JP2553518B2 - テ−プレコ−ダ - Google Patents

テ−プレコ−ダ

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JP2553518B2
JP2553518B2 JP61161355A JP16135586A JP2553518B2 JP 2553518 B2 JP2553518 B2 JP 2553518B2 JP 61161355 A JP61161355 A JP 61161355A JP 16135586 A JP16135586 A JP 16135586A JP 2553518 B2 JP2553518 B2 JP 2553518B2
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lever
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cam
solenoid
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忠司 黒田
公一 坂井
正徳 大西
和雄 石川
清 石岡
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はテープレコーダに関するものである。
従来の技術 近年、テープデレコーダのフルロジック化,オートリ
バース化は常識となりつつあり、それに加えて、多機能
化,小型化、さらには低コスト化が強く要望されてきて
いる。
従来、テープレコーダのフルロジック化,オートリバ
ース化を実現させるメカニズクの構成は、3モータ方
式,2モータ1ソレノイド方式,1モータ2ソレノイド方式
等種々の方式が存在していた。
以下、従来例について説明する。
3モータ方式のテープレコーダのメカニズムは、キャ
プスタンを回転させ、再生中にテープを定速走行させる
キャプスタンモータと、各動作モードでリール台を回転
させ、テープの巻取りを行なわせるリールモータと、磁
気ヘッドを載置したヘッド基板、および正反転走行切換
装置と係合するカムギアを駆動させるパワーモータを有
している。これら3種類のモータをマイクロコンピュー
タを載置した制御回路で制御し、各動作モードを実行さ
せている。
つまり、再生モードではパワーモータによりカムギア
を駆動させ、正反の選択、およびヘッド基板の前進を行
なわせ、早送り、巻戻しモードではパワーモータは動作
されず、リールモータの回転数を増加させることにより
実行させている。
次に、2モータ1ソレノイド方式のテープレコーダの
メカニズムは、キャプスタンを回転させ、再生中にテー
プを定速走行させるキャプスタンモータと、各動作モー
ドでリール台を回転させ、テープの巻取りを行なわせる
リールモータと、キャプスタンモータによって駆動さ
れ、ヘッド基板、および正反対走行切換装置と係合する
カムギアを係止するソレノイドを有している。これら2
種類のモータと1種類のソレノイドをマイクロコンピュ
ータを載置した制御回路で制御し、各動作モードを実現
させている。
つまり、再生モードではソレノイドを動作させ、カム
ギアを駆動させて正反転の選択、およびヘッド基板の前
進を行なわせ、早送り、巻戻しモードではソレノイドは
動作されず、リールモータの回転数を増加させることに
より実行させている。
また、1モータ2ソレノイド方式のテープレコーダの
メカニズムは、キャプスタンを回転させ、かつ、各動作
モードでリール台を回転させるキャプスタン,リール兼
用モータと、キャプスタン,リール兼用モータによって
駆動され、ヘッド基板、および正反転走行切換装置と係
合する第1のカムギアを係止する第1のソレノイドと、
キャプスタン,リール兼用モータによって駆動され、早
送り、巻戻し機構と連動した早送り基板と係合する第2
のカムギアを係止する第2のソレノイドを有している。
これら1種類のモータと2種類のソレノイドをマイクロ
コンピュータを搭載した制御回路で制御し、各動作モー
ドを実現させている。
つまり、再生モードでは第1のソレノイドのみ動作さ
せ、第1のガムギアを駆動させて正反転の選択、および
ヘッド基板の前進を行なわせ、早送り、巻戻しモードで
は第2のソレノイドのみ動作させ、第2のカムギアを駆
動させて早送り基板を前進させることによって早送り基
板を早送り、巻戻し機構に連動させて行なっている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、従来のフルロジック,オートリバース
メカニズムのような構成では以下のような問題点があっ
た。つまり、3モータ方式、および2モータ1ソレノイ
ド方式のメカニズムでは、メカニズムの構成は簡単にな
るものの、モータの回転数切換や回転方向切換等、制御
回路の構成が非常に複雑となり、コスト的に高価格にな
るだけでなく、メカニズムの動作と制御回路の命令とが
確実に対応しない等品質面での問題点を有していた。そ
の上、メカニズム部品の中では非常に高価格であるモー
タを数多く使用するため、メカニズム自体が非常に高価
格となり、コストダウンも困難であった。
また、1モータ2ソレノイド方式のメカニズムでは、
モータが1種類であり、制御回路も簡素化されて低価格
化が実現されたといえるが、レバー,ロット,軸等、メ
カニズム部品の部品点数が多く、それに伴なう作業口数
も大であり、また、メカニズム小型化も困難であるとい
う問題点を有していた。
本発明は前記問題点を解消するものであり、部品点数
削減、およびそれに伴なう工数削減によって大幅なコス
トダウンを実現し、メカニズム小型化にも対応を可能と
したテープレコーダを提供するものである。
問題点を解決するための手段 前記問題点を解決するために本発明は、磁気ヘッドを
載置し、メカシャーシ上を往復動作可能でかつ早送り、
