JPH0471552A - 義歯アタッチメント - Google Patents
義歯アタッチメントInfo
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Landscapes
- Dental Prosthetics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は磁気吸引力を利用した義歯アタッチメントに係
り、詳しくは歯根部に埋設される根面板上面に接着され
た軟磁性合金からなる保持板と義歯床内に埋設される磁
性体とからなり、吸着力と耐食性に優れかつ磁性体が義
歯から抜け落ちるのを防止した義歯アタッチメントに関
する。
り、詳しくは歯根部に埋設される根面板上面に接着され
た軟磁性合金からなる保持板と義歯床内に埋設される磁
性体とからなり、吸着力と耐食性に優れかつ磁性体が義
歯から抜け落ちるのを防止した義歯アタッチメントに関
する。
[従来の技術]
従来、磁気吸引力を利用した義歯としては、例えば第8
図および第9図に示されるものが提案されている(特開
昭62−231653号公報)、この義歯は、歯槽91
内の根92に埋設した磁性材料からなる根面板93に対
向するように、義歯部95を設けたものである。しかし
て、この義歯部95は、下方にプラスチック等からなる
義歯床94を有し、註義歯床94内には前記根面板93
に対向する位置に磁性体8を有している。
図および第9図に示されるものが提案されている(特開
昭62−231653号公報)、この義歯は、歯槽91
内の根92に埋設した磁性材料からなる根面板93に対
向するように、義歯部95を設けたものである。しかし
て、この義歯部95は、下方にプラスチック等からなる
義歯床94を有し、註義歯床94内には前記根面板93
に対向する位置に磁性体8を有している。
該磁性体8は第9図に示すごとく、上方部に突起83を
有するステンレス鋼製ケース81の中に磁石82を配置
したものである。しかして、上記磁石82としては、強
力な磁力を有するSM(サマリウム)−Co(コバルト
)系の希土類磁石が用いられている。
有するステンレス鋼製ケース81の中に磁石82を配置
したものである。しかして、上記磁石82としては、強
力な磁力を有するSM(サマリウム)−Co(コバルト
)系の希土類磁石が用いられている。
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、従来の磁石は、いずれもその磁石吸引力
が200g〜300g程度と低い。この吸引力は、旧来
より多用されている生歯間にバネで機械的に保持する場
合の500g以上の力に対して低い。
が200g〜300g程度と低い。この吸引力は、旧来
より多用されている生歯間にバネで機械的に保持する場
合の500g以上の力に対して低い。
また、磁石は口腔内で腐食し易いため、希土類磁石が口
腔内に露出している場合には、磁石が錆びて急速な吸引
力の減衰と共に安全上も問題があった。また、防錆のた
めに前記公報のごとく、ステンレス鋼等の非磁性合金の
ケースで磁石体全体を被覆した場合には、磁石と根面板
との間に非磁性合金が介在するため、吸引力が低下して
しまう。
腔内に露出している場合には、磁石が錆びて急速な吸引
力の減衰と共に安全上も問題があった。また、防錆のた
めに前記公報のごとく、ステンレス鋼等の非磁性合金の
ケースで磁石体全体を被覆した場合には、磁石と根面板
との間に非磁性合金が介在するため、吸引力が低下して
しまう。
かかる問題点に鑑み、発明者算は先に、根面板に対して
垂直な一対のヨークの間に希土類磁石の磁石を配置し、
かつ該磁石力下面に非磁性合金のスペーサを配置し、ヨ
