JP2553579B2 - テ−プレコ−ダ - Google Patents

テ−プレコ−ダ

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JP2553579B2
JP2553579B2 JP62204621A JP20462187A JP2553579B2 JP 2553579 B2 JP2553579 B2 JP 2553579B2 JP 62204621 A JP62204621 A JP 62204621A JP 20462187 A JP20462187 A JP 20462187A JP 2553579 B2 JP2553579 B2 JP 2553579B2
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はテープレコーダに関するものである。
従来の技術 近年、テープレコーダのフルロジック化は常識となり
つつあり、それに加えて多機能化,小型化,さらには低
コスト化が強く要望されてきている。
従来、テープレコーダのフルロジック化を実現させる
メカニズムの構成は、3モータ方式,2モータ1ソレノイ
ド方式、1モータ2ソレノイド方式等、種々の方式が存
在していた。
以下従来例について説明する。
3モータ方式のテープレコーダのメカニズムは、キャ
プスタンを回転させ、再生中にテープを定速走行させる
キャプスタンモータと、各動作モードでリール台を回転
させ、テープの巻取りを行なわせるリールモータと、磁
気ヘッドを載置したヘッド基板と、係合するカムギアを
駆動させるパワーモータを有し、これら3種類のモータ
をマイクロコンピュータを載置した制御回路にて制御
し、各動作モードを実行させている。つまり、再生モー
ドではパワーモータによりカムギアを駆動させ、ヘッド
基板の前進を行なわせ、早送り、巻戻しモードではパワ
ーモータは作動させず、リールモータの回転数を増加さ
せることにより実行させている。
次に、2モータ1ソレノイド方式のテープレコーダの
メカニズムは、キャプスタンを回転させ、再生中にテー
プを定速走行させるキャプスタンモータと、各動作モー
ドでリール台を回転させ、テープの巻取りを行なわせる
リールモータと、キャプスタンモータによって駆動さ
れ、ヘッド基板と係合するカムギアを係止せるソレノイ
ドを有している。これら2種類のモータと1種類のソレ
ノイドをマイクロコンピュータを載置した制御回路にて
制御し、各動作モードを実行させている。つまり、再生
モードではソレノイドを作動し、カムギアを駆動させて
ヘッド基板の前進を行なわせ、早送り、巻戻しモードで
はソレノイドは作動させず、リールモータの回転数を増
加させることにより実行させている。
また、1モータ2ソレノイド方式のテープレコーダの
メカニズムは、キャプスタンを回転させ、かつ、各動作
モードでリール台を回転させるキャプスタン、リール兼
用モータと、キャプスタン、リール兼用モータによって
駆動され、ヘッド基板と係合する第1のカムギアを係止
する第1のソレノイドと、キャプスタン、リール兼用モ
ータによって駆動され、早送り、巻戻し機構と連動する
早送り基板と係合する第2のカムギアを係止する第2の
ソレノイドを有している。これら1種類のモータと2種
類のソレノイドをマイクロコンピュータを載置した制御
回路にて制御し、各動作モードを実行させている。つま
り、再生モードでは第1のソレノイドを作動し、第1の
カムギアを駆動させてヘッド基板の前進を行なわせ、早
送り、巻戻しモードでは第2のソレノイドを作動し、第
2のカムギアを駆動させて早送り、巻戻し機構に連動し
た早送り基板を動作させることにより実行させている。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、従来のフルロジックメカニズムのよう
な構成では以下のような問題点があった。
3モータ方式、および2モータ1ソレノイド方式のメ
カニズムでは、メカニズムの構成は簡単になるものの、
モータの回転数切換や回転方向切換が必要であり、制御
回路の構成が非常に複雑となり、コスト的に高価格とな
るだけでなく、メカニズム動作と制御回路の命令が確実
に対応しない等、品質面での問題点も有していた。その
上、メカニズム部品としては非常に高価格であるモータ
を数多く使用するため、メカニズム自体が非常に高価格
となり、コストダウンも困難であった。
また、1モータ2ソレノイド方式のメカニズムでは、
モータが減り、制御回路も簡素化されてある程度の低価
格化は実現されたといえるが、レバー、ロッド、軸等、
メカニズム部品の部品点数が多く、それに伴なう組立作
業工数も大であり、また、メカニズム小型化も困難であ
るという問題点を有していた。
本発明は前記問題点を解消するものであり、部品点数
削減、およびそれに伴なう組立作業工数削減によって大
幅なコストダウンを実現し、また、メカニズム小型化に
も対応を可能としたテープレコーダを提供するものであ
る。
問題点を解決するための手段 前記問題点を解決するために本発明は、磁気ヘッドを
載置し、停止位置と再生位置を往復動作可能な第1の基
