JPH0542159Y2 - - Google Patents

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JPH0542159Y2
JPH0542159Y2 JP1988022747U JP2274788U JPH0542159Y2 JP H0542159 Y2 JPH0542159 Y2 JP H0542159Y2 JP 1988022747 U JP1988022747 U JP 1988022747U JP 2274788 U JP2274788 U JP 2274788U JP H0542159 Y2 JPH0542159 Y2 JP H0542159Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、シールド掘進機の後方のテールボ
イド部に裏込材を注入するシールド掘進機の裏込
材注入装置に関するものである。
[従来の技術] 従来より、前部にカツタを備え、掘削した泥水
などを後方へ排出してトンネルを形成するシール
ド掘進機には、裏込材注入装置が設けられている
(たとえば、特開昭56−163399号公報参照)。この
一例を第7図に示す。
第7図において、51はシールド掘進機、52
はカツタ、53はスキンプレート、54はテール
プレートである。Aはテールボイド部で、シール
ド掘進機51により掘削されたトンネルの内周B
と、このトンネルを内側からおおうセグメントC
の外周C1との間〓をいい、シールド掘進機51
におけるテールプレート54の後方に生じるもの
である。このシールド掘進機51は、裏込材を注
入管55から、上記テールボイド部Aに注入し
て、セグメントCをトンネルに支持させるととも
に、セグメントC内の坑内C2に泥水などが流入
するのを防止している。
[考案が解決しようとする課題点] ところが、シールド工法においては、周知のよ
うに、度々、掘進作業が中断することから、上記
裏込材が注入管55内で凝固して詰まる。このた
め、この先行技術では、洗浄管56を設け、この
洗浄管56と注入管55との下流部をバルブ(図
示せず)を介して連結して、注入管55の下流か
ら上流へ向つて洗浄液を注入することにより、注
入管55の洗浄を度々行つている。
ここで、この洗浄作業は、多くの時間を要する
ばかりでなく、多量の洗浄液が必要である。した
がつて、洗浄回数、洗浄時間および洗浄液の量を
減少させるのが好ましい。
この考案は上記課題に鑑みてなれたもので、洗
浄回数、洗浄時間および洗浄液の量を減少させ得
るシールド掘進機の裏込材注入装置を提供するこ
とを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、この考案は、ま
ず、シールド掘進機の後部における外周に、第1
および第2の注入孔と、混合ノズル孔とが形成さ
れたマニホールドが固定されている。上記第1の
注入孔は、第1の注入管に連通しており、裏込主
材を注入する。上記第2の注入孔は、第2の注入
管に連通しており、凝固促進剤を注入する。上記
混合ノズル孔には、第1および第2の注入孔が開
口しており、この混合ノズル孔は裏込主材と凝固
促進剤とを合流させて、この合流して混合された
裏込材をテールボイド部に吐出する。
上記混合ノズル孔にはプラグピストンが摺動自
在に設けられている。このプラグピストンは、上
記両注入孔の開口よりも上流側と、上記両注入孔
の開口よりも下流側の位置であつて、かつ上記混
合ノズル孔の下流端近傍とに、選択的に停止す
る。
上記プラグピストンには、その軸方向に設けら
れて洗浄を導入する洗浄液通路と、上記プラグピ
ストンの下流端近傍の停止位置において上記第1
および第2の注入孔の開口に対向して、上記洗浄
液通路を上記第1および第2の注入孔にそれぞれ
連通される第1および第2の洗浄液分岐路とが形
成されている。
[作用] この考案によれば、第1の注入管および注入孔
を流れるのは、凝固速度の小さい裏込主材であ
り、一方、第2の注入管および注入孔を流れるの
は、凝固促進剤であるから、上記両注入管および
注入孔が詰まりにくい。さらに、プラグピストン
の洗浄液通路から、第1および第2の洗浄液分岐
路を介して、第1および第2の注入孔にそれぞれ
洗浄液を導入するので、両注入孔および注入管が
詰まらない。
また、プラグピストンは、上記両注入孔の開口
よりも上流側で停止して、上記2液(裏込主材と
凝固促進剤)の注入を可能とする一方で、上記開
口よりも下流側で停止する。ここで、上記プラグ
ピストンの下流側の停止位置は、混合ノズル孔の
下流端近傍に設定されている。したがつて、混合
ノズル孔内で2液が合流して混合された裏込材
は、注入完了後に上記プラグピストンにより、混
合ノズル孔内から押し出されて除去されるから、
混合ノズル孔内で凝固の生じるおそれが少ない。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を図面にしたがつて
説明する。
第1図はシールド掘進機1の背面を示す。シー