ークとスペーサの根面板側を除いてキャップで被冠した
磁性体とからなる義歯アタッチメントを提案した。
垂直な一対のヨークの間に希土類磁石の磁石を配置し、
かつ該磁石力下面に非磁性合金のスペーサを配置し、ヨ
ークとスペーサの根面板側を除いてキャップで被冠した
磁性体とからなる義歯アタッチメントを提案した。
発明者等の前記提案に係る義歯アタッチメントは、一対
のヨークには軟磁性合金を用いているので、2つのヨー
クと根面板の間に磁気回路が形成され、大きな吸引力を
発生することができる。また、スペーサおよびキャップ
はヨークと根面板の間に介在せず、かつ非磁性合金によ
り構成しているので、強い吸引力を確保できる。また、
根面板の上面に13Cr−2Mo、17Cr−2Mo等
の軟磁性合金からなる保持板を接着すれば、さらに吸引
力を向上できる。
のヨークには軟磁性合金を用いているので、2つのヨー
クと根面板の間に磁気回路が形成され、大きな吸引力を
発生することができる。また、スペーサおよびキャップ
はヨークと根面板の間に介在せず、かつ非磁性合金によ
り構成しているので、強い吸引力を確保できる。また、
根面板の上面に13Cr−2Mo、17Cr−2Mo等
の軟磁性合金からなる保持板を接着すれば、さらに吸引
力を向上できる。
しかしながら、義歯アタッチメントの磁性体はほぼ円柱
状の小さな部品であり、側面に出っ張りが無いので、義
歯に埋め込んで長年使用している間に、磁性体が義歯か
ら抜け落ちることがある。
状の小さな部品であり、側面に出っ張りが無いので、義
歯に埋め込んで長年使用している間に、磁性体が義歯か
ら抜け落ちることがある。
また、従来においては、根面板側におけるキャンプとヨ
ークおよびスペーサとの境界面およびヨークとスペーサ
の境界面はろう付けによるか接着剤また樹脂により接着
するものであった。
ークおよびスペーサとの境界面およびヨークとスペーサ
の境界面はろう付けによるか接着剤また樹脂により接着
するものであった。
境界面をろう付けにより接着する場合は、電食によって
ヨークが腐食するおそれがあり、各部材との密着性が不
安定でろう材が剥離することがある。また、ろう流れの
不良により隙間が残りシールが不完全になることがあり
、そのためその隙間から腐食が進行する。さらに、ろう
材は強度が弱いため、強い外部応力が作用すると接合部
が剥離することがある。
ヨークが腐食するおそれがあり、各部材との密着性が不
安定でろう材が剥離することがある。また、ろう流れの
不良により隙間が残りシールが不完全になることがあり
、そのためその隙間から腐食が進行する。さらに、ろう
材は強度が弱いため、強い外部応力が作用すると接合部
が剥離することがある。
接着剤、例えばコンポジット系レジン(通称:バナビア
)、スーパーボンドまた樹脂を用いて境界面を接合する
場合は、接合部そのものが耐久性に劣り、長期に亙る唾
液の侵入を完全に防ぐことができない。
)、スーパーボンドまた樹脂を用いて境界面を接合する
場合は、接合部そのものが耐久性に劣り、長期に亙る唾
液の侵入を完全に防ぐことができない。
一方、キャップを無しにしてアタッチメント全体を金、
銀またはニッケルめっきをするという方策があるが、こ
の方策ではめっきが剥離しやすく、長期間に互って防食
作用を維持することが困難である。
銀またはニッケルめっきをするという方策があるが、こ
の方策ではめっきが剥離しやすく、長期間に互って防食
作用を維持することが困難である。
本発明は、根面板に取り付けた保持板と根面板に対して
垂直な一対のヨークの間に希土類磁石の磁石体を配置し
、かつ該磁石体の下面に非磁性合金のスペーサを配置し
、ヨークとスペーサの根面板側を除いてキャップで被冠
