JP2509797B2 - 義歯アタッチメント - Google Patents

義歯アタッチメント

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義信 本蔵
貴信 田中
一生 荒井
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、磁気吸引力を利用して義歯を歯根部に着脱
自在に装着させる義歯アタッチメントに関する。
背景技術 従来より、磁気吸引力を利用した義歯として、歯槽内
の歯根の頂部に植設した磁性材料からなる根面板に対向
するように、義歯部を設けたものが知られている(特開
昭62-231653号公報)。ここでの義歯部は、プラスチッ
クなどからなる義歯床を有し、該義歯床内には前記根面
板に対向する位置に磁性体が埋設されている。この磁性
体は、ステンレス鋼製ケースの中に磁石を配置したもの
であって、磁石として、強力な磁力を有するSm(サマリ
ウム)−Co(コバルト)系の希土類磁石が用いられてい
る。
しかしながら、上記のような従来の磁石は、その吸引
力が200gf〜300gf程度であって、旧来より多用されてい
る生歯間にばねで機械的に保持する場合の500gf以上の
力と比較して著しく低い。
また、磁石は口腔内で腐食しやすいため、希土類磁石
が口腔内に露出している場合には、磁石が錆びることに
より吸引力が急速に減衰するとともに安全上も問題があ
った。その反面、防錆のために上記公報のごとく、ステ
ンレス鋼などの非磁性合金のケースで磁石全体を被覆し
た場合には、磁石と根面板との間に非磁性合金が介在す
るため、吸引力が低下してしまう。
かかる問題に鑑み本発明者等は、例えば図11及び図12
に示すように、根面板80に向けて立設した耐食軟磁性合
金からなる一対のヨーク81、82と、該一対のヨーク81、
82間において根面板80側に設けた耐食非磁性合金からな
るスペーサ83と、該スペーサ83の反根面板側にS極とN
極とを両ヨーク81、82に対向させて設けた磁石体84と、
根面板側を除き磁石体84、一対のヨーク81、82及びスペ
ーサ83を一体的に包囲するように被冠した耐食非磁性合
金からなるキャップ85とから構成された義歯アタッチメ
ントを提案した(特開平1-303145号公報、米国特許第5,
013,243号等)。
この提案に係る義歯アタッチメントは、一対のヨーク
81、82及び根面板が軟磁性合金からなり、それらを介し
て磁気回路が形成されることにより、各ヨーク81、82と
根面板との間に大きな吸引力を発生させることができ
る。また、スペーサ83及びキャップ85がヨーク81、82と
根面板との間に介在せず、かつ非磁性合金からなるの
で、強い吸引力を確保することができる。さらには、義
歯アタッチメント本体の大きさを所定の範囲となるよう
に構成することによって単位体積当たりの磁気吸引力を
向上させることができ、これにより義歯アタッチメント
本体の体積を縮小させ、小型化することもできる。
しかしながら、上記提案のような構造の義歯アタッチ
メントは、大きさを所定の範囲となるように構成するこ
とにより小型化を図った場合でも、その高さを1.5mm程
度にするのが限界となる。そのため、臨床的に高さ方向
の取付けスペースが充分でない場合には適用することが
できず、適用範囲を制限されるという問題が残存してい
る。
本発明は上記問題に鑑み案出されたものであり、その
目的は、大きな吸引力を具備するとともに、更に小型化
することができる義歯アタッチメントを提供することに
ある。
発明の開示 本発明者等は、上記目的を達成するため、前記従来の
義歯アタッチメントでは、根面板に向けて立設した一対
のヨークが磁石と接触して吸引力を発生している構造の
ため、小型化した場合(アタッチメント本体の高さを低
くした場合)に磁石とヨークとの接触面積が小さくな
り、高さにほぼ比例して低下してしまうことに着目し、
鋭意研究を重ねた。その結果、小型化しても磁石とヨー
クとの接触面積があまり小さくならない構造を開発し、
本発明を完成した。
即ち、本発明の義歯アタッチメントは、義歯部の頂部
に取付けられた根面板に植設される軟磁性合金からなる
板状のキーパと、該キーパと対向するよう義歯床に植設
され前記キーパと磁気吸引力により吸着するアタッチメ
ント本体とで構成される義歯アタッチメントであって、
