JPH0470407A - 浮体式係船岸用高強度支持杭 - Google Patents

浮体式係船岸用高強度支持杭

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JPH0470407A
JPH0470407A JP18291790A JP18291790A JPH0470407A JP H0470407 A JPH0470407 A JP H0470407A JP 18291790 A JP18291790 A JP 18291790A JP 18291790 A JP18291790 A JP 18291790A JP H0470407 A JPH0470407 A JP H0470407A
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Masaaki Uehara
上原 正昭
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、港湾施設等で用いられる浮体式係船岸用の支
持杭を重防食被覆化すると共に美観景観を保有し、長期
防食性及び耐候性を保有する浮体式係船岸用支持杭に関
するものである。
(従来の技術) 従来の浮体式係船岸用支持杭には、鋼材まま又は薄膜の
一般塗料を塗装して用いている。
しかしながら、最近の港湾施設等の長期防食性及び美観
景観に対する市場ニーズの高まりから、鋼材の重防食化
、各種の色彩に着色された環境調和、更に長期防食性及
び耐候性に優れた重防食被覆支持杭が望まれている。
かかるニーズには、例えば特願平1−230595号ま
たは特願平!−289142号に開示された重防食被覆
鋼材があり、これを浮体式係船岸用支持杭に用いる方法
もある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながらこのような従来の浮体式係船岸の支承ロー
ラーが接触する部分は、局部的に大荷重がかかり、塗膜
が剥離するという問題点がある。本発明は前記の問題点
を解決するもので、支承ローラーが接触する部分の塗膜
剥離を防止し、且つ環境調和のために各種の色彩を着色
した長期防食性及び耐候性に優れた重防食被覆支持杭を
提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、支持杭の外表面に、ウレタンエラストマー樹
脂またはポリオレフィン樹脂を被覆して、重防食被覆鋼
材にすると共に、浮体式係船岸を支える支承ローラーが
接触する支持杭の被覆部には、繊維強化プラスチック、
合成ゴム、レジンモルタルまたは合金鋼等の高強度材料
で補強した高強度被覆層を設けたことを特徴とする浮体
式係船岸用高強度支持杭である。
第1図および第2図は、本発明の浮体式係船岸用高強度
支持杭の説明区である。
本発明は、第1図に示すように鋼材1の表面上にブライ
マー層2、ウレタンエラストマー樹脂層3、着色層5お
よび高強度被覆層4を設けた浮体式係船岸用高強度支持
杭である。
このような4層タイプとした理由は、ブライマー層2、
ウレタンエラストマー樹脂層3で付着性、耐水性、耐衝
撃性、絶縁抵抗性を保有し、着色層5で美観景観性を保
有し、支承ローラーが接触する高強度被覆層4で耐荷重
衝撃性を特に重要視し、それぞれ優れた性能を付与させ
たものである。
各々4層の好適な被覆厚さとしては、ブライマー層2が
15〜60μ、ウレタンエラストマー樹脂層3が2〜6
I[1m、着色層5がlO〜100μ、高強度被覆層4
が1〜50mInである。
また、本発明は、第2図に示すように鋼材1の表面上に
無機系ブライマー層6、有機系ブライマー層7、接着剤
層8、ポリオレフィン樹脂層9、ウレタンブライマー層
10、着色層4および高強度被覆層4を設けた浮体式係
船岸用高強度支持杭でもある。
このような7層タイプとした理由は、無機系ブライマー
層6と有機系ブライマー層7と接着剤8とポリオレフィ
