JPH04242641A - 義歯アタッチメント - Google Patents

義歯アタッチメント

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JPH04242641A
JPH04242641A JP41842890A JP41842890A JPH04242641A JP H04242641 A JPH04242641 A JP H04242641A JP 41842890 A JP41842890 A JP 41842890A JP 41842890 A JP41842890 A JP 41842890A JP H04242641 A JPH04242641 A JP H04242641A
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JP
Japan
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yokes
spacer
root
yoke
root plate
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Pending
Application number
JP41842890A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinobu Motokura
義信 本蔵
Yoshiro Iwama
岩間 義郎
Takanobu Tanaka
田中 貴信
Kazuo Arai
一生 荒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Steel Corp
Original Assignee
Aichi Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気吸引力を利用した義
歯アタッチメントに係り、詳しくは義歯アタッチメント
を構成するヨークに高飽和磁束密度材料を用い磁気吸引
力を増大させるとともに、Crめっきとレーザ溶融処理
により耐食性と耐摩耗性を改善した義歯アタッチメント
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気吸引力を利用した義歯として
は、例えば図6および図7に示されるものが提案されて
いる (特開昭62−231653号公報) 。この義
歯は、歯槽91内の根92に埋設した磁性材料からなる
根面板93に対向するように、義歯部95を設けたもの
である。しかして、この義歯部95は、下方にプラスチ
ック等からなる義歯床94を有し、該義歯床94内には
前記根面板93に対向する位置に義歯アタッチメント8
を有している。
【0003】該義歯アタッチメント8は図7に示すごと
く、上方部に突起83を有するステンレス鋼製ケース8
1の中に磁石体82を配置したものである。しかして、
上記磁石体82としては、強力な磁力を有するSm(サ
マリウム)−Co(コバルト) 系の希土類磁石が用い
られている。
【0004】しかしながら、従来の磁石体は、いずれも
その磁石吸引力が200g 〜300g 程度と低い。 この吸引力は、旧来より多用されている生歯間にバネで
機械的に保持する場合の500g 以上の力に対して低
い。
【0005】また、磁石体は口腔内で腐食し易いため、
希土類磁石が口腔内に露出している場合には、磁石体が
錆びて急速な吸引力の減衰と共に安全上も問題があった
。また、防錆のために前記公報のごとく、ステンレス鋼
等の非磁性合金のケースで磁石体全体を被覆した場合に
は、磁石体と根面板との間に非磁性合金が介在するため
、吸引力が低下してしまう。
【0006】かかる問題点に鑑み、発明者等は先に、根
面板に対して垂直な一対のヨークの間に希土類磁石の磁
石体を配置し、かつ該磁石体の下面に非磁性合金のスペ
ーサを配置し、ヨークとスペーサの根面板側を除いてキ
ャップで被冠した義歯アタッチメントを提案した(特開
平1−303145号公報)。
【0007】発明者等の前記提案に係る義歯アタッチメ
ントは、一対のヨークには軟磁性合金を用いているので
、2つのヨークと根面板の間に磁気回路が形成され、大
きな吸引力を発生することができる。また、スペーサお
よびキャップはヨークと根面板の間に介在せず、かつ非
磁性合金により構成しているので、強い吸引力を確保で
きる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】発明者等の前記提案に