巻戻し機構と連動可能な第1の基板と、早送り、巻戻し
機構と連動し、停止位置と早送り位置、巻戻し位置を往
復動作可能な第2の基板と、モータの回転動力の伝達に
よって前記第1の基板を動作させる第1のカム、および
前記第2の基板を動作させる第2のカムを有する回転体
と、ソレノイドと一端が連結され、他端は前記回転体に
設けられた係止部と係合する第1の係合レバーと、一端
は前記回転体に設けられた第3のカムと係合し、他端は
再生状態で前記第1の係合レバーに設けられた係止部と
係合し、かつ、前記第1の基板を再生位置に係合保持す
る保持部を有する第2の係合レバーと、一端は前記第1
の係合レバーに設けられた係合部と係合し、他端は正反
転走行切換装置と連動し、かつ、前記回転体に設けられ
た第4のカムと係合する係合部を有する第3の係合レバ
ーと、前記第1、第2の基板が各々停止位置から各動作
位置に移動する際に動作し、前記ソレノイドを作動させ
るスイッチを備え、第1の動作モードでは、前記第1の
基板が前記第1の係合レバーにより位置規制された前記
第2の係合レバーにより再生位置に係合保持され、前記
第1の基板と前記回転体の第1のカムとの係合を解き、
かつ、前記第1の基板により前記第2の基板の早送り、
巻戻し機構との連動を阻止するように構成し、第2の動
作モードでは、前記ソレノイドの通電制御により前記第
1の係合レバーによる第2の係合レバーの位置規制がな
くなり、前記第1の基板が前記第2の係合レバーにより
再生位置に係合保持されず、前記第1の基板と前記回転
体の第1のカムとの係合を継続し、かつ、前記第1の基
板による前記第2の基板の早送り、巻戻し機構との連動
阻止を解除するように構成したものである。
作用 本発明は前記のような構成、つまり1モータ1ソレノ
イドのメカニズム構成で全動作モードを実行させること
を可能とするものであり、それによって大幅な部品点数
削減,作業工数削減が可能となり、大幅なコストダウン
が実現される。また、部品点数削減が達成され、スペー
ス的にも余裕がとれるため、メカニズム小型化も可能と
なる。
実施例 以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説
明する。
第1図はメカニズム回転系を示す構成図である。
第1図において、1はメカ基板、2はモータ、3はモ
ータプーリであり、モータプーリ3はモータ2の回転軸
2aに圧入保持されている。4はキャプスタンベルト、5
は正転フライホイール、6は反転フライホイールであ
り、モータ2の回転動力はキャプスタンベルト4を介し
て正転フライホイール5,反転フライホイール6に伝達さ
れる。7は早送りベルト、8はメインプーリであり、正
転フライホイール5の回転動力は正転フライホイール5
に一体形成されたプーリ5aより早送りベルト7を介して
メインプーリ8に伝達される。また、メインプーリ8
は、メインプーリ軸8aに巻取りギア8b,早送りギア8cと
共に圧入保持されている。9は巻取り中継ギア、10は早
送り中継ギア、11は正転リール台、11aは正転リール台1
1に圧入保持された正転フリクションギア、11bは同じく
正転リール台11に圧入保持された正転リール台ギアであ
り、12は反転リール台、12aは反転リール台12に圧入保
持された反転フリクションギア、12bは同じく反転リー
ル台12に圧入保持された反転リール台ギアである。
13はメインギアであり、各動作モード実行時に正転フ
ライホイール5に一体形成されたキャプスタンギア5bよ
り正転フライホイール5の回転動力が伝達される。
14は正転ピンチローラ、15は反転ピンチローラであ
り、再生状態で正転フライホイール5に圧入保持された
正転キャプスタン軸5c,反転フライホイール6に圧入保
持された反転キャプスタン軸6aにぞれぞれ圧接される。
第2図はメインギア13の詳細図である。13aはプレイ
カム、13bは早送りカム、13cは正反切換カム、13dはプ
レイロックカム、13eはギア欠歯部、13fは停止時係止
部、13gは再生時係止部、13hはメインギア回転起動部で
ある。
第3図,第4図は正反走行切換機構を示す構成図であ
る。第3図において、16はソレノイド、17はトリガレバ
ー、18は正反レバーである。トリガレバー17はメカ基板
1上に設けられた支軸17aを中心に回動自在で、スプリ
ング17′により常に時計方向に付勢されており、ソレノ
イド16と突起17bにより連結されている。17cはメインギ
ア13を係止するメインギア係止軸であり、17dは正反レ
バー18と係合する係合部である。正反レバー18はメカ基
板1上に設けられた支軸18aを中心に回動自在で、スプ
リング18′により常に反時計方向に付勢され、係合部18
bにおいてトリガレバー17と係合する。18cは正反切換用
の係合部であり、18dはメインギア13の正反切換カム13c
と、ソレノイド16の吸引時にのみ係合可能な係合部であ
る。第4図において、19は磁気ヘッドブロック、20は磁
気ヘッドブロック19を載置したヘッド基板である。ヘッ
ド基板20はメカ基板1上でY軸方向に摺動自体で、停止
位置と再生位置を往復動作可能で、スプリング20′によ
り常に停止位置方向に付勢されている。21は正反ロッド
であり、正反ロッド21はヘッド基板20に載置され、ヘッ
ド基板20上でX軸方向に摺動自在であり、スプリング2
1′により常に正転走行方向に付勢されている。21aは正
転再生時に正転ピンチローラ14に具備された正転ピンチ
ローラばね14aと係合する曲げ部であり、21bは反転再生
時に反転ピンチローラ15に具備された反転ピンチローラ
ばね15aと係合する曲げ部である。また、21cは正反レバ
ー18の係合部18cと係合する曲げ部である。
第5図,第6図は再生機構を示す構成図である。
第5図において、22はメインレバー、23はロックレバ
ーである。メインレバー22はメカ基板1上に設けられた