板と、早送り、巻戻し機構と連動し、停止位置と早送り
位置、巻戻し位置を往復動作可能な第2の基板と、モー
タの回転動力の伝達によって前記第1の基板を動作させ
る第1のカムおよび前記第2の基板を動作させる第2の
カムを有する回転体と、一端はソレノイドと連結され、
他端は前記回転体に設けられた係止部と係合する第1の
係合レバーと、一端は前記回転体に設けられた第3のカ
ムと係合し、他端は再生状態で前記第1の係合レバーに
設けられた係止部と係合し、かつ前記第1の基板を再生
位置に係合保持する保持部を有する第2の係合レバー
と、前記第1、第2の基板が各々停止位置から各動作位
置に移動する際に動作し、前記ソレノイドを作動させる
スイッチとを備え、第1の動作モードでは前記第1の基
板が前記第1の係合レバーにより位置規制された前記第
2の係合レバーにより再生位置に係合保持された際、前
記第1の基板と前記回転体の第1のカムとの係合を解
き、かつ前記第2の係合レバーにより前記第2の基板の
早送り、巻戻し機構との連動を阻止するように構成し、
第2の動作モードでは前記ソレノイドの通電制御により
前記第1の係合レバーによる第2の係合レバーの位置規
制がなくなり、前記第1の基板が前記第2の係合レバー
により再生位置に係合保持されず、前記第1の基板と前
記回転体の第1のカムとの係合を継続し、かつ前記第2
の係合レバーによる前記第2の基板の早送り、巻戻し機
構との連動阻止を解除するように構成したものである。
作用 本発明は前記のような構成、つまり1モータ1ソレノ
イドのメカニズム構成で全動作モードを実行させること
を可能とするものであり、それによって大幅な部品点数
削減、組立作業工数削減が可能となり、大幅なコストダ
ウンが実現される。また、部品点数削減によりスペース
的にも余裕がとれるため、メカニズム小型化も可能とな
る。
実 施 例 以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説
明する。
第1図はメカニズム回転系を示す構成図である。
第1図において、1はメカ基板、2はモータ、3はモ
ータプーリであり、モータプーリ3はモータ2の回転軸
2aに圧入保持されている。4はキャプスタンベルト、5
はフライホィールであり、モータ2の回転動力はキャプ
スタンベルト4を介してフライホイール5に伝達され
る。6はキャプスタンであり、キャプスタン6はフライ
ホイール5に圧入保持されている。7は早送りベルト、
8はメインプーリであり、フライホイール5の回転動力
はフライホイール5に一体形成されたプーリ5aより早送
りベルト7を介してメインプーリ8に伝達される。ま
た、メインプーリ8は、メインプーリ軸8aに巻取りギア
8b、早送りギア8cと共に圧入保持されている。9は巻取
り中継ギア、10は早送り中継ギア、11は巻取りリール
台、11aは巻取りリール台11に回転自在に保持されたフ
リクションギア、11bは巻取りリール台11に圧入保持さ
れた巻取りリール台ギアである。
12は供給リール台であり、12aは供給リール台12に圧
入保持された供給リール台ギアである。
13はメインギアであり、各動作モード実行時にフライ
ホイール5に一体形成されたキャプスタンギア5bよりフ
ライホイール5の回転動力が伝達される。
14はピンチローラであり、再生状態でキャプスタン6
に圧接される。
第2図はメインギア13の詳細図である。
13aはプレイカム、13bは早送りカム、13cはプレイロ
ックカム、13dはギア欠歯部、13eは停止時係止部、13f
は動作時係止部、13gは回転起動部である。
第3図,第4図は再生機構を示す構成図である。
第3図において、15はソレノイド、16はトリガーレバ
ーであり、トリガーレバー16はメカ基板1上に設けられ
た支軸16aを中心に回動自在で、スプリング17により常
に時計方向に付勢されており、ソレノイド15と突起16b
により連結されている。16cはメノンギア13を係止する
メインギア係止軸である。
18はメインレバー、19はロックレバーである。メイン
レバー18はメカ基板1上に設けられた支軸18aを中心に
回動自在でメインギア13のプレイカム13aとの係合軸18
b、およびロックレバー19との係合部18cを有している。
ロックレバー19はメカ基板1上に設けられた支軸19aを
中心に回動自在でメインギア13のプレイロックカム13c
との係合部19b、トリガーレバー16に設けられた係止軸1
6dと係合する係止部19c、およびメインレバー18の係合
部18cと係合する係合傾斜部19dを有している。
第4図において、20はヘッドブロックであり、ヘッド
ブロック20は記録用ヘッド20a、および消去用ヘッド20b
を具備している。20cは再生時にピンチローラ14に具備
されたピンチローラばね14aと係合する係合部である。2
1はヘッドブロック20を載置したヘッド基板である。ヘ
ッド基板21はメカ基板1上でY軸方向に摺動自在で、停
止位置と再生位置を往復動作可能で、スプリング22によ
り常に停止位置方向に付勢されている。23はヘッド基板
ばねであり、ヘッド基板ばね23はヘッド基板21上に具備
され、一端はヘッド基板21上に固定され、他端はメイン
