JPH09270348A - 側周面に耐蝕非磁性皮膜を持つ磁石の製造方法 - Google Patents

側周面に耐蝕非磁性皮膜を持つ磁石の製造方法

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JPH09270348A
JPH09270348A JP10319696A JP10319696A JPH09270348A JP H09270348 A JPH09270348 A JP H09270348A JP 10319696 A JP10319696 A JP 10319696A JP 10319696 A JP10319696 A JP 10319696A JP H09270348 A JPH09270348 A JP H09270348A
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JP
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magnet
coating
corrosion
film
magnet material
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JP10319696A
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Yoshinobu Motokura
義信 本蔵
Hideki Fujii
秀樹 藤井
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Aichi Steel Corp
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    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/02Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
    • H01F41/0253Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing permanent magnets
    • H01F41/026Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing permanent magnets protecting methods against environmental influences, e.g. oxygen, by surface treatment

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  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】小型で、かつシール性に優れた側周面に耐蝕非
磁性皮膜を持つ磁石の製造方法を提供すること。また、
更にこの製造方法による磁石を用いた義歯アタッチメン
トの製造方法にも関する。 【解決手段】棒状の磁石素材の外周面に耐蝕非磁性材料
で形成された皮膜を被覆する被覆工程と、皮膜が被覆さ
れた磁石素材を輪切りにし側周面に耐蝕非磁性皮膜を持
つ磁石を得る輪切り工程とからなることを特徴とする側
周面に耐蝕非磁性皮膜を持つ磁石の製造方法である。ま
た、耐蝕性非磁性皮膜を持つ磁石の厚さ方向の両側面に
耐蝕性軟磁性体からなる一対のヨークを挟持し、上記耐
蝕非磁性皮膜と上記ヨークとの当接外周部を接合するこ
とを特徴とする義歯アタッチメントの製造方法にもあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型で、かつシー
ル性に優れた側周面に耐蝕非磁性皮膜を持つ磁石の製造
方法に関する。本発明は、例えば、義歯を安定に保持す
ることができる義歯アタッチメントに用いられる磁石に
適用できる。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気吸引力を利用した義歯として
は、例えば、図15〜図17に示されたものが提案され
ている(特公平6−6138号公報)。上記義歯90
は、図15に示すごとく歯槽91内の歯根部92に埋設
した根面板930と、この中に埋め込まれたキーパー9
3に対向するように陶材又はレジン材質の人工歯部の人
工歯95を設けたものである。
【0003】この人工歯95は、その下方にレジン等か
らなる義歯床94を有し、該義歯床94内には、上記キ
ーパー93に対面する位置に義歯アタッチメント8を有
している。なお、図15において、符号96は歯肉、9
9は上アゴに設けた義歯である。
【0004】このように、上記義歯アタッチメント8
