JPH0473230B2 - - Google Patents

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JPH0473230B2
JPH0473230B2 JP59144346A JP14434684A JPH0473230B2 JP H0473230 B2 JPH0473230 B2 JP H0473230B2 JP 59144346 A JP59144346 A JP 59144346A JP 14434684 A JP14434684 A JP 14434684A JP H0473230 B2 JPH0473230 B2 JP H0473230B2
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rotation
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gear
planetary gear
arm
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Yasuhiro Noguchi
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Nakamichi Corp
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Nakamichi Corp
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Publication of JPH0473230B2 publication Critical patent/JPH0473230B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 技術の分野 本発明は、例えば一方向送りのカセツトレコー
ダに於ける一方向回転モータからの一方向回転入
力を、可逆回転出力および無出力として出力軸に
伝達して、カセツトのローデイングとイジエクテ
イングの如き往復動作の動力源として利用するた
めの回転伝達装置に関する。
技術の背景 従来、単一のモータを用いているカセツトレコ
ーダ等において、カセツトのローデイング及びイ
ジエクト動作のような可逆運動を行なう場合に、
該モータを逆転させて、それらの可逆運動を行な
わせていた。このため、モータを逆転させる逆転
回路が必要となり、コスト高の原因となつてい
た。一方向送りのカセツトレコーダに可逆回転モ
ータを設けることは無駄であり、従つて一方向入
力を順回転出力、逆回転出力及び無出力として伝
達する装置を設けることは有意義である。
もちろん、斯かるタイプの回転伝達装置は知ら
れているが、従来装置は構造が複雑であり、操作
が複雑であり、小型のカセツトレコーダ等に組込
むのに適しなかつた。
発明の目的 従つて、本発明の一般的な目的は、一方向回転
入力を可逆回転出力及び無出力として伝達するこ
とのできる、構造及び操作が簡単な回転伝達装置
を提供することである。
本発明の、他の目的は、一方向回転モータを有
するカセツトレコーダの小型電気装置等に於い
て、カセツトのローデイング/イジエクテイング
動作、回転ヘツドのテープの巻付けのためのテー
プの引出し動作の往復運動に適した回転伝達装置
を提供することである。
本発明の更なる目的は、一方向回転入力を用い
て限定された往復運動を行なわせるのに適した回
転伝達装置を提供することである。
本発明のその上更なる目的は、少ない部品で上
述の諸目的を達成できる回転伝達装置を提供する
ことである。
発明の構成 本発明の最も基本的な構成に於ては、一方向回
転入力を受ける太陽ギアと、回転支持体もしくは
回転アームに軸支されて太陽ギアのまわりで公転
する遊星ギアとを有する遊星ギア装置と、該遊星
ギアの公転軌道に沿つて配置されて、遊星ギアと
噛合したとき出力軸に順回転出力を与える出力ギ
アと、該出力ギアと常時噛合しており、該遊星ギ
アの公転軌道に沿つて配置されて、遊星ギアと噛
合したとき出力ギアを介して出力軸に逆回転出力
を与える逆転ギアと、該回転支持体の回転を阻止
して、遊星ギアを出力ギアに直接に噛合させる順
回転位置と、逆転ギアに噛合させる逆回転位置
と、何れにも噛合させない無出力位置で該遊星ギ
アの公転を停止させる新規な停止手段とを有す
る。
該停止手段は、第1と第2の位置間で揺動可能