した磁性体とからなる義歯アタッチメントにおける義歯
からの磁性体の抜け落ちおよびキャップとヨークおよび
スペーサとの接合部、ヨークとスペーサの接合部におけ
る前記のごとき問題点に鑑みてなされたものであって、
小型で高吸引力を有し唾液による腐食から完全にシール
するとともに、強度および耐久力に優れ、義歯からの抜
けおちを防止した義歯アタッチメントを提供することを
目的とする。
垂直な一対のヨークの間に希土類磁石の磁石体を配置し
、かつ該磁石体の下面に非磁性合金のスペーサを配置し
、ヨークとスペーサの根面板側を除いてキャップで被冠
した磁性体とからなる義歯アタッチメントにおける義歯
からの磁性体の抜け落ちおよびキャップとヨークおよび
スペーサとの接合部、ヨークとスペーサの接合部におけ
る前記のごとき問題点に鑑みてなされたものであって、
小型で高吸引力を有し唾液による腐食から完全にシール
するとともに、強度および耐久力に優れ、義歯からの抜
けおちを防止した義歯アタッチメントを提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段]
発明者等は前記問題を解決するため、義歯からの磁性体
の抜け落ち抵抗について鋭意検討を重ね、抜け落ちを防
止する手段として、磁性体の側面に凹凸を設けることを
@想し本発明を完成した。
の抜け落ち抵抗について鋭意検討を重ね、抜け落ちを防
止する手段として、磁性体の側面に凹凸を設けることを
@想し本発明を完成した。
また、キャンプとヨークおよびスペーサとの接き部、ヨ
ークとスペーサの接合部における充分な防錆力を確保す
るためには、ろう付けによらずに溶接により接合すると
ともに、接合部の部材同志の充分な溶は込みが必要であ
るとの着想を得た。
ークとスペーサの接合部における充分な防錆力を確保す
るためには、ろう付けによらずに溶接により接合すると
ともに、接合部の部材同志の充分な溶は込みが必要であ
るとの着想を得た。
本発明はかかる知見に基づいて接合部に溶接を適用する
ことによって本発明を完成した。
ことによって本発明を完成した。
本発明の義歯アタッチメントは、その第1発明として、
歯根部に埋設した根面板の磁性体側に接着した軟磁性合
金からなる保持板と、前記根面板に対向するよう義歯床
内に埋設される磁性体とからなる義歯アタッチメントで
あって、 該磁性体は、根面板側に設けた耐食非磁性合金からなる
スペーサと、前記スペーサを挟持して前記根面板側に向
けて立設した耐食軟磁性合金からなる一対のヨークと、
前記スペーサの反根面側にS極とN極を前記両ヨークに
対向させて設けた磁石と、前記磁石と前記一対のヨーク
および前記スペーサの根面板側を除いて被冠したキャッ
プとよりなる磁性体である義歯アタッチメントにおいて
、前記磁性体の前記キャップの側面に凹凸を設け前記磁
性体が義歯から抜け落ちるのを防止したことを要旨とす
る。
歯根部に埋設した根面板の磁性体側に接着した軟磁性合
金からなる保持板と、前記根面板に対向するよう義歯床
内に埋設される磁性体とからなる義歯アタッチメントで
あって、 該磁性体は、根面板側に設けた耐食非磁性合金からなる
スペーサと、前記スペーサを挟持して前記根面板側に向
けて立設した耐食軟磁性合金からなる一対のヨークと、
前記スペーサの反根面側にS極とN極を前記両ヨークに
対向させて設けた磁石と、前記磁石と前記一対のヨーク
および前記スペーサの根面板側を除いて被冠したキャッ
プとよりなる磁性体である義歯アタッチメントにおいて
、前記磁性体の前記キャップの側面に凹凸を設け前記磁
性体が義歯から抜け落ちるのを防止したことを要旨とす
る。
また、第2発明は第1発明の耐食性と耐久性を改善する
ため、前記磁性体の前記キャップ、前記ヨークおよび前