支軸22aを中心に回動自在であり、メインギア13のプレ
イカム13aとの係合軸22b、およびロックレバー23との係
合部22cを有している。ロックレバー23はメカ基板1上
に設けられた支軸23aを中心に回動自在であり、メイン
ギア13のプレイロックカム13dとの係合軸23bを有してい
る。また、23cはトリガレバー17に設けられた係止軸17e
と係合する係合部であり、23dはメインレバー22の係合
部22cと係合する係合傾斜部である。第6図において、2
4はヘッド基板ばねであり、ヘッド基板ばね24はヘッド
基板20上に具備され、一端はヘッド基板20上に固定さ
れ、他端はメインレバー22の係合軸22bの上部と係合し
ている。
第7図は早送り、巻戻し機構を示す構成図である。
第7図において、25は早送りロッドであり、早送りロ
ッド25はメカ基板1上でY軸方向に摺動自在で、停止位
置と早送り、巻戻し位置を往復動作可能で、スプリング
25′により常に停止位置方向に付勢されている。また、
25aはメインギア13の早送りカム13bと係合する係合曲げ
部である。
第8図〜第12図はリーフスイッチの動作を示す右側面
図である。第8図〜第12図において、26はリーフスイッ
チであり、メカ基板1上に具備されている。リーフスイ
ッチ26はヘッド基板20、および早送りロッド25により開
閉し、ソレノイド16の制御タイミングの設定に供される
ものである。第8図は停止状態、第9図,第10図は動作
途中状態、第11図は早送り、巻戻し状態、第12図は再生
状態をそれぞれ示すものである。
第13図は制御回路の実施例であり、27は制御の中心と
なるマイクロコンピュータあるいはロジックアレイであ
る。28〜32はそれぞれ停止(STOP)、正転再生(FWD・P
LAY),反転再生(REV・PLAY),早送り(FF),巻戻し
(REW)の操作スイッチであり前記マイクロコンピュー
タ等27に入力される。27の制御出力は抵抗R1,トランジ
スタQ1を介してモータ2を駆動し、また同じく抵抗R2,
トランジスタQ2を介してソレノイド16を作動する。また
26はリーフスイッチであり、前記のように停止状態以外
で閉となり、ソレノイド16の制御タイミングの設定に供
されるものである。
第14図は制御のフローチャートであり、停止(STOP)
から他のモードに移行する場合の処理を示す。
第15図はリーフスイッチ26の開閉とソレノイド16の動
作と関連を示すタイミングチャートである。以上のよう
に構成されたテープレコーダについて、以下その動作を
詳述する。
まず再生動作について、図面を参照しながら説明す
る。第1図〜第15図は前述したメカニズム構成図、第16
図は停止状態,第17図,第18図は正反転切換状態、第19
図,第20図はロックレバー23の回動状態、第21図,第22
図はメインレバーのロック状態を示すカム駆動系の状態
図である。
第16図の停止状態から再生用操作スイッチを作動する
と、モータ2の回転が開始され、正転フライホイール5
に回転動力が伝達される。一定時間経過(T3)した後に
ソレノイド16が矢印A方向に吸引される。ソレノイド16
が吸引されるとソレノイド16と係合したトリガレバー17
がスプリング17′の付勢力に抗して反時計方向に回動す
る。その結果、メインギア13の係止部13fとトリガレバ
ー17の係止軸17cとの係合が解除され、同時にトリガレ
バー17の係止軸17cがメインギア13の回転起動部13hを押
圧するため、メインギア13は一定角度回転し、正転フラ
イホイール5に一体形成されたキャプスタンギア5bと噛
合する。以上の様にしてメインギア13の回転が開始され
る。
メインギア13の回転が開始された直後より角度θ(メ
インギア13の正反カム13cの先端と、正反レバー18の係
合部18dの先端とのなす角度)だけ回転するに要する時
間をTとすれば、ソレノイド16の吸引時間T1がTより小
であれば、(T>T1)トリガレバー17の係合部17dと係
合部18bにおいて係合する正反レバー18はスプリング1
8′により停止状態の位置に復帰するため、正反レバー
の係合部18dとメインギア13の正反カム13cとは係合せ
ず、第17図に示す状態(正転走行状態)となる。
また、ソレノイド16の吸引時間T2がTより大であれ
ば、(T2>T)時間T経過時、正反レバー18はトリガレ
バー17によって一定角度回動した状態で保持されている
ため、正反レバー18の係合部18dとメインギア13の正反
カム13cとが係合し、第18図に示す状態(反転走行状
態)となる。
また、第17図に示すようにソレノイド16の吸引時間が
T1(T<T1)であれば、正反レバー18の係合部18cと正
反ロッド21の曲げ部21cとは係合せず、正反ロッド21は
正転走行状態を維持しており、第18図に示すようにソレ
ノイド16の吸引時間がT2(T2>T)であれば、正反レバ
ー18の係合部18cと正反ロッド21の曲げ部21cとが係合
し、正反ロッド21は矢印B方向へ摺動され、反転走行状
態で待機している。正反転走行状態の保持方法について
は周知の事実であるため省略する。
以上のようにソレノイド16の吸引時間の長短により正
反転の走行切換を完了した後、さらにメインギア13が回
転すると、メインギア13のプレイカム13aとメインレバ
ー22の係合軸22bとが係合し、メインレバー22はメイン
ギア13のプレイカム13aによって反時計方向に回動せし
められる。メインレバー22が反時計方向に回動すると、
メインレバー22と係合したヘッド基板ばね24を介してヘ
ッド基板20を再生位置方向へ摺動させる。さらに一定角
度だけメインギア13が回動すると、第19図に示すように
メインギア13のプレイロックカム13dとロックレバー23
の係合軸23bとが係合し、ロックレバー23が反時計方向
に回動を開始する。ロックレバー23が一定角度回動する