に軸支された少なくとも二つの揺動アームを有す
る。
夫々2個の係合フインガを有する2個の揺動ア
ームを用いることにより、4停止位置を循環的で
はなしに変更可能にすることができる。各々の揺
動アームに於ける2個の係合フインガは、一方が
回転支持体の回転径路から退くとき、他方が回転
径路内に位置づけられるよう配置されており、こ
れらの揺動アームは、出力利用系での動作に合わ
せて、外部から与えられる制御および内部制御機
構によつて制御され得る。4停止位置は、順回転
出力位置と逆回転出力位置との間に二つの無出力
位置を配置することが出来るので望ましい。
しかし乍ら、或る応用では、可逆回転出力の何
れか一方が行なわれたとき、装置電源をオフにす
べき場合、またはオフにしても支障がない場合が
ある。例えば、カセツトレコーダに於て、カセツ
トのイジエクト動作を行なつた後は、装置電源を
オフにしても支障がない。斯かる場合には、上述
の如き、二つの係合フインガを有する一つの揺動
アームと、一つの係合フインガを有する一つの揺
動アームとを用いることが出来る。
これら二つの揺動アームを作動させるために
は、二つの駆動装置が必要となる。それらをマイ
クロコンピユータを用いて関連作動せしめること
は容易であるが、これを簡単な機械的構造により
行なうことは、コストを低減させ、故障の頻度を
低下させ、確実な動作を行なわせるために望まし
い。従つて或る応用例では、これら二つの揺動ア
ームの動作を部分的に連携せしめることが出来
る。例えば、一つの係合フインガを有する揺動ア
ームを自動制御により独立して作動させ得るよう
にし、他方の揺動アームを手動制御可能にして、
後者の揺動アームの少なくとも一方向への揺動の
際に前者の揺動アームの一方向への揺動を連動さ
せるようにすることが出来る。
また利用系での可逆運動が出力軸に於ける限ら
れた回転角度範囲に比例した運動であれば、揺動
アームの動作はカムによつて自己制御することも
出来る。例えばカセツトのローテイング操作はカ
セツト受取り位置からカセツトのセツト位置迄の
一定の距離の運動であり、しかもセツト後録音或
いは再生が予定されている。揺動アームのカムに
よる制御は、かかる場合に利用し得る。
実施例の説明 第1〜4図は、本発明の原理を説明するための
一実施例の平面図であつて、第1図は第1の無出
力状態を、第2図は、順回転出力状態を、第3図
は第2の無出力状態を、第4図は逆回転状態を示
している。
この実施例では、夫々が2個の係合フインガを
有する2個の揺動アームを用いている。
一方向回転モータ(図示せず)によつて反時計
方向に回転しているプーリ1に、太陽ギア2が固
定されている。回転アームもしくは回転支持体3
は、太陽ギア2の回転軸に遊嵌されており、それ
は太陽ギア2と共に回転することが出来、また回
転支持体3の回転を阻止する力が与えられたと
き、回転支持体は停止されることが出来る。回転
支持体3には、遊星ギア4が軸支されており、こ
の遊星ギア4は回転支持体3が回転する場合は自
転することなく太陽ギアのまわりで反時計方向に
公転し、また回転支持体3が回転停止された場合
は時計方向に自転する。太陽ギア2、回転支持体
3、遊星ギア4は、一つの遊星ギア装置を形成し
ている。
遊星ギア4の公転軌道に沿つて、その外側に、
出力軸5に固定された出力ギア6と、該出力ギア
と常時噛合している逆転ギア7とが配置されてい
る。出力ギア6は第2図に示されたように、遊星
ギア4と直接に噛合したとき、出力軸5に反時計
方向の回転を与える。これを説明の便宜上順回転
と称する。逆転ギア7は第4図に示されたよう
に、遊星ギア4と噛合したとき反時計方向に回転
させられて、それは出力ギア6を時計方向に回転
させ、出力軸5に時計方向の回転を与える。これ
を便宜上逆回転と称する。
二つの揺動アーム8,9が設けられており、各
揺動アームは、夫々2個の係合フインガ8a,8
b,9a,9bとを有する。各揺動アーム8,9
は夫々枢軸8c,9cで軸支されて、第1と第2
の位置間で揺動し得る。詳述すれば、揺動アーム
8は、第1〜3図に示したように係合フインガ8
aを回転支持体3から上方に突出する突起10の
回転径路内に位置づける第1の位置と、第4図に
示したように係合フインガ8bを上記回転径路内
に位置づける第2の位置との間で揺動できる。係
合フインガ8a,8bは、一方が突起10の回転
径路から退くとき、他方がその回転径路内に位置
づけられるよう配置されている。揺動アーム9
は、第1図,第3図及び第4図に示したように、