レバー18の係合部18dと係合している。
第5図は早送り、巻戻し機構を示す構成図である。
第5図において、24は早送りロッドであり、早送りロ
ッド24はメカ基板1上でY軸方向に摺動自在で、停止位
置と早送り、巻戻し位置を往復動作可能で、スプリング
25により常に停止位置方向に付勢されている。また、24
aはメインギア13の早送りカム13bと係合する係合曲げ部
である。
第6図〜第10図はモードスイッチの動作を示す右側面
図である。第6図〜第10図において、26はモードスイッ
チであり、メカ基板1上に具備されている。
モードスイッチ26はヘッド基板21、および早送りロッ
ド24により開閉し、ソレノイド15の制御タイミングの設
定に供されるものである。第6図は停止状態、第7図,
第8図は動作途中状態、第9図は早送り、巻戻し状態、
第10図は再生状態をそれぞれ示している。
第11図は制御回路の実施例であり、27は制御の中心と
なるマイクロコンピュータあるいはロジックアレイであ
る。28〜31はそれぞれ停止(STOP)、再生(PLAY)、早
送り(FF)、巻戻し(REW)、の操作スイッチであり、
前記マイクロコンピュータ等27に入力される。27の制御
出力は抵抗R1、トランジスタQ1を介してモータ2を駆動
し、また同じく抵抗R2、トランジスタQ2を介してソレノ
イド15を作動する。
ソレノイド15の制御タイミングは前述したようにモー
ドスイッチ26の開閉により設定される。
第12図は制御のフローチャートであり、停止(STOP)
から他のモードに移行する場合の処理を示す。
また、第13図はモードスイッチ26の開閉とソレノイド
15との制御タイミングを示すタイミングチャートであ
る。
以上のように構成されたテープレコーダについて、以
下その動作を詳述する。
第1図〜第13図は前述したメカニズム構成図、第14図
は停止状態、第15図、第16図はロックレバー19の動作状
態、第17図、第18図はメインレバー18のロック状態を示
すカム駆動系状態図である。
第14図の停止状態から再生用操作スイッチ29を作動す
ると、モータ2の回転が開始され、フライホイール5に
回転動力が伝達される。一定時間(遅延時間T2)経過し
た後にソレノイド15が矢印A方向に吸引される(吸引時
間T1)。そのため、ソレノイド15と係合したトリガーレ
バー16がスプリング17の付勢力に抗して反時計方向に回
動する。その結果、メインギア13の停止時係止部13eと
トリガーレバー16のメインギア係止軸16cとの係合が解
除されると共にトリガーレバー16の係止軸16cがメイン
ギア13の回転起動部13gを押圧するため、メインギア13
は一定角度回転し、フライホイール5に一体形成された
キャプスタンギア5bと噛合する。以上のようにしてメイ
ンギア13の回転が開始される。
メインギア13が一定角度回転すると、メインギア13の
プレイカム13aとメインレバー18の係合軸18bとが当接
し、メインレバー18は反時計方向に回動を開始する。メ
インレバー18が反時計方向に回動することにより、メイ
ンレバー18とヘッド基板ばね23を介して係合しているヘ
ッド基板21が再生位置方向へ摺動を開始する。さらに一
定角度だけメインギア13が回転すると、第15図に示すよ
うにメインギア13のプレイロックカム13cとロックレバ
ー19の係合部19bとが当接し、ロックレバー19が反時計
方向に回動を開始する。ロックレバー19が一定角度回動
すると、ロックレバー19の係止部19cとトリガーレバー1
6の係止軸16dとが当接し、ロックレバー19がさらに回動
を続けるとロックレバー19の係止部19cがトリガーレバ
ー16の係止軸16dを押圧するため、トリガーレバー16は
スプリング17の付勢力に抗して反時計方向に回動し、そ
の後ロックレバー19の係止部16cが通過するとトリガー
レバー16はスプリング17の付勢力により復帰し、第16図
に示す状態となる。第16図において、ロックレバー19は
反時計方向に回動を完了した状態にあり、この時メイン
レバー18はメインギア13のプレイカム13aにより最大回
動位置で保持されており、ロックレバー19はその回動途
中でメインレバー18に当接することのないよう構成され
ている。なお、ロックレバー19の係合部19bとメインギ
ア13のプレイロックカム13cとが当接した時点でヘッド
基板21によりモードスイッチ26が閉となるが、それによ
るソレノイド15への命令は第13図に示すように皆無であ
る。また、メインレバー18が最大回動位置で保持状態に
なった時、メインギア13の早送りカム13bと早送りロッ
ド24の係合曲げ部24aとが当接し、早送りロッド24は早
送り、巻戻し位置方向へ摺動を開始する。第16図に示す
状態よりさらにメインギア13が回転した状態を第17図に
示す。
第17図において、メインレバー18の係合軸18bはメイ
ンギア13のプレイカム13aに形成された段部に沿うた
め、メインレバー18は時計方向に回動を開始する。メイ
ンレバー18が一定角度回動すると、メインレバー18の係
合部18cがロックレバー19の係合傾斜部19dに当接するた
め、ロックレバー19の係合傾斜部19dはメインレバー18
