JPH0339239Y2 - - Google Patents

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JPH0339239Y2
JPH0339239Y2 JP7214186U JP7214186U JPH0339239Y2 JP H0339239 Y2 JPH0339239 Y2 JP H0339239Y2 JP 7214186 U JP7214186 U JP 7214186U JP 7214186 U JP7214186 U JP 7214186U JP H0339239 Y2 JPH0339239 Y2 JP H0339239Y2
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unsaturated polyester
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polyester resin
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は外装防食材に関する。 (従来の技術) 従来、不飽和ポリエステル系樹脂防食材、例え
ば珪砂、タルク、クレー、ガラスフレーク、ガラ
ス繊維等の無機物を添加した不飽和ポリエステル
系樹脂防食材を鋼材に塗装又はライニングする際
には、一般に鋼材を予めサンドブラスト、グリツ
ドブラスト、化成処理等の表面処理をした後に、
鋼材との接着性向上及び防錆、防食等の耐食性を
目的としてプライマーを塗装することが行われて
いる。この場合、使用されるプライマー用樹脂の
成分としては、上塗りと同様、不飽和ポリエステ
ル系樹脂が接着性等の見地より好適である。 しかし、不飽和ポリエステル系樹脂プライマー
は空気中の酸素及び湿気の影響を受けて表面乾燥
性が悪く、塗膜のごく表層のみが粘着性を帯び
る。 この結果例えば大容量の鋼製タンク内面を防食
塗装するか又はライニングする際、鋼材の前処理
であるブラスト処理を連続して行なう必要が生じ
た場合、プライマーの乾燥性が工程に大きく影響
を及ぼす。プライマー塗布はブラスト処理後、短
時間内に行なわないと、鋼面に錆が再発生するに
至るのであるが、前の塗布したプライマーの表面
乾燥性が悪い場合、次いで施工するブラスト処理
で飛散した塵が上記の如く粘着性を帯びたプライ
マー表層に付着し、掃除機等でも簡単に取り除け
ない欠点がある。 このような欠点を除く目的で、本出願人は先に
不飽和ポリエステル系樹脂に特定粒径の鱗片状無
機充填材を配合した耐食性プライマーが著しく改
善された塗膜乾燥性を有し、同一可使時間のもの
で乾燥時間が1/2以下になる効果を奏することを
見い出し特許出願した(特開昭56−79160号)。 しかし上記プライマーを塗装した上に、鱗片状
無機充填材を配合した不飽和ポリエステル系樹脂
防食塗材を被覆塗装する場合、優れた防食性及び
耐衝撃性が得られるが、塗膜表面が鱗片状無機充
填材の突出によつて凹凸状となつて平滑性がな
く、このた表面光沢が極めて乏しい、また日光に
よつて塗膜表面が褪色してくるといつた欠点も生
じた。 この欠点を改良するものとして本出願人は金属
基材の表面に不飽和ポリエステル系樹脂と平均粒
径10〜100μの鱗片状無機充填材を主成分とした
プライマー組成物を塗装し、その上に平均粒径40
〜1000μの鱗片状無機充填材を不飽和ポリエステ
ル系樹脂に配合した防食塗材を被覆塗装を行い、
さらに無色または着色した弗素樹脂系塗料を被覆
塗装してなる外装用防食複合構造について出願し
た(実願昭60−109452号)。 一方従来は各種タンク類や配管などの各内部へ
の重防食を目的とした利用や陸上及び海洋構築物
などの一般の土木分野において、さほどきびしい
美粧性を要求されるケースは少なかつたが、最近
は要求度が高まると共に、特にプール、レジヤー
施設のように鮮明な色彩性、高度の光沢性を保持
した上に重防食性を兼備した塗装が強く望まれる
ケースが増加しつつある。 (考案が解決しようとする問題点) 本考案の目的は上記従来の外装防食材を更に一
層改良することにより、優れた防食性及び耐衝撃
性と同時に、優れた表面平滑性、光沢性及び美粧
性を合せ有する外装防食材を提供することにあ
る。 (問題点を解決するための手段) 本考案は金属基材の表面に不飽和ポリエスエル
系樹脂60〜95重量%、平均粒径10〜100μの鱗片
状無機充填材40〜5重量%を主成分としたプライ
マー組成物を20〜100μの厚さに塗装し、その上
に平均粒径40〜1000μの鱗片状無機充填材10〜60
重量%を不飽和ポリエステル系樹脂90〜40重量%
に配合した防食塗材を200μ以上の厚さに被覆塗
装を行い、この上に無色または着色したアクリル
ポリオールとイソシアネートを成分とするアクリ
ルウレタン塗料を20〜100μの厚さに被覆塗装し
てなる耐候性、美観性の向上および重防食性を兼
備した外装防食材に係る。 第1図は本考案の防食材の断面概略図であり、
1は金属基材、2はプライマー組成物、3は防食