係る義歯アタッチメントにおいて、一対のヨークに用い
られる軟磁性合金としては、飽和磁束密度が14,00
0Gの17Cr−2Mo鋼かあるいは飽和磁束密度が1
7,000Gの13Cr−2Mo鋼を用いて強い吸引力
を得ている。しかしながら、さらに飽和磁束密度の高い
20,000G以上の高飽和磁束密度材料を用いれば、
より一層義歯アタッチメントの吸引力を向上することが
できる。
【0009】しかしながら、高飽和磁束密度材料である
電磁軟鉄あるいは鉄−Co合金のパーメンジュールは、
磁束密度は20、000G以上であるが、口腔内で使用
できる耐食性を有しておらず、そのままでは義歯アタッ
チメントのヨークとして用いることができない。
【0010】本発明は、義歯アタッチメントのヨークと
して、飽和磁束密度が20,000G以上である高飽和
磁束密度材料を用いた場合の、前記のごとき問題点を解
決するためになされたものであって、高飽和磁束密度材
料を用い磁気吸引力を増大させるとともに、耐食性と耐
摩耗性を改善した義歯アタッチメントを提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、電磁軟鉄
あるいはパーメンジュール等の高飽和磁束密度材料を義
歯アタッチメントのヨークとして用いた場合に、磁気特
性を劣化させないで耐食性および耐摩耗性を向上させる
ことについて、鋭意研究を重ねた。その結果、ヨークの
表面にCrめっきを施せば、磁気特性を劣化させずに耐
食性および耐摩耗性を改善できることを見出した。
【0012】しかしながら、Crめっき層は地金との密
着性が劣り、義歯等の激しい使用環境では、Crめっき
層が剥離する虞があるとともに、飽和磁束密度が0と極
端に低く、吸引力の低下に影響がある。そこで、Crめ
っき層の密着性と磁気特性の向上についてさらに研究を
重ねた結果、高エネルギービームによるCrめっき層の
改質処理によりCrめっき層と地金とを合金化し、表面
層をFe−Co−Cr合金あるいはFe−Cr合金とし
、密着性、磁気特性、耐摩耗性をともに改善できること
を見出し、本発明を完成するに到った。
【0013】本発明の義歯アタッチメントは、歯根部に
埋設した軟磁性合金からなる根面板に対向するよう義歯
床内に埋設する義歯アタッチメントであって、該義歯ア
タッチメントは、根面板側に設けた耐食非磁性合金から
なるスペーサと、前記スペーサを挟持して根面板側に向
けて立設した高飽和磁束密度材料からなる一対のヨーク
と、前記スペーサの反根面側にS極とN極を前記両ヨー
クに対向させて設けた磁石体と、前記磁石体と前記一対
のヨークおよび前記スペーサの根面板側を除いて被冠し
た耐食非磁性合金よりなるキャップとよりなり、前記ヨ
ークの根面板との接触面をCrめっき後に高エネルギー
ビームによりCrめっき層の改質を施すことにより前記
ヨークの根面板側の表面に合金層を形成したことを要旨
とする。
【0014】ヨークに用いられる高飽和磁束密度材料と
しては、電磁軟鉄例えばJIS電磁軟鉄棒SUYB0ま
たはSUYB1、あるいはFe−Co合金例えばFe−
49Co−2V、Fe−50Cr、Fe−35Co、F
e−27Co、Fe−35Co−0.2V等を用いるこ
とができる。
【0015】ヨークの根面板との接触面に施されるCr
めっきの厚さは、2〜350μmの範囲とすることが好
ましい。2μm未満ではレーザ溶融して表面を合金化し
ても、長期使用に耐えられるだけの耐食性が得られない
からであり、350μmを越えると、表面合金化により
良好な耐食性を維持できるものの、表面合金化層の飽和
磁束密度が高飽和磁束密度材料に比べ劣るため義歯を保
持するに充分な吸引力が得られなくなるからである。こ
の事は、Crめっき厚さと合金化後の吸引力の関係を示
した図3より明らかである。
【0016】なお、図3の合金化後の吸引力の線は、同
図内に記載したCrめっきのみの吸引力を測定した条件
と同一条件でCrめっきを施し、合金化処理を行ったも
のである。また、横軸はCrめっきのみの時に、例えば
350μmの厚さであったものが、合金化後に1000
μmの厚さになったことを意味している。この図から吸
引力はめっき層の合金化による耐食表面層の磁気特性向
上によっても大きく向上することがわかる。
【0017】また、レーザ溶融深さは、Crめっきの厚
さに対応して5〜1000μmの範囲とすることが好ま
しい。最小めっき厚さ2μmの場合に、溶融深さを5μ
m未満とすることは、レーザ溶融が技術的に難しく、耐