前記アタッチメント本体は、キーパ側に配設された耐食
軟磁性合金からなる少なくとも一対のヨークと、該一対
のヨーク間に介装された耐食非磁性合金からなるスペー
サと、前記一方のヨークの反キーパ側とN極が対向する
とともに前記他方のヨークの反キーパ側とS極が対向
し、前記キーパに対して縦向きに一対の磁場を形成する
ように配設された磁石体と、キーパ側を除き前記磁石
体、前記一対のヨーク及び前記スペーサを一体的に包囲
するよう被冠された耐食非磁性合金からなるキャップと
から構成されていることを特徴とするものである。
本発明における磁石体は、N極及びS極が反対方向を
向くように並列状に配置した二つの磁石で構成したり、
或いはそれと同じ状態となるようにN極及びS極を二つ
ずつ着磁した一つの磁石で構成することができる。この
場合には、磁石の反キーパ側に第2のヨークを設け、該
ヨークに反キーパ側のN極及びS極が対向するように磁
石を配設する。二つの磁石で構成する場合には、表裏両
面側にN極及びS極を有する平板形状の二つの磁石を組
み合わせたり、或いは表裏両面側にN極及びS極を有す
るリング板形状の磁石と、その磁石の内側に同軸状に配
置される円板形状の磁石とを組み合わせて構成すること
ができる。また、磁石体は、U字形状の一つの磁石で構
成することができる。
磁石体としては、最大エネルギ積が20MGOe(メガ・ガ
ウス・エルステッド)以上である希土類磁石を用いるこ
とが好ましい。これにより、約500gf以上の吸引力を有
する義歯アタッチメントとすることができる。かかる希
土類磁石としては、SmCo5、Sm2Co17などのSm-Co系合
金、Nb-Fe−B系合金などがある。
また、ヨーク及びキーパの軟磁性合金としては、飽和
磁束密度12000G以上、透磁率3000以上のものを用いるこ
とが好ましい。かかる特性を有する軟磁性合金として
は、純鉄、13Cr-2Mo鋼、17Cr-2Mo鋼などがある。軟磁性
合金の飽和磁束密度が20000G以上の場合には、更に吸引
力が増大する。かかる軟磁性合金としては純鉄がある。
なお、軟磁性合金の飽和磁束密度と磁石体の最大エネ
ルギ積とを変えることによってその吸引力は変化する。
図9及び図10はその関係を示すものであり、両図に基づ
いて両特性を選択することにより500gf〜1000gfという
強い吸引力を得ることができる。
また、ヨークのキーパとの接触面には防錆のための表
面処理を施すのが好ましい。表面処理用の材料として
は、純鉄やパーメンジュールなどがある。
また、スペーサ及びキャップの非磁性合金としては、
透磁率1.2以下のものを用いることが好ましい。かかる
特性を有する非磁性合金としては、17Cr-12Ni-2Mo鋼、
チタン合金などがある。
さらに、耐食性及び耐摩耗性を高めるために、一対の
ヨーク、スペーサ及びキャップの各境界面は、溶接又は
ろう付けにより接合させることが好ましい。溶接により
接合させる場合には、充分な接合強度を得るために接合
面の溶接による溶け込み深さが0.02mm以上であることが
好ましい。
なお、本発明におけるアタッチメント本体は、内部の
基本的構造から逸脱しない範囲で、円柱状、楕円柱状、
多角柱状、異形柱状など任意の形状に形成することがで
きる。また、キーパは、アタッチメント本体の外周形状
に対応させて、円板状、多角形板状など任意の形状に形
成することができる。
次に、本発明の作用及び効果を説明する。
本発明の義歯アタッチメントは、アタッチメント本体
の一対のヨークがキーパに接触すると、それらを介して
磁気回路が形成され、各ヨークとキーパとの間に大きな
吸引力が発生する。この磁気回路は、一対のヨーク間に
介装されたスペーサと、磁石体、一対のヨーク及びスペ
ーサを一体的に包囲するように被冠したキャップとによ
って閉磁路化され、その大きな吸引力が確保される。
そして、本発明の義歯アタッチメントにおける磁石体
は、一方のヨークの反キーパ側とN極が対向するととも
に他方のヨークの反キーパ側とS極が対向し、キーパに
対して縦向きの磁場を形成するように配設されているた
め、強い吸引力を確保した上でアタッチメント本体の高
さ方向の短縮化が可能となる。
即ち、本発明及び前記従来の義歯アタッチメントにつ
いて、アタッチメント本体の高さと吸引力との関係を調
査したところ図8に示すような結果が得られた。図8に
示すように、従来の場合には、アタッチメント本体の高