塗材、4はアクリルウレタン塗料である。 本考案で使用される金属基材は公知のものなら
いずれも良いが、例えば鋼、アルミニウム、ステ
ンレス鋼などを挙げることができる。 本考案のプライマー組成物及び防食塗材の成分
である不飽和ポリエステル系樹脂も、公知の各種
のものを使用できる。これは不飽和ジカルボン酸
の単独又はこれと飽和ジカルボン酸との混合物と
多価アルコールとを重縮合反応させて得らげた不
飽和ポリエステルに、ビニルモノマーを混合した
ものである。不飽和ジカルボン酸としては無水マ
イレン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸
などを、飽和ジカルボン酸としては無水フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸な
どを例示できる。多価アルコールとしてはエチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ブチレングリコールなどが挙げら
れる。ビニルモノマーとしてはスチレン、酢酸ビ
ニル、メタクリル酸メチル、ビニルトルエンなど
が使用できる。この不飽和ポリエステル系樹脂の
硬化剤としては通常の有機過酸化物例えばベンゾ
イルバーオキサイド、メチルエチルケトンバーオ
キサイド、クメンバーオキサイド等が用いられ
る。また、これらの樹脂にはナフテン酸コバル
ト、アミン系重合禁止剤等の添加剤、更に着色顔
料、分散剤等が配合される。 本考案のプライマー組成物及び防食塗材にはそ
れぞれ平均粒径が10〜100μ及び40〜1000μの鱗片
状無機充填材が配合される。鱗片状無機充填剤と
してはフレーク状ガラス、天然及び人造グラフア
イト、天然及び人造雲母、鱗片状酸化鉄(MIO)
等が使用される。 プライマー組成物において鱗片状無機充填材の
平均粒径が100μより大きくなると基材とのなじ
みが悪くなり、また塗装作業性も悪くなる。一
方、平均粒径が10μより小さくなると塗膜の乾燥
性が悪くなる。また、鱗片状無機充填材の量が40
重量%を越えると塗装作業性が悪くなり、接着力
も低下する。一方5重量%未満ではプライマーの
乾燥性の向上効果が殆ど認められない。 防食塗材において鱗片状無機充填材の平均粒径
が1000μより大きくなると塗装作業性が悪くな
る。一方40μより小さくなると防食性能が著しく
低下する。また、鱗片状無機充填材量が60重量%
を越えると塗装作業性が悪くなり、一方10重量%
未満では防食性能が低下する。 本考案においてアクリルウレタン塗料とはアク
リル酸類、アクリル酸エステル類等から作られた
アクリルポリオールとイソシアネートを成分とす
るものであつて無色或いは着色したものであつて
も良い。アクリル酸類としては例えばアクリル
酸、メタクリル酸などを、アクリル酸エステル類
としては例えばメチル(メタ)アクリレート、エ
チル(メタ)アクリレート、プロピレ(メタ)ア
クリレート、プチル(メタ)アクリレート、ジエ
チルヘキシル(メタ)アクリレート、これらの混
合物、またこれらからの誘導体、例えばメチルメ
タクリレートとaーメチルスチレンの共重合体等
が挙げられる。イソシアネートとしては例えばト
リレンジイソシアネート、ジフエニルメタンジイ
ソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、キ
シリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、シクロヘキシルイソシアネートな
どが挙げられるが、特にキシリレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、シクロ
ヘキシルイソシアネートは色調安定性の上から望
ましい。アクリルポリオール及びイソシアネート
は各々2種以上の混合組成とした場合性能上良い
場合がある。このアクリルウレタン塗料にはアミ
ン系触媒や反応促進剤は勿論、必要に応じて粘度
調整剤、増量剤、紫外線吸収剤、酸化チタン、そ
の他の顔料などを添加することができる。アクリ
ルウレタン塗料の膜厚が20μ未満の場合には防食
塗料の鱗片状無機物による表面の凹凸を平滑化し
きれず光沢が出ない。一方100μを越えると経済
性の上が望ましいものでない。 本考案の外装用防食材は金属基材に上記プライ
マー組成物を20〜100μの厚さに塗装し、その上
に上記防食塗材を200μ以上の厚さに塗装し、そ
の上にアクリルウレタン塗料を20〜100μの厚さ
に塗装して、各工程で乾燥、必要により焼付けを
行うことにより得られる。塗装は公知の方法、例
えば刷毛、ローラー、エアレススプレー、エアス
プレーなどにより行うことができ、乾燥は好まし
く常温でも行われ、現場施工において有効であ
る。焼付けは高温、例えば100℃で30分間の加熱
で硬化が可能であるので、短時間で塗装仕上げを
する場合に好適である。 本考案品の用途は例えばタンク、プール、架構
などの陸上構築物や橋梁、海洋標識、シーバース
