形成することにより、裏込材供給孔内
へピグを挿入するピグ供給機でピグを裏込材供給孔から
裏込材注入口へ通過させて内壁を清掃することができ、
裏込材供給孔の内壁を定期的に清掃して裏込材の詰まり
を効果的に除去することができる。
【0012】上記裏込材供給孔を裏込材注入口とほぼ平
行に並設し、この裏込材供給孔の裏込材注入口と連通す
る開口までをほぼ同一内径の滑らかな曲線で形成すれ
ば、裏込材供給孔と裏込材注入口とを隣接させて同時裏
込注入装置をコンパクトに形成することができるととも
に、ほぼ同一内径の滑らかな曲線で形成した裏込材供給
孔から裏込材注入口の開口までピグによる清掃ができ
る。
【0013】
【0014】さらに、ピストンロッドの前後部にシール
部を形成するとともに、該シール部間を小径部に形成
し、該小径部にシール部径とほぼ同径の固定翼を設けれ
ば、ピストンロッドを裏込材供給孔の開口と洗浄水供給
孔の開口とが連通する閉鎖位置にスライドさせた時に小
径部の傾きを防止することができる。
【0015】
【0016】
【実施例】以下、この出願に係る発明の一実施例を図面
に基づいて説明する。図1はこの出願に係る発明の同時
裏込注入装置の一実施例を示す側断面図であり、図2は
この同時裏込注入装置の後端部を示す拡大図で、(a) は
平面視の断面図、(b) は側断面図、(c) はA−A断面図
である。図3はこの同時裏込注入装置の配置を示すシー
ルド掘進機のテールプレート断面図である。なお、以下
の説明では、シールド掘進機のカッターディスク側を
「前部」、テールシール側を「後部」という。
【0017】図1に示すように、シールド掘進機本体D
の後部に設けられたテールプレートTの一部として注入
装置本体1が一体的に設けられており、シールド掘進機
本体Dの外周からの突出量Hを低減させている。この注
入装置本体1には、前部機内側から後端まで貫通する案
内孔2が設けられ、この案内孔2の前部機内側には所定
角度で案内パイプ3が設けられている。
【0018】そして、この案内パイプ3の前部には作動
ジャッキ4が設けられており、この作動ジャッキ4によ
って駆動する複数のリンク部材5aを連結した作動部材
5が、上記案内パイプ3から案内孔2内にかけて設けら
れている。この作動部材5の後端にはピストンロッド6
が設けられており、作動ジャッキ4を伸縮させることに
よって作動部材5を介してピストンロッド6が軸方向に
摺動させられる。このピストンロッド6が位置する案内
孔2の後端が裏込材注入口7となる。なお、この実施例
では、複数のリンク部材5aを用いることにより案内パ
イプ3から案内孔2内へと連なる作動部材5を構成して
いるが、ピストンロッド6を軸方向に摺動させることが
できる構成であれば他の構成であってもよい。また、作
動部材5の所定位置には、案内孔2及び案内パイプ3内
で進退する時のガイドとなるガイド部材5bが設けられ
ている。なお、8はテールシールであり、テールプレー
トTとセグメントSとの間をシールしている。
【0019】このような同時裏込注入装置Mの後部にお
ける、地山GとセグメントSとの間にテールボイド部B
が形成される。
【0020】図2に示す拡大図に基づいて、以下にこの
同時裏込注入装置Mの構成を詳述する。上記作動部材5
の後端に連結されたピストンロッド6は、前部に案内孔
2とほぼ同径のシール部6aが形成され、後部に裏込材
注入口7とほぼ同径のシール部6bが形成され、これら
シール部6a,6b間の小径部6c周囲には案内孔周壁
に接する複数の固定翼8が設けられている。
【0021】上記前部のシール部6aは、ピストンロッ
ド6側から案内孔2内へ水等が浸入するのを防止するた
めのものであり、このシール部6aとともに前部のリン
ク部材5aに設けられた2枚のシール部材9によって確
実なシール性を発揮するように構成されている。
【0022】上記後部のシール部6bは、案内孔後端の
裏込材注入口7に設けられたシール材10との間で水等
の浸入を防止するものであり、ピストンロッド6を後端
位置に位置させた時にこれらが接して水等の浸入が阻止
される。なお、このシール部6bの後部には突起6dが
形成されており、この突起6dの基部とシール部6bと
の間に角部6eを設けることにより、ピストンロッド6
の伸長時に内壁の裏込材を掻き取るようにしている。1
1はシール材10の押え部材である。
【0023】上記固定翼8は、小径部6cに水圧が作用
した時の傾きを防止するためのものであり、ピストンロ
ッド6を後端の閉鎖位置fにスライドさせた状態で後述
する裏込材パイプ14の開口12aと洗浄水パイプ15
の開口13aとの間に位置するように設けられている。
【0024】このように構成された案内孔2の側部の注
入装置本体1には、案内孔2を挟むようにして両側に裏
込材供給孔12と洗浄水供給孔13とが並設されてお
