JPH0475502B2 - - Google Patents

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JPH0475502B2
JPH0475502B2 JP58215110A JP21511083A JPH0475502B2 JP H0475502 B2 JPH0475502 B2 JP H0475502B2 JP 58215110 A JP58215110 A JP 58215110A JP 21511083 A JP21511083 A JP 21511083A JP H0475502 B2 JPH0475502 B2 JP H0475502B2
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Japan
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toner
magnetic toner
magnetic
resin
toner particles
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Yoshihiko Hyozu
Masumi Sasagawa
Seiichi Takagi
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Canon Inc
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Publication of JPH0475502B2 publication Critical patent/JPH0475502B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/0827Developers with toner particles characterised by their shape, e.g. degree of sphericity

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電子写真法、静電記録法などに用いら
れる磁性トナー及びその製造方法に関する。
従来磁性トナーは、一般に熱可塑性樹脂中に磁
性粉を溶融混合し、均一に分散した後、微粉砕装
置、分級機により、所望の粒径を有するトナーを
製造してきた。この製造方法はかなり優れたトナ
ーを製造し得るが、ある種の制限、すなわちトナ
ー用材料の選択範囲に制限がある。例えば、樹脂
着色料分散体が充分に脆く経済的に可能な製造装
置で微粉砕し得るものでなくてはならない。この
要求から、樹脂着色料分散体を脆くするので、実
際に高速で微粉砕する場合に広い粒径範囲の粒子
が形成されやすく、特に比較的大きな割合の微粒
子がこれに含まれるという問題が生ずる。さら
に、このように高度に脆性の材料は、複写機等に
おいて現像用に使用する際、しばしば、さらに微
粉砕ないし粉化を受ける。また、この方法では、
磁性粉あるいは着色剤等の固体微粒子を樹脂中へ
完全に均一に分散することは困難であり、その分
散の度合によつては、かぶりの増大、画像濃度の
低下の原因となるので、分散に注意をはらわなけ
ればならない。また、破断面に磁性体のような導
体が露出することにより、絶縁性のトナーを製造
することが困難になる場合もある。
このように絶縁性磁性トナーにおいては、磁性
体と樹脂との充分な混合性が、摩擦帯電特性や連
続複写特性等に密接に関係し、重要な影響を与え
る。また磁性トナーにおいては、流動性も、現像
特性等の基本的な特性に、重要な影響を有する。
したがつて、粉砕法等により得られた異形の磁性
トナーを、加熱したり溶剤を加えたりして球状化
する方法が提案されているが、未だ充分な流動性
は得られていない。
そこで、このような粉砕法の欠点を克服するた
めに、懸濁重合により、そのままトナーとして用
いられる寸法の着色重合体微粒子を得る方法、す
なわち懸濁重合法によるトナーの製造方法が提案
された(例えば、特開昭53−17735号公報)。この
方法によつて得られるトナーは、粉砕工程を含ま
ずに形成されるため、脆性が必要でなく、球形で
あるため流動性に優れ、摩擦帯電が均一である等
の利点を有する。
しかしながら、懸濁重合によつて、磁性粉を含
有するトナーを得ようとすると、しばしば磁性粉
の分散不良が起る。これは、磁性粉が親水性のた
め分散粒子と水分散媒の界面に集まりやすく、そ
のため形成されるトナー粒子も、その表面に磁性
体が集まつたものとなる。また重合法によるトナ
ー形成の場合には、磁性粉を比較的低粘度の単量
体と低い機械的シエアのもとで混合分散を行なわ
ねばならず、粉砕法におけるような高粘度樹脂と
の高い機械的シエアのもとでの混合に比べて、分
散効果が低下してしまうことも分散不良の原因の
一つである。
本発明の目的は、上記した重合法トナーの欠点
を除き、流動性、耐摩耗性等の粒子特性および定
着特性が優れ、且つ優れた帯電および現像特性を
有する静電荷像現像用の絶縁性磁性トナー及びそ
の製造方法を提供することにある。
本発明の静電荷像現像用トナーは、上述の目的