記スペーサの根面板側の境界面を溶接によって接合した
ことを要旨とする。
ため、前記磁性体の前記キャップ、前記ヨークおよび前
記スペーサの根面板側の境界面を溶接によって接合した
ことを要旨とする。
磁性体に用いる磁石としては、最大エルネギ−積が20
MGOe(メガ・ガウス・エルステッド)以上である希
土類磁石を用いることが好ましい。
MGOe(メガ・ガウス・エルステッド)以上である希
土類磁石を用いることが好ましい。
これにより、約500g以上の吸引力を有する義歯アタ
ッチメントとすることができる。かかる希土類磁石とし
ては、SmCo5.5II2CO17などのS輸−Co
系合金、Nb−Fe−B系合金などがある。
ッチメントとすることができる。かかる希土類磁石とし
ては、SmCo5.5II2CO17などのS輸−Co
系合金、Nb−Fe−B系合金などがある。
また、ヨークおよび保持板の軟磁性合金としては、飽和
磁束密度13000G以上、透磁率3000以上のもの
を用いることが好ましい、かかる特性を有するヨークお
よび保持板の軟磁性合金としては、純鉄、13Cr−2
Mo鋼、17Cr−2Molなどがある。また、ヨーク
および保持板の軟磁性合金の飽和磁束密度が20000
G以上の場合には、更に吸引力が増大する。かかる軟磁
性合金としては純鉄がある。なお、第5図および第6図
に飽和磁束密度および最大エルネギ−積と吸引力の関係
を示した。
磁束密度13000G以上、透磁率3000以上のもの
を用いることが好ましい、かかる特性を有するヨークお
よび保持板の軟磁性合金としては、純鉄、13Cr−2
Mo鋼、17Cr−2Molなどがある。また、ヨーク
および保持板の軟磁性合金の飽和磁束密度が20000
G以上の場合には、更に吸引力が増大する。かかる軟磁
性合金としては純鉄がある。なお、第5図および第6図
に飽和磁束密度および最大エルネギ−積と吸引力の関係
を示した。
磁性体のキャップ14の側面に取り付ける凹凸97は、
義歯からの抜け落ちを防止する程度のものであれば、そ
の形状や取り付は方法を問わない。
義歯からの抜け落ちを防止する程度のものであれば、そ
の形状や取り付は方法を問わない。
例えば、第1図(a)に示すように、キャップの側面に
異物を付着しても良く、また第1図(b)に示すように
、キャップの側面に単に凹凸97を設けるだけでも簀<
、第1図(c)に示すように、溶接により穴をあけるも
のでも良い。
異物を付着しても良く、また第1図(b)に示すように
、キャップの側面に単に凹凸97を設けるだけでも簀<
、第1図(c)に示すように、溶接により穴をあけるも
のでも良い。
また、本発明の義歯アタッチメントにおいては、接合部
の溶接はレーザ溶接または電子ビーム溶接を用いること
ができるが、溶接による溶は込み深さが0.02餉纏以
上であって、スペーサの高さ以下とすることが好ましい
。接合部の溶接の溶は込み深さが0.02mm以下であ
ると、接合部の充分な強度が得られず また唾液に対す
るシール性が確保できないからである。逆に、接ぎ部の
溶接力漕は込み深さがスペーサの高さ以上になると、磁
石体に溶接の熱影響が及び磁性体の磁気特性を劣化する
からである。
の溶接はレーザ溶接または電子ビーム溶接を用いること
ができるが、溶接による溶は込み深さが0.02餉纏以
上であって、スペーサの高さ以下とすることが好ましい
。接合部の溶接の溶は込み深さが0.02mm以下であ
ると、接合部の充分な強度が得られず また唾液に対す
るシール性が確保できないからである。逆に、接ぎ部の
溶接力漕は込み深さがスペーサの高さ以上になると、磁
石体に溶接の熱影響が及び磁性体の磁気特性を劣化する
からである。
なお、本発明においては、スペーサ高さは005〜1.