などの海洋構築物、さらに船舶、パイプライン、
鋼矢板など防食性と美観を必要とする分野で広範
囲にわたる。 (実施例) 次に実施例及び比較例により本考案を説明す
る。 実施例1 鋼板を脱脂、除錆をした後コバルト等の硬化促
進剤及び過酸化物系硬化剤、その他の添加剤を配
合したビニルエステル樹脂に平均粒径40μのマイ
カを樹脂100重量部に対して30重量部を添加して
得られたプライマーを20μの厚さに塗装し、その
上に平均粒径150μのガラスフレークを40重量部
とビスフエノール系不飽和ポリエステル樹脂100
重量部を配合して得られる防食塗材を300μの厚
さに塗装し、常温放置して硬化せしめる。 この硬化した試料(以下Aと称す)の表面に、
外装塗材としてアクリル酸とアクリル酸メチルエ
ステルの共重合により得られたアクリルポリオー
ルとメタキシリレンジイソシアネートを主成分と
するアクリルウレタン塗料を40μの膜厚に塗装し
5日間常温硬化させた、尚、外装塗材にはチタン
白及び群青の各ペーストを塗材100重量部に対し
て各々10重量部及び5重量部を添加し予めライト
ブルーに調色した。 比較例 1 外装塗材としてポリアミド硬化型エポキシ樹脂
塗料(大同塗料製、プールコートスペシヤル)を
用いて40μの膜厚に塗装し、7日間常温硬化させ
た以外は実施例1と同様に行つた。 比較例 2 外装塗材としてヘキサメチレンジイソシアネー
トとポリプロピレングリコールを主成分としたア
クリルウレタン塗料を用いて40μの膜厚に塗装
し、7日間常温硬化させた以外は実施例1と同様
に行つた。 比較例 3 外装塗材としてアクリル変性ビスフエノール型
不飽和ポリエステル塗料(日本合成化学製、ゴー
セラツク300)を用いて40μの膜厚に塗装し、5
日間常温硬化させた以外は実施例1と同様に行つ
た。 比較例 4 外装塗材として空乾型変性ビニルエステル塗料
(昭和高分子製、リポキシAC201)を用いて40μ
の膜厚に塗装し、5日間常温硬化させた以外は実
施例1と同様に行つた。 比較例 5 外装塗材を塗装せずに他の実施例1と同様に行
つたものをコントロールとした。 比較例 6〜9 防食塗膜基材Aを用いずに、鋼板を脱脂、除請
した後、直接実施例1及び比較1〜3の各外装塗
材をそれぞれ30μの膜厚に塗装したものをコント
ロールとした。 実施例1及び比較例1〜9の塗装物について下
記第3表に記載の物性試験を行い、その結果を第
1表に示す。尚、評価基準を第2表に示す。表に
おいて外装塗膜接着力はJIS K6850に従い、0
℃、18時間、80℃、6時間の熱衝撃を加えて、剪
断力を測定した。
【表】
【表】
【表】 第1表の実施例1及び比較例5〜6で判るよう
に鱗片状無機充填剤を混入した不飽和ポリエステ
ル樹脂の防食塗材は促進耐候性テストなどで比較
的変色し易い一方、防食性に優れており、一方本
発明のアクリルウレタン塗料はそれとは逆の長短
所があり、各補完して複合効果を発揮している。 アクリルウレタン塗料以外の比較例1〜2のケ
ースでは外装塗膜接着力がやや不充分であり複合
構造化しえない欠点がある。一方比較例3の如
く、防食塗材と同系のポリエステル樹脂を用いた
ことにより防食塗材との接合性はよいが変色の問
題を生じる。 さらに本発明の防食塗装基材を用いない比較例
6〜9では防食性能が劣るか又は変色の問題を生
じるので単独使用ができない。このために本発明
の目的とする防食性と美粧性を兼備する外装材に
適合しない。 次に本考案品の性能評価の結果を第3表に示
す。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の外装防食材の断面概略図であ
り、1は金属基材、2はプライマー組成物、3は
防食塗材、4はアクリルウレタン塗料である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属基材の表面に不飽和ポリエスエル系樹脂60
    〜95重量%、平均粒径10〜100μの鱗片状無機充
    填材40〜5重量%を主成分としたプライマー組成
    物を20〜100μの厚さに塗装し、その上に平均粒
    径40〜1000μの鱗片状無機充填材10〜60重量%を
    不飽和ポリエステル系樹脂90〜40重量%に配合し
    た防食塗材を200μ以上の厚さに被覆塗装を行い、
    この上に無色または着色したアクリルポリオール
    とイソシアネートを成分とするアクリルウレタン
    塗料を20〜100μの厚さに被覆塗装してなる耐候
    性、美観性の向上および重防食性を兼備した外装
    防食材。
JP7214186U 1986-05-13 1986-05-13 Expired JPH0339239Y2 (ja)

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JPS62182729U JPS62182729U (ja) 1987-11-19
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