とロックレバー23の係合部23cとトリガレバー17の係止
軸17eとが当接し、さらにロックレバー23が回動を続け
ると、ロックレバー23の係合部23cがトリガレバー17の
係止軸17eを押圧するため、トリガレバー17はスプリン
グ17′の付勢力に抗して反時計方向に回動し、ロックレ
バー23の係合部23cが通過するとトリガレバー17はスプ
リング17′の付勢力により復帰し、第20図に示す状態と
なる。第20図において、ロックレバー23は反時計方向に
回動を完了した状態にあり、この時メインレバー22はメ
インギア13のプレイカム13aにより最大回動位置で保持
されており、ロックレバー23は回動途中でメインレバー
22に当接することのないよう構成されている。なお、ロ
ックレバー23の係合軸23bとメインギア13のプレイロッ
クカム13dとが当接した時点でヘッド基板20によりリー
フスイッチ26が閉となるが、それによるソレノイド16へ
の命令は第15図に示すように皆無である。また、メイン
レバー22が最大回動位置で保持状態になった時、メイン
ギア13の早送りカム13bと早送りロッド25の曲げ部25aと
が係合を開始し、早送りロッド25は停止位置から早送
り、巻戻し位置へ摺動し始める。第20図に示す状態より
さらにメインギア13が回転した状態を第21図に示す。第
21図において、メインレバー22の係合軸22bはメインギ
ア13のプレイカム13aに形成された段部に沿うため、メ
インレバー22は時計方向に回動を始める。メインレバー
22が一定角度回動するとメインレバー22の係合部22cが
ロックレバー23の係合傾斜部23dに当接するため、ロッ
クレバー23の係合傾斜部23dはメインレバー22を介して
ヘッド基板ばね24のたわみ力、およびスプリング20′の
付勢力を加えた押圧力を受ける。前記押圧力をロックレ
バー23の係合傾斜部23dで受けるため、ロックレバー23
に傾斜の分力,すなわち時計方向の付勢力が発生する。
前記付勢力により、ロックレバー23は時計方向に回動を
始める。ロックレバー23が一定角度回転するとロックレ
バー23の係合部23cがトリガレバー17の係止軸17eに当接
し、ロックレバー23はその状態で係止保持される。この
時の保持力はスプリング17′のトリガレバー17への付勢
力である。ロックレバー23がトリガレバー17により係止
保持されるため、メインレバー22はロックレバー23によ
り係合保持されることになる。すなわち、メインレバー
22の係合軸22bとメインギア13のプレイカム13aとの係合
が解除される。この時のメインレバー22の位置がヘッド
基板220の再生位置である。
第22図に示すようにさらにメインギア13が回転すると
メインギア13の欠歯部13eにおいてキャプスタンギア5b
とメインギア13の噛合が解除し、モータ2の回転動力の
伝達が断たれる。この時メインギア13の早送りカム13b
とその曲げ部25aにおいて係合した早送りロッド25は最
大摺動ストロークを過ぎ、停止位置方向へ復帰し始めた
状態にあり、メインギア13の早送りカム13bは早送りロ
ッド25の曲げ部25aを介してスプリング25′の付勢力を
押圧力として受ける。そのため、メインギア13には時計
方向の付勢力が発生する。前記付勢力によりメインギア
13は時計方向に自走回転し、メインギア13が一定角度回
転するとメインギア13の係止部13gとトリガレバー17の
係止軸17cとが当接し、この状態でメインギア13は係止
保持され、すなわち、メインギア13はプレイロック状態
となり、再生動作が開始される。
また、この状態においてヘッド基板20が再生位置に保
持されているのに加えて、早送りロッド25も早送り、巻
戻し位置に保持されるように構成しているが、ヘッド基
板20が再生位置にある時には早送りロッド25の早送り、
巻戻し機構との連動を阻止させている(後述する)。ま
たリーフスイッチの状態は第12図に示す通りである。な
お、プレイロック状態を解除させるためには、たとえ
ば、停止操作スイッチを動作させ、ソレノイド16を吸引
させることにより、トリガレバー17の係止軸17cとメイ
ンギア13の係止部13gとの係合を解除させ、早送りロッ
ド25をスプリング25′の付勢力により停止位置に、ま
た、トリガレバー17の係止軸17eとロックレバー23の係
合部23cとの係合を解除させ、ヘッド基板20をスプリン
グ20′の付勢力のより停止位置に摺動させることにより
行なう。
また、メインギア13については、早送りカム13bを押
圧する早送りロッド25のスプリング25′による付勢力に
より時計方向に自走回転させ、その係合部13fとトリガ
レバー17の係止軸17cとが当接し、係止保持される。以
上のようにしてメカニズムは第16図に示す停止状態とな
る。
以上が再生動作におけるカム駆動系の動作である。
再生動作における回転系の動作については周知の事実
であるため、以下に簡単に説明する。
第23図はヘッド基板20が再生位置にある時のメカニズ
ム回転系を示す構成図である。第23図において、33は巻
取りアーム、33′は巻取りアーム33に具備された巻取ア
ームばねである。巻取りアーム33はメカ基板1上に設け
られた支軸33aを中心に回動自在でメインプーリ軸8aの
軸受部33bを有している。第24図は正転再生状態、第25
図は反転再生状態を示すメカニズム回転系の側面図であ
る。
以下、動作について説明する。
ソレノイド16の吸引時間が短い時(T>T1)、前述し
たように正反ロッド21は正転走行状態を維持しており、
その状態でヘッド基板20が停止位置から再生位置へ移動
するに先立って、正反ロッド21の曲げ部21aと正転ピン
チローラばね14aとが係合し、ヘッド基板20が再生位置
まで摺動した時、正転ピンチローラ14は正転キャプスタ
ン軸5cに正転ピンチローラばね14aのたわみ力で圧接さ