は、口内で使用するものであるため、十分な耐蝕性を有
する必要がある。特に上記義歯アタッチメント8にて用
いられている磁石は、口腔内で腐食し易いことから、磁
石の表面が露出しないように保護する必要があった。そ
こで、従来の義歯アタッチメントを製造するにあたって
は、図16および図17に示すごとく、上記キーパー9
3と吸着する面を除いて耐蝕非磁性材料のキャップ84
で全体を被冠するというキャップ方式を用いていた。即
ち、従来法は、中央に厚さ方向(左右方向)にN−S極
が伸びるブロック状の磁石素材81と、該磁石素材81
の底面に耐蝕性非磁性材料からなるスペーサ83とを配
置し、上記磁石素材81および該スペーサ83の厚さ方
向の両側面に耐蝕性軟磁性体からなる一対のヨーク8
2、82で挟持し、これらにキャップ84を被冠して磁
石を腐食から保護する義歯アタッメチメント8を得たも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来法
には、次の問題がある。即ち、上記従来法で得られた義
歯アタッチメント8は、図16および図17に示すごと
く、ヨーク82、82とキャップ84およびスペーサ8
3との接合部、ヨーク82、82とスペーサ83との接
合部を接合して十分な防錆力を確保している。しかし、
耐蝕性軟磁性体からなるヨーク82、82を、更に耐蝕
非磁性材料のキャップ84により被冠し、ヨーク82、
82に不要なシールを設けているため、その分義歯アタ
ッチメント8は大きくなっている。
【0006】また、上記義歯アタッチメント8は、小さ
い義歯床の中にしかもキーパーと対面配置するものであ
るため、できるだけ小型であることが切望されている。
そのため、義歯アタッチメント8においては、例えば、
0.1mm〜0.3mmといった極めて小さい寸法の縮
小化が、義歯を良好に施工するために大いに役立つこと
となる。
【0007】本発明はかかる従来の問題点に鑑み、小型
で、シール性に優れた側周面に耐蝕性非磁性皮膜をもつ
磁石の製造方法を提供しようとするものである。また、
更にこの製造方法による磁石を用いた義歯アタッチメン
トの製造方法にも関する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は棒状の磁石素材
の外周面に耐食非磁性材料で形成された皮膜を被覆する
被覆工程と、皮膜が被覆された磁石素材を輪切りし側周
面に耐食非磁性皮膜を持つ磁石を得る輪切り工程と、か
らなることを特徴とする側周面に耐蝕非磁性皮膜を持つ
磁石の製造方法にある。また、本発明は耐蝕非磁性皮膜
を持つ磁石の厚さ方向の両側面に耐蝕性軟磁性体からな
る一対のヨークを挟持し、上記耐蝕非磁性皮膜と上記ヨ
ークとの当接外周部を接合することを特徴とする義歯ア
タッチメントの製造方法にもある。
【0009】本発明において最も注目すべきことは、上
記磁石素材における上記外周面を耐蝕非磁性材料からな
る皮膜で被覆し、それを所定の寸法に輪切りし、側周面
に皮膜を被覆した磁石を製造したことである。即ち、本
発明においては、磁石素材とヨークの全体にキャップを
被冠するという従来手法に変えて、磁石素材の側周面に
のみ皮膜を被覆して製造している。
【0010】また、上記被覆工程は磁石素材の側周面と
型対称の内周面をもつ筒状皮膜を長手方向に切断した形
状をもつ2個1組の第1皮膜部と第2皮膜部とで該磁石
素材の側周面を覆いその後該第1皮膜部および該第2皮
膜部の対向側端面を溶接して筒状としたことが好まし
い。
【0011】また、上記磁石素材は断面一定の棒状であ
り、上記第1皮膜は該磁石素材の側周面の一部と型対称
の内面をもつ断面C字形状であり、上記第2皮膜部は該
磁石素材の側周面の他の部分と型対称の内面をもつ板状
である。なお、上記第1皮膜部および上記第2皮膜部
は、所望の形状及び寸法にプレスし形成することが好ま
しい。
【0012】上記被覆工程は、上記磁石素材の側周面に
シート状の皮膜を被覆し相対向する側端面を溶接して筒
状とするものである。このとき溶接はレーザー溶接、電
子ビーム溶接又はろう付けによりなされることが好まし
い。
【0013】次に本発明の作用につき説明する。本発明
においては、磁石素材を上記被覆工程、輪切り工程の順
に成形し、側周面に耐蝕非磁性皮膜を持つ磁石を製造す
る。まず、被覆工程においては、磁石素材の外周面に耐
蝕非磁性材料で形成された皮膜を被覆することにより、
磁石素材と皮膜との密着性がよくなる。
【0014】次に、輪切り工程においては、高速回転切
断により輪切りし、側周面に耐蝕非磁性皮膜を持つ磁石
を得ている。これにより、磁石素材の側周面に皮膜を被
覆した磁石は、磁石素材と皮膜とが密着しているため、
切断しても磁石素材の割れがおこる心配はなく、さら
に、磁石の平坦度および平行度を改善することができ
