JPH0471438B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0471438B2
JPH0471438B2 JP6433685A JP6433685A JPH0471438B2 JP H0471438 B2 JPH0471438 B2 JP H0471438B2 JP 6433685 A JP6433685 A JP 6433685A JP 6433685 A JP6433685 A JP 6433685A JP H0471438 B2 JPH0471438 B2 JP H0471438B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dimethyl
lysine
transparent
fatty acid
soap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP6433685A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61223100A (ja
Inventor
Hiroshi Yokota
Masahiro Takehara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ajinomoto Co Inc filed Critical Ajinomoto Co Inc
Priority to JP6433685A priority Critical patent/JPS61223100A/ja
Publication of JPS61223100A publication Critical patent/JPS61223100A/ja
Publication of JPH0471438B2 publication Critical patent/JPH0471438B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Detergent Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は改良された透明石鹸に関する。詳しく
はNα,Nα−ジメチル−Nε−長鎖アシルリジン
の1種または2種以上を配合することにより、透
明性、硬水中での性能及び生産性の改善された透
明石鹸に関する。
従来の技術 透明石鹸はその美麗な外観や、透明化剤として
配合されているグリセリンや砂糖の作用によるし
つとりした洗いあがりが好まれ、顔や手指の洗浄
用の高級石鹸として広く用いられている。一般に
透明石鹸は、脂肪酸ナトリウムを主成分とする脂
肪酸石鹸素地に水及び透明化剤として、エタノー
ルやグリセリン、砂糖を配合して作られるが、脂
肪酸ナトリウムは本来結晶性のものであつて、透
明化剤を加えなければ通常の不透明のものしか得
られない。これにエタノールやグリセリン、砂糖
などの透明化剤を加えて結晶成長を妨げ、微細結
晶状態で透明性を保持している。しかしながら透
明性はエタノールや水分の留去により徐々に発現
するので、製造に極めて長期間を要し、製造当初
には十分な透明性をもつた透明石鹸が得られるか
どうか判別しにくく、製造には極めて微妙な製造
条件のコントロールを要するため、例えば乾燥工
程における温度、湿度コントロールが不適切であ
ると透明性の不十分なものが得られたりして、生
産性が非常に低い。また、洗浄による水分の付着
により、容易に失透し商品としての価値が失われ
たりする。或いは硬水中で使用すると、スカム
(水不溶性の金属石鹸)を発生しせつかくの透明
美麗な外観が損なわれる。これらの問題点を改善
しようとして、透明化剤の配合割合や種類の変
更、添加剤等が種々検討されてきた。例えばアシ
ル化ポリペプチドを添加することによつて透明性
を向上させる方法(特公昭52−30408号公報)、あ
る種の遊離脂肪酸を添加することによつて透明性
を向上させる方法(特公昭45−18984号公報)、N
−長鎖アシルグルタミン酸塩と結合剤を添加する
ことによつて硬水中での性能を向上させる方法
(特開昭51−24606号公報)等が試みられている
が、透明性、硬水中での性能、生産性のいずれも
を一挙に改善する方法については知られていなか
つた。
本発明が解決しようとする問題点 本発明は、より安定な透明状態を保持し、製造
条件の変動に対しても許容度が大きく、洗浄によ
る水分の付着に対しても失透しにくいのみなら
ず、硬水中においてもスカム(水不溶のカルシウ
