JPH047437Y2 - - Google Patents

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JPH047437Y2
JPH047437Y2 JP5491187U JP5491187U JPH047437Y2 JP H047437 Y2 JPH047437 Y2 JP H047437Y2 JP 5491187 U JP5491187 U JP 5491187U JP 5491187 U JP5491187 U JP 5491187U JP H047437 Y2 JPH047437 Y2 JP H047437Y2
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lining
corrosion
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pipe
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は内面樹脂ライニング金属管の継手構造
に関し、詳細には、ライニング金属管よりなる既
設配管からの増設や分岐等を行なう場合、あるい
は該ライニング金属管の外力による破損部を切断
除去して代替の新しい切管を挿入補修する場合、
等に適用される継手であつて、特に内周面側を優
れた耐食構造としてなる継手構造に関するもので
ある。
[従来の技術] 内面樹脂ライニングの施された金属管、たとえ
ばライニング鉄管やライニング鋼管等(以下、内
面樹脂ライニング鋼管で代表する)は、鋼管の内
面に塩化ビニル系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、
ポリオレフイン樹脂等の合成樹脂材をライニング
して内面防食を図り、赤水の発生や鉄イオン等の
混入を防止する目的で開発されたものであり、
冷・暖房用配管や上水道管等に広く実用化されて
いる。ところがライニング鋼管の実用化において
しばしば問題となるのは、ライニング鋼管同士の
接続部からの発錆、あるいは既設配管からの増設
や分岐を行なう場合における接続部からの発錆等
である。
即ちライニング鋼管は、鋼管の内周面全域に合
成樹脂材をライニングして管内流体が鋼管と直
接々触するのを防止して耐食性の向上を図つたも
のであるが、以下に説明する様な従来の接続法で
は接続端面に鋼管層が露出するため、接続部にお
ける鋼管層とライニング層との境界面から水等が
侵入して急速に腐食が進行する。
たとえば第5,6図は、ライニング鋼管の継手
構造を例示する上半部縦断面図であり、第5図は
ねじ付ソケツトを用いた例、第6図はメカニカル
継手を用いた例を示し、図中Mは鋼管層、Rはラ
イニング層、1はねじ付両受ソケツト、2は両フ
ランジ継手、3は押し輪、4はシール用パツキン
を夫々示す。即ち第5図では、ライニング鋼管
MRの接合端外周に雄ねじを刻設し、ねじ付両受
ソケツト1を介して相互に接合している。また第
6図では、両受フランジ2の両側大径部からライ
ニング鋼管MRを挿通し、該フランジ継手2の開
口部側内面に接着したシール用パツキン4を押し
輪3で締付けることによつて水密性を確保してい
る。しかしこれらの図からも明らかである様に、
ライニング鋼管MRの先端面は管内に露出してい
るので、露出した鋼管層Mの端面は腐食環境に直
接曝されることとなり、また鋼管層Mとライニン
グ層Rの境界面の極めて微細な隙間から水等が侵
入することもあるので当該境界面すらも腐食環境
下におかれることがある。特に鋼管層Mとライニ
ング層Rの境界面において一旦腐食が始まると、
該腐食部から順次奥方向へ水が侵入して腐食が伝
播し、ついにはライニング層Rが鋼管層Mから剥
離してしまい、ライニング鋼管MR本来の特長が
失われてしまう。
こうした現象は、ライニング鋼管MRを新規に
配管施工する場合はもとより、既設ライニング管
配管の損傷部を切除して新たなライニング鋼管に
入れかえて補修したり、あるいは既設ライニング
配管を分岐若しくは延長する場合等に形成される
継手部においても同様に発生し、ライニング鋼管
の特長が継手部の前記腐食現象によつて著しく減
殺される。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案は上記の様な事情に着目してなされたも
のであつて、その目的は、ライニング鋼管の接続
(新規配管時及び既設配管の補修もしくは分岐配