ン樹脂層9で付着性、耐水性、耐衝撃性、絶縁抵抗性を
保有し、ウレタンブライマー層10と着色層4で美観景
観性を保有し、高強度被覆層4で耐荷重衝撃性を特に重
要視し、それぞれ優れた性能を付与させたものである。
各々7層の好適な被覆厚さとしては、無機系ブライマー
N6と有機系ブライマー層7が合わせて30〜60μ、
接着剤層8が80〜200μ、ポリオレフィン樹脂層9
が2〜6 mm、ウレタンブライマー層10が5〜20
μ、着色層5が10〜100μ、高強度被覆層4が1〜
50mmである。
次ニ各層について詳細に説明する。
本発明においてライニングされる鋼材には、構造用鋼、
高張力鋼、耐候性鋼、耐硫酸性鋼等からなる鋼管杭、鋼
管矢板、鋼矢板、H型鋼、角鋼管等をあげることが出来
る。
被覆の方法は、第1図については、まず鋼材の防食面を
グリッドブラスト、サンドブラスト等のブラスト処理を
行い、清浄にした後、ブライマー層2を被覆する。
ブライマー層2は、鋼材表面1とウレタンエラストマー
樹脂層3との間の接着剤である。被覆材料は、エポキシ
樹脂ブライマーまたはウレタン樹脂ブライマー等の有機
樹脂ブライマーで、ウレタンエラストマー樹脂層3との
密着性にf憂れたものが用いられる。
これらの有機樹脂ブライマーを鋼材に塗布する場合は、
鋼材に有機樹脂ブライマーを15〜60μ、好ましくは
20〜40μ程度にエアースプレー、エアレススプレー
、刷毛塗り等の塗布方法で均一な膜厚になるように塗布
する。
塗布後の塗膜は、自然養生を行って硬化させるが、短時
間に硬化させる場合は、鋼材温度を30〜60℃の範囲
に加熱昇温し、硬化促進させる。
ウレタンエラストマー樹脂層3は、長期防食層である。
ウレタンエラストマーは、イソシアネート化合物とポリ
オールから得られるウレタンであればいかなるものでも
よい。
被覆膜厚は2〜6■、好ましくは2.5〜4■程度にエ
アレススプレー塗布方法で被覆するが、1回塗布で厚膜
とするため、2液を混合した後は、数分で硬化させる硬
化機構とし、従って塗装機も2液を別々に供給し、吐出
直前に2液を混合して、スプレーする特殊塗装機で塗布
する。
高強度被覆層4は、耐荷重衝撃保護層である。
高強度被覆層4は、浮体式係船岸を支える支承ローラー
が接触する支持杭の被覆部にのみ用いるものである。
高強度被覆層4は、ウレタンエラストマー樹脂層3を被
覆した直後の塗膜がまだ溶融状態の上に被覆し、圧着ロ
ーラーでウレタンエラストマー樹脂の中に 0.2〜1
.0mm埋め込み被覆する。
埋め込み量は、小さいと圧着不足でウレタンエラストマ
ー樹脂層3と高強度被覆層4との接着品買が劣り、大き
過ぎるとウレタンエラストマー樹脂[3が圧着されすぎ
て変形し、鋼材1とウレタンエラストマー樹脂層3との
接着品買が劣る。
高強度被N層4は、繊維強化プラスチック、合成ゴムま
たはレジンモルタル等の外荷重及び衝撃力に耐える高強
度材料を用いる。
繊維強化プラスチックは、無機系又は有機系のフレーク
又は繊維を含有するビニールエステル樹脂、ポリエステ
ル樹脂又はエポキシ樹脂を使用し、着色顔料を添加する
ことによってほとんどの色調の着色が可能である。
被覆膜厚は、1〜50mmであるが、外荷重、?#撃力
又は経済性を考慮して決めることが望ましい。
高強度被覆層4の製造方法は、m維強化プラスチック、
合成ゴムまたはレジンモルタルをエアレススプレー塗布
法または押出フィルム巻付法で被覆する。
着色層5は、美観景観性を保有する塗膜であり、高強度
被覆層4以外のウレタンエラストマー樹脂N3の上に被
覆する。
着色層5は、フッソ系塗料、アクリル−シリコン系塗料
またはアクリル−ウレタン系塗料等のイソシアネートの
反応により硬化するタイプであり、着色顔料を添加する
ことによってほとんどの色調の着色が可能である。
顔料成分としては、ホワイト色 (チタン白)、グリー
ン色(シアニングリーン)、イエロー色(ハンサイエロ
ー)、フルー色(COlAn、Crの酸化物の焼成顔料