ム石鹸)を発生せず良好な泡立ちを有し、更に透
明性において一段と優れた透明石鹸を提供せんと
するものである。
問題を解決するための手段 本発明らは鋭意研究した結果、以下の製造を有
するNα,Nα−ジメチル−Nε−長鎖アシルリジ
ンの1種或は2種以上を配合した透明石鹸は、従
来の透明石鹸にくらべ透明性が一層向上し、製造
当初から高い透明性を発現し、また製造時の条件
の変動に対しても許容度が大きく、水分付着によ
る失透がなく、硬水中でもスカムを発生せず良好
な泡立ちを有することを見いだし、本発明を完成
した。
(式中RCOは炭素数8〜22の不和或いは報飽和
の直鎖或は分岐鎖脂肪族アシル基を表わす。) Nα,Nα−ジメチル−Nε−長鎖アシルリジン
は特開昭58−168697号公報において有用な固形洗
剤となることが知られ、また特開昭57−55074号
公報においてはアニオン界面活性剤と併用したと
き優れた泡立ち、洗浄性、安定性を発揮し、例え
ば化粧石鹸素地と配合して硬水中でも良好な泡立
ち・洗浄力を有する固形洗剤が得られることが示
されている。しかしながら、脂肪酸石鹸素地を主
要成分とする透明石鹸においてNα,Nα−ジメチ
ル−Nε−長鎖アシルリジンが前述の優れた効果
を発揮することは、本発明によつて初めて明らか
にされた。
本発明における透明石鹸は、Nα,Nα−ジメチ
ル−Nε−長鎖アシルリジン及び脂肪酸石鹸素地、
水、透明化剤を主成分とする。さらに、Nα,Nα
−ジメチル−Nε−長鎖アシルリジンと脂肪酸石
鹸素地は1対30ないし2対1の割合であり、両者
の合計が30ないし70重量%になるように配合され
る。Nα,Nα−ジメチル−Nε−長鎖アシルリジ
ンの配合量が上記範囲より少ないと透明性や硬水
中での性能が充分でなく、また多いと固形化しに
くくなつたり透明性がかえつて低下したりする。
両者の合計が30重量%より少ないと固形化しにく
かつたり、固形化しても硬さが不充分だつたりす
る。また合計が70重量%を超えると透明性が低下
する。
本発明において用いられるNα,Nα−ジメチル
−Nε−長鎖アシルリジンの具体例としては、例
えばNα,Nα−ジメチル−Nε−ココイルリジン、
Nα,Nα−ジメチル−Nε−タウロイルリジン、
Nα,Nα−ジメチル−Nε−カプリロイルリジン、
Nα,Nα−ジメチル−Nε−ラウロイルリジン、
Nα,Nα−ジメチル−Nε−硬化牛脂アシルリジ
ン、Nα,Nα−ジメチル−Nε−ミリストイルリ
ジン、Nα,Nα−ジメチル−Nε−パルミトイル
リジン、Nα,Nα−ジメチル−Nε−ステアロイ
ルリジン、Nα,Nα−ジメチル−Nε−オレイル
リジン、Nα,Nα−ジメチル−Nε−イソステア
ロイルリジン、Nα,Nα−ジメチル−Nε−ベヘ
ノイルリジン等があげられ、これらは単独あるい
は2種以上混合して用いられる。
脂肪酸石鹸素地としては通常、炭素数8〜22の
脂肪酸のナトリウム塩が用いられるが、必要に応
じて一部をカリウム塩やトリエタノールアミン
塩、リジン塩、アルギニン塩、カルシウム塩、マ
グネシウム塩の1種または2種以上で置き換えて
もよい。脂肪酸の組成は、単一脂肪酸であつても
混合脂肪酸であつてもよい。
透明化剤としては、低級アルコールとしてメタ
ノール、エタノール、プロパノール、イソプロパ
ノール等が、多価アルコールとしてグリセリン、
エチレングリコール、プロピレングリコール等
が、炭水化物として砂糖、ソルビツト、マンニツ
ト、キシリツト、グルコース、フラクトース等が
用いられるが、このうち低級アルコールとしては
エタノールが用いられることが通常である。これ
らの透明化剤は単独または2種以上組み合わせて
用いられる。
このほか、本発明の透明石鹸の特徴を損なわな
い範囲で他の添加成分、例えば、香料;色素;防
腐剤;殺菌剤;EDTA等の金属イオン封止剤;
酸化防止剤;湿潤剤例えば乳酸ナトリウム、尿
素、ポリエチレングリコール、ピロリドンカルボ
ン酸のナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノー
ルアミン塩、リジン塩、アルギニン塩等;カチオ
ン界面活性剤、アニオン界面活性剤、ノニオン界
面活性剤、両性界面活性剤;酸性、中性及び塩基
性アミノ酸またはその塩;無機塩;ポリアクリル
酸塩、ポリビニルアルコール、アラビアゴム、ア
ルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリ
コール、カルボキシビニルポリマー、トラガン