り、図2(a) に示すように、裏込材供給孔12と案内孔
2と洗浄水供給孔13とがほぼ平行に設けられている。
【0025】上記裏込材供給孔12の後端は、注入装置
本体1の端部に設けられた裏込材パイプ14によって案
内孔2の後部と連通させられており、ピストンロッド6
を閉鎖位置fにスライドさせたときにシール部6dより
も前部に開口12aが位置するように構成されている。
この裏込材パイプ14を、裏込材供給孔12との連結部
から滑らかな曲線で開口12aまで同一内径で形成する
ことにより、裏込材供給孔12にピグPを挿入すれば、
裏込材供給孔12から裏込材パイプ14を介して裏込材
注入口7まで連続的にピグ清掃を行うことができるよう
にしている。この裏込材パイプ14の滑らかな曲線はピ
グPが通過できるような曲線で形成されていればよい。
この実施例では約45度で曲げられている。
【0026】また、上記洗浄水供給孔13の後端は、注
入装置本体1の端部に設けられた洗浄水パイプ15によ
って案内孔2の後部と連通させられており、ピストンロ
ッド6を閉鎖位置fにスライドさせたときにシール部6
aよりも後部で、ピストンロッド6を開放位置eにスラ
イドさせたときにシール部材6bよりも前部に開口13
aが位置するように構成されている。この実施例では、
上記裏込材パイプ14と同様に、この洗浄水パイプ15
を洗浄水供給孔13との連結部から滑らかな曲線で形成
して開口13aまで同一内径で形成している。この実施
例では、この洗浄水パイプ15も、上記裏込材パイプ1
4と同様に約45度で曲げられている。この洗浄水パイ
プ15は案内孔2の後部所定位置に洗浄水を供給できれ
ばよく、この構成に限定されるものではない。
【0027】図3は、上記同時裏込注入装置の配置を示
すシールド掘進機のテールプレート断面図であり、この
実施例では、テールプレートT上部の中央とその両側部
の合計3箇所に同時裏込注入装置Mが設けられており、
このように同時裏込注入装置Mを3箇所に設けることに
よって、テールボイド部Bへの迅速、且つ均等な裏込材
の供給を図っている。なお、同時裏込注入装置Mを設け
る箇所や数量は、シールド掘進機の大きさや掘削する地
質、あるいは裏込材注入量等に応じて決定すればよい。
【0028】図4は、上記実施例における同時裏込注入
装置の使用形態を示す図面であり、(a) は裏込め材の注
入状態、(b) はピグによる洗浄状態、(c) は水洗状態を
示す平面視の断面図である。これらの図面に基づいて、
上記構成の同時裏込注入装置Mによる裏込材の注入から
裏込材パイプ14及び裏込材供給孔12内の水洗を以下
に説明する。
【0029】まず、(a) に示すように、作動部材5を前
方へスライドさせることによりピストンロッド6を前方
へスライドさせ、このピストンロッド6のシール部6b
を裏込材パイプ14の開口12aと洗浄水パイプ15の
開口13aとの間の開放位置eに位置させる。この状態
では裏込材パイプ14の開口12aが裏込材注入口7と
連通するため、裏込材供給孔12から裏込材を供給する
と裏込材注入口7からテールボイド部Bへ裏込材が注入
される。
【0030】この時、(b) に示すように、裏込材中にピ
グPを挿入すれば、このピグPが裏込材供給孔12から
裏込材パイプ14を介して裏込材注入口7まで内壁を清
掃して、テールボイド部Bへと排出される。従って、こ
のピグPを所定間隔で裏込材中に挿入する図示しないピ
グ供給機を設ければ、定期的に内壁を洗浄することがで
き、早期固化性の裏込材を裏込材供給孔12等の内壁に
付着させることなく、十分な清掃効果を得ることができ
る。このようにして裏込材中に順次ピグPを挿入しなが
らテールボイド部Bへ裏込材を注入し、裏込材注入完了
時には、ピグPを挿入して裏込材供給孔12及び裏込材
パイプ14内の裏込材をテールボイド部Bへ排出する。
【0031】そして、(c)に示すように、裏込材の排出
完了後、作動部材5を後方へスライドさせることにより
ピストンロッド6を後方へスライドさせ、このピストン
ロッド6のシール部6bが裏込材注入口7のシール材1
0上に位置する閉鎖位置fにして裏込材注入口7を閉鎖
する。このようにピストンロッド6を後方へ摺動させる
ことにより、洗浄水パイプ15の開口13aと裏込材パ
イプ14の開口12aとを、ピストンロッド6の小径部
6cを介して連通させる。
【0032】その後、洗浄水供給孔13から洗浄水パイ
プ15を介して洗浄水を供給すると、ピストンロッド6
の小径部6cと案内孔2の壁面との間を通った洗浄水が
開口12aから裏込材パイプ14を介して裏込材供給孔
12内へと流れ、これら裏込材パイプ14及び裏込材供
給孔12の内部を洗浄することができる。
【0033】この時、ピストンロッド6の小径部6cに
設けられた固定翼8によって、水圧による小径部6cの