係合フインガ9aを突起10の回転径路内に位置
づける第1の位置と第2図に示したように、係合
フインガ9bを上記回転径路内に位置づける第2
の位置との間で揺動できる。係合フインガ9a,
9bは、何れか一方が突起10の回転径路から退
くとき、他方がその回転径路内に位置づけられる
よう配置されている。
各揺動アームには、夫々揺動アームを第1と第
2の位置間で揺動させる手段(図示せず)を持つ
ており、それは機械的、電気的、油圧的等の如何
なる方法で作動させる手段であつても良い。斯か
る手段は公知である。
第1〜4図の回転伝達装置の動作について以下
に説明する。
第1図は於て、遊星ギア4は、出力ギア6と逆
転ギア7との中間にあつて、何れとも噛合してい
ない無出力状態にある。この状態は例えばカセツ
トレコーダに於て、カセツトがローデイングされ
ていない状態として考えることが出来る。揺動ア
ーム8,9は共に第1の位置にあり、この状態で
は全ての電源がオフの状態にある。装置電源がオ
ンになつたとき、一方向回転モータが始動する。
又太陽ギア2はプーリ1を介してこのモータによ
り反時計方向に回転されているものと仮定する
と、回転支持体3は、太陽ギア2と共に反時計方
向に回転して遊星ギア4を反時計方向に公転させ
ようとする。しかし乍ら、第1図の状態では揺動
アーム9は第1位置にあり係合フインガ9aが突
起10を係止しているので、遊星ギア4の公転を
停止させている。この状態で例えばカセツトが挿
入口に挿入されると、挿入口に設けられたマイク
ロスイツチ等によつて揺動アーム9が第2位置に
揺動され、第2図に示された状態となる。
第2図の状態に於ては、揺動アーム9の係合フ
インガ9aは、突起10の回転径路から退き、突
起10を釈放し、回転支持体及び遊星ギア4は公
転を開始する。しかし乍ら係合フインガ9aが回
転径路から退くとき、係合フインガ9bがその後
方で回転径路内に位置づけられており、突起10
は、それによつて停止され遊星ギア4を出力ギア
6と噛合させる。出力ギア6は、遊星ギア4を介
して反時計方向に回転し、出力軸5に反時計方向
の順回転出力を与える。この回転出力が、カセツ
トのローデイング動作に利用される。ローデイン
グ動作の完了は適切な検出手段によつて検出され
て揺動アーム9を再び第1位置に揺動させる(第
3図参照)。
第3図に示された様に、揺動アーム9が第1位
置に揺動されると、突起10は係合フインガ9b
から釈放され、回転支持体3の回転により遊星ギ
アは公転を始める。このとき揺動アーム8が第1
位置にあれば、係合フインガ8aは、突起10を
第3図に示した位置で係止する。この位置では、
遊星ギア4は、出力ギア6、逆転ギア7の何れと
も噛合せず、従つて無出力状態にある。この位置
でカセツトテープの送りが開始される。カセツト
テープの送りは、太陽ギアに一方向回転を与えて
いるモータによつて行なわれる。
カセツトをイジエクトするとき、イジエクトボ
タンを押すと、第4図に示したように揺動アーム
8が第2位置に揺動される。係合フインガ8aは
突起10を釈放し、同時に係合フインガ8bが突
起10の回転径路内に位置づけられる。回転支持
体3は反時計方向に回転し、突起10は係合フイ
ンガ8bによつて係止される。この位置で、遊星
ギア4は逆転ギア7と噛合しそれを反時計方向に
回転させる。遊星ギア7の反時計方向の回転は、
それと噛合する出力ギア6に時計方向の回転を与
え、出力軸5に逆回転出力(時計方向の回転)を
与える。この出力はカセツトのイジエクト動作に
利用される。イジエクト動作が完了したとき、例
えばマイクロスイツチにより検出されて、装置電
源をオフにする。これにより、揺動アーム8を第
2位置に揺動させていた電磁的に付勢されるプラ
ンジヤが滅勢され、例えばスプリング等により揺
動アームは第1位置に戻り、突起10は係合フイ
ンガ8bから釈放される。このとき、たとえ太陽
ギア2が慣性により回転し続け、その結果回転支
持体3が反時計方向に回転したとしても、揺動ア
ーム9の係合フインガ9aが突起10を係止して
遊星ギア4をギア6,7の何れとも噛合しない状
態に保持する。この状態が第1図に示されてい
る。
尚、上述の実施例に於て、揺動アームの係合フ
インガ9bを支持しているアーム部分9dは、突
起10の回転を妨害しないよう、少なくとも突起
10の回転径路を横切る部分に於て、突起10の
上端の上方レベルに配置され、係合フインガ9b
の部分が下方に垂下して突起10の回転経路内に