を介してヘッド基板ばね23のたわみ力およびスプリング
22の付勢力等を加えた押圧力を受ける。そのため、ロッ
クレバー19に傾斜の分力、すなわち時計方向の付勢力が
発生し、ロックレバー19は時計方向に回動を開始する。
ロックレバー19が一定角度回転するとロックレバー19の
係止部19cがトリガーレバー16の係止軸16dに当接し、ロ
ックレバー19はその位置で係止保持される。この時の保
持力はスプリング17のトリガーレバー16への付勢力であ
る。すなわち、ロックレバー19がトリガーレバー16によ
り係止保持されるため、メインレバー18はロックレバー
19により係合保持されることになり、メインレバー18の
係合軸18bとメインギア13のプレイカム13aとの係合が解
除される。この時ヘッド基板21はメインレバー18により
再生位置に保持される。
第18図に示すようにさらにメインギア13が回転する
と、メインギア13の欠歯部13dにおいてキャプスタンギ
ア5bとメインギア13の噛合が解除し、モータ2の回転動
力が断たれる。この時メインギア13の早送りカム13bと
係合曲げ部24aにおいて係合した早送りロッド24は最大
摺動ストロークを経由して停止位置方向へ復帰し始めた
状態にあり、メインギア13の早送りカム13bは早送りロ
ッド24の係合曲げ部24aを介してスプリング25の付勢力
を押圧力として受ける。それによりメインギア13には時
計方向の付勢力が発生するため、メインギア13は時計方
向に自走回転する。メインギア13が一定角度自走回転す
ると、メインギア13の動作時係止部13fとトリガーレバ
ー16の係止軸16cとが当接し、この状態でメインギア13
は係止保持され、再生動作モードとなる。
また、この状態においてヘッド基板21が再生位置に保
持されているのに加えて、早送りロッド24も早送り、巻
戻し位置に保持されるように構成しているが、ヘッド基
板21が再生位置に保持されている際には早送りロッド24
の早送り、巻戻し機構との連動を阻止している(後述す
る)。また、モードスイッチ28は第10図に示す状態とな
っている。
再生動作モードを解除させるためには、たとえば停止
操作スイッチ28を動作し、ソレノイド15を作動させるこ
とにより、トリガーレバー16の係止軸16cとメインギア1
3の動作時係止部13fとの係合を解除し、早送りロッド24
をスプリング25の付勢力により停止位置に、かつ、トリ
ガーレバー16の係止軸16dとロックレバー19の係止部19c
との係合を解除し、ヘッド基板21をスプリング22の付勢
力により停止位置に摺動させることにより行なう。その
間、メインギア13は早送りカム13bを早送りロッド24を
介して押圧するスプリング25の付勢力により時計方向に
自走回転し、一定角度回転すると停止時係止部13eがト
リガーレバー16の係止軸16cと当接し、係止保持され、
第14図に示す状態となる。
以上が再生動作におけるカム駆動系の動作である。
再生動作における回転系の動作については周知の事実
であるため、以下に簡単に説明する。
第19図はヘッド基板21が再生位置にある時のメカニズ
ム回転系を示す構成図である。第19図において、32は巻
取りアームであり、巻取りアーム32はメカ基板1上に設
けられた支軸32aを中心に回動自在で、メインプーリ軸8
aの軸8aの軸受部32bを有している。また、33は巻取りア
ームばねで、巻取りアーム32に具備されている。第20図
は再生状態を示すメカニズム回転系の側面図である。
以下、動作について説明する。
メインギア13が起動され、メインレバー18が回動する
と、前述したようにヘッド基板21が再生位置方向へ摺動
を開始する。ヘッド基板21が停止位置から再生位置へ移
動するに先立って、ヘッドブロック20の係合部20cとピ
ンチローラばね14aとが係合し、ヘッド基板21が再生位
置まで摺動すると、ピンチローラ14はキャプスタン6に
ピンチローラばね14aのたわみ力で圧接される。同時
に、ヘッドブロック20の先端部20cが巻取りアームばね3
3と係合、押圧するため、巻取りアームばね33を具備し
た巻取りアーム32は時計方向に回動し、第20図に示すよ
うにメインプーリ軸8aはその下端8a″を支点として時計
方向に揺動する。その結果、巻取りギア8bは巻取り中継
ギア9と噛合し、メインプーリ8の回転動力がフリクシ
ョンギア11aに伝達されるため、巻取りリール台11は回
転し、巻取り動作が開始される。
以上のようにして再生動作は実行され、他の操作命令
が入力されるまで、この状態が継続される。
次に早送り、巻戻し動作について図面を参照しながら
説明する。第1図〜第13図は前述したメカニズム構成
図、第14図は停止状態、第15図、第16図はロックレバー
19の動作状態、第21図、第22図は早送りロッド24のロッ
ク状態を示すカム駆動系状態図である。
第14図の停止状態から早送り、巻戻し用操作スイッチ
30,31を作動すると、モータ2の回転が開始され、フラ
イホイール5に回転動力が伝達される。一定時間(遅延
時間T2)経過した後にソレノイド15が矢印A方向に吸引
される(吸引時間T1)。そのため、ソレノイド15と係合