る。また、義歯アタッチメントを製造する際、皮膜とヨ
ークとの当接面の外周部を溶接する溶接工程において、
シール性に優れた溶接をすることができる。
【0015】上記磁石素材としては、例えば最大エネル
ギー積が20MGOe以上である希土類磁石を用いるこ
とが好ましい。かかる磁石素材としては、Sm2 Co17
焼結磁石、Sm−Co系焼結磁石、Nd−Fe−B系焼
結磁石などがある。
【0016】また、皮膜に用いる耐蝕性非磁性材料とし
ては、たとえば、SUS316・316L、Ti合金、
純Ti、或いは歯科用合金であるPd−Co−Ni合
金、金合金、金−パラジウム合金等がある。これらは、
特に、人間の口内における耐蝕性に優れている。
【0017】さらに、義歯アタッチメントの製造工程に
おいては、側周面に耐蝕非磁性皮膜を持つ磁石の両側面
を、耐蝕性軟磁性体からなるヨークで挟持し、磁石とヨ
ークとの当接部の全周を溶接する。上記ヨークは、線材
からなり、冷間鍛造若しくは切断加工にて製造する。特
に、上記磁石との当接部は、平坦度を改善するため研磨
加工を行う。また、ヨークの耐蝕性軟磁性体としては、
19Cr−2Mo−Ti鋼、13Cr−2Mo−Ti
鋼、15Cr−2Mo−Ti鋼、17Cr−2Mo−T
i鋼、純鉄などある。
【0018】また、上記両側のヨークと、磁石素材を被
覆している皮膜とは、その当接面における外周部分を互
いに接合しておく。かかる接合手段としては、例えばレ
ーザー溶接、電子ビーム溶接、ろう付けがある。特に前
二者は、ヨークと皮膜との当接面の外周を細線状に接合
でき、凹凸が少ない接合部を形成できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
(実施例1)本発明の実施例にかかる側周面に耐蝕非磁
性皮膜を持つ磁石の製造方法につき、図1〜図4を用い
て説明をする。本例において製造しようとする磁石は、
図1〜図3に示すごとく、上記磁石素材11の外周面に
上記皮膜12を被覆する被覆工程と、皮膜12が被覆さ
れた磁石素材11(図2)を輪切りする輪切り工程とよ
りなる。以下、詳しく説明する。
【0020】まず、被覆工程においては、図1および図
2に示すごとく、断面一定の長手方向に伸びる棒状の磁
石素材11の外周面に、耐蝕非磁性材料からなる皮膜1
2を被覆した。上記皮膜12は、上記磁石素材11の側
周面と型対称の内周面をもつ筒状皮膜を長手方向に切断
した形状をもつ2個1組の第1皮膜部12aおよび第2
皮膜部12bとより形成されており、該第1皮膜部12
aは、上記磁石素材11の側周面の一部と型対称の内面
をもつ断面C字形状であり、上記第2皮膜部12bは、
上記磁石素材11の側周面の他の部分と型対称の内面を
もつ板状である。なお、上記第1皮膜部12aおよび上
記第2皮膜部12bは、プレスにより所望寸法の形状に
形成することができる。
【0021】上記磁石素材11は、その側周面に皮膜1
2が形成されるように、初めに上記第1皮膜部12aに
挿嵌し、その後、まだ皮膜12が形成されていない上記
磁石素材11の上部に第2皮膜部12bを被せた。ま
た、図2に示すごとく、上記第1皮膜部12aおよび上
記第2皮膜部12bの対向側端面とをレーザー溶接によ
り接合した。
【0022】ここで、本例で製造した磁石10の各部品
の材質および寸法について説明する。上記磁石素材11
は、Nd14−Fe77−B8 の磁石を用いている。その寸
法は、高さ1.57mm、幅3.57mm、長さ15.
0mmである。また、上記皮膜12は、耐蝕非磁性材料
のSUS316を用いており、その寸法は第1皮膜部5
が、高さ1.7mm、幅3.8mm、長さ15.0m
m、第2皮膜部12bは、高さ0.2mm、幅3.8m
m、長さ15.0mmである。また、上記第1皮膜部1
2aおよび上記第2皮膜部12bの肉厚は共に0.1m
mである。
【0023】次に、輪切り工程においては、図3に示す
ごとく、皮膜12を被覆した磁石素材11を長さ方向に
厚さ1.0mmの間隔で高速回転切断にて輪切りした。
これにより側周面に耐蝕非磁性皮膜を持つ磁石10(図
4)を得ることができる。また、本例で得られた磁石1
0は、磁石素材11と皮膜12とが密着しており、高速
切断をしても磁石素材11が割れる心配はない。
【0024】(実施例2)本発明の実施例にかかる側周
面に耐蝕非磁性皮膜を持つ磁石の製造方法につき、図5
を用いて説明する。本例において製造しようとする磁石
は、図5に示すごとく、磁石素材21の両肩部を削りお
とし、外方向に下降する傾斜面211を設けた。傾斜面
211の下降角度は約30度である。また、上記第1皮
膜部22aは傾斜面211を有する上記磁石素材21と
型対称の内面を持つようにプレスで形成し、傾斜面22
1を設けた。なお、傾斜面221の傾斜角度も約30度
である。
【0025】上記磁石素材21の寸法は、最大高さ1.