位置させる必要がある。
以上にカセツトのローデイング、再生、イジエ
クト動作の最も一般的な動作について説明した。
しかし乍ら、例えばカセツトレコーダ等に本発明
装置が用いられる場合には、更に次のような三つ
の動作があり得る。
a カセツトをローデイングしつゝある状態にあ
る間に、イジエクトに切替えること、 b カセツトがイジエクトされつゝある間に、ロ
ーデイングに切替えること、 c 再生中に電源を切り、後に直ちに再生を続行
すること、 これらの付加的な三つの動作モードは下記のよ
うに行なわれ得る。
ローデイング状態からイジエクト状態に切換え
るには、第2図に於て、揺動アーム9を反時計方
向に揺動させると共に、揺動アーム8もまた反時
計方向に回転させる。突起10は係合フインガ9
bから釈放され、反時計方向に回転して係合フイ
ンガ8bによつて係止される。その状態は第4図
に示されている。斯かる二つの揺動アームの連携
動作を行なわせる機械的、電気的、油圧的手段は
公知であり、詳細には説明しない。
イジエクト動作中にローデイングに切換える場
合には、第4図に於て、揺動アーム8を時計方向
に揺動させると共に、揺動アーム9を時計方向に
揺動させれば良い。その後の状態は第2図の状態
である。
再生中に電源を切り、後に再生を続行する場合
には、第3図の状態で単に電源を切れば良い。こ
の際、揺動アーム8,9を、電源をオフにしたと
きに夫々第1位置に維持し得る状態にしてあれ
ば、係合フインガ8aは突起10を係止し続けて
いるので、電源をオンにすれば再生が続行され
る。
第5〜12図は、2個の係合フインガを有する
第1の揺動アームと、1個の係合フインガを有す
る第2の揺動アームとを用いた本発明の回転伝達
装置をカセツトレコーダのカセツトをローデイン
グし、イジエクトする装置に適用した実施例を示
している。
第5図aは、カセツト装置の回転伝達装置20
とカセツト移動装置50との平面図、第5図bは
第5図aの回転伝達装置20の正面図、第5図c
は第5図aのカセツト移動装置50の部分の正面
図である。
一方向回転モータ49は、下方シヤシ48(第
5図b)の下側に支持されており、モータ49の
回転軸に固定されたプーリ47及びベルト46を
介して、プーリ21に反時計方向の回転を与えて
いる。ベルト45は、例えばキヤプスタン等の他
の利用系に一方向回転を与える。
プーリ21もしくはそれと一体に固定された回
転軸には太陽ギア22が固定されて、プーリ21
と共に反時計方向に回転している。太陽ギア22
または太陽ギアと共に回転する回転軸上には回転
アームもしくは回転支持体23が遊嵌されており
回転支持体23に対して外部からの阻止力が与え
られないとき、太陽ギア22と共に反時計方向に
回転する。回転支持体23の下側面に、太陽ギア
22と常時噛合する遊星ギア24が軸支されて、
回転支持体23と共に太陽ギアのまわりで反時計
方向に公転する。プーリ21と太陽ギア22、回
転支持体23、遊星ギア24より成る遊星ギア装
置は、下方シヤシ48の上側に支持されている。
遊星ギア24の回転軌道に沿つて、その外側
に、下方シヤシ48の上側に回転可能に支持され
た出力ギア26と、同様にシヤシ48の上側に回
転可能に支持された遊星ギア27とが配置されて
いる。出力ギア26には出力軸25が固定されて
回転出力を与える。逆転ギア27は出力ギア26
と常時噛合している。
回転支持体23には、その上面に1個の突起3
0が設けられている。上方のシヤジ44の下側に
は一対の揺動アーム28,29が夫々揺動軸28
c,29cによつて揺動可能に支持されている。
第6〜9図は、シヤシ44,48を除去した回
転伝達装置20の四状態を示す平面図であり、第
11,12図は、その二状態を示す正面図であ
る。揺動アーム28及び29は、第6図に示され
た第1位置と第9図に示された第2位置との間で
揺動可能である。揺動アーム28は係合フインガ
28a,28bを有し、係合フインガ28aは第
1の位置(第8図)では突起30と係合して回転
支持体23を介して遊星ギア24の公転を停止し
得るように配置され、係合フインガ28bは、第
2の位置(第9図)で突起30と係合して同様に
遊星ギア24の公転を停止し得るように配置され
ている。更に係合フインガ28aと28bとは、
何れか一方が突起30の回転径路から退くとき、
他方がその回転径路内に位置づけられるようにな
つている。揺動アーム29は、係合フインガ29
aを持つており、係合フインガ29aは、第1の