傾き等を防止しており、シール部6aによって案内孔2
側、シール部6bによって裏込材注入口7側がシールさ
れている。なお、水圧が低ければ固定翼8を設けなくて
もよい場合もある。
【0034】また、この実施例では、ピストンロッド6
の先端部に角部6eを形成することにより、ピストンロ
ッド6を閉鎖位置f側へスライドさせた時に裏込材注入
口7まで裏込材を掻き取ってテールボイド部Bへ排出で
きるようにしている。
【0035】なお、上記実施例では裏込材注入口7と裏
込材供給孔12及び洗浄水供給孔13をほぼ平行に並設
しているが、この裏込材供給孔12又は洗浄水供給孔1
3をテールプレートTの前部から裏込材注入口7に向け
て緩傾斜させて設けてもよく、これらの配置は上記実施
例に限定されるものではない。
【0036】
【発明の効果】この出願に係る発明は、以上説明したよ
うな形態で実施され、以下に記載するような効果を奏す
る。
【0037】注入装置本体をテールプレートの周方向に
一体的に設けることにより半径方向突出量を低減し、ピ
ストンロッドを開放位置にスライドさせれば裏込材注入
口からテールボイド部へ裏込材を供給することができる
とともに、ピグ供給機でこの裏込材供給孔にピグを挿入
して裏込材供給孔から裏込材注入口へ通過させて内壁を
清掃することができ、ピストンロッドを閉鎖位置にスラ
イドさせれば洗浄水供給孔から洗浄水を供給して裏込材
供給孔内を水洗することができ、テールプレートからの
突出量が少なく裏込材の詰まりを効果的に除去できる同
時裏込注入装置を提供することが可能となる。
【0038】
【0039】
【0040】さらに、ピストンロッドの前後端部にシー
ル部を形成してその間の小径部にシール部径とほぼ同径
の固定翼を設ければ、ピストンロッドを閉鎖位置にスラ
イドさせて水洗する時の圧力によるピストンロッドの傾
きを防止することができ、安定した水洗作業を行うこと
が可能となる。
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願に係る発明の同時裏込注入装置の一実
施例を示す側断面図である。
【図2】図1に示す同時裏込注入装置の後部を拡大した
図面であり、(a) は平面視の断面図、(b) は側断面図、
(c) はA−A断面図である。
【図3】図1に示す同時裏込注入装置の配置を示すシー
ルド掘進機のテールプレート断面図である。
【図4】図1に示す同時裏込注入装置の使用形態を示す
図面であり、(a) は裏込め材の注入状態、(b) はピグに
よる洗浄状態、(c) は水洗状態を示す平面視の断面図で
ある。
【図5】従来の同時裏込注入装置を示す平面視の断面図
である。
【図6】従来の同時裏込注入装置の配置を示すシールド
掘進機のテールプレート断面図である。
【符号の説明】
1…注入装置本体 2…案内孔 3…案内パイプ 4…作動ジャッキ 5…作動部材 6…ピストンロッド 6a,6b…シール部 6c…小径部 7…裏込材注入口 8…固定翼 9…シール部材 10…シール材 11…押え部材 12…裏込材供給孔 12a…開口 13…洗浄水供給孔 13a…開口 14…裏込材パイプ 15…洗浄水パイプ e…開放位置 f…閉鎖位置 B…テールボイド部 T…テールプレート G…地山 S…セグメント P…ピグ M…同時裏込注入装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注入装置本体をシールド掘進機のテール
    プレート周方向に一体的に設けて半径方向突出量を低減
    し、該テールプレート後方のテールボイド部へ裏込材を
    注入する裏込材注入口を有する同時裏込注入装置におい
    て、 前記裏込材注入口に、裏込材を供給する裏込材供給孔
    と、該裏込材供給孔に洗浄水を供給する洗浄水供給孔と
    を連通させ、裏込材供給孔の開口を該洗浄水供給孔の開
    口よりも裏込材注入口側に設け、該裏込材注入口に、裏
    込材注入口と裏込材供給孔の開口とを連通させる開放位
    置と、裏込材注入口を閉鎖して裏込材供給孔の開口と洗
    浄水供給孔の開口とを連通させる閉鎖位置とにスライド
    可能なピストンロッドを設け、前記裏込材供給孔の裏込
    材注入口と連通する開口までをほぼ同一内径で形成し
    該裏込材供給孔内へ所定間隔でピグを挿入するピグ供給
    機を設けたことを特徴とする同時裏込注入装置。
  2. 【請求項2】 ピストンロッドの前後部にシール部を形
    成するとともに、該シール部間を小径部に形成し、該小
    径部にシール部径とほぼ同径の固定翼を設けたことを特
    徴とする請求項1記載の同時裏込注入装置。
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