0mmとすることが好ましい。スペーサ高さが0.05
n+i以下であると充分な耐摩耗性を確保することが困
難であり、従ってシール性および接合部の充分な強度も
得られない、しかし、スペーサ高さが1.0m+mを超
えると、磁気吸引力が充分でなくなる。
0mmとすることが好ましい。スペーサ高さが0.05
n+i以下であると充分な耐摩耗性を確保することが困
難であり、従ってシール性および接合部の充分な強度も
得られない、しかし、スペーサ高さが1.0m+mを超
えると、磁気吸引力が充分でなくなる。
また、接合部の耐食性を向上させるため、ヨークには重
量比でC;0.03%以下、Cr;11〜30%、Mo
;4%以下の耐食軟磁性合金を用い、スペーサおよびキ
ャップにはTiまたはTi合金もしくはC;0.03%
以下の非磁性ステンレス鋼を用いることが好ましい、な
お、耐食軟磁性合金には必要に応じてNbまたはTiを
添加することも可能である。
量比でC;0.03%以下、Cr;11〜30%、Mo
;4%以下の耐食軟磁性合金を用い、スペーサおよびキ
ャップにはTiまたはTi合金もしくはC;0.03%
以下の非磁性ステンレス鋼を用いることが好ましい、な
お、耐食軟磁性合金には必要に応じてNbまたはTiを
添加することも可能である。
[作用]
本発明の義歯アタッチメントの磁性体のキャンプの側面
に凹凸を設けたので、磁性体を義歯に埋設した場合に、
義歯から磁性体が抜け落ちることが防止される。
に凹凸を設けたので、磁性体を義歯に埋設した場合に、
義歯から磁性体が抜け落ちることが防止される。
本発明の義歯アタッチメントの磁性体は、キャップとヨ
ークおよびスペーサとの接合部、ヨークとスペーサの接
合部を溶接により相接する両部材を完全に溶は込ませて
接合したので、境界面が消失し、唾液の侵入を完全に防
ぐことができる。これにより磁性体は唾液の侵入による
腐食から完全に保護される。また、接合部の耐食性は、
母材と同等かそれ以上となり、接合部からの腐食、電食
のおそれはない。
ークおよびスペーサとの接合部、ヨークとスペーサの接
合部を溶接により相接する両部材を完全に溶は込ませて
接合したので、境界面が消失し、唾液の侵入を完全に防
ぐことができる。これにより磁性体は唾液の侵入による
腐食から完全に保護される。また、接合部の耐食性は、
母材と同等かそれ以上となり、接合部からの腐食、電食
のおそれはない。
さらに、接合部の強度はろう付けに比較して高く、機械
的応力による破損がなく、また接合部が摩滅するおそれ
がない。また、接合部は耐久力が優れ、非常に長期に亙
って耐食性は安定し、剥離のおそれもない。
的応力による破損がなく、また接合部が摩滅するおそれ
がない。また、接合部は耐久力が優れ、非常に長期に亙
って耐食性は安定し、剥離のおそれもない。
[実施例]
本発明の実施例について従来例と共に説明し、本発明の
効果を明らかにする。
効果を明らかにする。
先ず、本発明が適用される義歯アタッチメントの構造に
ついて説明する。第3図は本発明が適用される義歯アタ
ッチメントの断面図、第4図は磁性体の分解斜視図であ
る。スペーサ13は耐食非磁性合金からなり、磁性体1
0の根面板側の中央を横断するように配置され、その両
側には耐食軟磁性合金からなる一対のヨーク11.11
が根面板93に向けて立設され、スペーサ13を挟持す
る形となっている。磁石12は一対のヨーク11.11
の間に嵌挿され、一方のヨーク11にN極が、他方のヨ
ーク11にS極が相接するようにしてスペーサ13の上
に配置されている。キャップ14は耐食非磁性合金から
なり、スペーサ13、ヨーク11.11および磁石12
が組み合わされて一体となったものを、根面板に対面す
る下面を除いて全周面を覆っている。また、根面板93
の上面には保持板96が鏡検により接着されている。
ついて説明する。第3図は本発明が適用される義歯アタ
ッチメントの断面図、第4図は磁性体の分解斜視図であ
る。スペーサ13は耐食非磁性合金からなり、磁性体1
0の根面板側の中央を横断するように配置され、その両
側には耐食軟磁性合金からなる一対のヨーク11.11
が根面板93に向けて立設され、スペーサ13を挟持す
る形となっている。磁石12は一対のヨーク11.11
の間に嵌挿され、一方のヨーク11にN極が、他方のヨ