を達成するために開発されたものであり、より詳
しくは、個数平均径が、5〜25μであり、ワーデ
ルの実用球形度が、0.95〜1.00である実質上球形
の磁性トナー粒子を含有し、該磁性トナー粒子の
表面が樹脂層で形成されている静電荷像現像用磁
性トナーであり、 該磁性トナー粒子は、 スチレン重合体またはスチレン系共重合体と、 カルボキシル基又はヒドロキシル基を有するア
ニオン性樹脂または含窒素カチオン性基を有する
カチオン性樹脂と、 α−オレフインの無水マレイン酸付加物と、 グラフト処理またはカツプリング処理された磁
性体と を含有していることを特徴とする静電荷像現像用
磁性トナーに関する。
さらに、本発明は、スチレン単量体、カルボキ
シル基又はヒドロキシル基を有するアニオン性樹
脂または含窒素カチオン性基を有するカチオン性
樹脂、α−オレフインの無水マレイン酸付加物お
よびグラフト処理またはカツプリング処理された
磁性体を少なくとも含有する重合性混合物を、水
系分散媒体に分散させて懸濁重合法により 個数平均径が、5〜25μであり、ワーデルの実
用球形度が、0.95〜1.00である実質上球形の磁性
トナー粒子を含有し、磁性トナー粒子の表面が樹
脂層で形成されており、且つ、 スチレン重合体またはスチレン系共重合体と、 カルボキシル基又はヒドロキシル基を有するア
ニオン性樹脂または含窒素カチオン性基を有する
カチオン性樹脂と、 α−オレフインの無水マレイン酸付加物と、 グラフト処理またはカツプリング処理された磁
性体と を含有している磁性トナー粒子を生成することを
特徴とする静電荷像現像用磁性トナーの製造方法
に関する。
すなわち、本発明の磁性トナーは、磁性体が粒
子表面に露出することなく、内包された球状粒子
であるため、流動性が良好であり、且つ粒子表面
が連続樹脂層からなるために導体である磁性体の
影響を受けることが少なく、良好な絶縁性が維持
される。このため静電転写も良好に行なわれる。
また磁性体が粒子内部に内包されているため、連
続的な複写に際しても、トナー同士の摩擦や、い
わゆるスリーブ等のトナー担持体あるいは摩擦帯
電付与部材との摩擦に際して磁性体の脱落による
汚染等も起り難い。
以下、本発明を更に詳細に説明する。以下の記
載において、量比を表わす「%」および「部」
は、特に断わらない限り重量基準とする。
ワーデルの実用球形度は、対象とする粒子の投
影面積に等しい面積を有する円の直径と、当該粒
子の投影像に外接する最小円の直径との比で表わ
される値であり、より具体的には、下記の方法に
より測定した。すなわち、スライドグラス上にト
ナーを適当量とり、個々のトナー粒子が相互に接
触したり、重なつたりしないように分散させる。
これらトナー粒子を、ルーゼツクス450(日本レギ
ユレーター製)により、CRT画面上に顕微鏡の
倍率500倍で写しだす。ここでルーゼツクス450
は、個々の粒子が分離して存在すれば、任意のも
のを自由に選び、その投影面積を測定することが
できるので、これから等しい面積を有することが
できるので、これから等しい面積を有する円の直
径が計算できる。一方、このCRT画面を、その
まま写真撮影し「粒子の投影像に外接する最小
円」の直径を作図により求める。ここでは、上記
比をランダムに選んだトナー粒子100個について
計算し、その平均値を求めて、「ワーデルの実用
球形度」とした。
また個数平均径は、コールターカウンターTA
−、アパーチヤー径100μにより、ポリスチレ
ン標準サンプルで検定して、測定した。
本発明によるトナーは、粉砕工程を全く含まず
に得られるため、脆性は必要でなく、形状も一般
に球形で、粒径分布も狭いものが得られる。特
に、ワーデルの実用球形度が0.95〜1.00で、個数
平均径が5〜25μのトナーは、流動性に優れ、特
にほとんど真球に近く、微粉および粗粉が少ない
ため、摩擦帯電が均一で、カブリ、トビチリ等の
ない画像が得られる。実際に球形度が0.95未満で
は、実質上、不定形に近くなり、流動性が低下
し、また摩擦帯電も不均一になつて、現像特性が
低下する。粒径は5μ未満の場合は、流動性が悪
くなり、またカブリやすくなるために現像性が低
下して好ましくない。25μを超える場合は、粗粉
が多いためトビチリが目立ち、画像の細線再現性
が悪くなる。
また本発明の磁性トナーは、磁性体が粒子内部
に内包され、表面が樹脂層からなることを特徴と
する。このような樹脂による被覆状態は、たとえ
ば倍率が300〜400倍の通常の光学顕微鏡により容
易に確認できる。また写真撮影によつても容易に
確認できる。本発明の目的は、光学顕微鏡下の観
察で一部でも樹脂層の途切れが認められるものを
排除する、厳しい基準に従うときに、このような
連続樹脂被覆トナー粒子の、全トナー粒子中に占
める個数基準での割合が60%以上であることによ
り達成される。磁性体がトナー表面に存在しない
ことは、走査型電子顕微鏡によるトナー粒子表面
の観察によつて容易に確認できる。
球状トナーは、一般に懸濁重合、乳化重合、シ
ード重合、マイクロカプセル化、スプレードライ
法等により得られるが、本発明の静電荷像現像用
トナーを得るには、特に懸濁重合法が実用上適し
ている。より詳しくは、単量体中に、磁性体、そ