食性および耐摩耗性が不充分となるからであり、最大め
っき厚さの350μmの場合に、溶融深さが1000μ
mを越えると、吸引力が低下して実用的でなくなるから
である。この事は、合金化層の厚さと合金化後の吸引力
の関係を示した図3より明らかである。
【0018】磁石体としては、最大エネルギー積が20
MGOe 以上である希土類磁石合金を用いることが好
ましい。これにより、約500g 以上の吸引力を有す
る義歯アタッチメントとすることができる。かかる希土
類磁石合金としては、SmCo5 またはSm2 Co
17系合金、Nd −Fe −B系合金などが用いられ
る。また、スペーサおよびキャップにはTi またはT
i 合金もしくはC; 0. 03%以下の非磁性ステ
ンレス鋼を用いることが好ましい。
【0019】Crめっき層の改質を施す高エネルギービ
ームとしては、ルビー、ガラス、YAG等のパルス型レ
ーザ、CO2 、エキシマ等の連続型レーザ、電子ビー
ム等が利用できる。
【0020】また、キャップとヨークおよびスペーサと
の接合部、ヨークとスペーサの接合部は、レーザ溶接ま
たは電子ビーム溶接により相接する両部材を完全に溶け
込ませて接合し、唾液の侵入を完全に防止する構造とす
る。
【0021】
【作用】本発明の義歯アタッチメントは、ヨークに飽和
磁束密度が20000G以上の高飽和磁束密度材料を用
いたので、ヨークと根面板との間に強力な磁気回路が構
成され、従来の義歯アタッチメントより高吸引力を発生
することができる。
【0022】また、ヨークの根面板に面する側の表面に
Crめっきを施した後、レーザ溶融処理を施すことによ
り、めっき層とヨーク表面とを合金化したので、耐食性
および耐摩耗性に優れ、Crめっき層に比べ磁気特性の
向上したFe−Cr合金層あるいはFe−Co−Cr合
金層が形成され、ヨークと根面板との間の強力な磁気回
路を乱すことなく、優れた耐摩耗性および耐食性を有す
る義歯アタッチメントを得ることができる。
【0023】
【実施例】本発明の実施例について従来例と共に説明し
、本発明の効果を明らかにする。先ず、本発明が適用さ
れる義歯アタッチメントの構造について説明する。図1
は本発明が適用される義歯アタッチメントの分解斜視図
、図2は図1の2−2線における断面図である。
【0024】図において下が根面板側であるが、スペー
サ12は耐食非磁性合金からなり、義歯アタッチメント
10の根面板側の中央を横断するように配置され、その
両側には高飽和磁束密度材料からなる一対のヨーク14
、14が根面板側に向けて立設され、スペーサ12を挟
持する形となっている。磁石体16は一対のヨーク14
、14の間に嵌挿され、一方のヨーク14にN極が、他
方のヨークにS極が相接するようにしてスペーサ12の
上に配置されている。キャップ18は耐食非磁性合金か
らなり、スペーサ12、ヨーク14、14および磁石体
16が組み合わされて一体となったものを、根面板に対
面する下面を除いて全周面を覆っている。
【0025】以上の構成からなる義歯アタッチメントに
ついて、本発明例A〜Cとして表1〜表3に示すように
、各部品の寸法、磁気特性および材料を3通り選んで、
ヨークの根面側表面にそれぞれ表に示す厚さのCrめっ
きを施した後、レーザ溶融処理により表7に示す厚さの
合金化層を形成した。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】また、従来例Dとして同じ構造の義歯アタ
ッチメントであって、表4に示すようにヨークに飽和磁
束密度17000Gの耐食軟磁性合金を用いたものを調
製し、ヨークの根面側表面に表4に示す厚さのCrめっ
きを施した。
【0030】
【表4】
【0031】従来例Eは図4に示すような構造のもので
あって、断面逆U字状のヨーク14とその中に上下方向
にN極とS極を配した磁石体16とよりなり、その材質
、形状および磁気特性は表5に示した。
【0032】
【表5】
【0033】従来例Fは図5に示すような構造のもので
あって、断面逆U字状のヨーク14とその中に上下方向
にN極とS極を配した磁石体16とよりなり、根面板に
対向する面を非磁性箔20で覆ったものであり、その材
質、形状および磁気特性は表6に示した。
【0034】
【表6】
【0035】以上のようにして調製した本発明例A〜C
および従来例D〜Fの義歯アタッチメントについて、吸
引力、耐食性および耐摩耗性について測定し、測定結果
を表7に示した。
【0036】吸引力については、義歯アタッチメントと
根面板との間の磁気吸引力(g) を測定した。