したトリガーレバー16がスプリング17の付勢力に抗して
反時計方向に回動する。その結果、メインギア13の停止
時係止部13eとトリガーレバー16の係止軸16cとの係合が
解除されると共にトリガーレバー16の係止軸16cがメイ
ンギア13の回転起動部13gを押圧するため、メインギア1
3は一定角度回転し、フライホイール5に一体形成され
たキャプスタンギア5bと噛合する。以上のようにしてメ
インギア13の回転が開始される。
メインギア13が一定角度回転すると、メインギア13の
プレイカム13aとメインレバー18の係合軸18bとが当接
し、メインレバー18は反時計方向に回動を開始する。メ
インレバー18が反時計方向に回動することにより、メイ
ンレバー18とヘッド基板ばね23を介して係合しているヘ
ッド基板21が再生位置方向へ摺動を開始する。さらに一
定角度だけメインギア13が回転すると、第15図に示すよ
うにメインギア13のプレイロックカム13cとロックレバ
ー19の係合部19bとが当接し、ロックレバー19が反時計
方向に回動を開始する。この時、ヘッド基板21の位置は
停止位置から再生位置へ摺動途中の状態にあり、第7図
に示すようにモードスイッチ26を閉じ始める位置となる
よう構成している。モードスイッチ26が閉じると第11図
に示す制御回路が動作し、ソレノイド15へ動作命令を発
する。ソレノイド15が作動し、吸引状態になると、ソレ
ノイド15と係合したトリガーレバー16は反時計方向に一
定角度回動した状態で保持される。
この状態からさらにメインギア13が回転すると、ロッ
クレバー19はさらに反時計方向に回動するが、ソレノイ
ド15が吸引状態でトリガーレバー16が一定角度回動した
状態で保持されているため、ロックレバー19の係止部19
dとトリガーレバー16の係止軸16dとは当接しないよう構
成している。
その後、ロックレバー19とメインレバー18はメインギ
ア13の回転により、共に最大回動状態まで回動せしめら
れる。同時にメインギア13の早送りカム13bと早送りロ
ッド24の係合曲げ部24aとが当接し、早送りロッド24は
停止位置から早送り、巻戻し位置へ摺動を開始する。こ
の状態からさらにメインギア13が回転した状態を第21図
に示す。
第21図において、メインレバー18の係合軸18bはメイ
ンギア13のプレイカム13aに形成された段部に沿うた
め、メインレバー18は時計方向に回動を開始する。メイ
ンレバー18が一定角度回動すると、メインレバー18の係
合部18cがロックレバー19の係合傾斜部19dに当接するた
め、ロックレバー19の係合傾斜部19dはメインレバー18
を介してヘッド基板ばね23のたわみ力およびスプリング
22の付勢力等を加えた押圧力を受ける。そのため、ロッ
クレバー19に傾斜の分力、すなわち時計方向の付勢力が
発生し、ロックレバー19は時計方向に回動を開始する。
この時、トリガーレバー16はソレノイド15の吸引によ
り、一定角度回動した状態で保持されているため、ロッ
クレバー19の係止部19cとトリガーレバー16の係止軸16d
とは当接することなく、ロックレバー19はスムーズに停
止状態の位置まで回動する。また、メインレバー18はロ
ックレバー19の停止状態位置への復帰により、その係合
部18cとロックレバー19の係合傾斜部19dとの係合が解除
された状態にある。すなわち、メインレバー18はその係
合軸18bがメインギア13のプレイカム13aと係合を継続す
ることになり、プレイカム13aに形成された段部に沿っ
たメインレバー18は時計方向に一定角度回動する。その
ため、メインレバー18とヘッド基板ばね23を介して係合
しているヘッド基板21は再生位置より少し後退した第3
の位置でメインギア13のプレイカム13aにより保持され
ることになる。この時のモードスイッチ26の状態を示す
のが第8図であり、モードスイッチ26は開となるよう構
成している。その後さらにメインギア13が回転すると早
送りロッド24がさらに早送り、巻戻し位置方向へ摺動
し、モードスイッチ26を第9図に示すように再び閉とす
る。巻戻し操作時にはソレノイド15の吸引をモードスイ
ッチ26が前述のように閉から開となると同時に解除し、
早送り操作時にはソレノイド15の吸引をモードスイッチ
26が前述のように閉から開となり再び閉となると同時に
解除するよう構成している(第6図〜第13図参照)。
なお、早送り、巻戻し切換機構については後述するた
め、ここでは省略する。
第22図に示すようにさらにメインギア13が回転する
と、メインギア13の欠歯部13dにおいてキャプスタンギ
ア5bとメインギア13の噛合が解除し、モータ2の回転動
力が断たれる。この時メインギア13の早送りカム19bと
係合曲げ部24aにおいて係合した早送りロッド24は最大
摺動ストロークを経由して停止位置方向へ復帰し始めた
状態にあり、メインギア13の早送りカム13bは早送りロ
ッド24の係合曲げ部24aを介してスプリング25の付勢力
を押圧力として受ける。それによりメインギア13には時
計方向の付勢力が発生するため、メインギア13は時計方
向に自走回転する。メインギア13が一定角度自走回転す