の他の添加剤ならびに適当な重合開始剤を混合な
いし分散させ、得られた重合性混合物を水性分散
媒中に分散させ、懸濁重合に付すことにより得ら
れる。
単量体としては、以下のようなものが用いられ
る。すなわち、スチレン、o−メチルスチレン、
m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−
メトキシスチレン、p−フエニルスチレン、p−
クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレン、p
−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、
p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチ
レン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オク
チルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n
−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、
等のスチレンよびその誘導体;エチレン、プロピ
レン、ブチレン、イソブチレンなどのエチレン不
飽和モノオレフイン類;塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、臭化ビニル、フツ化ビニルなどのハロゲン
化ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
ベンゾエ酸ビニルなどのビニルエステル類;メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリ
ル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタク
リル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、
メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸−2−エチ
ルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリ
ル酸フエニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチ
ル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルなどのα
−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類;ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸
プロピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸
ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アク
リル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチ
ル、アクリル酸フエニルなどのアクリル酸エステ
ル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエー
テル、ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエ
ーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシル
ケトン、メチルイソプロペニルケトンなどのビニ
ルケトン類;N−ビニルピロール、N−ビニルカ
ルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニル
ピロリドンなどのN−ビニル化合物;ビニルナフ
タリン類;アクリロニトリル、メタクリロニトリ
ル、アクリルアミドなどのアクリル酸もしくはメ
タクリル酸誘導体などがある。
磁性体としては、例えば、鉄、コバルト、ニツ
ケルなどの強磁性金属、もしくはマグネタイト、
ヘマタイト、フエライトなどの合金や化合物が粉
末形態で用いられる。磁性体の含有量は、トナー
の15〜70%の範囲が好ましい。
磁性体粒子のトナー粒子表面への露出を防止
し、トナー粒子内部に内包させるためには、磁性
体粒子を疎水化処理し、極性基を持つ樹脂と組合
せて、重合性混合物中に添加することが特に効果
的である。すなわち、このようにした場合、極性
基を持つ樹脂は、その性質上、粒子界面に集まり
やすい。一方、疎水化処理された磁性体は逆に粒
子内部に集まつて安定化する傾向にあり、極性基
をもつ樹脂は懸濁粒子表面に集まつて、一種の殻
のような形態になり、得られた粒子は疑似的なカ
プセルとなる。また極性基を持つ樹脂の添加量に
より、トナー粒子表面の樹脂層の厚みを、ある程
度調整することが可能となる。
磁性体の疎水化処理は、グラフト処理、または
チタンカツプリング剤、シランカツプリング剤等
によるカツプリング処理等の公知の疎水化処理方