さが低くなるにつれて吸引力がほぼ比例的に小さくな
り、さらにアッタチメント本体の高さが1.5mm以下では
急激にこの傾向が大きくなる。一方、本発明の場合に
は、アタッチメント本体の高さの低下に対する吸引力の
低下の割合が従来の場合よりも小さくなっており、小型
化しても大きな吸引力が得られる。
したがって、本発明の義歯アタッチメントによれば、
大きな吸引力を具備するとともに、従来のものより更に
小型化することができるため、臨床的な適用範囲の制限
を解消することができる。
また、本発明の義歯アタッチメントは、キャップ、一
対のヨーク及びスペーサにより磁石体が完全に密閉さ
れ、かつ磁石体がキーパと直接接触しない構造であるた
め、優れた耐食性と耐摩耗性とを得ることができる。
図面の簡単な説明 図1は実施例1に係る義歯アタッチメントの分解斜視
図である。
図2は実施例1に係る義歯アタッチメントの断面図で
ある。
図3は実施例1に係る義歯アタッチメントにより義歯
を歯根部に装着した状態の断面図である。
図4は実施例2に係る義歯アタッチメントの分解斜視
図である。
図5は実施例2に係る義歯アタッチメントのアタッチ
メント本体側から見た平面図である。
図6は図5のA−A線に相当する部分の断面図であ
る。
図7は実施例3に係る義歯アタッチメントの断面図で
ある。
図8は本発明及び従来の義歯アタッチメントにおける
アタッチメント本体と吸引力との関係を示す線図であ
る。
図9及び図10は軟磁性合金の飽和磁束密度と磁石体の
最大エネルギ積と吸引力との関係を示す線図である。
図11は従来の義歯アタッチメントの分解斜視図であ
る。
図12は図11のB−B線に相当する部分の断面図であ
る。
発明を実施するための最良の形態 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
(実施例1) 本実施例の義歯アタッチメントは、図1及び図2に示
すように、軟磁性合金からなる八角形板状のキーパ1
と、該キーパ1と磁気吸引力により吸着するアタッチメ
ント本体2とで構成されている。
アタッチメント本体2は、キーパ1側に配設された一
対の板状のヨーク21、22を有する。この一対のヨーク2
1、22の間には、各ヨーク21、22と同一厚さに形成され
た耐食非磁性合金からなるスペーサ23が介装されてい
る。
そして、一対のヨーク21、22の反キーパ側には、N極
及びS極が反対方向を向くよう並列状に二つの板状磁石
24、25が配置されている。一方の磁石24は、N極が一方
のヨーク21の反キーパ側の面に当接しており、他方の磁
石25は、S極が他方のヨーク22の反キーパ側の面に当接
している。二つの磁石24、25の反キーパ側には、各磁石
24、25のN極又はS極と当接するように板状の第2のヨ
ーク26が配設されている。
これら第2のヨーク26、両磁石24、25、一対のヨーク
21、22及びスペーサ23には、キーパ側を除く周囲を一体
的に包囲するように耐食非磁性合金からなるキャップ27
が被冠されている。そして、キーパ1と対向する側の各
ヨーク21、22、スペーサ23及びキャップ27の各境界面
は、溶接により溶け込み深さが0.02mm以上となるように
接合されている。また、一対のヨーク21、22のキーパ1
と対向する面には、純鉄により防錆のための表面処理が
施されている。
なお、上記のように構成された本実施例のアタッチメ
ント本体2は、高さが2.1mmの八角柱状に形成されてお
り、各構成要素の形状寸法、磁気特性及び材料について
は表1に示す。
以上のように構成された義歯アタッチメントは、図3
に示すように、歯根部71の頂部に取付けられた根面板72
にキーパ1が植設されるとともに、そのキーパ1と対向
するようにアタッチメント本体2が義歯床73に植設され
て利用に供される。そして、アタッチメント本体2の一
対のヨーク21、22側がキーパ1に接触すると、一対のヨ
ーク21、22及びキーパ1を介して磁気回路が形成され、
各ヨーク21、22とキーパ1との間に約560gfの大きな吸
引力が発生し、義歯73は歯根部71に強固に保持される。
以上のように、本実施例の義歯アタッチメントによれ
ば、義歯73を保持させるのに充分に大きな吸引力が得ら
れるとともに、従来のものより著しく小型化することが
できる。
また、キャップ27、一対のヨーク21、22及びスペーサ