ると、メインギア13の動作時係止部13fとトリガーレバ
ー16の係止軸16cとが当接し、この状態でメインギア13
は係止保持され、早送り、巻戻し動作モードとなる。ま
た、この状態においてヘッド基板21は再生位置より少し
後退した第3の位置に保持されているのに加えて、早送
りロッド24も早送り、巻戻し位置に保持されているが、
この状態では早送りロッド24の早送り、巻戻し機構との
連動の阻止が解除されるよう構成している(後述す
る)。また、モードスイッチ26は第9図に示す状態とな
っている。
早送り、巻戻し動作モードを解除させるためには、た
とえば停止操作スイッチを動作し、ソレノイド15を作動
させることにより、トリガーレバー16の係止軸16cとメ
インギア13の動作時係止部13fとの係合を解除し、早送
りロッド24をスプリング25の付勢力により停止位置に摺
動させる。その間、メインギア13は早送りカム13bを早
送りロッド24を介して押圧するスプリング25の付勢力に
より時計方向に自走回転し、一定角度回転すると停止時
係止部13eがトリガーレバー16の係止軸16cと当接し、係
止保持される。また、ヘッド基板21については、メイン
ギア13の自走回転により、メインレバー18の係合軸18b
とメインギア13のプレイカム13aとの係合が解除され、
スプリング22の付勢力により停止位置まで摺動する。以
上のようにして第14図に示す状態となる。
以上が早送り、巻戻し動作におけるガム駆動系の動作
である。
早送り、巻戻し動作における回転系の動作については
周知の事実であるため、以下に簡単に説明する。
第23図〜第25図は早送り、巻戻し切換機構を示す構成
図である。第23図において、34は早送り選択レバー、35
は早送り選択ロッドである。早送り選択レバー34はメカ
基板1上に設けられた支軸34aを中心に回動自在で、一
端はトリガーレバー16の係合部16eと係合部34bにおいて
係合し、他端には早送り選択ロッド35と係合する係合軸
34cを有している。早送り選択ロッド35は早送りロッド2
4上に載置され、X軸方向に摺動自在で早送り選択レバ
ー34の係合軸34cと係合する係合孔35aを有している。ソ
レノイド15が吸引されるとトリガーレバー16が反時計方
向に回動し、トリガーレバー16と係合した早送り選択レ
バー34は時計方向に回動する。そのため、早送り選択レ
バー34と係合した早送り選択ロッド35は矢印C方向に摺
動し、一定ストローク(ソレノイド15の吸引ストロー
ク)摺動した位置に保持される。第24図において、36は
早送りレバーであり、メカ基板1上に設けられた支軸36
aを中心に回動自在で早送りアームバネ37を具備してい
る。38は巻取りアームであり、メカ基板1上に設けられ
た支軸38aを中心に回動自在でメインプーリ軸8aの軸受
部38bおよび早送りアームばね37との係合部38Cを有し、
スプリング39により常に時計方向に付勢されている。
第25図は早送りロッド24が早送り、巻戻し位置にある
時のメカニズム回転系を示す構成図である。また、第26
図は早送り状態、第27図は巻戻し状態を示すメカニズム
回転系の側面図である。
以下、動作について説明する。
カム駆動系の動作において前述したように、ヘッド基
板21が停止位置から再生位置に摺動するに先立ってモー
ドスイッチ26がヘッド基板21により閉とされ(第7
図)、ソレノイド15は吸引状態となる。その後、ヘッド
基板21がメインギア13のプレイカム13aに沿って第3の
位置へ後退することにより、モードスイッチ26は開とな
る(第8図)。
早送り動作を行なわせるには前述したモードスイッチ
26の閉から開となる変化を検知し、第11図に示す制御回
路によりソレノイド15の吸引を解除する。
この時点での早送りロッド24の摺動ストロークは第24
図におけるストロークl(早送り選択ロッド35の係合部
35bと早送りレバー36の係合部36bとの離間量)よりも小
となるよう構成しているため、ソレノイド15の吸引が解
除されると早送り選択ロッド35はその係止部35aと早送
りレバー36の係合部36bとは係合することなく矢印Cの
逆方向へ摺動し、初期状態に復帰する。この状態で早送
りロッド24が早送り、巻戻し位置まで摺動すると早送り
アーム38はスプリング39の付勢力によって時計方向に回
動し、第26図に示すようにメインプーリ軸8aはその上端
8a′を支点に時計方向に揺動する。その結果、早送りギ
ア8c巻取り中継ギア10を介して巻取りリール台ギア11b
と噛合し、メインプーリ8の回転動力が伝達されるた
め、巻取りリール台11は回転し、早送り動作が開始され
る。
次に巻戻し動作を行なわせるには前述したモードスイ
ッチ26の閉から開になる変化を検知した時には早送り動
作のようにソレノイド15の吸引を解除することはせず、
その後早送りロッド24によりモードスイッチ26が再び閉
となった状態(第9図)を検知し、第11図に示す制御回
路によりソレノイド15の吸引を解除する。この時点での
早送りロッド24の摺動ストロークは第24図におけるスト
ロークlよりも大となるよう構成しているため、ソレノ