法により行なうことができる。例えばグラフト処
理は、このような磁性体粉末を被覆する形態で、
上記した様な単量体の単独、あるいはこれとビニ
ル基を有するシランまたはチタンカツプリング剤
との混合物からなるグラフト剤を、開始剤の存在
下で重合させることにより得られる。使用する単
量体としては、一般にトナー製造のための懸濁重
合に用いるものと同種のものが好ましい場合が多
いが、これに限定されるものではない。ビニル基
を有するカツプリング剤の併用は、安定なグラフ
ト化のために好ましい場合が多い。すなわち、こ
の場合には、カツプリング剤の磁性体への反応
と、カツプリング剤のビニル基と単量体との共重
合が共に起り、このため磁性体表面に強固に付着
した重合体グラフト層が形成される。
一方、極性基を有する樹脂としては、カチオン
性基を持つ樹脂と、アニオン性基を持つ樹脂の、
いずれを用いることもできる。カチオン性基を持
つ樹脂の具体例としては、ジメチルアミノエチル
メタクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレ
ート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジ
エチルアミノエチルアクリレート、N−n−ブト
キシアクリルアミド、トリメチルアンモニウムク
ロリドダイアセトンアクリルアミド、アクリルア
ミド、N−ビニルカルバゾール、ビニルピリジ
ン、2−ビニルイミダゾール、2−ヒドロキシ−
3−メタクリルオキシプロピルトリメチルアンモ
ニウムクロリド等、若しくはこれらの窒素を4級
化したもの等の分子内に窒素原子を含むモノマー
の単独重合体があげられるほか、これらモノマー
と上記した単量体、例えばスチレンおよびその誘
導体、α−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステ
ル類、アクリル酸エステル類等との共重合体も用
いられる。
またアニオン性基を持つ樹脂の例としては、メ
タクリル酸、アクリル酸、2−ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアク
リレート、等のカルボキシル基、ヒドロキシ基を
持つ単量体の単独重合体があげられるほか、これ
らモノマーと上記した単量体、例えばスチレンお
よびその誘導体、α−メチレン脂肪族モノカルボ
ン酸エステル類、アクリル酸エステル類等との共
重合体も用いられる。
これら極性重合体としては、好ましくは数平均
分子量が5000以上、のものが用いられる。これら
極性重合体は、上記した単量体100部に対して、、
2〜50部、特に5〜30部の割合で用いることが好
ましい。2部未満では使用の効果が乏しく、50部
を超えて添加してもそれ以上の効果の向上は認め
られない。
磁性体粒子のトナー粒子表面への露出を防止
し、トナー粒子内部に内包させるためには、後述
の実施例に示す如く、α−オレフインの無水マレ
イン酸付加物を用いることが効果的である。その
使用量は、磁性体100部に対し、0.2〜10部、特に
0.5〜5部の範囲で用いることが好ましい。
また、炭化水素化合物を併用することも好まし
い。その理由は、必ずしも明らかではないが、炭
化水素化合物は、それ自体疎水性であり、低分子
量であるため懸濁重合に際して粒子の内側に入り
やすくなる。一方、疎水化処理された磁性体の疎
水性基および脂肪酸金属石鹸等の添加剤は、炭化
水素化合物と良好な親和性を有し、このため磁性
体も同様に懸濁粒子内部に入りやすくなると考え
られる。炭化水素化合物としては、炭素数が6以
上のパラフイン、ポリオレフインなどが好まし
く、例えばパラフインワツクス(日本石油)、パ
ラフインワツクス(日本製螺)、マイクロワツク
ス(日本石油)、マイクロクリスタリンワツクス
(日本製螺)、PE−130(ヘキスト)、三井ハイワツ
クス110P(三井石油化学)、三井ハイワツクス
220P(三井石油化学)、三井ハイワツクス660P(三
井石油化学)などがあり、特に好ましくはパラフ
インが用いられる。また水素添加ポリブタジエン
も好ましく用いられる。
これら炭化水素化合物は、磁性体100部に対し
て0.2〜20部の割合で用いることが好ましい。
重合性混合物中には、上記各成分に加えて次の
ような架橋剤を存在させて重合し、架橋重合体と
してもよい。
ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、ジビ
ニルエーテル、ジビニルスルホン、ジエチレング
リコールジメタクリレート、トリエチレングリコ
ールジメタクリレート、エチレングリコールジメ
タクリレート、ポリエチレングリコールジメタク
リレート、ジエチレングリコールジアクリレー
ト、トリエチレングリコールジアクリレート、、
1,3−ブチレングリコールジメタクリレート、
1,6−ヘキサングリコールジメタクリレート、
ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ジプ
ロピレングリコールジメタクリレート、ポリプロ
ピレングリコールジメタクリレート、2,2′−ビ
ス(4−メタクリロキシジエトキシフエニル)プ
ロパン、2,2′−ビス(4−アクリロキシジエト