位置では突起30の回転径路内にあつて上記と同
様に遊星ギア24の公転を停止し、第2の位置で
は、突起30の回転径路から退くようになつてい
る。
第5〜12図の実施例では、揺動アーム28は
例えば電磁作動手段31の如き作特動手段が付勢
されたとき揺動アーム28を第1位置から第2位
置に揺動させ、作動手段31の滅勢されたとき、
例えばスプリング32によつて第2位置から第1
位置に復帰するようになつている。揺動アーム2
8には立上がり部28dが設けられている。揺動
アーム29は、係合フインガを持たないアーム部
分29dを有し、その先端は、立上がり部28d
と当接するように配置されると共に、例えばスプ
リング33によつて第1位置に偏倚されている。
従つて、この実施例では、揺動アーム28が第1
位置から第2位置へ揺動されるとき、揺動アーム
29は常に連動して第1位置から第2位置に揺動
される。
特に第11及び12図を参照して、揺動アーム
29は、立上がり部29eを有する。上方のシヤ
シ44にコの字状の揺動アーム34が枢軸34c
に支持されている。出力軸25の上方部分にはウ
オームギア25aが切られており、それと噛合す
る円形ギア35が設けられている。円形ギア35
は、その一側面にカム36が固設されている。コ
の字状の揺動アーム34の一方のアーム端34a
は、揺動アーム29の立上がり部29eと係合
し、他方のアーム端34bは、カム36のカム面
と係合する。揺動アーム34は、例えばスプリン
グ37によつて、第12図に示された第1位置に
偏倚され、それによつてアーム端34bが常にカ
ム面に対して当接されている。コの字状揺動アー
ム34、円形ギア35、カム36及びスプリング
37は、揺動アーム29を揺動させる手段を構成
する。これらの機能については後に詳述する。
カセツト移動装置50は、対向して配置された
一対のシヤシ51,52と、それらの間に軸支さ
れ上記円形ギア35及びカム36に固定された駆
動軸53と、駆動軸53に一端で固定された駆動
アーム54と、上記一対のシヤシ51,52間に
駆動軸53に平行に軸支された枢軸55と、枢軸
55に一端で枢着された従動アーム56と、駆動
アーム54及び従動アーム56の他端を連結する
連結アーム57と、上記一対のシヤシ51,52
間に配置されたカセツトホルダ58とを有する。
一対のシヤシ51,52の各々には、一対のL
字状のガイドスロツト59,61が夫々対向して
設けられている。シヤシ51,52に近接して配
置されたカセツトホルダ58の一対の対向壁の
各々には一対のピン58a,58bが設けられ
て、上記ガイドスロツト59,61に夫々受け入
れられている。駆動アーム53及び従動アーム5
6には、それらの長手方向に沿つて長孔54a,
56aが夫々設けられており、それれらの長孔中
にピン58a,58bが受け入れられている。
駆動軸53が第5図cに於て反時計方向に回転
するとき、駆動アーム54及び従動アーム56は
反時計方向に回転し、この際長孔54a,56
a、ピン58a,58b、ガイドスロツト59,
61によつてカセツトホルダ58は、L字状のガ
イドスロツト59,61に沿つて移動する。この
移動後の状態が第10図に示されている。駆動軸
53の時計方向の回転は、上述と逆の運動をカセ
ツトホルダ58に与える。
以上に第5〜12図の実施例の機構を説明した
ので、以下に、その動作について詳述する。
第6図は、カセツトレコーダにカセツトがロー
デイングされておらず、またモータ49が停止さ
れている状態を示す。この位置では揺動アーム2
8及び29は共に第1位置にあり、従つて突起3
0は、係合フインガ28bから外れている。遊星
ギア24は、逆転ギア27に噛合している。
電源(図示せず)がオンになつたとき、モータ
49が回転し、それと同時に太陽ギア22は反時
計方向に回転する。電源のオン動作は、カセツト
ホルダ58へのカセツトの挿入が完了したとき、
それを検知して自動的にオンに転ずるようにして
も良い。回転支持体23は、太陽ギア22に追従
して反時計方向に回転し、遊星ギア24は反時計
方向に公転する。突起30は、係合フインガ29
aと係合したとき(第7図)、遊星ギア24は出
力ギア26と噛合し、それを反時計方向に回転さ
せ、追つて出力軸25をも反時計方向に回転させ
る。出力軸25上のウオームギア25aと、円形
ギア35とは、出力軸25が反時計方向に回転す
るとき円形ギア35が時計方向に回転するよう歯
が切られている。従つて駆動軸53が時計方向に