れる。同時に、正反ロッド21の先端部21dが巻取りアー
ムばね33′の一端33′aと係合、押圧するため、巻取り
アームばね33′を具備した巻取りアーム33は時計方向に
回動し、第25図に示すようにメインプーリ軸8aはその下
端8a″を支点にして時計方向に揺動する。その結果、巻
取りギア8bは巻取り中継ギア9と噛合し、メインプーリ
8の回転動力が正転フリクションギア11aに伝達される
ため、正転リール台11は回転し、正転巻取り動作が開始
される。
次に、ソレノイド16の吸引時間が長い時(T2>T1
は、前述したように正反ロッド21は反転走行状態で保持
されているため、その状態でヘッド基板20が停止位置か
ら再生位置に移動するに先立って、正反ロッド21の曲げ
部21bと反転ピンチローラばね15aとが係合し、ヘッド基
板20が再生位置まで摺動した時、反転ピンチローラ15は
反転キャプスタン軸6aに反転ピンチローラばね15aのた
わみ力で圧接される。同時に、正反ロッド21の先端部21
eが巻取りアームばね33′の一端33′bと係合、押圧す
るため、巻取りアームばね33′を具備した巻取りアーム
33は反時計方向に回動し、第26図に示すようにメインプ
ーリ軸8aはその下端8a″を支点にして反時計方向に揺動
する。
その結果、巻取りギア8bは反転フリクションギア12a
と噛合し、メインプーリ8の回転動力が伝達されるた
め、反転リール台12は回転し、反転巻取り動作が開始さ
れる。
以上のようにして再生動作は実行され、他の操作命令
が入力されるまで、この状態が継続される。
次に早送り、巻戻し動作について、図面を参照しなが
ら説明する。第1図〜第15図は前述したメカニズム構成
図、第16図は停止状態、第19図,第20図はロックレバー
23の回動状態、第26図,第27図は早送りロッド25のロッ
ク状態を示すカム駆動系の状態図である。
第16図の停止状態から早送り、巻戻し用操作スイッチ
を作動すると、モータ2の回転が開始され、正転フライ
ホイール5に回転動力が伝達される。一定時間経過した
後にソレノイド16が矢印A方向に吸引される。ソレノイ
ド16が吸引されるとソレノイド16と係合したトリガレバ
ー17がスプリング17′の付勢力に抗して反時計方向に回
動する。その結果、メインギア13の係止部13fとトリガ
レバー17の係止軸17cとの係合が解除され、同時にトリ
ガレバー17の係止軸17cがメインギア13の回転起動部13h
を押圧するため、メインギア13は一定角度回転し、正転
フライホイール5に一体形成されたキャプスタンギア5b
と噛合する。以上の様にしてメインギア13の回転が開始
される。本実施例ではこの時のソレノイド16の吸引時間
はT1(T>T1)であり、正反レバー18の係合部18dとメ
インギア13の正反カム13cとは係合しない様に構成され
ている。つまり、早送り、巻戻し動作においては正反転
の走行切換を行なう必要は皆無である。
さらにメインギア13が回転すると、メインギア13のプ
レイカム13aとメインレバー22の係合軸22bとが係合し、
メインレバー22はメインギア13のプレイカム13aによっ
て反時計方向に回動せしめられる。
メインレバー22が反時計方向に回動すると、メインレ
バー22と係合したヘッド基板ばね24を介してヘッド基板
20を再生方向へ摺動させる。さらに一定角度だけメイン
ギア13が回転すると第19図に示すようにメインギア13の
プレイロックカム13dとロックレバー23の係合軸23bとが
係合し、ロックレバー23が反時計方向に回動を開始す
る。また、この時、ヘッド基板20の位置は停止位置から
再生位置へ摺動途中であり、第9図に示すようにリーフ
スイッチ26を閉じ始める位置となるよう構成している。
リーフスイッチ26が閉じると第13図の制御回路が動作
し、ソレノイド16へ作動命令を発生してソレノイド16を
吸引状態にせしめる。ソレノイド16が吸引状態になる
と、ソレノイド16と係合したトリガレバー17は反時計方
向に一定角度回転した状態で保持されることになり、こ
の状態でさらにメインギア13が回転するとロックレバー
23はさらに回動するが、ソレノイド16が吸引状態で、ト
リガレバー17が一定角度回転した状態で保持されている
ため、ロックレバー23の係合部23cとトリガレバー17の
係止軸17eとは当接することはない。
その後、ロックレバー23とメインレバー22はメインギ
ア13の回転により、共に最大回動状態まで回動せしめら
れる。また、同時にメインギア13の早送りカム13bと早
送りロッド25の曲げ部25aとが係合を開始し、早送りロ
ッド25は停止位置から早送り、巻戻し位置へ摺動し始め
る。さらにメインギア13が回転した状態を第26図に示
す。第26図において、メインレバー22の係合軸22bはメ
インギア13のプレイカム13aに形成された段部に沿うた
め、メインレバー22は時計方向に回動を始める。メイン
レバー22が一定角度回動するとメインレバー22の係合部
22cがロックレバー23の係合傾斜部23dに当接するため、
ロックレバー23の係合傾斜部23dはメインレバー22を介
してヘッド基板ばね24のたわみ力、およびスプリング2
0′の付勢力を加えた押圧力を受ける。前記押圧力をロ
ックレバー23の係合傾斜部23dで受けるため、ロックレ
バー23に傾斜の分力、すなわち時計方向の付勢力が発生
する。前記付勢力によりロックレバー23は時計方向に回
動し始める。この時、トリガレバー17はソレノイド16の
吸引により、一定角度回転した状態で保持されているた
め、ロックレバー23の係合部23dとトリガレバー17の係
止軸17eとは当接することなく、ロックレバー23はスム
ーズに停止状態の位置まで回動する。
またメインレバー22はロックレバー23の停止状態位置
への復帰により、その係合部22cと、ロックレバー23の
係合傾斜部23dとの係合が解除される。