23により両磁石24、25が完全に密閉され、かつ両磁石2
4、25がキーパ1と直接接触しない構造であるため、優
れた耐食性と耐摩耗性とを得ることができる。
(実施例2) 本実施例の義歯アタッチメントは、図4〜図6に示す
ように、軟磁性合金からなる円板状のキーパ3と、該キ
ーパ3と磁気吸引力により吸着されるアタッチメント本
体4とで構成されている。
アタッチメント本体4は、キーパ3側に同軸状に配設
された一対の内外ヨーク41、42を有する。内ヨーク41は
円板形状に形成されており、内ヨーク41の外側に同軸状
に配置される外ヨーク42はリング板形状に形成されてい
る。この内外ヨーク41、42の間には、耐食非磁性合金か
らなるスペーサ43が介装されている。このスペーサ43
は、両内外ヨーク41、42と同一厚さでリング板状に形成
されており、その内外周面が両内外ヨーク41、42と接す
る状態で配置されている。
そして、両内外ヨーク41、42の反キーパ側には、N極
及びS極が反対方向を向くよう同軸状に嵌合された円板
状磁石44及びリング板状磁石45が配置されている。円板
状磁石44は、N極が内ヨーク41の反キーパ側の面に当接
しており、リング板状磁石45は、S極が外ヨーク42の反
キーパ側の面に当接している。二つの磁石44、45の反キ
ーパ側には、各磁石44、45のN極又はS極と当接するよ
うに板状の第2のヨーク46が配設されている。
これら第2のヨーク46、両磁石44、45、両内外ヨーク
41、42及びスペーサ43には、耐食非磁性合金により有底
円筒状に形成されたキャップ47が被冠されている。そし
て、キーパ3と対向する側の各内外ヨーク41、42、スペ
ーサ43及びキャップ47の各境界面は、溶接により溶け込
み深さが0.02mm以上となるように接合されている。ま
た、内外ヨーク41、42のキーパ3と対向する面には、純
鉄により防錆のための表面処理が施されている。
なお、上記のように構成された本実施例のアタッチメ
ント本体4は、高さが2.1mmの円柱状に形成されてお
り、各構成要素の形状寸法、磁気特性及び材料について
は表2に示す。
以上のように構成された本実施例の義歯アタッチメン
トは、実施例1の場合と同様に利用に供され、磁気回路
が形成されることによって各内外ヨーク41、42とキーパ
3との間に約590gfの大きな吸引力を発生させることが
できる。
したがって、本実施例の義歯アタッチメントの場合に
も、大きな吸引力が得られるとともに、超小型化するこ
とが可能となるなど実施例1と同様の効果が得られる。
(実施例3) 本実施例の義歯アタッチメントは、図7に示すよう
に、軟磁性合金からなる板状のキーパ5と、該キーパ5
と磁気吸引力により吸着するアタッチメント本体6とで
構成されている。
アタッチメント本体6は、キーパ5側に配設された一
対の板状のヨーク61、62を有する。この一対のヨーク6
1、62の間には、各ヨーク61、62と同一厚さに形成され
た耐食非磁性合金からなるスペーサ63が介装されてい
る。
そして、一対のヨーク61、62の反キーパ側には、U字
形状に湾曲する一つの磁石64が配置されている。この磁
石64は、一端に形成されたN極が一方のヨーク61の反キ
ーパ側の面に当接するとともに、他端に形成されたS極
が他方のヨーク62の反キーパ側の面に当接するように配
設されている。
これら磁石64、一対のヨーク61、62及びスペーサ63に
は、耐食非磁性合金によりドーム状に形成されたキャッ
プ67が被冠されている。そして、キーパ5と対向する側
の一対のヨーク61、62、スペーサ63及びキャップ67の各
境界面は、溶接により溶け込み深さが0.02mm以上となる
ように接合されている。また、内外ヨーク61、62のキー
パ5と対向する面には、純鉄により防錆のための表面処
理が施されている。
なお、上記のように構成された本実施例のアタッチメ
ント本体6は、高さが1.9mmの円柱状に形成されてお
り、各構成要素の形状寸法、磁気特性及び材料について
は表3に示す。
以上のように構成された本実施例の義歯アタッチメン
トは、実施例1の場合と同様に利用に供され、磁気回路
が形成されることによって各ヨーク61、62をキーパ5と
の間に約520gfの大きな吸引力を発生させることができ
る。
したがって、本実施例の義歯アタッチメントの場合に
も、大きな吸引力が得られるとともに、超小型化するこ