管や増設配管を行なう場合の接続を含む)を行な
う場合において、接続部における前述の様な腐食
現象を防止し、ライニング鋼管の腐食性を接続部
においても十分に発揮し得る様な継手構造を開発
しようとするものである。
[問題点を解決するための手段] 上記の目的を達成することのできた本考案の構
成は、 内面樹脂ライニング金属管の継手構造であつ
て、 上記内面樹脂ライニング金属管の先端周縁に
嵌入接合されるべき環状溝を有する耐食材料製
環状コア、 該環状コアの外周側にシール部を介して嵌合
される構造を有する内面樹脂ライニングスリー
ブ短管、及び 該スリーブ短管に螺合される離脱防止用袋ナ
ツト、 を構成要素として含むところに要旨を有するもの
である。
[作用及び実施例] 以下実施例を示す図面を参照しつつ本考案の構
成及び作用効果を明確にしていく。第1図は本考
案に係る最も代表的な継手構造を示す上半部縦断
面図、第2図は一部破断斜視図であり、略同心的
に対向して配置されたライニング鋼管MR,MR
の先端開口部には、該先端周縁に嵌入接合される
べき環状溝5,5の設けられた耐食材料製環状コ
アC,Cが接合されており、ライニング鋼管
MR,MRの先端面は該環状コアC,Cによつて
完全に被覆されている。該環状コアC,Cの嵌入
接合は、たとえば接着剤やシーリング剤を用いて
行なつてもよく、あるいは環状コアC,Cが軟弾
性の耐食性樹脂材で成形されたものである場合
は、環状溝5の寸法をライニング鋼管MRの肉厚
よりも若干小さめに設計しておいてライニング鋼
管MRを密嵌させるだけでも、ライニング鋼管5
の先端面保護の目的は十分に果たすことができ
る。そして環状コアC,Cの外周側には円周方向
に夫々2個のOリング装着溝6を設けてこれにO
リング7を装着し、その外周側に、上記環状コア
C,Cをまたぐ様に内面樹脂ライニングスリーブ
短管8を密嵌させると共に、該スリーブ短管8の
両端開口側には離脱防止用の袋ナツト9,9を螺
合し、ライニング鋼管MR,MR、環状コアC,
C、スリーブ短管8を一体的に締結固定し得る様
に構成されている。図示例においてライニング鋼
管MR及びスリーブ短管8のライニング層R、環
状コアC,Cは何れも耐食性合成樹脂材で構成さ
れているが、これらは同種のものでもあるいは異
種のものであつてもよく、要するに耐食性を備え
たものであれば樹脂の種類は全く不問である。ま
た本例で使用されるOリング7にも同様の趣旨で
耐食性が要求される。
この様な継手構造であれば、ライニング鋼管
MR,MRの両端接続部は環状コアC,Cの嵌入
接合によつて内部流体から完全に遮断されてお
り、且つそれ以外の部分でも内部流体が接触する
可能性を有する部分はすべて耐食性材料によつて
構成されているので、第5,6図で説明した様に
継手部におけるライニング鋼管MR先端部からの
腐食の進行といつた問題は一切起こらず、継手部
を含めて配管全体の耐食寿命を大幅に延長するこ
とができる。しかも第1,2図の継手構造であれ
ば、スリーブ短管8とライニング鋼管MR,MR
との間の隙間は最終的にOリング7によつて密封
された状態となつており、たとえばライニング鋼
管MR,MRの配管が温度差等で伸縮した場合で
も、ライニング鋼管MR,MRは水密性を保つた
ままで第1図の矢印方向へ摺動することができる
ので、継手部に好ましくない内部応力が生ずる様
な恐れもない。また本考案を管路の補修に適用す
る場合、スリーブ短管8を若干長めにしておけ
ば、破損部(即ち切除部)の長さが若干変わつた
場合でもスリーブ短管8の長さ分だけ余裕を持つ
て寸法誤差に対応することができ、補修作業を容
易に行なうことができる。
尚第1,2図の例では、環状コアC,Cの外周
側にOリング7を介装して水密性を確保する例を
示したが、環状コアC,Cとして耐食性の弾性材
料で成形されたものを用いた場合、たとえば第3
図に示す如く環状コアC,Cの外周面に1本又は
複数本の凸条10を形成しておき、凸条10の圧
接によつて水密性を確保することも可能である。
第4図は本考案の更に他の実施例を示す上半部
縦断面図であり、ライニング鋼管を分岐施工する
場合の適用例を示している。即ち本例では、略同
心的に対向したライニング鋼管MR,MRの先端
周縁に環状コアC,Cを嵌入接合して先端部を内
部流体から遮断すると共に、環状コアC,Cの外
周側には耐食性弾性材からなるOリング7を介し
てスリーブ短管8,8が密嵌されており、且つ該
スリーブ短管8,8のライニング鋼管MR,MR
側には離脱防止用の袋ナツト9,9が螺合されて