57mm、肩部高さ1.2mm、最大幅3.57mm、
最小幅2.3mm、長さ15.0mmである。なお、最
大高さとは、磁石素材の高さであり、肩部高さとは上記
傾斜面211の下端までの高さであり、最大幅とは磁石
素材の幅であり、最小幅とは上記傾斜面211の上端ま
での幅である。
【0026】また、上記第1皮膜部22aの寸法は、最
大高さ1.7mm、肩部高さ1.3mm、最大幅3.8
mm、最小幅2.4mm、長さ15.0mmである。第
2皮膜部21bの寸法は実施例1と同様である。なお、
最大高さとは、第1皮膜の高さであり、肩部高さとは上
記傾斜面221の下端までの高さであり、最大幅とは第
1皮膜の幅であり、最小幅とは上記傾斜面221の上端
までの幅である。その他は、実施例1と同様である。
【0027】ここからは、実施例1および実施例2の製
造方法による磁石を用いた義歯アタッチメントの製造方
法の実施例について、図と表を用いて説明する。 (実施例3)本例では、実施例1における製造方法で得
られた磁石10を用いた義歯アタッチメントの製造方法
について、図6〜図9を用いて説明する。本例において
製造しようとする義歯アタッチメントは、図6〜図8に
示すごとく、厚さ方向にN−S極が伸びる板状の磁石1
0の両側面に、耐蝕性軟磁性体からなる一対のヨーク1
3,13を当接配置し、上記磁石10と上記ヨーク1
3,13を溶接により一体化した。以下、詳しく説明す
る。
【0028】上記磁石10は実施例1で示したように、
側周面に耐蝕非磁性材料の皮膜12を有している。この
上記磁石10の厚さ方向の両側面に耐蝕性軟磁性体から
なる一対のヨーク13、13を当接配置し、その当接外
周部をレーザー又は電子ビームにより溶接した。そのた
め、磁石素材11は口内において比較的腐食し易いもの
の、その全周面が皮膜12とヨーク13,13によって
完全に囲まれ、溶接によって密封されているので、唾液
等の侵入により磁石素材11が腐食するというおそれが
ない。
【0029】また、皮膜12は磁石素材11に対しての
み設け、ヨーク13,13の外周には設けていない。そ
のため、義歯アタッチメントの厚さ方向の厚みを従来例
に比較して小さくすることができた。また、ヨーク13
は、外側面が弧状をなしている。
【0030】では、ここで本例の方法で製造した義歯ア
タッチメント1の各部品の材質および寸法について図9
を用いて説明する。上記磁石10は、実施例1において
示した構造からなり、磁石素材11の高さh2が1.5
7mm、幅Wが3.57mm、厚さt2が1.0mmで
あり、皮膜12は、幅Wが3.8mm、厚さt2が1.
0mm、第1皮膜部および第2皮膜部の肉厚Rが0.1
mmである。上記ヨーク13は、耐蝕性軟磁性体からな
る19Cr−2Mo−Ti鋼を用いており、その寸法は
高さHが1.9mm、幅Wが3.8mm、厚さt1が
1.0である。また、上記義歯アタッチメント1の全体
の大きさは、高さHが1.9mm、幅Wが3.8mm、
厚さTが3.0mmである。
【0031】(実施例4)本例は、実施例1における製
造方法で得られた磁石を用いた義歯アタチメントの製造
方法について、図10〜図12を用いて説明する。本例
における義歯アタッチメント1は、図10〜図12に示
すごとく、ヨーク13、13の上端部に外方向に下降す
る傾斜面131を設けるとともに、ヨーク13の側面上
部に帯状凹部132を設けたものである。上記傾斜面1
31は、ヨーク13において、キーパー(図15参照)
と対面しない上端部の肩部に、外方向に下降するよう設
けてある。傾斜面131の下降角度は約30度である。
また、上記帯状凹部132は、ヨーク13の弧状外側面
に沿って同じ深さで弧状に設けてある。本例は、実施例
3と比較して更に小型化を図ったものであり、また、ヨ
ーク13の側面上部に帯状凹部132を設けることによ
り、義歯アタッチメント1を義歯床内(図15参照)に
更に強く固定することができるようになった。
【0031】本例における義歯アタッチメント1の各部
品の寸法は、磁石10は実施例3と同様のものを用いて
おり、ヨーク13は最大高さが1.9mm、肩部高さh
2が1.4mm、幅Wが3.8mm、厚さが1.0mm
である。また、帯状凹部132のは溝幅Mが0.2m
m、溝深さが0.2mm、溝長さが3.8mmである。
なお、図11に示すごとく、ヨーク13の上端部に傾斜
面131を有しているので、その肩部高さh2が示され
ている。また、帯状凹部132の溝幅(上下方向)M、
溝深さ(奥行き)および溝長さが示されている。その他
は、実施例3と同様である。
【0032】(実施例5)本例は、実施例2における製
造方法で得られた磁石を用いた義歯アタッチメントの製