すなわち、メインレバー22はその係合軸22bがメイン
ギア13のプレイカム13aと係合を継続するため、メイン
ギア13のプレイカム13aに形成された段部に沿ってメイ
ンレバー22は時計方向に一定角度回動する。そのため、
メインレバー22とヘッド基板ばね24を介して係合してい
るヘッド基板20は再生位置より少し後退した第3の位置
でメインギア13のプレイカム13aによって保持されるこ
とになる。この時のリーフスイッチ26の状態を示した図
が第10図であり、この状態ではリーフスイッチ26は開と
なるよう構成している。巻戻し操作時には前述のように
リーフスイッチ26が閉から開になった時に第13図に示す
制御回路を動作させ、ソレノイド16の吸引を解除させ
る。第26図の状態からさらにメインギア13が回転すると
早送りロッド25がさらに前進し、リーフスイッチ26を再
び閉とする。この時の状態を示した図が第11図であり、
早送り操作時には前述のようにリーフスイッチ26が閉か
ら開となり、再び閉となった時に第13図に示す制御回路
を動作させ、ソレノイド16の吸引を解除させる(第14
図,第15図参照)。
なお、早送り、巻戻し切換機構については後述するた
め、ここでは省略する。
第27図に示すように、さらにメインギア13が回転する
とメインギア13の欠歯部13eにおいてキャプスタンギア5
bとメインギア13の噛合が解除し、モータ2の回転動力
の伝達が断たれる。この時メインギア13の早送りカム13
bとその曲げ部25aにおいて係合した早送りロッド25は最
大摺動ストロークを過ぎ、停止位置方向へ復帰し始めた
状態にあり、メインギア13の早送りカム13bは早送りロ
ッド25の曲げ部25aを介してスプリング25′の付勢力を
押圧力として受ける。そのため、メインギア13には時計
方向の付勢力が発生する。前記付勢力によりメインギア
13は時計方向に自走回転し、メインギア13が一定角度回
転するとメインギア13の係止部13gとトリガレバー17の
係止軸17cとが当接し、この状態でメインギア13は係止
保持され、すなわち、メインギア13は早送り、巻戻しロ
ック状態となり、早送り、巻戻し動作が開始される。ま
た、この状態ではヘッド基板20は再生位置から少し後退
した第3の位置で保持されているため、早送りロッド25
の早送り、巻戻し機構との連動の阻止は解除されている
(後述する)。
また、リーフスイッチの状態は第11図に示す通りであ
る。
なお、早送り、巻戻し状態を解除させるためには、た
とえば、停止操作スイッチを動作させ、ソレノイド16を
吸引させることにより、トリガレバーの係止軸17cとメ
インギア13の係止部13gとの係合を解除させ、早送りロ
ッド25をスプリング25′の付勢力により、停止位置まで
摺動させ、メインギア13については早送カム13bを押圧
する早送りロッド25のスプリング25′による付勢力によ
り時計方向に自走回転させ、その係合部13fとトリガレ
バー17の係止軸17cとが当接し、係止保持される。ま
た、ヘッド基板20についてはメインギア13の自走回転に
よりメインレバー22の係合軸22bとメインギア13のプレ
イカム13aとの係合が解除され、スプリング20′の付勢
力により停止位置まで摺動する。以上のようにしてメカ
ニズムは第16図に示す停止状態となる。
以上が早送り、巻戻し動作におけるカム駆動系の動作
である。
早送り、巻戻し動作における回転系の動作については
周知の事実であるため、以下に簡単に説明する。
第28図,第29図は早送り、巻戻し切換機構を示す構成
図である。第28図において、34は早送り選択レバー、35
は早送り選択ロッドである。
早送り選択レバー34はメカ基板1上に設けられた支軸
34aを中心に回動自在でトリガレバー17の係合部17fと係
合部34bにおいて係合し、また、他端には早送り選択ロ
ッド35と係合する係合軸34cを有している。早送り選択
ロッド35は早送りロッド25に載置され、早送りロッド25
上でX軸方向に摺動自在であり、早送り選択レバー34の
係合軸34cと係合する係合孔35aを有している。ソレノイ
ド16が吸引されると、トリガレバー17が反時計方向に回
動し、トリガレバー17と係合した早送り選択レバー34は
時計方向に回動する。その結果、早送り選択レバー34と
係合した早送り選択ロッド35は矢因C方向に摺動し、ソ
レノイド16が吸引状態であれば早送り選択ロッド35は一
定ストローク摺動した位置で保持されることになる。第
29図において36は早送りアームである。早送りアーム36
はメカ基板1上に設けられた支軸36aを中心に回動自在
でメインプーリ軸8aの軸受部36bを有し、また、早送り
アームばね36′を具備している。また、早送りアーム36
はスプリング36″により常に反時計方向に付勢されてい
る。
第30図は、早送りロッド25が早送り、巻戻し位置にあ
る時のメカニズム回転系を示す構成図である。また、第
31図は巻戻し状態、第32図は早送り状態を示すメカニズ
ム回転系の側面図である。
以下、動作について説明する。
カム,駆動系の動作において前述したように、ヘッド
基板20が停止位置から再生位置に摺動するに先立ってリ
ーフスイッチ26がヘッド基板20により閉とされ、ソレノ
イド16は吸引状態となる。その後、ヘッド基板20が第3
の位置へ後退することにより、リーフスイッチ26は開と
なる。
巻戻し動作を行なわせるには前述したリーフスイッチ
26の閉から開になる変化を検知し、第13図の制御回路を
動作させ、ソレノイド16の吸引を解除する。この時点で
早送りロッド25のメインギア13の早送りカム13bによる
摺動ストロークは第29図におけるストロークl(早送り
選択ロッド35の係合部35aと早送りアームばね36′の一
端36′aとが当接するまでの距離)よりも小となるよう
構成しているため、ソレノイド16の吸引が解除されると