ーク11にS極が相接するようにしてスペーサ13の上
に配置されている。キャップ14は耐食非磁性合金から
なり、スペーサ13、ヨーク11.11および磁石12
が組み合わされて一体となったものを、根面板に対面す
る下面を除いて全周面を覆っている。また、根面板93
の上面には保持板96が鏡検により接着されている。
以上の構成からなる義歯アタッチメントについて、本発
明PAA〜Cとして、第1図(a) (b) (c)に
示す凹凸の付は方でキャンプ14の側面に凹凸97を設
け、第1表〜第3表に示すような各部品の寸法、磁気特
性および材料を3通り選んで、レーザ溶接により接合し
た。
明PAA〜Cとして、第1図(a) (b) (c)に
示す凹凸の付は方でキャンプ14の側面に凹凸97を設
け、第1表〜第3表に示すような各部品の寸法、磁気特
性および材料を3通り選んで、レーザ溶接により接合し
た。
また、比較例りとして構造は本発明品と同じであるが、
キャップ14の側面に凹凸97を設けていない義歯アタ
ッチメントについても、第4表に示す各部の寸法、磁気
特性および材料により、レーザ溶接により接合して調製
した。
キャップ14の側面に凹凸97を設けていない義歯アタ
ッチメントについても、第4表に示す各部の寸法、磁気
特性および材料により、レーザ溶接により接合して調製
した。
さらに、従来例として、構造および材質の異なる義歯ア
タッチメント(従来例EおよびF)についても、第5表
および第6表に示す各部材の寸法、磁気特性および材料
により、歯科用接着剤により接着した。なお、従来例E
の義歯アタッチメントの磁性体は第6図に示すごとく、
断面逆U字のヨーク71と、その中に上下方向にS極と
N極を配した磁石72とよりなる。磁石72は保持板9
6を接着した根面板93と直接接触する状態にある。
タッチメント(従来例EおよびF)についても、第5表
および第6表に示す各部材の寸法、磁気特性および材料
により、歯科用接着剤により接着した。なお、従来例E
の義歯アタッチメントの磁性体は第6図に示すごとく、
断面逆U字のヨーク71と、その中に上下方向にS極と
N極を配した磁石72とよりなる。磁石72は保持板9
6を接着した根面板93と直接接触する状態にある。
また、従来例Fの義歯アタッチメントは第7図に示すご
とく、前記従来例Eと同じtllI造の磁性体に保持板
1)6と対向する部分全面に、非磁性箔73を配設した
ものである。
とく、前記従来例Eと同じtllI造の磁性体に保持板
1)6と対向する部分全面に、非磁性箔73を配設した
ものである。
以上のようにして調製した本発明例、比較例および従来
例の義歯アタッチメントについて、吸弓力、耐食性、耐
摩耗性および義歯からの磁性体の抜け落ちの程度につい
て測定し、測定結果を第7表に示した。
例の義歯アタッチメントについて、吸弓力、耐食性、耐
摩耗性および義歯からの磁性体の抜け落ちの程度につい
て測定し、測定結果を第7表に示した。
耐食性については、磁性体を37℃の人口唾液中に、1
000時間浸漬した後の変色度で評価し、変色しなかっ
たものについては○、変色が見られたものは×で示した
。
000時間浸漬した後の変色度で評価し、変色しなかっ
たものについては○、変色が見られたものは×で示した
。
耐摩耗性については、根面板と磁性体とを5゜Ogの荷
重で1000回擦った後のアタッチメント側表面の状態
を以て評価し、耐摩耗性が優秀で変化のなかったものに
ついては○で、欠けた部分の見られたものについては×
で示した。
重で1000回擦った後のアタッチメント側表面の状態
を以て評価し、耐摩耗性が優秀で変化のなかったものに
ついては○で、欠けた部分の見られたものについては×
で示した。
吸引力については、磁性体と根面板との間の磁気吸引力
(g)を測定した。
(g)を測定した。
義歯からの磁性体の抜け落ちの程度は、キャップ(No
A”D)またはヨーク(NoEおよびF)のみの側面に
凹凸を付けて専用治具に接着し、50kgの重量で引張
試験を行って評価した。抜け落ちなかったものについて
はO1抜け落ちたものについては×で示した。
A”D)またはヨーク(NoEおよびF)のみの側面に
凹凸を付けて専用治具に接着し、50kgの重量で引張
試験を行って評価した。抜け落ちなかったものについて
はO1抜け落ちたものについては×で示した。