回転し(第10図)、カセツトホルダ58はL字
状のガイドスロツト59,61に沿つて水平右方
に移動された後垂直下方に移動される。これによ
つてカセツトのローデイングが完了する。
上述のローデイング動作の間にカム36は、第
12図に示した状態から第11図に示した状態ま
で回転するようになつている。コの字状の揺動ア
ーム34の他方のアーム端34bは、カム36の
小径部分から大径部分にのり上げることにより、
反時計方向に回動される。揺動アーム34の一方
のアーム端34aは揺動アーム29の立上がり部
29eを第11図に於て右へ押しやり、それによ
つて揺動アーム29は、ローデイング完了時に第
2位置(第8図)を取るよう時計方向に回動す
る。この位置で係合フインガ29aは突起30を
釈放し、遊星ギア24は公転する。
突起30は揺動アーム28の係合フインガ28
aによつて係止される。カセツトテープの録音或
いは再生は、この位置で行なわれる。テープ送り
の開始は、カセツトホルダ58のローデイング動
作の完了を検出して自動的に行なうようにするこ
とが出来る。遊星ギア24と出力ギア26との噛
合が外れたとき出力ギア26は停止するから、カ
ム36は、第11図の状態に留まり、揺動アーム
29もまた第8図の状態に留まる。
カセツトテープの再生の途中または終了の際、
手動的にもしくは自動的にイジエクト信号が電磁
作動手段31に与えられ、ピン31aによつて揺
動アーム28は反時計方向に揺動される。突起3
0は、係合フインガ28aから釈放され、遊星ギ
ア24は再び公転を始める 係合フインガ28aが突起30の回転径路から
退いたとき、既に、係合フインガ28bは第9図
に示された係合位置にあり、そこで突起30は確
実に係止される。この位置で遊星ギア24は逆転
ギア27と噛合して、それを反時計方向に回転さ
せ、その回転は出力ギア26を介して出力軸25
に時計方向の回転出力を与える。ウオームギア2
5aの時計方向の回転は、円形ギアを反時計方向
に回転し、それはローデイング動作と逆の動作を
もたらし、カセツトホルダ58は、第5図cの状
態から第10図の状態となる。すなわち、イジエ
クト動作を行なう。イジエクト動作におけるカセ
ツトホルダ58の移動距離、従つてまた駆動軸5
3の回転角度、従つてまたカム36の回転角度
は、ローデイング動作におけるそれらと全く同一
であり、従つてカム36はイジエクト動作の間に
第11図に示された状態から第12図に示された
状態に戻る。スプリング37は、揺動アーム34
の一端34bをカム36に追従させ、その結果揺
動アーム34は、第6図及び第12図の状態に戻
る。しかし乍ら、揺動アーム28が第9図に示し
た第2位置にある限り、揺動アーム29は、立上
がり部28dとアーム部分29dとの係合の結果
として第9図に示した第2位置に留まる。
イジエクト動作の終了は、例えばカセツトホル
ダのイジエクト完了位置まで検出されてモータ4
9の電源をオフに転じる。電磁作動手段31がモ
ータ49と同一の電源から電力を供給されていな
いならば、電磁作動手段31への電力の供給はモ
ータ49の回転が完全に止まつた後にオフに転ず
るようにされる。何れにせよ、電磁作動手段31
への通電がオフに転じたとき、揺動アーム28は
スプリング32,33の作用により第1位置に戻
り、突起30は係合フインガ28bから釈放され
る。このとき、コの字状揺動アーム34は既に第
12図の状態に戻つていることを想起されたい。
従つて揺動アーム29は、スプリング33の作用
により揺動アーム28の立上がり部28dとアー
ム部分29dとの係合を維持しつゝ、揺動アーム
28の揺動に追従し、第6図に示した第1位置に
復帰する。モータ49への電力の供給の停止と、
係合フインガ28bからの突起30の釈放とは僅
かなずれがあり、回転支持体23は遊星ギア24
が出力ギア26と噛合する前に停止する。以上よ
り、コの字状揺動アーム34、円形ギア35、カ
ム36及びスプリング37は、揺動アーム29の
ための揺動を行なわせる駆動手段として機能する
ことが理解されよう。出力利用系の往復運動距離
が一定であるので、カムの利用が可能である。そ
してカムの利用の結果、揺動アーム28,29の
揺動を行なわせるために外部入力を必要とする揺
動アーム駆動手段を単一にすることが出来る。
第1〜4図の実施例について先に述べたa)〜
c)の変則的動作は、第5〜12図の実施例に於
ても可能である。
カセツトをローデイングしつゝある状態(第7
図)にある間に、イジエクトに切換える場合に