とが可能となるなど実施例1と同様の効果が得られる。
さらに、本実施例の場合には、磁石体がU字形状の一
つの磁石64で構成されているため、上記実施例で用いた
第2のヨークを必要としないので、部品数を削減するこ
とができ、かつ構造を簡略化することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−164053(JP,A) 特開 昭57−170245(JP,A) 特開 昭62−16759(JP,A) 特開 平1−303145(JP,A) 実開 平2−295557(JP,U)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯根部の頂部に取付けられた根面板に植設
    される軟磁性合金からなる板状のキーパと、該キーパと
    対向するよう義歯床に植設され前記キーパと磁気吸引力
    により吸着するアタッチメント本体とで構成される義歯
    アタッチメントであって 前記アタッチメント本体は、キーパ側に配設された耐食
    軟磁性合金からなる少なくとも一対のヨークと、該一対
    のヨーク間に介装された耐食非磁性合金からなるスペー
    サと、前記一方のヨークの反キーパ側とN極が対向する
    とともに前記他方のヨークの反キーパ側とS極が対向
    し、前記キーパに対して縦向きに一対の磁場を形成する
    ように配設された磁石体と、キーパ側を除き前記磁石
    体、前記一対のヨーク及び前記スペーサを一体的に包囲
    するように被冠した耐食非磁性合金からなるキャップと
    から構成されていることを特徴とする義歯アタッチメン
    ト。
  2. 【請求項2】磁石体は、N極及びS極が反対方向を向き
    並列状に配置された二つの板状磁石からなり、該両磁石
    の反キーパ側のN極及びS極が前記両磁石の反キーパ側
    に設けられた第2のヨークと対向して配設されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の義歯アタッチメント。
  3. 【請求項3】磁石体は、U字形状の一つの磁石で構成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の義歯アタッ
    チメント。
  4. 【請求項4】磁石体は、最大エネルギ積が20MGOe以上の
    希土類磁石であることを特徴とする請求項1に記載の義
    歯アタッチメント。
  5. 【請求項5】ヨークの耐食軟磁性合金は、飽和磁束密度
    が12000G以上、透磁率が3000以上であり、スペーサ及び
    キャップの耐食非磁性合金は、透磁率が1.2以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の義歯アタッチメン
    ト。
  6. 【請求項6】ヨークの耐食軟磁性合金は、飽和磁束密度
    が20000G以上であり、かつヨークのキーパとの接触面は
    防錆表面処理が施されていることを特徴とする請求項1
    に記載の義歯アタッチメント。
  7. 【請求項7】ヨーク、スペーサ及びキャップの境界面が
    溶接またはろう付けにより接合されていることを特徴と
    する請求項1に記載の義歯アタッチメント。
  8. 【請求項8】接合面の溶接による溶け込み深さが0.02mm
    以上であり、スペーサの高さが0.05〜1.00mmであること
    を特徴とする請求項7に記載の義歯アタッチメント。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021108944A (ja) * 2020-01-10 2021-08-02 株式会社ニフコ シートカバーの取付構造

Cited By (2)

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JP2021108944A (ja) * 2020-01-10 2021-08-02 株式会社ニフコ シートカバーの取付構造
JP7249295B2 (ja) 2020-01-10 2023-03-30 株式会社ニフコ シートカバーの取付構造

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