【0037】耐食性については、義歯アタッチメントを
37℃の人口唾液中に、1000時間浸漬した後の変色
度で評価し、変色しなかったものについては○、変色が
見られたものは×で示した。
【0038】耐摩耗性については、根面板と義歯アタッ
チメントとを1kgの荷重で2000回擦った後のアタ
ッチメント側表面の状態を以て評価し、耐摩耗性が優秀
で変化のなかったものについては○で、欠けた部分の見
られたものについては×で示した。
【0039】
【表7】
【0040】表7の測定結果に示したように、従来例E
は上下方向に磁石体のN極とS極を配したので、吸引力
が300gと劣り、従来例Fはさらに根面板に対向する
面を非磁性箔で覆ったので、吸引力が200gとさらに
劣る。また、従来例Dはヨークに飽和磁束密度がFe−
Co合金、電磁軟鉄に比べ劣る耐食軟磁性合金を使用し
たので、吸引力は720gであった。これに対してヨー
クに電磁軟鉄を用いた発明例Cは吸引力が770gであ
り、ヨークにFe−Co合金を用いた発明例AおよびB
は吸引力がそれぞれ1150gと950gであって、本
発明例は優れた吸引力が得られることが判明した。
【0041】耐食性については、従来例Eが磁石体が直
接根面板に接触するため、変色が見られて耐食性に劣っ
たが、それ以外の従来例および発明例は共に変色が認め
られず、耐食性は優れたものであった。
【0042】耐摩耗性については、従来例DはCrめっ
き層が合金化していないため耐摩耗性が劣るものであり
、従来例Eは希土類磁石が直接根面板に接触するため、
耐摩耗性が劣るものであり、従来例Fは非磁性箔の強度
が弱いため耐摩耗性が劣るものである。それに対して、
本発明例A〜Cはいずれも変化がなく、耐摩耗性に優れ
ていることが確認された。
【0043】
【発明の効果】本発明の義歯アタッチメントは、以上説
明したように、ヨークに飽和磁束密度が20000G以
上の高飽和磁束密度材料を用いたので、ヨークと根面板
との間に強力な磁気回路が構成され、従来の義歯アタッ
チメントより高吸引力を発生することができる。また、
ヨークの根面板に面する側の表面にCrめっきを施した
後、高エネルギービームによるCrめっき層の改質処理
を施すことにより、めっき層とヨーク表面とを合金化し
、かつ適当な厚さに調節したので、ヨークと根面板との
間の強力な磁気回路を乱すことなく、優れた耐摩耗性お
よび耐食性を有する義歯アタッチメントを得ることがで
きた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される義歯アタッチメントの分解
斜視図である。
【図2】図1の2−2線における断面図である。
【図3】義歯アタッチメントの吸引力とCrめっきの厚
さおよび合金化層の厚さとの関係を示す線図である。
【図4】実施例に用いた従来例Eの義歯アタッチメント
の断面図である。
【図5】実施例に用いた従来例Fの義歯アタッチメント
の断面図である。
【図6】従来の義歯の断面図である。
【図7】従来の義歯アタッチメントの断面図である。
【符号の説明】
8  従来の義歯アタッチメント 10  義歯アタッチメント 12  スペーサ 14  ヨーク 16  磁石体 18  キャップ 91  歯槽 93  根面板 94  義歯床 95  義歯部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  歯根部に埋設した軟磁性合金からなる
    根面板に対向するよう義歯床内に埋設する義歯アタッチ
    メントであって、該義歯アタッチメントは、根面板側に
    設けた耐食非磁性合金からなるスペーサと、前記スペー
    サを挟持して根面板側に向けて立設した高飽和磁束密度
    材料からなる一対のヨークと、前記スペーサの反根面側
    にS極とN極を前記両ヨークに対向させて設けた磁石体
    と、前記磁石体と前記一対のヨークおよび前記スペーサ
    の根面板側を除いて被冠した耐食非磁性合金よりなるキ
    ャップとよりなり、前記ヨークの根面板との接触面をC
    rめっき後に高エネルギービームによりCrめっき層の
    改質を施すことにより前記ヨークの根面板側の表面に合
    金層を形成したことを特徴とする義歯アタッチメント。
JP41842890A 1990-12-28 1990-12-28 義歯アタッチメント Pending JPH04242641A (ja)

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