ト、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の
増粘剤;カチオン化澱粉、カチオン化セルロー
ス、カチオン化ペプチド等のコンデイシヨニング
剤;ハーブエキス、シコンエキス等の植物抽出エ
キス;過脂肪剤等を配合することも差し支えな
い。
作 用 Nα,Nα−ジメチル−Nε−長鎖アシルリジン
は両性界面活性剤として、硬水中で極めて良好な
性能を発揮するのみならず、これを石鹸に配合し
た場合優れたスカム分散・可溶化剤として作用す
る。そのためNα,Nα−ジメチル−Nε−長鎖ア
シルリジンを配合した透明石鹸は、硬水中でもス
カムを発生せず良好な泡立ちが得られる。また、
Nα,Nα−ジメチル−Nε−長鎖アシルリジンと
脂肪酸石鹸の混合系は、脂肪酸石鹸単独より水に
対する親和性が強くなり、このため透明な微細結
晶状態がより安定して存在し、また透明度も高い
と考えられる。このことは含有水分の変動に対し
て透明状態がより安定であることも意味し、水分
付着による失透を起こりにくくしているものと考
えられる。
実施例 以下実施例により説明するが、本発明が実施例
のみに限定されないのは勿論である。尚、実施例
中の部は重量部を表わす。
実施例 1 脂肪酸石鹸素地(牛脂脂肪酸ナトリウム80%/ヤ
シ油脂肪酸ナトリウム20%) 24.0部 Nα,Nα−ジメチル−Nε−ラウロイルリジン
30.0部 グリセリン 7.0部 砂 糖 12.0部 エタノール 17.0部 精製水 10.0部 色 素 適量 上記の成分(処方Aとする)を混合撹はんしな
がら80℃に加熱し溶解する。これを型に流し込
み、40℃の乾燥庫(相対湿度30%)に保存した。
1日後に観察したところ、固化し高い透明度を有
した。対照として、上記成分中Nα,Nα−ジメチ
ル−Nε−ラウロイルリジンを脂肪酸石鹸素地で
置き換えた処方(処方Bとする)では、40℃乾燥
庫に1日保存したところ、ほぼ透明に固化した
が、その透明度は処方Aにはるかに及ばなかつ
た。
次に、処方A、Bをそれぞれ溶解、型に流し込
んだ後、15℃の乾燥庫(相対湿度40%)で保存し
たところ、1日後処方Aは透明に固化したが、処
方Bは不透明であつた。
40℃の乾燥庫で固化した処方AおよびBを型か
ら取り出し、引き続き同乾燥庫で1か月乾燥した
のち、面取り型打ちして透明石鹸AおよびBを作
つた。透明石鹸Aは2枚重ねて透明石鹸B1枚と
同程度の、高い透明性を有した。硬水中での性能
について検討するため、500ppmの硬水中で手を
洗つたところ、透明石鹸Bは多重のスカムを発生
し、泡立ちが悪く石鹸自体がスカムで汚れて透明
美麗な外観が損なわれたのに対し、透明石鹸Aは
よく泡立ち、スカムを全く発生せず、その透明美
麗な外観が保持された。水分付着に対する安定性
を検討するため、1日10回の手洗いテストを行な
つたところ、透明石鹸Bは11日めに水分の付着し
た部分が失透したのに対し、透明石鹸Aは水分の
付着した部分が若干軟化したが失透は起こらなか
つた。
実施例 2 脂肪酸石鹸素地(実施例1と同じ) 30.0部 Nα,Nα−ジメチル−Nε−ラウロイルリジン
8.0部 Nα,Nα−ジメチル−Nε−ココイルリジン2.0部 N−アシルグルタミン酸ナトリウム 5.0部 (商品名;アミソフトHS−21) 砂 糖 10.0部 グリセリン 7.0部 精製水 18.5部 エタノール 18.0部 上記の成分を混合撹はんしながら加熱し、均一
に溶解した。これを型に流し込み、室温で静置し
た。翌日透明に固化したので型からとりだし、引
き続き室内に静置し乾燥した。1か月後面取り型
打ちし、透明石鹸を作つた。このものは、対照と
してNα,Nα−ジメチル−Nε−ラウロイルリジ
ン及びNα,Nα−ジメチル−Nε−ココイルリジ
ンを脂肪酸石鹸素地で置き換えた透明石鹸よりあ
きらかに高い透明性を有し、繰り返し洗浄によつ
ても失透しなかつた。
実施例 3 脂肪酸石鹸素地(実施例1と同じ) 40部 Nα,Nα−ジメチル−Nε−ココイルリジン 5部 Nα,Nα−ジメチル−Nε−パルミトイルリジン
1部 Nα,Nα−ジメチル−Nε−ステアロイルリジン
1部 砂 糖 17部 精製水 19部 エタノール 17部 色 素 適量 上記処方によつて作られた透明石鹸は、高い透
明性を有し、硬水中でもスカムを発生することに
なく良好な泡立ちを示した。
効 果 実施例でもあきらかな通り、本発明の透明石鹸
は製造当初から高い透明性を保つたまま固化し、
乾燥条件の変動によつて透明性が損なわれたりす
ることがないため、生産性が高い。また従来の透