(以下余白)
第7表の測定結果に示したように、第5表の従来例Eお
よび第6表の従来例Fは、吸引力が200〜300gと
低く、接合部が共に接着剤付けであるため、耐食性、耐
摩耗性が共に劣る。
よび第6表の従来例Fは、吸引力が200〜300gと
低く、接合部が共に接着剤付けであるため、耐食性、耐
摩耗性が共に劣る。
これに対して本発明例である第1表〜第3表の発明例A
〜Cおよび比較例りは、キヤ・ンブ、ヨークおよびスペ
ーサの根面板側の境界面を溶接したことにより、耐食性
および耐摩耗性がいずれも優れており、吸引力も700
g以上と優れている。
〜Cおよび比較例りは、キヤ・ンブ、ヨークおよびスペ
ーサの根面板側の境界面を溶接したことにより、耐食性
および耐摩耗性がいずれも優れており、吸引力も700
g以上と優れている。
義歯からの磁性体の抜け落ちの程度に関しては、比較例
D、従来例EおよびFは側面に凹凸を設けなかったので
、いずれも義歯から抜け落ちたのに対し、本発明に係る
義歯アタッチメントである本発明例A〜Cはキャップの
側面に凹凸を設けたので、いずれも抜け落ちが無く、本
発明の効果が確認された。
D、従来例EおよびFは側面に凹凸を設けなかったので
、いずれも義歯から抜け落ちたのに対し、本発明に係る
義歯アタッチメントである本発明例A〜Cはキャップの
側面に凹凸を設けたので、いずれも抜け落ちが無く、本
発明の効果が確認された。
[発明の効果]
本発明は、根面板に接着した保持板と根面板に対して垂
直な一対のヨークの間に希土類磁石の磁石体を配置し、
かつ該磁石体の下面に非磁性合金のスペーサを配置し、
ヨークとスペーサの根面板側を除いてキャップで被冠し
た磁性体とからなる義歯アタッチメントにおいて、磁性
体のキャップの側面に凹凸を設け磁性体が義歯から抜け
落ちるのを防止すると共に、磁性体のキャップ、ヨーク
およびスペーサの根面板側の境界面を溶接によって接合
したことを特徴とするものであって、設けられた凹凸に
より磁性体の義歯からの抜け落ちが完全に防止され、さ
らに磁性体の各部材の境界部が完全に消失するように接
合部が溶は込むので、完全な防水性が得られ、磁石体が
腐食から保護される。また、接合部は耐食性に優れ、充
分な強度を有し、耐―耗性に優れる。
直な一対のヨークの間に希土類磁石の磁石体を配置し、
かつ該磁石体の下面に非磁性合金のスペーサを配置し、
ヨークとスペーサの根面板側を除いてキャップで被冠し
た磁性体とからなる義歯アタッチメントにおいて、磁性
体のキャップの側面に凹凸を設け磁性体が義歯から抜け
落ちるのを防止すると共に、磁性体のキャップ、ヨーク
およびスペーサの根面板側の境界面を溶接によって接合
したことを特徴とするものであって、設けられた凹凸に
より磁性体の義歯からの抜け落ちが完全に防止され、さ
らに磁性体の各部材の境界部が完全に消失するように接
合部が溶は込むので、完全な防水性が得られ、磁石体が
腐食から保護される。また、接合部は耐食性に優れ、充
分な強度を有し、耐―耗性に優れる。
第1図(aHbHc)はキャップの側面に凹凸を設け実
施例を示す斜視図、第2図は本発明が適用される義歯ア
タッチメントの断面図、第3図は第2図の磁性体の分解
斜視図、第4図および第5図は飽和磁束密度および最大
エルネギ−積と吸引力との関係を示す線図、第6図およ
び第7図は従来のnmアタッチメントの基本構造を説明
する断面図、第8図は従来の義歯の断面図、第9図は従
来め義歯アタフチメントの磁性体の断面図である。 1− 義歯アタッチメント、10・・ 磁性体、11・
・・ヨーク、12・ 磁石、13・・・スペーサ、1
4・・・キャップ、91・歯槽、93・・・根面板、9
4・・・義歯床、95 ・・義歯部、96・・・保持板
、97・凹凸、8・・・従来の義歯アタッチメントの磁
性体 第8図 第1図 第4図 飽和磁束密度(にG) 最大エネルギー積詞GOe) 襖2図 第3図 塘6図 第7図 団テ〒ぞ;96
施例を示す斜視図、第2図は本発明が適用される義歯ア
タッチメントの断面図、第3図は第2図の磁性体の分解
斜視図、第4図および第5図は飽和磁束密度および最大
エルネギ−積と吸引力との関係を示す線図、第6図およ
び第7図は従来のnmアタッチメントの基本構造を説明
する断面図、第8図は従来の義歯の断面図、第9図は従