キシフエニル)プロパン、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレート、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、テトラメチロールメタンテト
ラアクリレート、ジブロムネオペンチルグリコー
ルジメタクリレート、フタル酸ジアリルなど、一
般の架橋剤を適宜用いることができる。
これら架橋剤は、使用量が多いと溶解しなくな
つて定着性が劣ることとなる。また使用量が少な
いとトナーとして必要な耐ブロツキング性、耐久
性などの性質が悪くなり、熱ロール定着におい
て、トナーの一部が紙に完全に固着しないでロー
ラー表面に付着し、次の紙に転移するというオフ
セツト現象を防ぐことができにくくなる。故に、
これら架橋剤の使用量は、重合性混合物に対して
0.001〜15重量%(より好ましくは0.1〜10重量
%)で使用するのが良い。
更に、重合性混合物中には、得られるトナーの
色調を調整するために、必要に応じてカーボンブ
ラツク、染、顔料等の着色剤を、適宜混合するこ
とができる。
重合開始剤としてはいずれか適当な重合開始
剤、例えばアゾビスイソブチロニトリル
(AIBN)、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエ
チルケトンパーオキサイド、イソプロピルパーオ
キシカーボネート、キユメンハイドロパーオキサ
イド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイ
ド、ラウロイルパーオキサイド等を使用してモノ
マーの重合を行なわせることができる。一般的に
はモノマーの総重量の約0.1〜10%(より好まし
くは0.5〜5%)の開始剤で十分である。
本発明のトナーは、一般に、上記各成分を混合
して得られた重合性混合物を、たとえば約0.1〜
10%の適当な分散剤を含む水性分散媒中に投入
し、攪拌して、一般に25μ以下の粒径となるよう
に懸濁させ、50℃以上、好ましくは70〜90℃の温
度で重合することにより得られる。
分散剤としては、例えばポリビニルアルコー
ル、ゼラチン、メチルセルローズ、メチルハイド
ロキシプロピルセルローズ、エチルセルローズ、
カルボキシメチルセルローズのナトリウム塩、ポ
リアクリル酸およびそれらの塩、デンプン、ガム
アルギン酸塩、ゼイン、カゼイン、リン酸三カル
シウム、タルク、硫酸バリウム、ベントナイト、
水酸化アルミニウム、水酸化第2鉄、水酸化チタ
ン、水酸化ナトリウム、コロイダルシリカ、アル
ミナ等を水性相に包含させて使用できる。
また上記した無機分散剤の微細な分散のために
0.001〜0.1重量%の範囲内の界面活性剤を使用す
ることもよい。これは上記分散剤の所期の作用を
促進するためのものであり、その具体例として
は、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、テ
トラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル硫酸ナ
トリウム、オクチル硫酸ナトリウム、アリールア
ルキル−ポリエーテルスルホン酸ナトリウム、オ
レイン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、カ
プリン酸ナトリウム、カプリル酸ナトリウム、カ
プロン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、オ
レイン酸カルシウム、3,3−ジスルホンジフエ
ニル尿素−4,4−ジアゾ−ビス−アミノ−8−
ナフトール−6−スルホン酸ナトリウム、オルト
−カルボキシベンゼン−アゾ−ジメチルアニリ
ン、2,2,5,5−テトラメチル−トリフエニ
ルメタン−4,4−ジアゾ−ビス−β−ナフトー
ル−ジスルホン酸ナトリウム、その他を挙げるこ
とができる。
又、水に易溶性のモノマーは水中で乳化重合を
同時におこし、できた懸濁重合物を小さな乳化重
合粒子で汚すので水溶性の重合禁止剤、例えば金
属塩等を加えて水相での乳化重合を防ぐこともよ
い。又、媒体の粘土をまして粒子の合一を防ぐた
めに、水にグリセリン、グリコールなどを添加す
ることもよい。又、易溶性モノマーの水への溶解
度減少のためにNaCl、KCl、Na2SO4などの塩類
を用いることも可能である。
上記したような懸濁重合により得られた微粒状
重合体を洗浄、過、デカンテーシヨン、遠心分
離等により処理し、回収して乾燥することによ
り、トナーが得られる。
本発明のトナーには、必要に応じて、荷電制御
剤、流動性改質剤を、更に混合(外添)して用い
ても良い。
得られたトナーは、絶縁性磁性トナーを用いる
公知の静電荷像現像法の全てに適用できる。例え
ば、カスケード法、磁気ブラシ法、マイクロトー
ニング法などの二成分現像法;絶縁性一成分現像
法、ジヤンピング現像法などの磁性トナーを使用
する一成分現像法;粉末雲法およびフアーブラシ
などに用いられる。
以下、実施例により更に具体的に本発明を説明
する。