いる。そして各スリーブ短管8,8の対向する端
面側を、内周面側が耐食性樹脂によつて構成され
た分岐継手12に螺合し、残された他の継手部
(第4図の上方)側に、上記と同様のスリーブ短
管、袋ナツト、環状コア等を介して新たなライニ
ング鋼管を接続することによつて分岐配管を行な
うものである。この場合も、分岐継手12を内面
樹脂ライニング構造とし且つスリーブ短管8との
接合部に鋼材層Mが露出しない様に夫々の接続構
造を工夫しておくことによつて、分岐部からの腐
食を確実に阻止することができる。この場合の分
岐継手12の形状や構造は、分岐数や分岐される
ライニング鋼管の口径等に応じて任意に変更し得
ることは当然である。
[考案の効果] 本考案は以上の様に構成されており、その効果
を要約すると次の通りである。
(1) 継手部の内面側には、金属層が全く露出して
おらず、管内流体と接触し得る部分はすべてが
耐食樹脂材によつて構成されているので、継手
部から腐食が進行する恐れがなくなり、管路全
体の耐食寿命を大幅に延長することができる。
(2) ライニング鋼管の先端に嵌入接合された環状
コアとスリーブ短管とはシール部を介して摺動
可能に密嵌されており、水密性を保つた状態で
軸心方向へ移動できる様に構成されているの
で、施工後管路に伸縮方向の力が作用した場合
でもそれらの力を該継手部で吸収することがで
き、温度変化等による管路の損傷事故も抑制さ
れる。
(3) スリーブ短管は水密性を保持しつつ軸心方向
へ自由に動かすことができるので、いわゆる
「やりとり」が容易であり、通常のメカニカル
継手などの様に精密な寸法出しを行なう必要が
なく、施工作業性がよい。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本考案の実施例を示すもので、第
1,3,4図は上半部縦断面図、第2図は一部切
除斜視図である。また第5,6図は従来の継手構
造を示す上半部縦断面図である。 1……ねじ付両受ソケツト、2……両フランジ
継手、3……押し輪、4……シール用パツキン、
MR……ライニング鋼管、M……金属層(鋼管
層)、R……ライニング層、C……環状コア、5
……環状溝、6……Oリング装着溝、7……Oリ
ング、8……内面樹脂ライニングスリーブ短管、
9……離脱防止用袋ナツト、10……凸条、12
……分岐継手。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 内面樹脂ライニング金属管の継手構造であつ
    て、 上記内面樹脂ライニング金属管の先端周縁に
    嵌入接合されるべき環状溝を有する耐食材料製
    環状コア、 該環状コアの外周側にシール部を介して嵌合
    される構造を有する内面樹脂ライニングスリー
    ブ短管、及び 該スリーブ短管に螺合される離脱防止用袋ナ
    ツト、 を構成要素として含むことを特徴とする内面樹脂
    ライニング金属管の継手構造。
JP5491187U 1987-04-10 1987-04-10 Expired JPH047437Y2 (ja)

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JP5491187U JPH047437Y2 (ja) 1987-04-10 1987-04-10

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JP5491187U JPH047437Y2 (ja) 1987-04-10 1987-04-10

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JPS63162186U JPS63162186U (ja) 1988-10-24
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JP2550526Y2 (ja) * 1990-08-09 1997-10-15 日本鋼管継手株式会社 差し込み継手
JPH07332554A (ja) * 1994-06-03 1995-12-22 Riken Corp メカニカル形管継手

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JPS63162186U (ja) 1988-10-24

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