ルド掘進機1の外周の上部には、たとえばセンタ
振り分けで一対の注入装置2が設けられている。
このシールド掘進機1は、カツタ(図示せず)に
よりトンネルを掘削しながら、第2図の前方F
(左側)に進むものである。このシールド掘進機
1は、第3図の前部のスキンプレート53と、こ
れよりも厚肉でかつ後方にあるテールプレート3
とが環状に形成されて、円筒状のシールドフレー
ムを構成している。上記円筒状のシールドフレー
ムの上面には、上記注入装置2が固定されてい
る。
上記注入装置2は、保護カバー4と、テールプ
レート3の孔部に固定されたマニホールド5と、
第2図の第1および第2の注入管10,20と、
プラグピストン6と、このプラグピストン6を進
退させる駆動装置7とから主に構成されている。
上記マニホールド5には、第1および第2の注入
孔11,21と、混合ノズル孔8とが穿設されて
いる。
上記第1の注入孔11は、第1の注入管10に
連通しており、セメントミルク(裏込主材)を、
下流(矢印D)側の開口11dから、混合ノズル
孔8に注入する。一方、第2の注入孔21は、第
2の注入管20に連通しており、凝固促進剤を、
下流D側の開口21dから、混合ノズル孔8に注
入する。したがつて、上記混合ノズル孔8は、セ
メントミルクと凝固促進剤とを、上記開口21d
の近傍で合流させて混合することにより、裏込材
とし、この裏込材を下流Dのテールボイド部Aに
吐出するものである。なお、この実施例では、第
2の注入孔21の開口21dが、第1の注入孔1
1の開口11dよりも下流D側に位置している。
上記プラグピストン6は、混合ノズル孔8に摺
動自在に前方Fから挿入されているとともに、図
示しない支持金具9により径方向に支持されてお
り、前方Fに設けられた駆動装置7に取り付けら
れている。この駆動装置7は、周知の油圧ジヤツ
キで、注入装置2の前部に取り付けられ、伸縮す
るものである。上記プラグピストン6の先端6a
は、上記駆動装置7の収縮時に、上記両注入口1
1,21の開口11d,21dよりも上流側の位
置(図示の位置)で停止して、両開口11d,2
1dを開放する。一方、駆動装置7の伸張時に
は、プラグピストン6の先端6aが、第4図のよ
うに、開口11d,21dよりも下流D側の位置
であつて、かつ、混合ノズル孔8の下流側8aで
停止する。つまり、プラグピストン6は、第4図
および第2図に示す位置に選択的に停止する。
上記プラグピストン6には、洗浄液を導入する
洗浄液通路40がその軸方向に形成され、一方、
第1および第2の洗浄液分岐路41,42が径方
向に形成されている。上記第1および第2の分岐
路41,42は、第4図の停止位置において、第
1および第2の注入孔11,21の開口11d,
21dに対向して、洗浄液通路40を上記第1お
よび第2の注入孔11,21に、それぞれ連通さ
せる。上記洗浄液通路40は、第3図のテールプ
レート3の挿通孔3aを挿通する洗浄管43に連
通しており、さらに、ボールバルブ44などを介
して、洗浄液のタンク(図示せず)に連通してい
る。
上記第1および第2の注入管10,20は、第
5図のテールプレート3の外周において、第3図
のように、シールド掘進機の軸方向(前方F)に
延びており、それぞれ、その基端にボールバルブ
14,24が設けられている。さらに、上記第1
および第2の注入管10,20は、三方弁15,
25などを介して、セメントミルクおよび凝固促
進剤のタンク16,26に連通している。17,
27は排液路で、それぞれ、セメントミルクまた
は凝固促進剤と洗浄液とが混合した排液を排出す
る。
上記テールプレート3の後方Dには、環状のシ
ールプレート30が溶着されている。このシール
プレート30とセグメントCとの間をシールする
ブラシ付のテールシール31が設けられている。
上記保護カバー4は、第5図のように断面が円
弧状で、内部のプラグピストン6などの汚れを防
止している。なお、第6図のように、マニホール
ド5も、上記保護カバー4(第5図)と同様な外
形を有している。
つぎに、第2図の注入装置2の動作について説
明する。
注入時には、まず、プラグピストン6を図示の
位置まで退避させて、両開口11d,21dを開
放する。ついで、第3図の両三方弁15,25を
図示の回転位置に保持した状態で、両ボールバル
ブ14,24を開放する。これにより、第2図の
第1の注入管10と注入孔11および第2の注入
管20と注入孔21を経由して、それぞれ、セメ
ントミルクおよび凝固促進剤を混合ノズル孔8に
供給する。上記2液の供給により、混合ノズル孔
8内では、2液が混合されて裏込材となり、この
裏込材が矢印Dのようにテールボイド部Aに吐出
される。
一方、注入が完了した時には、まず、第3図の
ボールバルブ14,24を閉止する。ついで駆動
装置7をシールド掘進機1内から作動させること
により、プラグピストン6の先端6aを、第4図
のように、混合ノズル孔8の下流端8aまで移動
させる。これによつて、両洗浄液分岐路41,4
2が両注入孔11,21の開口11d,21dに