イド15の吸引が解除された時、早送り選択ロッド35の係
合部35bと早送りレバー36の係合部36bとはすでに係合状
態にあり、この状態で早送りロッド24が早送り、巻戻し
位置まて摺動すると、早送り選択ロッド35と係合した早
送りレバー36は時計方向に回動する。そのため、早送り
レバー35と早送りレバーばね37を介して係合している早
送りアーム38はスプリング39の付勢力に抗して反時計方
向に回動し、第27図に示すようにメインプーリ軸8aはそ
の上端8a′を支点にして反時計方向に揺動する。その結
果、早送りギア8cは供給リール台ギア12aと噛合し、メ
インプーリ8の回転動力が伝達されるため、供給リール
台12は回転し、巻戻し動作が開始される。
以上のようにして早送り、巻戻し動作は実行され、他
の操作命令が入力されるまで、この状態が継続される。
第28図は再生動作中の早送り、巻戻し機構との連動阻
止機構を示すメカニズム構成図である。本実施例では早
送りロッド24は再生状態においても、早送り、巻戻し状
態においても常に同じ位置で保持されるため、再生動作
中は早送りロッド24と早送り、巻戻し機構との連動を阻
止する必要がある。第28図において、ロックレバー19は
回動保持状態にあり(第18図参照)、この時ロックレバ
ー19の先端阻止部19eと早送りアーム38の阻止部38dとが
係合するよう構成している。早送りロッド24が停止位置
から早送り、巻戻し位置へ摺動すると、前述したように
早送りアーム38はスプリング39の付勢力により時計方向
へ回動しようとするが、ロックレバー19の阻止部19eと
早送りアーム38の阻止部38dとが係合状態にあるため早
送りアーム38は中立状態で保持され、早送りギア8cと早
送り中継ギア10との噛合は阻止される。なお、再生動作
時には早送り選択ロッド35の係合部35aと早送りレバー
の係合部36bとは係合しないため、早送りアーム38の反
時計方向への回動は無く、阻止する必要はない。
第29図に早送り、巻戻し動作時のメカニズム構成図を
示す。この時、ロックレバー19は復帰状態にあり(第22
図参照)、阻止部19eと早送りアーム38の阻止部38dとは
係合することは無く、阻止機構は動作しないよう構成し
ている。
以上が本実施例における再生動作中の早送り、巻戻し
機構との連動阻止方法である。
次に制御の中心となるマイクロコンピュータあるいは
ゲートアレイ27の動作について第12図のフロチャートお
よび第13図のタイミングチャートにもとづき簡単に説明
する。停止(STOP)から再生用操作スイッチ29を閉じる
とフローチャートの41に進み、最初にモータ2を回転さ
せ遅延時間(DELAY)T2の後にソレノイド15をT1の間作
動する。T2の遅延時間は他の動作切換時にも共通であ
り、モータ2が定速回転数に達するまでソレノイド15の
作動を待たせるため設けている。停止から早送り(FF)
にする場合はフローチャートの40より下へ進み、モータ
2を回転させ遅延時間T2後にソレノイド15をT1の間作動
する。モードスイッチ26が閉となるのを待って再度ソレ
ノイド15を作動し、次にモードスイッチ26が閉から開に
変化した時にソレノイド15の作動を解除する。また、停
止から巻戻し(REW)にする場合はフローチャートの39
より下へ進み、モータ2を回転させ遅延時間T2後にソレ
ノイド15をT1の間作動する。モードスイッチ26が閉とな
るのを待って再度ソレノイド15を作動し、次にモードス
イッチ26が閉から開になり再び閉となる時にソレノイド
15の作動を解除する。
以上のようにして各動作モードを制御している。
以上が本実施例における各動作の説明である。また、
本実施例の早送り、巻戻し状態においてヘッド基板21は
第3の位置に保持されるが、この位置で磁気ヘッドをテ
ープに接触させることにより、キューレビュー状態とす
ることも可能である。さらに、本実施例ではカム部を第
1,第2,第3と分離しているが、これらを一体形成するこ
とも可能である。
発明の効果 以上のように本発明は、磁気ヘッドを載置し、停止位
置と再生位置を往復動作可能な第1の基板と、早送り、
巻戻し機構と連動し、停止位置と早送り位置、巻戻し位
置を往復動作可能な第2の基板と、モータの回転動力の
伝達によって前記第1の基板を動作させる第1のカムお
よび前記第2の基板を動作させる第2のカムを有する回
転体と、一端はソレノイドと連結され、他端は前記回転
体に設けられた係止部と係合する第1の係合レバーと、
一端は前記回転体に設けられた第3のカムと係合し、他
端は再生状態で前記第1の係合レバーに設けられた係止
部と係合し、かつ前記第1の基板を再生位置に係合保持
する保持部を有する第2の係合レバーと、前記第1、第
2の基板が各々停止位置から各動作位置に移動する際に
動作し、前記ソレノイドを作動させるスイッチとを備
え、第1の動作モードでは前記第1の基板が前記第1の
係合レバーにより位置規制された前記第2の係合レバー
により再生位置に係合保持された際、前記第1の基板と
前記回転体の第1のカムとの係合を解き、かつ前記第2
の係合レバーにより前記第2の基板の早送り、巻戻し機
構との連動を阻止するように構成し、第2の動作モード