実施例 1 スチレンモノマー 200g スチレン−ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト共重合体(モノマー比90:10、w=12000)
20g パラフインワツクス130〓(日本精螺社製)
8g マグネタイト(チタン工業製BL−250)のスチ
レングラフト物 120g α−オレフインの無水マレイン酸付加物(三菱
化成製) 1g アゾビスイソブチロニトリル 10g 上記各成分を80℃に加温し、パラフインワツク
ス、α−オレフインの無水マレイン酸付加物など
をスチレンモノマーに溶解し、更に高剪断力混合
装置であるTKホモミキサー(特殊機化工業製)
を備えた容器の中で約60℃に加熱しながら約5分
間混合した。
別に水1000c.c.にコロイダルシリカを5g分散
し、70℃に加温し、TKホモミキサーの攪拌下に
上記モノマー系を投入し、4000rpmで約1時間攪
拌した。その後、この混合系をパドル攪拌翼で攪
拌し重合を完結させた。
重合体粒子を水洗、過、乾燥し、個数平均径
10.1μ、(コールターカウンター100μのアパチアー
使用)のトナーを得た。光学顕微鏡を用い、400
倍の倍率で観察したところ、個数基準で80%が連
続した樹脂層を有する磁性トナーであつた。
このトナーを市販の乾式電子写真複写機PC−
20(キヤノン製)によつて画出しをした。その結
果、カブリのない鮮明な画像を得ることができ
た。画像濃度は、ベタ黒部で反射濃度計により、
1.20を得た。さらにトナー特性も満足するもので
あつた。
実験例 スチレンモノマー 140g スチレン−メタクリル酸共重合体(モノマー比
95:5) 30g メタクリル酸n−ブチルモノマー 30g アセチルサリチル酸クロム錯体 4g パラフインワツクス150〓 8g トリステアリルチタネートカツプリング剤1%
にて処理されたマグネタイト(BL−200)
120g ステアリン酸亜鉛 1g アゾビスイソブチロニトリル 10g 上記混合物を、リン酸三カルシウム5gを分散
し70℃に加温した水1000c.c.中に分散させた以外
は、実施例1と同様に重合し、トナーを得た。個
数平均径は9.5μ(コールタカウンタ−100μのアパ
ーチヤーを使用)のトナーを得た。
光学顕微鏡を用い、400倍の倍率で観察したと
ころ、個数基準で70%が連続した樹脂層を有する
磁性トナーであつた。
このトナーを用い、市販の乾式電子写真複写機
NP−400REによつて画出しをした。その結果、
カブリのない鮮明な画像を得ることができたが、
画像濃度はベタ黒部で反射濃度計により、1.10で
あり、実施例1の場合と比較して若干劣つてい
た。
実施例 2 実施例1のパラフインワツクス130〓をマイク
ロクリスタリンワツクスHi−Mic−2045(日本精
螺社製)に変え、実施例1と同様に重合しトナー
を得た。個数平均径9.0μ(コールターカウンター
100μのアパーチヤーを使用)のトナーを得た。
光学顕微鏡を用い、400倍の倍率で観察したと
ころ、個数基準で70%が連続した樹脂層を有する
磁性トナーを得た。
このトナーを用い、実施例1と同様に画出しを
した。その結果、カブリのない鮮明な画像を得る
ことができた。画像濃度は、ベタ黒部で反射濃度
計により、1.20を得た。さらにトナー特性も満足
するものであつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 個数平均径が、5〜25μであり、ワーデルの
    実用球形度が、0.95〜1.00である実質上球形の磁
    性トナー粒子を含有し、該磁性トナー粒子の表面
    が樹脂層で形成されている静電荷像現像用磁性ト
    ナーであり、 該磁性トナー粒子は、 スチレン重合体またはスチレン系共重合体と、 カルボキシル基又はヒドロキシル基を有するア
    ニオン性樹脂または含窒素カチオン性基を有する
    カチオン性樹脂と、 α−オレフインの無水マレイン酸付加物と、 グラフト処理またはカツプリング処理された磁
    性体と を含有していることを特徴とする静電荷像現像用
    磁性トナー。 2 スチレン単量体、カルボキシル基又はヒドロ
    キシル基を有するアニオン性樹脂または含窒素カ
    チオン性基を有するカチオン性樹脂、α−オレフ
    インの無水マレイン酸付加物およびグラフト処理
    またはカツプリング処理された磁性体を少なくと
    も含有する重合性混合物を、水系分散媒体に分散
    させて懸濁重合法により 個数平均径が、5〜25μであり、ワーデルの実
    用球形度が、0.95〜1.00である実質上球形の磁性
    トナー粒子を含有し、磁性トナー粒子の表面が樹
    脂層で形成されており、且つ、 スチレン重合体またはスチレン系共重合体と、 カルボキシル基又はヒドロキシル基を有するア
    ニオン性樹脂または含窒素カチオン性基を有する
    カチオン性樹脂と、 α−オレフインの無水マレイン酸付加物と、 グラフト処理またはカツプリング処理された磁
    性体と を含有している磁性トナー粒子を生成することを
    特徴とする静電荷像現像用磁性トナーの製造方
    法。
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