明石鹸より透明性が良好で、水分の付着により失
透することもなく、硬水中でもスカムを発生せず
優れた泡立ち・洗浄力を発揮するなど、使用面に
おいても大変に優れたものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 脂肪酸石鹸素地、水、透明化剤、および、下
    記の構造を有するNα,Nα−ジメチル−Nε−長
    鎖アシルリジンの1種または2種以上を配合する
    ことを特徴とする透明石鹸。 (式中RCOは炭素数8〜22の飽和或いは不飽和
    の直鎖または分岐鎖脂肪族アシル基を表わす。) 2 Nα,Nα−ジメチル−Nε−長鎖アシルリジ
    ンと脂肪酸石鹸素地の配合比が1対30ないし2対
    1の範囲にあり、かつNα,Nα−ジメチル−Nε
    −長鎖アシルリジンと脂肪酸石鹸素地を合わせた
    配合量が30ないし70重量%であるところの特許請
    求の範囲第1項記載の透明石鹸。
JP6433685A 1985-03-28 1985-03-28 透明石鹸 Granted JPS61223100A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6433685A JPS61223100A (ja) 1985-03-28 1985-03-28 透明石鹸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6433685A JPS61223100A (ja) 1985-03-28 1985-03-28 透明石鹸

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61223100A JPS61223100A (ja) 1986-10-03
JPH0471438B2 true JPH0471438B2 (ja) 1992-11-13

Family

ID=13255295

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6433685A Granted JPS61223100A (ja) 1985-03-28 1985-03-28 透明石鹸

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61223100A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4501534B2 (ja) * 2004-05-31 2010-07-14 日油株式会社 固形洗浄剤組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61223100A (ja) 1986-10-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4273684A (en) Transparent detergent bar
EP0560322B1 (en) Detergent composition
JPS5914515B2 (ja) 透明固型洗剤
JPS59552B2 (ja) 透明練状洗浄剤の製造法
JPS5940198B2 (ja) 改良された固形洗剤
JPH07173488A (ja) 洗浄剤組成物
JPH0471438B2 (ja)
JPS63161079A (ja) 固形洗浄剤組成物
EP0630961B1 (en) Transparent solid detergent
JPH09125100A (ja) 透明固形洗浄剤
JPS59550B2 (ja) 新規な透明固形洗浄剤
JPH09188899A (ja) 石鹸組成物
JP2546805B2 (ja) 透明石鹸組成物
KR960015168B1 (ko) 투명비누 조성물
JPH0826356B2 (ja) 透明石鹸用透明化剤
JPH0762151B2 (ja) 新規な透明固形洗剤
JPS5919596B2 (ja) 新規な透明固形洗浄剤
JPH0813999B2 (ja) 透明石けん組成物
JPH0657289A (ja) 改良された固形洗剤
JP2549077B2 (ja) 透明石鹸組成物
JP3901983B2 (ja) 透明固型石鹸組成物
JPH0359099A (ja) 改良された固形洗剤
JP2549078B2 (ja) 透明石鹸組成物
JP5326687B2 (ja) クリーム状洗浄剤組成物
JPS63168500A (ja) 固形洗浄剤組成物