は、電磁作動手段31を付勢させれば良い。これ
により揺動アーム28は第9図に示された第2位
置に揺動し、立上がり部28dとアーム部分29
dとの係合により揺動アーム29もまた第9図に
示された第2位置に揺動される。従つて突起30
は係合フインガ29aから釈放され、遊星ギア2
4は公転して、係合フインガ28bに係合する。
この位置は、側にイジエクト動作な関して説明し
た位置であり、従つて更に説明しない。
逆に、カセツトがイジエクトされつゝある間に
ローデイングに切換える場合には、作動手段31
を滅勢して揺動アーム28を第1位置に復帰させ
れば良い。揺動アーム29もまた第1位置に復帰
するので突起30は係合フインガ28bから釈放
され、僅かな回転の後に係合フインガ29aによ
つて係止されて第7図の状態となる。爾後の動作
は、通常のローデイング動作と同様であり、従つ
て更なる説明は不要である。
カセツトテープの再生動作中に電源を切り、後
に直ちに再生を続行する場合、第8図の状態で電
源をオフにしても、揺動アーム28は揺動しない
から、突起30は係合フインガ28aと係合した
まゝに留まる。従つて電源がオンに転じられた場
合、直ちに再生が続行される。
以上に述べたように、本発明によれば、内歯ギ
アを持たない遊星ギア装置の回転支持体を係止す
る揺動アームの複数の係合フインガの少なくとも
一つが回転支持体の回転径路から退くとき、他の
係合フインガが回転径路内に位置づけられるよう
にすることにより、確実に所望の出力を取り出す
ことが出来、また、二つの揺動アームの使用によ
つて、順回転出力、逆回転出力、無出力の3状態
を所望の順序で取り出すことが出来る。
更に、利用系の動作が、一定の距離の往復動
作、一定の回転角動作である場合には、揺動アー
ムの動作手段としてカムを利用することにより、
作動手段のための電気的制御を簡略化することが
出来る。
以上に、本発明を二つの実施例を通じて説明し
たが、本発明は、上述の実施例のみに限定される
ものではなく、本発明の技術思想から逸脱するこ
となしに様々な変形が可能である。
例えば以上の説明で、回転支持体23は、突起
30を有し、係合フインガは、突起30と係合す
るものとして説明したが、突起30は必ずしも必
要ではなく、回転支持体23の一部分に係合フイ
ンガが係合するようにしても良い。
揺動アームに設けられた係合フインガの作動位
置は、出力利用系との関連に於て変更することが
出来る。例えば、第1〜4図の実施例に於て、揺
動アーム8の2個の係合フインガ8a,8bは、
二つの無出力位置で遊星ギア4の公転を停止させ
るように配置し、揺動アーム9の二つの係合フイ
ンガ9a,9bは、順回転出力位置及び逆回転出
力位置で遊星ギア4の公転を停止せしめるように
変更することが出来る。
また各ギアは摩擦転輪であつても良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例による回転伝達装
置の平面図であつて、第1の無出力状態を示し、
第2図は、第1図の装置の平面図であつて、順回
転出力状態を示し、第3図は、第1図の装置の平
面図であつて、第2の無出力状態を示し、第4図
は、第1図の装置の平面図であつて、逆回転出力
状態を示し、第5図aは、本発明装置をカセツト
レコーダのカセツト移動装置に適用した実施例に
おける、回転伝達装置とカセツト移動装置の平面
図、第5図bは、第5図aの回転伝達装置部分の
正面図、第5図cは、第5図aに於けるカセツト
移動装置の作動部分の正面図、第6図は、第5図
aの回転伝達装置の作動部分のみの平面図であつ
て、第1の無出力状態を示し、第7図は、第6図
と同様の図であつて、順回転出力状態を示し、第
8図は、第6図と同様の図であつて、第2の無出
力状態を示し、第9図は、第6図と同様の図であ
つて、逆回転出力状態を示し、第10図は、第5
図cと同様の図であるが、カセツトのイジエクト
状態を示し、第11図及び第12図は、第5図b
と同様の図であるが、異なつた作動状態を示す正
面図である。 符号の説明、1……プーリ、2……太陽ギア、
3……回転支持体、4……遊星ギア、5……出力
軸、6……出力ギア、7……逆転ギア、8,9…
…揺動アーム、8a,8b,9a,9b……係合
フインガ、8c,9c……枢軸、10……突起、
20……回転伝達装置、21……プーリ、22…
…太陽ギア、23……回転支持体、24……遊星
ギア、25……出力軸、26……出力ギア、27
……逆転ギア、30……突起、31……作動手