)、オレンジ色(モンブデートオレンジ)、グレー色(
チタン白とCo、 A4、C「の酸化物の焼成顔料との
混合)等を用いるが、塗料中の顔料成分の添加割合は、
1〜50重量%含まれているのが適当である。
被N膜厚は10〜100μ、好ましくは20〜60μ程
度がよい。
ips方sは、エアスプレー エアレススプレー、刷毛
塗り等で均一な膜厚になるように塗布する。
第2図についても、まず鋼材の防食面をグリッドブラス
ト、サンドブラスト等のプラスト処理を行い、清浄にし
た後、無機系プライマー層6と有機系ブライマー層7を
被覆する。
この2つのブライマーは、鋼材表面1と接着剤層8との
間の長期接着性能を維持するための接着剤である。
被覆材料としては、無機系プライマー層6はクロム酸系
化成処理剤を使用し、有機系ブライマー層7はエポキシ
系ブライマー塗料を使用し、耐陰極剥離性、耐温水性等
の耐水性に優れたものを用いる。膜厚は無機系プライマ
ー層6と有機系ブライマー層7を合せて30〜60μの
範囲が適当である。
接着剤層8は、有機系ブライマー層7とポリオレフィン
樹脂層9との間の接着性能を強固にするための接着剤で
あり、被覆材料は無水マレイン酸変性ポリオレフィン系
接着剤を使用し、膜厚は被覆性能および経済性を考慮す
ると80〜100μが適当である。ポリオレフィン樹脂
層9は、長期防食層である。被覆材料は、エタン、エチ
レン、プロピレンなどの炭化水素を主成分とした共重合
物であり、膜厚は2〜3mmが適当である。
ウレタンブライマー層10は、ポリオレフィン樹脂層9
と着色層5との間の接着剤である。
ウレタンブライマー層10はポリオール化合物と、ポリ
オール化合物の水酸基に対して過剰の当量の分子中に2
個以上のイソシアネート基を有するポリイソシアネート
化合物との反応により得られる末端インシアネート基含
有ウレタンプレポリマーである。
被覆膜厚は5〜20μ、好ましくは5〜10μ程度にエ
アースプレー塗布方法で薄く被覆することが良い。
ウレタンプレポリマー層10をポリオレフィン樹脂層9
の上に被覆する前には、ポリオレフィン樹脂層9の表面
にガスバーナーの火炎を吹きつけて、ポリオレフィン樹
脂層9の表面温度を60〜90℃、好ましくは70〜8
0℃に昇温し、ポリオレフィン樹脂層9の表面を部分的
に酸化し、活性化状態をつくり上げる必要がある。コロ
ナ放電処理法または重クロム酸塩/硫酸混合液処理法で
活性化状態をつくってもよい。
高強度被覆1!14も、第1図に示す支持杭の被覆材と
同じものであり、耐荷重衝撃保護層である。
着色層5は、第1図に示す支持杭の被覆材と同じもので
あり、美観景観性を保有する塗膜である。
(実 施 例) 本発明を第3図の実施例により、更に具体的に説明する
図において、1は鋼材、4は高強度被覆層、5は着色層
、13は支承ローラー、12は浮体式係船岸である。
外径1016mm、肉厚9.53mm、長さl1mの杭
用鋼管の外面をグリッドブラスト処理を行って清浄にし
たの後、ブライマー(ウレタンプレポリマー50重量%
、顔料50重量%)を20〜40μ塗布し、ウレタンエ
ラストマー樹脂(ポリオール73重量%、イソシアネー
ト27重量%)を25〜3fflI11塗布し、その直
後に高強度被覆材(wI維強化ポリエステル樹脂80重
量%、硬化触媒1重量%、炭酸カルシュラム19重量%
、ガラスマット補強材)を塗布して、その上を圧着ロー
ラーで押し付けて、ウレタンエラストマー樹脂の中に高
強度被覆材を0.1〜1.5mm埋め込んで被覆した。
また、高強度被覆層以外のウレタンエラストマー樹脂の
上にフッ素樹脂(フッ素樹脂60重量%、顔料26重量
%、イソシアネート14重量%)を30〜60μ塗布し
た。
第4図は、高強度被覆層を有していない従来の支持杭を
示す比較例の説明図であり、1は支持杭である鋼材、5
は着色層、13は支承ローラー、12は浮体式係船岸で
ある。
比較例として、第5図は一般防錆塗料層11としてエポ