では前記ソレノイドの通電制御により前記第1の係合レ
バーによる第2の係合レバーの位置規制がなくなり、前
記第1の基板が前記第2の係合レバーにより再生位置に
係合保持されず、前記第1の基板と前記回転体の第1の
カムとの係合を継続し、かつ前記第2の係合レバーによ
る前記第2の基板の早送り、巻戻し機構との連動阻止を
解除するように構成しており、1はモータ1ソレノイド
で全動作モードを実行させることが可能である。それに
よって大幅な部品点数削減が達成され、大幅なコストダ
ウンが実現される。また、部品点数削減によりスペース
的にも余裕がとれるため、メカニズム小型化も可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例におけるテープレコーダのメカ
ニズム回転系を示す構成図、第2図はメインギア13の詳
細図、第3図,第4図は再生機構を示す構成図、第5図
は早送り、巻戻し機構を示す構成図、第6図〜第10図は
モードスイッチの動作状態を示す右側面図、第11図は制
御回路図、第12図は制御のフローチャート、第13図は制
御のタイミングチャート、第14図は停止状態を示すカム
駆動系の状態図、第15図、第16図はロックレバー19の回
動状態を示すカム駆動系の状態図、第17図、第18図はメ
インレバー18のロック状態を示すカム駆動系の状態図、
第19図はヘッド基板21が再生位置にある時のメカニズム
回転系を示す構成図、第20図は再生状態を示すメカニズ
ム回転系の側面図、第21図、第22図は早送りロッド24の
ロック状態を示すカム駆動系の状態図、第23図〜第25図
は早送り、巻戻し切換機構を示す構成図、第26図は早送
り状態を示すメカニズム回転系の側面図、第27図は巻戻
し状態を示すメカニズム回転系の側面図、第28図、第29
図は再生動作時に早送り,巻戻し動作の阻止機構を示す
構成図である。 1……メカ基板、2……モータ、3……モータプーリ、
4……キャプスタンベルト、5……フライホイール、5b
……キャプスタンギア、6……キャプスタン、7……早
送りベルト、8……メインプーリ、8a……メインプーリ
軸、8b……巻取りギア、8c……早送りギア、9……巻取
り中継ギア、10……早送り中継ギア、11……巻取りリー
ル台、11a……フリクションギア、11b……巻取りリール
台ギア、12……供給リール台、12a……供給リール台ギ
ア、13……メインギア、14……ピンチローラ、14a……
ピンチローラばね、15……ソレノイド、16……トリガー
レバー、18……メインレバー、19……ロックレバー、20
……ヘッドブロック、21……ヘッド基板、23……ヘッド
基板ばね、24……早送りロッド、26……モードスイッ
チ、27……マイクロコンピュータ等、28……停止用操作
スイッチ、29……再生用操作スイッチ、30……早送り用
操作スイッチ、31……巻戻し用操作スイッチ、32……巻
取りアーム、33……巻取りアームばね、34……早送り選
択レバー、35……早送り選択ロッド、36……早送りレバ
ー、37……早送りレバーばね、38……早送りアーム。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドを載置し、停止位置と再生位置
    を往復動作可能な第1の基板と、早送り、巻戻し機構と
    連動し、停止位置と早送り位置、巻戻し位置を往復動作
    可能な第2の基板と、モータの回転動力の伝達によって
    前記第1の基板を動作させる第1のカムおよび前記第2
    の基板を動作させる第2のカムを有する回転体と、一端
    はソレノイドと連結され、他端は前記回転体に設けられ
    た係止部と係合する第1の係合レバーと、一端は前記回
    転体に設けられた第3のカムと係合し、他端は再生状態
    で前記第1の係合レバーに設けられた係止部と係合し、
    かつ前記第1の基板を再生位置に係合保持する保持部を
    有する第2の係合レバーと、前記第1、第2の基板が各
    々停止位置から各動作位置に移動する際に動作し、前記
    ソレノイドを作動させるスイッチとを備え、第1の動作
    モードでは前記第1の基板が前記第1の係合レバーによ
    り位置規制された前記第2の係合レバーにより再生位置
    に係合保持された際、前記第1の基板と前記回転体の第
    1のカムとの係合を解き、かつ前記第2の係合レバーに
    より前記第2の基板の早送り、巻戻し機構との連動を阻
    止するように構成し、第2の動作モードでは前記ソレノ
    イドの通電制御により前記第1の係合レバーによる第2
    の係合レバーの位置規制がなくなり、前記第1の基板が
    前記第2の係合レバーにより再生位置に係合保持され
    ず、前記第1の基板と前記回転体の第1のカムとの係合
    を継続し、かつ前記第2の係合レバーによる前記第2の
    基板の早送り、巻戻し機構との連動阻止を解除するよう
    に構成したことを特徴とするテープレコーダ。
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