造方法について図13および図14を用いて説明する。
本例における義歯アタッチメント1は、図13および図
14に示すごとく、傾斜面121を有する磁石12を用
いるため、実施例4と同様にヨーク13、13の上端部
の肩部に対しても同様の傾斜面131を設け、更に一層
の小型化を図ったものである。また、ヨーク13には、
帯状凹部133を設けているが、図14に示すように、
その溝の長さが2.0mmで、実施例4の場合よりも、
その長さを短くした。その他は実施例2および実施例4
と同様である。
【0033】
【発明の効果】以上のごとく、本発明によれば、小型
で、シール性に優れた側周面に耐蝕非磁性皮膜を持つ磁
石の製造方法を提供することができる。また、本発明に
よる製造方法で得た磁石を用いることによって、より小
型な義歯アタッチメントを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における側周面に耐蝕非磁性皮膜をも
つ磁石の展開斜視図
【図2】実施例1における溶接方法を説明する図
【図3】実施例1における切断方法を説明する図
【図4】実施例1における側周面に耐蝕非磁性皮膜をも
つ磁石の断面図
【図5】実施例2における側周面に耐蝕非磁性皮膜をも
つ磁石の断面図
【図6】実施例3における義歯アタッチメントの展開斜
視図
【図7】実施例3における義歯アタッチメントの斜視図
【図8】図7のA−A線矢視断面図
【図9】実施例3における義歯アタッチメントの厚み方
向の寸法説明図
【図10】実施例4における義歯アタッチメントの斜視
【図11】実施例4における義歯アタッチメントの厚み
方向の寸法説明図
【図12】実施例4における義歯アタッチメントの幅方
向の寸法説明図
【図13】実施例5における義歯アタッチメントの斜視
【図14】実施例5における義歯アタッチメントの幅方
向の説明図
【図15】従来例における義歯の説明図
【図16】従来例における義歯アタッチメントの説明図
【図17】従来例における義歯アタッチメントの展開斜
視図
【符号の説明】
義歯アタッチメント・・・1,8 磁石・・・10、20 磁石素材・・・11、21 皮膜・・・12、22 第1皮膜部・・・12a、22a 第2皮膜部・・・12b、22b ヨーク・・・13 帯状凹部・・・132、133 傾斜面・・・121、221、131

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】棒状の磁石素材の外周面に耐蝕非磁性材料
    で形成された皮膜を被覆する被覆工程と、 皮膜が被覆された磁石素材を輪切りし側周面に耐蝕非磁
    性皮膜を持つ磁石を得る輪切り工程と、 からなることを特徴とする側周面に耐蝕非磁性皮膜を持
    つ磁石の製造方法。
  2. 【請求項2】被覆工程は磁石素材の側周面と型対称の内
    周面をもつ筒状皮膜を長手方向に切断した形状をもつ2
    個1組の第1皮膜部と第2皮膜部とで該磁石素材の側周
    面を覆いその後該第1皮膜部および該第2皮膜部の対向
    側端面を溶接して筒状とするものである請求項1記載の
    側周面に耐蝕非磁性皮膜を持つ磁石の製造方法。
  3. 【請求項3】磁石素材は断面一定の棒状であり、第1皮
    膜は該磁石素材の側周面の一部と型対称の内面をもつ断
    面C字形状であり、第2皮膜部は該磁石素材の側周面の
    他の部分と型対称の内面をもつ板状である請求項2記載
    の側周面に耐蝕非磁性皮膜を持つ磁石の製造方法。
  4. 【請求項4】被覆工程は前記磁石素材の側周面にシート
    状の皮膜を被覆し相対向する側端面を溶接して筒状とす
    るものである請求項1記載の側周面に耐蝕非磁性皮膜を
    持つ磁石の製造方法。
  5. 【請求項5】溶接はレーザー溶接、電子ビーム溶接又は
    ろう付けによりなされる請求項1記載の側周面に耐蝕性
    非磁性皮膜を持つ磁石の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108899188A (zh) * 2018-06-13 2018-11-27 苏州诺弘添恒材料科技有限公司 一种具有纳米防腐体层的铁镍软磁体的制备方法

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CN108899188A (zh) * 2018-06-13 2018-11-27 苏州诺弘添恒材料科技有限公司 一种具有纳米防腐体层的铁镍软磁体的制备方法

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