キシ塗料を50〜100μ塗布した断面図の一部であり
、第6図は実施例と同じようにブライマー2、ウレタン
エラストマー樹脂3を塗布し、その上にフッ素樹脂5を
20〜40μ塗布した断面図の一部であり、第7図は実
施例と同じように無機ブライマー6、有機ブライマー7
、接着剤8、ポリオレフィン樹脂9、ウレタンブライマ
ー樹脂1oを塗布し、その上にフッ素樹脂5を20〜4
0μ塗布した断面図の一部である。
このように作成した被覆管の被覆部に、外面にナイロン
樹脂をライニングしたローラー(外径150mm x長
さ200m+n)を約2トンの荷重で押し付けながら、
被覆管の長さ方向を前後にくりかえし走行させた。
その結果は、第1表に示すように、比較例では着色塗料
が剥離しているのに、本発明は異常がない。
以上の実施例で示すように本発明の浮体式係船岸用高強
度支持杭は、耐候性に優れた重防食被覆性能を保持しな
がら、支承ローラーが接触する部分も被覆性能を維持す
ることが出来るものである。
(発明の効果) 本発明の浮体式係船岸用高強度支持杭は、支持杭の表面
に重防食被覆層、着色層を形成して、長期防食性および
耐候性を保有すると共に、支承ローラーが接触する部分
には高強度被覆層を形成して、支持杭全体を鋼製構造物
として長期に渡って機能を発揮出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1.2図は本発明浮体式係船岸用高強度支持杭の一部
断面図、第3図(A)、(B)は本発明浮体式係船岸用
高強度支持杭の実施例の説明図、第4図は比較例の説明
図、第5図は従来の#奔琳浮体式係船岸用高強度支持杭
の一部断面図、第6.7図は従来の重防食被覆鋼材の一
部断面図である。 1・・・銅材(支持杭) 2・・・ブライマー層 3・・・ウレタンエラストマー樹脂層 4・・・高強度被覆層(la維強化プラスチック、合成
ゴム、レジンモルタル) 5・・・着色層(フッソ系樹脂、アクリル−シリコン系
樹脂、アクリル−ウレタン系樹脂)6・・・無機系ブラ
イマー層 7・・・有機系ブライマー層 8・・・接着剤層 9・・・ポリオレフィン樹脂層 10・・・ウレタンブライマー層 11・・・一般防錆塗料層 12・・・浮体式係船岸 13・・・支承ローラー 他4名 ?0 n へ − 第 図 (A) 第 図 ■トω口三=

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 浮体式係船岸を岸壁に係留する支持杭において、前
    記支持杭の外表面に、ウレタンエラストマー樹脂または
    ポリオレフィン樹脂を被覆して、重防食被覆鋼材にする
    と共に、浮体式係船岸を支える支承ローラーが接触する
    前記鋼材の被覆部にウレタンエラストマー樹脂またはポ
    リオレフィン樹脂層に、繊維強化プラスチック、合成ゴ
    ムまたはレジンモルタル等の高強度材料で補強する高強
    度被覆層を、0.2〜1.0mm埋め込み被覆したこと
    を特徴とする浮体式係船岸用高強度支持杭。
JP18291790A 1990-07-11 1990-07-11 浮体式係船岸用高強度支持杭 Expired - Lifetime JP2677443B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111877178A (zh) * 2020-08-04 2020-11-03 广西路建工程集团有限公司 有限空间钢管桩水上平移装置及其应用方法

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CN111877178A (zh) * 2020-08-04 2020-11-03 广西路建工程集团有限公司 有限空间钢管桩水上平移装置及其应用方法
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