早送り選択ロッド35はその係止部35aと、早送りアーム
ばね36′の一端36′aとは係合することなく停止位置方
向へ復帰する。前述した状態で早送りロッド25が早送
り、巻戻し位置まで摺動すると、早送りアーム36は反時
計方向に回動し、第31図に示すようにメインプーリ軸8a
はその上端8a′を支点にして時計方向に揺動する。その
結果、早送りギア8cは反転リール台ギア12bと噛合し、
メインプーリ8の回転動力が伝達されるため、反転リー
ル台12は回転し、巻戻し動作が開始される。
次に、早送り動作を行なわせるには、前述したリーフ
スイッチ26の閉から開になる変化を検知した時には巻取
り動作のようにソレノイド16の吸引を解除することはせ
ず、その後、早送りロッド25によりリーフスイッチ26が
再び閉となった状態を検知し、第13図の制御回路を動作
させ、ソレノイド16の吸引を解除する。この時点で早送
りロッド25の摺動ストロークは第29図におけるストロー
クlよりも大となるよう構成しているため、ソレノイド
16の吸引が解除された時、早送り選択ロッド35の係止部
35aと、早送りアームばね36′の一端36′aとはすでに
係合状態にあり、この状態で早送りロッド25が早送り、
巻戻し位置まで摺動すると、早送りアーム36は早送りア
ームばね36′のたわみ力によって時計方向に回動し、第
32図に示すようにメインプーリ軸8aはその上端8a′を支
点にして反時計方向に揺動する。その結果、早送りギア
8cは早送り中継ギア10と噛合し、メインプーリ8の回転
動力が正転リール台ギア1bに伝達されるため、正転リー
ル台11は回転し、早送り動作が開始される。
前述のようにソレノイド16の吸引時間をリーフスイッ
チ26の開閉タイミングで制御することにより、早送り、
巻戻し動作の切換を行なわせている。
以上のようにして早送り、巻戻し動作は完了し、他の
操作命令が入力されるまで、この状態が継続される。
第33図は再生動作時に、早送り、巻戻し動作の阻止機
構を示す構成図である。本実施例において、早送りロッ
ド25は再生状態においても、早送り、巻戻し状態におい
ても同じ位置で保持される。ゆえに、再生状態において
は早送りロッド25と早送り、巻戻し機構との連動を阻止
する必要がある。第33図において早送りロッド25が早送
り、巻戻し位置に摺動すると早送りアーム36はスプリン
グ36″により反時計方向に回動し、早送りギア8cと反転
リール台ギア12bとが噛合しようとする。そのため本実
施例ではヘッド基板20に曲げ部20aを具備し、早送りア
ーム36の突起36cを係止することにより早送りアーム36
の回動を阻止し、早送りギア8cと反転リール台ギア12b
との噛合を阻止している。なお、再生動作においては早
送りアームばね36′の一端36′aと早送り選択ロッド35
の係合部35aとが係合することは皆無であるため、早送
りアーム36の時計方向の回動を阻止する必要はない。ま
た、ヘッド基板20が第3の位置にある時、つまり、早送
り、巻戻し動作においては、ヘッド基板20の曲げ部20a
と早送りアーム36の突起36cとが当接せず、阻止機構は
動作しないよう構成している。
次に制御の中心となるマイクロコンピュータあるいは
ゲートアレイ27の動作について第14図のフローチャート
および第15図のタイミングチャートにもとづき説明す
る。停止(STOP)から正転再生(FWD・PLAY)スイッチ2
9を閉じるとフローチャートの40に進み、最初にモータ
2を回転させ遅延時間(DELAY)T3の後にソレノイド16
をT1の間駆動する。T3の遅延時間は他の動作切換時にも
共通でありモータ2が定速回転数に達するまでソレノイ
ド16の駆動を待たせるため設けている。以上でメカニズ
ムは正転再生状態となる。
次に停止から早送り(FF)にする場合はフローチャー
トの37より下に進み、モータ2を回転させ遅延時間T3
にソレノイド16をT1の間駆動する。リーフスイッチ26が
閉じられるのを待って再度ソレノイド16を駆動し、次に
リーフスイッチ26が開から閉に変化した時にソレノイド
16の駆動を解除する。
以上が本実施例における再生動作、早送り、巻戻し動
作および再生動作時における早送り、巻戻し動作の阻止
機構の内容である。
また、本実施例の早送り、巻戻し状態において、ヘッ
ド基板20は第3の位置に保持されるが、この第3の位置
で磁気ヘッドをテープに接触させることにより、キュー
レビュー状態とすることも可能である。
発明の効果 以上のように本発明は、磁気ヘッドを載置し、停止位
置と再生位置を往復動作可能な第1の基板と早送り、巻
戻し位置を往復動作可能な第2の基板と、モータと、前
記モータの回転動力の伝達によって、前記第1の基板を
動作させる第1のカム、および前記第2の基板を動作さ
せる第2のカムを有する回転体と、ソレノイドと、一端
は前記ソレノイドと連結し、他端は前記回転体に設けら
れた係止部と係合する第1の係合レバーと、一端は前記
回転体に設けられた第3のカムと係合し、他端は再生状
態で前記第1の係合レバーに設けられた係止部と係合
し、かつ、前記第1の基板を再生位置に係合保持する保
持部を有する第2の係合レバーと、正反転走行切換装置
と、一端は前記第1の係合レバーに設けられた係合部と
連動し、かつ、前記回転体に設けられた第4のカムと係
合する係合部を有する第3の係合レバーと、前記第1の
基板が停止位置から再生位置に移動する際に動作し、前
記ソレノイドを作動させるスイッチを備え、前記第1の
基板が前記第2の係合レバーにより再生位置に係合保持
された際は、前記第1の基板と前記回転体の第1のカム
との係合を解き、かつ前記第2の基板の早送り、巻戻し
機構との連動を阻止するように構成し、また、前記第1
の基板が前記第2の係合レバーにより再生位置に係合保
持されない際は、前記第1の基板と前記回転体の第1の