段、44,48……シヤシ、45,46……ベル
ト、47……プーリ、49……モータ、50……
カセツト移動装置、51,52……シヤシ、53
……駆動軸、54……駆動アーム、55……枢
軸、56……従動アーム、57……連結アーム、
58……カセツトホルダ、59,61……ガイド
スロツト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一方向回転入力を受ける太陽ギア2と、回転
    支持体3に軸支された遊星ギア4とを有する遊星
    ギア装置と、 該遊星ギア4の公転軌道に沿つて配置されて遊
    星ギア4と噛合したとき出力軸5に順回転出力を
    与える出力ギア6と、 該出力ギア6と常時噛合しており、上記遊星ギ
    ア4の公転軌道に沿つて配置されて遊星ギア4と
    噛合したとき出力ギア6を介して出力軸5に逆回
    転出力を与える逆転ギア7と、 上記回転支持体3の回転を阻止して、上記遊星
    ギア4を出力ギア6に噛合させる順回転位置と、
    逆転ギア7に噛合させる逆転位置と、何れにも噛
    合させない少なくとも一つの不作動位置とで遊星
    ギア4の公転を停止させる停止手段とから成り、 該停止手段は、夫々2個ずつの係合フインガ8
    a,8b,9a,9bを有するとともに、互いに
    離隔して夫々第1と第2の位置で揺動可能に支持
    された2個の揺動アーム8,9から成り、各揺動
    アーム8,9の2個の係合フインガ8a,8b,
    9a,9bは、何れか一方が上記回転支持体3の
    回転経路から退くとき他方が回転経路内に位置づ
    けられるよう配置されており、それによつて一方
    向回転入力を順回転出力、逆回転出力、および無
    出力として伝達する回転伝達装置。 2 一方向回転入力を受ける太陽ギア22と、回
    転支持体23に軸支された遊星ギア24とを有す
    る遊星ギア装置と、 該遊星ギア24の公転軌道に沿つて配置されて
    遊星ギア24と噛合したとき出力軸25に順回転
    出力を与える出力ギア26と、 該出力ギア26と常時噛合しており、上記遊星
    ギア24の公転軌道に沿つて配置されて遊星ギア
    24と噛合したとき上記出力ギア26を介して出
    力軸25に逆回転出力を与える逆転ギア27と、 上記回転支持体23の回転を阻止して、上記遊
    星ギア24を出力ギア26に噛合させる順回転位
    置と、逆転ギア27に噛合させる逆転位置と、何
    れにも噛合させない少なくとも一つの不作動位置
    とで遊星ギア24の公転を停止させる停止手段と
    から成り、 上記停止手段は、2個の係合フインガ28a,
    28bを有する第1の揺動アーム28及び1個の
    係合フインガ29aを有する第2の揺動アーム2
    9とから成り、上記2個の揺動アーム28,29
    は互いに離間して夫々第1と第2の位置で揺動可
    能に支持され、該第1の揺動アーム28における
    2個の係合フインガ28a,28bは、何れか一
    方が上記回転支持体23の回転経路から退くとき
    他方が回転経路内に位置づけられるよう配置され
    ており、それによつて何れか一つの上記係合フイ
    ンガが常に上記回転支持体の回転経路内に位置付
    けられることにより、一方向回転入力を順回転出
    力、逆回転出力、および無出力として伝達する回
    転伝達装置。 3 上記2個の揺動アーム28,29は上記第1
    の揺動アーム28が一方に揺動するとき、上記第
    2の揺動アーム29を揺動させるよう配置されて
    いる特許請求の範囲第2項記載の装置。
JP14434684A 1984-07-13 1984-07-13 回転伝達装置 Granted JPS6124049A (ja)

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JP14434684A JPS6124049A (ja) 1984-07-13 1984-07-13 回転伝達装置

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JPS6124049A JPS6124049A (ja) 1986-02-01
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