対向するとともに、混合ノズル孔8内の裏込材が
テールボイド部Aに押し出させる。
洗浄時には、まず、第3図の第1の三方弁15
を切り換えた後、ボールバルブ14を開放して、
第1の注入管10を排液路17に連通させる。つ
いで、閉止していたボールバルブ44を開放する
ことにより、洗浄液が洗浄管43、第4図の洗浄
液通路40および第1の洗浄液分岐路41を介し
て、第1の注入孔11に導入される。この導入さ
れる。この導入された洗浄液は、注入孔11の開
口11d、注入孔11および第3図の注入管10
内を洗浄するとともに、セメントミルクととも
に、排液路17から排出される。
一方、第2の注入孔21(第4図)を洗浄する
ときは、同様に、ボールバルブ14を閉、ボール
バルブ24,44を開、第2の三方弁25を排液
路27に連通させた状態に設定する。勿論、3つ
のボールバルブ14,24,44を開放して、両
注入孔11,21を同時に洗浄しても良い。
上記構成において、この考案は、凝固速度の小
さいセメントミルクが第2図の第1の注入管10
および注入孔11を流れ、一方、凝固促進剤が第
2の注入管20および注入孔21を流れる。した
がつて、両注入管10,20および注入孔11,
21内では、上記2液が凝固するおそれが少な
い。一方、上記2液が混合されて凝固速度の速い
裏込材は、注入完了後に、プラグピストン6が混
合ノズル孔8の下流端8aまで移動して停止する
ことにより、混合ノズル孔8から押し出されて除
去される。したがつて、混合ノズル孔8内におい
ても、裏込材が凝固するおそれが少ない。このよ
うに、注入装置2における注入経路8,10,1
1,20,21内では、上記凝固が防止されるか
ら、注入経路8,10,11,20,21が詰ま
るおそれが少ない。その結果、上記洗浄作業が必
要となる回数が減るとともに、洗浄時間も短縮で
き、また、少量の洗浄液で洗浄できる。
なお、駆動装置7の伸張時におけるプラグピス
トン6の停止位置は、混合ノズル孔8が閉塞する
おそれがない程度であれば、混合ノズル孔8の下
流端8aよりも若干上流Fもしくは下流D側であ
つても良い。勿論、この場合もこの考案に含まれ
ることはいうまでもない。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案によれば、両注
入管,両注入孔および混合ノズル孔内で、裏込主
材,凝固促進剤および裏込材が凝固するおそれが
少ないから、これらの注入経路が詰まるおそれが
少ない。したがつて、面倒でかつ作業環境を低下
させる洗浄作業の回数および時間が減るととも
に、洗浄液の量も少なくて良い。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示すシールド掘
進機の背面図、第2図は第1図の−線断面
図、第3図は第2図の−線断面図、第4図は
洗浄時のマニホールドを示す平面断面図、第5図
は第2図の−線断面図、第6図は第2図の
−線断面図、第7図は従来例の縦断面図であ
る。 1……シールド掘進機、2……注入装置、3…
…テールプレート、5……マニホールド、6……
プラグピストン、8……混合ノズル孔、8a……
下流端、10……第1の注入管、11……第1の
注入孔、11d……開口、20……第2の注入
管、21……第2の注入孔、21d……開口、4
0……洗浄液通路、41……第1の洗浄液分岐
路、42……第2の洗浄液分岐路、A……テール
ボイド部、D……下流(後方)、F……上流(前
方)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 シールド掘進機におけるテールプレートの後方
    のテールボイド部に裏込材を注入するシールド掘
    進機の裏込材注入装置であつて、 上記シールド掘進機の後部における外周に固定
    されたマニホールドには、第1の注入管に連通し
    て、裏込主材を注入する第1の注入孔と、第2の
    注入管に連通して、上記裏込主材の凝固を促進す
    る凝固促進剤を注入する第2の注入孔と、上記両
    注入孔が開口し、上記裏込主材と上記凝固促進剤
    とを合流させて混合された裏込材をテールボイド
    部に吐出する混合ノズル孔とが形成され、 上記混合ノズル孔には、上記両注入孔の開口よ
    りも上流側と、上記両注入孔の開口よりも下流側
    の位置であつて、かつ上記混合ノズル孔の下流端
    近傍とに、選択的に停止するプラグピストンが摺
    動自在に設けられ、 上記プラグピストンには、その軸方向に設けら
    れて洗浄液を導入する洗浄液通路と、上記プラグ
    ピストンの下流端近傍の停止位置において上記第
    1および第2の注入孔の開口に対向して、上記洗
    浄液通路を上記第1および第2の注入孔にそれぞ
    れ連通させる第1および第2の洗浄液分岐路とが
    形成されてなるシールド掘進機の裏込材注入装
    置。
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