カムとの係合を継続し、かつ、前記第2の基板が早送
り、巻戻し機構と連動するように構成したものであるた
め、1モータ1ソレノイドで全動作モードを実行させる
ことが可能である。それによって大幅な部品点数削減、
および作業工数削減が達成され、大幅なコストダウンが
実現される。また、部品点数削減が達成され、スペース
的にも余裕がとれるようになったため、メカニズム小型
化に対応することも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例におけるテープレコーダのメカ
ニズム回転系を示す構成図、第2図はメインギア13の詳
細図、第3図,第4図は正反転走行切換機構を示す構成
図、第5図,第6図は再生機構を示す構成図、第7図は
早送り、巻戻し機構を示す構成図、第8図〜第12図はリ
ーフスイッチの動作を示す右側面図、第13図は制御回路
図、第14図は制御のフローチャート、第15図は制御のタ
イミングチャート、第16図は停止状態を示すカム駆動系
の状態図、第17図,第18図は正反転切換状態を示すカム
駆動系の状態図、第19図,第20図はロックレバー23の回
動状態を示すカム駆動系の状態図、第21図,第22図はメ
インレバー22のロック状態を示すカム駆動系の状態図、
第23図はヘッド基板20が再生位置にある時のメカニズム
回転系を示す構成図、第24図は正転再生状態を示すメカ
ニズム回転系の側面図、第25図は反転再生状態を示すメ
カニズム回転系の側面図、第26図,第27図は早送りロッ
ド25のロック状態を示すカム駆動系の状態図、第28図,
第29図は早送り、巻戻し切換機構を示す構成図、第30図
は早送りロッド25が早送り、巻戻し位置にある時のメカ
ニズム回転系を示す構成図、第31図は巻戻し状態を示す
メカニズム回転系の側面図、第32図は早送り状態を示す
メカニズム回転系の側面図、第33図は再生動作時に、早
送り、巻戻し動作の阻止機構を示す構成図である。 1……メカ基板、2……モータ、3……モータプーリ、
4……キャプスタンベルト、5……正転フライホイー
ル、5b……キャプスタンギア、6……反転フライホイー
ル、7……早送りベルト、8……メインプーリ、8a……
メインプーリ軸、8b……巻取りギア、8c……早送りギ
ア、9……巻取り中継ギア,10……早送り中継ギア、11
……正転リール台、11a……正転フリクションギア、11b
……正転リール台ギア、12……反転リール台、12a……
反転フリクションギア、12b……反転リール台ギア、13
……メインギア、14……正転ピンチローラ、15……反転
ピンチローラ、16……ソレノイド、17……トリガレバ
ー、18……正反レバー、19……磁気ヘッドブロック、20
……ヘッド基板、21……正反ロッド、22……メインレバ
ー、23……ロックレバー、24……ヘッド基板ばね、25…
…早送りロッド、26……リーフスイッチ、27……マイク
ロコンピュータ等、28……停止操作スイッチ、29……正
転再生操作スイッチ、30……反転再生操作スイッチ、31
……早送り操作スイッチ、32……巻戻し操作スイッチ、
33……巻取りアーム、33′……巻取りアームばね、34…
…早送り中継レバー、35……早送り選択ロッド、36……
早送りアーム、36′……早送りアームばね。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 和雄 門真市大字門真1006番地 松下電器産業 株式会社内 (72)発明者 石岡 清 門真市大字門真1006番地 松下電器産業 株式会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドを載置し、メカシャーシ上を往
    復動作可能でかつ早送り、巻戻し機構と連動可能な第1
    の基板と、早送り、巻戻し機構と連動し、停止位置と早
    送り位置、巻戻し位置を往復動作可能な第2の基板と、
    モータの回転動力の伝達によって前記第1の基板を動作
    させる第1のカム、および前記第2の基板を動作させる
    第2のカムを有する回転体と、ソレノイドと一端が連結
    され、他端は前記回転体に設けられた係止部と係合する
    第1の係合レバーと、一端は前記回転体に設けられた第
    3のカムと係合し、他端は再生状態で前記第1の係合レ
    バーに設けられた係止部と係合し、かつ、前記第1の基
    板を再生位置に係合保持する保持部を有する第2の係合
    レバーと、一端は前記第1の係合レバーに設けられた係
    合部と係合し、他端は正反転走行切換装置と連動し、か
    つ、前記回転体に設けられた第4のカムと係合する係合
    部を有する第3の係合レバーと、前記第1、第2の基板
    が各々停止位置から各動作位置に移動する際に動作し、
    前記ソレノイドを作動させるスイッチを備え、 第1の動作モードでは、前記第1の基板が前記第1の係
    合レバーにより位置規制された前記第2の係合レバーに
    より再生位置に係合保持され、前記第1の基板と前記回
    転体の第1のカムとの係合を解き、かつ、前記第1の基
    板により前記第2の基板の早送り、巻戻し機構との連動
    を阻止するように構成し、 第2の動作モードでは、前記ソレノイドの通電制御によ
    り前記第1の係合レバーによる第2の係合レバーの位置
    規制がなくなり、前記第1の基板が前記第2の係合レバ
    ーにより再生位置に係合保持されず、前記第1の基板と
    前記回転体の第1のカムとの係合を継続し、かつ、前記
    第1の基板による前記第2の基板の早送り、巻戻し機構
    との連動阻止を解除するように構成したことを特徴とす
    るテープレコーダ。
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