来め義歯アタフチメントの磁性体の断面図である。 1− 義歯アタッチメント、10・・ 磁性体、11・
・・ヨーク、12・ 磁石、13・・・スペーサ、1
4・・・キャップ、91・歯槽、93・・・根面板、9
4・・・義歯床、95 ・・義歯部、96・・・保持板
、97・凹凸、8・・・従来の義歯アタッチメントの磁
性体 第8図 第1図 第4図 飽和磁束密度(にG) 最大エネルギー積詞GOe) 襖2図 第3図 塘6図 第7図 団テ〒ぞ;96
Claims (2)
- (1)歯根部に埋設した根面板の磁性体側に接着した軟
磁性合金からなる保持板と、前記根面板に対向するよう
義歯床内に埋設される磁性体とからなる義歯アタッチメ
ントであって、 前記磁性体は、根面板側に設けた耐食非磁性合金からな
るスペーサと、前記スペーサを挟持して前記根面板側に
向けて立設した耐食軟磁性合金からなる一対のヨークと
、前記スペーサの反根面側にS極とN極を前記両ヨーク
に対向させて設けた磁石と、前記磁石と前記一対のヨー
クおよび前記スペーサの根面板側を除いて被冠したキャ
ップとよりなる磁性体である義歯アタッチメントにおい
て、 前記磁性体の前記キャップの側面に凹凸を設け前記磁性
体が義歯から抜け落ちるのを防止したことを特徴とする
義歯アタッチメント。 - (2)前記磁性体の前記キャップ、前記ヨークおよび前
記スペーサの根面板側の境界面を溶接によつて接合した
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の義歯ア
タッチメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18214090A JPH0471552A (ja) | 1990-07-10 | 1990-07-10 | 義歯アタッチメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18214090A JPH0471552A (ja) | 1990-07-10 | 1990-07-10 | 義歯アタッチメント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0471552A true JPH0471552A (ja) | 1992-03-06 |
Family
ID=16113051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18214090A Pending JPH0471552A (ja) | 1990-07-10 | 1990-07-10 | 義歯アタッチメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0471552A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63122449A (ja) * | 1986-09-15 | 1988-05-26 | アンドレ.ガレル | 着脱可能の義歯用保磁装置 |
JPS63281645A (ja) * | 1987-04-30 | 1988-11-18 | コマドゥール ソシエテ アノニム | 磁気組立て装置 |
JPH01303145A (ja) * | 1988-06-01 | 1989-12-07 | Aichi Steel Works Ltd | 義歯アタッチメント |
-
1990
- 1990-07-10 JP JP18214090A patent/JPH0471552A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63122449A (ja) * | 1986-09-15 | 1988-05-26 | アンドレ.ガレル | 着脱可能の義歯用保磁装置 |
JPS63281645A (ja) * | 1987-04-30 | 1988-11-18 | コマドゥール ソシエテ アノニム | 磁気組立て装置 |
JPH01303145A (ja) * | 1988-06-01 | 1989-12-07 | Aichi Steel Works Ltd | 義歯アタッチメント |
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